2008年6月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら
2448 . Hubert Haensel / Tage der Angst / 恐怖の日々
2449 . Hubert Haensel / Die Finale Schlacht / 決戦
2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
□ Perry Rhodan-Heft 2445話「混沌の被造物」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2445.html ]
2000万年前、タレ=シャルム銀河――
「タレ=シャルム銀河では、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉建設事業を完遂したい」
「各所の星域に、発生した原〈混沌胞〉」
「原〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌胞〉に」
「〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌叢〉に」
「こうして~」
「〈混沌叢〉が、タレ=シャルム銀河全域を、覆いつくせば~」
「タレ=シャルム銀河は、〈負の球体〉に、なってしまうのです」
「……」
「過去に跳躍した《ジュール・ヴェルヌ》の、艦内時間では~」
「新銀河暦1347年3月」
「目下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》と~」
「サイプロン艦隊1万4000隻と~」
「共に、集結星域マギヌス=リエへ、航行中」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「エカトゥス・アティモス殿は~」
「もと〈混沌の勢力〉の将校、ですが~」
「〈ラボラトの爪〉の条件付けを、解かれて~」
「いまは、けっこうイイヤツかも」
「で」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――本当の友達に、なってはくれまいか?」
「――友達の証拠に、《ジュール・ヴェルヌ》の素姓を、教えよう」
「――もちろん、他人には、絶対秘密だ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿、としても~」
「知らない方が、幸せなことも、あるわけで」
「――2000万年の未来、から?」
「――〈秩序の勢力〉……もとい、超知性体アルケティムさまが?」
「――〈負の球体〉建設阻止した秘策を、学びたい?」
「――てことは?」
「――〈負の球体〉タレ=シャルム建設は、頓挫・決定事項?」
「唖然愕然」
「……」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「頭がふたつある、改造生物」
「エカトゥス・アヤストレウス――」
「種族の発祥は、〈負の球体〉」
「アティモス・フライ――」
「もと、コスモクラート陣営の策士が、〈混沌の勢力〉に転向」
「〈負の球体〉の〈振動プシ〉を、浴びると~」
「――ああ、故郷の風の、匂いがするっ」
「元気回復」
「なのですが」
「――〈負の球体〉タレ=シャルム建設は、頓挫・決定事項?」
「――てことは?」
「――ああ、故郷の風が、消えてしまうっ」
「意気消沈」
「……」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「パラポーラライゼーター生成能力者」
「パラポーラライゼーターは、プシ物質の塊のようなもの」
「それなり、危険な武器になります」
「が」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――キミが、それをボクたちのために使ってくれると、信じている」
「とめるつもりは、ないようです」
「で」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「パラポーラライゼーターを~」
「――ひとつ、ぽっとん」
「――ふたつ、ぽっとん」
「――ああ、オレをこんなに信用したって~」
「――見返りなんか、ないんだからな」
「――ふん」
「なんとも、落ち着かない」
「……」
「ところで」
「《ジュール・ヴェルヌ》に4名派遣されている、サイプロン種族」
「スフェリカー4名は~」
「水棲生物」
「特別あつらえの、水槽で~」
「――ぱちゃぱちゃ」
「で」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿も~」
「本来は、水棲生物」
「いっしょに、水槽で~」
「――ぱちゃぱちゃ」
「いろいろな、ことから~」
「逃避行動」
「……」
「ちなみに」
「《ジュール・ヴェルヌ》に4名派遣されている、サイプロン種族」
「スフェリカー――〈負の球体〉水先案内能力者――4名は~」
「――ぱちゃぱちゃ」
「しながらも、仕事中」
「物理法則が変容しはじめた、原〈負の球体〉タレ=シャルム」
「一般の宇宙船は、探知不能・直進不能」
「でも」
「スフェリカーが、正しい針路を、示してくれるので~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、自力航行可能」
「順風満帆」
集結星域マギヌス=リエ――
「サイプロン艦隊1万4000隻」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》」
「そして、《ジュール・ヴェルヌ》」
「到着」
「で」
「数週間の、うちに~」
「シャレマ人の、深紅のシュレム戦闘機1200機」
「ロボット文明キントロナの巨艦900隻」
「ゲッジム種族の5555隻」
「いずれも自力航行可能な、地元の戦力が~」
「続々、集結」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、5月8日――
「集結星域マギヌス=リエに~」
「〈秩序の勢力〉の〈法〉付与機2基」
「《ケオス=アキス》」
「《ケオス=デグ》」
「到着」
「――みょみょみょ」
「生成される、〈秩序の回廊〉の入口」
「集結した、地元連合艦隊は~」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》の、先導のもと~」
「――ごごごごごごご……っ」
「突入」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「〈秩序の回廊〉の内部には~」
「〈負の球体〉の〈振動プシ〉は、届きません」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――!」
「――ああ、故郷の風の、匂いがしないっ」
「一瞬、パニック」
「スフェリカーの水槽に、まず、ぱっしゃん」
「――はあ……」
「落ち着いた、ところで~」
「自室に駆けこみ、ひきこもり」
「――ぶるぶる」
「さながら、麻薬の禁断症状」
「で」
「乗員を代表して、モンドラ・ダイアモンドさん」
「――とんとん」
「――《ジュール・ヴェルヌ》には、名医も迷医も、いるのよ」
「――その気があったら、見てもらえば?」
「対して、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「――このオレさまを、誰だと思っている?」
「――これくらい、ひとりで解決してみせるさっ」
「それはもう、きっぱりと」
「が」
「手の震えは、とまりません」
「――ぶるぶる」
「……」
「そうする、うちに~」
「地元連合艦隊は、〈ハイパー交差点〉に、到着」
〈ハイパー交差点〉――
「直径65万km、球状の閉鎖空間」
「〈法〉付与機《ケオス=アキス》」
「〈法〉付与機《ケオス=デグ》」
「が、最後に到着して」
「――みょみょみょ」
「閉塞する、〈秩序の回廊〉の出口」
「と」
「――みょみょみょ」
「生成される、別の〈秩序の回廊〉の出口」
「――ごごごごごごご……っ」
「〈法行進〉艦隊、到着」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》も、到着」
「すぐに」
「旗艦《タロシ》は~」
「〈ハイパー交差点〉の中心部――〈法〉付与機13基が集結する――へ」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》では~」
「高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉に、すごい反応」
「――〈ハイパー交差点〉の中心部で?」
「――5次元性、6次元性の、猛烈な放射?」
「ペリー・ローダン、推測して曰く」
「――超知性体アルケティムが、来る?」
「で」
「〈ハイパー交差点〉の、中心部」
「〈法〉付与機が囲む、空間に~」
「突如出現、純粋なプシオン・エネルギー」
「直径1万6000km」
「見た目は、もう、ほとんど〈太陽〉」
「グッキー、推測して曰く」
「――超知性体アルケティムさま?」
「――でも、本物っぽくない?」
「――この宇宙への、投影像?」
「――錨というか、アバターというか?」
「――で、ここまですごいの?」
「――だったら、本体は、どんななのさ?」
「……」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》も~」
「《ジュール・ヴェルヌ》も~」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》に、近づいてみますが~」
「旗艦《タロシ》に招かれたのは、使者キ=ミョだけ」
「ペリー・ローダン、呼びかけます」
「――もしもーし」
「――カムコさーん」
「が、完全黙殺」
「で」
「ペリー・ローダン」
「ふてくされて、いると~」
「――〈法行進〉艦隊にまじって、衛星サイズの超巨艦?」
「――もしかして、《ラオマーク》?」
「……」
「《ラオマーク》――」
「直径2072km、超光速駆動を装備した衛星、のようなもの」
「内部は、内径2012kmの空洞世界」
「住んでいるのは、泥棒種族ラオソール」
「感動の、再会です」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、友、来たる」
「――ペリー・ローダンっ」
「――ポタウク王っ」
「――がしっ」
「経緯など、聞いてみると」
「――《ラオマーク》の駆動系は年代もので、な~」
「――5500万光速しか、出ないのだ、な~」
「タレ=シャルム銀河に到着したのが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、4月30日」
「それから~」
「〈秩序の勢力〉の秘密基地=超空間繭〈インタゾ〉へ」
「〈ハイパー交差点〉へ」
「なんとか、間に合った、という次第」
「……」
「ところで」
「泥棒種族ラオソール」
「以前~」
「〈混沌の勢力〉に、牛耳られて~」
「泥棒さまの誇りを、傷つけられたコトが、1回」
「当時の、〈混沌の勢力〉の現場指揮官こそ~」
「エカトゥス・アティモス殿」
「――え?」
「――どうして、コイツがっ」
「――ああ、忘れてたっ」
「と、最後のは、ペリー・ローダンの弁」
「一触即発」
「でしたが~」
「――〈ラボラトの爪〉の条件付けを、解かれて?」
「――いまは、けっこうイイヤツ?」
「――ま、友達の友達は、友達だし、な~」
「泥棒種族ラオソールのポタウク王も、けっこうイイヤツ」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》で、幹部会議――
「と、いう噂を聞きつけた、ペリー・ローダン」
「――幹部120名が、参加する?」
「――オレは? オレの名前は?」
「が、完全黙殺」
「で」
「ペリー・ローダン」
「エカトゥス・アティモス殿を訪ねて、曰く」
「――ボクたちは、親友だ」
「――親友の証拠に、ふたりで《タロシ》に潜入しよう」
「――もちろん、他の友達には、絶対秘密だ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿、としては~」
「――そうまでいうなら、一緒に行ってやっても、良いぞ」
「――ふん」
「で」
「――パラポーラライゼーターっ」
「涙滴型の構造物を、1回1粒」
「さすれば~」
「別のエネルギー水準に、移行して~」
「人も、すーっと、やりすごす」
「壁も、すーっ」
「バリアも、すーっ」
「――パラポール・ベールっ」
「これで、誰にも、見つからない」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》艦内――
「幹部会議は~」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョが、仕切っていました」
「――あれ?」
「――女将軍カムコさんは?」
「それは、それとして」
「使者キ=ミョ、語って曰く」
「――タレ=シャルム銀河の、47%が~」
「――〈混沌胞〉と〈混沌叢〉に、覆われてしまいました」
「――タレ=シャルム銀河の、50%が~」
「――〈混沌叢〉で、つながってしまうと~」
「――もう、〈負の球体〉建設は、止められません」
「――小手先細工の作戦では、成果はないのと同じです」
「使者キ=ミョ、さらに語る」
「――超知性体アルケティムさまは、考えました」
「――タレ=シャルム銀河の、中央部の~」
「――超巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスのご近所に~」
「――〈秩序の回廊〉を、突貫工事します」
「――周知の、とおり~」
「――〈法〉付与機には~」
「――〈モラル・コード〉管轄下みたいな物理状況にする、機能があります」
「――数世紀の、あいだに~」
「――タレ=シャルム銀河の外周域には、環状線のようなものが建設されて~」
「――8つの〈ハイパー交差点〉を、結んでいます」
「――超空間繭〈インタゾ〉も、結んでいます」
「――すでに、1300年前から~」
「――〈法〉付与機111基が、タレ=シャルム銀河に潜入」
「――数百年のうちに~」
「――〈法〉付与機の大半は~」
「――超巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスのご近所に、展開済」
「――原〈負の球体〉は完成に近づき、核壁は発展を続けていますが~」
「――われわれには、〈ハイパー交差点〉という、質実剛健な橋脚があります」
「――一気に、〈秩序の回廊〉の橋を、架け渡し~」
「――あとは、もう」
「――ばばーん」
「――これが、本当の〈秩序の回廊〉作戦なのです」
「……」
「かくして~」
「幹部会議、閉幕」
「ペリー・ローダンは、満足気」
「エカトゥス・アティモス殿は、疲労困憊」
「それでも」
「――親友の証拠とか、絶対秘密とか、言われて……」
「――別に、特別、嬉しかったわけじゃ、ないんだからな」
「――ふん」
「なんとか、無事」
「ふたりは、隠密裏に、《ジュール・ヴェルヌ》に帰到」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「〈振動プシ〉の禁断症状とか」
「自分の将来とか」
「悩みをかかえて、います」
「が」
「――このオレさまを、誰だと思っている?」
「――これくらい、ひとりで解決してみせるさっ」
「とか」
「タンカをきった、関係上~」
「ヒトに頼るのは、格好つかない」
「――パラポーラライゼーターっ」
「ペリー・ローダンの、背中に隠れて」
「――(そーっと)」
「――オレの移動ロボットを、とりかえして~」
「――超知性体アルケティムさまに、助言を仰ごうっ」
「無謀にも」
「超知性体アルケティムの〈太陽〉に、突入」
「――もしもーし」
「――超知性体アルケティムさーん」
「が、完全黙殺」
「事務的に、追い出されます」
「で」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「しょんぼり、していると~」
「全力疾走してきた、ペリー・ローダン」
「――ばかやろうっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の素姓が、バレるだろうっ」
「――オマエなんか、もう友達じゃないっ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「あわてて、素直に平身低頭」
「――悪かった」
「――もうしません」
「それでも、ペリー・ローダン」
「――信じられるかっ」
「怒りは、なかなか、おさまらない」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、5月14日――
「――旗艦《タロシ》から?」
「――このペリー・ローダンに、来いと連絡?」
「――待たせやがったな、女将軍カムコさんっ(うれしそう)」
「が」
「出迎えたのは、超知性体アルケティムの使者キ=ミョ」
「――あれ?」
「――女将軍カムコさんは?」
「使者キ=ミョ、語って曰く」
「――超知性体アルケティムさまの、推測によれば」
「――〈負人都市〉が、異宇宙から到来」
「――カオプレッサー、超知性体コルトロクが、やってきて~」
「――原〈負の球体〉を、〈負の球体〉に、完璧変換」
「――という、筋書きなのです」
「使者キ=ミョ、さらに語る」
「――11週間前~」
「――ティル=タイル星域で、ストレンジネス効果が、観測されました」
「――当時~」
「――超空間繭〈インタゾ〉に、超知性体アルケティムさまは不在でした」
「――〈法行進〉艦隊司令=女将軍カムコさんは~」
「――やむなく、単身、偵察に出たのですが~」
「――以来、消息不明なのです」
「――で」
「――女将軍カムコさんが、拷問されて~」
「――作戦の全容が知られたら、コトです」
「――救出して、ください」
「なお、語る」
「――救出作戦は、アナタしか、できません」
「――万一、失敗して、捕獲されても~」
「――アナタなら、作戦の全容を知らないから、安心です」
「どうやら」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョは~」
「――オレが、盗み聞きしていたコトを、知らないのか?」
「――ここは、黙っていよう……っと」
「で」
「使者キ=ミョ、最後に」
「――わたしの船《プルラフ》を、使ってください」
「――この《プルラフ》は、もともと〈反逆者〉の船です」
「――この《プルラフ》で、〈負人都市〉に潜入すれば、安心です」
「ペリー・ローダンから、すると~」
「――(おーい、捕獲されても安心とか、言ってなかったか?)」
「――(てことは、危険なんだろ、おい)」
「やんわり、断ろうと、しましたが」
「――アナタは、〈負の球体〉の状況を、間近に見たいのでしょう?」
「――許可して、さしあげますよ」
「言いくるめられて、しまうのです」
《ジュール・ヴェルヌ》で、作戦会議――
「エカトゥス・アティモス殿、曰く」
「――オマエには、もう友達じゃない、って言われたけどな」
「――〈負人都市〉には、一回、行ってみたかったんだぞ」
「――未来というのも、行ってみたかったんだぞ」
「――ふん」
「さらに」
「《ラオマーク》から」
「泥棒種族ラオソールの精鋭200体が、到着」
「率いるのは~」
「ポタウク王の兄弟2名」
「――ヴィズクエガトミ?」
「――リムボクス?」
「――感謝する、ポタウク王っ」
「が」
「ポタウク王、否定して曰く」
「――今から、オレのことは、首領ポタウクと呼べっ」
「――この盗みは、オレが仕切るっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
そういうの、悪友っていうのよ。
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d-information ◆ 517 [不定期刊] 2008/06/30
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら
2448 . Hubert Haensel / Tage der Angst / 恐怖の日々
2449 . Hubert Haensel / Die Finale Schlacht / 決戦
2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
□ Perry Rhodan-Heft 2445話「混沌の被造物」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2445.html ]
2000万年前、タレ=シャルム銀河――
「タレ=シャルム銀河では、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉建設事業を完遂したい」
「各所の星域に、発生した原〈混沌胞〉」
「原〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌胞〉に」
「〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌叢〉に」
「こうして~」
「〈混沌叢〉が、タレ=シャルム銀河全域を、覆いつくせば~」
「タレ=シャルム銀河は、〈負の球体〉に、なってしまうのです」
「……」
「過去に跳躍した《ジュール・ヴェルヌ》の、艦内時間では~」
「新銀河暦1347年3月」
「目下」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》と~」
「サイプロン艦隊1万4000隻と~」
「共に、集結星域マギヌス=リエへ、航行中」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「エカトゥス・アティモス殿は~」
「もと〈混沌の勢力〉の将校、ですが~」
「〈ラボラトの爪〉の条件付けを、解かれて~」
「いまは、けっこうイイヤツかも」
「で」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――本当の友達に、なってはくれまいか?」
「――友達の証拠に、《ジュール・ヴェルヌ》の素姓を、教えよう」
「――もちろん、他人には、絶対秘密だ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿、としても~」
「知らない方が、幸せなことも、あるわけで」
「――2000万年の未来、から?」
「――〈秩序の勢力〉……もとい、超知性体アルケティムさまが?」
「――〈負の球体〉建設阻止した秘策を、学びたい?」
「――てことは?」
「――〈負の球体〉タレ=シャルム建設は、頓挫・決定事項?」
「唖然愕然」
「……」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「頭がふたつある、改造生物」
「エカトゥス・アヤストレウス――」
「種族の発祥は、〈負の球体〉」
「アティモス・フライ――」
「もと、コスモクラート陣営の策士が、〈混沌の勢力〉に転向」
「〈負の球体〉の〈振動プシ〉を、浴びると~」
「――ああ、故郷の風の、匂いがするっ」
「元気回復」
「なのですが」
「――〈負の球体〉タレ=シャルム建設は、頓挫・決定事項?」
「――てことは?」
「――ああ、故郷の風が、消えてしまうっ」
「意気消沈」
「……」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「パラポーラライゼーター生成能力者」
「パラポーラライゼーターは、プシ物質の塊のようなもの」
「それなり、危険な武器になります」
「が」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――キミが、それをボクたちのために使ってくれると、信じている」
「とめるつもりは、ないようです」
「で」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「パラポーラライゼーターを~」
「――ひとつ、ぽっとん」
「――ふたつ、ぽっとん」
「――ああ、オレをこんなに信用したって~」
「――見返りなんか、ないんだからな」
「――ふん」
「なんとも、落ち着かない」
「……」
「ところで」
「《ジュール・ヴェルヌ》に4名派遣されている、サイプロン種族」
「スフェリカー4名は~」
「水棲生物」
「特別あつらえの、水槽で~」
「――ぱちゃぱちゃ」
「で」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿も~」
「本来は、水棲生物」
「いっしょに、水槽で~」
「――ぱちゃぱちゃ」
「いろいろな、ことから~」
「逃避行動」
「……」
「ちなみに」
「《ジュール・ヴェルヌ》に4名派遣されている、サイプロン種族」
「スフェリカー――〈負の球体〉水先案内能力者――4名は~」
「――ぱちゃぱちゃ」
「しながらも、仕事中」
「物理法則が変容しはじめた、原〈負の球体〉タレ=シャルム」
「一般の宇宙船は、探知不能・直進不能」
「でも」
「スフェリカーが、正しい針路を、示してくれるので~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、自力航行可能」
「順風満帆」
集結星域マギヌス=リエ――
「サイプロン艦隊1万4000隻」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》」
「そして、《ジュール・ヴェルヌ》」
「到着」
「で」
「数週間の、うちに~」
「シャレマ人の、深紅のシュレム戦闘機1200機」
「ロボット文明キントロナの巨艦900隻」
「ゲッジム種族の5555隻」
「いずれも自力航行可能な、地元の戦力が~」
「続々、集結」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、5月8日――
「集結星域マギヌス=リエに~」
「〈秩序の勢力〉の〈法〉付与機2基」
「《ケオス=アキス》」
「《ケオス=デグ》」
「到着」
「――みょみょみょ」
「生成される、〈秩序の回廊〉の入口」
「集結した、地元連合艦隊は~」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》の、先導のもと~」
「――ごごごごごごご……っ」
「突入」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「〈秩序の回廊〉の内部には~」
「〈負の球体〉の〈振動プシ〉は、届きません」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「――!」
「――ああ、故郷の風の、匂いがしないっ」
「一瞬、パニック」
「スフェリカーの水槽に、まず、ぱっしゃん」
「――はあ……」
「落ち着いた、ところで~」
「自室に駆けこみ、ひきこもり」
「――ぶるぶる」
「さながら、麻薬の禁断症状」
「で」
「乗員を代表して、モンドラ・ダイアモンドさん」
「――とんとん」
「――《ジュール・ヴェルヌ》には、名医も迷医も、いるのよ」
「――その気があったら、見てもらえば?」
「対して、双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「――このオレさまを、誰だと思っている?」
「――これくらい、ひとりで解決してみせるさっ」
「それはもう、きっぱりと」
「が」
「手の震えは、とまりません」
「――ぶるぶる」
「……」
「そうする、うちに~」
「地元連合艦隊は、〈ハイパー交差点〉に、到着」
〈ハイパー交差点〉――
「直径65万km、球状の閉鎖空間」
「〈法〉付与機《ケオス=アキス》」
「〈法〉付与機《ケオス=デグ》」
「が、最後に到着して」
「――みょみょみょ」
「閉塞する、〈秩序の回廊〉の出口」
「と」
「――みょみょみょ」
「生成される、別の〈秩序の回廊〉の出口」
「――ごごごごごごご……っ」
「〈法行進〉艦隊、到着」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》も、到着」
「すぐに」
「旗艦《タロシ》は~」
「〈ハイパー交差点〉の中心部――〈法〉付与機13基が集結する――へ」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》では~」
「高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉に、すごい反応」
「――〈ハイパー交差点〉の中心部で?」
「――5次元性、6次元性の、猛烈な放射?」
「ペリー・ローダン、推測して曰く」
「――超知性体アルケティムが、来る?」
「で」
「〈ハイパー交差点〉の、中心部」
「〈法〉付与機が囲む、空間に~」
「突如出現、純粋なプシオン・エネルギー」
「直径1万6000km」
「見た目は、もう、ほとんど〈太陽〉」
「グッキー、推測して曰く」
「――超知性体アルケティムさま?」
「――でも、本物っぽくない?」
「――この宇宙への、投影像?」
「――錨というか、アバターというか?」
「――で、ここまですごいの?」
「――だったら、本体は、どんななのさ?」
「……」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョの船《プルラフ》も~」
「《ジュール・ヴェルヌ》も~」
「女将軍カムコさんの旗艦《タロシ》に、近づいてみますが~」
「旗艦《タロシ》に招かれたのは、使者キ=ミョだけ」
「ペリー・ローダン、呼びかけます」
「――もしもーし」
「――カムコさーん」
「が、完全黙殺」
「で」
「ペリー・ローダン」
「ふてくされて、いると~」
「――〈法行進〉艦隊にまじって、衛星サイズの超巨艦?」
「――もしかして、《ラオマーク》?」
「……」
「《ラオマーク》――」
「直径2072km、超光速駆動を装備した衛星、のようなもの」
「内部は、内径2012kmの空洞世界」
「住んでいるのは、泥棒種族ラオソール」
「感動の、再会です」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、友、来たる」
「――ペリー・ローダンっ」
「――ポタウク王っ」
「――がしっ」
「経緯など、聞いてみると」
「――《ラオマーク》の駆動系は年代もので、な~」
「――5500万光速しか、出ないのだ、な~」
「タレ=シャルム銀河に到着したのが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、4月30日」
「それから~」
「〈秩序の勢力〉の秘密基地=超空間繭〈インタゾ〉へ」
「〈ハイパー交差点〉へ」
「なんとか、間に合った、という次第」
「……」
「ところで」
「泥棒種族ラオソール」
「以前~」
「〈混沌の勢力〉に、牛耳られて~」
「泥棒さまの誇りを、傷つけられたコトが、1回」
「当時の、〈混沌の勢力〉の現場指揮官こそ~」
「エカトゥス・アティモス殿」
「――え?」
「――どうして、コイツがっ」
「――ああ、忘れてたっ」
「と、最後のは、ペリー・ローダンの弁」
「一触即発」
「でしたが~」
「――〈ラボラトの爪〉の条件付けを、解かれて?」
「――いまは、けっこうイイヤツ?」
「――ま、友達の友達は、友達だし、な~」
「泥棒種族ラオソールのポタウク王も、けっこうイイヤツ」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》で、幹部会議――
「と、いう噂を聞きつけた、ペリー・ローダン」
「――幹部120名が、参加する?」
「――オレは? オレの名前は?」
「が、完全黙殺」
「で」
「ペリー・ローダン」
「エカトゥス・アティモス殿を訪ねて、曰く」
「――ボクたちは、親友だ」
「――親友の証拠に、ふたりで《タロシ》に潜入しよう」
「――もちろん、他の友達には、絶対秘密だ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿、としては~」
「――そうまでいうなら、一緒に行ってやっても、良いぞ」
「――ふん」
「で」
「――パラポーラライゼーターっ」
「涙滴型の構造物を、1回1粒」
「さすれば~」
「別のエネルギー水準に、移行して~」
「人も、すーっと、やりすごす」
「壁も、すーっ」
「バリアも、すーっ」
「――パラポール・ベールっ」
「これで、誰にも、見つからない」
〈法行進〉艦隊旗艦《タロシ》艦内――
「幹部会議は~」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョが、仕切っていました」
「――あれ?」
「――女将軍カムコさんは?」
「それは、それとして」
「使者キ=ミョ、語って曰く」
「――タレ=シャルム銀河の、47%が~」
「――〈混沌胞〉と〈混沌叢〉に、覆われてしまいました」
「――タレ=シャルム銀河の、50%が~」
「――〈混沌叢〉で、つながってしまうと~」
「――もう、〈負の球体〉建設は、止められません」
「――小手先細工の作戦では、成果はないのと同じです」
「使者キ=ミョ、さらに語る」
「――超知性体アルケティムさまは、考えました」
「――タレ=シャルム銀河の、中央部の~」
「――超巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスのご近所に~」
「――〈秩序の回廊〉を、突貫工事します」
「――周知の、とおり~」
「――〈法〉付与機には~」
「――〈モラル・コード〉管轄下みたいな物理状況にする、機能があります」
「――数世紀の、あいだに~」
「――タレ=シャルム銀河の外周域には、環状線のようなものが建設されて~」
「――8つの〈ハイパー交差点〉を、結んでいます」
「――超空間繭〈インタゾ〉も、結んでいます」
「――すでに、1300年前から~」
「――〈法〉付与機111基が、タレ=シャルム銀河に潜入」
「――数百年のうちに~」
「――〈法〉付与機の大半は~」
「――超巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスのご近所に、展開済」
「――原〈負の球体〉は完成に近づき、核壁は発展を続けていますが~」
「――われわれには、〈ハイパー交差点〉という、質実剛健な橋脚があります」
「――一気に、〈秩序の回廊〉の橋を、架け渡し~」
「――あとは、もう」
「――ばばーん」
「――これが、本当の〈秩序の回廊〉作戦なのです」
「……」
「かくして~」
「幹部会議、閉幕」
「ペリー・ローダンは、満足気」
「エカトゥス・アティモス殿は、疲労困憊」
「それでも」
「――親友の証拠とか、絶対秘密とか、言われて……」
「――別に、特別、嬉しかったわけじゃ、ないんだからな」
「――ふん」
「なんとか、無事」
「ふたりは、隠密裏に、《ジュール・ヴェルヌ》に帰到」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内、双頭大佐エカトゥス・アティモス――
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿は~」
「〈振動プシ〉の禁断症状とか」
「自分の将来とか」
「悩みをかかえて、います」
「が」
「――このオレさまを、誰だと思っている?」
「――これくらい、ひとりで解決してみせるさっ」
「とか」
「タンカをきった、関係上~」
「ヒトに頼るのは、格好つかない」
「――パラポーラライゼーターっ」
「ペリー・ローダンの、背中に隠れて」
「――(そーっと)」
「――オレの移動ロボットを、とりかえして~」
「――超知性体アルケティムさまに、助言を仰ごうっ」
「無謀にも」
「超知性体アルケティムの〈太陽〉に、突入」
「――もしもーし」
「――超知性体アルケティムさーん」
「が、完全黙殺」
「事務的に、追い出されます」
「で」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「しょんぼり、していると~」
「全力疾走してきた、ペリー・ローダン」
「――ばかやろうっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の素姓が、バレるだろうっ」
「――オマエなんか、もう友達じゃないっ」
「双頭大佐エカトゥス・アティモス殿」
「あわてて、素直に平身低頭」
「――悪かった」
「――もうしません」
「それでも、ペリー・ローダン」
「――信じられるかっ」
「怒りは、なかなか、おさまらない」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、5月14日――
「――旗艦《タロシ》から?」
「――このペリー・ローダンに、来いと連絡?」
「――待たせやがったな、女将軍カムコさんっ(うれしそう)」
「が」
「出迎えたのは、超知性体アルケティムの使者キ=ミョ」
「――あれ?」
「――女将軍カムコさんは?」
「使者キ=ミョ、語って曰く」
「――超知性体アルケティムさまの、推測によれば」
「――〈負人都市〉が、異宇宙から到来」
「――カオプレッサー、超知性体コルトロクが、やってきて~」
「――原〈負の球体〉を、〈負の球体〉に、完璧変換」
「――という、筋書きなのです」
「使者キ=ミョ、さらに語る」
「――11週間前~」
「――ティル=タイル星域で、ストレンジネス効果が、観測されました」
「――当時~」
「――超空間繭〈インタゾ〉に、超知性体アルケティムさまは不在でした」
「――〈法行進〉艦隊司令=女将軍カムコさんは~」
「――やむなく、単身、偵察に出たのですが~」
「――以来、消息不明なのです」
「――で」
「――女将軍カムコさんが、拷問されて~」
「――作戦の全容が知られたら、コトです」
「――救出して、ください」
「なお、語る」
「――救出作戦は、アナタしか、できません」
「――万一、失敗して、捕獲されても~」
「――アナタなら、作戦の全容を知らないから、安心です」
「どうやら」
「超知性体アルケティムの使者キ=ミョは~」
「――オレが、盗み聞きしていたコトを、知らないのか?」
「――ここは、黙っていよう……っと」
「で」
「使者キ=ミョ、最後に」
「――わたしの船《プルラフ》を、使ってください」
「――この《プルラフ》は、もともと〈反逆者〉の船です」
「――この《プルラフ》で、〈負人都市〉に潜入すれば、安心です」
「ペリー・ローダンから、すると~」
「――(おーい、捕獲されても安心とか、言ってなかったか?)」
「――(てことは、危険なんだろ、おい)」
「やんわり、断ろうと、しましたが」
「――アナタは、〈負の球体〉の状況を、間近に見たいのでしょう?」
「――許可して、さしあげますよ」
「言いくるめられて、しまうのです」
《ジュール・ヴェルヌ》で、作戦会議――
「エカトゥス・アティモス殿、曰く」
「――オマエには、もう友達じゃない、って言われたけどな」
「――〈負人都市〉には、一回、行ってみたかったんだぞ」
「――未来というのも、行ってみたかったんだぞ」
「――ふん」
「さらに」
「《ラオマーク》から」
「泥棒種族ラオソールの精鋭200体が、到着」
「率いるのは~」
「ポタウク王の兄弟2名」
「――ヴィズクエガトミ?」
「――リムボクス?」
「――感謝する、ポタウク王っ」
「が」
「ポタウク王、否定して曰く」
「――今から、オレのことは、首領ポタウクと呼べっ」
「――この盗みは、オレが仕切るっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
そういうの、悪友っていうのよ。
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d-information ◆ 517 [不定期刊] 2008/06/30
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら
2448 . Hubert Haensel / Tage der Angst / 恐怖の日々
2449 . (未詳)
2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
□ Perry Rhodan-Heft 2444話「決戦前夜」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2444.html ]
2000万年前、タレ=シャルム銀河――
「過去に跳躍した《ジュール・ヴェルヌ》の、艦内時間では~」
「新銀河暦1347年2月」
「……」
「タレ=シャルム銀河では、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉建設事業を完遂したい」
「各所の星域に、発生した原〈混沌胞〉」
「原〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌胞〉に」
「〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌叢〉に」
「こうして~」
「〈混沌叢〉が、タレ=シャルム銀河全域を、覆いつくせば~」
「タレ=シャルム銀河は、〈負の球体〉に、なってしまうのです」
サイプロン種族の拠点惑星、タルクィナ――
「サイプロン種族は、タレ=シャルム銀河抵抗勢力の、筆頭」
「サイプロンの拠点惑星、タルクィナは~」
「タレ=シャルム銀河を放浪する、半空間泡、の中」
「……」
「究極評議員――サイプロン種族の最高権力者――ランダ・エイス」
「ペリー・ローダンに、あれこれ感謝して、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》に、スフェリカー4名を派遣する、であります」
「スフェリカーは、〈負の球体〉水先案内能力者」
「物理法則が変容しはじめた、原〈負の球体〉タレ=シャルム」
「一般の宇宙船は、探知不能・直進不能」
「でも」
「スフェリカーさえいれば、順風満帆」
「で」
「究極評議員ランダ・エイス」
「さらに、曰く」
「――アトレントゥス処置の知識と機材を、伝授する、であります」
「アトレントゥス処置は、〈ラボラトの爪〉を無力化」
「〈混沌の勢力〉の大軍勢、終末戦隊〈反逆者〉の構成員は~」
「〈ラボラトの爪〉を移植されて、条件付けされます」
「でも」
「アトレントゥス処置すれば、じつはけっこう良いヤツもいるのです」
超知性体アルケティムの使者キ=ミョ――
「惑星タルクィナに、いよいよ到着」
「が」
「――使者キ=ミョの船《プルラフ》が?」
「――半空間泡の、すぐ外で?」
「――〈反逆タンク〉の大部隊に、襲撃されてる?」
「即座に」
「――サイプロン艦隊、緊急出撃っ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》も、緊急出撃っ」
「究極評議員ランダ・エイス」
「《ジュール・ヴェルヌ》わずか1隻の支援、なんて~」
「正直、期待していませんでした」
「が」
「テラ製のコントラ・コンピュータがあみだす、卑怯・卑劣な戦術は~」
「効果抜群」
「――ここを、こう」
「――そこを、そう」
「〈反逆タンク〉の大部隊は、被害甚大」
「蜘蛛の子をちらすように、逃げていきました」
《プルラフ》にて、使者キ=ミョ、究極評議員ランダ・エイスと密談――
「使者キ=ミョ、曰く」
「――超知性体アルケティムさまから、お願いです」
「――サイプロン種族の総力をあげて、決戦に臨んでください」
「――サイプロン種族の全艦隊をもって、参戦してください」
「――集結場所は、マギヌス=リエです」
「と、一方的」
「究極評議員ランダ・エイス、問いかけて曰く」
「――なんで、また、いきなり、でありますか?」
「――〈負人都市〉が、あらわれたのです」
「ところで」
「究極評議員ランダ・エイス、他に、気にしていることが、あります」
「――負サイプロンは、作戦に参加しなくても?」
「――もちろん、参加してもらってください」
「――負サイプロンとは、参戦しなくて良い、と約束したので、ありますが?」
「――もちろん、参戦してもらってください」
「……」
「究極評議員ランダ・エイス」
「――どうやって、みんなに話せば良い……でありますか?」
「頭を抱えながら、評議会大陸へ」
《プルラフ》にて、使者キ=ミョ、ペリー・ローダンと会談――
「使者キ=ミョの船《プルラフ》は~」
「円錐型、先端に巨大なマストが1本」
「さきほど、襲撃をうけて、損傷を負ったはず」
「ですが」
「――自然治癒、してる?」
「よく見れば~」
「表面に、二枚貝みたいな生き物が、びっしり」
「内側にも、二枚貝みたいな生き物が、びっしり」
「――フアクトゥが、船を守っているのです」
「ところで」
「使者キ=ミョの船《プルラフ》は~」
「どうやって、敵の目をかいくぐり~」
「ここまで、来たのでしょう」
「――じつは、この《プルラフ》」
「――マストは、超知性体アルケティムさまの知識の集積です」
「――が」
「――マストをとりはずせば、そもそも〈反逆者〉の船なのです」
「――乗員も、そもそも〈反逆者〉のヒト」
「――乗員のウレンゾ・サファ種族は~」
「――ほら、そこの壁に埋まって、にょろーんと触手だしている、でしょう」
「――超知性体アルケティムさまと、最期までつきあう覚悟なのです」
「――船内外、いたるところの二枚貝みたいな、フアクトゥは~」
「――超空間生まれの高次元サンゴ礁、のようなもの」
「――乗員のウレンゾ・サファ種族は~」
「――正確には、高次元サンゴ礁の、中にいて~」
「――船内に、にょろーんと触手をのばして、作業したり~」
「――フアクトゥたちに、指示したり~」
「――船をあれこれ、してくれるのです」
「で」
「使者キ=ミョ」
「ペリー・ローダンに、曰く」
「――超知性体アルケティムさまから、お願いです」
「――《ジュール・ヴェルヌ》とともに、決戦に臨んでください」
「でも」
「ペリー・ローダンとしては、あまり過去の歴史に干渉しない方針」
「――わたしは、超知性体アルケティムさまの偉業を、見学したいのだ」
「と、断りますが」
「――集結場所は、マギヌス=リエです」
「――〈法行進〉艦隊と、合流してから~」
「――女将軍カムコさんと、あらためて話し合ってみてください」
惑星タルクィナ、評議会大陸――
「これまで~」
「サイプロン種族は~」
「超知性体アルケティムさまの依頼を、うけて~」
「ずっと、タレ=シャルム銀河の図面を、作成してきました」
「が」
「――タレ=シャルム銀河の図面作成は、もう、終了?」
「――全情報を、《プルラフ》へ?」
「さらに」
「タレ=シャルム銀河に散っていた、サイプロン艦隊も~」
「緊急招集」
使者キ=ミョ、負サイプロン指導者、僧院長ダリン・アバンギーと会談――
「負サイプロン――」
「800年前、サイプロンから分枝した、支族」
「〈負の球体〉に、完全適応」
「超強力な超能力を、有しています」
「ペリー・ローダンは、サイノスの先祖かも、と推測」
「そんな、負サイプロン」
「〈混沌の勢力〉に捕獲され、使役された~」
「暗い過去が、あります」
「――もう、前線に、出たくないのです」
「が」
「使者キ=ミョ、曰く」
「――超知性体アルケティムさまから、お願いです」
「――昔の協約に、もとづいて~」
「――超知性体アルケティムさまの秘密兵器、として~」
「――負サイプロンも、参戦してください」
「と、一方的」
惑星タルクィナ、評議会大陸――
「究極評議員ランダ・エイスは~」
「やりました」
「――サイプロン種族は、決戦に行くぞっ」
「――おおっ」
「――たとえ種族が滅ぼうと、戦い抜くぞっ」
「――いえぃっ」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、2月末――
「負サイプロンの総員、1万1530名が~」
「自分たちの未来を決めるために、集結しました」
「……」
「そんな、折」
「半空間泡の周辺に、不穏な動き」
「――〈反逆者〉の大艦隊、襲来?」
「――〈戦隊マシーン〉が、半空間泡を探知……したみたい?」
「直後」
「ハイパー爆弾が」
「――ばーん」
「〈反逆タンク〉1部隊が、半空間泡に突入成功」
「惑星タルクィナに、突進」
「そして」
「――ぽーん」
「半空間泡、崩壊」
「――ばばばーん」
「半空間泡、大爆発」
「惑星タルクィナも~」
「サイプロン種族も~」
「負サイプロンも~」
「突入した、〈反逆タンク〉1部隊も~」
「あとには、カケラも、残らない」
「で」
「〈反逆者〉の大艦隊は、もちろん、戦果に大満足」
「凱旋して、いくのでした」
半空間泡、惑星タルクィナ――
「崩壊して、爆発したのは~」
「もちろん、偽物の半空間泡と、偽物の惑星タルクィナです」
「数世紀かけて作った、自信作」
「〈反逆者〉艦隊が騙されたのも、いたしかたなし」
「……」
「ところで」
「《ジュール・ヴェルヌ》の艦載脳〈ネモ〉から~」
「ペリー・ローダンに、報告です」
「――分析に、よると?」
「――使者キ=ミョの、アエガン人の偉丈夫の姿は、偽物?」
「よせば、良いのに~」
「本人に確認する、ペリー・ローダン」
「すると」
「――じつは、このとおり、矮小な老人なのじゃ」
「――人々に感銘をあたえないと、この仕事は務まらんでなあ」
「――黙っておいて、くれんかの?」
「……」
「そうこうする、あいだ~」
「惑星タルクィナの、一角」
「集結した、負サイプロンの総員、1万1530名」
「どうやら、結論が、出たようです」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、3月9日――
「負サイプロンの総員、1万1530名は~」
「〈臆病者の船団〉に、乗船」
「サイプロン種族に、別れを告げて~」
「大宇宙のどこかに、消えたのです」
「一方」
「サイプロン艦隊1万4000隻と《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「集結場所、マギヌス=リエへ向けて、発進」
「……」
「ところで」
「ペリー・ローダン、すっかり忘れていたことが、ひとつ」
「――そういえば、ホボゲイさんは、どうしたろう?」
「――ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は、《ジュール・ヴェルヌ》へ来たか?」
「で」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「じつは、ランダ・エイスの旗艦《シャルクヴァ》に、積んだまま」
「――ホボゲイさんから、伝言です」
「――ランダ・エイスの旗艦《シャルクヴァ》で、行くから」
「――との、ことでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
先週の蒋健(ジョウ・ジアーン)……
周蒋と書くはずだったのを、間違えてました。
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d-information ◆ 516 [不定期刊] 2008/06/23
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら
2448 . Hubert Haensel / Tage der Angst / 恐怖の日々
2449 . (未詳)
2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
□ Perry Rhodan-Heft 2444話「決戦前夜」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2444.html ]
2000万年前、タレ=シャルム銀河――
「過去に跳躍した《ジュール・ヴェルヌ》の、艦内時間では~」
「新銀河暦1347年2月」
「……」
「タレ=シャルム銀河では、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉建設事業を完遂したい」
「各所の星域に、発生した原〈混沌胞〉」
「原〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌胞〉に」
「〈混沌胞〉を相互接続して、〈混沌叢〉に」
「こうして~」
「〈混沌叢〉が、タレ=シャルム銀河全域を、覆いつくせば~」
「タレ=シャルム銀河は、〈負の球体〉に、なってしまうのです」
サイプロン種族の拠点惑星、タルクィナ――
「サイプロン種族は、タレ=シャルム銀河抵抗勢力の、筆頭」
「サイプロンの拠点惑星、タルクィナは~」
「タレ=シャルム銀河を放浪する、半空間泡、の中」
「……」
「究極評議員――サイプロン種族の最高権力者――ランダ・エイス」
「ペリー・ローダンに、あれこれ感謝して、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》に、スフェリカー4名を派遣する、であります」
「スフェリカーは、〈負の球体〉水先案内能力者」
「物理法則が変容しはじめた、原〈負の球体〉タレ=シャルム」
「一般の宇宙船は、探知不能・直進不能」
「でも」
「スフェリカーさえいれば、順風満帆」
「で」
「究極評議員ランダ・エイス」
「さらに、曰く」
「――アトレントゥス処置の知識と機材を、伝授する、であります」
「アトレントゥス処置は、〈ラボラトの爪〉を無力化」
「〈混沌の勢力〉の大軍勢、終末戦隊〈反逆者〉の構成員は~」
「〈ラボラトの爪〉を移植されて、条件付けされます」
「でも」
「アトレントゥス処置すれば、じつはけっこう良いヤツもいるのです」
超知性体アルケティムの使者キ=ミョ――
「惑星タルクィナに、いよいよ到着」
「が」
「――使者キ=ミョの船《プルラフ》が?」
「――半空間泡の、すぐ外で?」
「――〈反逆タンク〉の大部隊に、襲撃されてる?」
「即座に」
「――サイプロン艦隊、緊急出撃っ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》も、緊急出撃っ」
「究極評議員ランダ・エイス」
「《ジュール・ヴェルヌ》わずか1隻の支援、なんて~」
「正直、期待していませんでした」
「が」
「テラ製のコントラ・コンピュータがあみだす、卑怯・卑劣な戦術は~」
「効果抜群」
「――ここを、こう」
「――そこを、そう」
「〈反逆タンク〉の大部隊は、被害甚大」
「蜘蛛の子をちらすように、逃げていきました」
《プルラフ》にて、使者キ=ミョ、究極評議員ランダ・エイスと密談――
「使者キ=ミョ、曰く」
「――超知性体アルケティムさまから、お願いです」
「――サイプロン種族の総力をあげて、決戦に臨んでください」
「――サイプロン種族の全艦隊をもって、参戦してください」
「――集結場所は、マギヌス=リエです」
「と、一方的」
「究極評議員ランダ・エイス、問いかけて曰く」
「――なんで、また、いきなり、でありますか?」
「――〈負人都市〉が、あらわれたのです」
「ところで」
「究極評議員ランダ・エイス、他に、気にしていることが、あります」
「――負サイプロンは、作戦に参加しなくても?」
「――もちろん、参加してもらってください」
「――負サイプロンとは、参戦しなくて良い、と約束したので、ありますが?」
「――もちろん、参戦してもらってください」
「……」
「究極評議員ランダ・エイス」
「――どうやって、みんなに話せば良い……でありますか?」
「頭を抱えながら、評議会大陸へ」
《プルラフ》にて、使者キ=ミョ、ペリー・ローダンと会談――
「使者キ=ミョの船《プルラフ》は~」
「円錐型、先端に巨大なマストが1本」
「さきほど、襲撃をうけて、損傷を負ったはず」
「ですが」
「――自然治癒、してる?」
「よく見れば~」
「表面に、二枚貝みたいな生き物が、びっしり」
「内側にも、二枚貝みたいな生き物が、びっしり」
「――フアクトゥが、船を守っているのです」
「ところで」
「使者キ=ミョの船《プルラフ》は~」
「どうやって、敵の目をかいくぐり~」
「ここまで、来たのでしょう」
「――じつは、この《プルラフ》」
「――マストは、超知性体アルケティムさまの知識の集積です」
「――が」
「――マストをとりはずせば、そもそも〈反逆者〉の船なのです」
「――乗員も、そもそも〈反逆者〉のヒト」
「――乗員のウレンゾ・サファ種族は~」
「――ほら、そこの壁に埋まって、にょろーんと触手だしている、でしょう」
「――超知性体アルケティムさまと、最期までつきあう覚悟なのです」
「――船内外、いたるところの二枚貝みたいな、フアクトゥは~」
「――超空間生まれの高次元サンゴ礁、のようなもの」
「――乗員のウレンゾ・サファ種族は~」
「――正確には、高次元サンゴ礁の、中にいて~」
「――船内に、にょろーんと触手をのばして、作業したり~」
「――フアクトゥたちに、指示したり~」
「――船をあれこれ、してくれるのです」
「で」
「使者キ=ミョ」
「ペリー・ローダンに、曰く」
「――超知性体アルケティムさまから、お願いです」
「――《ジュール・ヴェルヌ》とともに、決戦に臨んでください」
「でも」
「ペリー・ローダンとしては、あまり過去の歴史に干渉しない方針」
「――わたしは、超知性体アルケティムさまの偉業を、見学したいのだ」
「と、断りますが」
「――集結場所は、マギヌス=リエです」
「――〈法行進〉艦隊と、合流してから~」
「――女将軍カムコさんと、あらためて話し合ってみてください」
惑星タルクィナ、評議会大陸――
「これまで~」
「サイプロン種族は~」
「超知性体アルケティムさまの依頼を、うけて~」
「ずっと、タレ=シャルム銀河の図面を、作成してきました」
「が」
「――タレ=シャルム銀河の図面作成は、もう、終了?」
「――全情報を、《プルラフ》へ?」
「さらに」
「タレ=シャルム銀河に散っていた、サイプロン艦隊も~」
「緊急招集」
使者キ=ミョ、負サイプロン指導者、僧院長ダリン・アバンギーと会談――
「負サイプロン――」
「800年前、サイプロンから分枝した、支族」
「〈負の球体〉に、完全適応」
「超強力な超能力を、有しています」
「ペリー・ローダンは、サイノスの先祖かも、と推測」
「そんな、負サイプロン」
「〈混沌の勢力〉に捕獲され、使役された~」
「暗い過去が、あります」
「――もう、前線に、出たくないのです」
「が」
「使者キ=ミョ、曰く」
「――超知性体アルケティムさまから、お願いです」
「――昔の協約に、もとづいて~」
「――超知性体アルケティムさまの秘密兵器、として~」
「――負サイプロンも、参戦してください」
「と、一方的」
惑星タルクィナ、評議会大陸――
「究極評議員ランダ・エイスは~」
「やりました」
「――サイプロン種族は、決戦に行くぞっ」
「――おおっ」
「――たとえ種族が滅ぼうと、戦い抜くぞっ」
「――いえぃっ」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、2月末――
「負サイプロンの総員、1万1530名が~」
「自分たちの未来を決めるために、集結しました」
「……」
「そんな、折」
「半空間泡の周辺に、不穏な動き」
「――〈反逆者〉の大艦隊、襲来?」
「――〈戦隊マシーン〉が、半空間泡を探知……したみたい?」
「直後」
「ハイパー爆弾が」
「――ばーん」
「〈反逆タンク〉1部隊が、半空間泡に突入成功」
「惑星タルクィナに、突進」
「そして」
「――ぽーん」
「半空間泡、崩壊」
「――ばばばーん」
「半空間泡、大爆発」
「惑星タルクィナも~」
「サイプロン種族も~」
「負サイプロンも~」
「突入した、〈反逆タンク〉1部隊も~」
「あとには、カケラも、残らない」
「で」
「〈反逆者〉の大艦隊は、もちろん、戦果に大満足」
「凱旋して、いくのでした」
半空間泡、惑星タルクィナ――
「崩壊して、爆発したのは~」
「もちろん、偽物の半空間泡と、偽物の惑星タルクィナです」
「数世紀かけて作った、自信作」
「〈反逆者〉艦隊が騙されたのも、いたしかたなし」
「……」
「ところで」
「《ジュール・ヴェルヌ》の艦載脳〈ネモ〉から~」
「ペリー・ローダンに、報告です」
「――分析に、よると?」
「――使者キ=ミョの、アエガン人の偉丈夫の姿は、偽物?」
「よせば、良いのに~」
「本人に確認する、ペリー・ローダン」
「すると」
「――じつは、このとおり、矮小な老人なのじゃ」
「――人々に感銘をあたえないと、この仕事は務まらんでなあ」
「――黙っておいて、くれんかの?」
「……」
「そうこうする、あいだ~」
「惑星タルクィナの、一角」
「集結した、負サイプロンの総員、1万1530名」
「どうやら、結論が、出たようです」
《ジュール・ヴェルヌ》艦内時間、3月9日――
「負サイプロンの総員、1万1530名は~」
「〈臆病者の船団〉に、乗船」
「サイプロン種族に、別れを告げて~」
「大宇宙のどこかに、消えたのです」
「一方」
「サイプロン艦隊1万4000隻と《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「集結場所、マギヌス=リエへ向けて、発進」
「……」
「ところで」
「ペリー・ローダン、すっかり忘れていたことが、ひとつ」
「――そういえば、ホボゲイさんは、どうしたろう?」
「――ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は、《ジュール・ヴェルヌ》へ来たか?」
「で」
「ホボゲイさんの宇宙船《狩人》は~」
「じつは、ランダ・エイスの旗艦《シャルクヴァ》に、積んだまま」
「――ホボゲイさんから、伝言です」
「――ランダ・エイスの旗艦《シャルクヴァ》で、行くから」
「――との、ことでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
先週の蒋健(ジョウ・ジアーン)……
周蒋と書くはずだったのを、間違えてました。
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d-information ◆ 516 [不定期刊] 2008/06/23
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
6 . H. G. Francis / Regenten der Energie / エネルギーの君主たち
7 . Timothy Stahl / Aufstand der Grall / グラルの蜂起
8 . Achim Mehnert / Sternentod / 星間の死
9 . Marc A. Herren / Der Zündermutant / 点火ミュータント
10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊
4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その6冊目。
12冊で、このエピソードは完結。
しかし、続いて2期目のエピソードも準備中、とかいう。
□ Perry Rhodan-Action 6話「エネルギーの君主たち」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/6.html ]
西暦2166年3月、デメトリア星団――
「連合帝国の大執政官、ペリー・ローダンは~」
「惑星テラで発生した、暗殺未遂事件を、発端に~」
「現在、惑星スペジムで~」
「〈エネルギーの君主〉たちを、追跡中」
惑星スペジム、首都ペッシマの、市場――
「スペジムは、自由商業惑星」
「スプリンガー、ジャホル」
「スプリンガー、デゼバル」
「両名が、実質支配者」
「仲は、それほど、良くないらしい」
「でも」
「首都ペッシマは、活気にあふれています」
「そんな、市街の市場」
「ローダンは~」
「一介のテラナー、ユーリ・トポルと、自称して~」
「情報収集、活動中」
「と」
「突然」
「雲間から落下してきた、コンテナがひとつ」
「――どっかん」
「――!」
「死傷者、多数」
「阿鼻叫喚」
「ローダンは~」
「物陰に退避して、事態を観察」
「――スプリンガーが、大勢で?」
「――あ、騒ぎに乗じて、グラル種族の連中を、襲ってる?」
「騒ぎが鎮まった、とき~」
「グラル種族の姿は、すでになし」
「スプリンガー連中が、道に倒れていたり」
市街が平穏をとりもどした、ある朝――
「ローダンが、安宿部屋で、目を覚ますと~」
「――かちゃり」
「自分に照準を合わせた、巨大なエネルギー携行兵器」
「――この蛮人っ」
「――ちょっと待て、お嬢ちゃんっ」
「――このターナさまを、子供あつかいするなっ」
「――わかった、ターナさま……とにかく話を」
「このターナさまは、見た目、12歳くらいのアルコン人の女の子」
「より正確には、ツァリト人の少年兵、みたいな」
「どうやら、話は通じそう、ですが」
「あれこれ、聞き出す、その前に」
「――!」
「ターナさまの目には、特製コンタクトレンズ」
「――なぜ、壁に、UV卵が埋まってる?」
「――UV卵って、よくミサイルの標的として使う、アレ?」
「とりいそぎ、両名、安宿を逃げ出すと」
「――ひゅるるる……どっかーん」
「さらに」
「――ロボット?」
「――どどーん」
「両名、攻撃されます」
「なんとか、逃げると」
「――ロボットとスプリンガーが、大勢で?」
「――騒ぎに乗じて、グラル種族の連中を、誘拐しようと?」
「――助けようっ」
「――なんで、このターナさまがっ」
「ローダンとターナさま、騒動に介入」
「グラル種族2名を、保護」
「スプリンガー1名を、捕虜――ただし、重傷」
「――医者に、診せないと……」
「――これを、お使いなさいっ」
「ターナさまが調達してきたのは、反重力プラットフォーム」
「ローダン」
「ターナさま」
「グラル種族2名」
「スプリンガー捕虜1名」
「一行は、首都ペッシマを脱出」
「途中~」
「雨と嵐と鳥と蛇、襲来」
「苦難の末に、アラスのノアルト先生の医療施設へ」
医療センター、ノアルト・マンタラ――
「――このスプリンガー捕虜、助けてやってくださいっ」
「ノアルト先生は、典型的なアラスです」
「博愛とか、貢献とか、いうより~」
「見返りとかを期待して、全力を尽くす」
「――はっ」
「スプリンガー捕虜が、目覚めると~」
「――我輩、永遠の生命を探索、しておってな」
「――文献にある、〈高主の血室〉を求めて、この惑星スペジムに来たのじゃ」
「――情報を、よこすのじゃ」
「スプリンガー捕虜、怯えた雰囲気」
「たいしたことは、話さぬうちに」
「――こ、こ、ここまでしか知らないっ」
「――うっ」
「あっさり自殺」
惑星スペジム、宇宙港――
「テラ貨物船《マリリン》は、酒屋の船」
「――船長のジャン・ツォウです」
「通商惑星の税関は、腐敗の温床」
「――山吹色の菓子など、あれば、ぜひ一口」
「――山吹色の美酒なら、ございます」
「電子的に、アルコン人税関吏のフトコロが、温かく」
「なった、とみせかけて~」
「機械の中で、電気の流れをちょいと変更」
「アルコン人税関吏の財布の中身は、すべてめぐまれない子供たちへ」
「物陰では~」
「グッキーが~」
「害獣に間違われたり、しながら~」
「物陰から、こっそり事態に介入、していたのでした」
「……」
「ローダンの支援部隊として、惑星スペジムに潜入したのは~」
「医師ジャン・ツォウ」
「テレポーター、タコ・カクタ」
「透視能力者、ウリウ・セング」
「ネズミビーバー、グッキー」
医療センター、ノアルト・マンタラ――
「ローダンと支援部隊は、合流」
「――おや……ターナさまは、どこ行った?」
「という、つれない別れとか」
「――ああ、ノアルト師匠っ」
「――なんと、ジャン・ツォウ先生っ」
「――いつか、アナタを越えてさしあげるですっ」
「――いつでも、迎え撃ってやるっ」
「という、運命の出会い」
「で」
「一行は、シフト3台に、分乗」
「〈エネルギーの君主〉たちの拠点、ザナド山地のロマロス山へ」
ザナド山地、ロマロス山――
「山頂のいくつかに~」
「――セングも透視できない、プシ雲?」
「――総員、戦闘服着用っ」
「――突入っ」
「と」
「――どどーん」
「人型ロボットの迎撃」
「一行、分散」
「……」
「グラル種族2名は~」
「――ここが?」
「――〈高主の血室〉?」
「――ゼノの伝説、によると~」
「――入ったら、2度と出られないんだっけ?」
「――ばーん」
「撃たれて、しまいます」
「……」
「ローダンと、グッキーは~」
「――あ、霧の向こうに、ターナさまが……」
「――ペリー、ちょい待ち……あのコ、思考が読めない。罠っぽいよ」
「グッキーに、引き留められます」
「……」
「医師ジャン・ツォウと、タコ・カクタ」
「――テレポート、できないの?」
「――できませんねぇ」
「……」
「グッキーは~」
「――あ、だれかの思考が、読めそうだよ」
「――〈エネルギーの君主〉シン・トラグ?」
「昔のことを、回想していたのです」
1万3000年前、デメトリア星団――
「アルコン人の大帝国は、マガドン人の帝国を殲滅」
「でも」
「10人の〈エネルギーの君主〉は、生き残った」
「惑星トラファルガーで、深層睡眠」
「それが」
「テラナーが、惑星トラファルガーに入植してきて~」
「騒がしいので、覚醒」
「アルコン人の大帝国に、復讐したい」
「でも」
「――9000体のロボット親衛隊を、投入するにはっ」
「――宇宙船《アウラティア》が、必要なのだっ」
現在――
「医師ジャン・ツォウと、タコ・カクタ」
「――あ、あぶないっ」
「ロボットの襲撃から、ノアルト先生を、救出」
「――よろっ」
「タコ・カクタは、心臓発作……その場で治療」
「3名が、よろよろ、霧の中を進むと~」
「――医療ステーション?」
「――どんな高度な医療技術かと、期待したのに」
「――なんか、石器時代の設備だなー」
「と」
「医療ステーションに並んだ、グラル種族の死体・死体・死体」
「どれも、2つある頭の、ケモノ頭の方は、すっぱり」
「――脳髄、摘出?」
「――どこかに、移植した?」
「――うっ」
「さすがに医者たちも、気分が悪くなったり」
「……」
「ローダンと、グッキーは~」
「――あ、また、霧の向こうに、ターナさまが……」
「――ペリー……だから、罠っぽいって……あ」
「ターナさまの隣に、もうひとつの人影」
「ターナさまの姿が」
「――ぱーん」
「細かい破片と変じて、宙に散ると~」
「残るは、いかにも危険そうな人影」
「超強力な、メンタル放射」
「水晶がはまった、サークレット」
「〈パーペト君主〉シン・トラグは~」
「――ペリー・ローダンめっ」
「襲いかかる、のでした」
以下、次号。
□ Perry Rhodan-Heft
2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら
□ Perry Rhodan-Heft 2443話「エッシャーの計画」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2443.html ]
新銀河暦1346年11月、ハンガイ銀河――
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まともに航行できないありさま」
ハンガイ銀河中心近く、惑星ウィノラIII――
「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を遮蔽する〈核壁〉から、8000光年」
「……」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊は~」
「惑星ウィノラIIIに、基地〈ウィン=アルファ〉を設営」
「アトラン直轄、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――《ソル》と、合流だっ」
「と、星系アックートを、目指す」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》――
「艦内には~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、搭載」
「……」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉――」
「人間の魂を、喰って~」
「機械の域を超越してしまった、ポジトロニクス」
「でも」
「――〈エッシャー〉、周辺宙域の安定域を、算定だっ」
「――ああ、まっすぐ進めるって、素晴らしいっ」
「という機能・性能は、唯一無二」
「……」
「ローレンス・サヴォワール博士――」
「第一サイバネティカー――〈エッシャー〉の総責任者」
「〈エッシャー〉開発チームの、唯一の生存者です」
「出身は、テラナー植民惑星ディアカト」
「ディアカト人は、環境適応人」
「先祖のテラナーとの最大の相違は、眼がひとつ、ということ」
「その眼が~」
「――見えなくなって、しまいました」
「原因不明」
「――だいじょうぶですか?」
「――だいじょうぶですか?」
「介抱、するのは~」
「ふたりの〈エッシャー〉アバター」
「もと、TLD工作員パル・アストゥイン」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「いまは、〈エッシャー〉の意志を体現する、〈使い魔〉のようなもの」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の中に、おいでください」
「――ハイパー次元マトリクスでなら、眼も見えるはずです」
「――さあ、そこの〈十字繭〉に、お入りください」
「――1名様、ご入場でーす」
「ローレンス・サヴォワール博士の魂は、肉体を離脱し~」
「ハイパー次元マトリクスへ」
「で」
「もと、TLD工作員パル・アストゥイン」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「無表情な顔しながら、こんなことを言ってみたり」
「――よしっ」
「――〈中央乗換え〉作戦開始だっ」
星系アックート――〈混沌胞〉発生中――
「――はたして、本当に《ソル》が?」
「――あるいは、罠かも?」
「アトラン、しばし逡巡……かと、思いきや」
「――ええいっ……下手な考え、休みに似たりっ」
「〈戦隊通信〉を使って、近隣に響く大音量」
「――オレは、アトランだっ」
「呼びかけました」
「と」
「《ソル》を指揮する、ロナルド・テケナー」
「躊躇……とかとは、無縁の男」
「――こちら、テケナーですっ」
「応じました」
「あとは、指向性無線で、内緒の相談」
「――(ひそひそ)ロッサヌ星団で、合流だっ」
「――(ひそひそ)惑星カルガルドで、待ってますっ」
「両艦、緊急発進」
「……」
「しばらく、して~」」
「通信を傍受した〈反逆者〉部隊が、星系アックートに、到着」
「星系アックートは、もぬけの殻」
ロッサヌ星団、惑星カルガルド――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「惑星カルガルドに、着陸」
「《ソル》を、待っています」
「で」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、艦内――」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉の、中では~」
「もと、TLD工作員パル・アストゥインが~」
「ローレンス・サヴォワール博士の魂を~」
「ハイパー次元マトリクスの、奥の奥へと、ご案内」
「その隙に~」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「ローレンス・サヴォワール博士の肉体を~」
「――するっ」
「と、着てみたり」
11月19日――
「《ソル》、惑星カルガルドに、到着」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、隣に着陸」
「――両艦のあいだを、長さ1kmのチューブで、連結だっ」
「――全艦、省エネを徹底っ」
「――通信回線は、有線限定だっ」
「――エネルギー活動しなければ、宇宙空間から探知されないっ」
「で」
「両艦代表者による、意見交換会」
「《ソル》代表――」
「指導者、ロナルド・テケナー」
「艦長、フィー・ケリンド」
「ハルト人、ブロ・ラカネ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》代表――」
「指揮官、アトラン」
「ネクシャリスト博士、インディカさん」
「ハルト人、ドモ・ソクラト」
「まずは――」
「敵機動要塞カオテンダー《ヴルタファー》について」
「――建造は、かなり進んでいる雰囲気?」
「アトランの心配事の種が、また増えました」
「つづいて――」
「今後の、行動指針」
「――ひとつっ」
「――ハンガイ銀河中心部、〈核壁〉の中に、突入だっ」
「――ふたつっ」
「――カオプレッサー〈コルトロク〉の情報を、収集するぞっ」
「――みっつっ」
「――エントロピー・サイクロンを、研究するぞ」
「――エントロピー・サイクロンに、部隊を送りこんでっ」
「――研究だけではなくて、できれば戦うのだっ」
「と」
「――〈戦隊通信〉を、傍受しましたっ」
「――〈暗黒捜査官〉船ですっ」
「――ロッサヌ星団が、針路にっ」
「アトラン、指示して曰く」
「――〈死人のふり〉だっ」
「――エネルギー活動しなければ、宇宙空間から探知されないぞっ」
「……」
「多数の〈反逆者〉艦隊が、惑星カルガルドの傍を通過」
「――ほら、気づかなーい」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》、艦内――
「ネクシャリスト博士、インディカさんは~」
「――あら、なぜかしら?」
「《ソル》と発見者級戦艦《リチャード・バートン》のあいだ」
「敷設された、有線回線」
「――データ量が、多いのよねー」
「で」
「報告をうけた、アトランは~」
「――まさか?」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が、また暴走?」
「――《ソル》艦載脳〈セネカ〉を、制御下に置こうとしてる、とか?」
「アトラン、しばし逡巡……かと、思いきや」
「――ええいっ……問答無益っ」
「ローレンス・サヴォワール博士に、連絡をとると~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉、シャットダウンだっ」
「――いやです」
「――だから、シャットダウンを……」
「――いやです」
「ならば、アトラン、実力行使」
「が」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を格納してある、環状格納庫が?」
「――封鎖、されてる?」
「ならば、アトラン、強行突破を指示」
「――スタータックっ」
「――トリムっ」
「――ドモ・ソクラトっ」
「テレポーターにして〈探知者〉、スタータック・シュレーダー」
「――ローレンス・サヴォワール博士……そこかっ」
「〈宇宙感知者〉、トリム・マラート」
「ハルト人、ドモ・ソクラト」
「両名を、連れて~」
「――テレポートっ」
「が」
「――見つからない?」
「どうやら~」
「ローレンス・サヴォワール博士の肉体の、中にいるヒト」
「〈エッシャー〉アバター、メルラン・ミュルが~」
「がっちり遮蔽している、ようでした」
「で」
「そうこう、するうちに~」
「――《リチャード・バートン》の格納庫から?」
「――向い側の、《ソル》の格納庫まで、橋が架かった?」
「――建機が、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、解体して?」
「――《リチャード・バートン》から、《ソル》に、移築してる?」
「どうやら~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「《ソル》艦載脳〈セネカ〉を、完全に掌握している、ようでした」
「ならば、アトラン、実力行使」
「――撃てっ」
「――格納庫ごと、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を破壊して……」
「――!」
「と」
「出現した、のは~」
「〈エッシャー〉アバターのひとり、パル・アストゥイン」
「アトラン、怒りをぶつけます」
「――《リチャード・バートン》は~」
「――航行に必要な探知・解析を〈エッシャー〉に、依存しているのだっ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、取り外されたら~」
「――《リチャード・バートン》は、屑鉄と化してしまうっ」
「対して」
「〈エッシャー〉アバター、パル・アストゥイン」
「語って、曰く」
「――ハンガイ遠征隊とは、そもそも~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を~」
「――《ソル》に設置するための計画、なのです」
「――この計画は~」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉と~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「――相談して、立案したのです」
「――この移設に、よって~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の使命は、第2段階へ進むのです」
「で」
「このへんで」
「――ぶちっ」
「アトランのこめかみのあたり、何かが切れる音がしたような」
「――バリア展開っ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉移設、断固阻止っ」
「――エネルギー系統、全開っ」
「――〈反逆者〉艦隊を、呼べっ」
「――いいから、呼べっ」
「――ええいっ……死なばもろともっ」
「……」
「さすがに、思いとどまった、ようです」
同じ頃、〈エッシャー〉ハイパー次元マトリクス――
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「――〈中央乗換え〉作戦?」
「――なんだって?」
「事態に、気がつきます」
「あわてて、自分の肉体へ帰還」
「と」
「〈エッシャー〉アバター、メルラン・ミュルが、出現して」
「――眼を、見えなくしたのは、われわれです」
「――邪魔してほしく、なかったのです」
「――コレ、回復薬です」
「〈エッシャー〉アバター、パル・アストゥインが、説明して、曰く」
「――ハンガイ銀河は~」
「――周囲を〈塁壁〉で」
「――中心部を〈核壁〉で」
「――防衛しています」
「――物理法則がオカシクなりはじめた、ハンガイ銀河では~」
「――探知も、ままならず」
「――直進も、ままならず」
「――普通の宇宙船は、まともに航行できないありさま」
「――でも」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉は、探知・計算ができます」
「――《ソル》の、ハイパータクト駆動は~」
「――ちょんちょんちょん」
「――直進できます」
「――つまり」
「――《ソル》+パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――ペリー・ローダンが、最終決戦において、敵中枢部に突撃するために~」
「――不可欠、なのです」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「――がっくり」
「――(オレ、なんかまたやられたよやられたよやられたよ、あーもうイヤ)」
「うなだれて、言葉もなし」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》、艦内――
「アトランは~」
「――きーっ」
「――(オレ、なんかしてやられたよやられたよやられたよ、あーでもなんとか)」
「あきらめは、悪い方」
「――針路が定められない、発見者級戦艦《リチャード・バートン》だって~」
「――《ソル》にくっついて、基地〈ウィン=アルファ〉から出撃すれば良い」
「だから」
「――ローレンス・サヴォワール博士っ」
「――今後も、パラポジトロニクス〈エッシャー〉の監視を、頼むぞっ」
4週間後――
「あれやこれや」
「ようやく~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「《ソル》」
「ともに、惑星カルガルドを、発進」
「ですが、両艦の駆動系は、別物です」
「別々に、基地〈ウィン=アルファ〉を、目指すのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
医師ジャン・ツォウ――蒋健(ジョウ・ジアーン)が正解かも、と。
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d-information ◆ 515 [不定期刊] 2008/06/16
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
6 . H. G. Francis / Regenten der Energie / エネルギーの君主たち
7 . Timothy Stahl / Aufstand der Grall / グラルの蜂起
8 . Achim Mehnert / Sternentod / 星間の死
9 . Marc A. Herren / Der Zündermutant / 点火ミュータント
10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊
4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その6冊目。
12冊で、このエピソードは完結。
しかし、続いて2期目のエピソードも準備中、とかいう。
□ Perry Rhodan-Action 6話「エネルギーの君主たち」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/6.html ]
西暦2166年3月、デメトリア星団――
「連合帝国の大執政官、ペリー・ローダンは~」
「惑星テラで発生した、暗殺未遂事件を、発端に~」
「現在、惑星スペジムで~」
「〈エネルギーの君主〉たちを、追跡中」
惑星スペジム、首都ペッシマの、市場――
「スペジムは、自由商業惑星」
「スプリンガー、ジャホル」
「スプリンガー、デゼバル」
「両名が、実質支配者」
「仲は、それほど、良くないらしい」
「でも」
「首都ペッシマは、活気にあふれています」
「そんな、市街の市場」
「ローダンは~」
「一介のテラナー、ユーリ・トポルと、自称して~」
「情報収集、活動中」
「と」
「突然」
「雲間から落下してきた、コンテナがひとつ」
「――どっかん」
「――!」
「死傷者、多数」
「阿鼻叫喚」
「ローダンは~」
「物陰に退避して、事態を観察」
「――スプリンガーが、大勢で?」
「――あ、騒ぎに乗じて、グラル種族の連中を、襲ってる?」
「騒ぎが鎮まった、とき~」
「グラル種族の姿は、すでになし」
「スプリンガー連中が、道に倒れていたり」
市街が平穏をとりもどした、ある朝――
「ローダンが、安宿部屋で、目を覚ますと~」
「――かちゃり」
「自分に照準を合わせた、巨大なエネルギー携行兵器」
「――この蛮人っ」
「――ちょっと待て、お嬢ちゃんっ」
「――このターナさまを、子供あつかいするなっ」
「――わかった、ターナさま……とにかく話を」
「このターナさまは、見た目、12歳くらいのアルコン人の女の子」
「より正確には、ツァリト人の少年兵、みたいな」
「どうやら、話は通じそう、ですが」
「あれこれ、聞き出す、その前に」
「――!」
「ターナさまの目には、特製コンタクトレンズ」
「――なぜ、壁に、UV卵が埋まってる?」
「――UV卵って、よくミサイルの標的として使う、アレ?」
「とりいそぎ、両名、安宿を逃げ出すと」
「――ひゅるるる……どっかーん」
「さらに」
「――ロボット?」
「――どどーん」
「両名、攻撃されます」
「なんとか、逃げると」
「――ロボットとスプリンガーが、大勢で?」
「――騒ぎに乗じて、グラル種族の連中を、誘拐しようと?」
「――助けようっ」
「――なんで、このターナさまがっ」
「ローダンとターナさま、騒動に介入」
「グラル種族2名を、保護」
「スプリンガー1名を、捕虜――ただし、重傷」
「――医者に、診せないと……」
「――これを、お使いなさいっ」
「ターナさまが調達してきたのは、反重力プラットフォーム」
「ローダン」
「ターナさま」
「グラル種族2名」
「スプリンガー捕虜1名」
「一行は、首都ペッシマを脱出」
「途中~」
「雨と嵐と鳥と蛇、襲来」
「苦難の末に、アラスのノアルト先生の医療施設へ」
医療センター、ノアルト・マンタラ――
「――このスプリンガー捕虜、助けてやってくださいっ」
「ノアルト先生は、典型的なアラスです」
「博愛とか、貢献とか、いうより~」
「見返りとかを期待して、全力を尽くす」
「――はっ」
「スプリンガー捕虜が、目覚めると~」
「――我輩、永遠の生命を探索、しておってな」
「――文献にある、〈高主の血室〉を求めて、この惑星スペジムに来たのじゃ」
「――情報を、よこすのじゃ」
「スプリンガー捕虜、怯えた雰囲気」
「たいしたことは、話さぬうちに」
「――こ、こ、ここまでしか知らないっ」
「――うっ」
「あっさり自殺」
惑星スペジム、宇宙港――
「テラ貨物船《マリリン》は、酒屋の船」
「――船長のジャン・ツォウです」
「通商惑星の税関は、腐敗の温床」
「――山吹色の菓子など、あれば、ぜひ一口」
「――山吹色の美酒なら、ございます」
「電子的に、アルコン人税関吏のフトコロが、温かく」
「なった、とみせかけて~」
「機械の中で、電気の流れをちょいと変更」
「アルコン人税関吏の財布の中身は、すべてめぐまれない子供たちへ」
「物陰では~」
「グッキーが~」
「害獣に間違われたり、しながら~」
「物陰から、こっそり事態に介入、していたのでした」
「……」
「ローダンの支援部隊として、惑星スペジムに潜入したのは~」
「医師ジャン・ツォウ」
「テレポーター、タコ・カクタ」
「透視能力者、ウリウ・セング」
「ネズミビーバー、グッキー」
医療センター、ノアルト・マンタラ――
「ローダンと支援部隊は、合流」
「――おや……ターナさまは、どこ行った?」
「という、つれない別れとか」
「――ああ、ノアルト師匠っ」
「――なんと、ジャン・ツォウ先生っ」
「――いつか、アナタを越えてさしあげるですっ」
「――いつでも、迎え撃ってやるっ」
「という、運命の出会い」
「で」
「一行は、シフト3台に、分乗」
「〈エネルギーの君主〉たちの拠点、ザナド山地のロマロス山へ」
ザナド山地、ロマロス山――
「山頂のいくつかに~」
「――セングも透視できない、プシ雲?」
「――総員、戦闘服着用っ」
「――突入っ」
「と」
「――どどーん」
「人型ロボットの迎撃」
「一行、分散」
「……」
「グラル種族2名は~」
「――ここが?」
「――〈高主の血室〉?」
「――ゼノの伝説、によると~」
「――入ったら、2度と出られないんだっけ?」
「――ばーん」
「撃たれて、しまいます」
「……」
「ローダンと、グッキーは~」
「――あ、霧の向こうに、ターナさまが……」
「――ペリー、ちょい待ち……あのコ、思考が読めない。罠っぽいよ」
「グッキーに、引き留められます」
「……」
「医師ジャン・ツォウと、タコ・カクタ」
「――テレポート、できないの?」
「――できませんねぇ」
「……」
「グッキーは~」
「――あ、だれかの思考が、読めそうだよ」
「――〈エネルギーの君主〉シン・トラグ?」
「昔のことを、回想していたのです」
1万3000年前、デメトリア星団――
「アルコン人の大帝国は、マガドン人の帝国を殲滅」
「でも」
「10人の〈エネルギーの君主〉は、生き残った」
「惑星トラファルガーで、深層睡眠」
「それが」
「テラナーが、惑星トラファルガーに入植してきて~」
「騒がしいので、覚醒」
「アルコン人の大帝国に、復讐したい」
「でも」
「――9000体のロボット親衛隊を、投入するにはっ」
「――宇宙船《アウラティア》が、必要なのだっ」
現在――
「医師ジャン・ツォウと、タコ・カクタ」
「――あ、あぶないっ」
「ロボットの襲撃から、ノアルト先生を、救出」
「――よろっ」
「タコ・カクタは、心臓発作……その場で治療」
「3名が、よろよろ、霧の中を進むと~」
「――医療ステーション?」
「――どんな高度な医療技術かと、期待したのに」
「――なんか、石器時代の設備だなー」
「と」
「医療ステーションに並んだ、グラル種族の死体・死体・死体」
「どれも、2つある頭の、ケモノ頭の方は、すっぱり」
「――脳髄、摘出?」
「――どこかに、移植した?」
「――うっ」
「さすがに医者たちも、気分が悪くなったり」
「……」
「ローダンと、グッキーは~」
「――あ、また、霧の向こうに、ターナさまが……」
「――ペリー……だから、罠っぽいって……あ」
「ターナさまの隣に、もうひとつの人影」
「ターナさまの姿が」
「――ぱーん」
「細かい破片と変じて、宙に散ると~」
「残るは、いかにも危険そうな人影」
「超強力な、メンタル放射」
「水晶がはまった、サークレット」
「〈パーペト君主〉シン・トラグは~」
「――ペリー・ローダンめっ」
「襲いかかる、のでした」
以下、次号。
□ Perry Rhodan-Heft
2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
2447 . Uwe Anton / Warten auf Xrayn / クズレインを待ちながら
□ Perry Rhodan-Heft 2443話「エッシャーの計画」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2443.html ]
新銀河暦1346年11月、ハンガイ銀河――
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まともに航行できないありさま」
ハンガイ銀河中心近く、惑星ウィノラIII――
「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を遮蔽する〈核壁〉から、8000光年」
「……」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊は~」
「惑星ウィノラIIIに、基地〈ウィン=アルファ〉を設営」
「アトラン直轄、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――《ソル》と、合流だっ」
「と、星系アックートを、目指す」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》――
「艦内には~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、搭載」
「……」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉――」
「人間の魂を、喰って~」
「機械の域を超越してしまった、ポジトロニクス」
「でも」
「――〈エッシャー〉、周辺宙域の安定域を、算定だっ」
「――ああ、まっすぐ進めるって、素晴らしいっ」
「という機能・性能は、唯一無二」
「……」
「ローレンス・サヴォワール博士――」
「第一サイバネティカー――〈エッシャー〉の総責任者」
「〈エッシャー〉開発チームの、唯一の生存者です」
「出身は、テラナー植民惑星ディアカト」
「ディアカト人は、環境適応人」
「先祖のテラナーとの最大の相違は、眼がひとつ、ということ」
「その眼が~」
「――見えなくなって、しまいました」
「原因不明」
「――だいじょうぶですか?」
「――だいじょうぶですか?」
「介抱、するのは~」
「ふたりの〈エッシャー〉アバター」
「もと、TLD工作員パル・アストゥイン」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「いまは、〈エッシャー〉の意志を体現する、〈使い魔〉のようなもの」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の中に、おいでください」
「――ハイパー次元マトリクスでなら、眼も見えるはずです」
「――さあ、そこの〈十字繭〉に、お入りください」
「――1名様、ご入場でーす」
「ローレンス・サヴォワール博士の魂は、肉体を離脱し~」
「ハイパー次元マトリクスへ」
「で」
「もと、TLD工作員パル・アストゥイン」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「無表情な顔しながら、こんなことを言ってみたり」
「――よしっ」
「――〈中央乗換え〉作戦開始だっ」
星系アックート――〈混沌胞〉発生中――
「――はたして、本当に《ソル》が?」
「――あるいは、罠かも?」
「アトラン、しばし逡巡……かと、思いきや」
「――ええいっ……下手な考え、休みに似たりっ」
「〈戦隊通信〉を使って、近隣に響く大音量」
「――オレは、アトランだっ」
「呼びかけました」
「と」
「《ソル》を指揮する、ロナルド・テケナー」
「躊躇……とかとは、無縁の男」
「――こちら、テケナーですっ」
「応じました」
「あとは、指向性無線で、内緒の相談」
「――(ひそひそ)ロッサヌ星団で、合流だっ」
「――(ひそひそ)惑星カルガルドで、待ってますっ」
「両艦、緊急発進」
「……」
「しばらく、して~」」
「通信を傍受した〈反逆者〉部隊が、星系アックートに、到着」
「星系アックートは、もぬけの殻」
ロッサヌ星団、惑星カルガルド――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「惑星カルガルドに、着陸」
「《ソル》を、待っています」
「で」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、艦内――」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉の、中では~」
「もと、TLD工作員パル・アストゥインが~」
「ローレンス・サヴォワール博士の魂を~」
「ハイパー次元マトリクスの、奥の奥へと、ご案内」
「その隙に~」
「もと、TLD工作員メルラン・ミュル」
「ローレンス・サヴォワール博士の肉体を~」
「――するっ」
「と、着てみたり」
11月19日――
「《ソル》、惑星カルガルドに、到着」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、隣に着陸」
「――両艦のあいだを、長さ1kmのチューブで、連結だっ」
「――全艦、省エネを徹底っ」
「――通信回線は、有線限定だっ」
「――エネルギー活動しなければ、宇宙空間から探知されないっ」
「で」
「両艦代表者による、意見交換会」
「《ソル》代表――」
「指導者、ロナルド・テケナー」
「艦長、フィー・ケリンド」
「ハルト人、ブロ・ラカネ」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》代表――」
「指揮官、アトラン」
「ネクシャリスト博士、インディカさん」
「ハルト人、ドモ・ソクラト」
「まずは――」
「敵機動要塞カオテンダー《ヴルタファー》について」
「――建造は、かなり進んでいる雰囲気?」
「アトランの心配事の種が、また増えました」
「つづいて――」
「今後の、行動指針」
「――ひとつっ」
「――ハンガイ銀河中心部、〈核壁〉の中に、突入だっ」
「――ふたつっ」
「――カオプレッサー〈コルトロク〉の情報を、収集するぞっ」
「――みっつっ」
「――エントロピー・サイクロンを、研究するぞ」
「――エントロピー・サイクロンに、部隊を送りこんでっ」
「――研究だけではなくて、できれば戦うのだっ」
「と」
「――〈戦隊通信〉を、傍受しましたっ」
「――〈暗黒捜査官〉船ですっ」
「――ロッサヌ星団が、針路にっ」
「アトラン、指示して曰く」
「――〈死人のふり〉だっ」
「――エネルギー活動しなければ、宇宙空間から探知されないぞっ」
「……」
「多数の〈反逆者〉艦隊が、惑星カルガルドの傍を通過」
「――ほら、気づかなーい」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》、艦内――
「ネクシャリスト博士、インディカさんは~」
「――あら、なぜかしら?」
「《ソル》と発見者級戦艦《リチャード・バートン》のあいだ」
「敷設された、有線回線」
「――データ量が、多いのよねー」
「で」
「報告をうけた、アトランは~」
「――まさか?」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が、また暴走?」
「――《ソル》艦載脳〈セネカ〉を、制御下に置こうとしてる、とか?」
「アトラン、しばし逡巡……かと、思いきや」
「――ええいっ……問答無益っ」
「ローレンス・サヴォワール博士に、連絡をとると~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉、シャットダウンだっ」
「――いやです」
「――だから、シャットダウンを……」
「――いやです」
「ならば、アトラン、実力行使」
「が」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を格納してある、環状格納庫が?」
「――封鎖、されてる?」
「ならば、アトラン、強行突破を指示」
「――スタータックっ」
「――トリムっ」
「――ドモ・ソクラトっ」
「テレポーターにして〈探知者〉、スタータック・シュレーダー」
「――ローレンス・サヴォワール博士……そこかっ」
「〈宇宙感知者〉、トリム・マラート」
「ハルト人、ドモ・ソクラト」
「両名を、連れて~」
「――テレポートっ」
「が」
「――見つからない?」
「どうやら~」
「ローレンス・サヴォワール博士の肉体の、中にいるヒト」
「〈エッシャー〉アバター、メルラン・ミュルが~」
「がっちり遮蔽している、ようでした」
「で」
「そうこう、するうちに~」
「――《リチャード・バートン》の格納庫から?」
「――向い側の、《ソル》の格納庫まで、橋が架かった?」
「――建機が、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、解体して?」
「――《リチャード・バートン》から、《ソル》に、移築してる?」
「どうやら~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「《ソル》艦載脳〈セネカ〉を、完全に掌握している、ようでした」
「ならば、アトラン、実力行使」
「――撃てっ」
「――格納庫ごと、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を破壊して……」
「――!」
「と」
「出現した、のは~」
「〈エッシャー〉アバターのひとり、パル・アストゥイン」
「アトラン、怒りをぶつけます」
「――《リチャード・バートン》は~」
「――航行に必要な探知・解析を〈エッシャー〉に、依存しているのだっ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、取り外されたら~」
「――《リチャード・バートン》は、屑鉄と化してしまうっ」
「対して」
「〈エッシャー〉アバター、パル・アストゥイン」
「語って、曰く」
「――ハンガイ遠征隊とは、そもそも~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を~」
「――《ソル》に設置するための計画、なのです」
「――この計画は~」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉と~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「――相談して、立案したのです」
「――この移設に、よって~」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の使命は、第2段階へ進むのです」
「で」
「このへんで」
「――ぶちっ」
「アトランのこめかみのあたり、何かが切れる音がしたような」
「――バリア展開っ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉移設、断固阻止っ」
「――エネルギー系統、全開っ」
「――〈反逆者〉艦隊を、呼べっ」
「――いいから、呼べっ」
「――ええいっ……死なばもろともっ」
「……」
「さすがに、思いとどまった、ようです」
同じ頃、〈エッシャー〉ハイパー次元マトリクス――
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「――〈中央乗換え〉作戦?」
「――なんだって?」
「事態に、気がつきます」
「あわてて、自分の肉体へ帰還」
「と」
「〈エッシャー〉アバター、メルラン・ミュルが、出現して」
「――眼を、見えなくしたのは、われわれです」
「――邪魔してほしく、なかったのです」
「――コレ、回復薬です」
「〈エッシャー〉アバター、パル・アストゥインが、説明して、曰く」
「――ハンガイ銀河は~」
「――周囲を〈塁壁〉で」
「――中心部を〈核壁〉で」
「――防衛しています」
「――物理法則がオカシクなりはじめた、ハンガイ銀河では~」
「――探知も、ままならず」
「――直進も、ままならず」
「――普通の宇宙船は、まともに航行できないありさま」
「――でも」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉は、探知・計算ができます」
「――《ソル》の、ハイパータクト駆動は~」
「――ちょんちょんちょん」
「――直進できます」
「――つまり」
「――《ソル》+パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――ペリー・ローダンが、最終決戦において、敵中枢部に突撃するために~」
「――不可欠、なのです」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「――がっくり」
「――(オレ、なんかまたやられたよやられたよやられたよ、あーもうイヤ)」
「うなだれて、言葉もなし」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》、艦内――
「アトランは~」
「――きーっ」
「――(オレ、なんかしてやられたよやられたよやられたよ、あーでもなんとか)」
「あきらめは、悪い方」
「――針路が定められない、発見者級戦艦《リチャード・バートン》だって~」
「――《ソル》にくっついて、基地〈ウィン=アルファ〉から出撃すれば良い」
「だから」
「――ローレンス・サヴォワール博士っ」
「――今後も、パラポジトロニクス〈エッシャー〉の監視を、頼むぞっ」
4週間後――
「あれやこれや」
「ようやく~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「《ソル》」
「ともに、惑星カルガルドを、発進」
「ですが、両艦の駆動系は、別物です」
「別々に、基地〈ウィン=アルファ〉を、目指すのでした」
【関連サイト】
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◆今回のひとこと
医師ジャン・ツォウ――蒋健(ジョウ・ジアーン)が正解かも、と。
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発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
5 . Marc A. Herren / Lazarus Tod / ラザル死す
6 . H. G. Francis / Regenten der Energie / エネルギーの君主たち
7 . Timothy Stahl / Aufstand der Grall / グラルの蜂起
8 . Achim Mehnert / Sternentod / 星間の死
9 . Marc A. Herren / Der Zündermutant / 点火ミュータント
10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊
4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その5冊目。
12冊で、このエピソードは完結。
しかし、続いて2期目のエピソードも準備中、とかいう。
□ Perry Rhodan-Action 5話「ラザル死す」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/5.html ]
西暦2166年3月、デメトリア星団――
「ペリー・ローダンは~」
「惑星テラで発生した暗殺未遂事件を、発端に~」
「デメトリア星団で、〈エネルギーの君主〉たちと、交戦中」
「惑星トラファルガーの深海基地で、敵の逃走用転送機に、単身突入」
「どこかに、転送されたのです」
「当然、孤立無援」
3月15日、ペリー・ローダン、未知の転送機で実体化――
「――重力が、1.25G?」
「――てことは、トラファルガーとは別の惑星?」
「と」
「――!」
「見たことないロボット1体、いきなり襲撃」
「……」
「スタヴ=イアコ=2――」
「〈エネルギーの君主〉の親衛隊ロボット」
「頭蓋の透明なドームの中に、脳髄らしきもの」
「自律的に思考して、活動できるらしい」
「――ががが……コイツ、弱イ有機体」
「――ががが……ヒトヒネリ、ダ」
「が」
「ローダンの策略にかかって、敢なく戦死」
「……」
「ローダンは、ステーションの出口を探す」
「――壁に、絵のようなものが?」
「――体がひとつ・頭がふたつの異星人、の絵?」
「――この紋章のついた腕環は、なんだろう?」
「紋章――三角形がふたつ、向かい合って、砂時計的な形」
「とりあえず、着服」
「ステーションを、脱出」
「周囲は~」
「砂と岩の、荒涼たる荒野」
「上空に~」
「〈エネルギーの君主〉が乗るとおぼしき、グライダーが1機」
「――すーっ」
「遠く、山地の方角へ、飛んでいく」
「直後」
「ステーション、爆発」
「――ばーん」
ペリー・ローダン、荒野を彷徨う――
「ローダン、山地へ向けて、歩いてみたり」
「道程は遠く、疲労は頂点」
「とかいう、状況下」
「人間、いらないコトを、回想します」
「――そういえば、数週間前~」
「――変なファンに、つきまとわれたっけ」
「……」
「――わたくし、ハンナ・トイヴァライネンと、申すモノなのねん」
「――〈ローダン道〉は、救世主ローダン様を、拝みたいのねん」
「――荒野から、彷徨っておいでに、なったのねん?」
「――燃える繁みから、神の御言葉を、賜ったのねん?」
「――否定なさるなんて、本当に謙虚でおいでなのねん?」
「……」
「――オレ、なんで、荒野を彷徨ってるんだっけ?」
「さすがに、疲れ切って、岩の日陰で一休み」
「と」
「いつの間にやら、寄ってきたのが」
「体がひとつ・頭がふたつの異星人、3名」
「左の頭部は、ヒトのよう」
「右の頭部は、頸が長くて、口がこうくわっとして、ケモノのような」
「棒を、かまえて~」
「――ぽかっ」
「眠るローダンを、気絶させて、拉致」
3月16日、ペリー・ローダン、監禁施設で覚醒――
「――はっ」
「そこは、監禁施設の、医務室のような場所」
「――あの腕環が、ない?」
「――細胞活性装置も、ない?」
「同じ囚われの境遇の男と、知りあいました」
「――オレは、ジェレモン・ラザル」
「――アルコン人とテラナーの、ハーフだ」
「ローダンとしては、偽名をつかって自己紹介」
「――わたしは、ペ……ユーリ・トポル」
「――ごらんのとおり、一介のテラナーだ」
「――頭ふたつの連中に、大事な腕環と首飾りを、奪われたらしい」
「――奪回、したいのだが」
「――協力しては、もらえまいか?」
「ラザル、応じて曰く」
「――まかせろっ」
「で」
「失敗しました」
「――はっ」
「そこは、監禁施設の、危険囚用の檻の中」
「ところで」
「頭ふたつの連中は、いったい何者なのか」
「ラザル、説明して曰く」
「――あれは、グラル種族」
「――監禁施設の長は、グラル種族、エ=クリゲ=クラナルだ」
「――ここの収容者には、テラナーも、アルコン人も、スプリンガーも」
「――各種ヒューマノイドが、いろいろ」
「――でも、用途は同じ」
「――血を、抜かれて~」
「――血は、ワラビ鳥の飼料に」
「――卵が、なにやら大切らしい」
「ローダンとしては、遠慮したい運命」
「で」
「得意の戦法」
「――収容者諸君っ」
「――いまこそ、蜂起だっ」
「――うぉぉぉぉっ」
「蜂起は、成功です」
「――だから生命くらいは、助けてやれ……あ」
「収容者諸君は、監禁施設のグラル種族を、皆殺し」
「ローダンは、腕環と細胞活性装置を、奪還」
「重傷を負ったラザルを担いで、グライダーで、病院を探す」
3月18日、医療センター、ノアルト・マンタラ――
「ところで」
「ここは~」
「デメトリア星団、星系スペジモル、自由商業惑星スペジム」
「スプリンガー、ジャホル」
「スプリンガー、デゼバル」
「両名が、実質支配者」
「……」
「ローダンは、重傷のラザルを担いで~」
「医療センター、ノアルト・マンタラの門を、叩く」
「――ノアルト先生、全力で、こいつは助けてください」
「――もちろん、全力を、尽くしておる」
「ところで」
「アラスのノアルト先生」
「ローダンの腕環に、興味津々」
「――我輩、永遠の生命を探索、しておってな」
「――文献にある、〈高主の血室〉を求めて、この惑星スペジムに来たのじゃ」
「――ところで、その腕環……」
「と、そのとき」
「――ぽっくり」
「ラザル死亡」
3月20日、惑星首都ペッシマ近郊――
「ローダンは、ラザルの遺体を連れて~」
「ラザルの近親者を探しに、惑星首都ペッシマへ向かう」
「と、そのとき」
「――はっ」
「ラザル、蘇生」
「ラザル、説明して曰く」
「――あれは、薬物つかって、死んだふりだ」
「――アラスの請求書なんて、見たくないし」
「――オレは、野暮用があるので、このへんで」
「――いくらか金を、分けてやろう」
「――では、さらばだ」
「――しゅたっ……ごーっ」
「ラザルは、ゴミ回収車に潜んで、こっそりペッシマ市内へ帰還」
「ラザルという男――」
「どうやら、惑星・裏社会の大立て者、らしいのですが」
3月21日、惑星首都ペッシマ――
「ローダンは~」
「ハイパー無線で、援軍を呼びたい」
「腕環の歴史的経緯なんかも、解明したい」
「――永遠の生命を探してるなら、ここへ行きなっ」
「教えられたのは、いかがわしいブルー・グラルの店」
「……」
「妖艶なグラル娘、ク=マガリ=ドゥッザンが~」
「――コレは、内緒の鳥の卵から、抽出した上物なのよん」
「――効くわよん」
「少し、話が違うようで」
「知りたいことを説明すると、父親を紹介してくれました」
「……」
「グラル父、ウ=シマ=レシュナルは~」
「グラル種族の歴史を、語って曰く」
「――グラル種族は、太古から抑圧、搾取されておってな」
「――英雄イ=フィネ=ブスハクが、反乱したのだがな」
「――惨敗してな」
「――英雄イ=フィネ=ブスハクの皮から、〈抑圧の帯〉が作られてな」
「――その腕環が、〈抑圧の帯〉というわけでな」
「――〈抑圧の帯〉を持つ者は、解放か災厄をもたらす、と言われてな」
「ところで」
「このところ、多数のグラル種族が、失踪しているらしい」
3月24日、惑星首都ペッシマ――
「グラル親子から、ローダンに、連絡」
「――植民アルコン人、バゾカに会えば、何か情報が得られるかもよん」
「ローダン、早速、バゾカに接触」
「と」
「――!」
「乱入してきた、グライダーが1機」
「――ばーん」
「バゾカを、射殺」
「乗っていたのは、ラザル」
「――バゾカは、グラル種族誘拐犯の一味だっ」
「――これは、罠だっ」
「――連中、誘拐したグラル種族を、ザナド山地のロマロス山の山頂へ……」
「と」
「――ばばーん」
「首領ダッヴォル率いる、グラル種族誘拐犯の一味が、周囲を包囲・攻撃開始」
「――逃げろっ……大執政官っ」
「ラザルは、ローダンの素性を、見抜いていたようです」
「――オレのことは、かまうなっ……うっ」
「ラザルは、ローダンを逃がすため、死亡……のようです」
3月25日、医療センター、ノアルト・マンタラ――
「ローダンは、ふたたび~」
「医療センター、ノアルト・マンタラの門を、叩く」
「――ノアルト先生、ハイパー無線を、貸してください」
「――〈高主の血室〉に同行させてくれるなら、貸してやらんでも……」
「ローダン、ハイパー無線で、援軍要請」
「――さあ、行くぞっ」
「――〈高主の血室〉へっ」
同じ頃、ザナド山地、ロマロス山――
「ところで」
「〈エネルギーの君主〉たちの、言葉では~」
「ここは~」
「惑星ケレロンの〈高主の血室〉」
「……」
「〈エネルギーの君主〉シン・トラグは~」
「手術中」
「――百体のグラル種族のケモノ頭の方を、すっぱりー」
「――脳髄を、摘出したら~」
「――親衛隊ロボットの頭部ドームに、移植・移植・移植っ」
「……」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「思う」
「――惑星トラファルガーから、収集した情報に、よると~」
「――ペリー・ローダンは、深海基地で死亡した、ようだし」
「――恐ろしい敵、であった」
「で」
「〈エネルギーの君主〉シン・トラグも~」
「思う」
「――転送機ステーションをひとつ、爆発させた、とき~」
「――侵入した賊は、爆発で死亡した、ようだし」
「――くわばら・くわばら」
以下、次号。
□ Perry Rhodan-Heft
2442 . Arndt Ellmer / Stützpunkt im Chaos / 混沌領内の基地
2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
□ Perry Rhodan-Heft 2442話「混沌領内の基地」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2442.html ]
新銀河暦1346年、ハンガイ銀河――
「現在、作戦行動中」
「アトラン指揮下、精鋭ながら少数の、ハンガイ銀河遠征隊」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「以上、4隻」
「が」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「探知も、ままならず」
「直進、転針も、ままならず」
「宇宙船は、まともに航行できないありさま」
「――この現象を、〈収差〉と呼ぶことにしましょうか」
10月、ハンガイ銀河中心近く、ウィノラ星系――
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「クェーサー級《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「以上、4隻は~」
「惑星ウィノラIIIに、到着」
「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉から、8000光年」
「惑星ウィノラIIIには、〈コンタクト森〉がいます」
「――基地、設営だっ」
「ハルト人ドモ・ソクラトが、基地司令官」
「――基地、設営ねっ」
「カルタン人、ダオ=リン=ヘイさんが、〈コンタクト森〉に挨拶」
「で」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉、によれば」
「――〈負の球体〉宙図を、解析したら?」
「――シヴァ=バザル星域で、終末戦隊〈反逆者〉が、何かやりそう?」
「超能力者トリム・マラート、によれば」
「――シヴァ=バザル星域は、何か〈病んでいる〉感じがする?」
「となれば」
「――基地は、頼んだぞっ」
「アトランは、発見者級戦艦《リチャード・バートン》で、偵察に」
10月27日、シヴァ=バザル星域――
「アトラン指揮下、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――傍受した〈反逆者〉通信に?」
「――妙なモノが、混在してる?」
「――テラ艦だけの、興味を惹いて?」
「――テラ艦だけが、解読できそうな問題が、300問?」
「300問を一瞥して、経験豊富なアトラン、曰く」
「――なんというか……1問、変みたいだが?」
「――付帯脳でも……単独では解析は困難だし」
「――とにかく、全問解析だ……専任部隊を編成してっ」
「あとは」
「――とりあえず、受領した旨、返信だけはしておくのだっ」
「……」
「その後」
「アトラン指揮下、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「いよいよ、二重恒星系シヴァ=バザルに、接近」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルを、射出」
「研究カプセルは~」
「小型軽量で、超光速航行・不可ですが~」
「整備万端おこたりなしの、カンター型ウルトラ計測器を、装備」
「高次領域の事象は、余さず計測」
「――計測、開始っ」
「と」
「――!」
「二重恒星系シヴァ=バザルに、〈反逆者〉艦隊、出現」
「――〈反逆タンク〉12部隊が、護衛して?」
「――〈戦隊フェリー〉数隻が、牽引して?」
「――戦隊要塞〈反逆コーン〉96基が合体した、構造物?」
「――さしわたし、864km?」
「――その上?」
「――〈戦隊マシーン〉も、1基?」
「いったい~」
「何が、始まるのでしょう?」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルは、小型軽量」
「気づかれないように、そーっと」
「高次元領域の観測を、継続します」
「で」
「わかって、きました」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめています」
「シヴァ=バザル星域は~」
「〈原混沌胞〉6つが、近接するところ」
「――!」
「――〈原混沌胞〉6つの縁を、引き寄せて?」
「――シヴァ=バザル星域で、重ねてる?」
11月2日、二重恒星系シヴァ=バザル――
「アトラン指揮下、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「〈反逆者〉通信を、傍受」
「――〈戦隊フェリー〉数隻が、牽引して?」
「――戦隊要塞〈反逆コーン〉96基が、二重恒星系シヴァ=バザルを離脱?」
「――〈反逆タンク〉12部隊も?」
「――〈戦隊マシーン〉1基も?」
「さらに」
「――〈反逆タンク〉4部隊が、二重恒星系シヴァ=バザルの周囲を封鎖?」
「いったい~」
「何が、始まるのでしょう?」
「さらに、〈反逆者〉通信を、傍受」
「――22時間後に?」
「――エントロピー・サイクロンが、来る?」
「周知のとおり~」
「エントロピー・サイクロンは、知性体をオカシクします」
「生命と知性の進化を助ける、〈搬生素〉――〈オン量子〉と〈ノオン量子〉」
「これを、根こそぎ、吸引してしまうのです」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「超光速駆動で、撤退可能」
「でも」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルは~」
「超光速駆動、できません」
「――よし、救出に行くぞ……オレがひとりでっ」
「アトランは、スペースジェット《レミー・デンジャー》で~」
「単身、発進」
二重恒星系シヴァ=バザル――
「エントロピー・サイクロン襲来まで、残り30分」
「アトランは、スペースジェット《レミー・デンジャー》で~」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルを、目指す」
「――〈反逆タンク〉4部隊も、二重恒星系シヴァ=バザルから撤退?」
「――まずいぞっ」
「――リニア駆動っ」
「――ああっ……また、まっすぐ飛べてないっ」
「とか」
「やってる、うちに~」
「エントロピー・サイクロンが、到来」
「――ごごごごごぉぉぉーっ」
「――ああっ……スタム・ブラウン博士、申し訳ないっ」
「が」
「スタム・ブラウン博士の研究チームは~」
「なぜか、無事」
「そこへ」
「アトランのスペースジェット《レミー・デンジャー》、到着」
「スタム・ブラウン博士と研究チームを、移乗させると~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》へ、自動操縦・設定」
「そこへ」
「――ごごごごごぉぉぉーっ」
「エントロピー・サイクロンが、本格襲来」
「アトランも、意識を失いますが~」
「スペースジェット《レミー・デンジャー》は~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》へ、無事到着」
二重恒星系シヴァ=バザル近傍――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「8光年の距離を、おいて~」
「二重恒星シヴァ=バザルを、観測」
「激しい噴出・爆発」
「――ばばーん」
「激しいハイパー震動」
「――どどーん」
「プシオン的で高次な衝撃波が、超光速で」
「――ざざーん」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は、リニア駆動で緊急退避」
「で」
「衝撃波が、鎮まった後~」
「――直径26光年の宙域を覆う、雲みたいな構造物が?」
「科学者たち、によれば」
「――〈原混沌胞〉6つの縁を、重ねて?」
「――貼り合わせて、〈混沌胞〉を造った?」
「超能力者トリム・マラート、によれば」
「――腫瘍みたいなモノに?」
「――〈オン量子〉と〈ノオン量子〉を、注入して?」
「――こう、ぼーっとしてシアワセな感じの、波動が?」
「――こう、熱っぽくて、短波っぽい、波動が?」
「超能力者トリム・マラート」
「辛抱たまらず、自分に麻酔」
「やがて」
「――ぶぶーん」
「――ぶぶぶーん」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、一般乗員も~」
「パラノーマルな振動を、感じて気分が変になったり
「これこそ~」
「〈混沌胞〉が発する、振動プシ、というモノ」
「なのでした」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》は、シヴァ=バザル星域を撤退――
「そういえば」
「――300問は?」
「――やはり、1問、変みたいで?」
「――暗号が、解けない?」
「――よし、まかせるのだ……このアトランに」
「そうして、アトランと付帯脳は、考えた」
「――ていうか、この暗号方式」
「――昔に、このアトランが考えたヤツでは?」
「――インターコスモから、敵言語〈反逆コム〉に翻訳するとき?」
「――誤訳が、あったとして?」
「――ここを、こう」
「――そこを、こう」
「――解答の数字、すべての桁を足し合わせると、こう」
「――それを鍵として、解読すると、こう」
「――星系アックートで待つ、by、テケナー?」
「……」
「かくして」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「星系アックートを、目指す」
「行程、およそ7日間」
「その間~」
「アトランは~」
「最近なかよしのネクシャリストの博士インディカさんを、連れて~」
「なにやら、自室に籠ったまま」
「曰く」
「――マッサージの実技指導を、しているのだ」
「とか、いう」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
振動プシって、肩こりには、どうなんでしょう。
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d-information ◆ 514 [不定期刊] 2008/06/09
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
5 . Marc A. Herren / Lazarus Tod / ラザル死す
6 . H. G. Francis / Regenten der Energie / エネルギーの君主たち
7 . Timothy Stahl / Aufstand der Grall / グラルの蜂起
8 . Achim Mehnert / Sternentod / 星間の死
9 . Marc A. Herren / Der Zündermutant / 点火ミュータント
10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊
4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その5冊目。
12冊で、このエピソードは完結。
しかし、続いて2期目のエピソードも準備中、とかいう。
□ Perry Rhodan-Action 5話「ラザル死す」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/5.html ]
西暦2166年3月、デメトリア星団――
「ペリー・ローダンは~」
「惑星テラで発生した暗殺未遂事件を、発端に~」
「デメトリア星団で、〈エネルギーの君主〉たちと、交戦中」
「惑星トラファルガーの深海基地で、敵の逃走用転送機に、単身突入」
「どこかに、転送されたのです」
「当然、孤立無援」
3月15日、ペリー・ローダン、未知の転送機で実体化――
「――重力が、1.25G?」
「――てことは、トラファルガーとは別の惑星?」
「と」
「――!」
「見たことないロボット1体、いきなり襲撃」
「……」
「スタヴ=イアコ=2――」
「〈エネルギーの君主〉の親衛隊ロボット」
「頭蓋の透明なドームの中に、脳髄らしきもの」
「自律的に思考して、活動できるらしい」
「――ががが……コイツ、弱イ有機体」
「――ががが……ヒトヒネリ、ダ」
「が」
「ローダンの策略にかかって、敢なく戦死」
「……」
「ローダンは、ステーションの出口を探す」
「――壁に、絵のようなものが?」
「――体がひとつ・頭がふたつの異星人、の絵?」
「――この紋章のついた腕環は、なんだろう?」
「紋章――三角形がふたつ、向かい合って、砂時計的な形」
「とりあえず、着服」
「ステーションを、脱出」
「周囲は~」
「砂と岩の、荒涼たる荒野」
「上空に~」
「〈エネルギーの君主〉が乗るとおぼしき、グライダーが1機」
「――すーっ」
「遠く、山地の方角へ、飛んでいく」
「直後」
「ステーション、爆発」
「――ばーん」
ペリー・ローダン、荒野を彷徨う――
「ローダン、山地へ向けて、歩いてみたり」
「道程は遠く、疲労は頂点」
「とかいう、状況下」
「人間、いらないコトを、回想します」
「――そういえば、数週間前~」
「――変なファンに、つきまとわれたっけ」
「……」
「――わたくし、ハンナ・トイヴァライネンと、申すモノなのねん」
「――〈ローダン道〉は、救世主ローダン様を、拝みたいのねん」
「――荒野から、彷徨っておいでに、なったのねん?」
「――燃える繁みから、神の御言葉を、賜ったのねん?」
「――否定なさるなんて、本当に謙虚でおいでなのねん?」
「……」
「――オレ、なんで、荒野を彷徨ってるんだっけ?」
「さすがに、疲れ切って、岩の日陰で一休み」
「と」
「いつの間にやら、寄ってきたのが」
「体がひとつ・頭がふたつの異星人、3名」
「左の頭部は、ヒトのよう」
「右の頭部は、頸が長くて、口がこうくわっとして、ケモノのような」
「棒を、かまえて~」
「――ぽかっ」
「眠るローダンを、気絶させて、拉致」
3月16日、ペリー・ローダン、監禁施設で覚醒――
「――はっ」
「そこは、監禁施設の、医務室のような場所」
「――あの腕環が、ない?」
「――細胞活性装置も、ない?」
「同じ囚われの境遇の男と、知りあいました」
「――オレは、ジェレモン・ラザル」
「――アルコン人とテラナーの、ハーフだ」
「ローダンとしては、偽名をつかって自己紹介」
「――わたしは、ペ……ユーリ・トポル」
「――ごらんのとおり、一介のテラナーだ」
「――頭ふたつの連中に、大事な腕環と首飾りを、奪われたらしい」
「――奪回、したいのだが」
「――協力しては、もらえまいか?」
「ラザル、応じて曰く」
「――まかせろっ」
「で」
「失敗しました」
「――はっ」
「そこは、監禁施設の、危険囚用の檻の中」
「ところで」
「頭ふたつの連中は、いったい何者なのか」
「ラザル、説明して曰く」
「――あれは、グラル種族」
「――監禁施設の長は、グラル種族、エ=クリゲ=クラナルだ」
「――ここの収容者には、テラナーも、アルコン人も、スプリンガーも」
「――各種ヒューマノイドが、いろいろ」
「――でも、用途は同じ」
「――血を、抜かれて~」
「――血は、ワラビ鳥の飼料に」
「――卵が、なにやら大切らしい」
「ローダンとしては、遠慮したい運命」
「で」
「得意の戦法」
「――収容者諸君っ」
「――いまこそ、蜂起だっ」
「――うぉぉぉぉっ」
「蜂起は、成功です」
「――だから生命くらいは、助けてやれ……あ」
「収容者諸君は、監禁施設のグラル種族を、皆殺し」
「ローダンは、腕環と細胞活性装置を、奪還」
「重傷を負ったラザルを担いで、グライダーで、病院を探す」
3月18日、医療センター、ノアルト・マンタラ――
「ところで」
「ここは~」
「デメトリア星団、星系スペジモル、自由商業惑星スペジム」
「スプリンガー、ジャホル」
「スプリンガー、デゼバル」
「両名が、実質支配者」
「……」
「ローダンは、重傷のラザルを担いで~」
「医療センター、ノアルト・マンタラの門を、叩く」
「――ノアルト先生、全力で、こいつは助けてください」
「――もちろん、全力を、尽くしておる」
「ところで」
「アラスのノアルト先生」
「ローダンの腕環に、興味津々」
「――我輩、永遠の生命を探索、しておってな」
「――文献にある、〈高主の血室〉を求めて、この惑星スペジムに来たのじゃ」
「――ところで、その腕環……」
「と、そのとき」
「――ぽっくり」
「ラザル死亡」
3月20日、惑星首都ペッシマ近郊――
「ローダンは、ラザルの遺体を連れて~」
「ラザルの近親者を探しに、惑星首都ペッシマへ向かう」
「と、そのとき」
「――はっ」
「ラザル、蘇生」
「ラザル、説明して曰く」
「――あれは、薬物つかって、死んだふりだ」
「――アラスの請求書なんて、見たくないし」
「――オレは、野暮用があるので、このへんで」
「――いくらか金を、分けてやろう」
「――では、さらばだ」
「――しゅたっ……ごーっ」
「ラザルは、ゴミ回収車に潜んで、こっそりペッシマ市内へ帰還」
「ラザルという男――」
「どうやら、惑星・裏社会の大立て者、らしいのですが」
3月21日、惑星首都ペッシマ――
「ローダンは~」
「ハイパー無線で、援軍を呼びたい」
「腕環の歴史的経緯なんかも、解明したい」
「――永遠の生命を探してるなら、ここへ行きなっ」
「教えられたのは、いかがわしいブルー・グラルの店」
「……」
「妖艶なグラル娘、ク=マガリ=ドゥッザンが~」
「――コレは、内緒の鳥の卵から、抽出した上物なのよん」
「――効くわよん」
「少し、話が違うようで」
「知りたいことを説明すると、父親を紹介してくれました」
「……」
「グラル父、ウ=シマ=レシュナルは~」
「グラル種族の歴史を、語って曰く」
「――グラル種族は、太古から抑圧、搾取されておってな」
「――英雄イ=フィネ=ブスハクが、反乱したのだがな」
「――惨敗してな」
「――英雄イ=フィネ=ブスハクの皮から、〈抑圧の帯〉が作られてな」
「――その腕環が、〈抑圧の帯〉というわけでな」
「――〈抑圧の帯〉を持つ者は、解放か災厄をもたらす、と言われてな」
「ところで」
「このところ、多数のグラル種族が、失踪しているらしい」
3月24日、惑星首都ペッシマ――
「グラル親子から、ローダンに、連絡」
「――植民アルコン人、バゾカに会えば、何か情報が得られるかもよん」
「ローダン、早速、バゾカに接触」
「と」
「――!」
「乱入してきた、グライダーが1機」
「――ばーん」
「バゾカを、射殺」
「乗っていたのは、ラザル」
「――バゾカは、グラル種族誘拐犯の一味だっ」
「――これは、罠だっ」
「――連中、誘拐したグラル種族を、ザナド山地のロマロス山の山頂へ……」
「と」
「――ばばーん」
「首領ダッヴォル率いる、グラル種族誘拐犯の一味が、周囲を包囲・攻撃開始」
「――逃げろっ……大執政官っ」
「ラザルは、ローダンの素性を、見抜いていたようです」
「――オレのことは、かまうなっ……うっ」
「ラザルは、ローダンを逃がすため、死亡……のようです」
3月25日、医療センター、ノアルト・マンタラ――
「ローダンは、ふたたび~」
「医療センター、ノアルト・マンタラの門を、叩く」
「――ノアルト先生、ハイパー無線を、貸してください」
「――〈高主の血室〉に同行させてくれるなら、貸してやらんでも……」
「ローダン、ハイパー無線で、援軍要請」
「――さあ、行くぞっ」
「――〈高主の血室〉へっ」
同じ頃、ザナド山地、ロマロス山――
「ところで」
「〈エネルギーの君主〉たちの、言葉では~」
「ここは~」
「惑星ケレロンの〈高主の血室〉」
「……」
「〈エネルギーの君主〉シン・トラグは~」
「手術中」
「――百体のグラル種族のケモノ頭の方を、すっぱりー」
「――脳髄を、摘出したら~」
「――親衛隊ロボットの頭部ドームに、移植・移植・移植っ」
「……」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「思う」
「――惑星トラファルガーから、収集した情報に、よると~」
「――ペリー・ローダンは、深海基地で死亡した、ようだし」
「――恐ろしい敵、であった」
「で」
「〈エネルギーの君主〉シン・トラグも~」
「思う」
「――転送機ステーションをひとつ、爆発させた、とき~」
「――侵入した賊は、爆発で死亡した、ようだし」
「――くわばら・くわばら」
以下、次号。
□ Perry Rhodan-Heft
2442 . Arndt Ellmer / Stützpunkt im Chaos / 混沌領内の基地
2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
2446 . Uwe Anton / Die Negane Stadt / 負人都市
□ Perry Rhodan-Heft 2442話「混沌領内の基地」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2442.html ]
新銀河暦1346年、ハンガイ銀河――
「現在、作戦行動中」
「アトラン指揮下、精鋭ながら少数の、ハンガイ銀河遠征隊」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「ポスビのクェーサー級〈LFT-BOX〉重箱型」
「《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「以上、4隻」
「が」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「探知も、ままならず」
「直進、転針も、ままならず」
「宇宙船は、まともに航行できないありさま」
「――この現象を、〈収差〉と呼ぶことにしましょうか」
10月、ハンガイ銀河中心近く、ウィノラ星系――
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》」
「クェーサー級《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》」
「以上、4隻は~」
「惑星ウィノラIIIに、到着」
「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉から、8000光年」
「惑星ウィノラIIIには、〈コンタクト森〉がいます」
「――基地、設営だっ」
「ハルト人ドモ・ソクラトが、基地司令官」
「――基地、設営ねっ」
「カルタン人、ダオ=リン=ヘイさんが、〈コンタクト森〉に挨拶」
「で」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉、によれば」
「――〈負の球体〉宙図を、解析したら?」
「――シヴァ=バザル星域で、終末戦隊〈反逆者〉が、何かやりそう?」
「超能力者トリム・マラート、によれば」
「――シヴァ=バザル星域は、何か〈病んでいる〉感じがする?」
「となれば」
「――基地は、頼んだぞっ」
「アトランは、発見者級戦艦《リチャード・バートン》で、偵察に」
10月27日、シヴァ=バザル星域――
「アトラン指揮下、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「――傍受した〈反逆者〉通信に?」
「――妙なモノが、混在してる?」
「――テラ艦だけの、興味を惹いて?」
「――テラ艦だけが、解読できそうな問題が、300問?」
「300問を一瞥して、経験豊富なアトラン、曰く」
「――なんというか……1問、変みたいだが?」
「――付帯脳でも……単独では解析は困難だし」
「――とにかく、全問解析だ……専任部隊を編成してっ」
「あとは」
「――とりあえず、受領した旨、返信だけはしておくのだっ」
「……」
「その後」
「アトラン指揮下、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「いよいよ、二重恒星系シヴァ=バザルに、接近」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルを、射出」
「研究カプセルは~」
「小型軽量で、超光速航行・不可ですが~」
「整備万端おこたりなしの、カンター型ウルトラ計測器を、装備」
「高次領域の事象は、余さず計測」
「――計測、開始っ」
「と」
「――!」
「二重恒星系シヴァ=バザルに、〈反逆者〉艦隊、出現」
「――〈反逆タンク〉12部隊が、護衛して?」
「――〈戦隊フェリー〉数隻が、牽引して?」
「――戦隊要塞〈反逆コーン〉96基が合体した、構造物?」
「――さしわたし、864km?」
「――その上?」
「――〈戦隊マシーン〉も、1基?」
「いったい~」
「何が、始まるのでしょう?」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルは、小型軽量」
「気づかれないように、そーっと」
「高次元領域の観測を、継続します」
「で」
「わかって、きました」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめています」
「シヴァ=バザル星域は~」
「〈原混沌胞〉6つが、近接するところ」
「――!」
「――〈原混沌胞〉6つの縁を、引き寄せて?」
「――シヴァ=バザル星域で、重ねてる?」
11月2日、二重恒星系シヴァ=バザル――
「アトラン指揮下、発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「〈反逆者〉通信を、傍受」
「――〈戦隊フェリー〉数隻が、牽引して?」
「――戦隊要塞〈反逆コーン〉96基が、二重恒星系シヴァ=バザルを離脱?」
「――〈反逆タンク〉12部隊も?」
「――〈戦隊マシーン〉1基も?」
「さらに」
「――〈反逆タンク〉4部隊が、二重恒星系シヴァ=バザルの周囲を封鎖?」
「いったい~」
「何が、始まるのでしょう?」
「さらに、〈反逆者〉通信を、傍受」
「――22時間後に?」
「――エントロピー・サイクロンが、来る?」
「周知のとおり~」
「エントロピー・サイクロンは、知性体をオカシクします」
「生命と知性の進化を助ける、〈搬生素〉――〈オン量子〉と〈ノオン量子〉」
「これを、根こそぎ、吸引してしまうのです」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「超光速駆動で、撤退可能」
「でも」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルは~」
「超光速駆動、できません」
「――よし、救出に行くぞ……オレがひとりでっ」
「アトランは、スペースジェット《レミー・デンジャー》で~」
「単身、発進」
二重恒星系シヴァ=バザル――
「エントロピー・サイクロン襲来まで、残り30分」
「アトランは、スペースジェット《レミー・デンジャー》で~」
「スタム・ブラウン博士の研究チームが乗組む、研究カプセルを、目指す」
「――〈反逆タンク〉4部隊も、二重恒星系シヴァ=バザルから撤退?」
「――まずいぞっ」
「――リニア駆動っ」
「――ああっ……また、まっすぐ飛べてないっ」
「とか」
「やってる、うちに~」
「エントロピー・サイクロンが、到来」
「――ごごごごごぉぉぉーっ」
「――ああっ……スタム・ブラウン博士、申し訳ないっ」
「が」
「スタム・ブラウン博士の研究チームは~」
「なぜか、無事」
「そこへ」
「アトランのスペースジェット《レミー・デンジャー》、到着」
「スタム・ブラウン博士と研究チームを、移乗させると~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》へ、自動操縦・設定」
「そこへ」
「――ごごごごごぉぉぉーっ」
「エントロピー・サイクロンが、本格襲来」
「アトランも、意識を失いますが~」
「スペースジェット《レミー・デンジャー》は~」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》へ、無事到着」
二重恒星系シヴァ=バザル近傍――
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「8光年の距離を、おいて~」
「二重恒星シヴァ=バザルを、観測」
「激しい噴出・爆発」
「――ばばーん」
「激しいハイパー震動」
「――どどーん」
「プシオン的で高次な衝撃波が、超光速で」
「――ざざーん」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は、リニア駆動で緊急退避」
「で」
「衝撃波が、鎮まった後~」
「――直径26光年の宙域を覆う、雲みたいな構造物が?」
「科学者たち、によれば」
「――〈原混沌胞〉6つの縁を、重ねて?」
「――貼り合わせて、〈混沌胞〉を造った?」
「超能力者トリム・マラート、によれば」
「――腫瘍みたいなモノに?」
「――〈オン量子〉と〈ノオン量子〉を、注入して?」
「――こう、ぼーっとしてシアワセな感じの、波動が?」
「――こう、熱っぽくて、短波っぽい、波動が?」
「超能力者トリム・マラート」
「辛抱たまらず、自分に麻酔」
「やがて」
「――ぶぶーん」
「――ぶぶぶーん」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》の、一般乗員も~」
「パラノーマルな振動を、感じて気分が変になったり
「これこそ~」
「〈混沌胞〉が発する、振動プシ、というモノ」
「なのでした」
発見者級戦艦《リチャード・バートン》は、シヴァ=バザル星域を撤退――
「そういえば」
「――300問は?」
「――やはり、1問、変みたいで?」
「――暗号が、解けない?」
「――よし、まかせるのだ……このアトランに」
「そうして、アトランと付帯脳は、考えた」
「――ていうか、この暗号方式」
「――昔に、このアトランが考えたヤツでは?」
「――インターコスモから、敵言語〈反逆コム〉に翻訳するとき?」
「――誤訳が、あったとして?」
「――ここを、こう」
「――そこを、こう」
「――解答の数字、すべての桁を足し合わせると、こう」
「――それを鍵として、解読すると、こう」
「――星系アックートで待つ、by、テケナー?」
「……」
「かくして」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「星系アックートを、目指す」
「行程、およそ7日間」
「その間~」
「アトランは~」
「最近なかよしのネクシャリストの博士インディカさんを、連れて~」
「なにやら、自室に籠ったまま」
「曰く」
「――マッサージの実技指導を、しているのだ」
「とか、いう」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
振動プシって、肩こりには、どうなんでしょう。
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d-information ◆ 514 [不定期刊] 2008/06/09
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2441 . Leo Lukas / Die letzten vierzig / 最後の40人
2442 . Arndt Ellmer / Stützpunkt im Chaos / 混沌の基地
2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
□ Perry Rhodan-Heft 2441話「最後の40人」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2441.html ]
新銀河暦1346年9月、ハンガイ銀河中央部、エルガス星域――
「ハンガイ銀河では~」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「……」
「そこへ」
「単独、先行突入、した~」
「テラナーたちの巨艦――全長8kmの亜鈴型艦――《ソル》」
「拿捕、されて~」
「使い、まわされて~」
「最後の用途が、敵陣営内部の、姑息な欝憤晴らし」
「――執務城《シルク》の鼻先で、《ソル》が、逃走すれば?」
「――進歩維持者ヴォーサルのテルカンさまの、立場が悪くなる?」
「でも」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、現実的」
「好機は、いつも、前向きに」
「――逃げるのだ、全速力でっ」
「〈反逆タンク〉の一群が~」
「――どどーん」
「集中砲火を、浴びせますが~」
「――フラクタル亀裂鐘っ」
「敵が搭載してくれた超バリアは、超強力」
「――ひゅん」
「《ソル》は、ハイパータクト駆動で、超空間へ逃走成功」
《ソル》、逃走中――
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、現実的」
「危険は、いつも、忘れずに」
「――一時停泊だ、敵陣の近くでっ」
「先日までの御主人、キルミズさまは、侮れない御方」
「――探すのだ、爆弾が、きっとあるっ」
「テラナー乗員5000名も~」
「モム・セリマー乗員20万体も~」
「総動員で、爆弾探し」
「――そういえば」
「《ソル》の曳航を任された、モルダエル人指揮官シラテさん」
「キルミズに遠隔操縦されていた、リモコン・シラテさん」
「ハルト人に撲殺された、リモコン・シラテさん」
「――シラテさんが?」
「――スープラトロン・コンヴァーターを、いじっていた?」
「――つまり、〈反逆者〉陣営、究極の防御兵器――フラクタル亀裂鐘?」
「――オレたちが、一番、手離しそうもないモノ?」
「――それだっ」
「かくして、解体された区画が3つ」
「――ごっとん・ごっとん・ごっとん」
「宇宙空間に、投擲」
「――ばーん」
「かくして、爆弾撤去に成功」
《ソル》は、とりあえず、クマ=サカ星域方面へ――
「数週間前~」
「敵の指揮下にあった《ソル》は、クマ=サカ星域で、テラ艦と接近遭遇」
「――さすがに、もう、いないよなあ」
「でも」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、天才的」
「天才は、1%のひらめきから」
「――敵陣営の通信に、メッセージを埋めこむのだ」
「――テラ艦も、傍受くらいはしているさ」
「――テラ艦だけの、興味を惹いて」
「――テラ艦だけが、解読できる暗号」
「むうん」
「――この300の問題を、紛れこませるのだ」
「――解答の数字、すべての桁を足し合わせると、こう」
「――それを鍵として、解読すると、こう」
「――星系アックートで待つ、by、テケナー」
「あとは」
「――敵陣営の通信に、メッセージを埋めこむだけだ」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、天才的」
「あとは、99%の努力です」
星系クリッカー――
「あたり、一帯は~」
「目下、〈混沌の勢力〉の占領下」
「占領する側、ガンシュカル人のカルバロン、リンギフェル・ザトは~」
「支配体制を、強化したい」
「で」
「占領下の政府に、強要してみたり」
「……」
「星系クリッカーは~」
「ハンガイ銀河原住種族アッタ・ベンノが、居住しています」
「占領された側、地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「強要された内容に、唖然」
「――〈楽園競技会〉?」
「――一帯の100種族を、召集して?」
「――オリンピックのようなモノを、開催せよ?」
《ソル》は、星系クリッカー方面へ――
「《ソル》は、〈楽園競技会〉開催の情報を入手」
「――それだっ」
「――潜入するのだ、偽装してっ」
「で」
「選抜されたモム・セリマーの精鋭、40名」
「トレスト・ハカンヴォルター――《ソル》脱出作戦で活躍――も、参加」
「思いこみも、それなりに」
「――ボク、すっごい超能力をもってるんだ」
「――超能力は、さっぱり、発現してないけど」
「――《ソル》のために、全力だよ」
「全員、偽装します」
「――遺伝的に変容したアッタ・ベンノ種族……という設定?」
偽装潜入部隊は、ポンコツ船《オンドルフ》で、星系クリッカーへ――
「――ボクたち、難民でーす」
「――ボクたち、最後の生き残り40人でーす」
「――故郷の惑星は、エントピー・サイクロンに、やられてしまいましたー」
「地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「――偽物なのは、バレバレだけれど~」
「――敵の側では、なさそうだし」
「――抵抗運動〈ノクアー=カンサハリーヤ〉も、あれこれ計画中だし」
「――ひょっとしたら、役に立つかも」
「とかいう態度で、お出迎え」
「その」
「地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「占領する側、ガンシュカル人のカルバロン、リンギフェル・ザトから~」
「聞かされた内容に、唖然」
「――〈楽園競技会〉の、真の目的?」
「――ゲンプロクス分析者が、100種族を1度に分析?」
「――〈放射体〉を、まとめて発見?」
「――徴用して、〈混沌の勢力〉が、コキ使う?」
「いやな、展開です」
「で」
「地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「偽装アッタ・ベンノに、要請」
「――100種族目として、参加してください」
「――遺伝的に変容した、オンドリル・ベンノとして」
「もとより」
「潜入部隊も、かきまわすつもりは充分」
「――騒動を、おこして~」
「――敵陣営の通信設備に、暗号を混ぜるのだ」
〈楽園競技会〉会場、開会式――
「ゲンプロクス分析者が~」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「分析開始」
「いろいろ、種族からサンプルを、採取しましょう」
「遺伝的に変容してるという、オンドリル・ベンノからも、採取しましょう」
「採取のために捕獲された、オンドリル・ベンノが、1名」
「中のヒトは~」
「モム・セリマーのやる気充実、トレスト・ハカンヴォルター」
「――(こっそり)」
「暗黒バリア発生装置を、くすねて~」
「ゲンプロクス探査器に、吸着爆雷を設置」
「で」
「ゲンプロクス探査器が、基地に帰到しようと、したところを~」
「遠隔操作で~」
「――ばーん」
「……」
「占領する側、ガンシュカル人のカルバロン、リンギフェル・ザトは~」
「――〈楽園競技会〉会場に、部隊を派遣だっ」
「――犯人を、捕らえろっ」
「――ざっざっざっ」
「一方」
「潜入部隊、モム・セリマー40名」
「――敵陣営の通信設備に、暗号も混ぜたし」
「――格子型転送機で、《ソル》へ撤退だっ」
「1回の転送ごとに、3名」
「――ひゅん」
「3かける13は、39名」
「最後のひとりは~」
「モム・セリマーのやる気充実、トレスト・ハカンヴォルター」
「敵の追撃を、果敢に阻止」
「最後に、転送機に飛びこみますが~」
「接続は、切れていました」
「トレスト・ハカンヴォルター、名誉の戦死」
「死後、少尉に任官された、ということです」
《ソル》は、クマ=サカ星域へ――
「途上~」
「敵陣営から、暗号も混ぜた通信文が、送信されました」
「が」
「――!」
「――どうして?」
「――300問中、1問が、違ってるぞ?」
「敵陣営の通信設備は、超優秀」
「どうやら、自動補正してくれて、しまったようです」
「でも」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、悲観的とも楽観的とも」
「99%の努力と犠牲が、徒労に終わるのか」
「それは、なんとも、言えません」
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◆今回のひとこと
エジソンて、偉大ですね。
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◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2441 . Leo Lukas / Die letzten vierzig / 最後の40人
2442 . Arndt Ellmer / Stützpunkt im Chaos / 混沌の基地
2443 . Christian Montillon / ESCHERS Plan / エッシャーの計画
2444 . Michael Marcus Thurner / Vor der Finalen Schlacht / 決戦前夜
2445 . Horst Hoffmann / Geschöpf des Chaos / 混沌の被造物
□ Perry Rhodan-Heft 2441話「最後の40人」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2441.html ]
新銀河暦1346年9月、ハンガイ銀河中央部、エルガス星域――
「ハンガイ銀河では~」
「目下、〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「物理法則も、オカシクなりはじめています」
「……」
「そこへ」
「単独、先行突入、した~」
「テラナーたちの巨艦――全長8kmの亜鈴型艦――《ソル》」
「拿捕、されて~」
「使い、まわされて~」
「最後の用途が、敵陣営内部の、姑息な欝憤晴らし」
「――執務城《シルク》の鼻先で、《ソル》が、逃走すれば?」
「――進歩維持者ヴォーサルのテルカンさまの、立場が悪くなる?」
「でも」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、現実的」
「好機は、いつも、前向きに」
「――逃げるのだ、全速力でっ」
「〈反逆タンク〉の一群が~」
「――どどーん」
「集中砲火を、浴びせますが~」
「――フラクタル亀裂鐘っ」
「敵が搭載してくれた超バリアは、超強力」
「――ひゅん」
「《ソル》は、ハイパータクト駆動で、超空間へ逃走成功」
《ソル》、逃走中――
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、現実的」
「危険は、いつも、忘れずに」
「――一時停泊だ、敵陣の近くでっ」
「先日までの御主人、キルミズさまは、侮れない御方」
「――探すのだ、爆弾が、きっとあるっ」
「テラナー乗員5000名も~」
「モム・セリマー乗員20万体も~」
「総動員で、爆弾探し」
「――そういえば」
「《ソル》の曳航を任された、モルダエル人指揮官シラテさん」
「キルミズに遠隔操縦されていた、リモコン・シラテさん」
「ハルト人に撲殺された、リモコン・シラテさん」
「――シラテさんが?」
「――スープラトロン・コンヴァーターを、いじっていた?」
「――つまり、〈反逆者〉陣営、究極の防御兵器――フラクタル亀裂鐘?」
「――オレたちが、一番、手離しそうもないモノ?」
「――それだっ」
「かくして、解体された区画が3つ」
「――ごっとん・ごっとん・ごっとん」
「宇宙空間に、投擲」
「――ばーん」
「かくして、爆弾撤去に成功」
《ソル》は、とりあえず、クマ=サカ星域方面へ――
「数週間前~」
「敵の指揮下にあった《ソル》は、クマ=サカ星域で、テラ艦と接近遭遇」
「――さすがに、もう、いないよなあ」
「でも」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、天才的」
「天才は、1%のひらめきから」
「――敵陣営の通信に、メッセージを埋めこむのだ」
「――テラ艦も、傍受くらいはしているさ」
「――テラ艦だけの、興味を惹いて」
「――テラ艦だけが、解読できる暗号」
「むうん」
「――この300の問題を、紛れこませるのだ」
「――解答の数字、すべての桁を足し合わせると、こう」
「――それを鍵として、解読すると、こう」
「――星系アックートで待つ、by、テケナー」
「あとは」
「――敵陣営の通信に、メッセージを埋めこむだけだ」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、天才的」
「あとは、99%の努力です」
星系クリッカー――
「あたり、一帯は~」
「目下、〈混沌の勢力〉の占領下」
「占領する側、ガンシュカル人のカルバロン、リンギフェル・ザトは~」
「支配体制を、強化したい」
「で」
「占領下の政府に、強要してみたり」
「……」
「星系クリッカーは~」
「ハンガイ銀河原住種族アッタ・ベンノが、居住しています」
「占領された側、地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「強要された内容に、唖然」
「――〈楽園競技会〉?」
「――一帯の100種族を、召集して?」
「――オリンピックのようなモノを、開催せよ?」
《ソル》は、星系クリッカー方面へ――
「《ソル》は、〈楽園競技会〉開催の情報を入手」
「――それだっ」
「――潜入するのだ、偽装してっ」
「で」
「選抜されたモム・セリマーの精鋭、40名」
「トレスト・ハカンヴォルター――《ソル》脱出作戦で活躍――も、参加」
「思いこみも、それなりに」
「――ボク、すっごい超能力をもってるんだ」
「――超能力は、さっぱり、発現してないけど」
「――《ソル》のために、全力だよ」
「全員、偽装します」
「――遺伝的に変容したアッタ・ベンノ種族……という設定?」
偽装潜入部隊は、ポンコツ船《オンドルフ》で、星系クリッカーへ――
「――ボクたち、難民でーす」
「――ボクたち、最後の生き残り40人でーす」
「――故郷の惑星は、エントピー・サイクロンに、やられてしまいましたー」
「地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「――偽物なのは、バレバレだけれど~」
「――敵の側では、なさそうだし」
「――抵抗運動〈ノクアー=カンサハリーヤ〉も、あれこれ計画中だし」
「――ひょっとしたら、役に立つかも」
「とかいう態度で、お出迎え」
「その」
「地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「占領する側、ガンシュカル人のカルバロン、リンギフェル・ザトから~」
「聞かされた内容に、唖然」
「――〈楽園競技会〉の、真の目的?」
「――ゲンプロクス分析者が、100種族を1度に分析?」
「――〈放射体〉を、まとめて発見?」
「――徴用して、〈混沌の勢力〉が、コキ使う?」
「いやな、展開です」
「で」
「地元市長ダヴァム=デュールさんは~」
「偽装アッタ・ベンノに、要請」
「――100種族目として、参加してください」
「――遺伝的に変容した、オンドリル・ベンノとして」
「もとより」
「潜入部隊も、かきまわすつもりは充分」
「――騒動を、おこして~」
「――敵陣営の通信設備に、暗号を混ぜるのだ」
〈楽園競技会〉会場、開会式――
「ゲンプロクス分析者が~」
「――ぴゅん」
「――ぴゅぴゅんっ」
「分析開始」
「いろいろ、種族からサンプルを、採取しましょう」
「遺伝的に変容してるという、オンドリル・ベンノからも、採取しましょう」
「採取のために捕獲された、オンドリル・ベンノが、1名」
「中のヒトは~」
「モム・セリマーのやる気充実、トレスト・ハカンヴォルター」
「――(こっそり)」
「暗黒バリア発生装置を、くすねて~」
「ゲンプロクス探査器に、吸着爆雷を設置」
「で」
「ゲンプロクス探査器が、基地に帰到しようと、したところを~」
「遠隔操作で~」
「――ばーん」
「……」
「占領する側、ガンシュカル人のカルバロン、リンギフェル・ザトは~」
「――〈楽園競技会〉会場に、部隊を派遣だっ」
「――犯人を、捕らえろっ」
「――ざっざっざっ」
「一方」
「潜入部隊、モム・セリマー40名」
「――敵陣営の通信設備に、暗号も混ぜたし」
「――格子型転送機で、《ソル》へ撤退だっ」
「1回の転送ごとに、3名」
「――ひゅん」
「3かける13は、39名」
「最後のひとりは~」
「モム・セリマーのやる気充実、トレスト・ハカンヴォルター」
「敵の追撃を、果敢に阻止」
「最後に、転送機に飛びこみますが~」
「接続は、切れていました」
「トレスト・ハカンヴォルター、名誉の戦死」
「死後、少尉に任官された、ということです」
《ソル》は、クマ=サカ星域へ――
「途上~」
「敵陣営から、暗号も混ぜた通信文が、送信されました」
「が」
「――!」
「――どうして?」
「――300問中、1問が、違ってるぞ?」
「敵陣営の通信設備は、超優秀」
「どうやら、自動補正してくれて、しまったようです」
「でも」
「実質的な指揮官、ロナルド・テケナーは、悲観的とも楽観的とも」
「99%の努力と犠牲が、徒労に終わるのか」
「それは、なんとも、言えません」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
エジソンて、偉大ですね。
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d-information ◆ 513 [不定期刊] 2008/06/02
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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