2007年11月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
2416 . Christian Montillon / Mythos Scherbenstadt / 伝説の瓦礫都市
2417 . Horst Hoffmann / Sklave der Maschinen / 機械の奴隷
2418 . Arndt Ellmer / Der Entropische Zyklon / エントロピー・サイクロン
□ Perry Rhodan-Heft 2414話「けだものガニメド」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2414.html ]
新銀河暦1346年7月、〈反逆者〉に占領下の銀河系――
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》にて~」
「自由テラナー連盟国防大臣レジナルド・ブルは~」
「――ペリーの息子は、敵陣で、生きてるかも?」
「いろいろ、回想してみたり」
〈反逆者〉陣営、戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》――
「ペリー・ローダンの息子、ロワ・ダントンは~」
「双頭大佐ダンティレン製造のための、貴重な材料です」
「生命維持槽で、手厚く保護されていました」
「投与される、超強力な睡眠薬」
「負けじと中和する、体内の細胞活性チップ」
「ロワ・ダントン、うつらうつらと眠ったり・起きたり」
「じつは、先日~」
「ダンティレン2号製造のために~」
「〈パラログ複写装置〉で、再度・複写されたばかり」
「その際」
「施設の備品をひとつ――長さ3.5cmの針のようなもの1本――を、失敬」
「――ぷすっ……すすすすっ」
「とりいそぎ、人差し指の皮膚の下へ、隠していたのです」
「――こりこり……くくくくっ」
「生命維持槽の中で、引き抜きます」
「――かさささ」
「治療カブト虫が群がって、人差し指の傷はすぐ完治」
「隠し持った針――マイクロ・レーザー照射装置として機能する――に~」
「戦隊解剖学者は、気がつきません」
ところで――
「ペリー・ローダンの息子、ロワ・ダントンは~」
「今は亡き双頭大佐ダンティレン1号の記憶を、なぜか共有しています」
「〈パラログ複写装置〉――」
「複写すると、原版の生命力は、なぜか著しく消耗するとか」
「高次な技術の産物、なので~」
「戦隊解剖学者も、原理について、良く知りません」
「……」
「初回の複写の、すぐ後~」
「ロワ・ダントン(写)が~」
「手術で、縦割りに、されると~」
「――うぎゃー」
「ロワ・ダントン(元)も~」
「〈生体停滞金庫〉の中で、それを、感じました」
「で」
「ロワ・ダントン(写)の縦割りが~」
「異星人の縦割りと、縫い合わされて~」
「双頭大佐ダンティレンに、なると~」
「以来、しばしば~」
「――うぎゃー」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「双頭大佐ダンティレンの体験を、疑似体験することに」
「この現象は~」
「どうやら、ロワ・ダントン(写)から、ロワ・ダントン(元)へ、一方通行」
「反対向きには、機能しない」
「で」
「双頭大佐ダンティレンが、アトランに倒されると~」
「――うぎゃー」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「自分の一部を喪失……みたいに、感じたという」
生命維持槽の中、ロワ・ダントン――
「薄目を開けて、うかがうと~」
「同室の、向かいの生命維持槽には、けだものが1体」
「いつも、いつも、連れ出されては~」
「――うぎゃー」
「重傷を負って、戻ってくる」
「実験体、らしいのです」
「ロワ・ダントン、決意します」
「――アイツを、仲間にしてっ」
「――なんとか、脱出をっ」
「……」
「針のようなものを、隣の生命維持槽に、向けて~」
「――かち・かち・かち」
「けだものの顔面めがけて、レーザー照射」
「――ぴか・ぴかぴか・ぴかぴかぴかー」
「――1・2・3」
「――1・+・1・=・2」
「――とん・とん・つー・とん・とん」
「数字からはじめて、モールス信号、言葉、文章まで」
「ずんずん続けて、試してみると~」
「さすが、けだもの一族が内蔵する有機計算脳は、超優秀」
「――ワカッタラ アイズセヨ」
「けだものが、ぐっと拳を握ってみせたり」
「で」
「――ボクノナマエハ ロワアダウトン デス」
「――キミノコトハ ガニメド トヨブネ」
「自己紹介からはじめて、コスモクラートとカオタークの宇宙的な紛争まで」
「ずんずん続けて、状況説明していると~」
「そろそろ、電池が切れそうです」
「――ダカラ、イッショニ ニゲヨウ」
「ここで、電池が切れました」
「集中力も、限界で~」
「しばらく意識を失ってしまった、ロワ・ダントン」
「――はっ」
「期待して、けだものガニメドの生命維持槽を、見ると~」
「――×(ありえない)」
「けだものガニメドの回答ジェスチャーは、単純明快でした」
ところで――
「けだものガニメド――」
「戦隊解剖学者が付与したコードでは、実験体〈1213UII764号〉」
「実験用に培養されたけだもの1000体の、最後の1体」
「……」
「――オマエたちの生命は、しょせん無に等しいのじゃ」
「――能力を、証明してみせるのじゃ」
「――うぎゃー」
「生命の危機また危機な実験」
「そんな中~」
「けだものガニメドは、ほんの少し、仲間たちより、器用でした」
「通常脳と計算脳の、絶妙な連携作業」
「そんな・こんなで~」
「仲間たちより、生きのびたのです」
「で」
「隣の〈ロワアダウトン〉の誘いも、わからないではありませんが」
「――×(だってオレ、実験動物だもん)」
「……」
「そして、本日」
「戦隊解剖学者コンジグ・アスモは~」
「けだものガニメドに、宣告したのでした」
「――今回が、最後の実験じゃ」
「――終わったら、オマエはゴミ箱にポイじゃ」
「けだものガニメド、思います」
「――ゴミ箱にポイは、やっぱりイヤかも」
戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》船内、実験施設――
「最終実験・開始――」
「対峙する~」
「ゴキブリのような昆虫軍団、対、ガニメド」
「――かさささ、かささかさささ」
「――うぎゃー」
「昆虫軍団は、けだものガニメドに群がる・群がる」
「けだものガニメドは、昆虫軍団の女王に特攻・特攻」
「そのとき」
「――?」
「――コレは?」
「――まさか、船内ロボット制御用の、コード発信器?」
「戦隊解剖学者の落とし物、のようでした」
「――コレをつかって、船内ロボットに、実験施設の壁を壊してもらえば……」
「――ばーん」
「昆虫軍団、実験施設から流出」
「けだものガニメド、実験施設から脱出」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》船内は~」
「――うぎゃー」
「暴走・殺戮・阿鼻叫喚」
「……」
「けだものガニメドも、真ん中の眼を昆虫に食われたり」
「それでも~」
「――うぎゃー」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》船内を、駆けぬけて~」
「――がおおっ」
「自分の生命維持槽に、積年の恨みを叩きつけ~」
「――ダカラ、イッショニ ニゲヨウ」
「目で合図する、ロワ・ダントンは、完全無視」
「――オレは、自由だぁっ」
「単独、脱出しようと、します」
「が」
「けだものガニメドは、馬鹿ではありません」
「通常脳と計算脳の、絶妙な連携作業」
「これまで生きのびてきた幸運にも、ちゃんと理由があるのです」
「考える・考える」
「――脱出して、新しい惑星を探して、生きていくには?」
「――アイツを、仲間にしてっ」
「踵を、かえすと~」
「ロワ・ダントンを、生命維持槽から救い出し~」
「――イッショニ ニゲヨウ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
トモダチ?
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 486 [不定期刊] 2007/11/26
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
2416 . Christian Montillon / Mythos Scherbenstadt / 伝説の瓦礫都市
2417 . Horst Hoffmann / Sklave der Maschinen / 機械の奴隷
2418 . Arndt Ellmer / Der Entropische Zyklon / エントロピー・サイクロン
□ Perry Rhodan-Heft 2414話「けだものガニメド」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2414.html ]
新銀河暦1346年7月、〈反逆者〉に占領下の銀河系――
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》にて~」
「自由テラナー連盟国防大臣レジナルド・ブルは~」
「――ペリーの息子は、敵陣で、生きてるかも?」
「いろいろ、回想してみたり」
〈反逆者〉陣営、戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》――
「ペリー・ローダンの息子、ロワ・ダントンは~」
「双頭大佐ダンティレン製造のための、貴重な材料です」
「生命維持槽で、手厚く保護されていました」
「投与される、超強力な睡眠薬」
「負けじと中和する、体内の細胞活性チップ」
「ロワ・ダントン、うつらうつらと眠ったり・起きたり」
「じつは、先日~」
「ダンティレン2号製造のために~」
「〈パラログ複写装置〉で、再度・複写されたばかり」
「その際」
「施設の備品をひとつ――長さ3.5cmの針のようなもの1本――を、失敬」
「――ぷすっ……すすすすっ」
「とりいそぎ、人差し指の皮膚の下へ、隠していたのです」
「――こりこり……くくくくっ」
「生命維持槽の中で、引き抜きます」
「――かさささ」
「治療カブト虫が群がって、人差し指の傷はすぐ完治」
「隠し持った針――マイクロ・レーザー照射装置として機能する――に~」
「戦隊解剖学者は、気がつきません」
ところで――
「ペリー・ローダンの息子、ロワ・ダントンは~」
「今は亡き双頭大佐ダンティレン1号の記憶を、なぜか共有しています」
「〈パラログ複写装置〉――」
「複写すると、原版の生命力は、なぜか著しく消耗するとか」
「高次な技術の産物、なので~」
「戦隊解剖学者も、原理について、良く知りません」
「……」
「初回の複写の、すぐ後~」
「ロワ・ダントン(写)が~」
「手術で、縦割りに、されると~」
「――うぎゃー」
「ロワ・ダントン(元)も~」
「〈生体停滞金庫〉の中で、それを、感じました」
「で」
「ロワ・ダントン(写)の縦割りが~」
「異星人の縦割りと、縫い合わされて~」
「双頭大佐ダンティレンに、なると~」
「以来、しばしば~」
「――うぎゃー」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「双頭大佐ダンティレンの体験を、疑似体験することに」
「この現象は~」
「どうやら、ロワ・ダントン(写)から、ロワ・ダントン(元)へ、一方通行」
「反対向きには、機能しない」
「で」
「双頭大佐ダンティレンが、アトランに倒されると~」
「――うぎゃー」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「自分の一部を喪失……みたいに、感じたという」
生命維持槽の中、ロワ・ダントン――
「薄目を開けて、うかがうと~」
「同室の、向かいの生命維持槽には、けだものが1体」
「いつも、いつも、連れ出されては~」
「――うぎゃー」
「重傷を負って、戻ってくる」
「実験体、らしいのです」
「ロワ・ダントン、決意します」
「――アイツを、仲間にしてっ」
「――なんとか、脱出をっ」
「……」
「針のようなものを、隣の生命維持槽に、向けて~」
「――かち・かち・かち」
「けだものの顔面めがけて、レーザー照射」
「――ぴか・ぴかぴか・ぴかぴかぴかー」
「――1・2・3」
「――1・+・1・=・2」
「――とん・とん・つー・とん・とん」
「数字からはじめて、モールス信号、言葉、文章まで」
「ずんずん続けて、試してみると~」
「さすが、けだもの一族が内蔵する有機計算脳は、超優秀」
「――ワカッタラ アイズセヨ」
「けだものが、ぐっと拳を握ってみせたり」
「で」
「――ボクノナマエハ ロワアダウトン デス」
「――キミノコトハ ガニメド トヨブネ」
「自己紹介からはじめて、コスモクラートとカオタークの宇宙的な紛争まで」
「ずんずん続けて、状況説明していると~」
「そろそろ、電池が切れそうです」
「――ダカラ、イッショニ ニゲヨウ」
「ここで、電池が切れました」
「集中力も、限界で~」
「しばらく意識を失ってしまった、ロワ・ダントン」
「――はっ」
「期待して、けだものガニメドの生命維持槽を、見ると~」
「――×(ありえない)」
「けだものガニメドの回答ジェスチャーは、単純明快でした」
ところで――
「けだものガニメド――」
「戦隊解剖学者が付与したコードでは、実験体〈1213UII764号〉」
「実験用に培養されたけだもの1000体の、最後の1体」
「……」
「――オマエたちの生命は、しょせん無に等しいのじゃ」
「――能力を、証明してみせるのじゃ」
「――うぎゃー」
「生命の危機また危機な実験」
「そんな中~」
「けだものガニメドは、ほんの少し、仲間たちより、器用でした」
「通常脳と計算脳の、絶妙な連携作業」
「そんな・こんなで~」
「仲間たちより、生きのびたのです」
「で」
「隣の〈ロワアダウトン〉の誘いも、わからないではありませんが」
「――×(だってオレ、実験動物だもん)」
「……」
「そして、本日」
「戦隊解剖学者コンジグ・アスモは~」
「けだものガニメドに、宣告したのでした」
「――今回が、最後の実験じゃ」
「――終わったら、オマエはゴミ箱にポイじゃ」
「けだものガニメド、思います」
「――ゴミ箱にポイは、やっぱりイヤかも」
戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》船内、実験施設――
「最終実験・開始――」
「対峙する~」
「ゴキブリのような昆虫軍団、対、ガニメド」
「――かさささ、かささかさささ」
「――うぎゃー」
「昆虫軍団は、けだものガニメドに群がる・群がる」
「けだものガニメドは、昆虫軍団の女王に特攻・特攻」
「そのとき」
「――?」
「――コレは?」
「――まさか、船内ロボット制御用の、コード発信器?」
「戦隊解剖学者の落とし物、のようでした」
「――コレをつかって、船内ロボットに、実験施設の壁を壊してもらえば……」
「――ばーん」
「昆虫軍団、実験施設から流出」
「けだものガニメド、実験施設から脱出」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》船内は~」
「――うぎゃー」
「暴走・殺戮・阿鼻叫喚」
「……」
「けだものガニメドも、真ん中の眼を昆虫に食われたり」
「それでも~」
「――うぎゃー」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》船内を、駆けぬけて~」
「――がおおっ」
「自分の生命維持槽に、積年の恨みを叩きつけ~」
「――ダカラ、イッショニ ニゲヨウ」
「目で合図する、ロワ・ダントンは、完全無視」
「――オレは、自由だぁっ」
「単独、脱出しようと、します」
「が」
「けだものガニメドは、馬鹿ではありません」
「通常脳と計算脳の、絶妙な連携作業」
「これまで生きのびてきた幸運にも、ちゃんと理由があるのです」
「考える・考える」
「――脱出して、新しい惑星を探して、生きていくには?」
「――アイツを、仲間にしてっ」
「踵を、かえすと~」
「ロワ・ダントンを、生命維持槽から救い出し~」
「――イッショニ ニゲヨウ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
トモダチ?
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d-information ◆ 486 [不定期刊] 2007/11/26
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin
2 . Uwe Anton / Die Medo-Nomaden / 医療放浪者
3 . Hans Joachim Alpers / Nekrogenesis / 創死
4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄隊商
5 . Hubert Haensel / Die Trümmerbrücke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星
Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
全6巻の2巻目。
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 2巻「医療放浪者」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/2.html ]
新銀河暦1340年6月、銀河系、M-13球状星団――
「アラスの女特務工作員71号に、誘拐された~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「連れてこられた~」
「惑星ジャイムボル=動物園惑星〈新トリモン〉では」
「――総合病院施設ホルム=コナンで、各種知性種族100万体が?」
「――危険な謎の研究〈アラス毒〉の、実験台に?」
「なりゆきの、ままに」
「ローダンと、ティフラーは~」
「女医ザナウタ・フィルグリスさん――じつは女特務工作員71号――と~」
「〈アラス毒〉の謎を、追うことに」
「――首謀者は、医師トランティポン?」
「――協力しているのが、医師ショプスナとクレオリン?」
「ローダン、ティフラー、ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「実験台100万体に、反乱をうながして~」
「――医師トランティポンが、軌道上の〈検疫船〉の1隻で逃げた?」
「――追跡だ」
「ローダン、ティフラー、ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「もと実験台・千体くらいと、一緒に~」
「転送機で、検疫船の1隻《カムマラ》へ」
検疫船《カムマラ》――
「転送機は、アラス用に最適化されていたので~」
「――うっ」
「――ううっ」
「ザナウタさん=女特務工作員71号以外、全員が体調不良に」
「ローダンとティフラーは、細胞活性装置があるので、なんとか無事」
「それでも、ローダンは、戦力になりません」
「ザナウタさん=女特務工作員71号と、ティフラーは~」
「なんとか、検疫船《カムマラ》の乗員を、制圧」
「が」
「――船長が、死に際に、キーワードを投入?」
「――ハイパー通信・使用不能のまま、自動操船?」
「――惑星アラロンまで、直行?」
「まずい……と、動揺したのは、ティフラー」
「まあいいか……と、不敵な笑みは、ザナウタさん=女特務工作員71号」
「――もともと、ふたりを惑星アラロンに連れていくことに、なっていたし」
検疫船《カムマラ》は、惑星アラロンに到着――
「ローダンが、まだ寝こんでいるので~」
「ティフラー、単身、惑星アラロンへ上陸」
「――名前は?」
「――ホイッスラーと申します。どうぞ、御贔屓に」
「なんて、周囲をやりすごしながら~」
「惑星アラロン・自由テラナー連盟大使館へ」
「が」
「――自由テラナー連盟政庁大臣、ジュリアン・ティフラーだ」
「――冗談きついですよー、オジサン」
「忘れていましたが~」
「ローダンと、ティフラーは~」
「ザナウタさん=女特務工作員71号の、手配で~」
「整形手術か、なにか」
「見知らぬオッサンの顔に、されていたのでした」
「で」
「アラロン駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサと、対面して~」
「ようやく、本人と確認してもらえました」
「が」
惑星アラロン・自由テラナー連盟大使館――
「――自由テラナー連盟政庁大臣、ジュリアン・ティフラーが、来てます」
「アラロン駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサが~」
「あわてて、こっそり、通報した先は~」
「なぜか、アラスの秘密諜報部隊長官ミリョン・ストゥツカ」
「アラロン駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサは~」
「じつは、アラスのスパイ」
「ティフラーは、拘束されてしまいます」
「が」
「地獄にも、仏はいたりして」
「アラロン大使館文化部門勤務、タンクレド・ボウィツ」
「じつは、TLD工作員タンクレド・ボウィツ」
「任務は、アラス医師プリド=レウイルを、安全な場所に保護することでした」
「――医師プリド=レウイルは、〈アラス毒〉の情報をもっていたのです」
「医師プリド=レウイルの保護には、成功したのですが」
「罠にはまって、同僚全滅」
「その、元凶が」
「――きさまだったのか……駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサっ」
「という、次第で~」
「TLD工作員タンクレド・ボウィツは~」
「ティフラーを連れて、大使館から、無事・脱出」
ティフラーは、惑星アラロンにローダンたちを呼びよせる――
「ローダンと一緒に、上陸した時点、から~」
「――むずむず」
「ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「――なんだか、コレを飲まないといけないような、気がする」
「持っていたアンプルを」
「――ぐび」
「すると~」
「作戦に必要な情報が、脳裏に浮かんできたのです」
「――こいつら、惑星アラロンに、いてもらわなければ」
「と、いうことで」
「――これ、残り飲んでいいわよ、ティフラー」
「――ぐび」
「アンプルの中身は~」
「ティフラーに対して、強烈な惚れ薬の効用があった、ということです」
検疫船《カムマラ》は、医師プリド=レウイルを乗せて、発進――
「行先は、医療惑星タフン」
「〈アラス毒〉の危険を、警告してもらいましょう」
「で」
「ローダン、ティフラー、ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「継続して、惑星アラロンに潜伏――〈アラス毒〉の謎を、探ることに」
「――ここは、アルコン帝国の主権域だからな」
「――隠密行動の方が、適してますよね」
「――ね」
「どうやら~」
「〈アラス毒〉の首謀者=医師トランティポンと共謀者は~」
「現在、惑星アラロンに、いるようです」
「……」
「とにかく~」
「アラス政府と、接触してみましょう」
「――となれば、大院長オクル=グナスだな」
「直接の接触は、難事でしょうから~」
「――となれば、医師プロン・ドクトだな」
「両名は、アラス医術の成果で、クローン兄弟同士」
「かくして~」
「ローダン、医師プロン・ドクトを訪問」
「――自由テラナー連盟政庁首席、ペリー・ローダンだ」
「――大院長オクル=グナス先生と、つなぎをつけてもらいたい」
「――支払いは、わたしの細胞探査1回で、いかがかな?」
「一方」
「ティフラーとザナウタさん=女特務工作員71号は、陽動作戦」
「ティフラーの精神インパルスを放射する機器を、惑星アラロン全土に設置」
「化学タイマーで、一斉送信」
「――あとは、ローダンにまかせて」
「――せっかく、ふたりきりに、なれたんだし」
「惚れ薬、効果継続中」
ローダンは、大院長オクル=グナスと、極秘裏に会合――
「大院長オクル=グナス、曰く」
「――〈アラス毒〉は、由々しき事態じゃが……」
「――アラス政府は、医師トランティポンの所業と、無関係というか……」
「怒っているのか、いないのか」
「アラス政府が、関係しているのか、いないのか」
「どうも、態度がはっきりしない」
「政治の世界は、いろいろです」
「大院長オクル=グナスとしては~」
「ローダンの言葉を、鵜呑みにもできず~」
「自由テラナー連盟を、怒らせるわけにもいかず~」
「という、ところですか」
「が」
「大院長オクル=グナス」
「秘密会合から、しばらくして、態度をかえました」
新銀河暦1340年6月7日――
「アラス政府から、公式発表です」
「――医師トランティポンと一党が~」
「――諸惑星に、〈アラス毒〉をしかけました」
「――惑星オリンプ」
「――惑星プロフォス」
「――惑星ドロラー」
「――惑星アパス」
「――惑星ガタス」
「――惑星ノスモ」
「――惑星テラ」
「――その他」
「――さいわいにして~」
「――アルコン関連の諸惑星は、一覧にありません」
「――〈アラス毒〉は~」
「――あらゆる有機物を、分解して~」
「――あとには、非有機物しかのこりません」
「――なお~」
「――銀河医師アラスの一族は、本件とは無関係です」
「――医師トランティポンは、根無し草の〈医療放浪者〉なのです」
「――銀河医師アラスの一族は、この災禍に見舞われた惑星を全面支援します」
「〈医療放浪者〉――」
「モノスによる銀河系独裁の時代、銀河系の外にいて~」
「もどってきた、アラスの一支族」
「ウチの子じゃありません……と、いうことらしい」
「で」
「大院長オクル=グナス、曰く」
「――〈アラス毒〉は、由々しき事態じゃ」
「――ペリー・ローダンよ、不幸な諸惑星を救ってくだされ」
「――医療船《コンノイト》を、預けよう」
「政治の世界は、卑怯だったり・狡猾だったり」
医療船《コンノイト》と僚船11隻は、惑星レミオンへ発進――
「船上には~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「ザナウタさん=アラスの女特務工作員71号」
「医師プロン・ドクトも」
「で」
「目的地=惑星レミオンでは~」
「〈アラス毒〉災禍が、最終段階を迎えようとしているのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子弾倉
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
2416 . Christian Montillon / Mythos Scherbenstadt / 伝説の瓦礫都市
2417 . Horst Hoffmann / Sklave der Maschinen / 機械の奴隷
□ Perry Rhodan-Heft 2413話「遺伝子弾倉」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2413.html ]
新銀河暦1346年7月、銀河系を制圧した〈反逆者〉陣営――
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》――」
「〈遺伝子弾倉〉、搭載」
「マイクロけだものや、大きなけだものの原版も、搭載」
「もっぱら、研究活動に従事しています」
「高位執刀医ロリアン・オモクラ先生の、もとで~」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「たがいをライバル視する、2名が~」
「――けだものの起源を、知ってるかって?」
「――噂ばかりで、碌な資料も史料もないんだよなー」
「けだもの研究に、しのぎを削っています」
「……」
「執務城《クルルト》の〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまから~」
「高位執刀医ロリアン・オモクラ先生に、登城命令」
「――双頭大佐ダンティレンが、戦死した?」
「――2号機を、製作せよ?」
「……」
「双頭大佐ダンティレンには~」
「頭が、ふたつ」
「向かって左側は~」
「モルダエル人――〈反逆者〉所属、トカゲのような戦士種族」
「もとの名を、イレンディル」
「向かって右側は~」
「テラナー――銀河系在住の、ヒューマノイド種族」
「もとの名を、ロワ・ダントン、といいます」
「材料の原版――」
「モルダエル人、イレンディルと」
「テラナー、ロワ・ダントンは~」
「スカパルム小船《デルフス》の~」
「〈生体停滞金庫〉に、保管してあります」
「高位執刀医ロリアン・オモクラ先生の、指示のもと~」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「両研究員は、〈遺伝子弾倉〉まで、足を運び~」
「〈生体停滞金庫〉から、材料をとりだし~」
「〈パラログ複写装置〉で、材料を複写」
「両研究員は、複写した分を~」
「スカパルム小船《ルクリフィル》――双頭生物製造を担当――宛、発送」
「……」
「さて」
「〈パラログ複写装置〉――」
「複写すると、原版の生命力は著しく消耗」
「細胞活性装置は、複写できないので~」
「ロワ・ダントン(写)の寿命は、未知数です」
「が」
「ロワ・ダントン(元)は、いたって元気でした」
「――は、はろー」
「――!」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「びっくり」
「さらに」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「――けだものの起源を、知ってる?」
「両研究員が生涯をかけた研究課題に、ついて~」
「詳しいこと・詳しいこと」
戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》――
「ロワ・ダントン(元)は~」
「――〈戦隊語〉も、話せる?」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまのコトも、知ってる?」
「どうやら~」
「双頭大佐ダンティレンだった複写分と、記憶が連動しているらしい」
「これはこれで、すごいこと、ですが」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「ふたりにとって、そんなコトは、どーでも良くなっていました」
「――ロワ・ダントン(元)から、けだものの知識を、搾りとるのだ」
「――オレが、先にっ」
「――あいつより、先にっ」
「相手に内緒で、ロワ・ダントン(元)の収容所に、こっそり日参」
「で」
「こんなおいしい状況を~」
「ロワ・ダントン(元)が、見逃すはずも、ないのでした」
「ふたりの仲は、あれよあれよという間に、険悪に」
4週間後――
「ロワ・ダントン(元)」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員に、語って曰く」
「――戦隊解剖学者ファロイブ・インシノに、すべて説明しようかと」
「――だって、あちらの方が、好条件だし」
「――M-87銀河の話とかー」
「――オケフェノケースがしでかした、スコアルを素材にした実験とかー」
「――よろこんで、もらえそうで」
「で」
「――!」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「哀れなふたりは、一騎討ち」
「結果、両者、相討ち」
「ロワ・ダントン(元)がチラつかせた、わずかばかりの情報も~」
「ふたりの名誉と、信頼と、ともに~」
「キレイに、失われたのでした」
「……」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「逃走の好機を、存分に活かせませんでした」
「ロボットが駆けつけて、麻痺銃で、ばーん」
「戦隊解剖女学者がひとり、やってきて~」
「ロワ・ダントン(元)を、生命維持槽に押しこむと~」
「――ごろごろ」
「〈生体停滞金庫〉に、運んでいきます」
「なお」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「なんとか、針を1本隠し持ってみたり、してますが~」
「後日、役に立つやら・立たないやら」
「定かでは、ありません」
戦隊解剖学者のスカパルム小船《ルクリフィル》――
「――!」
「ロワ・ダントン(写)の、果敢な抵抗によって~」
「双頭大佐ダンティレン2号機の製造は、失敗したそうです」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
だから、材料は二度挽きするな……って。
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d-information ◆ 485 [不定期刊] 2007/11/19
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin
2 . Uwe Anton / Die Medo-Nomaden / 医療放浪者
3 . Hans Joachim Alpers / Nekrogenesis / 創死
4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄隊商
5 . Hubert Haensel / Die Trümmerbrücke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星
Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
全6巻の2巻目。
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 2巻「医療放浪者」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/2.html ]
新銀河暦1340年6月、銀河系、M-13球状星団――
「アラスの女特務工作員71号に、誘拐された~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「連れてこられた~」
「惑星ジャイムボル=動物園惑星〈新トリモン〉では」
「――総合病院施設ホルム=コナンで、各種知性種族100万体が?」
「――危険な謎の研究〈アラス毒〉の、実験台に?」
「なりゆきの、ままに」
「ローダンと、ティフラーは~」
「女医ザナウタ・フィルグリスさん――じつは女特務工作員71号――と~」
「〈アラス毒〉の謎を、追うことに」
「――首謀者は、医師トランティポン?」
「――協力しているのが、医師ショプスナとクレオリン?」
「ローダン、ティフラー、ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「実験台100万体に、反乱をうながして~」
「――医師トランティポンが、軌道上の〈検疫船〉の1隻で逃げた?」
「――追跡だ」
「ローダン、ティフラー、ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「もと実験台・千体くらいと、一緒に~」
「転送機で、検疫船の1隻《カムマラ》へ」
検疫船《カムマラ》――
「転送機は、アラス用に最適化されていたので~」
「――うっ」
「――ううっ」
「ザナウタさん=女特務工作員71号以外、全員が体調不良に」
「ローダンとティフラーは、細胞活性装置があるので、なんとか無事」
「それでも、ローダンは、戦力になりません」
「ザナウタさん=女特務工作員71号と、ティフラーは~」
「なんとか、検疫船《カムマラ》の乗員を、制圧」
「が」
「――船長が、死に際に、キーワードを投入?」
「――ハイパー通信・使用不能のまま、自動操船?」
「――惑星アラロンまで、直行?」
「まずい……と、動揺したのは、ティフラー」
「まあいいか……と、不敵な笑みは、ザナウタさん=女特務工作員71号」
「――もともと、ふたりを惑星アラロンに連れていくことに、なっていたし」
検疫船《カムマラ》は、惑星アラロンに到着――
「ローダンが、まだ寝こんでいるので~」
「ティフラー、単身、惑星アラロンへ上陸」
「――名前は?」
「――ホイッスラーと申します。どうぞ、御贔屓に」
「なんて、周囲をやりすごしながら~」
「惑星アラロン・自由テラナー連盟大使館へ」
「が」
「――自由テラナー連盟政庁大臣、ジュリアン・ティフラーだ」
「――冗談きついですよー、オジサン」
「忘れていましたが~」
「ローダンと、ティフラーは~」
「ザナウタさん=女特務工作員71号の、手配で~」
「整形手術か、なにか」
「見知らぬオッサンの顔に、されていたのでした」
「で」
「アラロン駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサと、対面して~」
「ようやく、本人と確認してもらえました」
「が」
惑星アラロン・自由テラナー連盟大使館――
「――自由テラナー連盟政庁大臣、ジュリアン・ティフラーが、来てます」
「アラロン駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサが~」
「あわてて、こっそり、通報した先は~」
「なぜか、アラスの秘密諜報部隊長官ミリョン・ストゥツカ」
「アラロン駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサは~」
「じつは、アラスのスパイ」
「ティフラーは、拘束されてしまいます」
「が」
「地獄にも、仏はいたりして」
「アラロン大使館文化部門勤務、タンクレド・ボウィツ」
「じつは、TLD工作員タンクレド・ボウィツ」
「任務は、アラス医師プリド=レウイルを、安全な場所に保護することでした」
「――医師プリド=レウイルは、〈アラス毒〉の情報をもっていたのです」
「医師プリド=レウイルの保護には、成功したのですが」
「罠にはまって、同僚全滅」
「その、元凶が」
「――きさまだったのか……駐在大使アルトゥロ・ランペドゥサっ」
「という、次第で~」
「TLD工作員タンクレド・ボウィツは~」
「ティフラーを連れて、大使館から、無事・脱出」
ティフラーは、惑星アラロンにローダンたちを呼びよせる――
「ローダンと一緒に、上陸した時点、から~」
「――むずむず」
「ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「――なんだか、コレを飲まないといけないような、気がする」
「持っていたアンプルを」
「――ぐび」
「すると~」
「作戦に必要な情報が、脳裏に浮かんできたのです」
「――こいつら、惑星アラロンに、いてもらわなければ」
「と、いうことで」
「――これ、残り飲んでいいわよ、ティフラー」
「――ぐび」
「アンプルの中身は~」
「ティフラーに対して、強烈な惚れ薬の効用があった、ということです」
検疫船《カムマラ》は、医師プリド=レウイルを乗せて、発進――
「行先は、医療惑星タフン」
「〈アラス毒〉の危険を、警告してもらいましょう」
「で」
「ローダン、ティフラー、ザナウタさん=女特務工作員71号は~」
「継続して、惑星アラロンに潜伏――〈アラス毒〉の謎を、探ることに」
「――ここは、アルコン帝国の主権域だからな」
「――隠密行動の方が、適してますよね」
「――ね」
「どうやら~」
「〈アラス毒〉の首謀者=医師トランティポンと共謀者は~」
「現在、惑星アラロンに、いるようです」
「……」
「とにかく~」
「アラス政府と、接触してみましょう」
「――となれば、大院長オクル=グナスだな」
「直接の接触は、難事でしょうから~」
「――となれば、医師プロン・ドクトだな」
「両名は、アラス医術の成果で、クローン兄弟同士」
「かくして~」
「ローダン、医師プロン・ドクトを訪問」
「――自由テラナー連盟政庁首席、ペリー・ローダンだ」
「――大院長オクル=グナス先生と、つなぎをつけてもらいたい」
「――支払いは、わたしの細胞探査1回で、いかがかな?」
「一方」
「ティフラーとザナウタさん=女特務工作員71号は、陽動作戦」
「ティフラーの精神インパルスを放射する機器を、惑星アラロン全土に設置」
「化学タイマーで、一斉送信」
「――あとは、ローダンにまかせて」
「――せっかく、ふたりきりに、なれたんだし」
「惚れ薬、効果継続中」
ローダンは、大院長オクル=グナスと、極秘裏に会合――
「大院長オクル=グナス、曰く」
「――〈アラス毒〉は、由々しき事態じゃが……」
「――アラス政府は、医師トランティポンの所業と、無関係というか……」
「怒っているのか、いないのか」
「アラス政府が、関係しているのか、いないのか」
「どうも、態度がはっきりしない」
「政治の世界は、いろいろです」
「大院長オクル=グナスとしては~」
「ローダンの言葉を、鵜呑みにもできず~」
「自由テラナー連盟を、怒らせるわけにもいかず~」
「という、ところですか」
「が」
「大院長オクル=グナス」
「秘密会合から、しばらくして、態度をかえました」
新銀河暦1340年6月7日――
「アラス政府から、公式発表です」
「――医師トランティポンと一党が~」
「――諸惑星に、〈アラス毒〉をしかけました」
「――惑星オリンプ」
「――惑星プロフォス」
「――惑星ドロラー」
「――惑星アパス」
「――惑星ガタス」
「――惑星ノスモ」
「――惑星テラ」
「――その他」
「――さいわいにして~」
「――アルコン関連の諸惑星は、一覧にありません」
「――〈アラス毒〉は~」
「――あらゆる有機物を、分解して~」
「――あとには、非有機物しかのこりません」
「――なお~」
「――銀河医師アラスの一族は、本件とは無関係です」
「――医師トランティポンは、根無し草の〈医療放浪者〉なのです」
「――銀河医師アラスの一族は、この災禍に見舞われた惑星を全面支援します」
「〈医療放浪者〉――」
「モノスによる銀河系独裁の時代、銀河系の外にいて~」
「もどってきた、アラスの一支族」
「ウチの子じゃありません……と、いうことらしい」
「で」
「大院長オクル=グナス、曰く」
「――〈アラス毒〉は、由々しき事態じゃ」
「――ペリー・ローダンよ、不幸な諸惑星を救ってくだされ」
「――医療船《コンノイト》を、預けよう」
「政治の世界は、卑怯だったり・狡猾だったり」
医療船《コンノイト》と僚船11隻は、惑星レミオンへ発進――
「船上には~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「ザナウタさん=アラスの女特務工作員71号」
「医師プロン・ドクトも」
「で」
「目的地=惑星レミオンでは~」
「〈アラス毒〉災禍が、最終段階を迎えようとしているのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子弾倉
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
2416 . Christian Montillon / Mythos Scherbenstadt / 伝説の瓦礫都市
2417 . Horst Hoffmann / Sklave der Maschinen / 機械の奴隷
□ Perry Rhodan-Heft 2413話「遺伝子弾倉」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2413.html ]
新銀河暦1346年7月、銀河系を制圧した〈反逆者〉陣営――
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》――」
「〈遺伝子弾倉〉、搭載」
「マイクロけだものや、大きなけだものの原版も、搭載」
「もっぱら、研究活動に従事しています」
「高位執刀医ロリアン・オモクラ先生の、もとで~」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「たがいをライバル視する、2名が~」
「――けだものの起源を、知ってるかって?」
「――噂ばかりで、碌な資料も史料もないんだよなー」
「けだもの研究に、しのぎを削っています」
「……」
「執務城《クルルト》の〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまから~」
「高位執刀医ロリアン・オモクラ先生に、登城命令」
「――双頭大佐ダンティレンが、戦死した?」
「――2号機を、製作せよ?」
「……」
「双頭大佐ダンティレンには~」
「頭が、ふたつ」
「向かって左側は~」
「モルダエル人――〈反逆者〉所属、トカゲのような戦士種族」
「もとの名を、イレンディル」
「向かって右側は~」
「テラナー――銀河系在住の、ヒューマノイド種族」
「もとの名を、ロワ・ダントン、といいます」
「材料の原版――」
「モルダエル人、イレンディルと」
「テラナー、ロワ・ダントンは~」
「スカパルム小船《デルフス》の~」
「〈生体停滞金庫〉に、保管してあります」
「高位執刀医ロリアン・オモクラ先生の、指示のもと~」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「両研究員は、〈遺伝子弾倉〉まで、足を運び~」
「〈生体停滞金庫〉から、材料をとりだし~」
「〈パラログ複写装置〉で、材料を複写」
「両研究員は、複写した分を~」
「スカパルム小船《ルクリフィル》――双頭生物製造を担当――宛、発送」
「……」
「さて」
「〈パラログ複写装置〉――」
「複写すると、原版の生命力は著しく消耗」
「細胞活性装置は、複写できないので~」
「ロワ・ダントン(写)の寿命は、未知数です」
「が」
「ロワ・ダントン(元)は、いたって元気でした」
「――は、はろー」
「――!」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「びっくり」
「さらに」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「――けだものの起源を、知ってる?」
「両研究員が生涯をかけた研究課題に、ついて~」
「詳しいこと・詳しいこと」
戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》――
「ロワ・ダントン(元)は~」
「――〈戦隊語〉も、話せる?」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまのコトも、知ってる?」
「どうやら~」
「双頭大佐ダンティレンだった複写分と、記憶が連動しているらしい」
「これはこれで、すごいこと、ですが」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「ふたりにとって、そんなコトは、どーでも良くなっていました」
「――ロワ・ダントン(元)から、けだものの知識を、搾りとるのだ」
「――オレが、先にっ」
「――あいつより、先にっ」
「相手に内緒で、ロワ・ダントン(元)の収容所に、こっそり日参」
「で」
「こんなおいしい状況を~」
「ロワ・ダントン(元)が、見逃すはずも、ないのでした」
「ふたりの仲は、あれよあれよという間に、険悪に」
4週間後――
「ロワ・ダントン(元)」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員に、語って曰く」
「――戦隊解剖学者ファロイブ・インシノに、すべて説明しようかと」
「――だって、あちらの方が、好条件だし」
「――M-87銀河の話とかー」
「――オケフェノケースがしでかした、スコアルを素材にした実験とかー」
「――よろこんで、もらえそうで」
「で」
「――!」
「戦隊解剖学者シェイモル・メルクイン研究員」
「戦隊解剖学者ファロイブ・インシノ研究員」
「哀れなふたりは、一騎討ち」
「結果、両者、相討ち」
「ロワ・ダントン(元)がチラつかせた、わずかばかりの情報も~」
「ふたりの名誉と、信頼と、ともに~」
「キレイに、失われたのでした」
「……」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「逃走の好機を、存分に活かせませんでした」
「ロボットが駆けつけて、麻痺銃で、ばーん」
「戦隊解剖女学者がひとり、やってきて~」
「ロワ・ダントン(元)を、生命維持槽に押しこむと~」
「――ごろごろ」
「〈生体停滞金庫〉に、運んでいきます」
「なお」
「ロワ・ダントン(元)は~」
「なんとか、針を1本隠し持ってみたり、してますが~」
「後日、役に立つやら・立たないやら」
「定かでは、ありません」
戦隊解剖学者のスカパルム小船《ルクリフィル》――
「――!」
「ロワ・ダントン(写)の、果敢な抵抗によって~」
「双頭大佐ダンティレン2号機の製造は、失敗したそうです」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
だから、材料は二度挽きするな……って。
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d-information ◆ 485 [不定期刊] 2007/11/19
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Extra 5
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra5.html ]
〈特別編集版〉ヘフトの5冊目。
こんな話が、収録されています。
Achim Mehnert / BARDIOCS Null / バルディオク零
□ Perry Rhodan-Extra 5 「バルディオク零」
新銀河暦1346年4月30日、銀河系、惑星テラ――
「銀河系は、目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の主星系ソルだけが~」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉の、おかげで~」
「唯一、独立を維持しています」
「とはいえ」
「自由テラナー連盟政庁首席、ペリー・ローダンは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》と、過去に行ったまま、ですねー」
「――もう2週間、帰って、きませんねー」
「留守をまかされたヒトも、大変です」
自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル――
「財務大臣ホーマー・G・アダムズから、報告です」
「――自由テラナー連盟の巡洋艦《オロプス》が~」
「――42光年先の、恒星BSアメリスで~」
「――座礁している難破船を、発見」
「――乗員は、ケルジル人で~」
「――星系ソルの責任者を出せ、とか」
「憶えて、いるでしょうか?」
「千年以上前~」
「ペリー・ローダンは~」
「超知性体〈テルムの女帝〉と~」
「超知性体バルディオクを~」
「合体させて~」
「――超知性体テルミオクっ」
「両超知性体の紛争解決に、貢献したのでした」
「ケルジル人は~」
「超知性体〈テルムの女帝〉の発祥惑星ドラクリオホの、先住魚人族」
「強力な、暗示能力」
「強力な、女系体制」
「超知性体〈テルムの女帝〉発展期、補助種族獲得に多大の貢献」
「ひとよんで、〈宇宙のシレーヌ〉」
「――そんなヒトが、なぜいま、銀河系に?」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル、即決です」
「――《レイフ・エーリクソンII》、発進だ」
発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は、恒星BSアメリスへ――
「スリネレさんは、ケルジル人の〈聖杯母〉」
「ケルジル人を代表して、来訪したとか」
「――超知性体テルミオクは、恩知らずでは、ありませーん」
「――超兵器〈バルディオク零〉を、体にくくりつけて来ましーた」
「――〈反逆者〉との戦争に、投入するのでーす」
「と」
「その時」
「――〈反逆者〉艦隊、恒星BSアメリスに、接近?」
「――とにかく、《レイフ・エーリクソンII》に、どうぞ」
発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は、星系ソルへ――
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉を、抜けて~」
「惑星テラに、帰還」
「と」
「――あれ、ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは?」
「姿が、ありません」
「――さっきまで、公衆電話かけてましたけど?」
「――どこに?」
「……」
「じつは~」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは~」
「銀河系への、途上~」
「〈反逆者〉に、一度、捕獲されていたのでした」
「敵陣にて――」
「〈反逆者〉の戦隊モーティヴェーターが」
「――超強力な動機づけを、してやるぜっ」
「プシ共生体アダミクターが、寄生して」
「――〈反逆者〉さまに、つくすのだっ」
「現在の、スリネレさんを、ひとことで語るなら~」
「星系ソル破壊用・人間爆弾――もとい、魚人爆弾」
「……」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは~」
「プシ共生体アダミクターが、寄生しているので~」
「波動スプリンター能力なんかが、使えます」
「電話回線を経由して、テレポート、また、テレポート」
「追手を、完全に、ふりきります」
「で」
「――かちっ」
「超兵器〈バルディオク零〉、起動」
「超兵器〈バルディオク零〉は~」
「12日かけて、プシ物質6gを、マイクロ場バリア内に集積」
「集積したら」
「――ばーん」
「放出するエネルギーは、1000ギガトン核融合爆弾10億個分」
「時空構造が裂けて、星系まるごと、ひとのみです」
惑星テラ、マウゴ・ベイ保養所――
「グロービスト――」
「〈テラノヴァ・バリア〉を熱い魂の鼓動で支える、サポーターたち」
「ときどき、燃えつきて、灰になりかかるヒトがいます」
「マウゴ・ベイ保養所は、そんなヒトたちを世話する海辺の療養施設」
「で」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは~」
「そんな、マウゴ・ベイ保養所に、潜伏」
「スリネレさん生来の暗示能力は、こういうとき、便利です」
「患者も、影響下」
「――ごきげんよう、スリネレさん」
「従業員も、影響下」
「――ごきげんよう、スリネレさん」
「で」
「プシ共生体アダミクターは~」
「作戦遂行に、支障のない範囲であれば~」
「スリネレさんにも、精神的肉体的な自由をあたえる」
「――ごきげんよう、みなさーん」
「すっかり、お友達」
5月10日、星系ソル外縁――
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉を包囲する、〈反逆者〉の大艦隊」
「この日」
「〈反逆タンク〉10万隻、増強」
「――集中砲火、どどーん」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉は、耐える」
「が」
「〈反逆者〉艦隊、さらに新兵器を、投入したのか~」
「突然」
「――ごごご!」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉の内側に~」
「激しい構造震動が」
「――どどどーん」
「惑星テラを、襲う激震」
惑星テラ、マウゴ・ベイ保養所――
「――ざっぱーん」
「マウゴ・ベイ保養所を、襲う津波」
「患者も、被害甚大」
「従業員も、被害甚大」
「みなさんの窮状を、目の当たりにして~」
「――ああ……みなさーんっ」
「感極まった、スリネレさんの精神は~」
「プシ共生体アダミクターの制御に、打ち勝つのでした」
「……」
「――あれ、スリネレさんは?」
「――そういえば、公衆電話かけてましたけど?」
発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は、星系ソルを緊急離脱――
「艦上には~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさん」
「――ここらで、放擲してくださーい」
「星間空間で、超兵器〈バルディオク零〉、点火」
「――ばーん」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんと」
「超兵器〈バルディオク零〉は~」
「プシ共生体アダミクターを、道連れに~」
「虚空の塵と、消えたのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子マガジン
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
2416 . Christian Montillon / Mythos Scherbenstadt / 伝説の瓦礫都市
□ Perry Rhodan-Heft 2412話「アールの水」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2412.html ]
新銀河暦1346年7月、銀河系――
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は~」
「りゅうこつ座、カリーナ星雲――惑星テラから、3522光年――へ」
「艦上には~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「その妻、フラン・イミスさん」
「ブレ・ツィンガさん」
「恒星りゅうこつ座エータで~」
「アールス種族の迎えの船に、乗換えて~」
「3名は、巨大航宙施設《アールス・ジマ》へ」
「……」
「アールス種族――」
「トラドム銀河、惑星アールに発祥」
「直立歩行する、シュモクザメ」
「骨なしなので、外骨格服を着て陸上生活」
「アールス種族の〈虫〉――」
「戦乱で荒廃した惑星アールを捨てた、アールス種族の生活基盤」
「連携して稼働する、多数の航宙施設」
「バリアでくるんで、まとまって移動」
「《アールス・ジマ》は、そのひとつ」
「首長〈虫使い〉ケプリンのもと~」
「新銀河暦1312年、トラドム銀河の重税と戦乱を逃れて~」
「銀河系に、亡命」
「で」
「新銀河暦1345年、〈反逆者〉襲来のとき~」
「首長〈虫使い〉ケプリン」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルに、提案して、曰く」
「――《アールス・ジマ》を、秘密の会議場として、使ってください」
「で」
「現在、ここに~」
「銀河系諸種族の代表が、集結中」
巨大航宙施設《アールス・ジマ》――
「首長〈虫使い〉ケプリンは~」
「種族の古い価値観を、突き崩し~」
「反対論者を、抑えて~」
「ついに」
「――アールス議会は~」
「――銀河系諸種族と共闘することに、同意です」
「――銀河系は~」
「――アールス種族の、第二の故郷です」
「が」
「反対論者マカルとヴェスマティンは~」
「――秘密結社〈アールの水〉は~」
「――《アールス・ジマ》の存続こそ第一義、と信じるっ」
「――〈反逆者〉に協力するのだ、良いではないかっ」
巨大航宙施設《アールス・ジマ》にて、銀河諸種族の会議開催――
「さて」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世、到着」
「じつは~」
「皇帝陛下と~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「犬猿の仲」
「ハルト人」
「ポスビ」
「その他、諸種族が集結」
「銀河系の命運を決する、重大な会議、のはずなのに~」
「――うーっ」
「――きーっ」
「両者の舌戦により、議事進行、捗々しからず」
「で」
「ブレ・ツィンガさんは、考えた」
「――休会して、ふたりだけで話合いさせては?」
「首長〈虫使い〉ケプリンは~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「両名をつれて~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の、中央ドームへ」
「水に満たされた、施設の中で~」
「――ごぼごぼっ」
「――うーっ」
「――きーっ」
「どうやら、皇帝陛下は~」
「銀河種族の新連盟の議長に就任したい、ようです」
「と」
「その時、突然」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の、中央ドーム」
「水中のアールス種族が全員、朦朧となって麻痺状態」
「――水に?」
「――毒?」
「秘密結社〈アールの水〉が、蜂起したのでした」
「で」
「反対論者マカルとヴェスマティンは~」
「――麻痺した首長〈虫使い〉ケプリンを、暗殺だ」
「――暗殺だ」
「が」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「危機的状況では、息がぴったり」
「――ばーん」
「――ばーん」
「反対論者マカルとヴェスマティンを、一撃で無力化すると~」
「――フランさん、ブレさん、後生です」
「増援を、呼んだのでした」
「フラン・イミスさんは、もとTLD工作員」
「ブレ・ツィンガさんも、百戦錬磨」
「首長〈虫使い〉ケプリンの妻スーサさんも、参戦して~」
「反対論者、制圧」
「が」
「――!」
「――〈反逆者〉艦隊に、通信を送った?」
近隣遊弋中、〈反逆タンク〉33隻――
「――銀河系諸種族の秘密会議場から、内通者の通信?」
「――全艦、目標宙域へっ」
「カルバロン――モルダエル人の指揮官階級――シアルディスの、脳裏を~」
「手柄、の2文字がよぎりました」
「――指令部への報告は、あとで良いっ」
「――戦果を、あげてからだっ」
「で」
「目標宙域に、到着してみれば~」
「なんて、巨大な標的」
「〈反逆タンク〉33隻は~」
「とりあえず~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の重力核を、破壊」
「これで~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》から、宇宙船は離脱できません」
「反逆者のおかげで~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の制御機構は、麻痺状態」
「危機的状況です」
「が」
「会議に参加していた、ポスビたちが~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の〈海洋コンピュータ〉を、手助け」
「――!」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》は、緊急遷移」
「難を、逃れるのでした」
巨大航宙施設《アールス・ジマ》にて、銀河諸種族の会議再開――
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルには~」
「妻とブレ・ツィンガさんから授けられた、秘策がありました」
「――議長職は、皇帝陛下にくれてやれば、良いのよ」
「――花より実をとれば、良いのよ」
「――議長になったら、公務に縛られるでしょ」
「――議長にならないほうが、あれこれできるでしょ」
「――それで、良いわね?」
「かくして~」
「新銀河暦1346年7月27日――」
「――ここに、銀河諸種族の新連合~」
「――〈新ギャラクティカム〉成立を、宣言する」
「――初代議長は、朕……アルコン帝国皇帝ボスティク1世であるっ」
7月30日、惑星テラ――
「自由テラナー連盟国防大臣レジナルド・ブルのもとに~」
「――平和ドライバーから、急使?」
「――敵の〈双頭大佐〉ダンティレン、死亡?」
「――〈双頭大佐〉ダンティレンの材料は、ロワ・ダントンのクローンだった?」
「――ペリーの息子は、敵陣で、生きてるかも?」
「朗報ですね」
「で」
「自由テラナー連盟国防大臣レジナルド・ブルのもとに~」
「――アラスの名医ゼオビト先生が?」
「――ツテもあるので、ロワ・ダントンの捜索を手伝おう?」
「――そのかわり、と言ってはなんだが?」
「――〈双頭大佐〉ダンティレンの遺体を、解剖したい?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
感動なんだか、どん底なんだか。
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d-information ◆ 484 [不定期刊] 2007/11/12
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Extra 5
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra5.html ]
〈特別編集版〉ヘフトの5冊目。
こんな話が、収録されています。
Achim Mehnert / BARDIOCS Null / バルディオク零
□ Perry Rhodan-Extra 5 「バルディオク零」
新銀河暦1346年4月30日、銀河系、惑星テラ――
「銀河系は、目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の主星系ソルだけが~」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉の、おかげで~」
「唯一、独立を維持しています」
「とはいえ」
「自由テラナー連盟政庁首席、ペリー・ローダンは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》と、過去に行ったまま、ですねー」
「――もう2週間、帰って、きませんねー」
「留守をまかされたヒトも、大変です」
自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル――
「財務大臣ホーマー・G・アダムズから、報告です」
「――自由テラナー連盟の巡洋艦《オロプス》が~」
「――42光年先の、恒星BSアメリスで~」
「――座礁している難破船を、発見」
「――乗員は、ケルジル人で~」
「――星系ソルの責任者を出せ、とか」
「憶えて、いるでしょうか?」
「千年以上前~」
「ペリー・ローダンは~」
「超知性体〈テルムの女帝〉と~」
「超知性体バルディオクを~」
「合体させて~」
「――超知性体テルミオクっ」
「両超知性体の紛争解決に、貢献したのでした」
「ケルジル人は~」
「超知性体〈テルムの女帝〉の発祥惑星ドラクリオホの、先住魚人族」
「強力な、暗示能力」
「強力な、女系体制」
「超知性体〈テルムの女帝〉発展期、補助種族獲得に多大の貢献」
「ひとよんで、〈宇宙のシレーヌ〉」
「――そんなヒトが、なぜいま、銀河系に?」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル、即決です」
「――《レイフ・エーリクソンII》、発進だ」
発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は、恒星BSアメリスへ――
「スリネレさんは、ケルジル人の〈聖杯母〉」
「ケルジル人を代表して、来訪したとか」
「――超知性体テルミオクは、恩知らずでは、ありませーん」
「――超兵器〈バルディオク零〉を、体にくくりつけて来ましーた」
「――〈反逆者〉との戦争に、投入するのでーす」
「と」
「その時」
「――〈反逆者〉艦隊、恒星BSアメリスに、接近?」
「――とにかく、《レイフ・エーリクソンII》に、どうぞ」
発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は、星系ソルへ――
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉を、抜けて~」
「惑星テラに、帰還」
「と」
「――あれ、ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは?」
「姿が、ありません」
「――さっきまで、公衆電話かけてましたけど?」
「――どこに?」
「……」
「じつは~」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは~」
「銀河系への、途上~」
「〈反逆者〉に、一度、捕獲されていたのでした」
「敵陣にて――」
「〈反逆者〉の戦隊モーティヴェーターが」
「――超強力な動機づけを、してやるぜっ」
「プシ共生体アダミクターが、寄生して」
「――〈反逆者〉さまに、つくすのだっ」
「現在の、スリネレさんを、ひとことで語るなら~」
「星系ソル破壊用・人間爆弾――もとい、魚人爆弾」
「……」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは~」
「プシ共生体アダミクターが、寄生しているので~」
「波動スプリンター能力なんかが、使えます」
「電話回線を経由して、テレポート、また、テレポート」
「追手を、完全に、ふりきります」
「で」
「――かちっ」
「超兵器〈バルディオク零〉、起動」
「超兵器〈バルディオク零〉は~」
「12日かけて、プシ物質6gを、マイクロ場バリア内に集積」
「集積したら」
「――ばーん」
「放出するエネルギーは、1000ギガトン核融合爆弾10億個分」
「時空構造が裂けて、星系まるごと、ひとのみです」
惑星テラ、マウゴ・ベイ保養所――
「グロービスト――」
「〈テラノヴァ・バリア〉を熱い魂の鼓動で支える、サポーターたち」
「ときどき、燃えつきて、灰になりかかるヒトがいます」
「マウゴ・ベイ保養所は、そんなヒトたちを世話する海辺の療養施設」
「で」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんは~」
「そんな、マウゴ・ベイ保養所に、潜伏」
「スリネレさん生来の暗示能力は、こういうとき、便利です」
「患者も、影響下」
「――ごきげんよう、スリネレさん」
「従業員も、影響下」
「――ごきげんよう、スリネレさん」
「で」
「プシ共生体アダミクターは~」
「作戦遂行に、支障のない範囲であれば~」
「スリネレさんにも、精神的肉体的な自由をあたえる」
「――ごきげんよう、みなさーん」
「すっかり、お友達」
5月10日、星系ソル外縁――
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉を包囲する、〈反逆者〉の大艦隊」
「この日」
「〈反逆タンク〉10万隻、増強」
「――集中砲火、どどーん」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉は、耐える」
「が」
「〈反逆者〉艦隊、さらに新兵器を、投入したのか~」
「突然」
「――ごごご!」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉の内側に~」
「激しい構造震動が」
「――どどどーん」
「惑星テラを、襲う激震」
惑星テラ、マウゴ・ベイ保養所――
「――ざっぱーん」
「マウゴ・ベイ保養所を、襲う津波」
「患者も、被害甚大」
「従業員も、被害甚大」
「みなさんの窮状を、目の当たりにして~」
「――ああ……みなさーんっ」
「感極まった、スリネレさんの精神は~」
「プシ共生体アダミクターの制御に、打ち勝つのでした」
「……」
「――あれ、スリネレさんは?」
「――そういえば、公衆電話かけてましたけど?」
発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は、星系ソルを緊急離脱――
「艦上には~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさん」
「――ここらで、放擲してくださーい」
「星間空間で、超兵器〈バルディオク零〉、点火」
「――ばーん」
「ケルジル人〈聖杯母〉スリネレさんと」
「超兵器〈バルディオク零〉は~」
「プシ共生体アダミクターを、道連れに~」
「虚空の塵と、消えたのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子マガジン
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
2416 . Christian Montillon / Mythos Scherbenstadt / 伝説の瓦礫都市
□ Perry Rhodan-Heft 2412話「アールの水」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2412.html ]
新銀河暦1346年7月、銀河系――
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は~」
「りゅうこつ座、カリーナ星雲――惑星テラから、3522光年――へ」
「艦上には~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「その妻、フラン・イミスさん」
「ブレ・ツィンガさん」
「恒星りゅうこつ座エータで~」
「アールス種族の迎えの船に、乗換えて~」
「3名は、巨大航宙施設《アールス・ジマ》へ」
「……」
「アールス種族――」
「トラドム銀河、惑星アールに発祥」
「直立歩行する、シュモクザメ」
「骨なしなので、外骨格服を着て陸上生活」
「アールス種族の〈虫〉――」
「戦乱で荒廃した惑星アールを捨てた、アールス種族の生活基盤」
「連携して稼働する、多数の航宙施設」
「バリアでくるんで、まとまって移動」
「《アールス・ジマ》は、そのひとつ」
「首長〈虫使い〉ケプリンのもと~」
「新銀河暦1312年、トラドム銀河の重税と戦乱を逃れて~」
「銀河系に、亡命」
「で」
「新銀河暦1345年、〈反逆者〉襲来のとき~」
「首長〈虫使い〉ケプリン」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルに、提案して、曰く」
「――《アールス・ジマ》を、秘密の会議場として、使ってください」
「で」
「現在、ここに~」
「銀河系諸種族の代表が、集結中」
巨大航宙施設《アールス・ジマ》――
「首長〈虫使い〉ケプリンは~」
「種族の古い価値観を、突き崩し~」
「反対論者を、抑えて~」
「ついに」
「――アールス議会は~」
「――銀河系諸種族と共闘することに、同意です」
「――銀河系は~」
「――アールス種族の、第二の故郷です」
「が」
「反対論者マカルとヴェスマティンは~」
「――秘密結社〈アールの水〉は~」
「――《アールス・ジマ》の存続こそ第一義、と信じるっ」
「――〈反逆者〉に協力するのだ、良いではないかっ」
巨大航宙施設《アールス・ジマ》にて、銀河諸種族の会議開催――
「さて」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世、到着」
「じつは~」
「皇帝陛下と~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「犬猿の仲」
「ハルト人」
「ポスビ」
「その他、諸種族が集結」
「銀河系の命運を決する、重大な会議、のはずなのに~」
「――うーっ」
「――きーっ」
「両者の舌戦により、議事進行、捗々しからず」
「で」
「ブレ・ツィンガさんは、考えた」
「――休会して、ふたりだけで話合いさせては?」
「首長〈虫使い〉ケプリンは~」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「両名をつれて~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の、中央ドームへ」
「水に満たされた、施設の中で~」
「――ごぼごぼっ」
「――うーっ」
「――きーっ」
「どうやら、皇帝陛下は~」
「銀河種族の新連盟の議長に就任したい、ようです」
「と」
「その時、突然」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の、中央ドーム」
「水中のアールス種族が全員、朦朧となって麻痺状態」
「――水に?」
「――毒?」
「秘密結社〈アールの水〉が、蜂起したのでした」
「で」
「反対論者マカルとヴェスマティンは~」
「――麻痺した首長〈虫使い〉ケプリンを、暗殺だ」
「――暗殺だ」
「が」
「アルコン帝国皇帝ボスティク1世」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル」
「危機的状況では、息がぴったり」
「――ばーん」
「――ばーん」
「反対論者マカルとヴェスマティンを、一撃で無力化すると~」
「――フランさん、ブレさん、後生です」
「増援を、呼んだのでした」
「フラン・イミスさんは、もとTLD工作員」
「ブレ・ツィンガさんも、百戦錬磨」
「首長〈虫使い〉ケプリンの妻スーサさんも、参戦して~」
「反対論者、制圧」
「が」
「――!」
「――〈反逆者〉艦隊に、通信を送った?」
近隣遊弋中、〈反逆タンク〉33隻――
「――銀河系諸種族の秘密会議場から、内通者の通信?」
「――全艦、目標宙域へっ」
「カルバロン――モルダエル人の指揮官階級――シアルディスの、脳裏を~」
「手柄、の2文字がよぎりました」
「――指令部への報告は、あとで良いっ」
「――戦果を、あげてからだっ」
「で」
「目標宙域に、到着してみれば~」
「なんて、巨大な標的」
「〈反逆タンク〉33隻は~」
「とりあえず~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の重力核を、破壊」
「これで~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》から、宇宙船は離脱できません」
「反逆者のおかげで~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の制御機構は、麻痺状態」
「危機的状況です」
「が」
「会議に参加していた、ポスビたちが~」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》の〈海洋コンピュータ〉を、手助け」
「――!」
「巨大航宙施設《アールス・ジマ》は、緊急遷移」
「難を、逃れるのでした」
巨大航宙施設《アールス・ジマ》にて、銀河諸種族の会議再開――
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルには~」
「妻とブレ・ツィンガさんから授けられた、秘策がありました」
「――議長職は、皇帝陛下にくれてやれば、良いのよ」
「――花より実をとれば、良いのよ」
「――議長になったら、公務に縛られるでしょ」
「――議長にならないほうが、あれこれできるでしょ」
「――それで、良いわね?」
「かくして~」
「新銀河暦1346年7月27日――」
「――ここに、銀河諸種族の新連合~」
「――〈新ギャラクティカム〉成立を、宣言する」
「――初代議長は、朕……アルコン帝国皇帝ボスティク1世であるっ」
7月30日、惑星テラ――
「自由テラナー連盟国防大臣レジナルド・ブルのもとに~」
「――平和ドライバーから、急使?」
「――敵の〈双頭大佐〉ダンティレン、死亡?」
「――〈双頭大佐〉ダンティレンの材料は、ロワ・ダントンのクローンだった?」
「――ペリーの息子は、敵陣で、生きてるかも?」
「朗報ですね」
「で」
「自由テラナー連盟国防大臣レジナルド・ブルのもとに~」
「――アラスの名医ゼオビト先生が?」
「――ツテもあるので、ロワ・ダントンの捜索を手伝おう?」
「――そのかわり、と言ってはなんだが?」
「――〈双頭大佐〉ダンティレンの遺体を、解剖したい?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
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◆今回のひとこと
感動なんだか、どん底なんだか。
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d-information ◆ 484 [不定期刊] 2007/11/12
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2411 . Leo Lukas / Schwinge-von-Raffat / ラファトの翼
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子マガジン
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
□ Perry Rhodan-Heft 2411話「ラファトの翼」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2411.html ]
新銀河暦1346年7月、ハンガイ銀河――
「そこでは」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「そこへ」
「果敢なのか、無謀なのか」
「突入したのが~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊――」
「で」
「地元のカルタン人からの、情報によれば」
「――セガレニス星団に、〈原混沌胞〉がある?」
「――発進だ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「4隻は、セガレニス星団へ」
「が」
「思わぬ、ところで~」
「思わぬ、艦が~」
「思わぬ、方向へ、曲がったり」
「――なんだか、星団に接近するほど、酷くなってきてるような」
「艦隊まるごと航行は、難渋します」
「たまりかねて」
「アトラン、曰く」
「――ここは、《リチャード・バートン》だけで、というのは、どうだろう」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「単艦、セガレニス星団へ、先行・突入」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型3隻は~」
「――到着しても、セガレニス星団の手前で、待機するのだ」
「が」
「それでも~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉なしには、方位も定められず」
「――速度も、ものすごーく、遅くなってるし」
「往生してます」
セガレニス星団――
「セガレニス星団内、恒星コー・ラファト――」
「赤色巨星で、変光星」
「指標星と、されています」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「恒星コー・ラファトの、半光年手前で、一時停止」
「……」
「ネクシャリストの博士インディカさん、調査して曰く」
「――セガレニス星団、〈反逆者〉艦艇の往来が、頻繁みたい」
「――時空ルータ〈gRIX-1199〉が、管制してるみたい」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「時空ルータ〈gRIX-1199〉の管制を活用できると、良いのですが」
「――能力の限界を、超えてるみたい」
「役に立たず」
「……」
「アトラン、曰く」
「――ここは、〈ラファトの翼〉に、向かうのだ」
「抵抗運動組織〈ノクアー=カンサハリーヤ〉の、基地惑星クアモトで~」
「仕入れてきた、情報です」
「ベンノ種族の宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――」
「恒星コー・ラファトから、2.5光月」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉への経路を計算できると、良いのですが」
「――この経路で、いかがでしょう」
「計算できました」
ベンノ種族の宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「ベンノ種族――」
「アッタベンノ種族――ハンガイ銀河の惑星ベン発祥――の、一支族」
「植民者の末裔ベンノは、身長2m余」
「体は、ヒューマノイドのようなかんじ」
「肩口から、上は~」
「左右に広がる、翼のような・耳のような器官が1対――先端に、眼」
「中央前方に向けて、象の鼻のような器官が1本――先端に、口」
「かつての〈カンサハリーヤ〉では~」
「おもに、軍事を担当」
「……」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「廃墟みたいな、宇宙ステーションの手前で、一時停止」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――」
「つぶれた円柱型――直径1350m、厚みは650m」
「外周から突きでた突起が、17本」
「突起の長さは、まちまちで――980mから1720m」
「突起の先端は、直径75m、長さ220mの、円筒型モジュール」
「――ドックに、カルタン人の搭載艇が1隻?」
「――この搭載艇、航行不能のようですね」
「調査してみましょう」
「――この搭載艇、惑星クアモトの司令官の?」
「――そういえば」
「――惑星クアモトの司令官の代行、アファ=ヘム=フルさん、曰く」
「――司令官は、とある星団に、作戦にでかけて~」
「――もう16か月も、帰ってこないんですう」
「司令官の名前は、アル=ドゥス=タールさんと、いいます」
昔話、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「ハイパー物理学的抵抗が増大する前~」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は、研究施設」
「ボイデヴァイル長官の指揮下、ベンノ種族が400名」
「変光星コー・ラファトを、調査していました」
「が」
「ある日」
「ひとりのベンノ、ケルセルーフ・ジュニアが~」
「種族を裏切り、カラポン人の宙賊集団を、手引き」
「――本日より、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は~」
「――キフ・チマンガ宙賊団のものだっ」
「――カラポン人宙賊ワ=ゴン=ブロイのものだっ」
「……」
「カラポン人宙賊の首領ワ=ゴン=ブロイ――」
「超能力が、あります」
「――パラ鑑定師っ」
「――うーむ、これは良いモノですねえ」
「自分にとって役にたつかどうか、鑑定する能力、とか」
その後、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は、キフ・チマンガ宙賊団の基地」
「カラポン人宙賊ワ=ゴン=ブロイ指揮下、カラポン人宙賊が1万8000名」
「たむろするように、なっていました」
「が」
「けっこう、いきなり」
「ハイパー物理学的抵抗が、増大」
「――宙賊稼業、あがったり」
「――というより……あわてて移転しないと、動きがとれなくなるのでは?」
「そこへ」
「けっこう、いきなり」
「〈反逆者〉の大部隊が、到着」
「――周囲一帯、アブナイ連中で、いっぱい?」
「――逃げられない?」
「恒星コー・ラファトの、周囲に~」
「〈反逆タンク〉1000隻」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉10隻」
「戦隊マシーン1隻」
「やがて」
「周囲の宙域は~」
「――方位も、定まらないよー」
「――駆動系なんかも、ものすごーく、ダメになってるし」
「往生して、しまいます」
「で」
「キフ・チマンガ宙賊団の首領ワ=ゴン=ブロイ、曰く」
「――ここは、死んだふりだ」
「――明かりを消して、じーっとしているのだ」
その後、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「ある日」
「カルタン人の搭載艇《クタツ》が、到来」
「到来した、司令官アル=ドゥス=タールさん、曰く」
「――本日より、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は~」
「――抵抗運動組織〈ノクアー=カンサハリーヤ〉のものよっ」
「――退避していだだく、みなさんは~」
「――あとで母船を呼んで、どこかの惑星に運びますっ」
「――ご安心をっ」
「しかし」
「相手は、キフ・チマンガ宙賊団」
「――そんな約束、信用できるかよ」
「――あの船、いただこうぜ」
「首領ワ=ゴン=ブロイの制止も、むなしく~」
「カラポン人宙賊、数千名が、殺到」
「――!」
「カルタン人の搭載艇《クタツ》は~」
「騒動のあげく、壊れてしまいました」
「……」
「カルタン人の司令官、アル=ドゥス=タールさんは、途方に暮れました」
「――母船には、1日しか待たなくて良い、と指示してあるのにっ」
「かくして」
「カルタン人一同は、キフ・チマンガ宙賊団の捕虜となり~」
「虐待されて~」
「やがて~」
「力尽きて、しまうのでした」
「生存者は、司令官アル=ドゥス=タールさん、ただひとり」
現在、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》から、観察したところ~」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は、一見して、無人の廃墟」
「ですが、油断は禁物です」
「アトラン、曰く」
「――ここは、まず、シフト2台で偵察しては、どうだろう」
「搭載艇2隻が、接近すると~」
「スタータック・シュレーダー――ミュータント――が、感知です」
「――何千人も、息をひそめているような」
「と、なれば」
「アトラン、曰く」
「――搭載艇、全艦発進っ」
「――戦闘ロボット、数千体、投入っ」
「かくして、キフ・チマンガ宙賊団を制圧」
「が」
「首領ワ=ゴン=ブロイは、最後まで、果敢に抗戦です」
「――んがおぉっ」
「でも」
「襲いかかった相手が、悪かった」
「トリム・マラート――ミュータント――が、反射的に自己防衛」
「召喚されたトリムの分身――〈黒い双子〉――に~」
「――ぼこぼこっ」
「タコ殴りに、されて~」
「瀕死の、首領ワ=ゴン=ブロイは、赤いボタンを」
「――かちっ」
「ぐったり」
「――これは……宇宙ステーションの自爆ボタン?」
「――残された、時間は?」
「裏切り者のベンノ、ケルセルーフ・ジュニア、蒼白です」
「――100分、ないよー」
宇宙ステーション〈ラファトの翼〉、爆散――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の乗員は、超優秀なので~」
「艦は、直前に、離脱成功」
「キフ・チマンガ宙賊団も、全員救出」
「カルタン人司令官アル=ドゥス=タールさんも、牢獄から救出」
「ネクシャリストの博士インディカさんは、かなりのデータを抽出」
「データの解析も、思いのほか早くて~」
「――これは、ベンノ種族が記録した、星系コー・ラファトの画像よ」
「――戦隊要塞〈反逆コーン〉10隻?」
「――戦隊マシーン1隻?」
「画面の隅には」
「――時空ルータも?」
「最後に、ちらっと見えたのが」
「――この敵船は……まさか?」
「船型に、特徴があるので、すぐわかります」
「――《ソル》?」
「――なんで、敵陣に?」
新銀河暦7月27日、発見者級戦艦《リチャード・バートン》――
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉、報告して曰く」
「――先般、モンドラ・ダイアモンドさんが入手した、敵のハンガイ銀河星図」
「――惑星クアモトで、ハンガイ銀河諸種族から入手した、各種情報」
「――〈ラファトの翼〉の、観測データ」
「――それらを分析、の結果~」
「――ハンガイ銀河の〈原混沌胞〉200箇所以上の所在を、確認しました」
「そんなに、あるんですね」
「……」
「医務室からも、報告がありました」
「――救出したカルタン人、アル=ドゥス=タールさんですが」
「――回復迅速だと、思ったら~」
「――細胞活性チップ所持者でした」
「――生体データも、照合してみました」
「――間違い、ありません」
「――《ソル》に乗っていた、ダオ=リン=ヘイさんです」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
《ソル》って、いつでも、こういう運命。
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d-information ◆ 483 [不定期刊] 2007/11/05
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2411 . Leo Lukas / Schwinge-von-Raffat / ラファトの翼
2412 . Susan Schwartz / Das Wasser von Aar / アールの水
2413 . Arndt Ellmer / Das Genetische Magazin / 遺伝子マガジン
2414 . Michael Marcus Thurner / Die Bestie Ganymed / けだものガニメド
2415 . Hubert Haensel / Armee der Mikro-Bestien / マイクロけだもの軍
□ Perry Rhodan-Heft 2411話「ラファトの翼」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2411.html ]
新銀河暦1346年7月、ハンガイ銀河――
「そこでは」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「そこへ」
「果敢なのか、無謀なのか」
「突入したのが~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊――」
「で」
「地元のカルタン人からの、情報によれば」
「――セガレニス星団に、〈原混沌胞〉がある?」
「――発進だ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「4隻は、セガレニス星団へ」
「が」
「思わぬ、ところで~」
「思わぬ、艦が~」
「思わぬ、方向へ、曲がったり」
「――なんだか、星団に接近するほど、酷くなってきてるような」
「艦隊まるごと航行は、難渋します」
「たまりかねて」
「アトラン、曰く」
「――ここは、《リチャード・バートン》だけで、というのは、どうだろう」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「単艦、セガレニス星団へ、先行・突入」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型3隻は~」
「――到着しても、セガレニス星団の手前で、待機するのだ」
「が」
「それでも~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉なしには、方位も定められず」
「――速度も、ものすごーく、遅くなってるし」
「往生してます」
セガレニス星団――
「セガレニス星団内、恒星コー・ラファト――」
「赤色巨星で、変光星」
「指標星と、されています」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「恒星コー・ラファトの、半光年手前で、一時停止」
「……」
「ネクシャリストの博士インディカさん、調査して曰く」
「――セガレニス星団、〈反逆者〉艦艇の往来が、頻繁みたい」
「――時空ルータ〈gRIX-1199〉が、管制してるみたい」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「時空ルータ〈gRIX-1199〉の管制を活用できると、良いのですが」
「――能力の限界を、超えてるみたい」
「役に立たず」
「……」
「アトラン、曰く」
「――ここは、〈ラファトの翼〉に、向かうのだ」
「抵抗運動組織〈ノクアー=カンサハリーヤ〉の、基地惑星クアモトで~」
「仕入れてきた、情報です」
「ベンノ種族の宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――」
「恒星コー・ラファトから、2.5光月」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉への経路を計算できると、良いのですが」
「――この経路で、いかがでしょう」
「計算できました」
ベンノ種族の宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「ベンノ種族――」
「アッタベンノ種族――ハンガイ銀河の惑星ベン発祥――の、一支族」
「植民者の末裔ベンノは、身長2m余」
「体は、ヒューマノイドのようなかんじ」
「肩口から、上は~」
「左右に広がる、翼のような・耳のような器官が1対――先端に、眼」
「中央前方に向けて、象の鼻のような器官が1本――先端に、口」
「かつての〈カンサハリーヤ〉では~」
「おもに、軍事を担当」
「……」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「廃墟みたいな、宇宙ステーションの手前で、一時停止」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――」
「つぶれた円柱型――直径1350m、厚みは650m」
「外周から突きでた突起が、17本」
「突起の長さは、まちまちで――980mから1720m」
「突起の先端は、直径75m、長さ220mの、円筒型モジュール」
「――ドックに、カルタン人の搭載艇が1隻?」
「――この搭載艇、航行不能のようですね」
「調査してみましょう」
「――この搭載艇、惑星クアモトの司令官の?」
「――そういえば」
「――惑星クアモトの司令官の代行、アファ=ヘム=フルさん、曰く」
「――司令官は、とある星団に、作戦にでかけて~」
「――もう16か月も、帰ってこないんですう」
「司令官の名前は、アル=ドゥス=タールさんと、いいます」
昔話、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「ハイパー物理学的抵抗が増大する前~」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は、研究施設」
「ボイデヴァイル長官の指揮下、ベンノ種族が400名」
「変光星コー・ラファトを、調査していました」
「が」
「ある日」
「ひとりのベンノ、ケルセルーフ・ジュニアが~」
「種族を裏切り、カラポン人の宙賊集団を、手引き」
「――本日より、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は~」
「――キフ・チマンガ宙賊団のものだっ」
「――カラポン人宙賊ワ=ゴン=ブロイのものだっ」
「……」
「カラポン人宙賊の首領ワ=ゴン=ブロイ――」
「超能力が、あります」
「――パラ鑑定師っ」
「――うーむ、これは良いモノですねえ」
「自分にとって役にたつかどうか、鑑定する能力、とか」
その後、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は、キフ・チマンガ宙賊団の基地」
「カラポン人宙賊ワ=ゴン=ブロイ指揮下、カラポン人宙賊が1万8000名」
「たむろするように、なっていました」
「が」
「けっこう、いきなり」
「ハイパー物理学的抵抗が、増大」
「――宙賊稼業、あがったり」
「――というより……あわてて移転しないと、動きがとれなくなるのでは?」
「そこへ」
「けっこう、いきなり」
「〈反逆者〉の大部隊が、到着」
「――周囲一帯、アブナイ連中で、いっぱい?」
「――逃げられない?」
「恒星コー・ラファトの、周囲に~」
「〈反逆タンク〉1000隻」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉10隻」
「戦隊マシーン1隻」
「やがて」
「周囲の宙域は~」
「――方位も、定まらないよー」
「――駆動系なんかも、ものすごーく、ダメになってるし」
「往生して、しまいます」
「で」
「キフ・チマンガ宙賊団の首領ワ=ゴン=ブロイ、曰く」
「――ここは、死んだふりだ」
「――明かりを消して、じーっとしているのだ」
その後、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「ある日」
「カルタン人の搭載艇《クタツ》が、到来」
「到来した、司令官アル=ドゥス=タールさん、曰く」
「――本日より、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は~」
「――抵抗運動組織〈ノクアー=カンサハリーヤ〉のものよっ」
「――退避していだだく、みなさんは~」
「――あとで母船を呼んで、どこかの惑星に運びますっ」
「――ご安心をっ」
「しかし」
「相手は、キフ・チマンガ宙賊団」
「――そんな約束、信用できるかよ」
「――あの船、いただこうぜ」
「首領ワ=ゴン=ブロイの制止も、むなしく~」
「カラポン人宙賊、数千名が、殺到」
「――!」
「カルタン人の搭載艇《クタツ》は~」
「騒動のあげく、壊れてしまいました」
「……」
「カルタン人の司令官、アル=ドゥス=タールさんは、途方に暮れました」
「――母船には、1日しか待たなくて良い、と指示してあるのにっ」
「かくして」
「カルタン人一同は、キフ・チマンガ宙賊団の捕虜となり~」
「虐待されて~」
「やがて~」
「力尽きて、しまうのでした」
「生存者は、司令官アル=ドゥス=タールさん、ただひとり」
現在、宇宙ステーション〈ラファトの翼〉――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》から、観察したところ~」
「宇宙ステーション〈ラファトの翼〉は、一見して、無人の廃墟」
「ですが、油断は禁物です」
「アトラン、曰く」
「――ここは、まず、シフト2台で偵察しては、どうだろう」
「搭載艇2隻が、接近すると~」
「スタータック・シュレーダー――ミュータント――が、感知です」
「――何千人も、息をひそめているような」
「と、なれば」
「アトラン、曰く」
「――搭載艇、全艦発進っ」
「――戦闘ロボット、数千体、投入っ」
「かくして、キフ・チマンガ宙賊団を制圧」
「が」
「首領ワ=ゴン=ブロイは、最後まで、果敢に抗戦です」
「――んがおぉっ」
「でも」
「襲いかかった相手が、悪かった」
「トリム・マラート――ミュータント――が、反射的に自己防衛」
「召喚されたトリムの分身――〈黒い双子〉――に~」
「――ぼこぼこっ」
「タコ殴りに、されて~」
「瀕死の、首領ワ=ゴン=ブロイは、赤いボタンを」
「――かちっ」
「ぐったり」
「――これは……宇宙ステーションの自爆ボタン?」
「――残された、時間は?」
「裏切り者のベンノ、ケルセルーフ・ジュニア、蒼白です」
「――100分、ないよー」
宇宙ステーション〈ラファトの翼〉、爆散――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の乗員は、超優秀なので~」
「艦は、直前に、離脱成功」
「キフ・チマンガ宙賊団も、全員救出」
「カルタン人司令官アル=ドゥス=タールさんも、牢獄から救出」
「ネクシャリストの博士インディカさんは、かなりのデータを抽出」
「データの解析も、思いのほか早くて~」
「――これは、ベンノ種族が記録した、星系コー・ラファトの画像よ」
「――戦隊要塞〈反逆コーン〉10隻?」
「――戦隊マシーン1隻?」
「画面の隅には」
「――時空ルータも?」
「最後に、ちらっと見えたのが」
「――この敵船は……まさか?」
「船型に、特徴があるので、すぐわかります」
「――《ソル》?」
「――なんで、敵陣に?」
新銀河暦7月27日、発見者級戦艦《リチャード・バートン》――
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉、報告して曰く」
「――先般、モンドラ・ダイアモンドさんが入手した、敵のハンガイ銀河星図」
「――惑星クアモトで、ハンガイ銀河諸種族から入手した、各種情報」
「――〈ラファトの翼〉の、観測データ」
「――それらを分析、の結果~」
「――ハンガイ銀河の〈原混沌胞〉200箇所以上の所在を、確認しました」
「そんなに、あるんですね」
「……」
「医務室からも、報告がありました」
「――救出したカルタン人、アル=ドゥス=タールさんですが」
「――回復迅速だと、思ったら~」
「――細胞活性チップ所持者でした」
「――生体データも、照合してみました」
「――間違い、ありません」
「――《ソル》に乗っていた、ダオ=リン=ヘイさんです」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
《ソル》って、いつでも、こういう運命。
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d-information ◆ 483 [不定期刊] 2007/11/05
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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