d-information ◆ 463
◆目次
◇ドイツ・ファンタジー賞 2007
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ドイツ・ファンタジー賞 2007
5月31日に決定した本年のノミネート作品は、以下のとおり。
最終選考は6月末の予定。
□ Bester Roman Deutschsprachig 国内長篇部門
・Markus Heitz / Die Mächte des Feuers / 炎の力
――Piper 社
「別の歴史の、1920年代、ヨーロッパ――」
「ドラゴンが、絶滅を免れ、生き残っています」
「宙を舞い、炎を吐き、そこそこ知能もあるのです」
「ドラゴン・ハンターが、います」
「聖ゲオルギウスを開祖とする、伝統ある組織です」
「シレナは、女ドラゴン・ハンター」
「ふたりの兄を、ドラゴンに、殺されました」
「――仇討よっ」
「一方」
「ドラゴンも、絶滅寸前・崖っぷちです」
「太古のドラゴンを、中核に~」
「――集結だ」
「――逆襲だ」
「――きしゃーっ」
・Bernhard Hennen / Elfenlicht / 妖精の光
――1966年生まれの著者の、妖精テーマの作品群、最新作。
Heyne 社
「妖精世界が、あるのです」
「妖精女王エメレレは~」
「統治者としては、純粋すぎるのでしょうか」
「陰では、権謀術策・丁々発止の、妖精侯爵たち」
「――デーモンの仕業で、女王陛下が異世界にっ」
「――光の祭りに、暗殺者がっ」
「英雄オルブリムや~」
「巫女スカンガさんや~」
「周囲の者共が、いろいろ助けてくれるのでした」
・André Linke / Angriff der Flukes / フルケの攻撃
――Machtwort 社
「人類が宇宙に広がった、未来世界」
「――パパ、そろそろ人類に証拠を見せてやった方が、良いんではなかろうか」
「――うーん」
「なんて~」
「神もジーザスも、いろいろ、やりにくい時代」
「宇宙の、どこか」
「秘密工作員訓練キャンプ〈クリスタル・ヨークシャー〉では~」
「こんな、事件が」
「その、アルファの巻」
「……」
「ライトノベル、のようで、ありながら~」
「神学的・社会的・政治的含蓄が、あるとか・ないとか」
「著者 Andre' Linke」
「大叔母様 Lilo Linke は、戦中も英国で自由な活動を続けた、作家」
「弟の Chris は、新人ロックバンド NEVADA TAN のメンバー」
「著者自身は、22歳の女流作家」
「いろいろ話題の作品、なのでした」
・Christoph Marzi / Lumen / ルーメン
――本作は、エミリー・レインが登場する連作の、3作目。
Heyne 社
「評判は~」
「ヴィクトリア朝風味・チャールズ・ディケンズ+ハリー・ポッター÷2」
「……」
「1作目、Lycidas――リュシダス」
「エミリー・レインは~」
「ロンドンで、孤児院暮らし」
「――わたしの出自を、知りたいの」
「ある日、あらわれた1匹の、しゃべるネズミ」
「――こっちだ」
「誘われて~」
「なりゆきで、到達した、ロンドン地下、太古のメトロポリス」
「なりゆきで、お友達になるのが~」
「妖精モーリス・ミッケルホワイト」
「錬金術師ヴィトゲンシュタイン」
「2作目、Lilith――リリス」
「エミリー・レインは~」
「砂漠で、リリスの灰を探すのです」
「Lumen――ルーメン」
「エミリー・レインは~」
「プラハで、堕天使リュシダスの示唆のもと~」
「――死者が生きている?」
「道なき道を、歩むのです」
「……」
「ルーメンは「光」の意、ですが~」
「どうやら、何者かの名前であるような」
・André Wiesler / Böses Erwachen / 悪の目覚め
――Shadowrun もの。
FanPro 社
□ Bestes Roman-Debüt 国内長篇新人部門
・Christoph Hardebusch / Die Trolle / トロール
――Heyne 社
「若いステンは~」
「暴君ゾルパドに、たてついて~」
「簀巻きに、されて~」
「森に、放りだされる」
「あとは、ケモノに喰われるばかり」
「と」
「トロールの一党に、ばったり」
「――宿敵ドワーフに、滅亡寸前まで、追いこまれたのだー」
「――宿敵ドワーフの、魔法の秘密を、探るのだー」
「――喰わないでやるから、地上を案内しろよー」
「道中、共に乗り越える、困難」
「芽生える友情、のようなもの」
「やがて、ドワーフと若者は~」
「共通の敵に、対峙するのでした」
・André Linke / Angriff der Flukes / フルケの攻撃
――こちらでも、候補作。
Machtwort 社
・Jenny-Mai Nuyen / Nijura - Das Geheimnis der Elfenkrone / ニジュラ――妖精冠の秘密
――cbj 社
「スカパは、人間の少年」
「カヴェーは、妖精の王子」
「ニルは、ニジュラ――妖精ハーフ」
「――妖精王の王冠が、人間に騙しとられた?」
「――かぶると王様として遇されるように、呪術が掛けてある?」
「――ニルにしか、奪還できないの?」
「――王子として、余も同行するぞ」
「かくして~」
「スカパ、カヴェー、ニル――3名の旅が、はじまるのでした」
・Ulrich C. Schreiber / Die Flucht der Ameisen / 蟻たちの逃走
――Shayol 社
・Richard Schwartz / Das erste Horn - Das Geheimnis von Askir 1 / 第一の角――アスキルの秘密1
――そして、Die Zweite Legion「第2の軍団」へと続く、らしい。
Piper 社
□ Bester Roman International 海外長篇部門
・Trudi Canavan / The Magicians' Guild / Die Rebellin - Gilde der schwarzen Magier 1 / 裏切った女――黒魔術ギルド1
――3部作の1作目。
Blanvalet/cbt 社
・Brian Keene / The Rising, City of the Dead / Reich der Siqqusim /
シクシムの帝国
――Otherworld 社
・Stephen King / Lisey's Story / Love / 愛
――Heyne 社
・Sergej Lukianenko /Wächter des Tages / 昼の監視者
――ロシア人作家の4部作の2作目。Wladimir Wassiljew と共著。
Heyne 社
1 . Ночной Дозор / Wächter der Nacht / 夜の監視者 (邦訳は『ナイト・ウォッチ』)
2 . Дневной Дозор / Wächter des Tages / 昼の監視者 (邦訳予定は『デイ・ウォッチ』)
3 . Сумеречный Дозор / Wächter des Zwielichts / 薄明の監視者 (邦訳予定は『トワイライト・ウォッチ』)
4 . Последний Дозор / Wächter der Ewigkeit / 永遠の監視者
・Stephenie Meyer / Twilight / Bis(s) zum Morgengrauen / 夜が明けるまで(噛んでいて)
――邦訳は『トワイライト――愛した人はヴァンパイア』。続編あり。
Carlsen 社
□ Beste Kurzgeschichte 短篇部門
・Volker Groß / Audio! / オーディオ!
――Die Jenseitsapotheke『彼岸薬局』収録
EDFC e.V. 社
・Andreas Gruber / Wie ein Lichtschein unter der Tür / 戸の下から漏れくる光のように
――Der dünne Mann『痩せぎすの男』収録
Blitz 社
・Markus K. Korb / Insel des Todes / 死の島
――Insel des Todes『死の島』収録
Eloy 社
・Helmut Marischka / Zwischen den Welten / 世界のはざま
――Seelenblut『魂血』収録
Intrag 社
・Martin Schemm / Das Lazarus-Projekt / ラザロ計画
――ファンタジー誌 Exodus 20号に掲載。
□ Beste Anthologie / Kurzgeschichtensammlung 短篇集部門
・Alisha Bionda 編 / Der dünne Mann - Edgar Allan Poes Phantastische Bibliothek 8 / 痩せぎすの男――ポー幻想文学叢書8
――Blitz 社
・Patrick Grieser 編 / Arkham - ein Reiseführer / アーカムガイドブック
――Basilisk 社
・Sven Kössler & Werner Placho / Liberate Me / わたしを自由に
――Eloy 社
・Armin Rößler & Heidrun Jänchen 編 / Tabula Rasa / タブラ・ラサ
――Wurdack 社
・Fabian Vogt / Die erste ölung / 初油の秘蹟
――Brendow 社
□ Beste Serie
・Bis(s) zum Morgengrauen / 夜が明けるまで(噛んでいて)
――Carlsen 社
・Maddrax / マッドラックス
――Bastei 社
・Perry Rhodan / ペリー・ローダン
――VPM 社
・Saramee / サラミー
――架空都市サラミーを舞台とした、ファンタジー。
Atlantis 社
・Ulldart - Zeit des Neuen / ウルダート新時代
――Ulldart は、Markus Heitz のファンタジー・シリーズ。
今回のノミネートは、その新作部分が対象。
Piper 社
Ulldart - Die Dunkle Zeit / ウルダート暗黒時代
1 . Schatten über Ulldart / ウルダートを覆う影
2 . Der Orden der Schwerter / 剣士団
3 . Das Zeichen des Dunklen Gottes / 暗黒神の徴
4 . Unter den Augen Tzulans / ツランの眼のもとで
5 . Die Magie des Herrschers / 支配者の魔法
6 . Die Quellen des Bösen / 悪の源
Ulldart - Zeit des Neuen / ウルダート新時代
1 . Trügerischer Friede / 偽りの平和
2 . Brennende Kontinente / 燃える大陸
3 . Fatales Vermächtnis / 運命の遺産
「ウルダート暗黒時代――それは、別の歴史の、17、18世紀――」
「世界の中心は、ウルダート大陸」
「タルポル王国の王子ロドリクは、不幸でした」
「――王子……危険……誰かが殺す……暗黒時代が来るぞ」
「とかいう、困った予言」
「――王子が殺されると、暗黒時代?」
「――王子を殺さないと、暗黒時代?」
「――!」
「王宮・分裂」
「ぽよんとした王子は、王宮を出され~」
「――ボクが、強くならないと」
「鍛えてスリムになって、返り咲いて、王位をとって~」
「――大陸全土に、民主主義を!」
「大陸を、統一しようとします」
「でも」
「志なかばで、王妃や腹心の陰謀に、はまって~」
「息子のひとりに、殺されたり」
「息子同士が、戦ったり」
「――大陸全土に、農奴制を?」
「死んだロドリク……とても、死んだままでは、いられない」
「蘇って、盛りかえしてみたり」
「……」
「新時代篇――こうした暗黒時代の次世代の物語、だそうで」
□ Bestes Sekundärwerk 二次創作部門
・Thomas Höhl & Mike Hillenbrand / Dies sind die Abenteuer - 40 Jahre Star Trek / これが冒険だ――スタートレック40年
――Heel 社
・Michael Scheuch, Hermann Ritter 編 / Das Magira Jahrbuch 2006 / マギラ年鑑2006年版
――Fantasy Club から
・Sascha Mamczak & Wolfgang Jeschke 編 / Das Science Fiction Jahr 2006 / SF年鑑2006年版
――Heyne 社
・Klaus Bollhöfener 編 / PHANTASTISCH! / ファンタスティック
――Achim Havemann が発行する、SF誌
・Chris Weidler 編 / Phase X / X段階
――Atlantis 社が発行する、ファンタジー誌
□ Bestes Hörbuch / Hörspiel ドラマCD/ラジオドラマ部門
・Caine / ケイン
――Lausch 社
・Der Freischütz / 水門
――Titania 社
・Eragon - Der Auftrag des ältesten / エラゴン――エルデスト
――シリーズ2作目から、ドラマCD化。
邦訳でいう『ドラゴンライダー2 エルデスト 宿命の赤き翼』。
Random House 社
・Gabriel Burns / ガブリエル・バーンズ
――オリジナル・ドラマCDシリーズ。現在24話。続行中。
Universal 社
「バンクーバ在住の、スティーブン・バーンズは~」
「自称・作家――タクシー運転手をして、生計をたてています」
「――兄さんが、行方不明なんです」
「夜空を駆ける、影」
「攫われる、人々」
「――!」
「スティーブン・バーンズは~」
「なりゆきで死にかけて、臨死体験~」
「――ガブリエルっ」
「声が、聞こえました」
「以来~」
「――オレに、悪を探知する能力が?」
「――意識的に制御できないけど、念動力が?」
「身についた、ようです」
「以来~」
「――ラリー・ニューマンっ」
「――ジョイス・クレーマーっ」
「――スティーブン・バーンズっ」
「謎のベーカーマン氏の、指令で~」
「ご町内の怪異と戦う、自称・作家の日々」
「なのです」
・Perry Rhodan Sternenozean / ローダン〈星海〉
――Perry Rhodan-Heft 2200話台を、ドラマCD化。
Lübbe Audio 社
□ Bester Grafiker / アート部門
・Arndt Drechsler
・Mark Freier
・Timo Kümmel
・Mia Steingräber
・Ernst Wurdack
□ Beste Internetseite / ウェブサイト部門
・Elbenwald.de http://www.elbenwald.de/
・Fantasyguide.de http://fantasyguide.de/
・Horror-Forum.com http://www.horror-forum.com/
・Mahet.de http://www.mahet.de/
・Stephen-King.de http://stephen-king.de/
【関連サイト】
・ドイツ・ファンタジー賞については
[ http://www.phantastik-news.de/ ]
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2391 . Wim Vandemaan / Die Schwarze Zeit / 黒時間
2392 . Michael Marcus Thurner / Die vergessene Stadt / 忘れられた都市
2393 . Horst Hoffmann / Androiden-Sinfonie / アンドロイド交響曲
2394 . Arndt Ellmer / Hyperraum-Nomaden / 超空間流民
2395 . Arndt Ellmer / Die Gen-Sammler / 遺伝子収集者
□ Perry Rhodan-Heft 2391話「黒時間」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2391.html ]
新銀河暦1346年2月、銀河系中心部、カロン星団――
「カロン星団は、〈構造吹雪〉に閉ざされています」
「居住するカロニー種族の〈構造パイロット〉だけが、安全航行可能」
「銀河系への侵略者〈反逆者〉も、侵入困難」
「と、なれば」
「自由テラナー連盟にとっては、好都合」
「で」
「カロン星団の、星系ジョナサン」
「恒星ジョナをめぐる、惑星ジョナサンは、嵐の惑星」
「カロニー種族も、居住困難」
「――自由テラナー連盟の研究施設を、設営したいのです」
「カロニー種族に、ことわる理由はないのでした」
「で」
「完成! 自由テラナー連盟、ジョナサン研究所」
「施設の中枢、フォトン市は~」
「そのまま、ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉」
「嵐がおだやかな、4つの谷の、谷底に~」
「銀河系各地から集結した人材、数十万人」
「戦艦200隻」
「弩級戦艦50隻」
「〈LFT-BOX〉40隻」
「テンダー、輸送艦も、そこそこに」
「所長は、ウレンゴル家のアクタクル――アルコン帝国の知将・最高頭脳」
「現在の世話役は、ジュリアン・ティフラー――自由テラナー連盟政庁大臣」
自由テラナー連盟、ジョナサン研究所――
「昨年8月にやってきた、新顔」
「クルカリェン・ヴァランティル――太古の記憶をもつ、アルゴリアン」
「レ・アニャンテ――同じく、太古の記憶をもつ、アルゴリアン」
「マルコム・S・デーリアン――生命維持装置なしに生きられない中枢神経系」
「3名は~」
「モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉から~」
「極秘兵器〈文脈改竄機〉開発を、託され~」
「ウルトラ技術な集積――〈技術農場〉と呼ばれる――を、まかされています」
「どのくらい、極秘で~」
「どれくらい、ウルトラ技術、かと、いうと~」
「――わたし、働いている科学者ですが、コレはなに?」
「――わたし、働いている技術者ですが、コレはなに?」
「――なんでこんなに、サルクリットを使うの?」
「ウレンゴル家のアクタクルも、知らず」
「ジュリアン・ティフラーも、知らず」
「両トップは、いろいろ探りを入れますが~」
「失敗つづき」
エルトルス人、ヴィルター・ミラ――
「ヴィルター・ミラは~」
「ギンゴル・トレヴァラ症候群の、典型的症例」
「惑星トレヴァラに入植したエルトルス人、10万人に1人が、発症」
「恒星〈トリュンヴォルの星〉のスペクトルのせい、とかいう、のですが」
「身体の発達は、平均的エルトルス人を、軽く追いこし~」
「知性の発達は、幼児くらいで、足踏み」
「気は優しくて、力持ちの大男」
「いまは~」
「〈技術農場〉で~」
「アルゴリアンの下から2番目、ハルグ・ドルの、お世話をしています」
「――オセロ、しよーよー」
「――え"ー、ヴィルター弱いから、相手にならないよー」
「普通に、遊んでいます」
「が」
「2月に、入ってから、気になることが、ひとつ」
「――変な光ー、なーにー」
「――え"ー、たぶんパパたちの研究だから、安心だよー」
「普通に、遊んでいたのです」
2月20日――
「――は、は、ハルグ・ドルー」
「――ぐっすん」
「アルゴリアンの下から2番目、ハルグ・ドルが、亡くなりました」
「発見された、とき~」
「遺体は、数千歳の老人のよう、でした」
2月25日11時――
「じつは、これまでも試運転中だった、〈文脈改竄機〉」
「いきなり、制御できなくなりました」
「〈技術農場〉を包む、青い光のドーム」
「――暴走?」
「――大惨事?」
「ウレンゴル家のアクタクルも、蒼白」
「ジュリアン・ティフラーも、蒼白」
「両トップは、事態打開を、はかりますが~」
「青い光のドーム、突破ならず」
「そのうち~」
「フォトン市の、全域で~」
「――記憶が、見えるよー」
「――人生の各シーンが、走馬灯のように」
「ぐるぐる」
「職員、死亡」
「何名も、死亡」
「アルゴリアン、レ・アニャンテも、死にそうです」
「ぐるぐる」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――むん」
「ウパニシャド精神修養の賜物で、なんとか正気を、維持しますが~」
「事態打開の策は、浮かばず」
エルトルス人、ヴィルター・ミラ――
「ヴィルター・ミラは~」
「ギンゴル・トレヴァラ症候群の、典型的症例」
「それが、幸いしたのでしょうか」
「〈文脈改竄機〉の影響も~」
「――変な光ー、なーにー」
「平気でした」
「――変な光ー、とめれば、苦しくないのー?」
「考えました」
「――ごきっ」
「制御盤・粉砕」
「異常発生から、47分後」
「〈文脈改竄機〉は停止、したのでした」
自由テラナー連盟、ジョナサン研究所――
「ウレンゴル家のアクタクルと~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――〈文脈改竄機〉って、タイムマシンみたいなもの?」
「――〈反逆者〉の侵攻前に、時間を戻すとか?」
「アルゴリアンの家長、クルカリェン・ヴァランティルから、報告です」
「――手ごたえはあったから、一層精進・奮励努力するよー」
「そうですか」
「……」
「ウレンゴル家のアクタクルと~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「近頃、すっかり運命共同体」
「一部の、技術者連中は~」
「――双頭司令アクタラー」
「――双頭司令ティフクル」
「そう呼んで、憚らないのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
Kontext-Wandler ――〈文脈改竄機〉と、訳してみました。
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d-information ◆ 463 [不定期刊] 2007/06/18
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ドイツ・ファンタジー賞 2007
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ドイツ・ファンタジー賞 2007
5月31日に決定した本年のノミネート作品は、以下のとおり。
最終選考は6月末の予定。
□ Bester Roman Deutschsprachig 国内長篇部門
・Markus Heitz / Die Mächte des Feuers / 炎の力
――Piper 社
「別の歴史の、1920年代、ヨーロッパ――」
「ドラゴンが、絶滅を免れ、生き残っています」
「宙を舞い、炎を吐き、そこそこ知能もあるのです」
「ドラゴン・ハンターが、います」
「聖ゲオルギウスを開祖とする、伝統ある組織です」
「シレナは、女ドラゴン・ハンター」
「ふたりの兄を、ドラゴンに、殺されました」
「――仇討よっ」
「一方」
「ドラゴンも、絶滅寸前・崖っぷちです」
「太古のドラゴンを、中核に~」
「――集結だ」
「――逆襲だ」
「――きしゃーっ」
・Bernhard Hennen / Elfenlicht / 妖精の光
――1966年生まれの著者の、妖精テーマの作品群、最新作。
Heyne 社
「妖精世界が、あるのです」
「妖精女王エメレレは~」
「統治者としては、純粋すぎるのでしょうか」
「陰では、権謀術策・丁々発止の、妖精侯爵たち」
「――デーモンの仕業で、女王陛下が異世界にっ」
「――光の祭りに、暗殺者がっ」
「英雄オルブリムや~」
「巫女スカンガさんや~」
「周囲の者共が、いろいろ助けてくれるのでした」
・André Linke / Angriff der Flukes / フルケの攻撃
――Machtwort 社
「人類が宇宙に広がった、未来世界」
「――パパ、そろそろ人類に証拠を見せてやった方が、良いんではなかろうか」
「――うーん」
「なんて~」
「神もジーザスも、いろいろ、やりにくい時代」
「宇宙の、どこか」
「秘密工作員訓練キャンプ〈クリスタル・ヨークシャー〉では~」
「こんな、事件が」
「その、アルファの巻」
「……」
「ライトノベル、のようで、ありながら~」
「神学的・社会的・政治的含蓄が、あるとか・ないとか」
「著者 Andre' Linke」
「大叔母様 Lilo Linke は、戦中も英国で自由な活動を続けた、作家」
「弟の Chris は、新人ロックバンド NEVADA TAN のメンバー」
「著者自身は、22歳の女流作家」
「いろいろ話題の作品、なのでした」
・Christoph Marzi / Lumen / ルーメン
――本作は、エミリー・レインが登場する連作の、3作目。
Heyne 社
「評判は~」
「ヴィクトリア朝風味・チャールズ・ディケンズ+ハリー・ポッター÷2」
「……」
「1作目、Lycidas――リュシダス」
「エミリー・レインは~」
「ロンドンで、孤児院暮らし」
「――わたしの出自を、知りたいの」
「ある日、あらわれた1匹の、しゃべるネズミ」
「――こっちだ」
「誘われて~」
「なりゆきで、到達した、ロンドン地下、太古のメトロポリス」
「なりゆきで、お友達になるのが~」
「妖精モーリス・ミッケルホワイト」
「錬金術師ヴィトゲンシュタイン」
「2作目、Lilith――リリス」
「エミリー・レインは~」
「砂漠で、リリスの灰を探すのです」
「Lumen――ルーメン」
「エミリー・レインは~」
「プラハで、堕天使リュシダスの示唆のもと~」
「――死者が生きている?」
「道なき道を、歩むのです」
「……」
「ルーメンは「光」の意、ですが~」
「どうやら、何者かの名前であるような」
・André Wiesler / Böses Erwachen / 悪の目覚め
――Shadowrun もの。
FanPro 社
□ Bestes Roman-Debüt 国内長篇新人部門
・Christoph Hardebusch / Die Trolle / トロール
――Heyne 社
「若いステンは~」
「暴君ゾルパドに、たてついて~」
「簀巻きに、されて~」
「森に、放りだされる」
「あとは、ケモノに喰われるばかり」
「と」
「トロールの一党に、ばったり」
「――宿敵ドワーフに、滅亡寸前まで、追いこまれたのだー」
「――宿敵ドワーフの、魔法の秘密を、探るのだー」
「――喰わないでやるから、地上を案内しろよー」
「道中、共に乗り越える、困難」
「芽生える友情、のようなもの」
「やがて、ドワーフと若者は~」
「共通の敵に、対峙するのでした」
・André Linke / Angriff der Flukes / フルケの攻撃
――こちらでも、候補作。
Machtwort 社
・Jenny-Mai Nuyen / Nijura - Das Geheimnis der Elfenkrone / ニジュラ――妖精冠の秘密
――cbj 社
「スカパは、人間の少年」
「カヴェーは、妖精の王子」
「ニルは、ニジュラ――妖精ハーフ」
「――妖精王の王冠が、人間に騙しとられた?」
「――かぶると王様として遇されるように、呪術が掛けてある?」
「――ニルにしか、奪還できないの?」
「――王子として、余も同行するぞ」
「かくして~」
「スカパ、カヴェー、ニル――3名の旅が、はじまるのでした」
・Ulrich C. Schreiber / Die Flucht der Ameisen / 蟻たちの逃走
――Shayol 社
・Richard Schwartz / Das erste Horn - Das Geheimnis von Askir 1 / 第一の角――アスキルの秘密1
――そして、Die Zweite Legion「第2の軍団」へと続く、らしい。
Piper 社
□ Bester Roman International 海外長篇部門
・Trudi Canavan / The Magicians' Guild / Die Rebellin - Gilde der schwarzen Magier 1 / 裏切った女――黒魔術ギルド1
――3部作の1作目。
Blanvalet/cbt 社
・Brian Keene / The Rising, City of the Dead / Reich der Siqqusim /
シクシムの帝国
――Otherworld 社
・Stephen King / Lisey's Story / Love / 愛
――Heyne 社
・Sergej Lukianenko /Wächter des Tages / 昼の監視者
――ロシア人作家の4部作の2作目。Wladimir Wassiljew と共著。
Heyne 社
1 . Ночной Дозор / Wächter der Nacht / 夜の監視者 (邦訳は『ナイト・ウォッチ』)
2 . Дневной Дозор / Wächter des Tages / 昼の監視者 (邦訳予定は『デイ・ウォッチ』)
3 . Сумеречный Дозор / Wächter des Zwielichts / 薄明の監視者 (邦訳予定は『トワイライト・ウォッチ』)
4 . Последний Дозор / Wächter der Ewigkeit / 永遠の監視者
・Stephenie Meyer / Twilight / Bis(s) zum Morgengrauen / 夜が明けるまで(噛んでいて)
――邦訳は『トワイライト――愛した人はヴァンパイア』。続編あり。
Carlsen 社
□ Beste Kurzgeschichte 短篇部門
・Volker Groß / Audio! / オーディオ!
――Die Jenseitsapotheke『彼岸薬局』収録
EDFC e.V. 社
・Andreas Gruber / Wie ein Lichtschein unter der Tür / 戸の下から漏れくる光のように
――Der dünne Mann『痩せぎすの男』収録
Blitz 社
・Markus K. Korb / Insel des Todes / 死の島
――Insel des Todes『死の島』収録
Eloy 社
・Helmut Marischka / Zwischen den Welten / 世界のはざま
――Seelenblut『魂血』収録
Intrag 社
・Martin Schemm / Das Lazarus-Projekt / ラザロ計画
――ファンタジー誌 Exodus 20号に掲載。
□ Beste Anthologie / Kurzgeschichtensammlung 短篇集部門
・Alisha Bionda 編 / Der dünne Mann - Edgar Allan Poes Phantastische Bibliothek 8 / 痩せぎすの男――ポー幻想文学叢書8
――Blitz 社
・Patrick Grieser 編 / Arkham - ein Reiseführer / アーカムガイドブック
――Basilisk 社
・Sven Kössler & Werner Placho / Liberate Me / わたしを自由に
――Eloy 社
・Armin Rößler & Heidrun Jänchen 編 / Tabula Rasa / タブラ・ラサ
――Wurdack 社
・Fabian Vogt / Die erste ölung / 初油の秘蹟
――Brendow 社
□ Beste Serie
・Bis(s) zum Morgengrauen / 夜が明けるまで(噛んでいて)
――Carlsen 社
・Maddrax / マッドラックス
――Bastei 社
・Perry Rhodan / ペリー・ローダン
――VPM 社
・Saramee / サラミー
――架空都市サラミーを舞台とした、ファンタジー。
Atlantis 社
・Ulldart - Zeit des Neuen / ウルダート新時代
――Ulldart は、Markus Heitz のファンタジー・シリーズ。
今回のノミネートは、その新作部分が対象。
Piper 社
Ulldart - Die Dunkle Zeit / ウルダート暗黒時代
1 . Schatten über Ulldart / ウルダートを覆う影
2 . Der Orden der Schwerter / 剣士団
3 . Das Zeichen des Dunklen Gottes / 暗黒神の徴
4 . Unter den Augen Tzulans / ツランの眼のもとで
5 . Die Magie des Herrschers / 支配者の魔法
6 . Die Quellen des Bösen / 悪の源
Ulldart - Zeit des Neuen / ウルダート新時代
1 . Trügerischer Friede / 偽りの平和
2 . Brennende Kontinente / 燃える大陸
3 . Fatales Vermächtnis / 運命の遺産
「ウルダート暗黒時代――それは、別の歴史の、17、18世紀――」
「世界の中心は、ウルダート大陸」
「タルポル王国の王子ロドリクは、不幸でした」
「――王子……危険……誰かが殺す……暗黒時代が来るぞ」
「とかいう、困った予言」
「――王子が殺されると、暗黒時代?」
「――王子を殺さないと、暗黒時代?」
「――!」
「王宮・分裂」
「ぽよんとした王子は、王宮を出され~」
「――ボクが、強くならないと」
「鍛えてスリムになって、返り咲いて、王位をとって~」
「――大陸全土に、民主主義を!」
「大陸を、統一しようとします」
「でも」
「志なかばで、王妃や腹心の陰謀に、はまって~」
「息子のひとりに、殺されたり」
「息子同士が、戦ったり」
「――大陸全土に、農奴制を?」
「死んだロドリク……とても、死んだままでは、いられない」
「蘇って、盛りかえしてみたり」
「……」
「新時代篇――こうした暗黒時代の次世代の物語、だそうで」
□ Bestes Sekundärwerk 二次創作部門
・Thomas Höhl & Mike Hillenbrand / Dies sind die Abenteuer - 40 Jahre Star Trek / これが冒険だ――スタートレック40年
――Heel 社
・Michael Scheuch, Hermann Ritter 編 / Das Magira Jahrbuch 2006 / マギラ年鑑2006年版
――Fantasy Club から
・Sascha Mamczak & Wolfgang Jeschke 編 / Das Science Fiction Jahr 2006 / SF年鑑2006年版
――Heyne 社
・Klaus Bollhöfener 編 / PHANTASTISCH! / ファンタスティック
――Achim Havemann が発行する、SF誌
・Chris Weidler 編 / Phase X / X段階
――Atlantis 社が発行する、ファンタジー誌
□ Bestes Hörbuch / Hörspiel ドラマCD/ラジオドラマ部門
・Caine / ケイン
――Lausch 社
・Der Freischütz / 水門
――Titania 社
・Eragon - Der Auftrag des ältesten / エラゴン――エルデスト
――シリーズ2作目から、ドラマCD化。
邦訳でいう『ドラゴンライダー2 エルデスト 宿命の赤き翼』。
Random House 社
・Gabriel Burns / ガブリエル・バーンズ
――オリジナル・ドラマCDシリーズ。現在24話。続行中。
Universal 社
「バンクーバ在住の、スティーブン・バーンズは~」
「自称・作家――タクシー運転手をして、生計をたてています」
「――兄さんが、行方不明なんです」
「夜空を駆ける、影」
「攫われる、人々」
「――!」
「スティーブン・バーンズは~」
「なりゆきで死にかけて、臨死体験~」
「――ガブリエルっ」
「声が、聞こえました」
「以来~」
「――オレに、悪を探知する能力が?」
「――意識的に制御できないけど、念動力が?」
「身についた、ようです」
「以来~」
「――ラリー・ニューマンっ」
「――ジョイス・クレーマーっ」
「――スティーブン・バーンズっ」
「謎のベーカーマン氏の、指令で~」
「ご町内の怪異と戦う、自称・作家の日々」
「なのです」
・Perry Rhodan Sternenozean / ローダン〈星海〉
――Perry Rhodan-Heft 2200話台を、ドラマCD化。
Lübbe Audio 社
□ Bester Grafiker / アート部門
・Arndt Drechsler
・Mark Freier
・Timo Kümmel
・Mia Steingräber
・Ernst Wurdack
□ Beste Internetseite / ウェブサイト部門
・Elbenwald.de http://www.elbenwald.de/
・Fantasyguide.de http://fantasyguide.de/
・Horror-Forum.com http://www.horror-forum.com/
・Mahet.de http://www.mahet.de/
・Stephen-King.de http://stephen-king.de/
【関連サイト】
・ドイツ・ファンタジー賞については
[ http://www.phantastik-news.de/ ]
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2391 . Wim Vandemaan / Die Schwarze Zeit / 黒時間
2392 . Michael Marcus Thurner / Die vergessene Stadt / 忘れられた都市
2393 . Horst Hoffmann / Androiden-Sinfonie / アンドロイド交響曲
2394 . Arndt Ellmer / Hyperraum-Nomaden / 超空間流民
2395 . Arndt Ellmer / Die Gen-Sammler / 遺伝子収集者
□ Perry Rhodan-Heft 2391話「黒時間」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2391.html ]
新銀河暦1346年2月、銀河系中心部、カロン星団――
「カロン星団は、〈構造吹雪〉に閉ざされています」
「居住するカロニー種族の〈構造パイロット〉だけが、安全航行可能」
「銀河系への侵略者〈反逆者〉も、侵入困難」
「と、なれば」
「自由テラナー連盟にとっては、好都合」
「で」
「カロン星団の、星系ジョナサン」
「恒星ジョナをめぐる、惑星ジョナサンは、嵐の惑星」
「カロニー種族も、居住困難」
「――自由テラナー連盟の研究施設を、設営したいのです」
「カロニー種族に、ことわる理由はないのでした」
「で」
「完成! 自由テラナー連盟、ジョナサン研究所」
「施設の中枢、フォトン市は~」
「そのまま、ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉」
「嵐がおだやかな、4つの谷の、谷底に~」
「銀河系各地から集結した人材、数十万人」
「戦艦200隻」
「弩級戦艦50隻」
「〈LFT-BOX〉40隻」
「テンダー、輸送艦も、そこそこに」
「所長は、ウレンゴル家のアクタクル――アルコン帝国の知将・最高頭脳」
「現在の世話役は、ジュリアン・ティフラー――自由テラナー連盟政庁大臣」
自由テラナー連盟、ジョナサン研究所――
「昨年8月にやってきた、新顔」
「クルカリェン・ヴァランティル――太古の記憶をもつ、アルゴリアン」
「レ・アニャンテ――同じく、太古の記憶をもつ、アルゴリアン」
「マルコム・S・デーリアン――生命維持装置なしに生きられない中枢神経系」
「3名は~」
「モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉から~」
「極秘兵器〈文脈改竄機〉開発を、託され~」
「ウルトラ技術な集積――〈技術農場〉と呼ばれる――を、まかされています」
「どのくらい、極秘で~」
「どれくらい、ウルトラ技術、かと、いうと~」
「――わたし、働いている科学者ですが、コレはなに?」
「――わたし、働いている技術者ですが、コレはなに?」
「――なんでこんなに、サルクリットを使うの?」
「ウレンゴル家のアクタクルも、知らず」
「ジュリアン・ティフラーも、知らず」
「両トップは、いろいろ探りを入れますが~」
「失敗つづき」
エルトルス人、ヴィルター・ミラ――
「ヴィルター・ミラは~」
「ギンゴル・トレヴァラ症候群の、典型的症例」
「惑星トレヴァラに入植したエルトルス人、10万人に1人が、発症」
「恒星〈トリュンヴォルの星〉のスペクトルのせい、とかいう、のですが」
「身体の発達は、平均的エルトルス人を、軽く追いこし~」
「知性の発達は、幼児くらいで、足踏み」
「気は優しくて、力持ちの大男」
「いまは~」
「〈技術農場〉で~」
「アルゴリアンの下から2番目、ハルグ・ドルの、お世話をしています」
「――オセロ、しよーよー」
「――え"ー、ヴィルター弱いから、相手にならないよー」
「普通に、遊んでいます」
「が」
「2月に、入ってから、気になることが、ひとつ」
「――変な光ー、なーにー」
「――え"ー、たぶんパパたちの研究だから、安心だよー」
「普通に、遊んでいたのです」
2月20日――
「――は、は、ハルグ・ドルー」
「――ぐっすん」
「アルゴリアンの下から2番目、ハルグ・ドルが、亡くなりました」
「発見された、とき~」
「遺体は、数千歳の老人のよう、でした」
2月25日11時――
「じつは、これまでも試運転中だった、〈文脈改竄機〉」
「いきなり、制御できなくなりました」
「〈技術農場〉を包む、青い光のドーム」
「――暴走?」
「――大惨事?」
「ウレンゴル家のアクタクルも、蒼白」
「ジュリアン・ティフラーも、蒼白」
「両トップは、事態打開を、はかりますが~」
「青い光のドーム、突破ならず」
「そのうち~」
「フォトン市の、全域で~」
「――記憶が、見えるよー」
「――人生の各シーンが、走馬灯のように」
「ぐるぐる」
「職員、死亡」
「何名も、死亡」
「アルゴリアン、レ・アニャンテも、死にそうです」
「ぐるぐる」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――むん」
「ウパニシャド精神修養の賜物で、なんとか正気を、維持しますが~」
「事態打開の策は、浮かばず」
エルトルス人、ヴィルター・ミラ――
「ヴィルター・ミラは~」
「ギンゴル・トレヴァラ症候群の、典型的症例」
「それが、幸いしたのでしょうか」
「〈文脈改竄機〉の影響も~」
「――変な光ー、なーにー」
「平気でした」
「――変な光ー、とめれば、苦しくないのー?」
「考えました」
「――ごきっ」
「制御盤・粉砕」
「異常発生から、47分後」
「〈文脈改竄機〉は停止、したのでした」
自由テラナー連盟、ジョナサン研究所――
「ウレンゴル家のアクタクルと~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「――〈文脈改竄機〉って、タイムマシンみたいなもの?」
「――〈反逆者〉の侵攻前に、時間を戻すとか?」
「アルゴリアンの家長、クルカリェン・ヴァランティルから、報告です」
「――手ごたえはあったから、一層精進・奮励努力するよー」
「そうですか」
「……」
「ウレンゴル家のアクタクルと~」
「ジュリアン・ティフラーは~」
「近頃、すっかり運命共同体」
「一部の、技術者連中は~」
「――双頭司令アクタラー」
「――双頭司令ティフクル」
「そう呼んで、憚らないのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
Kontext-Wandler ――〈文脈改竄機〉と、訳してみました。
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d-information ◆ 463 [不定期刊] 2007/06/18
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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