2008年3月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
2435 . Michael Marcus Thurner / Die Nega-Cypron / ネガ=サイプロン
2436 . Uwe Anton / Die Teletrans-Weiche / 遠隔転送転轍機
□ Perry Rhodan-Heft 2432話「原〈負の球体〉」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2432.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河――
「球状星団アクオン=ゴリッサの、超空間繭〈インタゾ〉は~」
「〈秩序の勢力〉陣営、〈負の球体〉建設阻止運動の、秘密基地」
「〈産道〉は~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河のエレダイン=シションに繋がる、補給路」
「〈秩序の回廊〉は~」
「タレ=シャルム銀河内部に繋がる、突入口」
「で」
「タレ=シャルム銀河では、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉建設事業を完遂したい」
「各所の星域に、建設した〈混沌胞〉」
「〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌叢〉を形成し~」
「〈混沌叢〉が、タレ=シャルム銀河全域を、覆いつくせば~」
「タレ=シャルム銀河は、〈負の球体〉」
「で」
「〈秩序の勢力〉は、〈負の球体〉建設事業を、阻止したい」
「先日、のことですが~」
「超知性体アルケティム配下~」
「女将軍カムコさん指揮下の、〈法行進〉艦隊18万隻は~」
「超空間繭〈インタゾ〉から、〈秩序の回廊〉を抜けて~」
「タレ=シャルム銀河内部に、突入」
「その、直前」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》に、来客がひとり」
「《ジュール・ヴェルヌ》の、ペリー・ローダン」
「ですが」
「この、ペリー・ローダン」
「〈法行進〉艦隊、全艦が、〈秩序の回廊〉に突入しても、なお~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、帰ってきませんでした」
「超空間繭〈インタゾ〉に足止めの、《ジュール・ヴェルヌ》」
「艦内では、不安のうちに時間が流れていきます」
「……」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「かつて、ペリー・ローダンの子供を産んだ女」
「最近、ヨリをもどしたいなあ、なんて」
「当然」
「モンドラ・ダイアモンドさんの妄想は、膨らむ膨らむ」
「――ペリーが、拉致られた?」
「――カムコに、拉致られた?」
「――ああ、いまごろ、軟禁されたペリーは?」
「――あんなことや、こんなことまで?」
「……」
「じつは~」
「拉致したのは、別の人たち」
「〈混沌の勢力〉陣営、終末戦隊〈反逆者〉の~」
「〈双頭大佐〉エカトゥス・アティモス殿」
「〈終末式部官〉グリンヴァラン殿」
「なのです、が」
「現時点で、モンドラ・ダイアモンドさんも、カムコさんも~」
「この事実を、知りません」
超空間繭〈インタゾ〉、《ジュール・ヴェルヌ》――
「〈秩序の回廊〉の〈門〉から~」
「続々と帰到する、〈法行進〉艦隊」
「――手ひどく、やられてますね」
「――7000隻くらい、足りないし」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「好機到来、とばかり」
「――《ジュール・ヴェルヌ》搭載艇は、救援活動よっ」
「――さあ、わたしたちも、詰問に……救援にいくわよ、グッキーっ」
「――え……? ぼ、ボクも?」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、グッキーは~」
「コルヴェット《ゴラチン》で、緊急発進」
「一路、〈法行進〉艦隊の旗艦《タロシ》へ」
「――救援に、来たのよっ」
「と、検問を、すりぬけ~」
「女将軍カムコの旗艦《タロシ》へ、上がりこむと~」
「――テレポートよっ」
「――え……? ど、どこに?」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、グッキーは~」
「女将軍カムコのもとへ、一直線」
「が」
「――え」
「――本当に、軟禁してないの?」
「――てことは?」
「モンドラ・ダイアモンドさんの推理は、冴える冴える」
「――〈混沌の勢力〉のふたりに、拉致られた?」
「――ああ、いまごろ、拘禁られたペリーは?」
「――あんなことや、こんなことまで?」
「もちろん」
「女将軍カムコとしては、納得いきません」
「――この旗艦《タロシ》に、〈混沌の勢力〉のふたりが潜んで?」
「――ペリーを、拉致した……まさか?」
「事実を、確認してみましょう」
「女将軍カムコは~」
「秘書サリドゥル・ジルプス――ショハーク種族――を、呼ぶ」
「――タレ=シャルム銀河に突入した、直後に?」
「――旗艦《タロシ》艦内で、プシ爆発事故が?」
「――その時に?」
「――救命艇が1隻、なくなってる?」
「――それよっ!」
「――それねっ!」
「ところで」
「――前にいたショハーク秘書のヒトは、どうしたの?」
「――そういえば……」
直後――
「モンドラ・ダイアモンドに、緊急連絡」
「――恒星イン5周辺宙域で?
「――スペースジェットの残骸・発見?」
「――調査よっ」
「で」
「――ペリーの、スペースジェット?」
「――ペリーの遺体は、見つからない?」
「――かわりに、ショハーク種族1名の、遺体らしきものが?」
「と、いうことは」
「――〈終末式部官〉グリンヴァランの影響下に、おかれて~」
「――ペリーは帰った、とみせかけるために~」
「――スペースジェットを操縦させられて、ばーん」
「――て、トコロね」
「――てことは?」
「モンドラ・ダイアモンドさんの推理は、冴える冴える」
「――やはり、ペリーは?」
「――〈混沌の勢力〉のふたりに、拉致られた?」
「――ああ、いまごろ、タレ=シャルム銀河で、ペリーは?」
「――あんなことや、こんなことまで?」
「……」
「一方」
「カムコさんだって~」
「一度は、ペリー・ローダンと交配を望んだ異星の女」
「モンドラさん同様、推理や妄想は、広がります」
「でも」
「〈法行進〉艦隊の指揮官としては~」
「ペリー・ローダンのコトより先に、考えること、山盛りです」
「――逃走した〈混沌の勢力〉のふたりは~」
「――超空間繭〈インタゾ〉のコトを、知っているわねっ」
「――あんなことや、こんなことまでっ」
「――とにかく、補給路=〈産道〉は、閉鎖よっ」
〈法行進〉艦隊・旗艦《タロシ》――
「女将軍カムコのもとへ」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョから、通達」
「――〈法行進〉艦隊の次回作戦目標を、指示するっ」
「――ビ=ゾトリングで、〈混沌叢〉を、解体するのじゃっ」
「カムコさんは~」
「ペリー・ローダンのコトより先に、すること、山盛りです」
「そこで」
「それなりに、思うところも、あったのでしょう」
「……」
「女将軍カムコは~」
「モンドラ・ダイアモンドとグッキーを~」
「旗艦《タロシ》に招聘して、曰く」
「――次回作戦に、おいて~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の同行を、許可してあげますっ」
「――条件はっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》艦内に、〈監視柱〉を設置することよっ」
「――撤退方法や集結座標は、〈監視柱〉が、記録しているから」
「――その時になったら、お聞きなさいっ」
「――それからっ」
「――拿捕されそうになったら、〈監視柱〉が、自爆ばーん、よっ」
「――くれぐれも、余計なコトは、しないようにっ」
「以上、謁見終了」
「女将軍カムコさんは、忙しそうに退室したりして」
「とりのこされた~」
「モンドラ・ダイアモンドさんの希望的観測は、広がる広がる」
「――ああ、ようやく、ペリーを救出する機会がっ」
「――そして、あんなことや、こんなことまで?」
「で、その時」
「グッキーが、気がつきます」
「――コレ、あからさまに忘れていったけど……データ水晶?」
「――どんな内容だろうどんな内容だろう?」
「――(こっそりテレキネシス)」
「ポケットに、入れて、持ちかえる」
《ジュール・ヴェルヌ》――モジュラードック《ANC20》繋留中――
「《ジュール・ヴェルヌ》の科学者たちは~」
「――解析するのよっ……女将軍カムコさんが、盗難に気がつく前に」
「データ水晶を、緊急解析」
「――これって」
「――タレ=シャルム銀河の、現況図?」
「――つまり、原〈負の球体〉の星図?」
「――ああ、これで、ペリーを救出できる可能性が、高くなったわっ」
「けっきょく」
「女将軍カムコさんから~」
「――泥棒ネズミっ」
「――データ水晶を、返しなさいっ」
「とかいう、追及は、ありませんでした」
「……」
「その間も~」
「モジュラードック《ANC20》のバコシュウィシュ種族は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》――3体分離可能――に~」」
「3基の〈監視柱〉――監視装置兼自爆装置――を、緊急設置」
「準備は、整いました」
タレ=シャルム銀河、星系ビ=ゾトリング――
「星系ビ=ゾトリングは、混沌胞〈ビ=ゾトリング〉の中心です」
「先日、混沌胞〈ビ=ゾトリング〉は~」
「混沌胞〈ベルナバス〉と、相互接続」
「〈混沌叢〉を、形成していました」
「……」
「現在、星系ビ=ゾトリングには~」
「〈秩序の勢力〉の〈法付与機〉2基」
「法付与機《ケオス=アキス》」
「法付与機《ケオス=デグ》」
「――みょみょみょ」
「星系ビ=ゾトリングの〈法付与機〉2基と~」
「超空間繭〈インタゾ〉の〈門〉の間に~」
「――みょみょみょ」
「生成される〈秩序の回廊〉」
「――ごごごごごごご……っ」
「〈法行進〉艦隊12万隻が、星系ビ=ゾトリングへ突入」
「――ごっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》も、突入」
「……」
「タレ=シャルム銀河は、現状45%が〈混沌胞〉か〈混沌叢〉」
「すでに原〈負の球体〉というべき状態」
「〈負の球体〉は、物理法則が機能しない、領域です」
「〈混沌胞〉や〈混沌叢〉は、物理法則が崩壊しはじめた、宙域です」
「で」
「星系ビ=ゾトリングは、すでに〈混沌叢〉を構成した〈混沌胞〉」
「物理法則は、けっこう崩壊しています」
「が」
「投入された〈法付与機〉2基の、周囲では~」
「――ばばばっ」
「とりあえずの物理法則が、機能」
「〈法付与機〉2基が、全力操業を開始すると~」
「――ばばばばばばばっ」
「〈混沌胞〉の物理法則が、ゆるゆる回復」
「〈混沌叢〉の相互接続が、ゆらゆら」
「当然では、ありますが~」
「〈混沌の勢力〉が~」
「〈法付与機〉の全力操業を見逃すはずも、ありません」
「……」
「すぐさま~」
「星系ビ=ゾトリングに襲来する、〈反逆タンク〉の大艦隊」
「――!」
「迎撃する、〈法行進〉艦隊」
「――!」
「まきこまれる、《ジュール・ヴェルヌ》」
「――!」
「全力操業する、〈法付与機〉2基」
「――ばばばばばばばっ」
「ゆるゆる~」
「ゆらゆら~」
「そして……」
「――!」
「――〈混沌胞〉の相互接続が、外れましたっ」
「――〈混沌叢〉解体成功っ」
「――よしっ」
「――〈法行進〉艦隊、撤退っ」
「――早くしないと、エントロピー・サイクロンが来るわよっ」
「女将軍カムコの、号令一下」
「撤退を開始する、〈法行進〉艦隊」
「そして」
「――(そーっと)」
「単艦、星系外へ向かう、《ジュール・ヴェルヌ》」
《ジュール・ヴェルヌ》、逃走中――
「星系ビ=ゾトリングを、脱出すると~」
「そこは、普通に、原〈負の球体〉の中」
「物理法則は、あたりまえに崩壊しています」
「――パロス影バリア、機能停止っ」
「――アンティテンポラル干満フィールド、機能しませんっ」
「――光速の50%……のはず、なのに?」
「――超空間に、入れませんっ」
「後方からは、〈反逆タンク〉の追撃」
「危機的状況」
「が」
「光速の65%に、達したところで~」
「――メタグラヴっ」
「なんとか、数光時の跳躍に成功」
「なんとか、〈反逆タンク〉の追撃を、ふりきりました」
「が」
「モンドラさん、さらに、檄をとばします」
「――もう1回、超光速航行よっ」
「――早くしないと、エントロピー・サイクロンが来るわよっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
春ですねー。
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d-information ◆ 504 [不定期刊] 2008/03/31
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
2435 . Michael Marcus Thurner / Die Nega-Cypron / ネガ=サイプロン
2436 . Uwe Anton / Die Teletrans-Weiche / 遠隔転送転轍機
□ Perry Rhodan-Heft 2432話「原〈負の球体〉」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2432.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河――
「球状星団アクオン=ゴリッサの、超空間繭〈インタゾ〉は~」
「〈秩序の勢力〉陣営、〈負の球体〉建設阻止運動の、秘密基地」
「〈産道〉は~」
「ンタンタ・タレ=シャルム銀河のエレダイン=シションに繋がる、補給路」
「〈秩序の回廊〉は~」
「タレ=シャルム銀河内部に繋がる、突入口」
「で」
「タレ=シャルム銀河では、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉建設事業を完遂したい」
「各所の星域に、建設した〈混沌胞〉」
「〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌叢〉を形成し~」
「〈混沌叢〉が、タレ=シャルム銀河全域を、覆いつくせば~」
「タレ=シャルム銀河は、〈負の球体〉」
「で」
「〈秩序の勢力〉は、〈負の球体〉建設事業を、阻止したい」
「先日、のことですが~」
「超知性体アルケティム配下~」
「女将軍カムコさん指揮下の、〈法行進〉艦隊18万隻は~」
「超空間繭〈インタゾ〉から、〈秩序の回廊〉を抜けて~」
「タレ=シャルム銀河内部に、突入」
「その、直前」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》に、来客がひとり」
「《ジュール・ヴェルヌ》の、ペリー・ローダン」
「ですが」
「この、ペリー・ローダン」
「〈法行進〉艦隊、全艦が、〈秩序の回廊〉に突入しても、なお~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、帰ってきませんでした」
「超空間繭〈インタゾ〉に足止めの、《ジュール・ヴェルヌ》」
「艦内では、不安のうちに時間が流れていきます」
「……」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「かつて、ペリー・ローダンの子供を産んだ女」
「最近、ヨリをもどしたいなあ、なんて」
「当然」
「モンドラ・ダイアモンドさんの妄想は、膨らむ膨らむ」
「――ペリーが、拉致られた?」
「――カムコに、拉致られた?」
「――ああ、いまごろ、軟禁されたペリーは?」
「――あんなことや、こんなことまで?」
「……」
「じつは~」
「拉致したのは、別の人たち」
「〈混沌の勢力〉陣営、終末戦隊〈反逆者〉の~」
「〈双頭大佐〉エカトゥス・アティモス殿」
「〈終末式部官〉グリンヴァラン殿」
「なのです、が」
「現時点で、モンドラ・ダイアモンドさんも、カムコさんも~」
「この事実を、知りません」
超空間繭〈インタゾ〉、《ジュール・ヴェルヌ》――
「〈秩序の回廊〉の〈門〉から~」
「続々と帰到する、〈法行進〉艦隊」
「――手ひどく、やられてますね」
「――7000隻くらい、足りないし」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「好機到来、とばかり」
「――《ジュール・ヴェルヌ》搭載艇は、救援活動よっ」
「――さあ、わたしたちも、詰問に……救援にいくわよ、グッキーっ」
「――え……? ぼ、ボクも?」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、グッキーは~」
「コルヴェット《ゴラチン》で、緊急発進」
「一路、〈法行進〉艦隊の旗艦《タロシ》へ」
「――救援に、来たのよっ」
「と、検問を、すりぬけ~」
「女将軍カムコの旗艦《タロシ》へ、上がりこむと~」
「――テレポートよっ」
「――え……? ど、どこに?」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、グッキーは~」
「女将軍カムコのもとへ、一直線」
「が」
「――え」
「――本当に、軟禁してないの?」
「――てことは?」
「モンドラ・ダイアモンドさんの推理は、冴える冴える」
「――〈混沌の勢力〉のふたりに、拉致られた?」
「――ああ、いまごろ、拘禁られたペリーは?」
「――あんなことや、こんなことまで?」
「もちろん」
「女将軍カムコとしては、納得いきません」
「――この旗艦《タロシ》に、〈混沌の勢力〉のふたりが潜んで?」
「――ペリーを、拉致した……まさか?」
「事実を、確認してみましょう」
「女将軍カムコは~」
「秘書サリドゥル・ジルプス――ショハーク種族――を、呼ぶ」
「――タレ=シャルム銀河に突入した、直後に?」
「――旗艦《タロシ》艦内で、プシ爆発事故が?」
「――その時に?」
「――救命艇が1隻、なくなってる?」
「――それよっ!」
「――それねっ!」
「ところで」
「――前にいたショハーク秘書のヒトは、どうしたの?」
「――そういえば……」
直後――
「モンドラ・ダイアモンドに、緊急連絡」
「――恒星イン5周辺宙域で?
「――スペースジェットの残骸・発見?」
「――調査よっ」
「で」
「――ペリーの、スペースジェット?」
「――ペリーの遺体は、見つからない?」
「――かわりに、ショハーク種族1名の、遺体らしきものが?」
「と、いうことは」
「――〈終末式部官〉グリンヴァランの影響下に、おかれて~」
「――ペリーは帰った、とみせかけるために~」
「――スペースジェットを操縦させられて、ばーん」
「――て、トコロね」
「――てことは?」
「モンドラ・ダイアモンドさんの推理は、冴える冴える」
「――やはり、ペリーは?」
「――〈混沌の勢力〉のふたりに、拉致られた?」
「――ああ、いまごろ、タレ=シャルム銀河で、ペリーは?」
「――あんなことや、こんなことまで?」
「……」
「一方」
「カムコさんだって~」
「一度は、ペリー・ローダンと交配を望んだ異星の女」
「モンドラさん同様、推理や妄想は、広がります」
「でも」
「〈法行進〉艦隊の指揮官としては~」
「ペリー・ローダンのコトより先に、考えること、山盛りです」
「――逃走した〈混沌の勢力〉のふたりは~」
「――超空間繭〈インタゾ〉のコトを、知っているわねっ」
「――あんなことや、こんなことまでっ」
「――とにかく、補給路=〈産道〉は、閉鎖よっ」
〈法行進〉艦隊・旗艦《タロシ》――
「女将軍カムコのもとへ」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョから、通達」
「――〈法行進〉艦隊の次回作戦目標を、指示するっ」
「――ビ=ゾトリングで、〈混沌叢〉を、解体するのじゃっ」
「カムコさんは~」
「ペリー・ローダンのコトより先に、すること、山盛りです」
「そこで」
「それなりに、思うところも、あったのでしょう」
「……」
「女将軍カムコは~」
「モンドラ・ダイアモンドとグッキーを~」
「旗艦《タロシ》に招聘して、曰く」
「――次回作戦に、おいて~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の同行を、許可してあげますっ」
「――条件はっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》艦内に、〈監視柱〉を設置することよっ」
「――撤退方法や集結座標は、〈監視柱〉が、記録しているから」
「――その時になったら、お聞きなさいっ」
「――それからっ」
「――拿捕されそうになったら、〈監視柱〉が、自爆ばーん、よっ」
「――くれぐれも、余計なコトは、しないようにっ」
「以上、謁見終了」
「女将軍カムコさんは、忙しそうに退室したりして」
「とりのこされた~」
「モンドラ・ダイアモンドさんの希望的観測は、広がる広がる」
「――ああ、ようやく、ペリーを救出する機会がっ」
「――そして、あんなことや、こんなことまで?」
「で、その時」
「グッキーが、気がつきます」
「――コレ、あからさまに忘れていったけど……データ水晶?」
「――どんな内容だろうどんな内容だろう?」
「――(こっそりテレキネシス)」
「ポケットに、入れて、持ちかえる」
《ジュール・ヴェルヌ》――モジュラードック《ANC20》繋留中――
「《ジュール・ヴェルヌ》の科学者たちは~」
「――解析するのよっ……女将軍カムコさんが、盗難に気がつく前に」
「データ水晶を、緊急解析」
「――これって」
「――タレ=シャルム銀河の、現況図?」
「――つまり、原〈負の球体〉の星図?」
「――ああ、これで、ペリーを救出できる可能性が、高くなったわっ」
「けっきょく」
「女将軍カムコさんから~」
「――泥棒ネズミっ」
「――データ水晶を、返しなさいっ」
「とかいう、追及は、ありませんでした」
「……」
「その間も~」
「モジュラードック《ANC20》のバコシュウィシュ種族は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》――3体分離可能――に~」」
「3基の〈監視柱〉――監視装置兼自爆装置――を、緊急設置」
「準備は、整いました」
タレ=シャルム銀河、星系ビ=ゾトリング――
「星系ビ=ゾトリングは、混沌胞〈ビ=ゾトリング〉の中心です」
「先日、混沌胞〈ビ=ゾトリング〉は~」
「混沌胞〈ベルナバス〉と、相互接続」
「〈混沌叢〉を、形成していました」
「……」
「現在、星系ビ=ゾトリングには~」
「〈秩序の勢力〉の〈法付与機〉2基」
「法付与機《ケオス=アキス》」
「法付与機《ケオス=デグ》」
「――みょみょみょ」
「星系ビ=ゾトリングの〈法付与機〉2基と~」
「超空間繭〈インタゾ〉の〈門〉の間に~」
「――みょみょみょ」
「生成される〈秩序の回廊〉」
「――ごごごごごごご……っ」
「〈法行進〉艦隊12万隻が、星系ビ=ゾトリングへ突入」
「――ごっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》も、突入」
「……」
「タレ=シャルム銀河は、現状45%が〈混沌胞〉か〈混沌叢〉」
「すでに原〈負の球体〉というべき状態」
「〈負の球体〉は、物理法則が機能しない、領域です」
「〈混沌胞〉や〈混沌叢〉は、物理法則が崩壊しはじめた、宙域です」
「で」
「星系ビ=ゾトリングは、すでに〈混沌叢〉を構成した〈混沌胞〉」
「物理法則は、けっこう崩壊しています」
「が」
「投入された〈法付与機〉2基の、周囲では~」
「――ばばばっ」
「とりあえずの物理法則が、機能」
「〈法付与機〉2基が、全力操業を開始すると~」
「――ばばばばばばばっ」
「〈混沌胞〉の物理法則が、ゆるゆる回復」
「〈混沌叢〉の相互接続が、ゆらゆら」
「当然では、ありますが~」
「〈混沌の勢力〉が~」
「〈法付与機〉の全力操業を見逃すはずも、ありません」
「……」
「すぐさま~」
「星系ビ=ゾトリングに襲来する、〈反逆タンク〉の大艦隊」
「――!」
「迎撃する、〈法行進〉艦隊」
「――!」
「まきこまれる、《ジュール・ヴェルヌ》」
「――!」
「全力操業する、〈法付与機〉2基」
「――ばばばばばばばっ」
「ゆるゆる~」
「ゆらゆら~」
「そして……」
「――!」
「――〈混沌胞〉の相互接続が、外れましたっ」
「――〈混沌叢〉解体成功っ」
「――よしっ」
「――〈法行進〉艦隊、撤退っ」
「――早くしないと、エントロピー・サイクロンが来るわよっ」
「女将軍カムコの、号令一下」
「撤退を開始する、〈法行進〉艦隊」
「そして」
「――(そーっと)」
「単艦、星系外へ向かう、《ジュール・ヴェルヌ》」
《ジュール・ヴェルヌ》、逃走中――
「星系ビ=ゾトリングを、脱出すると~」
「そこは、普通に、原〈負の球体〉の中」
「物理法則は、あたりまえに崩壊しています」
「――パロス影バリア、機能停止っ」
「――アンティテンポラル干満フィールド、機能しませんっ」
「――光速の50%……のはず、なのに?」
「――超空間に、入れませんっ」
「後方からは、〈反逆タンク〉の追撃」
「危機的状況」
「が」
「光速の65%に、達したところで~」
「――メタグラヴっ」
「なんとか、数光時の跳躍に成功」
「なんとか、〈反逆タンク〉の追撃を、ふりきりました」
「が」
「モンドラさん、さらに、檄をとばします」
「――もう1回、超光速航行よっ」
「――早くしないと、エントロピー・サイクロンが来るわよっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
春ですねー。
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d-information ◆ 504 [不定期刊] 2008/03/31
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星
Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
全6巻の最終巻。
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 6巻「無光惑星」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/6.html ]
新銀河暦1340年7月、銀河系、星系クジュイス――
「宇宙ステーション〈瓦礫橋〉商店街は、大崩壊」
「〈瓦礫橋〉中心街は、巨大宇宙船《MO》として、航行開始」
「――ごごごっ」
「巨大宇宙船《MO》は、完全武装」
「しかも、モビー3体の護衛つき」
「駆けつけた、アルコン帝国艦隊・新鋭戦艦グワロン級16隻の、制止なんて」
「――ばーん」
「全艦撃沈」
「で」
「惑星規模の半生命体モビー3体は~」
「巨大宇宙船《MO》の前方で、三角形に陣を組みました」
「モビーの餌は、恒星です」
「すなわち、モビーの体内には恒星の5次元エネルギーが、みっしり」
「すなわち、同種の恒星の5次元エネルギーが、三角形を構成すると~」
「すなわち、恒星転送機、完成」
「――ばりばりばり……ばしゅっ」
「巨大宇宙船《MO》は、巨大な転送場を抜けて~」
「銀河系とアンドロメダ銀河のあいだの、虚空へ」
巨大宇宙船《MO》――
「ぴょっこり突き出た、もと〈瓦礫橋〉貧乏桟橋」
「祖国を追われ、流れついたテフローダーが~」
「〈瓦礫橋〉の喧騒の陰、日銭を稼いで暮らしてきました」
「――ぴぴぴ」
「憶えて、いるでしょうか?」
「テフローダーは~」
「頭の中に、他の人類種族にはない〈パラ腺〉が、あって~」
「高次元のモノに、敏感なのです」
「――ぴぴぴ」
「じつは~」
「貧乏桟橋のテフローダー」
「みんな、こっそり、手術されていました」
「〈パラ腺〉に、ハイパー電波受信チップ」
「巨大宇宙船《MO》の司令室から、ハイパー電波」
「――ぴぴぴ(乗員トシテ勤務スルノデス)」
「が」
「よく見れば、挙動不審なテフローダーが3名」
「1名は、TLD連絡員イズナツ・ゴルギデス――麻薬中毒者」
「――(ぼー)ぴぴぴー?」
「エイェマリン麻薬の、おかげで~」
「ハイパー放射の効きが、弱いらしい」
「あとの2名は、いわずとしれた」
「テフローダーぽく変身して、潜入作戦中」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「……」
「そもそも、事件のはじまりは~」
「ザナウタさん――アラス秘密組織の超有能な女暗殺者――が~」
「謎の依頼人の、依頼をうけて~」
「ペリー・ローダンとティフラーを、誘拐」
「3名は、なしくずしに~」
「〈アラス毒〉――感染惑星が生物もろともモビーになる病気――の謎を~」
「追いかけて~」
「ついに」
「〈アラス毒〉事件の、実行犯なのか・首謀者なのか」
「巨大宇宙船《MO》の司令室に、こもる~」
「変形能力者シヌイト――現在はアラス医師ショプスナの姿――を~」
「追いつめた、という次第」
「……」
「巨大宇宙船《MO》船内に~」
「モビー三角転送機による超長距離転送の、衝撃!」
「――うっ」
「――うぅっ」
「ペリー・ローダンとティフラー」
「細胞活性装置のおかげで、一足先に行動可能」
「――むんっ」
「ザナウタさん」
「アラス秘密組織のきびしい特訓の賜物で、一足先に行動可能」
「で」
「ティフラーとザナウタさんが~」
「そこいらへんで、陽動作戦」
「ペリー・ローダンは~」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスを、引きずって~」
「――ついに、〈アラス毒〉実行犯・首謀者と、対決だっ」
「気合いを入れて、司令室へ」
巨大宇宙船《MO》、司令室――
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)は~」
「テフローダーなら、ノーチェック」
「テフローダー(ペリー・ローダン)は~」
「――問題のハイパー放射発信器を、破壊したい」
「――機械のまわりのバリアを、解除できるか?」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスは~」
「それなりに、優秀な技術者です」
「――(ぼー)できるよー」
「が」
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)が~」
「テフローダーの不審な行動に、気がつきました」
「――なにをしているっ」
「――ここまでかっ」
「ペリー・ローダンは~」
「小型ゾンデに仕掛けして置き土産に、と最後の細工」
「と」
「――(ぼー)あぶなーいー」
「――ばーん」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスは~」
「楯になって、ご臨終」
「ペリー・ローダンも、危険な状況です」
「が」
「――ペリーっ」
「――ばーん」
「ティフラーとザナウタさんが、駆けつけて~」
「ペリー・ローダンと、3名で、戦術的撤退」
「ところで」
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)は~」
「まだ、〈テフローダー〉の正体に、気づいていません」
「――ハイパー放射が効かないテフローダーが、あんなにいたとは……」
巨大宇宙船《MO》、船内――
「ペリー・ローダン、ティフラー、ザナウタさん」
「戦術的撤退の、途上」
「――あのー」
「――!」
「出会ったのは、植物知性体ザチュスク人のザムトシャルフ」
「――ザチュスク人の同族は、みんな、〈瓦礫橋〉の両端に」
「――あんな大規模災害で、みんな、燃えたか枯れたか腐ったか」
「――惑星地表に根をおろし、種を飛ばすか株分けしたい」
「同行者に、なりました」
「――あのー」
「――!」
「出会ったのは、テフローダーの少女セムタちゃん」
「――セムタ、11歳だよ」
「――セムタ、逃げてきたよ」
「同行者に、なりました」
「計5名は、適当な隠れ家を、見つけて潜伏」
「……」
「そうする、間にも~」
「巨大宇宙船《MO》は~」
「受信側モビー三角転送機を、離れ~」
「〈無光惑星〉――恒星をもたない――の、周回軌道へ」
「周回軌道の宇宙ステーション《フォアリ》は~」
「〈MO親衛隊〉の、お休み処」
「今も数名、〈アラス毒〉に関わる不死のアラス医師たちが、深層睡眠中」
「そして~」
「〈無光惑星〉の、地表には~」
「事態のすべての発端となった男が、いるのでした」
紀元前2万4000年前、レムール人、アセト・ラドル――
「アガイア・テティンは、レムール人13名に細胞活性装置を授与」
「アセト=ラドルは、そのひとり」
「そうして~」
「13名は〈島の王〉となり~」
「アンドロメダ銀河と銀河系を、陰から統治」
「周知の、とおり~」
「〈島の王〉の筆頭ファクターIの正体は、内緒のまま」
「でも」
「知らない方が、良いことを~」
「知ってしまった者が、います」
「当時のファクターVI、アセト=ラドルは、そのひとり」
「知ってしまった、ということを~」
「知られてしまった者も、います」
「アセト=ラドルは、特別なひとり」
「ファクターI、ミロナ・テティン、曰く」
「――わらわの正体を、知ったの、ねーん」
「――かくなる上は~」
「――わらわの忠実な下僕、スパイになるの、よーん」
「――他の〈島の王〉たちの謀反があれば、知らせるの、よーん」
「――さからうと、細胞活性装置を、ばーん、よーん」
「アセト=ラドルは、一介の研究者」
「権力に、興味はありません」
「もちろん、死んだら、大好きな研究が、できません」
「――ボク、思うんだけど……スパイになっても、いいんじゃない?」
アセト=ラドルは、研究に没頭――
「――惑星タマニウム産のハイパー水晶、アルトリト?」
「――ボク、思うんだけど……すごいこと、できそうじゃない?」
「アセト=ラドルは、才気あふれる研究者」
「ハイパー水晶アルトリトの特性を、利用して~」
「――惑星が生物もろとも、巨大な半生命体に?」
「――ボク、思うんだけど……これって、使えるんじゃない?」
「巨大な半生命体は、〈ダルロス〉と命名」
「ファクターIに、報告すると」
「――アンドロ・ベータ銀河を封鎖するとか、ねーん」
「――使えそう、ねーん」
「興味を示して、もらえました」
アセト=ラドルに、ファクターIから、辞令が――
「――アプスホル銀河へ行くの、よーん」
「――新種族アルコン人が、発展をはじめたの、よーん」
「――アプスホルとカラホル、両銀河制覇のわらわの夢に~」
「――役立てるの、よーん」
「アプスホルは、現在の銀河系のレムール語名」
「カラホルは、アンドロメダ銀河のレムール語名です」
「さて」
「ここは、前向きに、考えましょう」
「――ボク、思うんだけど……新しい研究も、いいじゃない?」
「〈ダルロス〉研究は、一時中断」
「一路、異動先へ向かいます」
紀元前1万8334年、アプスホル銀河――
「中央戦争――アルコン独立戦争――の、7年前」
「アセト=ラドルは、アプスホル銀河へ到着」
「祖先の故郷惑星レムールのほど近くに、基地設営」
「アセト=ラドルは、知的好奇心旺盛な研究者」
「――ボク、思うんだけど……いろいろ、試してみたいじゃない?」
「アルコン帝国を、背後から操作する、ために~」
「アルコン人の一派を、自分の補助種族みたいに、育成」
「補助種族みたいなのは、〈ア(セト=)ラ(ドル)ス〉と命名」
「研究熱心な良い種族が、育ちました」
「とはいえ」
「中断を余儀なくされた、〈ダルロス〉研究は、いまも心の隅に」
「――〈ダルロス〉の本能脳は、こうすれば操縦できるじゃない?」
「くすぶりつづけて、いるようです」
紀元前8千年紀――
「〈島の王〉ファクターXI、コリン=ウンス」
「こちらは、別のものが、くすぶりつづけて、いました」
「――ファクターIは、横暴だっ」
「――ファクターIは、専制だっ」
「6人評議会――〈島の王〉労働組合のようなもの――、設立」
「――アセト=ラドル……オマエも理不尽な異動に、一言あるだろっ」
「勧誘されて、6人評議会に参加」
「席上~」
「〈島の王〉ファクターXI、コリン=ウンスは~」
「爆弾発言」
「――オレは、〈島の王〉の筆頭ファクターIの正体を、見切ったっ」
「――オレたちは、直接交渉に、臨むのだっ」
「かつて~」
「アセト=ラドルは、研究のために誇りを捨てました」
「いま、心の中で、カチリと解除されたのは~」
「後催眠ブロック」
「一路、ファクターIのもとへ、馳せ参じます」
「――謀反なの、ねーん」
「で」
「ファクターXI、コリン=ウンスの細胞活性装置は、ばーん」
「他の謀反人も、ばーん」
「ついでに」
「アセト=ラドルの細胞活性装置も、ばーん」
「の、はずでした」
「が」
「アセト=ラドルは、真面目な研究者」
「課題があるなら、答案を作成していたり、します」
「――〈ダルロス〉の肉厚の体は、点火インパルスを通さないんじゃない?」
「身代わりデュプロを、ばーん」
「こうして、死んだふり」
「こっそり、〈ダルロス〉10体を、連れて~」
「こっそり、アプスホル銀河へ、逃れます」
「……」
「そんな時代のこと、でした」
「アセト=ラドル――研究一筋」
「青年シヌイト――自分探しの、旅の途中」
「運命の出会い」
「――オレ、先生の研究者魂に、感動したっす」
「――オレ、分子変形能力者ギュス=フォールベーラー種族っすけど」
「――オレ、種族を追放された身っすけど」
「――オレ、やさぐれてるっすけど」
「――師匠と呼んでも、良いっすか?」
「――いいんじゃない?」
「変形能力者シヌイトは、不死でこそ、ありませんが~」
「いろいろ、熱心」
「深層睡眠とか、技術を駆使」
「現在まで、アセト=ラドルに師事することに」
紀元前1千年紀――
「アセト=ラドルは、アラス医師に化けて~」
「――集団で、研究してみても良いじゃない?」
「――ボク、今日から……オスティアム・メハロ先生っ」
「で」
「オスティアム・メハロ先生の、熱い研究者魂に~」
「いつしか、アラスの若き才能が、集結」
「トランティポンが、師事」
「クレオリンも、師事」
「ショプスナ(変形能力者シヌイト)も、師事」
「他、大勢が、師事」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MO、すなわち、メハロ/オスティアム先生の略」
「……」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――ボク思うんだけど……不死血清、完成させてみない?」
「〈MO親衛隊〉は、不死血清を実用化」
「全員、不死になりました」
「――ボク思うんだけど……ボクだけ、老衰してない?」
「――先生っ!」
「――がっくり」
「オスティアム・メハロ先生だけ、効果がないふり」
「身代わりアラスが、がっくり」
「こうして、死んだふり」
「それから~」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「年齢を、ごまかせなくなると~」
「宇宙ステーション《フォアリ》で、深層睡眠」
「歴史の表と裏を、行ったり来たり」
「ところで」
「宇宙ステーション《フォアリ》――」
「もともと……は、アセト=ラドルの宇宙船《インスティン》」
「発見した……と、うそぶいたのは、ショプスナ(変形能力者シヌイト)」
「当然、仕掛けがあります」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「宇宙ステーション《フォアリ》で、深層睡眠する、あいだ~」
「――ボク思うんだけど……ボクのアイディア、聞いてくれない?」
「――MO先生っ!」
「ヒュプノ放射を、たっぷり」
「目覚めれば、アイディア満載」
「――燃える、研究者魂っ」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MO先生(アセト=ラドル)の、操り人形」
「……」
「ところで」
「アセト=ラドル自身も、もちろん研究します」
「――銀河間虚空に、研究拠点を作れたら、良いんじゃない?」
「〈無光惑星〉建設」
「――〈ダルロス〉で、恒星転送機ぽいものが、できるんじゃない?」
「モビーを3体ずつ、遠距離転送機がわり」
「銀河系イーストサイドと、アルコン帝国近郊と、〈無光惑星〉」
「3点を結ぶ秘密の航路を、建設」
「……」
「とはいえ」
「アセト=ラドルは、このところ過熱ぎみ」
「――なんか頭の回転、鈍くない?」
「長命だから、記憶が溜まりすぎたのです」
「忘れてしまいたい、ことは~」
「忘れてしまい、ましょう」
「――でも、ちょっと、勿体ないんじゃない?」
「〈無光惑星〉に生えたヤクヴァ樹を、聞き手に~」
「忘れたいイタい記憶を、語っては忘れ、語っては忘れ」
「ヤクヴァ樹は、純真無垢な半知性体」
「――さやさやー」
「――ころころー」
「意味もわからず、ただ記憶を堆積していきます」
「……」
「さて」
「アセト=ラドルは、絶好調」
「ですが」
「中断を余儀なくされた〈ダルロス〉研究は、いまも心の隅に」
「――〈ダルロス〉生産技術=〈ラドル毒〉?」
「――惑星が生物もろとも、巨大な半生命体に?」
「――感動です、先生っ」
「と、弟子たちに、言わせたい」
「でも」
「ハイパー水晶アルトリトは、惑星タマニウム以外に産せず」
「――ああ、銀河系に、ハイパー水晶アルトリトが、あればねえ~」
「――ボク……また、〈ダルロス〉を作れるじゃない?」
「くすぶりつづけて、いたのです」
新銀河暦1331年、ハイパー物理学的抵抗増大――
「――ハイパー物理学的抵抗増大の影響で?」
「――これからは、安いハイパー水晶カルムヴァットでも?」
「――ボク……〈ダルロス〉を、作れるじゃない?」
「かくして」
「ショプスナ(変形能力者シヌイト)が~」
「〈MO先生、生前の手記(偽書)〉の発見を、報じます」
「――生の支配者、だけじゃなくて……死の支配者にも、なりたいじゃない?」
「手記の中~」
「〈ラドル毒〉=〈アラス毒〉のアイディアが」
「で」
「〈アラス毒〉計画、するすると開始」
「――ボクのアラスたちが、銀河系を支配したら……」
「――良いかも、じゃない?」
現在:新銀河暦1340年7月、銀河間虚空、〈無光惑星〉周回軌道――
「巨大宇宙船《MO》船内で~」
「ペリー・ローダンは~」
「――〈アラス毒〉の真相を、究明したい」
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「――惑星地表に根をおろし、種を飛ばすか株分けしたい」
「で」
「植物知性体ザムトシャルフが案内する、秘密の通路を抜けて~」
「両名、防護服にバリアを張ると~」
「軌道上から〈無光惑星〉地表へ、ダイビング」
「一方」
「ティフラーとザナウタさんは~」
「巨大宇宙船《MO》船内で、ふたたび戦闘開始」
「襲い来る~」
「テフローダー部隊――ショプスナ(変形能力者シヌイト)影響下」
「殺すわけにも、いきません」
「――テフローダーを、解放するんだっ」
「――殺さぬ程度に、楽にしてあげましょう」
「――セムタも……むがむがっ」
「テフローダー少女セムタちゃんは、戦力外」
〈無光惑星〉地表――
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「根をおろしました」
「あとはもう、子孫繁栄に専念」
「で」
「ペリー・ローダンは、ひとり~」
「〈無光惑星〉唯一の居住地とおぼしき場所を、めざす」
「と」
「――さやさやー」
「――ころころー」
「ヤクヴァ樹の実が、道にころげていたり」
「――ねーねー、言葉わかる?」
「――オレたち、すげー憶えさせられてるけど」
「――意味、わからないんだ」
「――正しく憶えてるか、聞いてみてくれないかい?」
「――(長い話)」
「ペリー・ローダンは~」
「アセト=ラドルが忘れたイタい記憶の、集中講義で~」
「〈アラス毒〉の真相を、ついに知ることに」
「――あー、くらくらする」
「――できれば、忘れたい記憶だなー」
「ふらふら、よろよろ」
「ペリー・ローダンは~」
「〈無光惑星〉唯一の居住地とおぼしき場所に、到達」
「――ついに、邪悪な研究者アセト=ラドルと、対決だっ」
「気合いを入れて、突入」
「したのですが~」
「迎えたのは、ヒュプノバリアの壁」
「見たくないものが、襲ってきます」
「ペリー・ローダンは~」
「アセト=ラドルのネガティヴ記憶の、集中砲火で~」
「発狂寸前」
「絶望して、死にたくなりました」
「精神的にも、ボロボロ」
「肉体的にも、ボロボロ」
「それでも」
「ペリー・ローダン自身も~」
「伊達に、イタい人生を生きているわけでは、ありません」
「鉄面皮、猪突猛進、ポジティヴ思考」
「しかも、瞬間切替スイッチつき」
「――いやだなー」
「――邪悪な研究者なんて、いるわけないじゃないですかー」
「――ちょっと、研究熱心な、だけですよー」
「ポジティヴに、正当化」
「で」
「ヒュプノバリアは、突破したのですが~」
「もう、戦える状態では、ありませんでした」
「……」
「一方」
「アセト=ラドルは~」
「ペリー・ローダンの、ポジティヴ思考に~」
「心が洗われる思い、でした」
「――ボクって……邪悪な研究者とは、違うんじゃない?」
「――ボクって……ちょっと、研究熱心な、だけじゃない?」
「研究者アセト=ラドルは、ペリー・ローダンを、必死に介抱」
「――〈ラドル毒〉=〈アラス毒〉の対抗措置?」
「――こうすれば、感染した惑星も、救えるじゃない?」
「惜しげもなく、最高の秘密を教えてみたり」
巨大宇宙船《MO》、船内――
「ティフラーは~」
「ショプスナ(シヌイト)の正体を、暴露」
「――こいつは、変形能力者だっ」
「そこへ、追討ちのように~」
「〈無光惑星〉から、研究者アセト=ラドルから~」
「通信です」
「――もう、やめても、良いんじゃない?」
「――先生? え?」
「変形能力者シヌイト、わけがわかりません」
「命令無視・戦闘継続」
「ティフラーやザナウタさん、危険な状況に」
「が」
「――!」
「――びびびっ……ばーん」
「先だっての、司令室潜入作戦で~」
「ペリー・ローダンが細工した、小型ゾンデ」
「ようやく、機能を果たしました」
「ハイパー放射発信器、全壊」
「――はっ」
「テフローダー全員が、正気にもどる」
「と、なれば」
「変形能力者シヌイト、孤立無援です」
「――先生、先生、助けてください」
「変形能力者シヌイト、追いつめられました」
「――先生、なんで……もう、やめて良いんじゃない……なんて?」
「変形能力者シヌイト、思いつきます」
「――あいつだ……ペリー・ローダン、先生に何を吹きこんだっ」
「変形能力者シヌイト、キレました」
「――ペリー・ローダン……オマエだけは、殺すっ」
「で」
「――ばーん」
「ティフラー(本物)を、抹殺して~」
「ティフラー(変形能力者シヌイト)、転送機で〈無光惑星〉へ」
「が」
「同行者、ザナウタさんは~」
「アラス秘密組織の、超有能な暗殺者」
「嗅覚だって、常人の域を凌駕」
「――くんくんくん……ばーん」
「迷いが、ありません」
「ティフラー(変形能力者シヌイト)は~」
「あっさり、即死」
「……」
「ところで」
「ティフラー(本物)は~」
「MO先生の神の業で~」
「なんとか、一命をとりとめたそうです」
9月25日、惑星アラロン――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「銀河医学界の最高権威、アラス医師ゼオビトと、会見」
「――アラス種族が介入できない事件、だから?」
「――だから、わたしを、利用したとか?」
「――ザナウタさんが所属するという、アラス秘密組織、だが~」
「――正体不明の〈依頼人〉というのは、よもやキミ、ではあるまいな?」
「アラス医師ゼオビト、曰く」
「――そんな、動機が、ないですよ(ふふふ)」
「――そんな、MO先生の天才が嫉ましかった、とか(ふふふ)」
「――そんな、このゼオビトを、虚栄心の塊みたいに(ふふふ)」
「邪悪な研究者は、ここにいました」
「……」
「一方」
「ティフラーとザナウタさんは~」
「――愛してるよ、ハニー」
「――でも、永遠には、愛せないわ、ダーリン」
「――それでも、まだ何日かは愛せるさ、ハニー」
「――新しい任務で、記憶が消されるまではね、ダーリン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「アラス秘密組織の暗殺者=女特務工作員71号」
「かなわぬ恋も、あるのでした」
銀河間虚空、〈無光惑星〉――
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「種を蒔いたり、株分けしたり」
「せっせと、はげみます」
「テフローダー少女セムタちゃんは~」
「すっかり、大人たちに、不信感」
「――セムタ、ここで暮らすっ」
「ちょっと熱心なだけの研究者、アセト=ラドルは~」
「――ボク思うんだけど……研究成果を良いことに、使いたいじゃない?」
「〈無光惑星〉は、いずこかへ航行開始」
「その行方は、誰も知りません」
解説:オスティアム・メハロ先生
「憶えて、いるでしょうか」
「旧暦2040年~」
「アルコン人トーラさんの寿命を、なんとかしたい」
「マーシャルと、ローリーと、グッキーと、ペリー・ローダンは~」
「――銀河医師族アラスの、動物園惑星トリモンへ」
「――生命延長血清を、入手するのだ」
「その、惑星トリモン」
「トルラン市の中心部に――〈大モー通り〉」
「基部1mなのに、高さはなんと300m――〈大モーの尖塔〉」
「当時のアラス医師たち、曰く」
「――モー先生は、医学の天才でな」
「――3000年以上も、昔~」
「――自分の身体を実験台にして、亡くなったそうじゃ」
「神として、敬われていました」
「――モー先生」
「――MO先生……M/O先生……O・M先生」
「オスティアム・メハロ先生は、アラスの歴史に、生きています」
「……」
「アラス医師トランティポンの、検疫船《モマンタル》?」
「あ、これも《MOマンタル》か……」
□ Perry Rhodan-Heft
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
2435 . Michael Marcus Thurner / Die Nega-Cypron / ネガ=サイプロン
□ Perry Rhodan-Heft 2431話「サイプロンの攻撃」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2431.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――
「ペリー・ローダンは~」
「生物空間ダリア=リスティナで~」
「甲羅蜥蜴グレスクの長と、対面」
「ペリー・ローダン、警告して、曰く」
「――ゲンプロクス分析者は、キミたちを〈放射体〉として、捕獲するぞ」
「――〈混沌の勢力〉の奴隷に、されてしまうぞ」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――ボクたち……強い……大丈夫」
「――〈暗黒のエレメント〉……迎え……来るし」
「少しの間なら、守ってあげよう、とまで言われて~」
「ペリー・ローダンは、所在なげ」
「とぼとぼ」
「ホボゲイさんが待つところへ、もどる」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第3波、到来」
「おなじみの、上下左右もわからぬ状況」
「さらに、突然」
「すべてを呑みこむ暗黒、到来」
「――!?!?」
「ペリー・ローダンも、さすがに事態を掌握できず」
「――まさか、〈暗黒の……?」
「――エレメント〉?」
「――はっ」
「気づけば~」
「〈終末震〉も、〈暗黒のエレメント〉も、去ったあと」
「甲羅蜥蜴グレスクも、去ったあと」
「……」
「一方」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の命令を、うけて~」
「ゲンプロクス分析者は~」
「生物空間ダリア=リスティナで~」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんを、探索中」
「ゲンプロクス分析装甲車10台と、ゲンプロクス探査器が何基も~」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「見つかるのは、時間の問題かと」
「……」
「そんなこんなで」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんは~」
「隠してある、ホボゲイさんの宇宙船へ、向う」
「途上」
「――!」
「――はっ」
「また、〈終末震〉」
「――!」
「――はっ」
「また、〈終末震〉」
「――!」
「――はっ」
「けっきょく、〈終末震〉3回」
「回を重ねるごとに、酷くなって、いるようです」
「それでも、なんとか~」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》――直径35mの円盤型――に、到着」
「――ディルヴァン・モラヴィというヒトに、もらったのです」
「――超知性体アルケティムの委託をうけている、とか言っていました」
「ホボゲイさん、推測して曰く」
「――ハイパー物理学的な変更は、いろいろ定まってしまった、みたいです」
「――混沌胞〈ベルナバス〉」
「――混沌胞〈ビ=ゾトリング〉」
「――ふたつが繋がって、〈混沌叢〉になってしまった、みたいです」
「とにかく」
「ホボゲイさんは、発進準備を進めます」
「と」
「〈反逆者〉が利用する〈戦隊周波〉通信を、傍受」
「暗号解読、してみましょう」
「――惑星アタ・タゲノから、宇宙に向けて?」
「――発信人は、終末式部官グリンヴァラン?」
「――増援要請?」
「――惑星アタ・タゲノには?」
「――〈進歩維持者〉にとって、耳よりな情報が?」
「――内容は、通信では、ちょっと?」
「――そうだよなぁ……連中も迎えに来てほしいだろうし」
「――つまり……〈インタゾ〉や〈法行進〉の情報は、まだ漏れていないっ」
「――よしっ」
宇宙船《狩人》、惑星アタ・タゲノを発進――
「が、直後」
「――!」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「〈終末震〉の余震、のようなもの」
「ジェット流と〈終末震〉が、からみあった霧、みたなもの」
「に、遭遇」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「惑星アタ・タゲノへ」
「原住民ロガン人の集落の廃墟、の近くに、なんとか不時着」
「おそるべき、ハイパー物理学的現象は~」
「一昼夜も、継続」
「身動き、とれません」
惑星アタ・タゲノ地表、宇宙船《狩人》――
「ホボゲイさんは、不安な様子」
「――探知器に、宇宙船9隻?」
「――終末戦隊の〈反逆タンク〉?」
「敵の増援部隊が、到着したのです」
「が」
「――探知器に、さらに宇宙船――楓の葉みたいな――12隻?」
「――終末戦隊の〈反逆タンク〉8隻と、交戦?」
「――何者?」
「ホボゲイさん、曰く」
「――サイプロン戦艦です」
「――タレ=シャルム銀河の抵抗勢力の中で、もっとも強力なのです」
「あれよあれよ」
「〈反逆タンク〉9隻、全滅」
「サイプロン艦隊の被害は、小型艦1隻のみ」
「さらに」
「サイプロン艦隊11隻は~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を~」
「――どどーん」
「クレーター湖もろとも、破壊」
「……」
「サイプロン艦隊と、通信してみましょう」
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》と、つながりました」
「ホボゲイさん、呼びかけます」
「――おーい」
「――……」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは、冷たい態度」
「ところが」
「――は、はろー?」
「――!」
「ペリー・ローダンの〈深淵の騎士〉のオーラには、興味あり」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「転送機で、ホボゲイさんの宇宙船《狩人》へ」
「――じーっ」
「オーラを、査定」
「ペリー・ローダンを、〈秩序の勢力〉の関係者と、認めたようです」
「ならば」
「お願い、してみましょう」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモス」
「――終末式部官グリンヴァラン」
「――両名から情報が伝われば、〈インタゾ〉と〈法行進〉が、危険なのだっ」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「――両名は、ゲンプロクス分析装甲車で、逃走中でありましょうからっ」
「――さっそく、手配しましょうっ」
「サイプロン艦隊は~」
「やすやすと~」
「ゲンプロクス分析装甲車10台を、捕獲・拘束」
「――残り最後の1台に、問題の両名が?」
「――その1台から、通信ですっ」
「――(ざざざ)終末式部官グリンヴァランです」
「――(ざざざ)無条件降伏、したいです」
「が」
「投降の、間際~」
「終末式部官グリンヴァランは、兵装貧弱なゲンプロクス分析装甲車で~」
「――ばーん」
「対する、サイプロン艦隊は~」
「――どどーん」
「ゲンプロクス分析装甲車、木端微塵」
「……」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「――これで、よろしいですかっ」
「――当艦隊は、可及的速やかに、撤収したいでありますっ」
「が」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスは、これしきでは、死なんのだっ」
惑星アタ・タゲノ地表、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「ゲンプロクス分析装甲車、破壊の、寸前~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポール・ベールっ」
「で、ゲンプロクス分析装甲車を、離脱」
「――終末式部官グリンヴァラン……オマエの犠牲を、無駄にはせんぞっ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「救命カプセル――惑星アタ・タゲノに不時着したときの――へ~」
「自分の移動ロボットを回収しに、戻りたい」
「――移動ロボットに搭乗すれば、まだ、戦えるし」
「――移動ロボットに搭乗しないと、身体の節々が痛くって」
「で」
「上空の様子を、こっそりうかがうと~」
「どうやら~」
「サイプロン艦隊は、惑星アタ・タゲノから、完全撤退」
「――あとは、じーっと、〈反逆タンク〉の次の便を、待っていよう」
「――てなわけで、移動ロボットを」
「救命カプセルへ」
「ところが」
「移動ロボットに、搭乗するか・しないか」
「と、いうところで~」
「――!」
「突如、個体・対探知バリアの陰から、出現する~」
「完全装備の、ペリー・ローダン」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿を、麻痺銃で~」
「――ばーん」
「捕獲、するのでした」
「ところで」
「――(オマエ、その装備は、どこから?)」
「――これか?」
「――宇宙船《狩人》の物置に、あったのだ」
惑星アタ・タゲノから半光年、サイプロン艦隊――
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「かりかり、しながら~」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんを、待っていました」
「と」
「ようやく~」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》、到着」
「外殻に、係留している、のは~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の、移動ロボット」
「作戦は成功、ということです」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》の、格納庫へ」
サイプロン艦隊は、サイプロン基地惑星へ、発進――
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》、艦内で~」
「ホボゲイさん、ペリー・ローダンに、告白して、曰く」
「――惑星アタ・タゲノの〈放射体〉の件、ですが」
「――じつは、甲羅蜥蜴グレスクの他にも、いたのです」
「もう少し、くわしく聞いてみましょう」
「――救命カプセルの脇に、花まっさかりの植物が、あったでしょう」
「――タミタとゴディロ」
「――じつは、原住民ロガン人が、突然変異した植物で~」
「――〈放射体〉です」
「――〈混沌の勢力〉に利用されれば、敵戦力・増強、になるわけですが~」
「――見逃して、やりたいな、と」
「まあ、ここらへん、気持はわかります」
「が」
「ホボゲイさんは、気づいていないのでしょうか」
「ロボット芋虫の、外皮をよく見れば~」
「タミタとゴディロ、ふたりの、小さな種子が、びっしり」
「すなわち」
「変異ロガン人は~」
「――(ホボゲイサンガ、訪レル惑星ニ)」
「――(ボクラノ花ヲ、咲カセヨウ)」
「とか、しているのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
さよならMO先生。
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d-information ◆ 503 [不定期刊] 2008/03/24
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin
6 . Michael Marcus Thurner / Der Unlichtplanet / 無光惑星
Heyne 社の書き下ろしポケットブック・シリーズ〈アラス毒〉。
全6巻の最終巻。
□ Perry Rhodan-Ara-Toxin 6巻「無光惑星」
[ http://perry-rhodan.net/produkte/buecher/heyne/aratoxin/6.html ]
新銀河暦1340年7月、銀河系、星系クジュイス――
「宇宙ステーション〈瓦礫橋〉商店街は、大崩壊」
「〈瓦礫橋〉中心街は、巨大宇宙船《MO》として、航行開始」
「――ごごごっ」
「巨大宇宙船《MO》は、完全武装」
「しかも、モビー3体の護衛つき」
「駆けつけた、アルコン帝国艦隊・新鋭戦艦グワロン級16隻の、制止なんて」
「――ばーん」
「全艦撃沈」
「で」
「惑星規模の半生命体モビー3体は~」
「巨大宇宙船《MO》の前方で、三角形に陣を組みました」
「モビーの餌は、恒星です」
「すなわち、モビーの体内には恒星の5次元エネルギーが、みっしり」
「すなわち、同種の恒星の5次元エネルギーが、三角形を構成すると~」
「すなわち、恒星転送機、完成」
「――ばりばりばり……ばしゅっ」
「巨大宇宙船《MO》は、巨大な転送場を抜けて~」
「銀河系とアンドロメダ銀河のあいだの、虚空へ」
巨大宇宙船《MO》――
「ぴょっこり突き出た、もと〈瓦礫橋〉貧乏桟橋」
「祖国を追われ、流れついたテフローダーが~」
「〈瓦礫橋〉の喧騒の陰、日銭を稼いで暮らしてきました」
「――ぴぴぴ」
「憶えて、いるでしょうか?」
「テフローダーは~」
「頭の中に、他の人類種族にはない〈パラ腺〉が、あって~」
「高次元のモノに、敏感なのです」
「――ぴぴぴ」
「じつは~」
「貧乏桟橋のテフローダー」
「みんな、こっそり、手術されていました」
「〈パラ腺〉に、ハイパー電波受信チップ」
「巨大宇宙船《MO》の司令室から、ハイパー電波」
「――ぴぴぴ(乗員トシテ勤務スルノデス)」
「が」
「よく見れば、挙動不審なテフローダーが3名」
「1名は、TLD連絡員イズナツ・ゴルギデス――麻薬中毒者」
「――(ぼー)ぴぴぴー?」
「エイェマリン麻薬の、おかげで~」
「ハイパー放射の効きが、弱いらしい」
「あとの2名は、いわずとしれた」
「テフローダーぽく変身して、潜入作戦中」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「……」
「そもそも、事件のはじまりは~」
「ザナウタさん――アラス秘密組織の超有能な女暗殺者――が~」
「謎の依頼人の、依頼をうけて~」
「ペリー・ローダンとティフラーを、誘拐」
「3名は、なしくずしに~」
「〈アラス毒〉――感染惑星が生物もろともモビーになる病気――の謎を~」
「追いかけて~」
「ついに」
「〈アラス毒〉事件の、実行犯なのか・首謀者なのか」
「巨大宇宙船《MO》の司令室に、こもる~」
「変形能力者シヌイト――現在はアラス医師ショプスナの姿――を~」
「追いつめた、という次第」
「……」
「巨大宇宙船《MO》船内に~」
「モビー三角転送機による超長距離転送の、衝撃!」
「――うっ」
「――うぅっ」
「ペリー・ローダンとティフラー」
「細胞活性装置のおかげで、一足先に行動可能」
「――むんっ」
「ザナウタさん」
「アラス秘密組織のきびしい特訓の賜物で、一足先に行動可能」
「で」
「ティフラーとザナウタさんが~」
「そこいらへんで、陽動作戦」
「ペリー・ローダンは~」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスを、引きずって~」
「――ついに、〈アラス毒〉実行犯・首謀者と、対決だっ」
「気合いを入れて、司令室へ」
巨大宇宙船《MO》、司令室――
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)は~」
「テフローダーなら、ノーチェック」
「テフローダー(ペリー・ローダン)は~」
「――問題のハイパー放射発信器を、破壊したい」
「――機械のまわりのバリアを、解除できるか?」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスは~」
「それなりに、優秀な技術者です」
「――(ぼー)できるよー」
「が」
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)が~」
「テフローダーの不審な行動に、気がつきました」
「――なにをしているっ」
「――ここまでかっ」
「ペリー・ローダンは~」
「小型ゾンデに仕掛けして置き土産に、と最後の細工」
「と」
「――(ぼー)あぶなーいー」
「――ばーん」
「テフローダー、イズナツ・ゴルギデスは~」
「楯になって、ご臨終」
「ペリー・ローダンも、危険な状況です」
「が」
「――ペリーっ」
「――ばーん」
「ティフラーとザナウタさんが、駆けつけて~」
「ペリー・ローダンと、3名で、戦術的撤退」
「ところで」
「アラス医師ショプスナ(変形能力者シヌイト)は~」
「まだ、〈テフローダー〉の正体に、気づいていません」
「――ハイパー放射が効かないテフローダーが、あんなにいたとは……」
巨大宇宙船《MO》、船内――
「ペリー・ローダン、ティフラー、ザナウタさん」
「戦術的撤退の、途上」
「――あのー」
「――!」
「出会ったのは、植物知性体ザチュスク人のザムトシャルフ」
「――ザチュスク人の同族は、みんな、〈瓦礫橋〉の両端に」
「――あんな大規模災害で、みんな、燃えたか枯れたか腐ったか」
「――惑星地表に根をおろし、種を飛ばすか株分けしたい」
「同行者に、なりました」
「――あのー」
「――!」
「出会ったのは、テフローダーの少女セムタちゃん」
「――セムタ、11歳だよ」
「――セムタ、逃げてきたよ」
「同行者に、なりました」
「計5名は、適当な隠れ家を、見つけて潜伏」
「……」
「そうする、間にも~」
「巨大宇宙船《MO》は~」
「受信側モビー三角転送機を、離れ~」
「〈無光惑星〉――恒星をもたない――の、周回軌道へ」
「周回軌道の宇宙ステーション《フォアリ》は~」
「〈MO親衛隊〉の、お休み処」
「今も数名、〈アラス毒〉に関わる不死のアラス医師たちが、深層睡眠中」
「そして~」
「〈無光惑星〉の、地表には~」
「事態のすべての発端となった男が、いるのでした」
紀元前2万4000年前、レムール人、アセト・ラドル――
「アガイア・テティンは、レムール人13名に細胞活性装置を授与」
「アセト=ラドルは、そのひとり」
「そうして~」
「13名は〈島の王〉となり~」
「アンドロメダ銀河と銀河系を、陰から統治」
「周知の、とおり~」
「〈島の王〉の筆頭ファクターIの正体は、内緒のまま」
「でも」
「知らない方が、良いことを~」
「知ってしまった者が、います」
「当時のファクターVI、アセト=ラドルは、そのひとり」
「知ってしまった、ということを~」
「知られてしまった者も、います」
「アセト=ラドルは、特別なひとり」
「ファクターI、ミロナ・テティン、曰く」
「――わらわの正体を、知ったの、ねーん」
「――かくなる上は~」
「――わらわの忠実な下僕、スパイになるの、よーん」
「――他の〈島の王〉たちの謀反があれば、知らせるの、よーん」
「――さからうと、細胞活性装置を、ばーん、よーん」
「アセト=ラドルは、一介の研究者」
「権力に、興味はありません」
「もちろん、死んだら、大好きな研究が、できません」
「――ボク、思うんだけど……スパイになっても、いいんじゃない?」
アセト=ラドルは、研究に没頭――
「――惑星タマニウム産のハイパー水晶、アルトリト?」
「――ボク、思うんだけど……すごいこと、できそうじゃない?」
「アセト=ラドルは、才気あふれる研究者」
「ハイパー水晶アルトリトの特性を、利用して~」
「――惑星が生物もろとも、巨大な半生命体に?」
「――ボク、思うんだけど……これって、使えるんじゃない?」
「巨大な半生命体は、〈ダルロス〉と命名」
「ファクターIに、報告すると」
「――アンドロ・ベータ銀河を封鎖するとか、ねーん」
「――使えそう、ねーん」
「興味を示して、もらえました」
アセト=ラドルに、ファクターIから、辞令が――
「――アプスホル銀河へ行くの、よーん」
「――新種族アルコン人が、発展をはじめたの、よーん」
「――アプスホルとカラホル、両銀河制覇のわらわの夢に~」
「――役立てるの、よーん」
「アプスホルは、現在の銀河系のレムール語名」
「カラホルは、アンドロメダ銀河のレムール語名です」
「さて」
「ここは、前向きに、考えましょう」
「――ボク、思うんだけど……新しい研究も、いいじゃない?」
「〈ダルロス〉研究は、一時中断」
「一路、異動先へ向かいます」
紀元前1万8334年、アプスホル銀河――
「中央戦争――アルコン独立戦争――の、7年前」
「アセト=ラドルは、アプスホル銀河へ到着」
「祖先の故郷惑星レムールのほど近くに、基地設営」
「アセト=ラドルは、知的好奇心旺盛な研究者」
「――ボク、思うんだけど……いろいろ、試してみたいじゃない?」
「アルコン帝国を、背後から操作する、ために~」
「アルコン人の一派を、自分の補助種族みたいに、育成」
「補助種族みたいなのは、〈ア(セト=)ラ(ドル)ス〉と命名」
「研究熱心な良い種族が、育ちました」
「とはいえ」
「中断を余儀なくされた、〈ダルロス〉研究は、いまも心の隅に」
「――〈ダルロス〉の本能脳は、こうすれば操縦できるじゃない?」
「くすぶりつづけて、いるようです」
紀元前8千年紀――
「〈島の王〉ファクターXI、コリン=ウンス」
「こちらは、別のものが、くすぶりつづけて、いました」
「――ファクターIは、横暴だっ」
「――ファクターIは、専制だっ」
「6人評議会――〈島の王〉労働組合のようなもの――、設立」
「――アセト=ラドル……オマエも理不尽な異動に、一言あるだろっ」
「勧誘されて、6人評議会に参加」
「席上~」
「〈島の王〉ファクターXI、コリン=ウンスは~」
「爆弾発言」
「――オレは、〈島の王〉の筆頭ファクターIの正体を、見切ったっ」
「――オレたちは、直接交渉に、臨むのだっ」
「かつて~」
「アセト=ラドルは、研究のために誇りを捨てました」
「いま、心の中で、カチリと解除されたのは~」
「後催眠ブロック」
「一路、ファクターIのもとへ、馳せ参じます」
「――謀反なの、ねーん」
「で」
「ファクターXI、コリン=ウンスの細胞活性装置は、ばーん」
「他の謀反人も、ばーん」
「ついでに」
「アセト=ラドルの細胞活性装置も、ばーん」
「の、はずでした」
「が」
「アセト=ラドルは、真面目な研究者」
「課題があるなら、答案を作成していたり、します」
「――〈ダルロス〉の肉厚の体は、点火インパルスを通さないんじゃない?」
「身代わりデュプロを、ばーん」
「こうして、死んだふり」
「こっそり、〈ダルロス〉10体を、連れて~」
「こっそり、アプスホル銀河へ、逃れます」
「……」
「そんな時代のこと、でした」
「アセト=ラドル――研究一筋」
「青年シヌイト――自分探しの、旅の途中」
「運命の出会い」
「――オレ、先生の研究者魂に、感動したっす」
「――オレ、分子変形能力者ギュス=フォールベーラー種族っすけど」
「――オレ、種族を追放された身っすけど」
「――オレ、やさぐれてるっすけど」
「――師匠と呼んでも、良いっすか?」
「――いいんじゃない?」
「変形能力者シヌイトは、不死でこそ、ありませんが~」
「いろいろ、熱心」
「深層睡眠とか、技術を駆使」
「現在まで、アセト=ラドルに師事することに」
紀元前1千年紀――
「アセト=ラドルは、アラス医師に化けて~」
「――集団で、研究してみても良いじゃない?」
「――ボク、今日から……オスティアム・メハロ先生っ」
「で」
「オスティアム・メハロ先生の、熱い研究者魂に~」
「いつしか、アラスの若き才能が、集結」
「トランティポンが、師事」
「クレオリンも、師事」
「ショプスナ(変形能力者シヌイト)も、師事」
「他、大勢が、師事」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MO、すなわち、メハロ/オスティアム先生の略」
「……」
「オスティアム・メハロ先生、曰く」
「――ボク思うんだけど……不死血清、完成させてみない?」
「〈MO親衛隊〉は、不死血清を実用化」
「全員、不死になりました」
「――ボク思うんだけど……ボクだけ、老衰してない?」
「――先生っ!」
「――がっくり」
「オスティアム・メハロ先生だけ、効果がないふり」
「身代わりアラスが、がっくり」
「こうして、死んだふり」
「それから~」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「年齢を、ごまかせなくなると~」
「宇宙ステーション《フォアリ》で、深層睡眠」
「歴史の表と裏を、行ったり来たり」
「ところで」
「宇宙ステーション《フォアリ》――」
「もともと……は、アセト=ラドルの宇宙船《インスティン》」
「発見した……と、うそぶいたのは、ショプスナ(変形能力者シヌイト)」
「当然、仕掛けがあります」
「〈MO親衛隊〉の不死者たちは~」
「宇宙ステーション《フォアリ》で、深層睡眠する、あいだ~」
「――ボク思うんだけど……ボクのアイディア、聞いてくれない?」
「――MO先生っ!」
「ヒュプノ放射を、たっぷり」
「目覚めれば、アイディア満載」
「――燃える、研究者魂っ」
「――われら、〈MO親衛隊〉っ」
「MO先生(アセト=ラドル)の、操り人形」
「……」
「ところで」
「アセト=ラドル自身も、もちろん研究します」
「――銀河間虚空に、研究拠点を作れたら、良いんじゃない?」
「〈無光惑星〉建設」
「――〈ダルロス〉で、恒星転送機ぽいものが、できるんじゃない?」
「モビーを3体ずつ、遠距離転送機がわり」
「銀河系イーストサイドと、アルコン帝国近郊と、〈無光惑星〉」
「3点を結ぶ秘密の航路を、建設」
「……」
「とはいえ」
「アセト=ラドルは、このところ過熱ぎみ」
「――なんか頭の回転、鈍くない?」
「長命だから、記憶が溜まりすぎたのです」
「忘れてしまいたい、ことは~」
「忘れてしまい、ましょう」
「――でも、ちょっと、勿体ないんじゃない?」
「〈無光惑星〉に生えたヤクヴァ樹を、聞き手に~」
「忘れたいイタい記憶を、語っては忘れ、語っては忘れ」
「ヤクヴァ樹は、純真無垢な半知性体」
「――さやさやー」
「――ころころー」
「意味もわからず、ただ記憶を堆積していきます」
「……」
「さて」
「アセト=ラドルは、絶好調」
「ですが」
「中断を余儀なくされた〈ダルロス〉研究は、いまも心の隅に」
「――〈ダルロス〉生産技術=〈ラドル毒〉?」
「――惑星が生物もろとも、巨大な半生命体に?」
「――感動です、先生っ」
「と、弟子たちに、言わせたい」
「でも」
「ハイパー水晶アルトリトは、惑星タマニウム以外に産せず」
「――ああ、銀河系に、ハイパー水晶アルトリトが、あればねえ~」
「――ボク……また、〈ダルロス〉を作れるじゃない?」
「くすぶりつづけて、いたのです」
新銀河暦1331年、ハイパー物理学的抵抗増大――
「――ハイパー物理学的抵抗増大の影響で?」
「――これからは、安いハイパー水晶カルムヴァットでも?」
「――ボク……〈ダルロス〉を、作れるじゃない?」
「かくして」
「ショプスナ(変形能力者シヌイト)が~」
「〈MO先生、生前の手記(偽書)〉の発見を、報じます」
「――生の支配者、だけじゃなくて……死の支配者にも、なりたいじゃない?」
「手記の中~」
「〈ラドル毒〉=〈アラス毒〉のアイディアが」
「で」
「〈アラス毒〉計画、するすると開始」
「――ボクのアラスたちが、銀河系を支配したら……」
「――良いかも、じゃない?」
現在:新銀河暦1340年7月、銀河間虚空、〈無光惑星〉周回軌道――
「巨大宇宙船《MO》船内で~」
「ペリー・ローダンは~」
「――〈アラス毒〉の真相を、究明したい」
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「――惑星地表に根をおろし、種を飛ばすか株分けしたい」
「で」
「植物知性体ザムトシャルフが案内する、秘密の通路を抜けて~」
「両名、防護服にバリアを張ると~」
「軌道上から〈無光惑星〉地表へ、ダイビング」
「一方」
「ティフラーとザナウタさんは~」
「巨大宇宙船《MO》船内で、ふたたび戦闘開始」
「襲い来る~」
「テフローダー部隊――ショプスナ(変形能力者シヌイト)影響下」
「殺すわけにも、いきません」
「――テフローダーを、解放するんだっ」
「――殺さぬ程度に、楽にしてあげましょう」
「――セムタも……むがむがっ」
「テフローダー少女セムタちゃんは、戦力外」
〈無光惑星〉地表――
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「根をおろしました」
「あとはもう、子孫繁栄に専念」
「で」
「ペリー・ローダンは、ひとり~」
「〈無光惑星〉唯一の居住地とおぼしき場所を、めざす」
「と」
「――さやさやー」
「――ころころー」
「ヤクヴァ樹の実が、道にころげていたり」
「――ねーねー、言葉わかる?」
「――オレたち、すげー憶えさせられてるけど」
「――意味、わからないんだ」
「――正しく憶えてるか、聞いてみてくれないかい?」
「――(長い話)」
「ペリー・ローダンは~」
「アセト=ラドルが忘れたイタい記憶の、集中講義で~」
「〈アラス毒〉の真相を、ついに知ることに」
「――あー、くらくらする」
「――できれば、忘れたい記憶だなー」
「ふらふら、よろよろ」
「ペリー・ローダンは~」
「〈無光惑星〉唯一の居住地とおぼしき場所に、到達」
「――ついに、邪悪な研究者アセト=ラドルと、対決だっ」
「気合いを入れて、突入」
「したのですが~」
「迎えたのは、ヒュプノバリアの壁」
「見たくないものが、襲ってきます」
「ペリー・ローダンは~」
「アセト=ラドルのネガティヴ記憶の、集中砲火で~」
「発狂寸前」
「絶望して、死にたくなりました」
「精神的にも、ボロボロ」
「肉体的にも、ボロボロ」
「それでも」
「ペリー・ローダン自身も~」
「伊達に、イタい人生を生きているわけでは、ありません」
「鉄面皮、猪突猛進、ポジティヴ思考」
「しかも、瞬間切替スイッチつき」
「――いやだなー」
「――邪悪な研究者なんて、いるわけないじゃないですかー」
「――ちょっと、研究熱心な、だけですよー」
「ポジティヴに、正当化」
「で」
「ヒュプノバリアは、突破したのですが~」
「もう、戦える状態では、ありませんでした」
「……」
「一方」
「アセト=ラドルは~」
「ペリー・ローダンの、ポジティヴ思考に~」
「心が洗われる思い、でした」
「――ボクって……邪悪な研究者とは、違うんじゃない?」
「――ボクって……ちょっと、研究熱心な、だけじゃない?」
「研究者アセト=ラドルは、ペリー・ローダンを、必死に介抱」
「――〈ラドル毒〉=〈アラス毒〉の対抗措置?」
「――こうすれば、感染した惑星も、救えるじゃない?」
「惜しげもなく、最高の秘密を教えてみたり」
巨大宇宙船《MO》、船内――
「ティフラーは~」
「ショプスナ(シヌイト)の正体を、暴露」
「――こいつは、変形能力者だっ」
「そこへ、追討ちのように~」
「〈無光惑星〉から、研究者アセト=ラドルから~」
「通信です」
「――もう、やめても、良いんじゃない?」
「――先生? え?」
「変形能力者シヌイト、わけがわかりません」
「命令無視・戦闘継続」
「ティフラーやザナウタさん、危険な状況に」
「が」
「――!」
「――びびびっ……ばーん」
「先だっての、司令室潜入作戦で~」
「ペリー・ローダンが細工した、小型ゾンデ」
「ようやく、機能を果たしました」
「ハイパー放射発信器、全壊」
「――はっ」
「テフローダー全員が、正気にもどる」
「と、なれば」
「変形能力者シヌイト、孤立無援です」
「――先生、先生、助けてください」
「変形能力者シヌイト、追いつめられました」
「――先生、なんで……もう、やめて良いんじゃない……なんて?」
「変形能力者シヌイト、思いつきます」
「――あいつだ……ペリー・ローダン、先生に何を吹きこんだっ」
「変形能力者シヌイト、キレました」
「――ペリー・ローダン……オマエだけは、殺すっ」
「で」
「――ばーん」
「ティフラー(本物)を、抹殺して~」
「ティフラー(変形能力者シヌイト)、転送機で〈無光惑星〉へ」
「が」
「同行者、ザナウタさんは~」
「アラス秘密組織の、超有能な暗殺者」
「嗅覚だって、常人の域を凌駕」
「――くんくんくん……ばーん」
「迷いが、ありません」
「ティフラー(変形能力者シヌイト)は~」
「あっさり、即死」
「……」
「ところで」
「ティフラー(本物)は~」
「MO先生の神の業で~」
「なんとか、一命をとりとめたそうです」
9月25日、惑星アラロン――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「銀河医学界の最高権威、アラス医師ゼオビトと、会見」
「――アラス種族が介入できない事件、だから?」
「――だから、わたしを、利用したとか?」
「――ザナウタさんが所属するという、アラス秘密組織、だが~」
「――正体不明の〈依頼人〉というのは、よもやキミ、ではあるまいな?」
「アラス医師ゼオビト、曰く」
「――そんな、動機が、ないですよ(ふふふ)」
「――そんな、MO先生の天才が嫉ましかった、とか(ふふふ)」
「――そんな、このゼオビトを、虚栄心の塊みたいに(ふふふ)」
「邪悪な研究者は、ここにいました」
「……」
「一方」
「ティフラーとザナウタさんは~」
「――愛してるよ、ハニー」
「――でも、永遠には、愛せないわ、ダーリン」
「――それでも、まだ何日かは愛せるさ、ハニー」
「――新しい任務で、記憶が消されるまではね、ダーリン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ジュリアン・ティフラー」
「アラス秘密組織の暗殺者=女特務工作員71号」
「かなわぬ恋も、あるのでした」
銀河間虚空、〈無光惑星〉――
「植物知性体ザムトシャルフは~」
「種を蒔いたり、株分けしたり」
「せっせと、はげみます」
「テフローダー少女セムタちゃんは~」
「すっかり、大人たちに、不信感」
「――セムタ、ここで暮らすっ」
「ちょっと熱心なだけの研究者、アセト=ラドルは~」
「――ボク思うんだけど……研究成果を良いことに、使いたいじゃない?」
「〈無光惑星〉は、いずこかへ航行開始」
「その行方は、誰も知りません」
解説:オスティアム・メハロ先生
「憶えて、いるでしょうか」
「旧暦2040年~」
「アルコン人トーラさんの寿命を、なんとかしたい」
「マーシャルと、ローリーと、グッキーと、ペリー・ローダンは~」
「――銀河医師族アラスの、動物園惑星トリモンへ」
「――生命延長血清を、入手するのだ」
「その、惑星トリモン」
「トルラン市の中心部に――〈大モー通り〉」
「基部1mなのに、高さはなんと300m――〈大モーの尖塔〉」
「当時のアラス医師たち、曰く」
「――モー先生は、医学の天才でな」
「――3000年以上も、昔~」
「――自分の身体を実験台にして、亡くなったそうじゃ」
「神として、敬われていました」
「――モー先生」
「――MO先生……M/O先生……O・M先生」
「オスティアム・メハロ先生は、アラスの歴史に、生きています」
「……」
「アラス医師トランティポンの、検疫船《モマンタル》?」
「あ、これも《MOマンタル》か……」
□ Perry Rhodan-Heft
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
2435 . Michael Marcus Thurner / Die Nega-Cypron / ネガ=サイプロン
□ Perry Rhodan-Heft 2431話「サイプロンの攻撃」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2431.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――
「ペリー・ローダンは~」
「生物空間ダリア=リスティナで~」
「甲羅蜥蜴グレスクの長と、対面」
「ペリー・ローダン、警告して、曰く」
「――ゲンプロクス分析者は、キミたちを〈放射体〉として、捕獲するぞ」
「――〈混沌の勢力〉の奴隷に、されてしまうぞ」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――ボクたち……強い……大丈夫」
「――〈暗黒のエレメント〉……迎え……来るし」
「少しの間なら、守ってあげよう、とまで言われて~」
「ペリー・ローダンは、所在なげ」
「とぼとぼ」
「ホボゲイさんが待つところへ、もどる」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第3波、到来」
「おなじみの、上下左右もわからぬ状況」
「さらに、突然」
「すべてを呑みこむ暗黒、到来」
「――!?!?」
「ペリー・ローダンも、さすがに事態を掌握できず」
「――まさか、〈暗黒の……?」
「――エレメント〉?」
「――はっ」
「気づけば~」
「〈終末震〉も、〈暗黒のエレメント〉も、去ったあと」
「甲羅蜥蜴グレスクも、去ったあと」
「……」
「一方」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の命令を、うけて~」
「ゲンプロクス分析者は~」
「生物空間ダリア=リスティナで~」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんを、探索中」
「ゲンプロクス分析装甲車10台と、ゲンプロクス探査器が何基も~」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「見つかるのは、時間の問題かと」
「……」
「そんなこんなで」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんは~」
「隠してある、ホボゲイさんの宇宙船へ、向う」
「途上」
「――!」
「――はっ」
「また、〈終末震〉」
「――!」
「――はっ」
「また、〈終末震〉」
「――!」
「――はっ」
「けっきょく、〈終末震〉3回」
「回を重ねるごとに、酷くなって、いるようです」
「それでも、なんとか~」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》――直径35mの円盤型――に、到着」
「――ディルヴァン・モラヴィというヒトに、もらったのです」
「――超知性体アルケティムの委託をうけている、とか言っていました」
「ホボゲイさん、推測して曰く」
「――ハイパー物理学的な変更は、いろいろ定まってしまった、みたいです」
「――混沌胞〈ベルナバス〉」
「――混沌胞〈ビ=ゾトリング〉」
「――ふたつが繋がって、〈混沌叢〉になってしまった、みたいです」
「とにかく」
「ホボゲイさんは、発進準備を進めます」
「と」
「〈反逆者〉が利用する〈戦隊周波〉通信を、傍受」
「暗号解読、してみましょう」
「――惑星アタ・タゲノから、宇宙に向けて?」
「――発信人は、終末式部官グリンヴァラン?」
「――増援要請?」
「――惑星アタ・タゲノには?」
「――〈進歩維持者〉にとって、耳よりな情報が?」
「――内容は、通信では、ちょっと?」
「――そうだよなぁ……連中も迎えに来てほしいだろうし」
「――つまり……〈インタゾ〉や〈法行進〉の情報は、まだ漏れていないっ」
「――よしっ」
宇宙船《狩人》、惑星アタ・タゲノを発進――
「が、直後」
「――!」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「〈終末震〉の余震、のようなもの」
「ジェット流と〈終末震〉が、からみあった霧、みたなもの」
「に、遭遇」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「惑星アタ・タゲノへ」
「原住民ロガン人の集落の廃墟、の近くに、なんとか不時着」
「おそるべき、ハイパー物理学的現象は~」
「一昼夜も、継続」
「身動き、とれません」
惑星アタ・タゲノ地表、宇宙船《狩人》――
「ホボゲイさんは、不安な様子」
「――探知器に、宇宙船9隻?」
「――終末戦隊の〈反逆タンク〉?」
「敵の増援部隊が、到着したのです」
「が」
「――探知器に、さらに宇宙船――楓の葉みたいな――12隻?」
「――終末戦隊の〈反逆タンク〉8隻と、交戦?」
「――何者?」
「ホボゲイさん、曰く」
「――サイプロン戦艦です」
「――タレ=シャルム銀河の抵抗勢力の中で、もっとも強力なのです」
「あれよあれよ」
「〈反逆タンク〉9隻、全滅」
「サイプロン艦隊の被害は、小型艦1隻のみ」
「さらに」
「サイプロン艦隊11隻は~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を~」
「――どどーん」
「クレーター湖もろとも、破壊」
「……」
「サイプロン艦隊と、通信してみましょう」
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》と、つながりました」
「ホボゲイさん、呼びかけます」
「――おーい」
「――……」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは、冷たい態度」
「ところが」
「――は、はろー?」
「――!」
「ペリー・ローダンの〈深淵の騎士〉のオーラには、興味あり」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「転送機で、ホボゲイさんの宇宙船《狩人》へ」
「――じーっ」
「オーラを、査定」
「ペリー・ローダンを、〈秩序の勢力〉の関係者と、認めたようです」
「ならば」
「お願い、してみましょう」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモス」
「――終末式部官グリンヴァラン」
「――両名から情報が伝われば、〈インタゾ〉と〈法行進〉が、危険なのだっ」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「――両名は、ゲンプロクス分析装甲車で、逃走中でありましょうからっ」
「――さっそく、手配しましょうっ」
「サイプロン艦隊は~」
「やすやすと~」
「ゲンプロクス分析装甲車10台を、捕獲・拘束」
「――残り最後の1台に、問題の両名が?」
「――その1台から、通信ですっ」
「――(ざざざ)終末式部官グリンヴァランです」
「――(ざざざ)無条件降伏、したいです」
「が」
「投降の、間際~」
「終末式部官グリンヴァランは、兵装貧弱なゲンプロクス分析装甲車で~」
「――ばーん」
「対する、サイプロン艦隊は~」
「――どどーん」
「ゲンプロクス分析装甲車、木端微塵」
「……」
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「――これで、よろしいですかっ」
「――当艦隊は、可及的速やかに、撤収したいでありますっ」
「が」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスは、これしきでは、死なんのだっ」
惑星アタ・タゲノ地表、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「ゲンプロクス分析装甲車、破壊の、寸前~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポール・ベールっ」
「で、ゲンプロクス分析装甲車を、離脱」
「――終末式部官グリンヴァラン……オマエの犠牲を、無駄にはせんぞっ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「救命カプセル――惑星アタ・タゲノに不時着したときの――へ~」
「自分の移動ロボットを回収しに、戻りたい」
「――移動ロボットに搭乗すれば、まだ、戦えるし」
「――移動ロボットに搭乗しないと、身体の節々が痛くって」
「で」
「上空の様子を、こっそりうかがうと~」
「どうやら~」
「サイプロン艦隊は、惑星アタ・タゲノから、完全撤退」
「――あとは、じーっと、〈反逆タンク〉の次の便を、待っていよう」
「――てなわけで、移動ロボットを」
「救命カプセルへ」
「ところが」
「移動ロボットに、搭乗するか・しないか」
「と、いうところで~」
「――!」
「突如、個体・対探知バリアの陰から、出現する~」
「完全装備の、ペリー・ローダン」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿を、麻痺銃で~」
「――ばーん」
「捕獲、するのでした」
「ところで」
「――(オマエ、その装備は、どこから?)」
「――これか?」
「――宇宙船《狩人》の物置に、あったのだ」
惑星アタ・タゲノから半光年、サイプロン艦隊――
「サイプロン艦隊・代表ランダ・エイスは~」
「かりかり、しながら~」
「ペリー・ローダンとホボゲイさんを、待っていました」
「と」
「ようやく~」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》、到着」
「外殻に、係留している、のは~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の、移動ロボット」
「作戦は成功、ということです」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》の、格納庫へ」
サイプロン艦隊は、サイプロン基地惑星へ、発進――
「サイプロン艦隊旗艦《シャルクヴァ》、艦内で~」
「ホボゲイさん、ペリー・ローダンに、告白して、曰く」
「――惑星アタ・タゲノの〈放射体〉の件、ですが」
「――じつは、甲羅蜥蜴グレスクの他にも、いたのです」
「もう少し、くわしく聞いてみましょう」
「――救命カプセルの脇に、花まっさかりの植物が、あったでしょう」
「――タミタとゴディロ」
「――じつは、原住民ロガン人が、突然変異した植物で~」
「――〈放射体〉です」
「――〈混沌の勢力〉に利用されれば、敵戦力・増強、になるわけですが~」
「――見逃して、やりたいな、と」
「まあ、ここらへん、気持はわかります」
「が」
「ホボゲイさんは、気づいていないのでしょうか」
「ロボット芋虫の、外皮をよく見れば~」
「タミタとゴディロ、ふたりの、小さな種子が、びっしり」
「すなわち」
「変異ロガン人は~」
「――(ホボゲイサンガ、訪レル惑星ニ)」
「――(ボクラノ花ヲ、咲カセヨウ)」
「とか、しているのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
さよならMO先生。
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d-information ◆ 503 [不定期刊] 2008/03/24
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
□ Perry Rhodan-Heft
2430 . Arndt Ellmer / Der Genprox-Explorer / ゲンプロクス探査器
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
□ Perry Rhodan-Heft 2430話「ゲンプロクス探査器」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2430.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――
「〈混沌の勢力〉所属」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「ゲンプロクス探査器〈ミノングロン〉、生まれ」
「とっても、天才」
「で」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉の指揮官に、着任」
「生物空間ダリア=リスティナで、〈放射体〉を探索」
「という、任務に」
「が」
「ゲンプロクス探査器・研究部隊は、けっこう村社会」
「新任指揮官を、こころよく思わぬ者の罠に、はまって~」
「ゲンプロクス・ジェットで、密林に墜落」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「――きしゃー」
「襲来した、突然変異鳥に~」
「――ざっくり」
「防護服を、つつかれました」
「――ふしゅるるるぅ」
「ゲンプロクス分析者は、メタン呼吸生物」
「酸素大気は、猛毒です」
「――もう、ダメかもー」
「死を覚悟、するのですが」
「――?」
「――ばささばささっ」
「あばれる、突然変異鳥」
「どうやら、防護服から、クチバシが抜けない様子」
「エアーの漏れは、最小限」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉が救助に来るまで、生きのびます」
「九死に一生」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「――これは、暗殺未遂事件だよー」
「真相究明を、決意」
「するの、ですが~」
「もちろん」
「本業だって、大事です」
「――〈放射体〉探索に、光明がー?」
「――現地の動物グレスクに、超能力ー?」
「グレスク、とは~」
「生物空間ダリア=リスティナに、棲息」
「四脚歩行の、甲羅蜥蜴」
「――のそのそっ」
「いつもは、地上を這うばかり」
「が」
「上空を飛ぶ鳥を、見上げると~」
「――ぱ」
「一瞬、甲羅蜥蜴グレスクは、黒い粒子の雲に変じて、上空へ」
「――ぱくっ」
「上空で、鳥をくわえると~」
「――ぱ」
「一瞬、黒い粒子の雲に変じて、地上へ」
「――もぐもぐ」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「成果を、あげれば~」
「卵・子孫は、安泰だし」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉の指揮権も、継承するかも」
「喜色満面」
「そんな、姿を~」
「遠くながめて、舌打ちなどする輩が、1名」
「ゲンプロクス分析者ティル・イングレオン」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉生まれ、アク=リトラ卵房・出身」
「現在、兵装主任」
「ゲンプロクス・ジェットの整備なども、担当しています」
ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》――
「〈混沌の勢力〉所属」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「遭難者ふたりを乗せた、反重力プラットフォームは~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》がある、クレーター湖に、到達」
「さっそく」
「――基地に入って、迎えを呼ぶのだっ」
「でも」
「――〈混沌叢〉建設による、ハイパー物理学的現象のおかげで?」
「――15日間、ハイパー通信も、航行も、ダメ?」
「がっかりです」
クレーター湖、湖畔――
「〈混沌の勢力〉は敵だっ、と意気投合」
「2000万年の未来から来た男、ペリー・ローダン」
「ロボット芋虫に半融合した、サルティ種族・最後のひとり、ホボゲイ」
「クレーター湖の、はるか、水面の上」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》の、上空」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「両名の反重力プラットフォームを、にらんでみたり」
「ペリー・ローダンは~」
「――連中、〈インタゾ〉や〈法行進〉のことを、知りすぎた」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスを、即刻抹殺だ」
「――終末式部官グリンヴァランも、即刻抹殺だ」
「――即刻、突入だぁっ」
「ホボ・ゲイは~」
「――機会を、待つのでーすっ」
「いつの間にやら、制止する役割」
「と」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を、発進する~」
「ゲンプロクス探査器10台」
「護衛の、ゲンプロクス分析装甲車1台」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトの、増援要請で~」
「生物空間ダリア=リスティナへ、急行するところ」
「その編隊を見上げた、ホボゲイ」
「――そうですっ」
「――ここは、連中を、追いましょーうっ」
「ロボット芋虫は、ペリー・ローダンを乗せて走りだす」
「……」
「と、途上」
「――!」
「〈終末震〉第2波、到来」
「ゲンプロクス探査器10台とゲンプロクス分析装甲車1台の、編隊は~」
「なにやら、時間速度が遅くなる現象に、つかまったらしい」
「――ぴ・ぅ・ぅ・ぅ・ぅ」
「スローモーション」
「その隙に~」
「――(そーっと)」
「ペリー・ローダンとホボゲイ」
「生物空間ダリア=リスティナへ、先回り」
生物空間ダリア=リスティナ――
「甲羅蜥蜴グレスクは~」
「ペリー・ローダンとホボゲイを、じろじろ観察」
「――じーっ」
「――は、はろー?」
「甲羅蜥蜴グレスクは、知性体にあらず」
「もちろん、言葉は通じません」
「でも」
「――これは、ジェスチャー?」
「――木の上の家に、来い?」
「――ホボゲイさんは、置いといて?」
「――ひとりで?」
「木の上の家――」
「見たところ、原住民ロガン人が放棄した山荘のようなもの」
「――とにかく、行ってみよう」
「――ホボゲイさんは、置いといて」
生物空間ダリア=リスティナ――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは~」
「甲羅蜥蜴グレスクを、さらに研究」
「――じーっ」
「黒い粒子の雲を、観察」
「――黒いのとは、違うー?」
「――というより、光がないー?」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、考える」
「――過去、何回か、〈暗黒のエレメント〉が惑星アタ・タゲノを来訪ー?」
「――無関係なわけ、ないねー」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、考える」
「――振動プシ増幅装置っ」
「――ぶぶーん」
「タレ=シャルム銀河に……惑星アタ・タゲノにも、充満する振動プシ」
「それを~」
「振動プシ増幅装置――ゲンプロクス探査器に、各1台装備――で~」
「――ぶぶぶーん」
「大きく、すると~」
「――のそのそ」
「――ほわーん」
「甲羅蜥蜴グレスクたちは、寄ってきて、幸せ気分」
「――ぶーん」
「小さく、絞ると~」
「――むっつり」
「不機嫌な空気に」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、さらに、考える」
「――動物なのに、知性体みたいだよー」
「――あ、棒につかまって、2本足で立ってるよー」
「――写真・写真ー」
「――ぱしゃ」
「ところが」
「――写真の隅にー?」
「――これ……別の生き物=明らかに、知性体ー?」
ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトの報告を、うけた~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「――これは、ペリー・ローダンだっ」
「――捕獲だっ」
「――ゲンプロクス分析装甲車……1台のこして、すべて出撃だっ」
「で」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を、発進する~」
「ゲンプロクス分析装甲車9台」
生物空間ダリア=リスティナ――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、さらに、考える」
「――振動プシ増幅装置っ」
「振動プシを、大きく~」
「――ほわーん」
「小さく~」
「――むっつり」
「甲羅蜥蜴グレスクたちと、一緒に~」
「振動プシに、揺さぶられる輩が、1名」
「ゲンプロクス分析者ティル・イングレオン」
「本来~」
「ゲンプロクス分析者は、振動プシに免疫というか」
「免疫な卵を残して、間引かれたというか」
「新任指揮官に見つかれば、処分される運命というか」
「――オレ暗殺未遂事件の犯人は、オマエだー」
「かくして~」
「ゲンプロクス分析者ティル・イングレオンと~」
「アク=リトラ卵房・出身の、同胞は~」
「防護服なしで、酸素大気の中へ」
「――ぽい」
生物空間ダリア=リスティナ――
「木の家に招待された、ペリー・ローダン」
「ちょっと偉そうな甲羅蜥蜴グレスクに、対面」
「――棒につかまって、2本足で立ってる?」
「――テレパシーが、通じそう?」
「――は、はろー?」
「甲羅蜥蜴グレスクの長シャルバンド、テレパシーで曰く」
「――〈深淵の騎士〉のオーラのヒト……すごい」
「――ボクたち……急激に進化……〈暗黒のエレメント〉のおかげ」
「ペリー・ローダン、テレパシーで曰く」
「――ゲンプロクス分析者は、キミたちを〈放射体〉として捕獲するぞ」
「――〈混沌の勢力〉の奴隷に、されてしまうぞ」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――ボクたち……強い……大丈夫」
「――キミたちも……ついでに……守る」
「――ボクたち……迎え……来るし」
「ペリー・ローダン、問いかけて曰く」
「――だれが、迎えに?」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――〈暗黒のエレメント〉……迎え……来る」
「――ボクたち……〈暗黒のエレメント〉……ひとつ……なる」
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◆今回のひとこと
Perry Rhodan-Action 刊行開始ですね。
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d-information ◆ 502 [不定期刊] 2008/03/17
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
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□ Perry Rhodan-Heft
2430 . Arndt Ellmer / Der Genprox-Explorer / ゲンプロクス探査器
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
2434 . Michael Marcus Thurner / Die Halbraumwelt / 半空間惑星
□ Perry Rhodan-Heft 2430話「ゲンプロクス探査器」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2430.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――
「〈混沌の勢力〉所属」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「ゲンプロクス探査器〈ミノングロン〉、生まれ」
「とっても、天才」
「で」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉の指揮官に、着任」
「生物空間ダリア=リスティナで、〈放射体〉を探索」
「という、任務に」
「が」
「ゲンプロクス探査器・研究部隊は、けっこう村社会」
「新任指揮官を、こころよく思わぬ者の罠に、はまって~」
「ゲンプロクス・ジェットで、密林に墜落」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「――きしゃー」
「襲来した、突然変異鳥に~」
「――ざっくり」
「防護服を、つつかれました」
「――ふしゅるるるぅ」
「ゲンプロクス分析者は、メタン呼吸生物」
「酸素大気は、猛毒です」
「――もう、ダメかもー」
「死を覚悟、するのですが」
「――?」
「――ばささばささっ」
「あばれる、突然変異鳥」
「どうやら、防護服から、クチバシが抜けない様子」
「エアーの漏れは、最小限」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉が救助に来るまで、生きのびます」
「九死に一生」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「――これは、暗殺未遂事件だよー」
「真相究明を、決意」
「するの、ですが~」
「もちろん」
「本業だって、大事です」
「――〈放射体〉探索に、光明がー?」
「――現地の動物グレスクに、超能力ー?」
「グレスク、とは~」
「生物空間ダリア=リスティナに、棲息」
「四脚歩行の、甲羅蜥蜴」
「――のそのそっ」
「いつもは、地上を這うばかり」
「が」
「上空を飛ぶ鳥を、見上げると~」
「――ぱ」
「一瞬、甲羅蜥蜴グレスクは、黒い粒子の雲に変じて、上空へ」
「――ぱくっ」
「上空で、鳥をくわえると~」
「――ぱ」
「一瞬、黒い粒子の雲に変じて、地上へ」
「――もぐもぐ」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルト」
「成果を、あげれば~」
「卵・子孫は、安泰だし」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉の指揮権も、継承するかも」
「喜色満面」
「そんな、姿を~」
「遠くながめて、舌打ちなどする輩が、1名」
「ゲンプロクス分析者ティル・イングレオン」
「ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉生まれ、アク=リトラ卵房・出身」
「現在、兵装主任」
「ゲンプロクス・ジェットの整備なども、担当しています」
ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》――
「〈混沌の勢力〉所属」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「遭難者ふたりを乗せた、反重力プラットフォームは~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》がある、クレーター湖に、到達」
「さっそく」
「――基地に入って、迎えを呼ぶのだっ」
「でも」
「――〈混沌叢〉建設による、ハイパー物理学的現象のおかげで?」
「――15日間、ハイパー通信も、航行も、ダメ?」
「がっかりです」
クレーター湖、湖畔――
「〈混沌の勢力〉は敵だっ、と意気投合」
「2000万年の未来から来た男、ペリー・ローダン」
「ロボット芋虫に半融合した、サルティ種族・最後のひとり、ホボゲイ」
「クレーター湖の、はるか、水面の上」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》の、上空」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「両名の反重力プラットフォームを、にらんでみたり」
「ペリー・ローダンは~」
「――連中、〈インタゾ〉や〈法行進〉のことを、知りすぎた」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスを、即刻抹殺だ」
「――終末式部官グリンヴァランも、即刻抹殺だ」
「――即刻、突入だぁっ」
「ホボ・ゲイは~」
「――機会を、待つのでーすっ」
「いつの間にやら、制止する役割」
「と」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を、発進する~」
「ゲンプロクス探査器10台」
「護衛の、ゲンプロクス分析装甲車1台」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトの、増援要請で~」
「生物空間ダリア=リスティナへ、急行するところ」
「その編隊を見上げた、ホボゲイ」
「――そうですっ」
「――ここは、連中を、追いましょーうっ」
「ロボット芋虫は、ペリー・ローダンを乗せて走りだす」
「……」
「と、途上」
「――!」
「〈終末震〉第2波、到来」
「ゲンプロクス探査器10台とゲンプロクス分析装甲車1台の、編隊は~」
「なにやら、時間速度が遅くなる現象に、つかまったらしい」
「――ぴ・ぅ・ぅ・ぅ・ぅ」
「スローモーション」
「その隙に~」
「――(そーっと)」
「ペリー・ローダンとホボゲイ」
「生物空間ダリア=リスティナへ、先回り」
生物空間ダリア=リスティナ――
「甲羅蜥蜴グレスクは~」
「ペリー・ローダンとホボゲイを、じろじろ観察」
「――じーっ」
「――は、はろー?」
「甲羅蜥蜴グレスクは、知性体にあらず」
「もちろん、言葉は通じません」
「でも」
「――これは、ジェスチャー?」
「――木の上の家に、来い?」
「――ホボゲイさんは、置いといて?」
「――ひとりで?」
「木の上の家――」
「見たところ、原住民ロガン人が放棄した山荘のようなもの」
「――とにかく、行ってみよう」
「――ホボゲイさんは、置いといて」
生物空間ダリア=リスティナ――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは~」
「甲羅蜥蜴グレスクを、さらに研究」
「――じーっ」
「黒い粒子の雲を、観察」
「――黒いのとは、違うー?」
「――というより、光がないー?」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、考える」
「――過去、何回か、〈暗黒のエレメント〉が惑星アタ・タゲノを来訪ー?」
「――無関係なわけ、ないねー」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、考える」
「――振動プシ増幅装置っ」
「――ぶぶーん」
「タレ=シャルム銀河に……惑星アタ・タゲノにも、充満する振動プシ」
「それを~」
「振動プシ増幅装置――ゲンプロクス探査器に、各1台装備――で~」
「――ぶぶぶーん」
「大きく、すると~」
「――のそのそ」
「――ほわーん」
「甲羅蜥蜴グレスクたちは、寄ってきて、幸せ気分」
「――ぶーん」
「小さく、絞ると~」
「――むっつり」
「不機嫌な空気に」
「で」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、さらに、考える」
「――動物なのに、知性体みたいだよー」
「――あ、棒につかまって、2本足で立ってるよー」
「――写真・写真ー」
「――ぱしゃ」
「ところが」
「――写真の隅にー?」
「――これ……別の生き物=明らかに、知性体ー?」
ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトの報告を、うけた~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「――これは、ペリー・ローダンだっ」
「――捕獲だっ」
「――ゲンプロクス分析装甲車……1台のこして、すべて出撃だっ」
「で」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》を、発進する~」
「ゲンプロクス分析装甲車9台」
生物空間ダリア=リスティナ――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナルトは、さらに、考える」
「――振動プシ増幅装置っ」
「振動プシを、大きく~」
「――ほわーん」
「小さく~」
「――むっつり」
「甲羅蜥蜴グレスクたちと、一緒に~」
「振動プシに、揺さぶられる輩が、1名」
「ゲンプロクス分析者ティル・イングレオン」
「本来~」
「ゲンプロクス分析者は、振動プシに免疫というか」
「免疫な卵を残して、間引かれたというか」
「新任指揮官に見つかれば、処分される運命というか」
「――オレ暗殺未遂事件の犯人は、オマエだー」
「かくして~」
「ゲンプロクス分析者ティル・イングレオンと~」
「アク=リトラ卵房・出身の、同胞は~」
「防護服なしで、酸素大気の中へ」
「――ぽい」
生物空間ダリア=リスティナ――
「木の家に招待された、ペリー・ローダン」
「ちょっと偉そうな甲羅蜥蜴グレスクに、対面」
「――棒につかまって、2本足で立ってる?」
「――テレパシーが、通じそう?」
「――は、はろー?」
「甲羅蜥蜴グレスクの長シャルバンド、テレパシーで曰く」
「――〈深淵の騎士〉のオーラのヒト……すごい」
「――ボクたち……急激に進化……〈暗黒のエレメント〉のおかげ」
「ペリー・ローダン、テレパシーで曰く」
「――ゲンプロクス分析者は、キミたちを〈放射体〉として捕獲するぞ」
「――〈混沌の勢力〉の奴隷に、されてしまうぞ」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――ボクたち……強い……大丈夫」
「――キミたちも……ついでに……守る」
「――ボクたち……迎え……来るし」
「ペリー・ローダン、問いかけて曰く」
「――だれが、迎えに?」
「甲羅蜥蜴グレスクの長、曰く」
「――〈暗黒のエレメント〉……迎え……来る」
「――ボクたち……〈暗黒のエレメント〉……ひとつ……なる」
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◆今回のひとこと
Perry Rhodan-Action 刊行開始ですね。
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d-information ◆ 502 [不定期刊] 2008/03/17
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2429 . Arndt Ellmer / Das Terminale Beben / 終末震
2430 . Arndt Ellmer / Der Genprox-Explorer / ゲンプロクス探査器
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
□ Perry Rhodan-Heft 2429話「終末震」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2429.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――
「〈混沌の勢力〉所属~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「両名は~」
「――ペリー・ローダンを、誘拐だっ」
「――〈秩序の勢力〉陣営から、脱出するですっ」
「――あ……」
「惑星アタ・タゲノに、墜落」
「――惑星アタ・タゲノは、ゲンプロクス分析者の基地があるです」
「――なんとか、たどりついて、救援を呼ぶのだ」
「――あ……」
「突然襲来のロボ昆虫部隊に、かまけて、いるうちに~」
「捕虜ペリー・ローダンに、逃げられてしまうのでした」
惑星アタ・タゲノ、ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》――
「現在、クレーター状の湖に~」
「着陸脚12本で、にょきり」
「湖面に、そびえて、います」
「基地の形は、ドーム型」
「ドーム表面には~」
「ゲンプロクス探査器1000基が、みっしり」
「ドッキングベイに、とりついて、います」
「探査器の形は、カブトムシ型」
「ゲンプロクス探査器には~」
「ゲンプロクス分析者が、わささわささ」
「各基およそ600名の、研究部隊」
「独立独歩・自給自足の、研究生活」
「ゲンプロクス分析者は、シガ人くらいのメタン呼吸知性体」
「三日月頭に、眼が4つ」
「胴体脇には、腕が4本」
「……」
「――ぶぶーん」
「〈負の球体〉化、目前の、タレ=シャルム銀河には~」
「パラノーマルな振動プシ、充満」
「――ぶぶぶーん」
「惑星アタ・タゲノの、生物空間には~」
「振動プシ起因の症状が、ぽつりぽつり」
「振動プシは~」
「通常、生命にとって、有害です」
「死滅、あるいは、突然変異」
「でも、その中に~」
「突然変異で、〈負の球体〉に適応する種も」
「突然変異で、すごい能力を示す種や個体も」
「こうした変異適応種=〈放射体〉を、探査するのが~」
「ゲンプロクス分析者の、お仕事」
「――調査だー」
「ゲンプロクス・ジェット――5本指の掌みたいな――で、わらわら発進」
「――組織標本を、採取だーっ」
「ゲンプロクス探査器に、帰巣すると~」
「――検査だー」
「でも」
「――〈放射体〉は、まだいないねー」
「――振動プシは、けっこう高密度なのにねー」
ゲンプロクス探査器〈ミノングロン〉――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは、とっても天才」
「産みおとした卵の中には、すばらしい可能性が」
「――この成果に、よりー」
「――昇進と、異動だよー」
「――ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉の、指揮官に任命するよー」
「――生物空間ダリア=リスティナの、検査をまかせるよー」
「――最初に〈放射体〉が、出そうな地区なんだー」
「――よろしくねー」
ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは、とっても天才」
「でも、研究部隊は、けっこう村社会」
「――命令を、聞いてよー」
「――お願いだよー」
「――怒るよー」
「研究生活は、部下との戦い」
「ようやく~」
「――四脚甲羅生物グレスクに、知性の芽生えー?」
「――十中八九、振動プシの、影響かなー?」
「そんな光明が、見えはじめたころ」
「――指揮官、ないしょ、なんですけどー」
「――指揮官、あの地域で、すごいことがー」
「――指揮官、自分で、行ってみてくださいねー」
「見え透いた、部下の謀略に~」
「それでも、まんまと、のせられて~」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは~」
「――調査だー」
「ゲンプロクス・ジェットで、発進」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第1波、到来」
「ゲンプロクス・ジェットは、突然変異種が跋扈する密林に、墜落」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは~」
「――きしゃー」
「――ざっくり」
「襲来した突然変異鳥に、防護服を切り裂かれ~」
「――ふしゅるるるぅ」
「酸素大気――メタン呼吸生物にとっては毒――の中~」
「死を覚悟、するのでした」
惑星アタ・タゲノ、密林――
「ロボ昆虫部隊の、陽動作戦で~」
「見事、ペリー・ローダン脱出の機会を、作った~」
「異星知性体ホボゲイ――ロボットみたいな、黄土色の巨大芋虫」
「ペリー・ローダンを背中に乗せて、爆走中」
「――どどどっ」
「かなり距離を、かせいでから~」
「――ぴたっ」
「――ここは……村?」
「原住民ロガン人の集落の、廃墟なのでした」
「ともあれ~」
「隠れ家を、確保したので~」
「――は、はろー?」
「――○☆◎※★っ!」
「ペリー・ローダンと巨大芋虫」
「意志疎通の試行錯誤、開始」
「――は、はろー?」
「――はろー?」
「――終末戦隊〈反逆者〉は、敵だ」
「――敵だ」
「共通の敵=〈反逆者〉の言語は、通じるみたいです」
「……」
「ペリー・ローダン、相手をよくよく観察」
「――(巨大芋虫は、ロボット?)」
「――(中のヒトは?)」
「すると、芋虫ロボットホボゲイの頭部が、ぱっくり」
「中のヒトは、ホボ・ゲイ」
「身長80cm、〈ひからびた朝鮮人参〉的な、ヒューマノイド」
「――1207歳、なのです」
「――芋虫ロボットとは、ほぼ融合してるのです」
「――芋虫ロボットは、わが種族の仲間たちが作ったのです」
「ホボ・ゲイは、サルティ種族、最後の生存者」
「――サルティ種族は、振動プシに滅ぼされたのです」
「――滅亡の直前、ゲンプロクス分析者が、故郷惑星を来訪しました」
「――ゲンプロクス分析者に、助けを求めたのです」
「――でも」
「――ゲンプロクス分析者は、観測するだけです」
「――事情がわかっているのに、助けてくれないのです」
「――だから」
「――惑星から惑星へ、わたりあるいて、幾歳月です」
「――ゲンプロクス分析者を、狩るのです」
「――ゲンプロクス分析者を、殺すのです」
「――ゲンプロクス分析者は、種族の仇なのです」
「一方」
「ホボ・ゲイも、ペリー・ローダンをよくよく観察」
「――(〈混沌の勢力〉は、どうして、コイツを捕虜に?)」
「――(〈混沌の勢力〉は、どうして、コイツを原〈負の球体〉に連行?)」
「ホボ・ゲイには、事情も理由も呑みこめません」
「が」
「――(たぶん、〈混沌の勢力〉にとって、凄い敵なんだ)」
「とか、納得することに」
「で」
「ホボ・ゲイ、曰く」
「――〈混沌の勢力〉は、〈混沌胞〉をつないで、〈混沌叢〉にするのです」
「――〈混沌叢〉が、ひとつ建設されるたびに~」
「――最低1ダースの〈終末震〉が、来るのです」
「――〈終末震〉は、〈混沌叢〉建設の付随現象、なのです」
「――〈混沌叢〉の建設が、終わると~」
「――もう、正常な宇宙航行は、できなくなるのです」
「ペリー・ローダンは、思う」
「――(オレ、どうやって、帰れば良いの?)」
「――(オレ、ピンチなのかピンチなのか?)」
「――(いや、大丈夫だ)」
「――(ホボ・ゲイさんが、宇宙船に乗せてくれるし)」
「――(万一、の場合でも)」
「――(ホボ・ゲイさんの宇宙船は、あるんだし)」
惑星アタ・タゲノ、密林――
「ホボゲイ=芋虫ロボット」
「ペリー・ローダンを背中に乗せて、爆走中」
「――どどどっ」
「目的地は、ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》」
「ホボ・ゲイは~」
「――ゲンプロクス分析者を、狩るぞ」
「――ゲンプロクス分析者を、殺すぞ」
「――ゲンプロクス分析者は、種族の仇だ」
「ペリー・ローダンは~」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスを、どうにかするぞ」
「――終末式部官グリンヴァランを、こうにかするぞ」
「――脱出なんて、断固阻止だ」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第1波、到来」
「――うわわ……物理法則が、直下型っ」
「――うわわ……横揺れも、してるよ」
「ペリー・ローダン、上下左右もわからない」
「知覚は、ぐるぐる」
「錯覚・幻覚の万華鏡に無限落下、の一歩手前……」
「――はっ」
「〈終末震〉の波は、過ぎ去り~」
「あたりは、ふたたび、何事もなかったみたいに」
クレーター湖、湖畔――
「ホボゲイ=芋虫ロボット」
「ペリー・ローダンを背中に乗せて~」
「――どどどどど……ぴたっ」
「目的地、到着」
「クレーター湖の、湖上には~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》の、12脚ドーム」
「で」
「その、上空に~」
「――!」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「両名を乗せた、反重力プラットフォームが、浮かんでいるのでした」
以下、次号。
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◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2429 . Arndt Ellmer / Das Terminale Beben / 終末震
2430 . Arndt Ellmer / Der Genprox-Explorer / ゲンプロクス探査器
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
2433 . Wim Vandemaan / Der Zorn des Duals / 双頭大佐の怒り
□ Perry Rhodan-Heft 2429話「終末震」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2429.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河、惑星アタ・タゲノ――
「〈混沌の勢力〉所属~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「両名は~」
「――ペリー・ローダンを、誘拐だっ」
「――〈秩序の勢力〉陣営から、脱出するですっ」
「――あ……」
「惑星アタ・タゲノに、墜落」
「――惑星アタ・タゲノは、ゲンプロクス分析者の基地があるです」
「――なんとか、たどりついて、救援を呼ぶのだ」
「――あ……」
「突然襲来のロボ昆虫部隊に、かまけて、いるうちに~」
「捕虜ペリー・ローダンに、逃げられてしまうのでした」
惑星アタ・タゲノ、ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》――
「現在、クレーター状の湖に~」
「着陸脚12本で、にょきり」
「湖面に、そびえて、います」
「基地の形は、ドーム型」
「ドーム表面には~」
「ゲンプロクス探査器1000基が、みっしり」
「ドッキングベイに、とりついて、います」
「探査器の形は、カブトムシ型」
「ゲンプロクス探査器には~」
「ゲンプロクス分析者が、わささわささ」
「各基およそ600名の、研究部隊」
「独立独歩・自給自足の、研究生活」
「ゲンプロクス分析者は、シガ人くらいのメタン呼吸知性体」
「三日月頭に、眼が4つ」
「胴体脇には、腕が4本」
「……」
「――ぶぶーん」
「〈負の球体〉化、目前の、タレ=シャルム銀河には~」
「パラノーマルな振動プシ、充満」
「――ぶぶぶーん」
「惑星アタ・タゲノの、生物空間には~」
「振動プシ起因の症状が、ぽつりぽつり」
「振動プシは~」
「通常、生命にとって、有害です」
「死滅、あるいは、突然変異」
「でも、その中に~」
「突然変異で、〈負の球体〉に適応する種も」
「突然変異で、すごい能力を示す種や個体も」
「こうした変異適応種=〈放射体〉を、探査するのが~」
「ゲンプロクス分析者の、お仕事」
「――調査だー」
「ゲンプロクス・ジェット――5本指の掌みたいな――で、わらわら発進」
「――組織標本を、採取だーっ」
「ゲンプロクス探査器に、帰巣すると~」
「――検査だー」
「でも」
「――〈放射体〉は、まだいないねー」
「――振動プシは、けっこう高密度なのにねー」
ゲンプロクス探査器〈ミノングロン〉――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは、とっても天才」
「産みおとした卵の中には、すばらしい可能性が」
「――この成果に、よりー」
「――昇進と、異動だよー」
「――ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉の、指揮官に任命するよー」
「――生物空間ダリア=リスティナの、検査をまかせるよー」
「――最初に〈放射体〉が、出そうな地区なんだー」
「――よろしくねー」
ゲンプロクス探査器〈タロングロン〉――
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは、とっても天才」
「でも、研究部隊は、けっこう村社会」
「――命令を、聞いてよー」
「――お願いだよー」
「――怒るよー」
「研究生活は、部下との戦い」
「ようやく~」
「――四脚甲羅生物グレスクに、知性の芽生えー?」
「――十中八九、振動プシの、影響かなー?」
「そんな光明が、見えはじめたころ」
「――指揮官、ないしょ、なんですけどー」
「――指揮官、あの地域で、すごいことがー」
「――指揮官、自分で、行ってみてくださいねー」
「見え透いた、部下の謀略に~」
「それでも、まんまと、のせられて~」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは~」
「――調査だー」
「ゲンプロクス・ジェットで、発進」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第1波、到来」
「ゲンプロクス・ジェットは、突然変異種が跋扈する密林に、墜落」
「ゲンプロクス分析者イシュ・コナストは~」
「――きしゃー」
「――ざっくり」
「襲来した突然変異鳥に、防護服を切り裂かれ~」
「――ふしゅるるるぅ」
「酸素大気――メタン呼吸生物にとっては毒――の中~」
「死を覚悟、するのでした」
惑星アタ・タゲノ、密林――
「ロボ昆虫部隊の、陽動作戦で~」
「見事、ペリー・ローダン脱出の機会を、作った~」
「異星知性体ホボゲイ――ロボットみたいな、黄土色の巨大芋虫」
「ペリー・ローダンを背中に乗せて、爆走中」
「――どどどっ」
「かなり距離を、かせいでから~」
「――ぴたっ」
「――ここは……村?」
「原住民ロガン人の集落の、廃墟なのでした」
「ともあれ~」
「隠れ家を、確保したので~」
「――は、はろー?」
「――○☆◎※★っ!」
「ペリー・ローダンと巨大芋虫」
「意志疎通の試行錯誤、開始」
「――は、はろー?」
「――はろー?」
「――終末戦隊〈反逆者〉は、敵だ」
「――敵だ」
「共通の敵=〈反逆者〉の言語は、通じるみたいです」
「……」
「ペリー・ローダン、相手をよくよく観察」
「――(巨大芋虫は、ロボット?)」
「――(中のヒトは?)」
「すると、芋虫ロボットホボゲイの頭部が、ぱっくり」
「中のヒトは、ホボ・ゲイ」
「身長80cm、〈ひからびた朝鮮人参〉的な、ヒューマノイド」
「――1207歳、なのです」
「――芋虫ロボットとは、ほぼ融合してるのです」
「――芋虫ロボットは、わが種族の仲間たちが作ったのです」
「ホボ・ゲイは、サルティ種族、最後の生存者」
「――サルティ種族は、振動プシに滅ぼされたのです」
「――滅亡の直前、ゲンプロクス分析者が、故郷惑星を来訪しました」
「――ゲンプロクス分析者に、助けを求めたのです」
「――でも」
「――ゲンプロクス分析者は、観測するだけです」
「――事情がわかっているのに、助けてくれないのです」
「――だから」
「――惑星から惑星へ、わたりあるいて、幾歳月です」
「――ゲンプロクス分析者を、狩るのです」
「――ゲンプロクス分析者を、殺すのです」
「――ゲンプロクス分析者は、種族の仇なのです」
「一方」
「ホボ・ゲイも、ペリー・ローダンをよくよく観察」
「――(〈混沌の勢力〉は、どうして、コイツを捕虜に?)」
「――(〈混沌の勢力〉は、どうして、コイツを原〈負の球体〉に連行?)」
「ホボ・ゲイには、事情も理由も呑みこめません」
「が」
「――(たぶん、〈混沌の勢力〉にとって、凄い敵なんだ)」
「とか、納得することに」
「で」
「ホボ・ゲイ、曰く」
「――〈混沌の勢力〉は、〈混沌胞〉をつないで、〈混沌叢〉にするのです」
「――〈混沌叢〉が、ひとつ建設されるたびに~」
「――最低1ダースの〈終末震〉が、来るのです」
「――〈終末震〉は、〈混沌叢〉建設の付随現象、なのです」
「――〈混沌叢〉の建設が、終わると~」
「――もう、正常な宇宙航行は、できなくなるのです」
「ペリー・ローダンは、思う」
「――(オレ、どうやって、帰れば良いの?)」
「――(オレ、ピンチなのかピンチなのか?)」
「――(いや、大丈夫だ)」
「――(ホボ・ゲイさんが、宇宙船に乗せてくれるし)」
「――(万一、の場合でも)」
「――(ホボ・ゲイさんの宇宙船は、あるんだし)」
惑星アタ・タゲノ、密林――
「ホボゲイ=芋虫ロボット」
「ペリー・ローダンを背中に乗せて、爆走中」
「――どどどっ」
「目的地は、ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》」
「ホボ・ゲイは~」
「――ゲンプロクス分析者を、狩るぞ」
「――ゲンプロクス分析者を、殺すぞ」
「――ゲンプロクス分析者は、種族の仇だ」
「ペリー・ローダンは~」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモスを、どうにかするぞ」
「――終末式部官グリンヴァランを、こうにかするぞ」
「――脱出なんて、断固阻止だ」
「と」
「――!」
「〈終末震〉第1波、到来」
「――うわわ……物理法則が、直下型っ」
「――うわわ……横揺れも、してるよ」
「ペリー・ローダン、上下左右もわからない」
「知覚は、ぐるぐる」
「錯覚・幻覚の万華鏡に無限落下、の一歩手前……」
「――はっ」
「〈終末震〉の波は、過ぎ去り~」
「あたりは、ふたたび、何事もなかったみたいに」
クレーター湖、湖畔――
「ホボゲイ=芋虫ロボット」
「ペリー・ローダンを背中に乗せて~」
「――どどどどど……ぴたっ」
「目的地、到着」
「クレーター湖の、湖上には~」
「ゲンプロクス分析者・基地《イロタク》の、12脚ドーム」
「で」
「その、上空に~」
「――!」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「両名を乗せた、反重力プラットフォームが、浮かんでいるのでした」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
それでも世界はまわっている。
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 501 [不定期刊] 2008/03/10
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
1 . Robert Feldhoff / Trafalgars Killer / トラファルガー殺人者
2 . Christian Montillon / Sturm der Kriegsandroiden / 戦闘アンドロイド殺到
3 . Hans Kneifel / Rhodan mal tausend / ローダン1000回
以下、未詳
4月4日開始、企画物ヘフト・シリーズ。12冊、隔週刊。
「時は、西暦2166年――」
「惑星テラが、まだ銀河系の新興勢力だったころ~」
「突如」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン、暗殺未遂事件」
「――テロリストの、拠点は?」
「――デメトリア星団?」
「――テラナーを快く思わない、謎の君主?」
「立ち向かうのは~」
「大執政官ペリー・ローダンと、ミュータント部隊」
「ペリー・ローダン大活劇?」
「はじまり、はじまり」
「なのでした」
□ Perry Rhodan-Extra 6
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra6.html ]
3月7日刊行、〈特別編集版〉ヘフトの6冊目。
こんな話が、収録されるらしい。
Wim Vandemaan / Der Dritte Goratschin / 3人目のゴラチン
「時は、新銀河暦1346年――」
「銀河系は、目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の主星系ソルだけが~」
「唯一、独立を維持」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉に、隠れて~」
「テラナーたちは、策を練る」
「テラナーでない者たちも、策を練る」
「金星と惑星テラの、アラスたちも、策を練る」
「――〈反逆者〉の指揮官級は、双頭生物?」
「――ふたつの頭に、きっと睨まれると、内因性の痛みが?」
「――!」
「――そうだっ」
「――惑星テラの歴史に、そういうのがいたぞ」
「――しかも、睨むと、爆発するヤツ」
□ Perry Rhodan-Heft
2428 . Horst Hoffmann / Hobogey der Rächer / 復讐者ホボゲイ
2429 . Arndt Ellmer / Das Terminale Beben / 終末震
2430 . Arndt Ellmer / Der Genprox-Explorer / ゲンプロクス探査機
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
□ Perry Rhodan-Heft 2428話「復讐者ホボゲイ」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2428.html ]
紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河――
「〈秩序の勢力〉側~」
「女将軍カムコさん指揮下、〈法行進〉艦隊18万隻は~」
「〈秩序の回廊〉を抜けて、タレ=シャルム銀河へ」
「――ごごごっ」
「〈秩序の回廊〉出口――〈法〉付与機2基で構成――に~」
「〈法行進〉艦隊18万隻が、実体化」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》も、実体化」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》、艦内――
「格納庫の、救命カプセル1基に~」
「――(こそこそ)」
「潜んで、いるのは~」
「〈混沌の勢力〉側~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「そして、誘拐してきた捕虜ペリー・ローダン――麻痺状態」
「……」
「タレ=シャルム銀河では~」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「――ぶぶーん」
「なにやら、得体のしれないパラノーマルな振動」
「――ぶぶぶーん」
「通常宇宙の生命体からすると不快な振動が、あたりに充満」
「でも」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の出自は、〈負の球体〉」
「――(うーさーぎおーいしーかーのーやーまー)」
「るんるん、です」
「さて」
「ここらは、味方――〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉――の、制宙域」
「ここらで、脱出して、拾ってもらいましょう」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポーラライゼーターっ」
「64個の高次エネルギーの塊を、爆弾がわり」
「――ばーん」
「〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》艦内を、プシ的な爆風だかなんだか」
「――ぶひょーっ」
「――ひーっ」
「混乱に、乗じて~」
「――救命カプセル、発進っ」
「――超空間、突入っ」
「無事、逃げおおせたのです」
「が」
「――ぷしゅ?」
「――ふしゅしゅるししー」
「救命カプセル、不調」
「――パラポーラライゼーターの、影響で?」
「――救命カプセルの機器まで、致命的に損壊?」
「本末転倒」
「逃走距離、わずか14.7光年」
「恒星アタ、惑星アタ・タゲノ近傍で、通常空間に落下」
「惑星アタ・タゲノへ、墜落していくのでした」
惑星アタ・タゲノ、墜落した救命カプセル――
「3名は、生命に別状ありませんが~」
「救命カプセル、航行不能」
「通信機も、御臨終」
「終末式部官グリンヴァラン殿、曰く」
「――墜落するとき、探知したのですが」
「――惑星アタ・タゲノは、ゲンプロクス分析者の基地があるです」
「たどりつけば、救援を呼べるでしょう」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「あれこれ相談、していると~」
「……」
「捕虜ペリー・ローダン――麻痺から醒めました」
「――(そーっと)」
「救命カプセルから、脱走」
「危険な密林で、サバイバル」
「――きしゃーっ」
「――ひーっ」
「――そこまでだ、ペリー・ローダン」
「追ってきた~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「たやすく、ペリー・ローダンを、再捕獲」
「縛りあげると~」
「反重力プラットフォーム――救命艇の部品から組み立てた――に、乗せて~」
「――発進だっ」
「――ゲンプロクス分析者の基地へっ」
惑星アタ・タゲノ、異星知性体ホボゲイ――
「ホボゲイ――」
「外観は、黄土色の巨大芋虫」
「惑星から惑星へ、わたりあるいて、幾歳月」
「――ゲンプロクス分析者を、狩るぞ」
「――ゲンプロクス分析者を、殺すぞ」
「――ゲンプロクス分析者は、種族の仇だ」
「で」
「ホボゲイは、墜落した救命カプセルを、ひそかに監視」
「考えるに」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモス?」
「――終末式部官グリンヴァラン?」
「――両名は、敵だ」
「――あの捕虜を、解放したら?」
「――味方になってくれる、かも?」
惑星アタ・タゲノ、反重力プラットフォーム――
「最初に、気づいたのは、終末式部官グリンヴァラン殿」
「――殺気?」
「――襲撃だっ」
「ホボゲイの、黄土色の巨大芋虫の身体から~」
「――ぶわっ」
「湧きだす、多数の昆虫ロボット親衛隊」
「反重力プラットフォームに、襲来」
「――なに!」
「――何?」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス」
「終末式部官グリンヴァラン」
「わけもわからず、応戦開始」
「混乱に、乗じて~」
「――(こそこそこそー)」
「全長15cmのトンボっぽいロボット3体が~」
「背後に、まわりこむと、熱線放射」
「――ぴぴぴー」
「捕虜ペリー・ローダン――縛めが、解けました」
「――(そーっと)」
「反重力プラットフォームから、脱走」
「と」
「――!」
「ホボゲイ――黄土色の巨大芋虫――が、出迎えます」
「――は、はろー?」
「――○☆◎※★っ!」
「言葉は、通じませんでした」
「が」
「――助けて、くれたのか?」
「――背中に、乗れと?」
「――うわっ、いきなり全力疾走するんじゃなーい」
「昆虫ロボット親衛隊の牽制攻撃も、すでに背後に遠く~」
「逃走成功」
惑星アタ・タゲノ、ペリー・ローダンと異星知性体ホボゲイ――
「ペリー・ローダンは、考える」
「――この芋虫、本当に生命体?」
「――なんか、機械のようでもあるが」
「ホボゲイは、推測する」
「――惑星アタ・タゲノの動植物相に、独特な振動プシ症状がくっきり」
「――これは……〈終末震〉が来る?」
以下、次号。
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
ああ、〈大群〉が、来る……。
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d-information ◆ 500 [不定期刊] 2008/03/03
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◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
1 . Robert Feldhoff / Trafalgars Killer / トラファルガー殺人者
2 . Christian Montillon / Sturm der Kriegsandroiden / 戦闘アンドロイド殺到
3 . Hans Kneifel / Rhodan mal tausend / ローダン1000回
以下、未詳
4月4日開始、企画物ヘフト・シリーズ。12冊、隔週刊。
「時は、西暦2166年――」
「惑星テラが、まだ銀河系の新興勢力だったころ~」
「突如」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン、暗殺未遂事件」
「――テロリストの、拠点は?」
「――デメトリア星団?」
「――テラナーを快く思わない、謎の君主?」
「立ち向かうのは~」
「大執政官ペリー・ローダンと、ミュータント部隊」
「ペリー・ローダン大活劇?」
「はじまり、はじまり」
「なのでした」
□ Perry Rhodan-Extra 6
[ http://perry-rhodan.net/produkte/hefte/sonderpublikationen/prextra6.html ]
3月7日刊行、〈特別編集版〉ヘフトの6冊目。
こんな話が、収録されるらしい。
Wim Vandemaan / Der Dritte Goratschin / 3人目のゴラチン
「時は、新銀河暦1346年――」
「銀河系は、目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の主星系ソルだけが~」
「唯一、独立を維持」
「強力無比の〈テラノヴァ・バリア〉に、隠れて~」
「テラナーたちは、策を練る」
「テラナーでない者たちも、策を練る」
「金星と惑星テラの、アラスたちも、策を練る」
「――〈反逆者〉の指揮官級は、双頭生物?」
「――ふたつの頭に、きっと睨まれると、内因性の痛みが?」
「――!」
「――そうだっ」
「――惑星テラの歴史に、そういうのがいたぞ」
「――しかも、睨むと、爆発するヤツ」
□ Perry Rhodan-Heft
2428 . Horst Hoffmann / Hobogey der Rächer / 復讐者ホボゲイ
2429 . Arndt Ellmer / Das Terminale Beben / 終末震
2430 . Arndt Ellmer / Der Genprox-Explorer / ゲンプロクス探査機
2431 . Horst Hoffmann / Attacke der Cypron / サイプロンの攻撃
2432 . Hubert Haensel / Proto-Negasphäre / 原〈負の球体〉
□ Perry Rhodan-Heft 2428話「復讐者ホボゲイ」
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紀元前2005万9813年、タレ=シャルム銀河――
「〈秩序の勢力〉側~」
「女将軍カムコさん指揮下、〈法行進〉艦隊18万隻は~」
「〈秩序の回廊〉を抜けて、タレ=シャルム銀河へ」
「――ごごごっ」
「〈秩序の回廊〉出口――〈法〉付与機2基で構成――に~」
「〈法行進〉艦隊18万隻が、実体化」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》も、実体化」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》、艦内――
「格納庫の、救命カプセル1基に~」
「――(こそこそ)」
「潜んで、いるのは~」
「〈混沌の勢力〉側~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「そして、誘拐してきた捕虜ペリー・ローダン――麻痺状態」
「……」
「タレ=シャルム銀河では~」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「――ぶぶーん」
「なにやら、得体のしれないパラノーマルな振動」
「――ぶぶぶーん」
「通常宇宙の生命体からすると不快な振動が、あたりに充満」
「でも」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿の出自は、〈負の球体〉」
「――(うーさーぎおーいしーかーのーやーまー)」
「るんるん、です」
「さて」
「ここらは、味方――〈混沌の勢力〉の大軍勢〈反逆者〉――の、制宙域」
「ここらで、脱出して、拾ってもらいましょう」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポーラライゼーターっ」
「64個の高次エネルギーの塊を、爆弾がわり」
「――ばーん」
「〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》艦内を、プシ的な爆風だかなんだか」
「――ぶひょーっ」
「――ひーっ」
「混乱に、乗じて~」
「――救命カプセル、発進っ」
「――超空間、突入っ」
「無事、逃げおおせたのです」
「が」
「――ぷしゅ?」
「――ふしゅしゅるししー」
「救命カプセル、不調」
「――パラポーラライゼーターの、影響で?」
「――救命カプセルの機器まで、致命的に損壊?」
「本末転倒」
「逃走距離、わずか14.7光年」
「恒星アタ、惑星アタ・タゲノ近傍で、通常空間に落下」
「惑星アタ・タゲノへ、墜落していくのでした」
惑星アタ・タゲノ、墜落した救命カプセル――
「3名は、生命に別状ありませんが~」
「救命カプセル、航行不能」
「通信機も、御臨終」
「終末式部官グリンヴァラン殿、曰く」
「――墜落するとき、探知したのですが」
「――惑星アタ・タゲノは、ゲンプロクス分析者の基地があるです」
「たどりつけば、救援を呼べるでしょう」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「あれこれ相談、していると~」
「……」
「捕虜ペリー・ローダン――麻痺から醒めました」
「――(そーっと)」
「救命カプセルから、脱走」
「危険な密林で、サバイバル」
「――きしゃーっ」
「――ひーっ」
「――そこまでだ、ペリー・ローダン」
「追ってきた~」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「終末式部官グリンヴァラン殿」
「たやすく、ペリー・ローダンを、再捕獲」
「縛りあげると~」
「反重力プラットフォーム――救命艇の部品から組み立てた――に、乗せて~」
「――発進だっ」
「――ゲンプロクス分析者の基地へっ」
惑星アタ・タゲノ、異星知性体ホボゲイ――
「ホボゲイ――」
「外観は、黄土色の巨大芋虫」
「惑星から惑星へ、わたりあるいて、幾歳月」
「――ゲンプロクス分析者を、狩るぞ」
「――ゲンプロクス分析者を、殺すぞ」
「――ゲンプロクス分析者は、種族の仇だ」
「で」
「ホボゲイは、墜落した救命カプセルを、ひそかに監視」
「考えるに」
「――双頭大佐エカトゥス・アティモス?」
「――終末式部官グリンヴァラン?」
「――両名は、敵だ」
「――あの捕虜を、解放したら?」
「――味方になってくれる、かも?」
惑星アタ・タゲノ、反重力プラットフォーム――
「最初に、気づいたのは、終末式部官グリンヴァラン殿」
「――殺気?」
「――襲撃だっ」
「ホボゲイの、黄土色の巨大芋虫の身体から~」
「――ぶわっ」
「湧きだす、多数の昆虫ロボット親衛隊」
「反重力プラットフォームに、襲来」
「――なに!」
「――何?」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス」
「終末式部官グリンヴァラン」
「わけもわからず、応戦開始」
「混乱に、乗じて~」
「――(こそこそこそー)」
「全長15cmのトンボっぽいロボット3体が~」
「背後に、まわりこむと、熱線放射」
「――ぴぴぴー」
「捕虜ペリー・ローダン――縛めが、解けました」
「――(そーっと)」
「反重力プラットフォームから、脱走」
「と」
「――!」
「ホボゲイ――黄土色の巨大芋虫――が、出迎えます」
「――は、はろー?」
「――○☆◎※★っ!」
「言葉は、通じませんでした」
「が」
「――助けて、くれたのか?」
「――背中に、乗れと?」
「――うわっ、いきなり全力疾走するんじゃなーい」
「昆虫ロボット親衛隊の牽制攻撃も、すでに背後に遠く~」
「逃走成功」
惑星アタ・タゲノ、ペリー・ローダンと異星知性体ホボゲイ――
「ペリー・ローダンは、考える」
「――この芋虫、本当に生命体?」
「――なんか、機械のようでもあるが」
「ホボゲイは、推測する」
「――惑星アタ・タゲノの動植物相に、独特な振動プシ症状がくっきり」
「――これは……〈終末震〉が来る?」
以下、次号。
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ああ、〈大群〉が、来る……。
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