2008年1月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin
4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄列車
5 . Hubert Haensel / Die Trümmerbrücke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星
Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
全6巻の4巻目。
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 4巻「鋼鉄列車」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/4.html ]
新銀河暦1340年7月、銀河系、星系サリダ――
「G2恒星サリダには~」
「惑星が、12」
「第3惑星レミオンは~」
「もと、テラナー植民惑星」
「〈アラス毒〉災禍の、被災地」
「知性体だけでも、犠牲者600万人」
「〈アラス毒〉は~」
「惑星上の生命を、生体物質にまで解体」
「惑星核の元素と、ハイパーエネルギー的相互作用」
「――どっかーん……ぐわらぐわらぐしゃ」
「あとには~」
「つぶれた球形、漆黒の塊が、漂うばかり」
「それを見て」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「――モビーっぽい?」
7月1日、アラス医療船《コンノイト》――
「〈アラス毒〉首謀者のひとり、はぐれ医師トランティポンは~」
「医療船《コンノイト》の一室で、拘束状態」
「が」
「――身体検査、おそまつですねー」
「マニキュアに含ませたナノテクで、脱出」
「――脱出計画、おそまつだな」
「ペリー・ローダンとティフラーに、すぐ捕らえられますが」
「――あ……指と指で、何やってるっ」
「マニキュアに含ませたナノテクとナノテク、相互作用で炎上」
「――ぼっ」
「火元=はぐれ医師トランティポン、ほとんど全焼」
「――わぁ」
「類焼=ティフラー、失明にいたる大火傷」
アラス検疫船《アッペン》――
「アラスの医学は、超優秀」
「ティフラーは、すぐに、もとどおり」
「が」
「はぐれ医師トランティポンは、ほとんど灰しか残っていません」
「――さすがに、無理でしょ?」
「でも」
「アラス医師プロブ・アルノインは、最新ナノテクの専門家」
「灰に残ったモノから~」
「トランティポンのようなモノを、生成」
「――肉体機能は、もどらないから~」
「――ナノマシンで、動かしてみようっ」
「――ÜBSEF定数=魂は、もどせないから」
「――6次元周波数スティムレータの試作品を、埋めこんでみようっ」
「6次元周波数スティムレータ――」
「すなわち、魂のペースメーカー」
「カピンのトリツォム技術の研究成果……とか」
「で」
「この〈トランティポン〉」
「肉体機能が、トランティポンでなくて~」
「魂も、トランティポンでなくて~」
「もう、トランティポンでは、ないのでは?」
「――いや、精神は、ある程度トランティポンだ」
「で」
「この〈トランティポン〉は~」
「――だれかの心の声が、聞こえますねー」
「――第4惑星オイロズから、呼んでますねー」
「いきなり」
「搭載艇・強奪」
「第4惑星オイロズへ」
「検疫船《アッペン》は、当然、搭載艇を追撃します」
「――ばーん」
「搭載艇・爆発」
「でも」
「この〈トランティポン〉は~」
「直前に、搭載艇から脱出」
「第4惑星オイロズへ、無事降下」
「……」
「火山の惑星オイロズ――」
「――どどーん」
「肉体機能を維持することは困難な、環境」
「が」
「この〈トランティポン〉」
「もとより肉体は、機能しない」
「ナノマシンのおかげで、生きています」
「とりあえず」
「内蔵ポジトロニクスに、助けてもらいながら~」
「記憶の断片から、昔の自分を振り返ってみたり」
ロボット摂政がまだアルコン帝国を統治していない時代、惑星アラロン――
「トランティポンは~」
「惑星アラロンの最精鋭アカデミーで、学んでいました」
「――オスティアム・メハロ先生の、回診です」
「トランティポンは、心酔」
「――オスティアム・メハロ先生は、最高ですねー」
「トランティポンは、師事します」
「クレオリンも、師事」
「ショプスナも、師事」
「他、幾人も、師事」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MOは、メハロ/オスティアム先生の略」
ある日――
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――ボク思うんだけど……カレって、不死なんじゃない?」
「――キオム・スパンテ講師が、ですかー?」
「トランティポンは、いつでも~」
「オスティアム・メハロ先生の、お役に立ちたい」
「で」
「キオム・スパンテ講師が、宇宙船で発進するところを、襲撃・拉致」
「すぐさま、拷問」
「――お前、不死ですねーっ」
「――!」
「――がっくり」
「死なせて、しまいました」
「とりあえず、報道によれば~」
「――超空間突入直後、爆死!」
「――キオム・スパンテ講師、不慮の事故」
「偽装と証拠隠滅は、完璧だから安心です」
「で」
「オスティアム・メハロ先生に、事件を報告」
「キオム・スパンテ講師の研究を、調べてみると~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――カレ……本当に不死の研究を、してたんじゃない?」
「そんな、こんなで~」
「以後も~」
「〈MO親衛隊〉の活躍、めざましく」
「オスティアム・メハロ先生は、ほとんど神」
ある日――
「〈MO親衛隊〉全員に、召集命令」
「アンプルが、配られて~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――不死血清……ようやく、完成しそうじゃない?」
「不死血清中の、ナノマシンは~」
「肉体の状態を、維持」
「ÜBSEF定数=魂の状態を、維持」
「相対的不死を、約束するのです」
「で」
「50年から150年かけて、臨床実験」
「自分たちに、投与してみましょう」
「――われわれ、老化の兆し、見えませんねー」
「――ボク思うんだけど……ボクだけ、老衰してない?」
「――先生っ!」
「――がっくり」
「不死血清は、どうしてか~」
「オスティアム・メハロ先生にだけ、効果なし」
「それから~」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「歴史の表と裏を、行ったり来たり」
「年齢を、ごまかせなくなると~」
「廃墟・宇宙ステーション《フォアリ》――建造者不明――で~」
「深層睡眠、してきたのです」
数世紀後――
「〈MO親衛隊〉の同志ショプスナが~」
「――オスティアム・メハロ先生の手記を?」
「――発見したのですかー?」
「手記の中~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――生の支配者、だけじゃなくて……死の支配者にも、なりたいじゃない?」
「手記の中~」
「究極兵器〈アラス毒〉のアイディアも、ありました」
「トランティポンは、いまでも~」
「オスティアム・メハロ先生の、お役に立ちたい」
「――やりますよー」
「……」
「という次第で~」
「今日に、至るのでした」
新銀河暦1340年7月2日、星系サリダ――
「スペースチューブ――転子状搭載艇――が、1隻~」
「第3惑星レミオンだったモノに、接近」
「搭乗者は~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「アラス医師プロン・ドクト」
「アラス医師が、いっぱい」
「で」
「近くから観察、してみましょう」
「――モビーっぽい?」
「――いや、もうコレ、モビーだから」
「――何回、どう見ても、モビーだから」
「――では、もう、モビーってことで」
「でも、どうやら~」
「モビーへの変態プロセスは、まだ途中」
「――本能脳が、完成してない?」
「――変態プロセスを制御する手段なんて、あるの?」
「――変態プロセスが完了したら、この星系も最期?」
「あれこれ、論議しながら~」
「スペースチューブは、モビー開口部へ、進入」
「――中心部へは、徒歩だ」
「――中心部の巨大空洞だ」
「――あ、〈アラス毒〉に溶かされた惑星レミオンの住民たちがっ」
「のようなオブジェが、あちこちに」
「――モビーの、発達途中の本能脳が?」
「――素材となった惑星と住民の記憶を、なぞっている?」
「で」
「ペリー・ローダンは、決意した」
「――モビーの変態プロセスを、止めるぞ」
「――本能脳を、摘出するのだ」
「装置の設置を、はじめますが~」
「準備が完了する、その前に~」
「――モビー、活動開始?」
「――進路は……恒星サリダ?」
「モビーが、恒星エネルギー摂取を開始したら~」
「ここで、悠長なことは、していられません」
「――機械を残して、即刻撤退っ」
第4惑星オイロズ――
「惑星オイロズは、火山の惑星」
「本来、肉体機能を維持することは困難な、環境」
「が」
「原住民が、います」
「第3惑星レミオンの植民テラナーとは、交流皆無」
「だったのですが」
「……」
「シッキイ種族――」
「姿は、ヒキガエル――ただし、直立歩行で、頸が長い」
「普通の眼と眼の、あいだに~」
「オーラ眼2つ――ÜBSEF定数=魂が、見えるとか」
「男と女の、あいだに~」
「第3の性――主に出産を担当――が、あったりして」
「……」
「――ぼぼぼーっ」
「火山惑星に、今日も炎の柱」
「過酷な地表で~」
「――ごーっ」
「シッキイ種族は、常に移住する」
「――ごーっ」
「巨大機関車と巨大客車と巨大貨車からなる、鋼鉄列車に、乗車したまま~」
「――ごーっ」
「惑星地表――の安全な土地――に敷設されていく、自律線路を~」
「――ごーっ」
「シッキイ種族の文明の雰囲気は、人類の19世紀から20世紀あたり」
「――ボクたちは、どこから来たんだろう?」
「――なんで、こんな暮らしを、してるんだろう?」
「自問しますが、わからない」
「幾世紀も昔~」
「あの〈大群〉が、銀河系の知性水準を下げた時代に~」
「いろいろ失われて、しまったのです」
鋼鉄列車シオロック号――
「――ごーっ」
「シッキイ種族、オロンティウ・プレカくん――」
「鋼鉄列車シオロック号・車掌ん」
「ごく普通に、恋をして~」
「ごく普通に、子供を作ろうという」
「でも」
「――最近、白日夢を、見るんです」
「――白日夢には、変なヒトが、登場するんです」
「やがて~」
「とうとう~」
「白日夢の登場人物――あの〈トランティポン〉――を~」
「拾うことに」
7月3日、鋼鉄列車ガイヴェック号――
「――ごーっ」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラーは~」
「鋼鉄列車ガイヴェック号に、乗車して~」
「あの〈トランティポン〉を、追跡中」
「――いったい、どこへ?」
鋼鉄列車シオロック号――
「――ごーっ」
「この〈トランティポン〉は~」
「――オレを呼んでる……」
「邪魔な車掌、オロンティウ・プレカくんを、突き落として~」
「鋼鉄列車シオロック号で~」
「〈縦穴海〉のひとつ、へ急ぎます」
「……」
「〈縦穴海〉――」
「惑星オイロズ地表にうがたれた、円形の縦穴3つ」
「深さ数km」
「円の直径は~」
「〈縦穴海〉の真上に位置する、衛星と同じ」
「……」
「――〈縦穴海〉底から、呼んでますねー」
「この〈トランティポン〉は~」
「〈縦穴海〉底で、柩のようなモノの蓋を~」
「――ぱっくり」
「柩の中から蘇生した、巨大生物ミディアッコは~」
「この〈トランティポン〉を~」
「――ぱっくり」
「〈縦穴海〉から、這いあがってきます」
「……」
「どうやら~」
「アラス医師プロブ・アルノインの、術式」
「モビー本能脳精神の、変調」
「巨大生物ミディアッコの、夢」
「3つの相互作用が~」
「――呼んでますねー」
「の原因だった、らしい」
鋼鉄列車ガイヴェック号――
「――ごーっ」
「ティフラーは~」
「鋼鉄列車シオロック号の車掌オロンティウ・プレカくんを~」
「拾います」
「で」
「憶えている、でしょうか?」
「ティフラーは~」
「あの〈英雄の学校〉ウパニシャドで~」
「あの英才教育など、受けています」
「――ウパニシャド瞑想っ」
「――車掌オロンティウ・プレカくんの、白日夢とリンクっ」
「いくつか、わかってきました」
「――太古、シャリフ人が?」
「――惑星オイロズに、〈縦穴海〉を掘って?」
「――〈縦穴海〉の上空に、衛星も置いて?」
「――地表に巨大生物を、配置して?」
「――なにやら、ゲームをしていた?」
「で」
「――巨大生物ミディアッコが?」
「――オレハ、自由ダ?」
「――ミンナ壊シテ、宇宙ヘ帰ルノダ?」
「――宙港へ、向ってる?」
「現在、宙港のようなトコロ、には~」
「アラス検疫船《アッペン》が、停泊中」
「――巨大生物ミディアッコを、封じる手段は?」
「――線路?」
「――線路!」
「――線路ゴーッ!」
「かくして」
「自律的に展開する、惑星規模の巨大線路網が~」
「――ぎしぎしぎしきききーっ」
「と、巨大生物ミディアッコを、縛りあげて~」
「――どっぽん」
「〈縦穴海〉底に、再度封印」
アラス検疫船《アッペン》――
「じつは~」
「ティフラーは~」
「あの〈トランティポン〉の記憶を~」
「あの〈トランティポン〉の内蔵ポジトロニクスから~」
「自分の携帯端末に、ダウンロードしていました」
「で」
「アラス医師プロブ・アルノインは、最新ナノテクの専門家」
「――残っていると言えば、言えなくもない」
「――肉体は、もう完全にダメだけど~」
「――精神は、まだなんとか」
「……」
「鋼鉄列車シオロック号・車掌、オロンティウ・プレカ」
「生涯、一車掌」
「ごく普通に、子孫を遺したい」
「でも」
「――白日夢が、まだ、見えるんです」
「――第3性=代母の調子が、悪いんです」
「いろいろ、お世話になったのです」
「アラス検疫船《アッペン》に招いて、治療しましょう」
「が」
「シッキイ種族、オロンティウ・プレカ」
「アラス検疫船《アッペン》船内に、へんな生き物がいる、と言う」
「話を聞いて、考えるに」
「――オーラ眼で、見えた?」
「――変形能力者では?」
「――アラス医師プロブ・アルノイン先生が?」
「調査すると~」
「――アラス医師プロブ・アルノイン先生(本物)の、腐乱死体がっ」
「で」
「アラス医師プロブ・アルノイン先生(偽物)は~」
「――アラス検疫船《アッペン》から、グライダーで逃走?」
「――惑星オイロズに隠してあった球形船で、脱出?」
「――追跡だっ」
「が、その時」
「――モビーが、進路を惑星オイロズへ?」
「一時、追跡どころでは、なくなるのですが~」
「でも、大丈夫」
「すでに細工は、してあります」
「――うぃぃぃん」
「先日、ペリー・ローダンが仕掛けてきた機器が、作動」
「モビーの本能脳に、巨大なメスがサクサクっと」
「――!」
「――モビーは、痛みに耐えかねて~」
「――超空間に、逃げていくのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士、危うし
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
2426 . Uwe Anton / Aufbruch der Friedensfahrer / 平和ドライバー出動
2427 . Uwe Anton / Hilfe für Ambriador / アムブリアドル救援
□ Perry Rhodan-Heft 2423話「狂戦士、危うし」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2423.html ]
紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「対して~」
「球状星団アクオン=ゴリッサの、超空間繭〈インタゾ〉は~」
「〈秩序の勢力〉の〈負の球体〉建設阻止運動の基地」
「先日~」
「超知性体アルケティム配下、〈法行進〉艦隊が、到着」
「それを、勝手に、追いかけて~」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》も、到着」
「そこで」
「〈法行進〉艦隊司令=女将軍カムコ、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、〈法行進〉艦隊の客人よっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》に、作戦見学を許可してあげるっ」
「――だから、命令をきくのよっ」
「――まずは、バコシュウィシュ種族のモジュラードックへ、お行きなさいっ」
「――くれぐれも、余計なコトは、しないようにっ」
《ジュール・ヴェルヌ》は、モジュラードック《ANC110》へ――
「ここは~」
「恒星イン5周回軌道」
「モジュラードック《ANC110》に、入渠する前に~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、あれこれ観測」
「――〈秩序回廊〉の〈門〉も、よく見えますね」
「〈秩序回廊〉――」
「熱力技術者たちは~」
「封鎖されたタレ・シャルム銀河内部と~」
「超空間繭〈インタゾ〉を~」
「〈秩序回廊〉で、接続」
「現在、〈門〉は、開いています」
「超空間繭〈インタゾ〉に帰還してくる、艦艇・多数」
「――みんな、ボロボロ?」
「――エントロピー・サイクロンに、やられた?」
「――半分が、救難信号、発信してる?」
「――すぐそこに実体化した、カニのハサミみたいな艦も、SOSって……」
「――救助だっ」
《ジュール・ヴェルヌ》のコルベット数隻が、蟹鋏艦の救助活動――
「ペリー・ローダンは、陣頭指揮」
「――艦内は、水?」
「――乗員は、水棲生物?」
「トサモサ種族――」
「タツノオトシゴ、のように見えなくもない知性体」
「身長2.5m」
「かつては、超知性体エレダインの補助種族」
「発祥惑星は、〈混沌の勢力〉に破壊され~」
「現在、人口10万体とか」
「そのトサモサ種族が~」
「――しゃぁぁぁっ」
「半狂乱で、救援部隊を襲撃」
「理性を失って、いるようです」
「だから」
「むしろ、捕獲=保護も、簡単」
「蟹鋏艦・爆発」
「――ばーん」
「と、なるまでに~」
「乗員の大半を、救助できたのです」
本件は即刻、女将軍カムコに通報される――
「ご立腹です」
「――余計なコトは、するな……と言ったでしょっ」
「――〈混沌の勢力〉のスパイが潜入してたら、どうするのよっ」
「――もう1回、ランテルン種族が臨検するわよっ」
「――作戦見学の許可は、取り消しますっ」
「で」
「今回、ペリー・ローダンに、釈明の余地なし」
「――(あー、やっちまったなー)」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「モジュラードック《ANC90》へと、曳航されるのでした」
《ジュール・ヴェルヌ》は、モジュラードック《ANC90》へ――
「ランテルン種族が、臨検です」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「回答させて、判定して」
「結果」
「全乗員と、救助したトサモサ種族の中に、不審者なし」
「……」
「モジュラードック《ANC90》所長、他1名が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、訪問」
「バコシュウィシュ種族――クモっぽい――のデネガルト所長、曰く」
「――修繕と、技術機器の設置に、先立ち~」
「――貴艦の技術レベルを、確認したい」
「――高度な技術については、供与もほしい」
「良いヒトたち、みたいですが~」
「〈文脈改竄機〉――未来から来た証拠――を調査されては、困ります」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――戦闘目的で来たのではないので、特別な武器は……もごもご」
「――お見せするほどのモノでも……むにゃむにゃ」
「誤魔化します」
「……」
「一方」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「トサモサ種族のマン・アル・サンチと、会見」
「マン・アル・サンチ――別名〈もっとも深く潜る男〉」
「〈素潜り一番〉?」
「あるいは~」
「〈最深潜者〉と書いて、ディーペストダイバーと読ませたい」
「――同胞を助けてくれて、感謝です」
「――トサモサ種族の蟹鋏艦は、もう738隻しかないのです」
「――トサモサ種族は、平和な種族です」
「――だから、超知性体エレダインに、愛されてきたのです」
「――だけど、それでは、戦えないです」
「――だから、励起注入器を、脳に埋めたのです」
「――励起インパルスを、送ると……」
「――しゃぁぁぁっ」
「――コワイ狂戦士に、なれるのです」
「――救助してくれた蟹鋏艦の、乗員は~」
「――エントロピー・サイクロンにやられて、励起注入器が誤作動したのです」
モジュラードック《ANC90》――
「《ジュール・ヴェルヌ》は、がっちり繋留されました」
「ペリー・ローダンは、暇なので~」
「モジュラードック《ANC90》を、仲間と探検」
「集会所〈キャンプ・スマロガルド〉で、情報収集」
「――超知性体アルケティムの作戦?」
「――〈原混沌胞〉が〈混沌胞〉に成長する前?」
「――〈混沌胞〉がつながって、〈混沌叢〉に成長する前?」
「――なるたけ多く〈原混沌胞〉を潰す?」
「なるほど」
「――協力する他の超知性体?」
「――超知性体〈星〉は?」
「――プシオン的な手法で、〈インタゾ〉の秩序維持?」
「――超知性体ナファウチュクは?」
「――バコシュウィシュ種族と、関わりが?」
「ところで」
「――このペリー・ローダンに、伝言?」
「――談話ホールで、超知性体アルケティムの情報を?」
「――よかろう、すぐ行く」
「でも~」
「というか、当然のように、罠でした」
「……」
「談話ホールで~」
「――!」
「――しゃぁぁぁっ」
「狂戦士化したトサモサ種族・数名が~」
「ペリー・ローダンを、襲撃」
「が」
「戦闘能力にも秀でたバコシュウィシュ種族・多数が、駆けつけると~」
「ペリー・ローダンを、援護」
「襲撃したトサモサ種族を、全員秒殺」
「で」
「短時間の戦闘の、あいだに~」
「ペリー・ローダンは、気がつきます」
「――!」
「――何者か、このペリー・ローダンを見ているな?」
「事件後の、現場検証で~」
「赤外線で走査、してみると~」
「視線を感じたあたりに、熱源の痕跡が、みつかりました」
「……」
「事態収拾の後――」
「バコシュウィシュ種族、《ANC90》所長、デネガルトと~」
「トサモサ種族代表、マン・アル・サンチが~」
「ペリー・ローダンのもとへ、謝罪に参上」
「――安全を保証できず、面目ない」
「――同胞が迷惑かけて、ごめんなさいです」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「主導権を握れる、こうした機会を逃しません」
「――して、トサモサ種族の励起インパルスを制御した、首謀者は?」
「――いまだ、捜査線上に容疑者うかばず?」
「――考察、してみようではないか?」
「――〈インタゾ〉に〈混沌の勢力〉のスパイが潜入している、ということ?」
「――ランテルン種族の臨検を誤魔化せる水準の技術を、もって?」
「――先日の〈熱力技術者〉殺害事件と、同一犯の可能性も?」
本件も当然、女将軍カムコに通報される――
「ご立腹です」
「――面倒ばかりかけて……まったくっ」
「が」
「今回、ペリー・ローダンは、するっと、聞き流してます」
「――(オレ、悪くないもん)」
「――(あ、そういえば、あのコト、話してなかったような)」
「――えーと……」
「――もう、話したかもしれないが~」
「――ラオソール種族の拠点《ラオマーク》も、ココに呼んであるのだ」
「女将軍カムコは~」
「――(そーゆー大事なコトを、言い忘れるなっ)」
「という顔を、しますが~」
「――セクンディムに連絡して、〈インタゾ〉まで案内させましょうっ」
「――戦力になって……くれるんでしょうねっ」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
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d-information ◆ 495 [不定期刊] 2008/01/28
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin
4 . Wim Vandemaan / Die eiserne Karawane / 鋼鉄列車
5 . Hubert Haensel / Die Trümmerbrücke / 廃墟橋
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星
Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
全6巻の4巻目。
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 4巻「鋼鉄列車」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/4.html ]
新銀河暦1340年7月、銀河系、星系サリダ――
「G2恒星サリダには~」
「惑星が、12」
「第3惑星レミオンは~」
「もと、テラナー植民惑星」
「〈アラス毒〉災禍の、被災地」
「知性体だけでも、犠牲者600万人」
「〈アラス毒〉は~」
「惑星上の生命を、生体物質にまで解体」
「惑星核の元素と、ハイパーエネルギー的相互作用」
「――どっかーん……ぐわらぐわらぐしゃ」
「あとには~」
「つぶれた球形、漆黒の塊が、漂うばかり」
「それを見て」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「――モビーっぽい?」
7月1日、アラス医療船《コンノイト》――
「〈アラス毒〉首謀者のひとり、はぐれ医師トランティポンは~」
「医療船《コンノイト》の一室で、拘束状態」
「が」
「――身体検査、おそまつですねー」
「マニキュアに含ませたナノテクで、脱出」
「――脱出計画、おそまつだな」
「ペリー・ローダンとティフラーに、すぐ捕らえられますが」
「――あ……指と指で、何やってるっ」
「マニキュアに含ませたナノテクとナノテク、相互作用で炎上」
「――ぼっ」
「火元=はぐれ医師トランティポン、ほとんど全焼」
「――わぁ」
「類焼=ティフラー、失明にいたる大火傷」
アラス検疫船《アッペン》――
「アラスの医学は、超優秀」
「ティフラーは、すぐに、もとどおり」
「が」
「はぐれ医師トランティポンは、ほとんど灰しか残っていません」
「――さすがに、無理でしょ?」
「でも」
「アラス医師プロブ・アルノインは、最新ナノテクの専門家」
「灰に残ったモノから~」
「トランティポンのようなモノを、生成」
「――肉体機能は、もどらないから~」
「――ナノマシンで、動かしてみようっ」
「――ÜBSEF定数=魂は、もどせないから」
「――6次元周波数スティムレータの試作品を、埋めこんでみようっ」
「6次元周波数スティムレータ――」
「すなわち、魂のペースメーカー」
「カピンのトリツォム技術の研究成果……とか」
「で」
「この〈トランティポン〉」
「肉体機能が、トランティポンでなくて~」
「魂も、トランティポンでなくて~」
「もう、トランティポンでは、ないのでは?」
「――いや、精神は、ある程度トランティポンだ」
「で」
「この〈トランティポン〉は~」
「――だれかの心の声が、聞こえますねー」
「――第4惑星オイロズから、呼んでますねー」
「いきなり」
「搭載艇・強奪」
「第4惑星オイロズへ」
「検疫船《アッペン》は、当然、搭載艇を追撃します」
「――ばーん」
「搭載艇・爆発」
「でも」
「この〈トランティポン〉は~」
「直前に、搭載艇から脱出」
「第4惑星オイロズへ、無事降下」
「……」
「火山の惑星オイロズ――」
「――どどーん」
「肉体機能を維持することは困難な、環境」
「が」
「この〈トランティポン〉」
「もとより肉体は、機能しない」
「ナノマシンのおかげで、生きています」
「とりあえず」
「内蔵ポジトロニクスに、助けてもらいながら~」
「記憶の断片から、昔の自分を振り返ってみたり」
ロボット摂政がまだアルコン帝国を統治していない時代、惑星アラロン――
「トランティポンは~」
「惑星アラロンの最精鋭アカデミーで、学んでいました」
「――オスティアム・メハロ先生の、回診です」
「トランティポンは、心酔」
「――オスティアム・メハロ先生は、最高ですねー」
「トランティポンは、師事します」
「クレオリンも、師事」
「ショプスナも、師事」
「他、幾人も、師事」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MOは、メハロ/オスティアム先生の略」
ある日――
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――ボク思うんだけど……カレって、不死なんじゃない?」
「――キオム・スパンテ講師が、ですかー?」
「トランティポンは、いつでも~」
「オスティアム・メハロ先生の、お役に立ちたい」
「で」
「キオム・スパンテ講師が、宇宙船で発進するところを、襲撃・拉致」
「すぐさま、拷問」
「――お前、不死ですねーっ」
「――!」
「――がっくり」
「死なせて、しまいました」
「とりあえず、報道によれば~」
「――超空間突入直後、爆死!」
「――キオム・スパンテ講師、不慮の事故」
「偽装と証拠隠滅は、完璧だから安心です」
「で」
「オスティアム・メハロ先生に、事件を報告」
「キオム・スパンテ講師の研究を、調べてみると~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――カレ……本当に不死の研究を、してたんじゃない?」
「そんな、こんなで~」
「以後も~」
「〈MO親衛隊〉の活躍、めざましく」
「オスティアム・メハロ先生は、ほとんど神」
ある日――
「〈MO親衛隊〉全員に、召集命令」
「アンプルが、配られて~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――不死血清……ようやく、完成しそうじゃない?」
「不死血清中の、ナノマシンは~」
「肉体の状態を、維持」
「ÜBSEF定数=魂の状態を、維持」
「相対的不死を、約束するのです」
「で」
「50年から150年かけて、臨床実験」
「自分たちに、投与してみましょう」
「――われわれ、老化の兆し、見えませんねー」
「――ボク思うんだけど……ボクだけ、老衰してない?」
「――先生っ!」
「――がっくり」
「不死血清は、どうしてか~」
「オスティアム・メハロ先生にだけ、効果なし」
「それから~」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「歴史の表と裏を、行ったり来たり」
「年齢を、ごまかせなくなると~」
「廃墟・宇宙ステーション《フォアリ》――建造者不明――で~」
「深層睡眠、してきたのです」
数世紀後――
「〈MO親衛隊〉の同志ショプスナが~」
「――オスティアム・メハロ先生の手記を?」
「――発見したのですかー?」
「手記の中~」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――生の支配者、だけじゃなくて……死の支配者にも、なりたいじゃない?」
「手記の中~」
「究極兵器〈アラス毒〉のアイディアも、ありました」
「トランティポンは、いまでも~」
「オスティアム・メハロ先生の、お役に立ちたい」
「――やりますよー」
「……」
「という次第で~」
「今日に、至るのでした」
新銀河暦1340年7月2日、星系サリダ――
「スペースチューブ――転子状搭載艇――が、1隻~」
「第3惑星レミオンだったモノに、接近」
「搭乗者は~」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「アラス医師プロン・ドクト」
「アラス医師が、いっぱい」
「で」
「近くから観察、してみましょう」
「――モビーっぽい?」
「――いや、もうコレ、モビーだから」
「――何回、どう見ても、モビーだから」
「――では、もう、モビーってことで」
「でも、どうやら~」
「モビーへの変態プロセスは、まだ途中」
「――本能脳が、完成してない?」
「――変態プロセスを制御する手段なんて、あるの?」
「――変態プロセスが完了したら、この星系も最期?」
「あれこれ、論議しながら~」
「スペースチューブは、モビー開口部へ、進入」
「――中心部へは、徒歩だ」
「――中心部の巨大空洞だ」
「――あ、〈アラス毒〉に溶かされた惑星レミオンの住民たちがっ」
「のようなオブジェが、あちこちに」
「――モビーの、発達途中の本能脳が?」
「――素材となった惑星と住民の記憶を、なぞっている?」
「で」
「ペリー・ローダンは、決意した」
「――モビーの変態プロセスを、止めるぞ」
「――本能脳を、摘出するのだ」
「装置の設置を、はじめますが~」
「準備が完了する、その前に~」
「――モビー、活動開始?」
「――進路は……恒星サリダ?」
「モビーが、恒星エネルギー摂取を開始したら~」
「ここで、悠長なことは、していられません」
「――機械を残して、即刻撤退っ」
第4惑星オイロズ――
「惑星オイロズは、火山の惑星」
「本来、肉体機能を維持することは困難な、環境」
「が」
「原住民が、います」
「第3惑星レミオンの植民テラナーとは、交流皆無」
「だったのですが」
「……」
「シッキイ種族――」
「姿は、ヒキガエル――ただし、直立歩行で、頸が長い」
「普通の眼と眼の、あいだに~」
「オーラ眼2つ――ÜBSEF定数=魂が、見えるとか」
「男と女の、あいだに~」
「第3の性――主に出産を担当――が、あったりして」
「……」
「――ぼぼぼーっ」
「火山惑星に、今日も炎の柱」
「過酷な地表で~」
「――ごーっ」
「シッキイ種族は、常に移住する」
「――ごーっ」
「巨大機関車と巨大客車と巨大貨車からなる、鋼鉄列車に、乗車したまま~」
「――ごーっ」
「惑星地表――の安全な土地――に敷設されていく、自律線路を~」
「――ごーっ」
「シッキイ種族の文明の雰囲気は、人類の19世紀から20世紀あたり」
「――ボクたちは、どこから来たんだろう?」
「――なんで、こんな暮らしを、してるんだろう?」
「自問しますが、わからない」
「幾世紀も昔~」
「あの〈大群〉が、銀河系の知性水準を下げた時代に~」
「いろいろ失われて、しまったのです」
鋼鉄列車シオロック号――
「――ごーっ」
「シッキイ種族、オロンティウ・プレカくん――」
「鋼鉄列車シオロック号・車掌ん」
「ごく普通に、恋をして~」
「ごく普通に、子供を作ろうという」
「でも」
「――最近、白日夢を、見るんです」
「――白日夢には、変なヒトが、登場するんです」
「やがて~」
「とうとう~」
「白日夢の登場人物――あの〈トランティポン〉――を~」
「拾うことに」
7月3日、鋼鉄列車ガイヴェック号――
「――ごーっ」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラーは~」
「鋼鉄列車ガイヴェック号に、乗車して~」
「あの〈トランティポン〉を、追跡中」
「――いったい、どこへ?」
鋼鉄列車シオロック号――
「――ごーっ」
「この〈トランティポン〉は~」
「――オレを呼んでる……」
「邪魔な車掌、オロンティウ・プレカくんを、突き落として~」
「鋼鉄列車シオロック号で~」
「〈縦穴海〉のひとつ、へ急ぎます」
「……」
「〈縦穴海〉――」
「惑星オイロズ地表にうがたれた、円形の縦穴3つ」
「深さ数km」
「円の直径は~」
「〈縦穴海〉の真上に位置する、衛星と同じ」
「……」
「――〈縦穴海〉底から、呼んでますねー」
「この〈トランティポン〉は~」
「〈縦穴海〉底で、柩のようなモノの蓋を~」
「――ぱっくり」
「柩の中から蘇生した、巨大生物ミディアッコは~」
「この〈トランティポン〉を~」
「――ぱっくり」
「〈縦穴海〉から、這いあがってきます」
「……」
「どうやら~」
「アラス医師プロブ・アルノインの、術式」
「モビー本能脳精神の、変調」
「巨大生物ミディアッコの、夢」
「3つの相互作用が~」
「――呼んでますねー」
「の原因だった、らしい」
鋼鉄列車ガイヴェック号――
「――ごーっ」
「ティフラーは~」
「鋼鉄列車シオロック号の車掌オロンティウ・プレカくんを~」
「拾います」
「で」
「憶えている、でしょうか?」
「ティフラーは~」
「あの〈英雄の学校〉ウパニシャドで~」
「あの英才教育など、受けています」
「――ウパニシャド瞑想っ」
「――車掌オロンティウ・プレカくんの、白日夢とリンクっ」
「いくつか、わかってきました」
「――太古、シャリフ人が?」
「――惑星オイロズに、〈縦穴海〉を掘って?」
「――〈縦穴海〉の上空に、衛星も置いて?」
「――地表に巨大生物を、配置して?」
「――なにやら、ゲームをしていた?」
「で」
「――巨大生物ミディアッコが?」
「――オレハ、自由ダ?」
「――ミンナ壊シテ、宇宙ヘ帰ルノダ?」
「――宙港へ、向ってる?」
「現在、宙港のようなトコロ、には~」
「アラス検疫船《アッペン》が、停泊中」
「――巨大生物ミディアッコを、封じる手段は?」
「――線路?」
「――線路!」
「――線路ゴーッ!」
「かくして」
「自律的に展開する、惑星規模の巨大線路網が~」
「――ぎしぎしぎしきききーっ」
「と、巨大生物ミディアッコを、縛りあげて~」
「――どっぽん」
「〈縦穴海〉底に、再度封印」
アラス検疫船《アッペン》――
「じつは~」
「ティフラーは~」
「あの〈トランティポン〉の記憶を~」
「あの〈トランティポン〉の内蔵ポジトロニクスから~」
「自分の携帯端末に、ダウンロードしていました」
「で」
「アラス医師プロブ・アルノインは、最新ナノテクの専門家」
「――残っていると言えば、言えなくもない」
「――肉体は、もう完全にダメだけど~」
「――精神は、まだなんとか」
「……」
「鋼鉄列車シオロック号・車掌、オロンティウ・プレカ」
「生涯、一車掌」
「ごく普通に、子孫を遺したい」
「でも」
「――白日夢が、まだ、見えるんです」
「――第3性=代母の調子が、悪いんです」
「いろいろ、お世話になったのです」
「アラス検疫船《アッペン》に招いて、治療しましょう」
「が」
「シッキイ種族、オロンティウ・プレカ」
「アラス検疫船《アッペン》船内に、へんな生き物がいる、と言う」
「話を聞いて、考えるに」
「――オーラ眼で、見えた?」
「――変形能力者では?」
「――アラス医師プロブ・アルノイン先生が?」
「調査すると~」
「――アラス医師プロブ・アルノイン先生(本物)の、腐乱死体がっ」
「で」
「アラス医師プロブ・アルノイン先生(偽物)は~」
「――アラス検疫船《アッペン》から、グライダーで逃走?」
「――惑星オイロズに隠してあった球形船で、脱出?」
「――追跡だっ」
「が、その時」
「――モビーが、進路を惑星オイロズへ?」
「一時、追跡どころでは、なくなるのですが~」
「でも、大丈夫」
「すでに細工は、してあります」
「――うぃぃぃん」
「先日、ペリー・ローダンが仕掛けてきた機器が、作動」
「モビーの本能脳に、巨大なメスがサクサクっと」
「――!」
「――モビーは、痛みに耐えかねて~」
「――超空間に、逃げていくのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士、危うし
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
2426 . Uwe Anton / Aufbruch der Friedensfahrer / 平和ドライバー出動
2427 . Uwe Anton / Hilfe für Ambriador / アムブリアドル救援
□ Perry Rhodan-Heft 2423話「狂戦士、危うし」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2423.html ]
紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「対して~」
「球状星団アクオン=ゴリッサの、超空間繭〈インタゾ〉は~」
「〈秩序の勢力〉の〈負の球体〉建設阻止運動の基地」
「先日~」
「超知性体アルケティム配下、〈法行進〉艦隊が、到着」
「それを、勝手に、追いかけて~」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》も、到着」
「そこで」
「〈法行進〉艦隊司令=女将軍カムコ、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、〈法行進〉艦隊の客人よっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》に、作戦見学を許可してあげるっ」
「――だから、命令をきくのよっ」
「――まずは、バコシュウィシュ種族のモジュラードックへ、お行きなさいっ」
「――くれぐれも、余計なコトは、しないようにっ」
《ジュール・ヴェルヌ》は、モジュラードック《ANC110》へ――
「ここは~」
「恒星イン5周回軌道」
「モジュラードック《ANC110》に、入渠する前に~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、あれこれ観測」
「――〈秩序回廊〉の〈門〉も、よく見えますね」
「〈秩序回廊〉――」
「熱力技術者たちは~」
「封鎖されたタレ・シャルム銀河内部と~」
「超空間繭〈インタゾ〉を~」
「〈秩序回廊〉で、接続」
「現在、〈門〉は、開いています」
「超空間繭〈インタゾ〉に帰還してくる、艦艇・多数」
「――みんな、ボロボロ?」
「――エントロピー・サイクロンに、やられた?」
「――半分が、救難信号、発信してる?」
「――すぐそこに実体化した、カニのハサミみたいな艦も、SOSって……」
「――救助だっ」
《ジュール・ヴェルヌ》のコルベット数隻が、蟹鋏艦の救助活動――
「ペリー・ローダンは、陣頭指揮」
「――艦内は、水?」
「――乗員は、水棲生物?」
「トサモサ種族――」
「タツノオトシゴ、のように見えなくもない知性体」
「身長2.5m」
「かつては、超知性体エレダインの補助種族」
「発祥惑星は、〈混沌の勢力〉に破壊され~」
「現在、人口10万体とか」
「そのトサモサ種族が~」
「――しゃぁぁぁっ」
「半狂乱で、救援部隊を襲撃」
「理性を失って、いるようです」
「だから」
「むしろ、捕獲=保護も、簡単」
「蟹鋏艦・爆発」
「――ばーん」
「と、なるまでに~」
「乗員の大半を、救助できたのです」
本件は即刻、女将軍カムコに通報される――
「ご立腹です」
「――余計なコトは、するな……と言ったでしょっ」
「――〈混沌の勢力〉のスパイが潜入してたら、どうするのよっ」
「――もう1回、ランテルン種族が臨検するわよっ」
「――作戦見学の許可は、取り消しますっ」
「で」
「今回、ペリー・ローダンに、釈明の余地なし」
「――(あー、やっちまったなー)」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「モジュラードック《ANC90》へと、曳航されるのでした」
《ジュール・ヴェルヌ》は、モジュラードック《ANC90》へ――
「ランテルン種族が、臨検です」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「回答させて、判定して」
「結果」
「全乗員と、救助したトサモサ種族の中に、不審者なし」
「……」
「モジュラードック《ANC90》所長、他1名が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、訪問」
「バコシュウィシュ種族――クモっぽい――のデネガルト所長、曰く」
「――修繕と、技術機器の設置に、先立ち~」
「――貴艦の技術レベルを、確認したい」
「――高度な技術については、供与もほしい」
「良いヒトたち、みたいですが~」
「〈文脈改竄機〉――未来から来た証拠――を調査されては、困ります」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――戦闘目的で来たのではないので、特別な武器は……もごもご」
「――お見せするほどのモノでも……むにゃむにゃ」
「誤魔化します」
「……」
「一方」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「トサモサ種族のマン・アル・サンチと、会見」
「マン・アル・サンチ――別名〈もっとも深く潜る男〉」
「〈素潜り一番〉?」
「あるいは~」
「〈最深潜者〉と書いて、ディーペストダイバーと読ませたい」
「――同胞を助けてくれて、感謝です」
「――トサモサ種族の蟹鋏艦は、もう738隻しかないのです」
「――トサモサ種族は、平和な種族です」
「――だから、超知性体エレダインに、愛されてきたのです」
「――だけど、それでは、戦えないです」
「――だから、励起注入器を、脳に埋めたのです」
「――励起インパルスを、送ると……」
「――しゃぁぁぁっ」
「――コワイ狂戦士に、なれるのです」
「――救助してくれた蟹鋏艦の、乗員は~」
「――エントロピー・サイクロンにやられて、励起注入器が誤作動したのです」
モジュラードック《ANC90》――
「《ジュール・ヴェルヌ》は、がっちり繋留されました」
「ペリー・ローダンは、暇なので~」
「モジュラードック《ANC90》を、仲間と探検」
「集会所〈キャンプ・スマロガルド〉で、情報収集」
「――超知性体アルケティムの作戦?」
「――〈原混沌胞〉が〈混沌胞〉に成長する前?」
「――〈混沌胞〉がつながって、〈混沌叢〉に成長する前?」
「――なるたけ多く〈原混沌胞〉を潰す?」
「なるほど」
「――協力する他の超知性体?」
「――超知性体〈星〉は?」
「――プシオン的な手法で、〈インタゾ〉の秩序維持?」
「――超知性体ナファウチュクは?」
「――バコシュウィシュ種族と、関わりが?」
「ところで」
「――このペリー・ローダンに、伝言?」
「――談話ホールで、超知性体アルケティムの情報を?」
「――よかろう、すぐ行く」
「でも~」
「というか、当然のように、罠でした」
「……」
「談話ホールで~」
「――!」
「――しゃぁぁぁっ」
「狂戦士化したトサモサ種族・数名が~」
「ペリー・ローダンを、襲撃」
「が」
「戦闘能力にも秀でたバコシュウィシュ種族・多数が、駆けつけると~」
「ペリー・ローダンを、援護」
「襲撃したトサモサ種族を、全員秒殺」
「で」
「短時間の戦闘の、あいだに~」
「ペリー・ローダンは、気がつきます」
「――!」
「――何者か、このペリー・ローダンを見ているな?」
「事件後の、現場検証で~」
「赤外線で走査、してみると~」
「視線を感じたあたりに、熱源の痕跡が、みつかりました」
「……」
「事態収拾の後――」
「バコシュウィシュ種族、《ANC90》所長、デネガルトと~」
「トサモサ種族代表、マン・アル・サンチが~」
「ペリー・ローダンのもとへ、謝罪に参上」
「――安全を保証できず、面目ない」
「――同胞が迷惑かけて、ごめんなさいです」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「主導権を握れる、こうした機会を逃しません」
「――して、トサモサ種族の励起インパルスを制御した、首謀者は?」
「――いまだ、捜査線上に容疑者うかばず?」
「――考察、してみようではないか?」
「――〈インタゾ〉に〈混沌の勢力〉のスパイが潜入している、ということ?」
「――ランテルン種族の臨検を誤魔化せる水準の技術を、もって?」
「――先日の〈熱力技術者〉殺害事件と、同一犯の可能性も?」
本件も当然、女将軍カムコに通報される――
「ご立腹です」
「――面倒ばかりかけて……まったくっ」
「が」
「今回、ペリー・ローダンは、するっと、聞き流してます」
「――(オレ、悪くないもん)」
「――(あ、そういえば、あのコト、話してなかったような)」
「――えーと……」
「――もう、話したかもしれないが~」
「――ラオソール種族の拠点《ラオマーク》も、ココに呼んであるのだ」
「女将軍カムコは~」
「――(そーゆー大事なコトを、言い忘れるなっ)」
「という顔を、しますが~」
「――セクンディムに連絡して、〈インタゾ〉まで案内させましょうっ」
「――戦力になって……くれるんでしょうねっ」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
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d-information ◆ 495 [不定期刊] 2008/01/28
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2422 . Arndt Ellmer / Das verlöschende Volk / 消えゆく種族
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士の危機
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
2426 . Uwe Anton / Aufbruch der Friedensfahrer / 平和ドライバー出動
□ Perry Rhodan-Heft 2422話「消えゆく種族」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2422.html ]
紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁に、阻まれて~」
「突入困難」
「――超知性体アルケティム配下の〈法行進〉艦隊は?」
「――すでに、中継キャンプ〈インタゾ〉に、到着しているはず?」
「――〈インタゾ〉は、球状星団アクオン=ゴリッサに?」
「――〈インタゾ〉の入口は、ンタンタ・タレ=シャルム銀河に?」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「セクンディム種族――エネルギー生命体――に、導かれ~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河の、聖地エレダイン=シションへ」
「――恒星ふたつの間、直径180万kmの、入口のようなトコロ?」
「――そこだっ」
「ペリー・ローダンの、命令一下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、突入したという」
《ジュール・ヴェルヌ》、灰色のエネルギー・トンネル通過中――
「ペリー・ローダン」
「モンドラ・ダイアモンド」
「グッキー」
「幹部連は、ほとんど~」
「司令室で、あれこれ」
「アラスカ・シェーデレーアは、ひとり~」
「自室に、こもって~」
「――コレ、どうしよう?」
「見つめる、金庫には~」
「2000万年の未来から持参した、ベクトル・ヘルメット」
「――コレ、〈夜光鎧〉の〈兜〉だったんだよなー」
「〈夜光鎧〉は~」
「超知性体アルケティムが~」
「女将軍カムコ――〈法行進〉艦隊司令官――に授けた、超技術の産物」
「――知性体が過去にもどって、自分と出会うのは、パラドックス」
「――超技術が過去にもどって、自分と出会うのは、パラドックス?」
「悩んでいます」
「……」
「こうして~」
「灰色のエネルギー・トンネルを航行すること、15分」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「直径180万kmの、出口のようなトコロへ」
《ジュール・ヴェルヌ》は〈インタゾ〉に到着――
「――エネルギーが、なんかこう……ばばばっ、と?」
「――背景輻射も、1000度?」
「――ガンマ線も、大量?」
「――ハイパー放射も、強烈?」
「と」
「――巨大要塞――さしわたし15km――のようなモノ、探知っ」
「――こっちにもっ」
「――巨大要塞24基に、包囲されてますっ」
「で」
「ショハーク語で、通信が」
「――そこの不審船、停船しなさーい」
「――おとなしく、臨検をうけなさーい」
「続いて」
「いきなり、《ジュール・ヴェルヌ》艦内に~」
「――エネルギー存在――高さ3m――が、出現?」
「――ヒューマノイドみたいな形を、とりました」
「エネルギー存在、曰く」
「――ランテルン種族の、アダギ・ヤロンです」
「――臨検です」
「ペリー・ローダンは、グッキーのテレポートで、現場に急行」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――ありません(きっぱり)」
「――ところで」
「――〈インタゾ〉は〈秩序の回廊〉の始発駅で、よろしいか?」
「――女将軍カムコに、とりつぎを願いたいのだが」
「いろいろ、ついでに、言ってみたり」
「その後も~」
「次々と到来するランテルン種族、けっきょく2ダース以上」
「次々と《ジュール・ヴェルヌ》乗員に~」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「――ありません(たぶん)」
「ミニ象のノーマンにも~」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「――ぱお(リンゴくれるの)?」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》到着――
「女将軍カムコは、アエガン人」
「ヒューマノイドに、見えなくもない」
「――ステキな異類を求めて、宇宙を旅するの」
「アエガン人は、異類と交配するのが、本性」
「一方、ペリー・ローダンは、凛々しいテラナー」
「〈深淵の騎士〉のオーラを、まとった稀少な男」
「狙われてます」
「そんな、両名が~」
「誤解やら、あれこれを経て、久々の再会」
「――あら、わたしを追って来てくださったのねー、ほほほ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の身元引受人、お願いしますよー、ははは」
「――条件、聞いてくださるかしらー、ふふふ」
「――ボクたちの関係に、打算はなしですよー、へへへ」
「密室にて~」
「いかなる交渉が、あったのか」
「定かでは、ありません」
「結果、女将軍カムコ、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の身元は、保障するわっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、〈法行進〉艦隊の一員よっ」
「――だから、命令をきくのよっ」
「――まずは、バコシュウィシュのモジュラードックへ、お行きなさいっ」
「――それと、5次元バリアは、切らないことっ」
「と、このへんは政治の話」
「……」
「一方」
「《ジュール・ヴェルヌ》の、科学者・技術者連は~」
「きわめてまじめに、〈インタゾ〉調査、続行中」
「――いわゆる〈超空間繭〉?」
「――長さ2.5光年、幅0.8光年?」
《ジュール・ヴェルヌ》、アラスカ・シェーデレーアの居室――
「――ランテルン種族の、アダギ・ヤロンです」
「――臨検です」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「――(びっくりした顔だかなんだか)!」
「アラスカ・シェーデレーア、状況がのみこめません」
「――?」
「――まさか、このヒト?」
「――ボクのベクトル・ヘルメットを、どうにかしにきたの?」
「アラスカ・シェーデレーアの視線は~」
「金庫のあたりを、さまよいます」
「が」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンの、興味は~」
「もっと別のモノに、向いていました」
「――顔のピカピカしたモノは?」
「――何ですか?」
「――それについて、教えてください」
「――ぜひっ」
「アラスカ・シェーデレーア、さらに状況がのみこめません」
「――えーと、つまり?」
「が、ここで」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンに、急用が入ります」
「――(どこかと通信中)」
「――!」
「――〈熱力技術者〉ひとり、殺害された?」
「――すぐ行きます」
「勝手、なのでした」
「で」
「あれこれ、すれ違いは、ありましたが~」
「最終的に~」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「――カピン片のコトを、詳しく教えてください」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――〈インタゾ〉のコトを、詳しく教えてくれるなら」
「両者は、合意」
「ランテルン種族3体に、連れられて~」
「アラスカ・シェーデレーアは、長距離テレポート」
黄金の巨大球体の上――
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――ここは?」
「――〈法〉付与機の上?」
「――うわ……菱形に、超空間が裂けてるよ」
「――うわ……菱形の頂点ごとに、〈法〉付与機がいるよ」
「とか、仰天していると~」
「――わらわら」
「いつの間にやら~」
「ランテルン種族が、周囲に2500体」
「――ランテルン種族の思考インパルスって、セクンディム種族に似てる?」
「とか、考えていると~」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンが~」
「――話してください」
「――話しましょう」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「顔面カピン片のいきさつを、あれこれ」
「で」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「種族の歴史を、語るのでした」
過去――
「今から1600年前まで――」
「超知性体エレダインは~」
「〈超空間繭〉――超知性体エレダインの生誕地でもある――に、在って~」
「このあたりの宙域を、統治していました」
「超知性体エレダインは~」
「自分の構成要素から、セクンディム種族を、生成」
「産道――エネルギートンネル――を、通して~」
「通常空間に、産み落とす」
「今から1600年前――」
「〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉、襲来」
「超知性体エレダインは、防戦しますが~」
「戦力差は、圧倒的」
「深く傷ついた超知性体エレダインは、覚悟を決めて~」
「末っ子セクンディム――名をフラガオ――を、産み落とすと~」
「子供たち=セクンディム種族に、告げました」
「――もう、ダメなようである」
「――球状星団アクオン=ゴリッサまで、抜け穴を掘る」
「――球状星団アクオン=ゴリッサのハイパーエネルギー混沌に、隠して」
「――〈混沌の勢力〉に、見つからないように、するのである」
「で」
「〈混沌の勢力〉は~」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁を、建設」
「塁壁は~」
「――すっぱり」
「球状星団アクオン=ゴリッサを、横断しました」
「そのとき」
「超知性体エレダインは~」
「――そろーっと」
「〈超空間繭〉を、球状星団アクオン=ゴリッサの超空間に係留」
「〈混沌の勢力〉は、気づきません」
「……」
「超知性体エレダインは~」
「〈超空間繭〉内部に~」
「ハイパーエネルギー充電した粒子雲=インタゾ塵を、生成」
「超知性体エレダインが、死ぬと~」
「残った構成要素から、8000の原版を遺しました」
「この原版から誕生したのが、ランテルン種族8000体」
「インタゾ塵から、滋養をすすり~」
「〈超空間繭〉でしか、生きられない」
「――インタゾ塵を、もっと食わしてくれんかねー」
「――インタゾ塵は、もう食べつくしたでしょ」
「ランテルン種族――」
「現在は、わずかに2500体」
「で」
「少しして――」
「超知性体アルケティム、〈超空間繭〉に来訪」
「――ランテルン種族には~」
「――〈超空間繭〉内部を、監視してもらいたいっ」
「さらに」
「少しして――」
「〈熱力技術者〉、〈超空間繭〉に来訪」
「――監視要塞を、建造するぞ」
「――秘密のステーションも、建造するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・オジム》を、設置するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・ファル》も、設置するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・エレトン》も、設置するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・デメトラ》も、設置するぞ」
「――〈法〉付与機4基で、超空間に〈門〉を開くぞ」
「さらに」
「もう少しして――」
「――〈反逆者〉艦隊が?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサを、攻撃?」
「――!」
「――ハイパーな力が、〈超空間繭〉の内壁に到達?」
「でも」
「〈熱力技術者〉は、沈着冷静」
「――穿孔を、つかって~」
「――恒星8個を、運んできたぞ」
「――名前は、インタゾ1~インタゾ8、とつけるんだぞ」
「――恒星8個で、〈超空間繭〉を安定させるぞ」
「技術の力は、すばらしいですね」
現在、黄金の巨大球体=〈法〉付与機の上――
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「アラスカ・シェーデレーアに、お願いです」
「――合体したいのです」
「アラスカ・シェーデレーア、すぐには状況がのみこめません」
「どうやら~」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「顔面のカピン片と、合体したい」
「合体して、種族を永らえたい」
「――それって……」
「顔面に、住人2500名の街が、できてしまうわけですが」
「最終的に~」
「アラスカ・シェーデレーアは、お人好し」
「――カピン片との合体を、許可しましょう」
「――試してみましょう」
「が」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「カピン片に、つかまる手掛かりを、みつけられず~」
「合体失敗」
「――!」
「――種族の運命がぁぁっ」
「アラスカ・シェーデレーアは、いたたまれず」
「――大丈夫っ」
「――きっと、超知性体アルケティムさんが、迎えてくれますよ」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「少しだけ、ほっとしたようです」
「で」
「ランテルン種族3体に、連れられて~」
「アラスカ・シェーデレーアは、ふたたび長距離テレポート」
《ジュール・ヴェルヌ》、アラスカ・シェーデレーアの居室――
「アラスカ・シェーデレーアは、ひとり~」
「自室に、こもって~」
「見つめる金庫には、2000万年後から持参した、ベクトル・ヘルメット」
「コレが無事なことを、確認して~」
「安心したら~」
「罪悪感が、むくむく、湧いてきました」
「――超知性体アルケティムさんて、すぐに死ぬんだよな」
「――ああ、オレってば」
「――その場かぎりの気休め、なんかを」
「くよくよ、しています」
「……」
「しばらくして~」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――とぼとぼ」
「司令室に、出向くと~」
「入手した〈インタゾ〉の情報などを、開陳」
「そうする間、にも~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈インタゾ〉中心部へ」
「モジュールドック《ANC110》へ」
「向かって、いるのでした」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 494 [不定期刊] 2008/01/21
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2422 . Arndt Ellmer / Das verlöschende Volk / 消えゆく種族
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士の危機
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
2426 . Uwe Anton / Aufbruch der Friedensfahrer / 平和ドライバー出動
□ Perry Rhodan-Heft 2422話「消えゆく種族」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2422.html ]
紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁に、阻まれて~」
「突入困難」
「――超知性体アルケティム配下の〈法行進〉艦隊は?」
「――すでに、中継キャンプ〈インタゾ〉に、到着しているはず?」
「――〈インタゾ〉は、球状星団アクオン=ゴリッサに?」
「――〈インタゾ〉の入口は、ンタンタ・タレ=シャルム銀河に?」
「ペリー・ローダン指揮下の《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「セクンディム種族――エネルギー生命体――に、導かれ~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河の、聖地エレダイン=シションへ」
「――恒星ふたつの間、直径180万kmの、入口のようなトコロ?」
「――そこだっ」
「ペリー・ローダンの、命令一下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、突入したという」
《ジュール・ヴェルヌ》、灰色のエネルギー・トンネル通過中――
「ペリー・ローダン」
「モンドラ・ダイアモンド」
「グッキー」
「幹部連は、ほとんど~」
「司令室で、あれこれ」
「アラスカ・シェーデレーアは、ひとり~」
「自室に、こもって~」
「――コレ、どうしよう?」
「見つめる、金庫には~」
「2000万年の未来から持参した、ベクトル・ヘルメット」
「――コレ、〈夜光鎧〉の〈兜〉だったんだよなー」
「〈夜光鎧〉は~」
「超知性体アルケティムが~」
「女将軍カムコ――〈法行進〉艦隊司令官――に授けた、超技術の産物」
「――知性体が過去にもどって、自分と出会うのは、パラドックス」
「――超技術が過去にもどって、自分と出会うのは、パラドックス?」
「悩んでいます」
「……」
「こうして~」
「灰色のエネルギー・トンネルを航行すること、15分」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「直径180万kmの、出口のようなトコロへ」
《ジュール・ヴェルヌ》は〈インタゾ〉に到着――
「――エネルギーが、なんかこう……ばばばっ、と?」
「――背景輻射も、1000度?」
「――ガンマ線も、大量?」
「――ハイパー放射も、強烈?」
「と」
「――巨大要塞――さしわたし15km――のようなモノ、探知っ」
「――こっちにもっ」
「――巨大要塞24基に、包囲されてますっ」
「で」
「ショハーク語で、通信が」
「――そこの不審船、停船しなさーい」
「――おとなしく、臨検をうけなさーい」
「続いて」
「いきなり、《ジュール・ヴェルヌ》艦内に~」
「――エネルギー存在――高さ3m――が、出現?」
「――ヒューマノイドみたいな形を、とりました」
「エネルギー存在、曰く」
「――ランテルン種族の、アダギ・ヤロンです」
「――臨検です」
「ペリー・ローダンは、グッキーのテレポートで、現場に急行」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――ありません(きっぱり)」
「――ところで」
「――〈インタゾ〉は〈秩序の回廊〉の始発駅で、よろしいか?」
「――女将軍カムコに、とりつぎを願いたいのだが」
「いろいろ、ついでに、言ってみたり」
「その後も~」
「次々と到来するランテルン種族、けっきょく2ダース以上」
「次々と《ジュール・ヴェルヌ》乗員に~」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「――ありません(たぶん)」
「ミニ象のノーマンにも~」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「――ぱお(リンゴくれるの)?」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》到着――
「女将軍カムコは、アエガン人」
「ヒューマノイドに、見えなくもない」
「――ステキな異類を求めて、宇宙を旅するの」
「アエガン人は、異類と交配するのが、本性」
「一方、ペリー・ローダンは、凛々しいテラナー」
「〈深淵の騎士〉のオーラを、まとった稀少な男」
「狙われてます」
「そんな、両名が~」
「誤解やら、あれこれを経て、久々の再会」
「――あら、わたしを追って来てくださったのねー、ほほほ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の身元引受人、お願いしますよー、ははは」
「――条件、聞いてくださるかしらー、ふふふ」
「――ボクたちの関係に、打算はなしですよー、へへへ」
「密室にて~」
「いかなる交渉が、あったのか」
「定かでは、ありません」
「結果、女将軍カムコ、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の身元は、保障するわっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、〈法行進〉艦隊の一員よっ」
「――だから、命令をきくのよっ」
「――まずは、バコシュウィシュのモジュラードックへ、お行きなさいっ」
「――それと、5次元バリアは、切らないことっ」
「と、このへんは政治の話」
「……」
「一方」
「《ジュール・ヴェルヌ》の、科学者・技術者連は~」
「きわめてまじめに、〈インタゾ〉調査、続行中」
「――いわゆる〈超空間繭〉?」
「――長さ2.5光年、幅0.8光年?」
《ジュール・ヴェルヌ》、アラスカ・シェーデレーアの居室――
「――ランテルン種族の、アダギ・ヤロンです」
「――臨検です」
「――〈秩序の勢力〉に敵対する意志は?」
「――ありますか?」
「――ありませんか?」
「――(びっくりした顔だかなんだか)!」
「アラスカ・シェーデレーア、状況がのみこめません」
「――?」
「――まさか、このヒト?」
「――ボクのベクトル・ヘルメットを、どうにかしにきたの?」
「アラスカ・シェーデレーアの視線は~」
「金庫のあたりを、さまよいます」
「が」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンの、興味は~」
「もっと別のモノに、向いていました」
「――顔のピカピカしたモノは?」
「――何ですか?」
「――それについて、教えてください」
「――ぜひっ」
「アラスカ・シェーデレーア、さらに状況がのみこめません」
「――えーと、つまり?」
「が、ここで」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンに、急用が入ります」
「――(どこかと通信中)」
「――!」
「――〈熱力技術者〉ひとり、殺害された?」
「――すぐ行きます」
「勝手、なのでした」
「で」
「あれこれ、すれ違いは、ありましたが~」
「最終的に~」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「――カピン片のコトを、詳しく教えてください」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――〈インタゾ〉のコトを、詳しく教えてくれるなら」
「両者は、合意」
「ランテルン種族3体に、連れられて~」
「アラスカ・シェーデレーアは、長距離テレポート」
黄金の巨大球体の上――
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――ここは?」
「――〈法〉付与機の上?」
「――うわ……菱形に、超空間が裂けてるよ」
「――うわ……菱形の頂点ごとに、〈法〉付与機がいるよ」
「とか、仰天していると~」
「――わらわら」
「いつの間にやら~」
「ランテルン種族が、周囲に2500体」
「――ランテルン種族の思考インパルスって、セクンディム種族に似てる?」
「とか、考えていると~」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンが~」
「――話してください」
「――話しましょう」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「顔面カピン片のいきさつを、あれこれ」
「で」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「種族の歴史を、語るのでした」
過去――
「今から1600年前まで――」
「超知性体エレダインは~」
「〈超空間繭〉――超知性体エレダインの生誕地でもある――に、在って~」
「このあたりの宙域を、統治していました」
「超知性体エレダインは~」
「自分の構成要素から、セクンディム種族を、生成」
「産道――エネルギートンネル――を、通して~」
「通常空間に、産み落とす」
「今から1600年前――」
「〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉、襲来」
「超知性体エレダインは、防戦しますが~」
「戦力差は、圧倒的」
「深く傷ついた超知性体エレダインは、覚悟を決めて~」
「末っ子セクンディム――名をフラガオ――を、産み落とすと~」
「子供たち=セクンディム種族に、告げました」
「――もう、ダメなようである」
「――球状星団アクオン=ゴリッサまで、抜け穴を掘る」
「――球状星団アクオン=ゴリッサのハイパーエネルギー混沌に、隠して」
「――〈混沌の勢力〉に、見つからないように、するのである」
「で」
「〈混沌の勢力〉は~」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁を、建設」
「塁壁は~」
「――すっぱり」
「球状星団アクオン=ゴリッサを、横断しました」
「そのとき」
「超知性体エレダインは~」
「――そろーっと」
「〈超空間繭〉を、球状星団アクオン=ゴリッサの超空間に係留」
「〈混沌の勢力〉は、気づきません」
「……」
「超知性体エレダインは~」
「〈超空間繭〉内部に~」
「ハイパーエネルギー充電した粒子雲=インタゾ塵を、生成」
「超知性体エレダインが、死ぬと~」
「残った構成要素から、8000の原版を遺しました」
「この原版から誕生したのが、ランテルン種族8000体」
「インタゾ塵から、滋養をすすり~」
「〈超空間繭〉でしか、生きられない」
「――インタゾ塵を、もっと食わしてくれんかねー」
「――インタゾ塵は、もう食べつくしたでしょ」
「ランテルン種族――」
「現在は、わずかに2500体」
「で」
「少しして――」
「超知性体アルケティム、〈超空間繭〉に来訪」
「――ランテルン種族には~」
「――〈超空間繭〉内部を、監視してもらいたいっ」
「さらに」
「少しして――」
「〈熱力技術者〉、〈超空間繭〉に来訪」
「――監視要塞を、建造するぞ」
「――秘密のステーションも、建造するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・オジム》を、設置するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・ファル》も、設置するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・エレトン》も、設置するぞ」
「――〈法〉付与機《ケオス・デメトラ》も、設置するぞ」
「――〈法〉付与機4基で、超空間に〈門〉を開くぞ」
「さらに」
「もう少しして――」
「――〈反逆者〉艦隊が?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサを、攻撃?」
「――!」
「――ハイパーな力が、〈超空間繭〉の内壁に到達?」
「でも」
「〈熱力技術者〉は、沈着冷静」
「――穿孔を、つかって~」
「――恒星8個を、運んできたぞ」
「――名前は、インタゾ1~インタゾ8、とつけるんだぞ」
「――恒星8個で、〈超空間繭〉を安定させるぞ」
「技術の力は、すばらしいですね」
現在、黄金の巨大球体=〈法〉付与機の上――
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「アラスカ・シェーデレーアに、お願いです」
「――合体したいのです」
「アラスカ・シェーデレーア、すぐには状況がのみこめません」
「どうやら~」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「顔面のカピン片と、合体したい」
「合体して、種族を永らえたい」
「――それって……」
「顔面に、住人2500名の街が、できてしまうわけですが」
「最終的に~」
「アラスカ・シェーデレーアは、お人好し」
「――カピン片との合体を、許可しましょう」
「――試してみましょう」
「が」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「カピン片に、つかまる手掛かりを、みつけられず~」
「合体失敗」
「――!」
「――種族の運命がぁぁっ」
「アラスカ・シェーデレーアは、いたたまれず」
「――大丈夫っ」
「――きっと、超知性体アルケティムさんが、迎えてくれますよ」
「ランテルン種族アダギ・ヤロンは~」
「少しだけ、ほっとしたようです」
「で」
「ランテルン種族3体に、連れられて~」
「アラスカ・シェーデレーアは、ふたたび長距離テレポート」
《ジュール・ヴェルヌ》、アラスカ・シェーデレーアの居室――
「アラスカ・シェーデレーアは、ひとり~」
「自室に、こもって~」
「見つめる金庫には、2000万年後から持参した、ベクトル・ヘルメット」
「コレが無事なことを、確認して~」
「安心したら~」
「罪悪感が、むくむく、湧いてきました」
「――超知性体アルケティムさんて、すぐに死ぬんだよな」
「――ああ、オレってば」
「――その場かぎりの気休め、なんかを」
「くよくよ、しています」
「……」
「しばらくして~」
「アラスカ・シェーデレーアは~」
「――とぼとぼ」
「司令室に、出向くと~」
「入手した〈インタゾ〉の情報などを、開陳」
「そうする間、にも~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈インタゾ〉中心部へ」
「モジュールドック《ANC110》へ」
「向かって、いるのでした」
以下、次号。
【関連サイト】
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◆今回のひとこと
原書の輸入、また、やります――
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発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2421 . Horst Hoffmann / Eledains Kinder / エレダインの子ら
2422 . Arndt Ellmer / Das verlöschende Volk / 消えゆく種族
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士の危機
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
□ Perry Rhodan-Heft 2421話「エレダインの子ら」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2421.html ]
紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁に、阻まれて~」
「突入困難」
「――超知性体アルケティム配下の〈法行進〉艦隊は?」
「――すでに、タレ・シャルム銀河に向って、突入?」
「以前、小耳にはさんだ、情報では~」
「――中継キャンプ〈インタゾ〉に、寄ってから?」
「――タレ・シャルム銀河に、突入する?」
「先日、小耳にはさんだ、情報では~」
「――球状星団アクオン=ゴリッサには?」
「――〈秩序の勢力〉の、秘密の橋頭保が?」
「ペリー・ローダンは、とびつきました」
「――球状星団アクオン=ゴリッサに、〈インタゾ〉が?」
「――あってほしい」
球状星団アクオン=ゴリッサ――
「艦内時間=新銀河暦1346年11月1日」
「《ジュール・ヴェルヌ》、球状星団アクオン=ゴリッサに到着」
「そこは」
「――ごーっ」
「吹き荒れる、12級=250メガノン・スカラーのハイパー嵐」
「――タレ=シャルム銀河を囲む、塁壁が?」
「――ちょうど、球状星団アクオン=ゴリッサを横切る形になってますねー」
「と」
「――〈反逆タンク〉3隻、探知っ」
「さらに~」
「〈反逆タンク〉3隻を、追いかけて~」
「単細胞生物――さしわたし、140km――のようなモノ」
「――宇宙アメーバ4匹、探知っ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈パロス影バリア〉に隠れて、様子をうかがうことに」
「宇宙アメーバ1匹が、巨大な触腕で~」
「〈反逆タンク〉1隻を~」
「――くしゃ」
「宇宙アメーバ2匹が、巨大な触腕で~」
「〈反逆タンク〉2隻を~」
「――くしゃくしゃ」
「で」
「あまった宇宙アメーバ1匹が、巨大な触腕で~」
「――ちょっと待てっ……あ」
「〈パロス影バリア〉に隠れた《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「捕らえて、はがいじめ」
「在来火器では、宇宙アメーバは駆除できません」
「ここは、やはり、ココロの力に頼りましょう」
「ペリー・ローダン、念じて曰く」
「――ボクたちはトモダチだトモダチだトモダチだ」
「宇宙アメーバは~」
「――みょ?」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、エネルギー走査すると~」
「敵でないことが、わかったようです」
「――トモダチ?」
「どうやら、ココロの力で、会話ができそうです」
「……」
「――〈インタゾ〉に、行きたいです」
「――〈インタゾ〉は、ココにはありません」
「――〈インタゾ〉は、ドコですか?」
「――〈インタゾ〉は、エレダイン=シションのご近所です」
「――エレダイン=シションは、ドコですか?」
「ココロに、地図を描いてくれました」
「――渦状銀河の、伴銀河?」
「――タレ・シャルム銀河の、伴銀河――小タレ銀河?」
「球状星団アクオン=ゴリッサは、両銀河の中間」
「小タレ銀河まで、距離2000光年」
「なんて」
「話がはずむ、あいだにも~」
「宇宙アメーバ4匹は~」
「〈反逆タンク〉50隻を、追いつめて~」
「巨大な触腕で~」
「――くしゃくしゃ」
「やろうとします」
「と」
「――〈戦隊マシーン〉1基、探知っ」
「――!」
「宇宙アメーバ、あわてて《ジュール・ヴェルヌ》を解放」
「4匹のうち、2匹が、〈戦隊マシーン〉に立ち向かいますが~」
「――ばばばっ」
「〈戦隊マシーン〉が放射するエネルギーは、超強力」
「宇宙アメーバ2匹は、やられてしまいます」
「が」
「この犠牲、無駄ではありません」
「《ジュール・ヴェルヌ》も~」
「のこった宇宙アメーバ2匹も~」
「それぞれ、逃走成功」
宇宙アメーバ――種族名セクンディム――
「セクンディム種族の2体は~」
「個体名を、フェリアンドゥルス――長いので、以下、フェリアン」
「個体名を、タウゼダフェルガス――長いので、以下、タウゼダ」
「と、いいます」
「セクンディム種族――」
「発祥地は、ンタンタ・タレ=シャルム銀河――小タレ銀河」
「棲息地も、ンタンタ・タレ=シャルム銀河」
「セクンディム種族は、エネルギー生命体です」
「エネルギーが、少なくなると~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河の、聖地エレダイン=シションへ」
「聖地エレダイン=シションは~」
「セクンディム種族が生成された、故郷であり~」
「同時に、ダイニングキッチンでもあります」
「2体が一組に、なって~」
「――ほら、あーんして」
「――あーん」
「聖地の特異な放射エネルギーを、相手に補充してあげるという」
「ほほえましい、食卓風景」
「フェリアンとタウゼダも、そうしたカップルなのでした」
「……」
「今から1600年前まで――」
「当地には、超知性体エレダインが、いました」
「超知性体エレダインは~」
「聖地エレダイン=シションにて~」
「自分の構成要素から、セクンディム種族を生成」
「セクンディム種族は、超知性体エレダインに、お仕えしていました」
「が」
「今から1600年前――」
「〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉、襲来」
「超知性体エレダインは、防戦するも、あえなく戦死」
「セクンディム種族への、遺言――」
「――〈反逆者〉を、タレ=シャルム銀河から駆逐せよ」
「――聖地エレダイン=シションの座標を、死守せよ」
「で」
「少しして――」
「超知性体アルケティム、来訪」
「何百年も、かかりましたが~」
「タレ=シャルム銀河周囲の制宙権を、回復し~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河の〈反逆者〉艦艇も、ほぼ駆逐」
「もちろん~」
「それには、セクンディム種族も、共闘」
「――くしゃっくしゃ」
「つぶした〈反逆タンク〉、数知れず」
「ですが」
「〈混沌の勢力〉が〈戦隊マシーン〉を、投入すると~」
「――ばばばっ」
「セクンディム種族も、不死身というわけには、いきません」
「超知性体エレダイン亡き今、新世代の誕生も、ありません」
「セクンディム種族――」
「かつては、幾百万体」
「現在は、わずかに4万体」
「……」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「ペリー・ローダンを~」
「――〈秩序の勢力〉に与するモノとして、お助けしたい」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「どうせ、ンタンタ・タレ=シャルム銀河に、向っているし」
「マーキングも、しておいたので~」
「探すのは、簡単」
「問題は~」
「ふたりを追跡してくる〈戦隊マシーン〉」
「そろそろ空腹、なのですが~」
「聖地エレダイン=シションに、直行するわけにもいかず」
「セクンディム種族50体に、援護してもらいましょう」
「――ばばばっ」
「50体、壊滅」
「状況、変わらず」
「ふたりの空腹も、そろそろ限界、です」
ンタンタ・タレ=シャルム銀河外縁部、星系ギニル――
「《ジュール・ヴェルヌ》は、一時休憩中」
「ギニル人――地元のヒューマノイド種族――と、あれこれしますが~」
「――エレダイン=シションは、どこだろう?」
「わからずじまい」
「そこへ」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダ、到着」
「――エレダイン=シションに、いっしょに行きたいです」
「――でも、行けないかもしれません」
「――つまり、〈戦隊マシーン〉を、やりすごせば良いのだな?」
「ペリー・ローダンは、思いついた」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「収縮収縮……して、直径120mの球状に」
「《ジュール・ヴェルヌ》格納庫へ、入ると~」
「――ぴとっ」
「格納庫の軽巡洋艦《ノーチラス》に、貼りつきます」
「で」
「――〈戦隊マシーン〉、星系ギニルに出現っ」
「――ミニ・アンティテンポラル干満フィールドっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「時間バリアの、2分後の相対的未来に隠れること、幾日間」
「〈戦隊マシーン〉を、やりすごします」
ンタンタ・タレ=シャルム銀河中央部、エレダイン=シション――
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「ガス星雲に隠された、聖地エレダイン=シションまで、案内」
「で」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「――ほら、あーんして」
「――あーん」
「ほほえましい、食卓風景」
「一方」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――二重恒星系?」
「――ふたつの恒星の間に、直径180万kmの入口みたいなもの?」
「――それだっ」
「ペリー・ローダンの、命令一下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、突入したという」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 493 [不定期刊] 2008/01/14
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2421 . Horst Hoffmann / Eledains Kinder / エレダインの子ら
2422 . Arndt Ellmer / Das verlöschende Volk / 消えゆく種族
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士の危機
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
2425 . Michael Marcus Thurner / Zwei gegen INTAZO / 〈インタゾ〉に立ち向かうふたり
□ Perry Rhodan-Heft 2421話「エレダインの子ら」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2421.html ]
紀元前2005万9813年、タレ・シャルム銀河――
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁に、阻まれて~」
「突入困難」
「――超知性体アルケティム配下の〈法行進〉艦隊は?」
「――すでに、タレ・シャルム銀河に向って、突入?」
「以前、小耳にはさんだ、情報では~」
「――中継キャンプ〈インタゾ〉に、寄ってから?」
「――タレ・シャルム銀河に、突入する?」
「先日、小耳にはさんだ、情報では~」
「――球状星団アクオン=ゴリッサには?」
「――〈秩序の勢力〉の、秘密の橋頭保が?」
「ペリー・ローダンは、とびつきました」
「――球状星団アクオン=ゴリッサに、〈インタゾ〉が?」
「――あってほしい」
球状星団アクオン=ゴリッサ――
「艦内時間=新銀河暦1346年11月1日」
「《ジュール・ヴェルヌ》、球状星団アクオン=ゴリッサに到着」
「そこは」
「――ごーっ」
「吹き荒れる、12級=250メガノン・スカラーのハイパー嵐」
「――タレ=シャルム銀河を囲む、塁壁が?」
「――ちょうど、球状星団アクオン=ゴリッサを横切る形になってますねー」
「と」
「――〈反逆タンク〉3隻、探知っ」
「さらに~」
「〈反逆タンク〉3隻を、追いかけて~」
「単細胞生物――さしわたし、140km――のようなモノ」
「――宇宙アメーバ4匹、探知っ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈パロス影バリア〉に隠れて、様子をうかがうことに」
「宇宙アメーバ1匹が、巨大な触腕で~」
「〈反逆タンク〉1隻を~」
「――くしゃ」
「宇宙アメーバ2匹が、巨大な触腕で~」
「〈反逆タンク〉2隻を~」
「――くしゃくしゃ」
「で」
「あまった宇宙アメーバ1匹が、巨大な触腕で~」
「――ちょっと待てっ……あ」
「〈パロス影バリア〉に隠れた《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「捕らえて、はがいじめ」
「在来火器では、宇宙アメーバは駆除できません」
「ここは、やはり、ココロの力に頼りましょう」
「ペリー・ローダン、念じて曰く」
「――ボクたちはトモダチだトモダチだトモダチだ」
「宇宙アメーバは~」
「――みょ?」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、エネルギー走査すると~」
「敵でないことが、わかったようです」
「――トモダチ?」
「どうやら、ココロの力で、会話ができそうです」
「……」
「――〈インタゾ〉に、行きたいです」
「――〈インタゾ〉は、ココにはありません」
「――〈インタゾ〉は、ドコですか?」
「――〈インタゾ〉は、エレダイン=シションのご近所です」
「――エレダイン=シションは、ドコですか?」
「ココロに、地図を描いてくれました」
「――渦状銀河の、伴銀河?」
「――タレ・シャルム銀河の、伴銀河――小タレ銀河?」
「球状星団アクオン=ゴリッサは、両銀河の中間」
「小タレ銀河まで、距離2000光年」
「なんて」
「話がはずむ、あいだにも~」
「宇宙アメーバ4匹は~」
「〈反逆タンク〉50隻を、追いつめて~」
「巨大な触腕で~」
「――くしゃくしゃ」
「やろうとします」
「と」
「――〈戦隊マシーン〉1基、探知っ」
「――!」
「宇宙アメーバ、あわてて《ジュール・ヴェルヌ》を解放」
「4匹のうち、2匹が、〈戦隊マシーン〉に立ち向かいますが~」
「――ばばばっ」
「〈戦隊マシーン〉が放射するエネルギーは、超強力」
「宇宙アメーバ2匹は、やられてしまいます」
「が」
「この犠牲、無駄ではありません」
「《ジュール・ヴェルヌ》も~」
「のこった宇宙アメーバ2匹も~」
「それぞれ、逃走成功」
宇宙アメーバ――種族名セクンディム――
「セクンディム種族の2体は~」
「個体名を、フェリアンドゥルス――長いので、以下、フェリアン」
「個体名を、タウゼダフェルガス――長いので、以下、タウゼダ」
「と、いいます」
「セクンディム種族――」
「発祥地は、ンタンタ・タレ=シャルム銀河――小タレ銀河」
「棲息地も、ンタンタ・タレ=シャルム銀河」
「セクンディム種族は、エネルギー生命体です」
「エネルギーが、少なくなると~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河の、聖地エレダイン=シションへ」
「聖地エレダイン=シションは~」
「セクンディム種族が生成された、故郷であり~」
「同時に、ダイニングキッチンでもあります」
「2体が一組に、なって~」
「――ほら、あーんして」
「――あーん」
「聖地の特異な放射エネルギーを、相手に補充してあげるという」
「ほほえましい、食卓風景」
「フェリアンとタウゼダも、そうしたカップルなのでした」
「……」
「今から1600年前まで――」
「当地には、超知性体エレダインが、いました」
「超知性体エレダインは~」
「聖地エレダイン=シションにて~」
「自分の構成要素から、セクンディム種族を生成」
「セクンディム種族は、超知性体エレダインに、お仕えしていました」
「が」
「今から1600年前――」
「〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉、襲来」
「超知性体エレダインは、防戦するも、あえなく戦死」
「セクンディム種族への、遺言――」
「――〈反逆者〉を、タレ=シャルム銀河から駆逐せよ」
「――聖地エレダイン=シションの座標を、死守せよ」
「で」
「少しして――」
「超知性体アルケティム、来訪」
「何百年も、かかりましたが~」
「タレ=シャルム銀河周囲の制宙権を、回復し~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河の〈反逆者〉艦艇も、ほぼ駆逐」
「もちろん~」
「それには、セクンディム種族も、共闘」
「――くしゃっくしゃ」
「つぶした〈反逆タンク〉、数知れず」
「ですが」
「〈混沌の勢力〉が〈戦隊マシーン〉を、投入すると~」
「――ばばばっ」
「セクンディム種族も、不死身というわけには、いきません」
「超知性体エレダイン亡き今、新世代の誕生も、ありません」
「セクンディム種族――」
「かつては、幾百万体」
「現在は、わずかに4万体」
「……」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「ペリー・ローダンを~」
「――〈秩序の勢力〉に与するモノとして、お助けしたい」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「どうせ、ンタンタ・タレ=シャルム銀河に、向っているし」
「マーキングも、しておいたので~」
「探すのは、簡単」
「問題は~」
「ふたりを追跡してくる〈戦隊マシーン〉」
「そろそろ空腹、なのですが~」
「聖地エレダイン=シションに、直行するわけにもいかず」
「セクンディム種族50体に、援護してもらいましょう」
「――ばばばっ」
「50体、壊滅」
「状況、変わらず」
「ふたりの空腹も、そろそろ限界、です」
ンタンタ・タレ=シャルム銀河外縁部、星系ギニル――
「《ジュール・ヴェルヌ》は、一時休憩中」
「ギニル人――地元のヒューマノイド種族――と、あれこれしますが~」
「――エレダイン=シションは、どこだろう?」
「わからずじまい」
「そこへ」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダ、到着」
「――エレダイン=シションに、いっしょに行きたいです」
「――でも、行けないかもしれません」
「――つまり、〈戦隊マシーン〉を、やりすごせば良いのだな?」
「ペリー・ローダンは、思いついた」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「収縮収縮……して、直径120mの球状に」
「《ジュール・ヴェルヌ》格納庫へ、入ると~」
「――ぴとっ」
「格納庫の軽巡洋艦《ノーチラス》に、貼りつきます」
「で」
「――〈戦隊マシーン〉、星系ギニルに出現っ」
「――ミニ・アンティテンポラル干満フィールドっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「時間バリアの、2分後の相対的未来に隠れること、幾日間」
「〈戦隊マシーン〉を、やりすごします」
ンタンタ・タレ=シャルム銀河中央部、エレダイン=シション――
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「ガス星雲に隠された、聖地エレダイン=シションまで、案内」
「で」
「セクンディム種族フェリアンとタウゼダは~」
「――ほら、あーんして」
「――あーん」
「ほほえましい、食卓風景」
「一方」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――二重恒星系?」
「――ふたつの恒星の間に、直径180万kmの入口みたいなもの?」
「――それだっ」
「ペリー・ローダンの、命令一下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、突入したという」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 493 [不定期刊] 2008/01/14
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2420 . Christian Montillon / Ketschuas Mondflug / ケチュアにとっての月飛行
2421 . Horst Hoffmann / Eledains Kinder / エレダインの子ら
2422 . Arndt Ellmer / Das verlöschende Volk / 消えゆく種族
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士の危機
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
□ Perry Rhodan-Heft 2420話「ケチュアにとっての月飛行」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2420.html ]
紀元前2005万9813年、ラオソール種族――
「ファリスケ・エリゴン銀河――将来の銀河系――の、泥棒種族」
「豹のような四足動物ですが、両耳や尻尾が、手先の機能を果たします」
「多数が近距離テレポーターで、一部が微力ながらもテレキネシス能力者」
「で」
「ラオソール種族の拠点《ラオマーク》――」
「直径2072km、超光速駆動を装備した衛星、のようなもの」
「内径2012kmの空洞世界には、ラオソール種族が3億500万人」
「首都サクスアンの泥棒アカデミーは、最高学府」
「卒業すれば、大泥棒の称号が授けられるのです」
「……」
「ケチュアくん――」
「前途有望な、ラオソール種族の若者」
「泥棒アカデミーの、1年生」
「特技は、自他共に認める情報収集能力」
「――拿捕した、異船?」
「――《ラオマーク》の政変に、異人が関与?」
「異船=《ジュール・ヴェルヌ》の、異人=ペリー・ローダンのコトも~」
「情報収集」
「――種族で最初の月飛行をなしとげた、英雄?」
「――『わたしにとっては小さな一歩だが、種族にとっては大きな一歩だ』?」
「――じーん」
「不覚にも感動してしまった泥棒学生、ケチュアくんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、侵入してみたい」
《ラオマーク》格納庫、《ジュール・ヴェルヌ》――
「《ジュール・ヴェルヌ》――」
「一見したところ、小型版《ソル》」
「全長2400mの、亜鈴型」
「直径800mのアポロ級球形艦《JV1》と《JV2》を~」
「全長800mの円柱状の中央艦体で、繋いだ形」
「中央艦体には~」
「〈文脈改竄機〉――タイムマシンのようなもの――搭載」
「――2000万年前に、跳躍だ」
「銀河系が~」
「まだ、ファリスケ・エリゴン銀河と、呼ばれていた時代」
「当地を統治する、超知性体アルケティムは~」
「ほかに数体の超知性体と、ともに~」
「距離4500万光年の、タレ・シャルム銀河で~」
「〈負の球体〉の建設を、阻止したのです」
「――その手法を、見学するのだ」
「……」
「洞察力ゆたかな泥棒学生、ケチュアくんは~」
「ひときわ重要そうな、《ジュール・ヴェルヌ》の中央艦体へ~」
「――近距離テレポートっ」
「が」
「――!」
「――青い光?」
「――出られない?」
「〈文脈改竄機〉のストレンジネス効果圏に、囚われて~」
「数日が、経過するうちに……」
《ジュール・ヴェルヌ》、タレ・シャルム銀河へ発進――
「という、次第で」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、同行者が1名、増えました」
「で」
「つねに勉学を怠らない、ケチュアくんは~」
「道中、師匠を2名、定めました」
「――師匠ーっ」
「――テレポート、教えてくださいっ」
「ネズミビーバー、グッキーは~」
「自他ともに認める、超能力の師匠」
「――師匠ーっ」
「――ボクの泥棒修学旅行、引率してくださいっ」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「不本意ながら、泥棒の師匠」
「――《ラオマーク》で、派手にやりすぎたかしらねー」
「とは、いうものの」
「モンドラさんも、元はといえばTLD工作員」
「――ふむふむ」
「ケチュアくんの泥棒技能に、学ぶべきトコロもあり」
数ヵ月後、タレ=シャルム銀河に到達――
「ときに~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間=新銀河暦1346年10月15日」
「……」
「そこでは」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁に、阻まれて~」
「即・突入、というわけにも」
「そこで」
「――とにかく慎重に、〈反逆者〉艦艇の動きを、監視だ」
タレ=シャルム銀河ハロー、《ジュール・ヴェルヌ》――
「――あ、残骸、発見」
「――えらく潰れてますけど、〈反逆タンク〉のようですね」
「――よおし、慎重にいくぞっ」
「が」
「調査しようと、思う間もなく~」
「――!」
「――〈反逆タンク〉艦隊、出現っ」
「《ジュール・ヴェルヌ》、こそこそ退散」
「……」
「すぐに~」
「――あ、またも、残骸、発見」
「――よおし、慎重に……いくぞっ」
「遠目に観察すること、数日」
「やがて、作動する~」
「ペリー・ローダンの、瞬間切替スイッチ」
「――慎重ばかりでは、人間ダメになるっ」
「――乗りこんで、調査だっ」
ペリー・ローダンは、調査隊を編成――
「《ノーチラスI》――」
「《ジュール・ヴェルヌ》搭載の軽巡洋艦――直径100m――4隻の1号機」
「もともとは、《ソル》搭載の軽巡洋艦」
「ゆえに~」
「外装は、堅牢無比なソロニウム製」
「ハイパータクト駆動、装備」
「調査隊は~」
「科学者、技術者、多数」
「タラ型ロボット、多数」
「グッキー」
「アラスカ・シェーデレーア」
「など」
「直接現場で、指揮をとるのは~」
「スイッチが入ってしまった、ペリー・ローダン」
「で」
「観察力ゆたかな泥棒学生、ケチュアくんは~」
「面白そうなイベントには、当然・自主参加したい」
「――近距離テレポートっ」
「《ノーチラスI》に、潜入」
「もちろん」
「発進後、すぐに~」
「師匠グッキーに、見つかってしまいます」
「――この、ばか弟子っ」
「――《ノーチラスI》で、おとなしく謹慎してろよっ」
《ノーチラスI》は、〈反逆タンク〉残骸へ――
「まず、タラ型ロボット部隊、安全確認」
「つづいて、調査隊、移乗」
「――エネルギー兵器にやられたのとは、違うみたいですね」
「――なんかこう、物理的な力で、くちゃっと?」
「――あ、潰れた乗員、発見」
「と」
「――!」
「――〈反逆タンク〉1隻、至近距離に出現っ」
「――《ノーチラスI》、撤退だっ」
「で」
「残骸には、調査隊50名以上が、置き去りに」
「――〈反逆タンク〉が、残骸に接舷?」
「モルゴトダエル種族が数百名、移乗してきます」
「そこへ」
《ジュール・ヴェルヌ》、介入――
「――どどーん」
「――ばーん」
「接舷していた〈反逆タンク〉は~」
「緊急離脱せんとするも、木端微塵」
「《ノーチラスI》が~」
「再度、〈反逆タンク〉残骸に、接近」
「――調査隊を、救出するのよっ」
「……」
「残骸内部では~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「モルゴトダエル種族、対、調査隊」
「熾烈な戦闘、継続中」
「脱出の隙が、ありません」
「盾になったタラ型ロボットが、次々と撃破されたり」
「……」
「礼節を尊ぶ泥棒学生、ケチュアくんは~」
「――師匠は、謹慎してろっ、って言ったけれど……」
「――これは、非常事態だし非常事態だし非常事態だし」
「――いいよね?」
「――短距離テレポートっ」
「あくまでも救援のため、残骸へ」
「……」
「残骸内部では~」
「師匠グッキーが~」
「――テレポートっ」
「調査隊の人々を、次々と《ノーチラスI》へ」
「そこへ」
〈反逆タンク〉20隻、到着――
「――どどーん」
「――どどーん」
「さすがに~」
「《ジュール・ヴェルヌ》も、旗色悪し」
「でも」
「《ジュール・ヴェルヌ》にも、それなりの秘策が、あります」
「――ヴァーチャル投影装置よっ」
「ヴァーチャル投影装置は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》のデコイを、何隻分も投影できます」
「でも」
「〈反逆タンク〉20隻は、騙されてくれるでしょうか?」
「そこへ」
いわく言いがたいもの、出現――
「突如」
「〈反逆タンク〉艦隊の、ただなかに~」
「――!」
「――ぶよんぶよんの、単細胞生物?」
「の、ように見えるモノ――さしわたし、140km――が、出現」
「――うみょうみょ」
「巨大な触腕が~」
「〈反逆タンク〉1隻を~」
「――くしゃ」
「――みょっ」
「と、瞬間移動すると」
「〈反逆タンク〉2隻目を~」
「――くしゃ」
「残った〈反逆タンク〉は、集中砲火」
「――どどーん」
「でも、効果なし」
「――みょっ」
「〈反逆タンク〉3隻目も~」
「――くしゃ」
「あとは、もう」
「……」
「残骸内部では~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「モルゴトダエル種族、対、調査隊」
「熾烈な戦闘、継続中」
「師匠グッキーは~」
「さすがに、疲れてきた雰囲気」
「――師匠ーっ」
「――短距離テレポートっ(×3)」
「弟子ケチュアくんが、駆けつけて~」
「短距離テレポート三段跳びで~」
「調査隊の人々を、次々と《ノーチラスI》へ」
「最後には~」
「孤立した調査隊員を、助けにいって~」
「師匠グッキー、ついに~」
「――ばったり」
「でも」
「――短距離テレポートっ(×3)」
「最後のひとり、ペリー・ローダンも、無事救出」
「――撤退よっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》と《ノーチラスI》は、すたこら退散」
無事、現場をあとにした、《ジュール・ヴェルヌ》――
「調査の成果を~」
「分析、してみましょう」
「――これは……ゴミ?」
「――これも……ゴミ?」
「成果なし、と思われました」
「が」
「誇り高い泥棒学生、ケチュアくんが~」
「――ちゃんと仕事したのは、ボクだけですね(得意満面)」
「――!」
「――師匠ー、返してくださいっ」
「……」
「分析の結果~」
「ケチュアくんが、潰れた艦長室から盗んできた、データ水晶は~」
「――モルゴトダエル種族のカルバロンの、手帳みたいなもの?」
「――残骸の調査報告を、任務にしていた?」
「――状況を報告しても、上司は動揺もしなくて?」
「――そいつに、オレのほうが、驚いちゃったよ……て?」
「本当に、個人的な日記みたいですね」
「もちろん」
「大事そうなコトも、わかりました」
「――調査した〈反逆タンク〉は?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサに向かう途中、だった?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサには?」
「――〈秩序の勢力〉の、秘密の橋頭保が?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサは?」
「――〈秩序の回廊〉の入口?」
「――それだっ」
「ペリー・ローダンは、とびつきました」
「すでに」
「超知性体アルケティム配下の〈法行進〉艦隊は~」
「タレ・シャルム銀河に向って、進軍中」
「小耳にはさんだ、情報では~」
「中継キャンプ〈インタゾ〉に、寄ってから~」
「タレ・シャルム銀河に、突入するとか」
「――球状星団アクオン=ゴリッサに、〈インタゾ〉が、あるのだっ」
「――違いないっ」
《ジュール・ヴェルヌ》は、球状星団アクオン=ゴリッサへ――
「ところで」
「――〈秩序の回廊〉って、何だろう?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
今年もよろしくお願いします。
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
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d-information ◆ 492 [不定期刊] 2008/01/07
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2420 . Christian Montillon / Ketschuas Mondflug / ケチュアにとっての月飛行
2421 . Horst Hoffmann / Eledains Kinder / エレダインの子ら
2422 . Arndt Ellmer / Das verlöschende Volk / 消えゆく種族
2423 . Arndt Ellmer / Berserker in Not / 狂戦士の危機
2424 . Hubert Haensel / Die Thermodyn-Zentrale / 熱力中枢
□ Perry Rhodan-Heft 2420話「ケチュアにとっての月飛行」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2420.html ]
紀元前2005万9813年、ラオソール種族――
「ファリスケ・エリゴン銀河――将来の銀河系――の、泥棒種族」
「豹のような四足動物ですが、両耳や尻尾が、手先の機能を果たします」
「多数が近距離テレポーターで、一部が微力ながらもテレキネシス能力者」
「で」
「ラオソール種族の拠点《ラオマーク》――」
「直径2072km、超光速駆動を装備した衛星、のようなもの」
「内径2012kmの空洞世界には、ラオソール種族が3億500万人」
「首都サクスアンの泥棒アカデミーは、最高学府」
「卒業すれば、大泥棒の称号が授けられるのです」
「……」
「ケチュアくん――」
「前途有望な、ラオソール種族の若者」
「泥棒アカデミーの、1年生」
「特技は、自他共に認める情報収集能力」
「――拿捕した、異船?」
「――《ラオマーク》の政変に、異人が関与?」
「異船=《ジュール・ヴェルヌ》の、異人=ペリー・ローダンのコトも~」
「情報収集」
「――種族で最初の月飛行をなしとげた、英雄?」
「――『わたしにとっては小さな一歩だが、種族にとっては大きな一歩だ』?」
「――じーん」
「不覚にも感動してしまった泥棒学生、ケチュアくんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、侵入してみたい」
《ラオマーク》格納庫、《ジュール・ヴェルヌ》――
「《ジュール・ヴェルヌ》――」
「一見したところ、小型版《ソル》」
「全長2400mの、亜鈴型」
「直径800mのアポロ級球形艦《JV1》と《JV2》を~」
「全長800mの円柱状の中央艦体で、繋いだ形」
「中央艦体には~」
「〈文脈改竄機〉――タイムマシンのようなもの――搭載」
「――2000万年前に、跳躍だ」
「銀河系が~」
「まだ、ファリスケ・エリゴン銀河と、呼ばれていた時代」
「当地を統治する、超知性体アルケティムは~」
「ほかに数体の超知性体と、ともに~」
「距離4500万光年の、タレ・シャルム銀河で~」
「〈負の球体〉の建設を、阻止したのです」
「――その手法を、見学するのだ」
「……」
「洞察力ゆたかな泥棒学生、ケチュアくんは~」
「ひときわ重要そうな、《ジュール・ヴェルヌ》の中央艦体へ~」
「――近距離テレポートっ」
「が」
「――!」
「――青い光?」
「――出られない?」
「〈文脈改竄機〉のストレンジネス効果圏に、囚われて~」
「数日が、経過するうちに……」
《ジュール・ヴェルヌ》、タレ・シャルム銀河へ発進――
「という、次第で」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、同行者が1名、増えました」
「で」
「つねに勉学を怠らない、ケチュアくんは~」
「道中、師匠を2名、定めました」
「――師匠ーっ」
「――テレポート、教えてくださいっ」
「ネズミビーバー、グッキーは~」
「自他ともに認める、超能力の師匠」
「――師匠ーっ」
「――ボクの泥棒修学旅行、引率してくださいっ」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「不本意ながら、泥棒の師匠」
「――《ラオマーク》で、派手にやりすぎたかしらねー」
「とは、いうものの」
「モンドラさんも、元はといえばTLD工作員」
「――ふむふむ」
「ケチュアくんの泥棒技能に、学ぶべきトコロもあり」
数ヵ月後、タレ=シャルム銀河に到達――
「ときに~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間=新銀河暦1346年10月15日」
「……」
「そこでは」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「タレ=シャルム銀河を囲む塁壁に、阻まれて~」
「即・突入、というわけにも」
「そこで」
「――とにかく慎重に、〈反逆者〉艦艇の動きを、監視だ」
タレ=シャルム銀河ハロー、《ジュール・ヴェルヌ》――
「――あ、残骸、発見」
「――えらく潰れてますけど、〈反逆タンク〉のようですね」
「――よおし、慎重にいくぞっ」
「が」
「調査しようと、思う間もなく~」
「――!」
「――〈反逆タンク〉艦隊、出現っ」
「《ジュール・ヴェルヌ》、こそこそ退散」
「……」
「すぐに~」
「――あ、またも、残骸、発見」
「――よおし、慎重に……いくぞっ」
「遠目に観察すること、数日」
「やがて、作動する~」
「ペリー・ローダンの、瞬間切替スイッチ」
「――慎重ばかりでは、人間ダメになるっ」
「――乗りこんで、調査だっ」
ペリー・ローダンは、調査隊を編成――
「《ノーチラスI》――」
「《ジュール・ヴェルヌ》搭載の軽巡洋艦――直径100m――4隻の1号機」
「もともとは、《ソル》搭載の軽巡洋艦」
「ゆえに~」
「外装は、堅牢無比なソロニウム製」
「ハイパータクト駆動、装備」
「調査隊は~」
「科学者、技術者、多数」
「タラ型ロボット、多数」
「グッキー」
「アラスカ・シェーデレーア」
「など」
「直接現場で、指揮をとるのは~」
「スイッチが入ってしまった、ペリー・ローダン」
「で」
「観察力ゆたかな泥棒学生、ケチュアくんは~」
「面白そうなイベントには、当然・自主参加したい」
「――近距離テレポートっ」
「《ノーチラスI》に、潜入」
「もちろん」
「発進後、すぐに~」
「師匠グッキーに、見つかってしまいます」
「――この、ばか弟子っ」
「――《ノーチラスI》で、おとなしく謹慎してろよっ」
《ノーチラスI》は、〈反逆タンク〉残骸へ――
「まず、タラ型ロボット部隊、安全確認」
「つづいて、調査隊、移乗」
「――エネルギー兵器にやられたのとは、違うみたいですね」
「――なんかこう、物理的な力で、くちゃっと?」
「――あ、潰れた乗員、発見」
「と」
「――!」
「――〈反逆タンク〉1隻、至近距離に出現っ」
「――《ノーチラスI》、撤退だっ」
「で」
「残骸には、調査隊50名以上が、置き去りに」
「――〈反逆タンク〉が、残骸に接舷?」
「モルゴトダエル種族が数百名、移乗してきます」
「そこへ」
《ジュール・ヴェルヌ》、介入――
「――どどーん」
「――ばーん」
「接舷していた〈反逆タンク〉は~」
「緊急離脱せんとするも、木端微塵」
「《ノーチラスI》が~」
「再度、〈反逆タンク〉残骸に、接近」
「――調査隊を、救出するのよっ」
「……」
「残骸内部では~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「モルゴトダエル種族、対、調査隊」
「熾烈な戦闘、継続中」
「脱出の隙が、ありません」
「盾になったタラ型ロボットが、次々と撃破されたり」
「……」
「礼節を尊ぶ泥棒学生、ケチュアくんは~」
「――師匠は、謹慎してろっ、って言ったけれど……」
「――これは、非常事態だし非常事態だし非常事態だし」
「――いいよね?」
「――短距離テレポートっ」
「あくまでも救援のため、残骸へ」
「……」
「残骸内部では~」
「師匠グッキーが~」
「――テレポートっ」
「調査隊の人々を、次々と《ノーチラスI》へ」
「そこへ」
〈反逆タンク〉20隻、到着――
「――どどーん」
「――どどーん」
「さすがに~」
「《ジュール・ヴェルヌ》も、旗色悪し」
「でも」
「《ジュール・ヴェルヌ》にも、それなりの秘策が、あります」
「――ヴァーチャル投影装置よっ」
「ヴァーチャル投影装置は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》のデコイを、何隻分も投影できます」
「でも」
「〈反逆タンク〉20隻は、騙されてくれるでしょうか?」
「そこへ」
いわく言いがたいもの、出現――
「突如」
「〈反逆タンク〉艦隊の、ただなかに~」
「――!」
「――ぶよんぶよんの、単細胞生物?」
「の、ように見えるモノ――さしわたし、140km――が、出現」
「――うみょうみょ」
「巨大な触腕が~」
「〈反逆タンク〉1隻を~」
「――くしゃ」
「――みょっ」
「と、瞬間移動すると」
「〈反逆タンク〉2隻目を~」
「――くしゃ」
「残った〈反逆タンク〉は、集中砲火」
「――どどーん」
「でも、効果なし」
「――みょっ」
「〈反逆タンク〉3隻目も~」
「――くしゃ」
「あとは、もう」
「……」
「残骸内部では~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「モルゴトダエル種族、対、調査隊」
「熾烈な戦闘、継続中」
「師匠グッキーは~」
「さすがに、疲れてきた雰囲気」
「――師匠ーっ」
「――短距離テレポートっ(×3)」
「弟子ケチュアくんが、駆けつけて~」
「短距離テレポート三段跳びで~」
「調査隊の人々を、次々と《ノーチラスI》へ」
「最後には~」
「孤立した調査隊員を、助けにいって~」
「師匠グッキー、ついに~」
「――ばったり」
「でも」
「――短距離テレポートっ(×3)」
「最後のひとり、ペリー・ローダンも、無事救出」
「――撤退よっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》と《ノーチラスI》は、すたこら退散」
無事、現場をあとにした、《ジュール・ヴェルヌ》――
「調査の成果を~」
「分析、してみましょう」
「――これは……ゴミ?」
「――これも……ゴミ?」
「成果なし、と思われました」
「が」
「誇り高い泥棒学生、ケチュアくんが~」
「――ちゃんと仕事したのは、ボクだけですね(得意満面)」
「――!」
「――師匠ー、返してくださいっ」
「……」
「分析の結果~」
「ケチュアくんが、潰れた艦長室から盗んできた、データ水晶は~」
「――モルゴトダエル種族のカルバロンの、手帳みたいなもの?」
「――残骸の調査報告を、任務にしていた?」
「――状況を報告しても、上司は動揺もしなくて?」
「――そいつに、オレのほうが、驚いちゃったよ……て?」
「本当に、個人的な日記みたいですね」
「もちろん」
「大事そうなコトも、わかりました」
「――調査した〈反逆タンク〉は?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサに向かう途中、だった?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサには?」
「――〈秩序の勢力〉の、秘密の橋頭保が?」
「――球状星団アクオン=ゴリッサは?」
「――〈秩序の回廊〉の入口?」
「――それだっ」
「ペリー・ローダンは、とびつきました」
「すでに」
「超知性体アルケティム配下の〈法行進〉艦隊は~」
「タレ・シャルム銀河に向って、進軍中」
「小耳にはさんだ、情報では~」
「中継キャンプ〈インタゾ〉に、寄ってから~」
「タレ・シャルム銀河に、突入するとか」
「――球状星団アクオン=ゴリッサに、〈インタゾ〉が、あるのだっ」
「――違いないっ」
《ジュール・ヴェルヌ》は、球状星団アクオン=ゴリッサへ――
「ところで」
「――〈秩序の回廊〉って、何だろう?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
今年もよろしくお願いします。
原書の輸入、また、やります――
希望者は、以下の説明をご確認の上、1月末日まで、ご連絡ください。
[ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/dtrans.html ]
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d-information ◆ 492 [不定期刊] 2008/01/07
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