2007年10月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin

1 . Leo Lukas / Die Galaktischen Mediziner / 銀河医師族
2 . Uwe Anton / Die Medo-Nomaden / 医療放浪者
3 . Hans Joachim Alpers / Nekrogenesis / 創死
4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄隊商
5 . Hubert Haensel / Die Trümmerbrücke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星

 Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
 月1冊刊行。全6冊。

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 1巻「銀河医師族」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/1.html ]

 銀河医師族アラスの女特務工作員、71号――

「71号には、名前がありません」
「辺鄙な惑星に、生まれ~」
「幼少のころ、父の手で〈見えないものたちのスーヤグ〉に送られたのです」
「殺人エリートの監督下、過酷な訓練」
「――立派な暗殺者に、なるのだ」
「訓練を終える、頃~」
「ハイパー物理学的抵抗が増大する、イヤな時代がやってきました」
「技術後退で、経済混乱」
「アルコン帝国も、政情不安」
「でも、暗殺者やスパイは、商売繁盛」
「女特務工作員71号は、修行と経験を積んで~」
「優秀な女特務工作員に、成長」
「――オマエはマイスターから、選ばれたのだ」
「――立派な誘拐者に、なるのだ」
「誘拐は、殺人よりも、技術と習熟を要する仕事、であるとか」
「……」
「71号には、顔も、記憶も、ありません」
「任務のたびに、造りかえて、書きかえて」
「なにが、なにやら」
「鍵となる大事なコトだけ、残してあるらしい」

 新銀河暦1340年5月3日、銀河系医療惑星タフン――

「惑星タフンは、警戒厳重な惑星です」
「が」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「ふたりが、誘拐されてしまいます」
「犯人は、アラスの女特務工作員71号」

 銀河系、M-13球状星団、惑星ジャイムボル――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「意識を、とりもどすと~」
「――ここは、どこ?」
「――あなたは、だれ?」
「――まさか、あなたは、ペリー?」
「――ああ、ティフが、見知らぬオッサンに、なってる」
「整形手術か、なにかで~」
「ふたりの外観は、さまがわり」
「見知らぬ惑星に、ぽとん、と放り出されておりました」
「……」
「とりあえず」
「現地人と仲良くなるのが、常套手段」
「――なんか、テーブル、みたいだが?」
「――植物種族アエリミ?」
「話を、聞いてみましょう」
「――極地の巨大なドームに、神々がいる?」
「――病気になると、極楽に連れていってくれる?」
「となれば、行ってみるしか、ありません」

 極地の巨大ドーム=総合病院施設ホルム=コナン――

「ザナウタ・フィルグリスさんは、最近赴任したアラスの女医」
「――エクセレント、ですわ」
「――さすが、動物園惑星〈新トリモン〉と呼ばれるだけのこと、ありますわ」
「――各種知性種族100万体が、研究対象なんですのね」
「で」
「そんな、新任女医ザナウタ・フィルグリスさん」
「侵入者ふたり――ローダンとティフラー――と、遭遇」
「――あ」
「――誘拐犯だ」
「正体は~」
「潜入した、女特務工作員71号なのでした」

 そして、知らされる、危険な謎の研究〈アラス毒〉の噂――

「――とにかく、大変なことになるのよ」
「――とにかく、大変なんだな」
「――とにかく、大変ですか」
「なりゆきの、ままに」
「ローダンとティフラー」
「女特務工作員71号と、共に~」
「〈アラス毒〉の謎を、追うことに」
「……」
「――アラス医師4名が、開発を指揮?」
「――中心人物は、医師トランティポン?」
「――なんか、えらく厳重な扱いですね」
「――衛星軌道上で、数千隻の転子状船が、建造中?」
「――名目は、〈検疫船〉らしいですね」
「そして」
「――各種知性種族100万体が、実験体?」
「――解放だ」
「――解放よ」

 総合病院施設ホルム=コナンで、実験体による反乱勃発――

「――!」
「逃げだす、アラスたち」
「――医師トランティポンと他3名が、転送機へ?」
「――追跡だ」
「かくして~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「アラスの女特務工作員71号」
「3名は、転送機を抜けて、衛星軌道上の〈検疫船〉へ」
「追跡は、次巻へと、つづきます」

□ Perry Rhodan-Heft

2410 . Horst Hoffmann / Der Kontaktwald / コンタクト森
2411 . Leo Lukas / Schwinge-von-Raffat / ラファトの翼
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子マガジン
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド

□ Perry Rhodan-Heft 2410話「コンタクト森」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2410.html ]

 新銀河暦1346年7月、ハンガイ銀河――

「そこでは」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「……」
「そこへ」
「果敢なのか、無謀なのか」
「突入したのが~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊――」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポントン級テンダー」
「直径5km、厚さ1kmの、円盤型プラットフォーム」
「《エリダヌスXV》、《フォーマルハウトI》~《フォーマルハウトIII》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「一辺3kmのサイコロ型を2個連結した、3km×3km×6kmの輸送船」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「計8隻」

 ハンガイ銀河内、恒星エヌディル・オマゲ――

「到着したての、ハンガイ銀河遠征隊8隻に~」
「呼びかける、信号」
「〈混沌の勢力〉では、ないようです」
「発信源は~」
「――恒星エヌディル・オマゲを、探知遮蔽の盾として、隠れている?」
「ハンガイ銀河遠征隊8隻が~」
「恒星エヌディル・オマゲのコロナに、潜ってみると~」
「現地のカルタン人の宇宙船が、2隻」
「カルタン人、レア=チ=デュンさん指揮下、《キトニ》と《アシュケ》」
「ちなみに~」
「アトランは、ハンガイ銀河でも、著名なヒト」
「歴史の教科書には、〈イマーゴII〉=アトラン、と書いてある」
「なので、顔パス」
「――ハロー」
「と呼びかけ、話を聞けば~」
「――〈混沌の勢力〉と戦う、抵抗運動組織を結成したのよ」
「――組織名は、〈ノクアー=カンサハリーヤ〉よ」
「――随所に、〈節目惑星〉=基地惑星があるのよ」
「――惑星クアモトも、そのひとつよ」
「ちなみに~」
「〈ノクアー〉の意味は、〈新〉」
「〈カンサハリーヤ〉は、かつて〈ヘクサメロン〉と戦った抵抗組織の呼称」
「当時は、22種族でしたが~」
「ハイテク技術者種族ナックが、減って~」
「かつては、敵側だった種族ハウリが、参加して~」
「今回も、22種族です」
「――ロサキ星域で、敵の動きが不審なので、偵察に来たのよ」
「……」
「〈反逆者〉2艦隊が、恒星エヌディル・オマゲを、調査しますが~」
「偵察艦艇、不審物を発見できず」
「あきらめて、立ち去っていくのでした」

 ハンガイ銀河遠征隊8隻は、惑星クアモトへ発進――

「カルタン人指揮官、レア=チ=デュンさんは~」
「《リチャード・バートン》に、乗りこんで~」
「道案内」
「が」
「思わぬ、ところで~」
「思わぬ、艦が~」
「思わぬ、方向へ、曲がったり」
「――なんだか、まともに力が働かないみたいなのよ」
「そこを、艦隊まるごと航行するのは、難渋します」
「たまりかねて」
「アトラン、曰く」
「――ひとつ、小人数で先行、というのは、いかがだろう」
「で」
「アトラン」
「スタータック・シュレーダーとトリム・マラート――両ミュータント」
「ネクシャリストの博士インディカさん」
「カルタン人、レア=チ=デュンさんの、案内で~」
「スペースジェット《ドン・レッドホース》で、発進」

 星系クアム、惑星クアモト――

「抵抗運動組織〈ノクアー=カンサハリーヤ〉の~」
「ご当地、基地司令官代行は~」
「カルタン人、アファ=ヘム=フルさん」
「〈コンタクト森〉の巫女さんでも、あります」
「――基地司令官……代行?」
「――司令官は、とある星団に、作戦にでかけて~」
「――もう16か月も、帰ってこないんですう」
「なるほど」
「――〈コンタクト森〉?」
「直径15kmの、深い森」
「意識を有し、不審者を拒む」
「中心まで行けるのは、巫女さんだけ」
「――〈節目惑星〉それぞれに、〈コンタクト森〉があって~」
「――連絡を、とりあっているのですう」
「……」
「ところで」
「抵抗運動組織〈ノクアー=カンサハリーヤ〉の~」
「ご当地、ハウリ種族代表は~」
「コッタキ氏」
「〈コンタクト森〉に、興味津々?」
「侵入したい、侵入しよう」
「――うっ」
「精神的に打ちのめされて、退却です」
「……」
「ところで」
「カルタン人指揮官、レア=チ=デュンさんは~」
「ご当地、全種族集会に、アトランを招待」
「――ハンガイ銀河の核部、直径100光年の宙域が、立入不能?」
「――〈反逆者〉艦隊が、そこへ、ずんずん?」
「――ハンガイ銀河の辺縁部も、通信途絶で、往来不能」
「――〈反逆者〉艦隊の通信を、傍受すると?」
「――〈原混沌胞〉という、言葉が?」
「……」
「ところで」
「集会のあと~」
「ハウリ種族代表、コッタキ氏は~」
「なにやら、挙動不審」
「基地司令官代行、カルタン人、アファ=ヘム=フルさんを~」
「いきなり、襲撃」
「――!」
「――びびびっ」
「パラライザーで、麻痺させます」
「が」
「――!」
「――基地司令官代行、カルタン人、アファ=ヘム=フルさんが?」
「ミュータント、スタータックが、心の悲鳴に、気がつきました」
「カルタン人、レア=チ=デュンさんと~」
「スタータックが~」
「急行すると~」
「まさに」
「ハウリ種族代表、コッタキ氏の姿形が、崩れ~」
「基地司令官代行、カルタン人、アファ=ヘム=フルさんに、化けるところ」
「――〈反逆者〉のスパイよっ」
「――コーダ・アリエル種族だっ」
「――ばーん」
「スパイは、即死です」
「――最近、〈反逆者〉本拠に報告を送った形跡は、ないみたい」
「――でも、惑星クアモトの所在は、たぶんバレバレよ」

 〈コンタクト森〉――

「アトランは~」
「〈コンタクト森〉に、興味津々?」
「――同行させては、もらえまいか」
「基地司令官代行=巫女さん、カルタン人、アファ=ヘム=フルさんに~」
「無理やり頼んで、〈コンタクト森〉へ」
「と」
「――永遠の生命の持ち主よぉ。よぉこそぉ」
「あっさり、中心まで、迎え入れてくれました」
「アトラン、曰く」
「――コーダ・アリエル種族は、銀河系でも、あれこれ悪さしました」
「――他の〈コンタクト森〉さんにも、伝えてください」
「――伝えようぅ」
「〈コンタクト森〉、曰く」
「――基地は、撤収じゃぁ」
「――みんな、惑星コシチに移転すると、良いのじゃぁ」
「……」
「翌日」
「――!」
「〈コンタクト森〉の中心部は、緊急離陸」
「もともと、直径1kmの宇宙船の上に、乗っていたようです」
「――ごごごっ」
「超空間に、姿を消したのでした」

 アトラン指揮下、ハンガイ遠征艦隊――

「カルタン人からの、情報によれば」
「――セガレニス星団に、〈原混沌胞〉がある?」
「――発進だ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「4隻は、セガレニス星団へ」
「――待機だ」
「ポントン級テンダー」
「《エリダヌスXV》、《フォーマルハウトI》~《フォーマルハウトIII》」
「4隻は、星系クアムに留まり~」
「現地基地の、惑星コシチ移転作業を、支援するのでした」

 《リチャード・バートン》搭載のパラポジトロニクス〈エッシャー〉――

「先般、モンドラ・ダイアモンドさんが入手した、敵のハンガイ銀河星図」
「今回、ハンガイ銀河諸種族から入手した、各種情報」
「分析を、進めましょう」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと

 11月16日、PERRY RHODAN-Extra の5冊目刊行です。

----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 482 [不定期刊] 2007/10/29
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ドイツ・ファンタジー賞 2007
◇ペリー・ローダン近況

----------------------------------------------------------------------
◆ドイツ・ファンタジー賞 2007

 10月13日付で発表された、本年の受賞作品は以下のとおり。

□ Bester Roman Deutschsprachig 国内長篇部門

・Markus Heitz / Die Mächte des Feuers / 炎の力

□ Bestes Roman-Debüt 国内長篇新人部門

・Christoph Hardebusch / Die Trolle / トロール

□ Bester Roman International 海外長篇部門

・Trudi Canavan / The Magicians' Guild - Black Magician Trilogy 1 / Die Rebellin - Gilde der schwarzen Magier 1 / 拒絶する女――黒魔術3部作 第1巻

□ Beste Kurzgeschichte 短篇部門

・Martin Schemm / Das Lazarus-Projekt / ラザロ計画

□ Beste Anthologie / Kurzgeschichtensammlung 短篇集部門

・Alisha Bionda 編 / Der dünne Mann - Edgar Allan Poes Phantastische Bibliothek 8 / 痩せぎすの男――ポー幻想文学叢書8

□ Beste Serie

・Markus Heitz / Ulldart - Zeit des Neuen / ウルダート新時代

□ Bestes Sekundärwerk 二次創作部門

・Thomas Höhl & Mike Hillenbrand / Dies sind die Abenteuer - 40 Jahre Star Trek / これが冒険だ――スタートレック40年

□ Bestes Hörbuch / Hörspiel ドラマCD/ラジオドラマ部門

・Eragon - Der Auftrag des Ältesten / エラゴン――エルデスト

□ Bester Grafiker / アート部門

・Mia Steingräber

□ Beste Internetseite / ウェブサイト部門

・Mahet.de http://www.mahet.de/

【関連サイト】
・ドイツ・ファンタジー賞については
[ http://www.phantastik-news.de/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2409 . Leo Lukas / Grenzwall Hangay / ハンガイ塁壁
2410 . Horst Hoffmann / Der Kontaktwald / 待合わせの森
2411 . Leo Lukas / Schwinge-von-Raffat / ラファトの翼
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子マガジン

□ Perry Rhodan-Heft 2409話「ハンガイ塁壁」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2409.html ]

 新銀河暦1346年6月20日、ハンガイ銀河外縁――

「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊――」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポントン級テンダー」
「直径5km、厚さ1kmの、円盤型プラットフォーム」
「《エリダヌスXV》、《フォーマルハウトI》~《フォーマルハウトIII》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「一辺3kmのサイコロ型を2個連結した、3km×3km×6kmの輸送船」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「計8隻」
「〈平和ドライバー〉前線基地キャラ・インペックスに、到着です」
「――装備を、交換だ」
「――宴だ」
「そういえば」
「――双頭大佐ダンティレンの材料にされたはずの、ロワ・ダントン」
「――アレ、本物のロワ・ダントンと、違ってたんだよー」
「――銀河系に、知らせなくて、良いのですか?」
「――と、いうことだ、カンティラン」
「かくして」
「〈平和ドライバー〉カンティランは、銀河系まで、おつかいに」

 《リチャード・バートン》搭載のパラポジトロニクス〈エッシャー〉――

「ハンガイ銀河では、現在、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「侵入を阻止する壁みたいなものに、守られています」
「分析してみましょう」
「――ハイパー物理学的な不連続体の厚さは、50~100光年」
「――〈反逆者〉艦隊の動きを、見ると、同じところは、2度、通らない」
「――時空ルータが、都度、侵入路を定めている模様」
「――管制指示に従って、ゆっくり、そーっと、安定域を抜けるのですね」
「――とりあえず、ガン星域に、侵入路がありそう」
「で」
「ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトラン、即決」
「――発進だ」

 ハンガイ銀河、ガン星域――

「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊は~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル32隻を、護衛艦がわり」
「侵入路を、めざします」
「〈オレオン隠れ頭巾〉は、強力無比の対探知機能付バリア」
「〈反逆者〉艦隊は、接近に気がつきません」
「が」
「――うっ」
「――うぅっ」
「スタータック・シュレーダーとトリム・マラート――両ミュータント、昏倒」
「――うっ」
「ウルス・カスマク――パラ能力を持つ航法士、昏倒」
「で」
「ジャウナ・トゴヤ――1体のポスビが、気づいたのですが~」
「乗員全員が、調子悪いかんじ」
「ポスビの生体プラズマも、調子悪いかんじ」
「――ハンガイ銀河の壁は、生体エネルギーを吸収するらしい」
「でも」
「――ここで怯んでは、おられんっ」
「ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトランは、細胞活性装置所持者」
「ただひとり元気一杯に、強気の決断」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル32隻に、お別れすると~」
「ハンガイ銀河遠征隊8隻は~」
「――突入だ」

 6月28日、ハンガイ銀河遠征隊、ハンガイ銀河の壁に突入――

「――!」
「わずか1光年で、リニア空間から通常空間に落下」
「――ハイパー物理学的な不連続体、ですね」
「――つまり、在来航法が、まともに機能しない宙域です」
「で」
「――うっ」
「乗員は、消耗」
「患者は、増えるばかり」
「ハルト人ドモ・ソクラトは、構造転換で、とりあえず無事」
「ポスビ司令も、とりあえずなんとか」
「ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトランは、ただひとり元気」
「――〈エッシャー〉が、近所の安定域を、算定した?」
「――前進だ」
「少しばかり進んでも、まだ壁の中」
「――うっ」
「そろそろ死ぬかも、という重体患者は~」
「死なないうちに、深層睡眠させましょう」
「〈エッシャー〉も、経験を積んで、精度をあげてきていますが~」
「完璧な進入路算出には、かなり時間が必要なかんじ」
「ネクシャリストの博士インディカさんは~」
「――高次元周波帯の管制指示コードを、とらえたわ」
「――〈反逆者〉艦隊も、逐次、時空ルータの管制指示を、もらってるのね」
「つまり、壁を突破するのは、至極困難ということ」
「で」
「ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトランは、強気な作戦にでます」
「高次元周波帯で、時空ルータ〈gRIX-9050〉に接続」
「少しも悪びれることなく、言ってのけたのでした」
「――管制指示を、頼む」
「――ば……アトラン、何やってるんですかっ」
「――おう、ちょうど良かった。助けてくれ」
「異類心理学者ハジモ・サイドリップくんの、尽力によって~」
「時空ルータ〈gRIX-9050〉から、管制情報・取得成功」
「ハンガイ銀河遠征隊は、リニア空間へ」

 ハンガイ銀河遠征隊、ハンガイ銀河の壁、航行中――

「すでに、乗員は半分がダメな状態」
「ハンガイ銀河遠征隊8隻は、計算脳の制御下で密集隊形・なんとか航行中」
「で」
「ただひとり元気、ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトラン」
「けっして、愚かでは、ありません」
「――さすがに、バレたよなぁ」
「つまり」
「進入路の出口には、〈反逆者〉艦隊が、待ちかまえているかも」
「と、いうこと」
「そんな時」
「〈エッシャー〉が~」
「――こんな経路も、算定できましたけれど」
「ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトラン、即決です」
「――それだっ」

 ハンガイ銀河、内壁の一角――

「時空ルータ〈gRIX-9050〉が指示した進路の、出口には~」
「〈反逆者〉29艦隊=1万4036隻が、待ちかまえていました」
「が」
「ハンガイ銀河遠征隊8隻は、距離半光年の宙域に出現」
「――パロス影バリアで、8隻全部を隠すのだっ」
「近くにいた〈反逆タンク〉5隻に、追跡されますが」
「――ヴリトラ砲っ」
「問答無用で、殲滅」
「しばらく、すると~」
「乗員たちも、元気をとりもどしたようです」
「……」
「ところで」
「――この信号、なんでしょう?」
「――ハンガイ銀河遠征隊・宛?」
「――〈混沌の勢力〉では、なさそうな」
「――同盟者になれそうな地元のヒトたちかも」
「発信源は~」
「恒星を探知遮蔽の盾として、隠れているらしい」
「恒星エヌディル・オマゲ――惑星なし」
「ハンガイ銀河遠征隊指揮官アトラン、決断です」
「――行くのだっ」

 7月3日、恒星エヌディル・オマゲ――

「ハンガイ銀河遠征隊8隻が、到着して~」
「恒星の探知遮蔽の影に、もこもこ、と潜りはじめたとき~」
「〈反逆者〉2艦隊が、恒星エヌディル・オマゲに、到着」
「星系を、包囲してしまいました」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと

 ハンガイ銀河に、ようやく突入。

----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 481 [不定期刊] 2007/10/22
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2408 . Christian Montillon / Krieg der Prozessoren / プロセッサーの戦争
2409 . Leo Lukas / Grenzwall Hangay / ハンガイ塁壁
2410 . Horst Hoffmann / Der Kontaktwald / 待合わせの森
2411 . Leo Lukas / Schwinge-von-Raffat / ラファトの翼
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水

□ Perry Rhodan-Heft 2408話「プロセッサーの戦争」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2408.html ]

 新銀河暦1346年、ハンガイ銀河の手前、26万6441光年――

「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊――」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「と、それを載せたポントン級テンダー」
「随行する、ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉3隻」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「行先は、ハンガイ銀河」
「正確には、ハンガイ銀河外縁」
「より正確には、〈平和ドライバー〉前線基地キャラ・インペックス」
「目指して、航行を続けます」
「……」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》が、搭載する~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉」
「ハイパー物理学的抵抗の増大以来、使えない、ハイテク製品にかわり~」
「旧式のポジトロニクスに~」
「被験者――プロセッサーと呼ばれる――の魂を、結合して~」
「高性能・高機能化」
「でも、気がつくと、魂を〈エッシャー〉に食われて~」
「あの世の、ヒトになっていたり」
「ほとんど黒い魔術の系統の、装置なのです」
「さすがに、魂食ったらマズイだろ」
「ペリー・ローダンが、やめさせたのですが~」
「すでに肉体的には死んでしまった、中のヒト――140名」
「ただし」
「よくプロジェクションの肉体でこの世に戻ってくるのが2名、います」
「もとTLD工作員パル・アストゥイン」
「もとTLD工作員メルラン・ミュル」
「この両名~」
「もとの両名、と、いうよりは~」
「〈エッシャー〉の意志を体現する、〈使い魔〉のようなもの」
「ヒト呼んで、〈エッシャー〉アバター」

 発見者級戦艦《リチャード・バートン》、航行中――

「インディカさんは~」
「博士でネクシャリスト」
「――〈エッシャー〉、なんだか、ギクシャクしてません?」
「と、報告をうけても、アトランとしては~」
「――ローレンス・サヴォワール博士と、話してみてはもらえまいか?」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「第一サイバネティカー――〈エッシャー〉の総責任者」
「〈エッシャー〉開発チームの、唯一の生存者です」
「他は全員、今は〈エッシャー〉の中のヒト」
「……」
「乗員の半数から、請願書がでています」
「――〈エッシャー〉を、シャットダウンしてください」
「統計によると~」
「乗員のかなりが~」
「――〈エッシャー〉は不気味、と感じています」
「と、報告をうけても、アトランとしては~」
「――〈エッシャー〉は、ハンガイ銀河突入に必要であろう?」
「停止こそ、しませんでしたが~」
「――スタータック・シュレーダーっ」
「――トリム・マラートっ」
「ふたりのミュータントに、命じて~」
「〈エッシャー〉アバター両名を、監視させるのでした」

 パラポジトロニクス〈エッシャー〉内、ハイパー次元マトリクス――

「〈エッシャー〉の中のヒト20名が、異変に気がつきました」
「――どいつだか、知らないけれど」
「――何か、しようとしてる」
「20名のひとりは、もとロダン・コーワ博士――〈エッシャー〉開発責任者」
「――もとTLD工作員パル・アストゥインっ」
「――もとTLD工作員メルラン・ミュルっ」
「ふたりの〈エッシャー〉アバターに、頼んで~」
「――困った魂を、つきとめるのよっ」
「……」
「で、その困った魂――」
「〈エッシャー〉の中のヒト、ルトマー・ヴィトキネフ」
「暗示能力のようなものが、あります」
「そーっと、悪だくみ」
「もとの自分似のアバターを、こっそり用意」
「艦内の、秘密の場所に隠して~」
「――むん」
「超能力、試運転」
「乗員を、一時的に影響下に」
「乗員は、後遺症として、頭痛や体調不良を、訴えましたが~」
「――はい、風邪ねー」
「――それとも、ハンガイ銀河の〈負の球体〉に接近したから?」
「船医、真相に気づかず」

 5月15日、発見者級戦艦《リチャード・バートン》――

「〈平和ドライバー〉前線基地キャラ・インペックスまで、9万光年」
「到着まで、あと4日、というところ」
「で」
「〈エッシャー〉の中のヒト、ルトマー・ヴィトキネフ」
「――むん」
「超能力、全開」
「乗員の96%を、影響下に」
「――これで、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は、オレのもの」
「――これで、〈エッシャー〉も、オレのもの」
「残る邪魔者は~」
「メンタル安定化手術をうけたヒト、とか」
「ミュータント、とか」
「影響下にある乗員は、総出で~」
「邪魔者を、狩りたてます」
「遠征隊司令アトランを、襲撃」
「ローレンス・サヴォワール博士も、襲撃」
「……」
「襲撃された、遠征隊司令アトランは~」
「――〈エッシャー〉を、シャットダウンしたい」
「けど、失敗」
「襲撃された、ローレンス・サヴォワール博士も~」
「――〈エッシャー〉を、シャットダウンしたい」
「けど、失敗」
「スタータック・シュレーダーは~」
「アトランを、テレポートで救出」
「ローレンス・サヴォワール博士を、テレポートで救出」
「博士でネクシャリストのインディカさんも、テレポートで救出」

 パラポジトロニクス〈エッシャー〉内、ハイパー次元マトリクス――

「〈エッシャー〉の中のヒトたちも~」
「――なんとか、したい」
「けど、失敗」
「ルトマー・ヴィトキネフは、いまや強力で手がつけられない」
「で、考えた」
「――もとTLD工作員パル・アストゥインっ」
「――もとTLD工作員メルラン・ミュルっ」
「ふたりの〈エッシャー〉アバターに、アトランを支援させましょう」

 発見者級戦艦《リチャード・バートン》――

「――ルトマー・ヴィトキネフのアバターの隠れ家は、ここかっ」
「アトランと~」
「トリム・マラートは~」
「スタータック・シュレーダーのテレポートで~」
「ルトマー・ヴィトキネフの隠れ家に、突入」
「――ばーん」
「ルトマー・ヴィトキネフのアバターを、破壊」

 パラポジトロニクス〈エッシャー〉内、ハイパー次元マトリクス――

「ルトマー・ヴィトキネフが、呆然としていると~」
「――ルトマー・ヴィトキネフの魂の隠れ家は、ここかっ」
「〈エッシャー〉の中のヒトが~」
「わらわらと~」
「ルトマー・ヴィトキネフを隠れ家から、引きずり出す」
「――ひぃぃぃ」
「ルトマー・ヴィトキネフの魂を、ちぎって消去」

 平穏をとりもどした、発見者級戦艦《リチャード・バートン》――

「アトランたちの、ところへ~」
「もとTLD工作員パル・アストゥイン」
「もとTLD工作員メルラン・ミュル」
「ふたりの〈エッシャー〉アバターが、訪問です」
「――このたびは、〈エッシャー〉内部の不始末を~」
「――外界にまで波及させてしまい、誠に申し訳ございません」
「――でも、これで、〈エッシャー〉の品質管理は、万全です」
「――今後とも〈エッシャー〉をご利用くださいますようお願い申し上げます」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと

 ハンガイ銀河の、まだ手前でした。

----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 480 [不定期刊] 2007/10/15
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Ara-Toxin

1 . Leo Lukas / Die Galaktischen Mediziner / 銀河医師族
2 . Uwe Anton / Die Medo-Nomaden / 医療放浪者
3 . Hans Joachim Alpers / Nekrogenesis / 創死
4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄隊商
5 . Hubert Haensel / Die Tru"mmerbru"cke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星

 毎年恒例の、Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ。
 今年は新銀河暦1340年の銀河系を舞台とする「アラス毒」。
 11月から、月1冊刊行。全6冊。

□ Perry Rhodan-Heft

2407 . Hubert Haensel / Aufbruch nach Tare-Scharm / タレ・シャルムに出発
2408 . Christian Montillon / Krieg der Prozessoren / プロセッサーの戦争
2409 . Leo Lukas / Grenzwall Hangay / ハンガイ塁壁
2410 . Horst Hoffmann / Der Kontaktwald / 待合わせの森
2411 . Leo Lukas / Schwinge-von-Raffat / ラファトの翼

□ Perry Rhodan-Heft 2407話「タレ・シャルムに出発」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2407.html ]

 紀元前2005万9813年、ファリスケ・エリゴン銀河――

「泥棒種族ラオソールの拠点《ラオマーク》――」
「直径2072km、超光速駆動を装備した衛星、のようなもの」
「内部の空洞世界――内径2012km――には~」
「依頼をうけて、盗んできたばかりの~」
「〈法〉付与機=《ケオス・タイ》――直径1126km」
「……」
「ラオソール種族の、大泥棒三兄弟」
「すなわち首領ポタウク、長兄ヴィズクエガトミ、末弟リムボクス」
「未来から来た、《ジュール・ヴェルヌ》」
「こちら、指揮官は、自由テラナー連盟政庁首席、ペリー・ローダン」
「両者が、同盟」
「潜入調査を、してみると~」
「じつは」
「――依頼主の正体?」
「――プレッサー親衛隊指揮官、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿?」
「――ハワモジャ55世王様も、アラパノアグ17世王様も、傀儡?」
「――ラオソール種族は、〈混沌の勢力〉に、利用されていた?」

 ラオソール種族の大泥棒三兄弟は、反撃を画策――

「――オレたちは、〈混沌の勢力〉に、利用されていたのだ」
「――そうです、利用されていたのデス」
「〈アヴァルタニ写本〉の協力も、あって~」
「ラオソール艦隊のホホゴム指揮官や士官大勢を、味方につけました」
「《ジュール・ヴェルヌ》のテラナーも、一緒になって~」
「さて、計画を立てましょう」
「……」
「現状」
「《ラオマーク》空洞世界内部の、〈法〉付与機=《ケオス・タイ》は~」
「2.8時間ごとの、偽のコードに、騙されて~」
「おとなしくして、いるのです」
「偽コードの発信元は~」
「《ラオマーク》空洞世界、〈マーク城塞〉の地下」
「〈混沌の勢力〉部隊の、拠点」
「――〈マーク城塞〉を、占拠だ」
「――コード発信器を、掌握だ」
「……」
「一方」
「大泥棒三兄弟の末弟リムボクスは~」
「器用さでは、定評があります」
「《ラオマーク》の、太古のデータベースに、ハッキング」
「――《ラオマーク》を2分割できる、優先コード?」
「そんなモノを、入手」
「そういえば~」
「《ラオマーク》空洞世界には、太古から~」
「なぜか赤道部分をぐるっと巡る壁――高さ4000m」
「どうやら~」
「ここから、ぱっくり、割れる仕掛けらしい」

 ラオソール種族とテラナーは、反撃開始――

「じつは」
「大泥棒三兄弟の首領ポタウクは~」
「以前の任務で、敵から借りた超技術を、チョロまかしていました」
「パラポーラライゼーター6粒」
「涙滴型の構造物を、1回1粒」
「さすれば~」
「別のエネルギー水準に、移行して~」
「人も、すーっと、やりすごす」
「壁も、すーっ」
「バリアも、すーっ」
「1回に、たくさん使えば~」
「超強力な信号を、仲間に送信できる」
「――これを授けよう、友よ」
「同盟者ペリー・ローダンに、わけあたえるのでした」
「……」
「かくして、作戦開始」
「まず~」
「イホ・トロト」
「――うおおっ」
「上位層の制御センターに、先行突撃」
「つづいて~」
「ラオソール種族の、経験豊かな泥棒20万名」
「テラナーの、重装備・揚陸部隊200名」
「タラ型戦闘ロボット3000体」
「――どど・どど・ど」
「〈マーク城塞〉に、突撃です」
「電光石火で、要所を制圧」
「謁見の間にも、突入」
「アラパノアグ17世王様は、抵抗するので、やむなく射殺」
「ハワモジャ55世王様は、投降を余儀なくされるのでした」
「……」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「パラポーラライゼーターで~」
「別のエネルギー水準へ、移行」
「戦闘から、逃れます」
「――逃がさんっ」
「ペリー・ローダン――〈アヴァルタニ写本〉持参――と~」
「首領ポタウクも~」
「パラポーラライゼーターで~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿がいる、エネルギー水準へ」
「でも」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「移動ロボットに、乗っています」
「ペリー・ローダンの、携行兵器や~」
「首領ポタウクの、携行兵器では~」
「歯が、たちません」
「そんな光景に、歯噛みするのが~」
「ペリー・ローダンが持参した、〈アヴァルタニ写本〉」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスは、仇デース」
「――アナタは、アイツが、憎いデース」
「ペリー・ローダンに、憎悪を植えつけて~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿に、体当たり」
「バリアとバリアの衝突で、両者消滅」
「……なんて事態に、もちこもうとします」
「が」
「ペリー・ローダンとて、伊達に齢をかさねてはおりません」
「――はっ」
「最後の瞬間、正気にかえると~」
「〈アヴァルタニ写本〉を、放り出しました」
「――!」
「〈アヴァルタニ写本〉は~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の射線に、触れて~」
「――ぼぼぼ、ばーん」
「跡形もなくなって、しまいました」
「さて」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿、そろそろ引き時です」
「手持ちのパラポーラライゼーター、全消費」
「プシ嵐、発生」
「――おぼえていろよー」
「暗黒カプセルで、《ラオマーク》から脱出」
「〈反逆タンク〉で、超空間へ逐電」
「《ジュール・ヴェルヌ》の追撃は、間に合いませんでした」
「……」
「その間」
「《ラオマーク》内部の〈混沌の勢力〉部隊は、壊滅」
「が」
「――〈混沌の勢力〉部隊が?」
「――偽コードの発信器を、破壊してる?」
「2.8時間ごとに、偽のコードを、発信しないと~」
「〈法〉付与機=《ケオス・タイ》が、暴れだすかも」
「《ラオマーク》空洞世界内部は、酷いことになるかも」
「どうした、ものでしょう」
「で」
「大泥棒三兄弟の末弟リムボクスは~」
「――《ラオマーク》を、2分割っ」
「しようと、しますが~」
「――権限が、足りません」
「ペリー・ローダンと、ハワモジャ55世王様の、手助けで~」
「ようやく~」
「――ぱっくり」
「《ラオマーク》は、2つに割れました」
「解放された、〈法〉付与機=《ケオス・タイ》は~」
「――コードが、来ない?」
「――ここは、どこ?」
「盗まれたという事実を、自覚したようで」
「――いやーっ」
「強力なハイパー信号、発信っ」
「周囲数光分で、すべての知性体が意識喪失」
「で」
「――ああ、アチラの方で、超知性体アルケティム様の信号が」
「ふらふらー、とアチラの方へ」

 惑星オアニゴル宙域、〈法行進〉艦隊――

「女将軍カムコは~」
「超知性体アルケティム、直属の配下」
「〈法〉付与機=《ケオス・タイ》を運搬する〈法行進〉艦隊の、司令官です」
「そのもとへ、朗報が」
「――盗まれた〈法〉付与機=《ケオス・タイ》が、帰ってきた?」
「――〈法行進〉艦隊、すぐに発進よ」
「目的地は、タレ・シャルム銀河」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中の、宙域です」
「ですが」
「――まずは、中継キャンプ〈インタゾ〉に、寄るのよっ」

 《ジュール・ヴェルヌ》、ペリー・ローダン――

「40時間後――」
「――はっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》の乗員は、意識を回復」
「ペリー・ローダンは、あわてて~」
「《JV1》を、分離」
「惑星オアニゴルに、派遣します」
「が」
「――〈法行進〉艦隊は、もういない?」
「――中継キャンプ〈インタゾ〉に寄ってから、タレ・シャルム銀河へ?」
「でも、座標がわかりません」
「どうした、ものでしょう」
「で」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、《JV1》と再度合体」
「《ラオマーク》へ、戻ります」
「と」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の居室から、情報がとれた?」
「――タレ・シャルム銀河は、NGC3423銀河?」
「座標がわかれば、あとは追うだけです」
「が」
「《ジュール・ヴェルヌ》だけでは、心もとないですね」
「……」
「ところで」
「ラオソール種族は、2君主制です」
「ハワモジャ55世王様は、復権しましたが~」
「王様は、もうひとり必要」
「そこで~」
「かつての大泥棒三兄弟の首領ポタウクが~」
「亡きアラパノアグ17世王様を継いで、王様に就任」
「ポタウク王様は~」
「――《ラオマーク》も行くのだ、タレ・シャルム銀河へ」
「と、言ってくれました」
「しかし」
「《ラオマーク》の巨体では、タレ・シャルム銀河まで1年かかる」
「《ジュール・ヴェルヌ》単独なら、150日」
「ペリー・ローダンの決断は、明快です」
「――タレ・シャルム銀河で、待っているぞ、友よ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと

 次回、舞台は現実時のハンガイ銀河へ。

----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 479 [不定期刊] 2007/10/08
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2406 . Wim Vandemaan / Die Kristall-Annalen / 水晶年代記
2407 . Hubert Haensel / Aufbruch nach Tare-Scharm / タレ・シャルムに出発
2408 . Christian Montillon / Krieg der Prozessoren / プロセッサーの戦争
2409 . Leo Lukas / Grenzwall Hangay / ハンガイ塁壁
2410 . Horst Hoffmann / Der Kontaktwald / 待合わせの森

□ Perry Rhodan-Heft 2406話「水晶年代記」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2406.html ]

 前回までのあらすじ――

「紀元前2005万9813年――」
「ラオソール種族――」
「ファリスケ・エリゴン銀河の、泥棒種族」

「ラオソール種族の拠点《ラオマーク》――」
「直径2072km、超光速駆動を装備した衛星、のようなもの」
「内径2012kmの空洞世界には~」
「ラオソール種族が、3億500万人」
「と」
「依頼をうけて、盗んできたばかりの~」
「〈法〉付与機=《ケオス・タイ》――直径1126km」
「依頼されて、盗みを働いたのは~」
「ラオソール種族の、大泥棒三兄弟の~」
「首領ポタウク、以下、ヴィズクエガトミ、リムボクス」
「強制されて、つきあわされたのは~」
「未来から来た、《ジュール・ヴェルヌ》の~」
「自由テラナー連盟政庁首席、ペリー・ローダン」
「……」
「大泥棒三兄弟の首領ポタウクは~」
「立派な泥棒なので~」
「〈依頼主〉の汚いやりかたが、気に入らない」
「一方」
「ペリー・ローダンは~」
「事態を、打開したい」
「――プレッサー親衛隊は、敵だ」
「――終末戦隊〈反逆者〉は、敵だ」
「――〈混沌の勢力〉は、敵だ」
「――あの依頼主は、気に入らん」
「――オレたちは、同志だ」
「意気投合」
「――やはり、王様たち、おかしいよー」
「――〈マーク城塞〉へ、突入だ」
「監視装置を、10時間だけ、停止」
「あれこれ、探索」
「――やはり、依頼主の陰に〈反逆者〉あり?」
「という、あたりで~」
「猶予は、あと9時間です」

 〈マーク城塞〉内部――

「ペリー・ローダンと、モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「極薄ピコシン迷彩服を、装着」
「でも」
「――〈反逆者〉所属・モルゴトダエル種族のひとりに、発見された?」
「これは、抹殺」
「次に、遭遇したのが~」
「ヒューマノイドを思わせる、全高3m、2脚の黒い移動ロボット」
「回転楕円体のボディの中、半透明の外装を透して~」
「――まさか、噂の〈依頼主〉?」
「アトを、つけてみましょう」
「すると、そこいらに」
「――あれは、戦隊モーティヴェーター?」
「終末戦隊〈反逆者〉で、構成員に強力な動機付けを、施している連中」
「――ラオソール種族の王様ふたりも、動機付けされて、いるわけね」
「と」
「服のピコシンが、感知したのが」
「高次元的に何かある、部屋」
「――依頼主の、私室?」
「――そのようだ」
「移動ロボットから降りた依頼主には、頭部がふたつ」
「――双頭大佐?」
「〈反逆者〉所属・士官級の改造生物、なのでした」

 双頭大佐エカトゥス・アティモス――

「エカトゥス・アヤストレウス――」
「〈負の球体〉に居住する、トカゲのような知性種族オドン人の、出世頭」
「有する超能力が~」
「――パラポール・ジェネレーター」
「アティモス・フライ――」
「もと、コスモクラート陣営で策士をさせられていました」
「が、〈混沌の勢力〉に、転向」
「有する超能力が~」
「――ゼロトランス能力」
「両名は~」
「――戦隊解剖学者の〈スカパルム小船〉に、出頭せよ」
「呼び出されて~」
「執務城《トコモク》つきの、戦隊解剖学者フォホム先生の、執刀により~」
「双頭生物に、改造されたのでした」
「が」
「双頭生物エカトゥス・アティモス殿」
「――相手との相性が、悪いんです」
「――いわく言いがたい苦悶、なのです」
「万年、体調不良」
「――執務城《トコモク》に、敵襲?」
「――パラポール・ベールに、身を隠すのだ」
「――あ」
「妙なことになって、プシ嵐発生」
「アティモス頭が、エカトゥス頭のパラポール能力を、獲得していたり」
「後に、自分のパラ能力も、また使えるようになったり」
「あちらこちらが、不良品」
「……」
「〈終末式部官〉が、来訪」
「――左遷ですか?」
「――プレッサー親衛隊〈チャダ・サライエー〉司令官に、任ず」

 プレッサー親衛隊〈チャダ・サライエー〉――

「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿も、努力と工夫は、してるのです」
「――移動ロボット」
「――重力やらなにやらの影響を、排除して~」
「――いわく言いがたい苦悶を、低減だ」
「低減ですか?」
「相対的不死なので、先行きを考えると、つらいですね」
「アティモス頭の方が、立場が強いので~」
「エカトゥス頭の方は、なおつらい」
「……」
「そんな、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿に、指令です」
「――ラオソールとかいう種族の、〈月球〉12基を?」
「――カオテンダー《インファター》の部品に、せよ?」
「あまった1基が、《ラオマーク》」
「〈マーク城塞〉に拠点を、確保して」
「ラオソール種族に、いろいろ、盗ませましょう」
「――〈およそ考えうるすべての戦争の目録〉」
「――戦争とは常に大局を見て、おこなうべきだなー」
「見識が、広がるひろがる」
「……」
「そんな、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿に、指令です」
「――〈アヴァルタニ〉の星間連合軍の、殲滅戦?」
「――〈アヴァルタニ〉艦隊から、集合存在みたいなものが?」
「――うぁぁ」
「プレッサー親衛隊〈チャダ・サライエー〉は、絶望的な感じに」
「でも」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿だって、ただでは転びません」
「――あ」
「生涯2度目の、プシ嵐発生」
「――〈アヴァルタニ〉艦隊、壊滅?」
「――プレッサー親衛隊〈チャダ・サライエー〉も、壊滅?」
「でも」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「戦隊解剖学者の〈スカパルム小船〉に、救助されました」
「……」
「〈終末式部官〉が、来訪」
「――左遷ですか?」
「――〈アヴァルタニ〉の惑星群は、無事、カオテンダーの部品にできました」
「結果オーライ、のようです」
「――コレを、さずけましょう」
「――〈アヴァルタニ写本〉」
「掌大・ディスク状のクリスタルのようなもの、1枚」
「〈アヴァルタニ〉の一片、やらなにやら」
「コミュニケーションのとりかたが、わかったので~」
「備忘録のようなものを記録して、情報整理に利用してみます」
「……」
「そんな、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿に、指令です」
「――〈負の球体〉を建設しようと、しているのですが」
「――ファリスケ・エリゴン銀河の連中が、邪魔するのです」
「――けしからんっ」
「エカトゥス頭は、〈負の球体〉出身なので~」
「郷愁を感じて、つい憤ってしまうのです」
「プレッサー親衛隊〈チャダ・サライエー〉は~」
「ファリスケ・エリゴン銀河へ」
「原住民フォルッソン・ブラク――ショハーク種族――を、拉致しました」
「――戦隊モーティヴェーターの力で、口を割らせるのだ」
「フォルッソン・ブラクは、女将軍カムコの配下です」
「――〈法〉付与機=《ケオス・タイ》が……」
「――〈夜光鎧〉が……」
「フォルッソン・ブラクは、どうしましょう?」
「――記憶操作して、そっと帰しておけば、疑われないのでは?」
「かくして、現在にいたる」

 〈マーク城塞〉内部――

「ペリー・ローダンと、モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「〈依頼主〉の私室を、観察」
「なにやら複雑な機器の、中に~」
「ディスク状のもの――プシ力をなにやら放射――が、1枚」
「〈アヴァルタニ写本〉です」
「すると」
「ペリー・ローダンの、ココロの眼に、なにやら見える」
「――ヒューマノイドみたいなもの?」
「〈アヴァルタニ写本〉が見ている、自分のようです」
「――左の肩に、青と金色に脈動するもの?」
「〈アヴァルタニ写本〉が細胞活性装置を認識したのを、良いことに~」
「持って、逃げることにしましょう」
「――ディスクも、解放されて、うれしそうだな」
「泥棒は、そういうことを言うのでした」
「……」
「残り時間も、55分と、なったので~」
「そろそろ、グッキーたちと合流して、脱出です」

 グッキーは、テレパシーで〈アヴァルタニ写本〉から情報を引き出す――

「――ディスクも、解放されて、うれしそうだね」
「本当に、そうらしい」
「〈アヴァルタニ写本〉の情報開示に、より~」
「ラオソール種族を使役する、謎の〈依頼主〉」
「すなわち、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の、もくろみが知れました」
「――〈法〉付与機=《ケオス・タイ》を運搬したら?」
「――《ラオマーク》は、始末?」
「これはもう、戦うしかありませんね」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと

 捨てられない不良品とか、拾った機械とか……。

----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 478 [不定期刊] 2007/10/01
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]