2008年8月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊
13 . Frank Borsch / Die Trümmerwelt / 廃墟惑星

 企画物ヘフト・シリーズ。
 隔週刊で12話完結……のはずが、第2期・12話も刊行の運びとなった。
 1~12話は Demetria-Zyklus / デメトリア星団サイクル
 13話からは Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル

 □ Perry Rhodan-Action 11話「君主たちの審判」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/11.html ]

 西暦2166年4月、デメトリア星団、惑星ファルカン――

「連合帝国の大執政官ペリー・ローダンは~」
「〈エネルギーの君主〉一党を、追跡」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンが、統治する~」
「ファルカン侯爵領の、中心惑星へ」
「で」
「惑星ファルカンの、深海から~」
「――〈エネルギーの君主〉一党の、太古の旗艦《アウラティア》がっ」
「という、風雲急を告げる、事態の中~」

 アルコン貴族ファルカンのアトゥルンの、アトゥルン御殿――

「ローダンは、立派な廊下を、てくてく」
「――考古学者カーティス・ニュートンに、意見を求めようっ、と」
「途中の廊下~」
「飾って、あるのが~」
「アルコン神話にならった、シェ・フアンの神像」
「男女各12体」
「膝くらいの、大きさ」
「素材の色は、血のように赤い」
「ローダンは、立派な廊下を、てくてく」
「――ひとーつ・ふたーつ・みーっつ……じゅうさん?」
「――?」
「――ま、いいか」
「で」
「――おーい、ニュートン博士っ」
「ローダンの指が、呼び鈴を、押した瞬間」
「仕掛けられた爆発、ばーん」
「ローダンは、軽傷」
「入浴中だった、ニュートン博士は、無傷」
「仕掛けられた爆弾の威力が、あまりに弱いので~」
「一同は、首をかしげる」
「……」
「ところで」
「ローダンは、ふと思い出して」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンに、問いかけて曰く」
「――廊下の、シェ・フアンの神像ですが~」
「――あの、13番目のピルー……なんとかいう神像は、何ですか?」
「――?」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは、そんな神像を知らず」
「確認してみても、そんな神像は、もうない、のでした」

 《アウラティア》艦上、〈エネルギーの君主〉一党――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「セル=パルスリン」
「オルル=メスニタ」
「〈エネルギーの君主〉3人は~」
「いまや」
「かつての旗艦《アウラティア》を、完全掌握」
「探知、されないように~」
「《アウラティア》を、とある恒星の陰に隠しています」

 アトゥルン御殿――

「テラナー植民惑星トラファルガーの執政官コスマイ・セトラさんには~」
「秘密が、あります」
「で」
「太陽系帝国大執政官ペリー・ローダンに~」
「告白して、曰く」
「――じつは、わたしは〈エネルギーの君主〉の一員なの」
「――本当の名は、ジリアナ・ミリオス」
「――でも、ペリーのコトが、ちょっと好きかも」
「――ペリーのコトを、助けたいかも」
「さらに、告白して、曰く」
「――じつは、わたしはマガドン人でもなくて、変形能力者なの」
「――本当のワタシを見て……さあっ」

 《アウラティア》艦上、〈エネルギーの君主〉一党――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「1万3000年前、旗艦《アウラティア》を奪取した~」
「グラルの最高奴隷戦士オ=マレ=テスカ」
「の、クローンを~」
「――尋問だっ」

 コスマイ・セトラさん=〈エネルギーの君主〉ジリアナ・ミリオス――

「コスマイ・セトラさんは~」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンに、連絡して、曰く」
「――そちらに、ペリーを連れて行くわ」
「――座標を、教えてくださらない?」
「《アウラティア》の座標を、入手して~」
「ローダンと、グッキーを、連れて~」
「宇宙戦闘機で、発進」
「で」
「《アウラティア》の座標に、到達するまで~」
「1万3000年前の思い出なんかを、語るのでした」

 1万3000年前に、あったこと――

「当初~」
「変形能力者ジリアナ・ミリオスは~」
「アルコン人の側に、いました」
「――原住種族マガドン人のロク・アウラジンを、捕らえたわっ」
「しかし」
「――ロク・アウラジンのコトが、ちょっと好きかも」
「――ロク・アウラジンのコトを、助けたいかも」
「かくして」
「変形能力者ジリアナ・ミリオスは~」
「マガドン人の側に」
「〈ペルペト君主〉のひとりに、なりました」

 他にも、1万3000年前に、あったこと――

「マガドン人が、気にしていのは~」
「惑星でなしに、衛星に住んでいること」
「デメトリア星団には、覇をとなえた、けれど~」
「故郷衛星マガドンの、地下を掘り~」
「地下を掘り~」
「大部分の、地下を掘り~」
「すばらしい、施設」
「でも」
「銀河系に冠たる、アルコン人の大帝国から、すれば~」
「たいしたモノでは、ありません」
「そうして」
「アルコン人は、勝手にどんどん、惑星ファルカンに植民」
「惑星ファルカンを、ファルカン侯爵領の中心惑星に」
「でも」
「惑星ファルカンと衛星マガドンは、同一星系にあるのです」
「アルコン人の大帝国の、この態度」
「マガドン人は、キレました」
「――ごごっ」
「マガドン艦隊2万隻が、惑星ファルカンへ進撃」
「が」
「所詮、星団規模のマガドン帝国」
「――ごごごごごごごごごぉぉっ」
「駆けつけた、銀河規模のアルコン帝国艦隊に、敵うはずもなし」
「マガドン艦隊、敗退」
「アルコン帝国は、追撃」
「マガドン人の本拠を、幾年も探索します」
「が」
「小さすぎて、見つからない」
「で」
「そんな戦況の、中~」
「当時のマガドン人指導者、ロク・アウラジンは、考えた」
「――栄枯盛衰は、世の習い」
「――どんな大帝国も1万年以上たてば、衰退するっ」
「――だから、深層睡眠で時代を超えるのだっ」
「……」
「そして、幾年月」
「アルコン人の大帝国は、衰退しました」
「が」
「栄枯盛衰は、世の習い」
「マガドン人の指導者たちが、眠っている、あいだ~」
「テラナー種族の、太陽系帝国が、勃興」
「アルコン人の大帝国を、支えて、立てなおし~」
「〈エネルギーの君主〉たちが眠る、惑星トラファルガーにも、植民」
「――はっ」
「目覚めてみても、1万3000年前と、状況に大差はない」
「で」
「〈エネルギーの君主〉一党は~」
「植民惑星トラファルガーの執政官コスマイ・セトラさん(本物)を~」
「罠に、かけ~」
「変形能力者ジリアナ・ミリオスは~」
「コスマイ・セトラさんの記憶を奪って、入れ替わる」
「以後は~」
「〈エネルギーの君主〉のステーションから指示を受け、情報操作・各種」

 現在、《アウラティア》艦上、〈エネルギーの君主〉一党――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「グラルの最高奴隷戦士オ=マレ=テスカ」
「の、クローンを~」
「――尋問・尋問っ」
「自分たちが、寝ついた後の経緯を~」
「聞き出すのでした」

 1万3000年前に、あったこと――

「――旗艦《アウラティア》に、命ずるっ」
「――ある小惑星帯に、身を隠すのだっ」
「――その際」
「――乗員一式は、一緒に埋まって、人柱だっ」
「で」
「乗員4000名が、人柱の運命を受け入れる覚悟」
「が」
「乗員1000名は、断固拒否」
「かくして」
「旗艦《アウラティア》で、内乱発生」
「……」
「オ=マレ=テスカ一党は~」
「艦載機の砲を、はずし~」
「――照準……艦載脳っ」
「――破壊されたくなければ、指揮下に入るのだっ」
「……」
「数年後――」
「旗艦《アウラティア》を掌握した、オ=マレ=テスカ一党は~」
「当時のファルカン侯爵領の統治者である女侯爵と、密約」
「旗艦《アウラティア》を、しずしずと、惑星ファルカンの海底へ」
「――さまざまな記録も消去して、わからなく、しておきましょう」

 現在、〈エネルギーの君主〉たちの旗艦《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「捕らえたローダンを、独房へ」
「――?」
「――先客?」
「――反乱者オ=マレ=テスカのクローン?」
「――これって、独房というより、二人房?」
「ローダンが、ぶつぶつ言っていると~」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、いきなり」
「――ばーん」
「反乱者オ=マレ=テスカのクローンは、即死」
「――ほーら、これで独房になったであろう?」
「……」
「一方」
「グッキーは~」
「〈エネルギーの君主〉たちの旗艦《アウラティア》を、こっそり偵察中」
「と、倉庫みたいな、ところで~」
「――赤い水晶でできた……神像?」
「グッキーが、ぶつぶつ言っていると~」
「――!」
「――わが名は、ピルームじゃ」
「いきなり、神像がテレパシーで接触してきました」
「……」
「一方」
「旗艦《アウラティア》は~」
「ある赤色巨星のコロナに、突入中」
「――コード発信っ」
「すると」
「――ごぽごぽごぽ……ごぽっ」
「赤色巨星内部から、浮上するモノ数百」
「これぞ~」
「〈エネルギーの君主〉の最終兵器=ロボット親衛隊」
「なのでした」

 ローダン活劇・デメトリア星団篇、次号・完結。

□ Perry Rhodan-Heft

2453 . Christian Montillon / In der Steilen Stadt / 傾斜都市
2454 . Horst Hoffmann / Schiff aus der Ewigkeit / 永遠より来たる船
2455 . Uwe Anton / Sieg der Moral / 士気の勝利
2456 . Arndt Ellmer / Akademie der Mikro-Bestien / マイクロけだものアカデミー
2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレンの帰還

□ Perry Rhodan-Heft 2453話「傾斜都市」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2453.html ]

 新銀河暦1346年4月、タレ・シャルム銀河中心部――

「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、目をつけられて~」
「修理も、発進も、許可されず」
「足止め中」
「ところが」
「生産工程最高検査官ディラメシュは、部下から大層評判が悪い」
「ヤコント種族は、(確信犯的に)情報提供」
「メタランナーは、(余暇の楽しみに)修理続行」
「そして」
「留守居役モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――せっかく、コスモクラートの工廠惑星に、いるんだから」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》を、奪取するのよっ」
「――〈コバルトブルー作戦〉っ」

 ゲレファント区画、繋留された《ジュール・ヴェルヌ》――

「――すーっ」
「今日も、非番のメタランナーが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、趣味であれこれ、修理しているらしい」
「そうして~」
「壊れた機器は、つぎつぎ、新品同様に」
「――壊れたハイパー抽出器も、新品同様?」
「――というより……この効率?」
「――ハイパー物理学的抵抗が増大する、前みたい?」
「――その、さらに2倍……みたいな?」

 ベリオサ区画、斜線都市――

「コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「中央工廠1号――区画ベリオサの斜線都市の中央部――で、全機能試験中」
「モンドラさんの作戦は、単純至極」
「――中央工廠1号の、警戒が手薄なところを探して~」
「――建設用転送機を、乗り継いでいくのよっ」
「モンドラさんは、経路を、探索」
「――昔、建設用に、設置された~」
「――太古遺物みたいな、シナニト製の門型転送機が、あるのよね?」
「――それで?」
「――放棄されてひさしい、ロボット・ステーションに?」
「――利用できそうな、門型転送機が?」
「――でも?」
「――放棄されて、ひさしいから?」
「――そこの門型転送機は、他の転送機とつながらない?」
「――門型転送機を、故障させれば?」
「――メタランナー種族が勝手に修理して、調整までしてくれる?」
「かくして」
「モンドラさんの作戦は~」
「――門型転送機に、爆弾投下っ」
「――ばばーん」
「が」
「協力者=ヤコント種族の、迎えが来ないので~」
「モンドラさんと、エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポール・ベールっ」
「隠れたまま、立往生」
「と」
「警備員種族サトックスの部隊が、到着」
「爆発事件の現場検証が、始まりました」
「――あ、近隣のヒトたちが、尋問されてる」
「――尋問されてるのは……ニャハイ種族?」
「――て、だれ?」

 ベリオサ区画、作戦拠点――

「モンドラさんと、エカトゥス・アティモス殿は~」
「前進基地に使用している倉庫に、もどってから~」
「調べて、みましょう」
「ヤコント種族は、情報を提供すること迅速です」
「――じつは~」
「――現在の、管理部門系種族――」
「――ヤコント種族や?」
「――攻撃的な、ニャハイ種族や?」
「――その他、いくつも種族たちも、参戦して?」
「――数千年前に?」
「――大規模な内戦が、あった?」
「――そのとき~」
「――あわや、エヴォラクス壊滅寸前、までいった?」
「――そのとき~」
「――滅んだ種族が、シナニト?」
「――ふうん」
「なんて、やりながら~」
「とにかく、待機」
「……」
「2日後――」
「――あ」
「――ロボット・ステーションの、門型転送機が?」
「――修理完了、してますねぇ」
「さすが」
「メタランナー種族の修理は、迅速・華麗」

 〈コバルトブルー作戦〉部隊、出撃――

「モンドラ・ダイアモンドさん以下」
「グッキー」
「エカトゥス・アティモス殿」
「泥棒種族ラオソールたち」
「テラナーたち」
「およそ90名は~」
「ロボット・ステーションへ」
「が」
「いきなり」
「――!」
「一行は、通常宇宙から切り離されて、脱出も不能な状態に」
「そこへ」
「――ばーん・ばばーん」
「――どーん・どどーん」
「仕掛けられた罠・罠・罠」
「攻め寄せるロボット・ロボット・ロボット」
「グッキーとエカトゥス・アティモス殿は、超能力発揮」
「――むんっ」
「泥棒種族ラオソールたちは、爆弾かかえて」
「――短距離テレポートっ」
「が」
「戦力差は、いかんとも」
「――うっ」
「なんとか体勢を整える、までに~」
「死傷者・多数」
「……」
「――うっ」
「麻痺させられた、グッキー」
「――はっ」
「意識を回復する際、何者かの精神インパルスを察知します」
「――ルガルティラス……さん?」
「――ここに2500体いた、シナニト種族の、最後のひとり?」
「――この罠――ロボット・ステーション――を、止められないかな?」
「――できない?」
「――ニャハイ種族に細工されて、シナニト種族が標的になったまま?」
「――最後のシナニト種族が、死ぬまで止まらない?」
「――だから、これまで、深層睡眠してた?」
「厳しい状況です」
「が」
「ルガルティラスさんは、人格者」
「――門型転送機から、逃がしてくれる?」
「――自分は、ここに残って、また深層睡眠する?」
「かくして」
「――行き先、中央工廠1号のコバルトブルー転子状船《ペンデュルム》っ」
「――門型転送機っ」

 〈コバルトブルー作戦〉部隊、目的地に到着――

「――?」
「そこは、コバルトブルー色の素材で覆われた、空虚なホール」
「――全長7km、高さ3km?」
「――コバルトブルー転子状船の中?」
「――にしては、空っぽ……って?」
「――まさか……罠?」
「と」
「――!」
「警備員種族サトックスが~」
「――確保だっ」
「――確保だっ」
「テレポート・システムを駆使して、大挙襲来」
「モンドラさん一行は、全員、逮捕されてしまいます」
「と」
「生産工程最高検査官ディラメシュが~」
「出現」
「――そのとおり……これは、罠だっ」
「――転送先を、小細工したのだっ」
「――ここは、中央工廠7号であるっ」
「――これは、まだ船殻しか建造していない《アンタルカ》であるっ」
「――諸君らのやることは、すべて、お見通しなのであるっ」
「……」
「もちろん」
「〈コバルトブルー作戦〉の計画が、筒抜け、だったのは~」
「内通者が、いたからです」
「ヤコント種族ヴァンタ・アキント」
「動機は、ありがちな痴情のもつれ」
「ヴァンタ・アキントは~」
「シソ・ディリオスさん、のコトが好き」
「ヴァンタ・アキントの上司、ド・タプタルゴも~」
「シソ・ディリオスさん、のコトが好き」
「で」
「ヤコント種族ヴァンタ・アキントは、心の中で、こう考えた」
「――(不祥事・事件によって、上司が失脚すればっ)」
「口に出しては、こう説明してみたり」
「――不正な活動を支援、するなんてっ」
「が」
「問題の、シソ・ディリオスさんは~」
「――密告した男と生きるのは、イ・ヤ」
「〈造船苦行〉に、臨むのです」
「で」
「過激派に手を貸した、上司も~」
「上司を密告した、部下も~」
「モラルの高い、シソ・ディリオスさんも~」
「今回、事件に関与した、ヤコント種族6名は~」
「みんな、意識を保ったまま、影を落とさないオベリスクになったという」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュ、曰く」
「――昨今~」
「――部下たちの、わたしに対する敬意が、足りないのだっ」
「――実際に、命令に従わない種族も、いるらしいっ」
「――本日~」
「――ここで、キミらが~」
「――明らかに、犯罪者になってくれたら~」
「――相対的に、わたしの株は、上がるであろう?」
「――キミらのシンパも、絞りこめたし」
「で」
「これを聞いた、モンドラ・ダイアモンドさん、心で曰く」
「――(わたしのシンパは、まだまだいるわよっ)」
「とはいえ~」
「〈コバルトブルー作戦〉自体は~」
「テラナー8名、死亡」
「ラオソール4体、死亡」
「明らかに、惨敗でした」
「モンドラ・ダイアモンドさんも~」
「さすがに、反省したらしい」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 機械は大事に使いましょう。

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d-information ◆ 525 [不定期刊] 2008/08/25
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2452 . Christian Montillon / Operation Kobaltblau / コバルトブルー作戦
2453 . Christian Montillon / In der Steilen Stadt / 傾斜都市
2454 . Horst Hoffmann / Schiff aus der Ewigkeit / 永遠より来たる船
2455 . Uwe Anton / Sieg der Moral / 士気の勝利
2456 . Arndt Ellmer / Akademie der Mikro-Bestien / マイクロけだものアカデミー

□ Perry Rhodan-Heft 2452話「コバルトブルー作戦」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2452.html ]

 新銀河暦1346年4月、タレ・シャルム銀河中心部――

「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、目をつけられて~」
「修理も、発進も、許可されず」
「足止め中」
「ところが」
「生産工程最高検査官ディラメシュは、部下から大層評判が悪い」
「ヤコント種族は、(うっかり)情報提供」
「メタランナーは、(余暇活動として)修理」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》にも~」
「希望がない、わけでもない」

 ゲレファント区画、繋留中の《ジュール・ヴェルヌ》――

「ペリー・ローダンは、イホ・トロトをつれて~」
「ヤコント種族と、隠密裏に外出中」
「留守居役モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――はー、暇よねぇ」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内では~」
「本日も、メタランナーが、余暇活動中らしい」
「――マルチ・ハイパー抽出器が、人智を超えたところに行ってしまう?」
「――鍛冶屋の神様は、放置よ・放置」
「――止めたって、どうせ勝手に直すんだから」
「人間が触れてはならない、神の作業場を~」
「モンドラさん、名づけて、〈ヘパイストス物件〉」
「――暇よねぇ」
「で」
「古人、曰く」
「なんとやら閑居して不善を為す」
「――せっかく、コスモクラートの工廠惑星に、いるんだから」
「――コバルトブルー転子状船を、奪取してみるとか」
「――さすがに、乗り逃げは、マズいけれど」
「――交渉のカードには、使えるんではなくて?」
「モンドラさん、名づけて~」
「――〈コバルトブルー作戦〉っ」

 作戦部隊は、区画間転送機トライポッド3で、区画ウン=イルテへ――

「区画ウン=イルテは、種族の坩堝」
「テラナーがいても、目立ちません」
「地元の鍛冶屋と、無駄話でも、してみましょう」
「――ユンコニット鋼……あんなもの、ダメ・ダメだぁ」
「――わたしたちの故郷では、最高の素材なのに?」
「――がはは」
「とか、やってる間に~」
「グッキーと、泥棒種族ラオソールの面々は~」
「――鍛冶屋図書館に、テレポートっ」
「――すばらしー」
「収穫は、データ水晶・多数」
「分析してみると~」
「――鍛冶屋から中央工廠まで、直通経路が、あるの?」
「――エヴォラクスの、9つの中央工廠では?」
「――コバルトブルー転子状船を各1隻、建造してる?」
「――コバルトブルー転子状船の、全データ?」
「さらに、分析してみると~」
「――中央工廠1号で?」
「――3週間以内に?」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》が、進宙式?」
「――そ、それよっ」

 作戦部隊は、ゲレファント区画へ一時撤退・作戦会議――

「ヤコント種族から、情報収集、してみましょう」
「――エヴォラクスの品質管理体制?」
「――そういえば~」
「――この間も、初期不良のスイッチが見つかって、ですねぇ」
「なんて」
「モンドラさんは、あれこれ、うまく聞き出したつもり」
「でも」
「ヤコント種族は、お見通しでした」
「――ひょっとして~」
「――コバルトブルー転子状船を、奪取したいのですか?」
「――!」
「モンドラさんは、密告されるのを、覚悟します」
「でも」
「ヤコント種族は、驚いたことに」
「――協力、しましょう」
「ペリー・ローダンは、長い夏休み中とはいえ、〈深淵の騎士〉のはしくれ」
「そして~」
「ヤコント種族は、〈深淵の騎士〉の信奉者」
「さらに~」
「〈深淵の騎士〉随員の皆様の、特別任務が~」
「生産工程最高検査官ディラメシュの面子をつぶす、ことならば~」
「反対する理由は、なにもない」
「――でも」
「――条件が、ひとつだけ」
「――エヴォラクスごと、つぶさないで、くださいね」
「と、モンドラさんの拳を、チラ見したりして」
「……」
「ヤコント種族、情報提供して曰く」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「――じつは、10年前に完成しています」
「――現在は、全自動で全機能試験中なのです」
「ヤコント種族は、ひそかに全面協力」
「でも」
「――細部は、わからないのです」
「――残念ながら、ヤコント種族は~」
「――コバルトブルー転子状船に乗船したことが、ないのです」
「それでも」
「ヤコント種族は、がんばります」
「――コバルトブルー転子状船を奪取するのは、正直、無理かも」
「――でも」
「――わずかな可能性に、賭けましょう」
「――生産工程最高検査官ディラメシュの面子がつぶれて~」
「――左遷にでもなれば、最高です」

 作戦部隊、出撃――

「コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「中央工廠1号――区画ベリオサの斜線都市の中央部――で、全機能試験中」
「ヤコント種族は~」
「前進基地として~」
「区画ベリオサに、倉庫をひとつ、探してくれました」
「さっそく~」
「泥棒種族ラオソールたちが、監視されなさそうな車両26台を、調達」
「モンドラ・ダイアモンドさん、以下90名は~」
「ヤコント種族が運転する車両にゆられて、区画ベリオサへ」

 区画ベリオサ――

「モンドラさんの作戦は、単純至極」
「――中央工廠1号の、警戒が手薄なところを探して~」
「――建設用転送機を、乗り継いでいくのよっ」
「モンドラさんは、経路を、探索」
「ヤコント種族の助言、によれば~」
「――昔、建設用に、設置された~」
「――太古遺物みたいな、シナニト製の門型転送機が、あるのよね?」
「――それで?」
「――放棄されてひさしい、ロボット・ステーションに?」
「――利用できそうな、門型転送機が?」
「――でも?」
「――放棄されてひさしいから?」
「――そこの門型転送機は、他の転送機とつながらない?」
「ヤコント種族の助言に、よれば~」
「――門型転送機を、故障させれば?」
「――メタランナーが勝手に修理して、調整までしてくれる?」
「――調整してくれれば、自動で相手局も見つけてくれる?」
「目的と手段がかみ合っているのか・いないのか」
「とにかく、やってみましょう」
「で」
「モンドラさんは、エカトゥス・アティモス殿をつれて~」
「――パラポール・ベールっ」
「エカトゥス・アティモス殿の、超能力で~」
「別のエネルギー水準に、移行して~」
「いろいろなモノを、すーっと、やりすごし~」
「――爆弾投下っ」
「――ばばーん」
「目的と手段がかみ合っているのか・いないのか」
「とにかく、やってしまったわけで……」
「――さあ、修理がすむまで、退却して待機よっ」
「ところが」
「――迎車は、どこ?」
「一時退却を支援する手筈の、ヤコント種族の車両が、いない?」
「で」
「モンドラさんと、エカトゥス・アティモス」
「斜線都市のはずれで、立往生」

【関連サイト】
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[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
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[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 泥棒は、犯罪行為です。

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d-information ◆ 524 [不定期刊] 2008/08/18
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

10 . Timothy Stahl / Falkans Verderben / ファルカンの没落
11 . Wim Vandemaan / Gericht der Regenten / 君主たちの審判
12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛隊

 4月開始、企画物ヘフト・シリーズ。隔週刊。その10冊目。

 □ Perry Rhodan-Action 10話「ファルカンの没落」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/10.html ]

 西暦2166年4月、デメトリア星団、惑星ファルカン――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンが、統治する~」
「ファルカン侯爵領の、中心惑星」
「の、深海には~」
「――〈エネルギーの君主〉一党の、太古の旗艦《アウラティア》がっ」

 惑星ファルカン、洋上――

「――どどーん」
「攻撃して、くるのは~」
「〈エネルギーの君主〉一党が派遣した、ロボット部隊」
「――ぐらっ」
「攻撃を、くらったのは~」
「ローダン一行を救出した、惑星ファルカンの旗艦《ヴィスケリウス》」
「――もう、だめだっ」
「――総員待避っ」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは、転送機で脱出」
「ローダン一行も、脱出」
「乗員たちも――可能なかぎりは――脱出」

 惑星ファルカン、水深9000mの海底――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「ケル=サウォラク」
「セル=パルスリン」
「オルル=メスニタ」
「〈エネルギーの君主〉一党、4名」
「じつは~」
「〈エネルギーの君主〉の構成員は、もうひとり」
「テラナー植民惑星トラファルガーに潜入中、なのですが~」
「先日来、音信不通」
「ここは」
「4名で、ふんばるしか、ありません」
「――旗艦《アウラティア》の全制御を、手中にするのだっ」
「と、奮闘中」

 惑星ファルカン、地表――

「ローダンは~」
「――負傷したゴラチンを、すぐ、医者にっ」
「アラス医師ノアルト先生、他アルコン人医師1名は~」
「――危篤の患者っ」
「――手術っ」
「イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは、一命をとりとめます」

 惑星ファルカン、海底、旗艦《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「〈エネルギーの君主〉一党は~」
「――ごーっ」
「流れる罠は、テレキネシスで、なんなく渡る」
「――しゅーっ」
「毒ガス罠は、〈メンタ君主〉オルル=メスニタの尽力で、なんとか通過」
「――(こんなにツボを突いた罠が、次々と?)」
「――(まさか……この中に、裏切り者が?)」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「ケル=サウォラク」
「セル=パルスリン」
「オルル=メスニタ」
「〈エネルギーの君主〉4人は、疑心暗鬼」

 惑星ファルカン、地表、アトゥルンの御殿――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルン、ローダンに曰く」
「――これ以上~」
「――貴公の戦闘に捲きこまれるのは、ゴメンじゃのぉ」
「ところが」
「――あーれー」
「と、悲鳴が遠く聞こえて」
「――妃が?」
「――ミルファニーが、誘拐されたじゃと?」
「さらに」
「――全土の宙港が?」
「――ロボット部隊に、攻撃されておると?」
「〈エネルギーの君主〉たちからすれば、アルコン人は仇敵」
「無関係」
「と、いうわけにも、いきません」
「で」
「とりいそぎ~」
「ローダン、指揮して曰く」
「――宙港に、ついては~」
「――協力してくれるグラル種族さんたちを、複数の部隊に編成っ」
「――ミュータント部隊員に、各部隊の指揮をまかせるっ」
「――出撃だ、ゴーっ」
「さらに~」
「ローダン、アトゥルン御殿の防犯ビデオを調査して、曰く」
「――奥方ミルファニーさん誘拐犯は~」
「――テレポートする、アンドロイド?」
「とか、やって、いると」
「いきなり」
「別のテレポートできるアンドロイド1体、出現」
「――ワタシノ名前ハ、まんとるデス」
「で」
「話を、まとめると、こう」

 テレポート・アンドロイド、マントルと兄弟4体――

「1万3000年前~」
「グラルの最高奴隷戦士オ=マレ=テスカは~」
「〈エネルギーの君主〉一党の旗艦《アウラティア》を、奪取」
「惑星ファルカンの海底に、隠したのです」
「で」
「旗艦《アウラティア》にいた5体のアンドロイドを、改造」
「まずは~」
「プログラムを、変更」
「――〈エネルギーの君主〉一党に、刃向かいなさいっ」
「つづいて~」
「ア水晶を、増設」
「――これで、テレポートできますっ」
「5体は、自称~」
「――ワレワレハ、お=まれ=てすかノ子供タチデス」
「5体のうち1体が~」
「――ワタシノ名前ハ、まんとるデス」
「……」
「が」
「つい、先日~」
「〈エネルギーの君主〉一党が~」
「旗艦《アウラティア》を、発見・潜入」
「ロボットの操縦電波の送信機を、稼働させると~」
「――!」
「4体は、〈エネルギーの君主〉一党の下僕に、逆戻り」
「マントルは、出奔」
「――兄弟ガ誘拐シタヒトノ探索、手伝イマス」

 惑星ファルカン、海底、《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「〈エネルギーの君主〉一党は~」
「――ばーん」
「ケル=サウォラク、死亡」
「残り3人」

 惑星ファルカン、地表、アトゥルンの御殿――

「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは~」
「――妃が?」
「――ミルファニーが、深海洞窟に?」
「かくして」
「ミルファニーさん救出部隊――」
「ローダン」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルン」
「テレポーター、タコ・カクタ」
「アラス医師、ノアルト先生」
「テラナー植民惑星トラファルガーの執政官コスマイ・セトラさん」
「テレポート・アンドロイド、マントル」
「計6名は~」
「〈名誉ノ聖杯〉――領主直轄の精鋭宇宙戦闘機500機――護衛、のもと~」
「出陣」
「……」
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「先日、亡くなった、片思いのヒトのことを、引きずっています」
「――ジャン・ツォウ先生……ぐっすん」
「――でも、任務に専念するよ、約束だからね……ぐっすん」
「引きずり、ながら~」
「――テレポートっ」
「――テレポートっ」
「一行を、つぎつぎ深海洞窟へ、運ぶ」
「同時に」
「――どどどっ」
「宇宙戦闘機隊〈名誉ノ聖杯〉500機が、海水を掻き分け深海洞窟に肉薄」
「その隙に」
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「捕らわれていた、ミルファニーさんを、救助しようと~」
「――テレポートっ」
「が」
「――ばーん」
「――うっ」
「テレポーター、タコ・カクタ、手に被弾」
「で」
「アルコン貴族ファルカンのアトゥルンは~」
「海上で待機中の戦力に、コードシグナル発信」
「――ソウコウゲキカイシっ」

 壮絶な闘い……たとえば、アルコン人戦闘機乗りロヴォンの場合――

「ロヴォンの宇宙戦闘機は~」
「――がしっ」
「アンドロイドに、組み付かれ~」
「――墜落?」
「――墜落する先に、居住施設が?」
「――ああ、生まれてくる息子よ……自爆するパパを許せっ」
「――ばーん」

 深海洞窟――

「負傷した、テレポーター、タコ・カクタを~」
「アラス医師、ノアルト先生が、治療中」
「――輸血終了っ」
「――それ、興奮剤」
「――しゃきっ」
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「――テレポートっ」
「ミルファニーさんと、ノアルト先生を、安全なところへ」
「一方」
「テレポート・アンドロイド、マントルは~」
「――テレポートっ」
「ローダンと、アトゥルンを、安全なところへ」
「が」
「――ばーん」
「最後のテレポートの際~」
「テレポート・アンドロイド、マントルは、やられてしまうのでした」

 惑星ファルカン、海底、《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、率いる~」
「〈エネルギーの君主〉一党は~」
「――捕まえたぞっ」
「1万3000年前、旗艦《アウラティア》を奪取した~」
「グラルの最高奴隷戦士オ=マレ=テスカ」
「の、クローンを、捕獲」
「――拷問だっ」
「――《アウラティア》の制御を、手中に収めるのだっ」

 アトゥルン御殿――

「グッキー指揮下のグラル種族さん部隊は~」
「なんとか、任務達成・無事帰還」
「ローダンたちも~」
「任務達成・無事帰還」
「で」
「アトゥルン御殿のバルコニー」
「テラナー植民惑星トラファルガーの執政官コスマイ・セトラさんは~」
「――大執政官……ペリーのコトが、ちょっと好きかも」
「――でも、これって、イケナイことよね」
「なんて、妄想中」
「と」
「――ざざざっ」
「――ごごごごっ」
「遠く、海面を割って浮上する~」
「全長900mの宇宙艦」
「――《アウラティア》?」
「で」
「アトゥルン御殿のバルコニー」
「テラナー植民惑星トラファルガーの執政官コスマイ・セトラさんは~」
「――そろそろ心を決めなくっちゃ、だわ」
「――でも、これって、イケナイことよね」
「――だって、わたしは〈エネルギーの君主〉だもの」

 以下、次号。

□ Perry Rhodan-Heft

2451 . Michael Marcus Thurner / Die Metaläufer / メタランナー
2452 . Christian Montillon / Operation Kobaltblau / コバルトブルー作戦
2453 . Christian Montillon / In der Steilen Stadt / 傾斜都市
2454 . Horst Hoffmann / Schiff aus der Ewigkeit / 永遠より来たる船
2455 . Uwe Anton / Sieg der Moral / 士気の勝利

□ Perry Rhodan-Heft 2451話「メタランナー」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2451.html ]

 新銀河暦1346年4月、タレ・シャルム銀河中心部――

「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスへ」
「そこは~」
「高次な技術の、賜物で~」
「重力は1Gと少々、酸素の大気」
「地表は、10万1112区画に分割されて~」
「1区画に、1種族」
「区画と区画を隔てる壁は、高さ45km」
「で」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「予備区画ゲレファントに、がっちり繋留」
「エヴォラクス生産工程最高検査官、ディラメシュ、曰く」
「――区画間転送機トライポッドは、閉鎖だ」
「――修理は、許可しない」
「――発進も、許可しない」
「――ここで、区画種族として、働くがよい」
「なんて、高圧的に言い渡されて」
「おとなしくする理由は、ありません」

 ゲレファント区画――

「ペリー・ローダンは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》艦内に、トンネル掘りの専門家は?」
「――壁の下に、トンネルを掘るのだ」
「ウォーキド人の土木技術者、エジェル・ケブラダは、さっそく工事開始」
「――どどどっ」
「――がががっ」
「――地下60mで、ウルトラ高密度な物質が、ありまして」
「――そこから先は、どーやっても無理、です」
「……」
「ところで」
「例の怪奇現象は、あいかわらず」
「――《ジュール・ヴェルヌ》艦内の、故障した機器が?」
「――まだまだ、自然治癒してる?」

 《ジュール・ヴェルヌ》艦内――

「エヴォラクス生産工程最高検査官、ディラメシュの指示のもと~」
「――すーっ」
「メタランナー3名が、棚卸走査中」
「――すーっ」
「艦載脳〈ネモ〉は、まっさきに操作したから~」
「気づかれる、はずもなし」
「――平行歩法……すーっ」
「わずかに平行宇宙に移行して、活動するので~」
「乗員に気づかれる、はずもなし」
「が」
「――あ……異星技術が、壊れてる?」
「――(無意識の行動)」
「――あ……また修理しちまった」
「うっかり修理してしまうこと、数知れず」
「乗員に気づかれない、はずもなし」
「くわえて」
「――てとてと」
「乗員のペット、ミニ象のノーマンは~」
「単身、平行歩行の足跡を、たどってみては」
「――ぱ(リンゴは、修理できない)お(の)?」

 ゲレファント区画――

「閉鎖されたはずの、区画間転送機トライポッド、ですが」
「トライポッド3――車両・歩行者用――が、開いて~」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスが、来訪」
「――ヤコント種族の非公式な指導者……というか~」
「――実質指導者、ワン・アーリマンが、お話ししたい、と」
「――つきましては~」
「――ぜひ同行を、願いたいです」
「で」
「ペリー・ローダン、ふたつ返事」
「イホ・トロトをともない、居住区画マカロへ」

 居住区画マカロ、都市マク・ライ――

「イホ・トロトは~」
「――ここは、〈英雄苑〉――ヤコント種族の墓地?」
「――墓碑が……オベリスク?」
「よくよく、見ると」
「――墓碑に……影がない?」
「すなわち」
「――ヤコント種族は?」
「――2000万年前の〈負サイプロン〉の、子孫?」
「ペリー・ローダンも、同意見」
「――ヤコント種族の9人評議会のヒトに会ったら、聞いてみよう」
「が」
「対面してみると~」
「ワン・アーリマンと配下8人の評議員は~」
「なぜか、全員、医療カプセルの中」
「――ヤコント種族の悩みを、聞いてください」
「聞いて、みましょう」
「……」
「――工廠惑星エヴォラクスの、居住種族たちは~」
「――コスモクラートのコバルトブルー転子状船の、建造を~」
「――自分たちの意志で、遂行してきました」
「――ワン・アーリマンと8人の評議員は~」
「――工廠惑星エヴォラクスの管理部門と政治権限を、まかされて~」
「――職務邁進、していたのです」
「――でも」
「――900年前~」
「――コスモクラートは~」
「――生産工程最高検査官ディラメシュさんを、派遣してきました」
「――ヤコント種族の9人評議会は、全員、更迭・病院送り」
「――居住種族は、全員、単なる労働者あつかい」
「――効率1番・やる気は2番っ」
「――生産性0.39%・向上っ」
「――これまでは~」
「――好きな仕事だからこそ、些細なミスもなく」
「――これからは~」
「――不具合とか・不具合とか・不具合とか?」
「――そうしたら~」
「――工廠惑星エヴォラクス自体、どうなってしまうことか」
「――心配で・心配で」
「……」
「――ふむふむ」
「と、ペリー・ローダン」
「――今度は、《ジュール・ヴェルヌ》の話を、聞いてはもらえまいか」
「2000万年前にあった、あんなこと」
「現在における、あんなこと」
「《ジュール・ヴェルヌ》の素姓も、包み隠さず」
「――これが、〈負サイプロン〉の情報だ」
「と、データ水晶を、手渡し~」
「――これは、、サイプロン指導者から、もらったものだ」
「と、ランダ・エイスの〈護符〉も、手渡す」
「――わたしには読めない情報なんかも、書いてあるようなのだ」
「――お気づきの点があれば、知らせてはもらえまいか?」
「……」
「で」
「会談の最後に~」
「ヤコント種族代表、明言して曰く」
「――ヤコント種族は~」
「――〈深淵の騎士団〉を、崇拝しています」
「――生産工程最高検査官ディラメシュさんは、ヒトとして難ありと思います」
「――でも」
「――権威は、権威です」
「――コスモクラートに反逆したいのでは、ないのです」
「――つまり」
「――ヤコント種族と《ジュール・ヴェルヌ》のつきあいは~」
「――あくまでも、非公式、ということで」
「――信頼の証に~」
「――トライポッド3は、(うっかり)開けておくことにします」

 同じ頃、《ジュール・ヴェルヌ》艦内、エカトゥス・アティモス――

「エカトゥス・アティモス殿は~」
「もと、〈混沌の勢力〉の双頭大佐」
「いまは、縁あって、ペリー・ローダンと友達付き合い」
「2000万年前からの〈文脈跳躍〉で~」
「意識をなくして、昏睡状態」
「で」
「もともと~」
「エカトゥス・アティモス殿の肉体は~」
「〈負の球体〉の〈振動プシ〉に、完全順応」
「悪くいうなら、中毒状態」
「長く離れれば、禁断症状」
「が」
「今回の治療中、医療チームは発見しました」
「――この神経伝達物質が、原因?」
「――薬物カプセルを移植して、これを抑制すれば?」
「――体質改善できる……かも?」
「あとは、本人の順応力・体力勝負」
「で」
「――はっ」
「覚醒した、エカトゥス・アティモス殿」
「まず、気になるのは~」
「――この時間で、オレの超能力は有効なのか?」
「試して、みましょう」
「――ぽっとん」
「――パラポーラライゼーターっ」
「涙滴型の構造物を、1回1粒」
「さすれば~」
「別のエネルギー水準に、移行して~」
「人も、すーっと、やりすごす」
「壁も、すーっ」
「バリアも、すーっ」
「――パラポール・ベールっ」
「これで、誰にも、見つからない」
「ところが」
「――!」
「――《ジュール・ヴェルヌ》艦内を?」
「――黒くて、太鼓腹で、ずんぐりした、ヒューマノイドみたいな影が?」
「――こわいよー」
「――ペリー?」
「相談したいのに、友達ペリー・ローダンは外出中」
「仕方、ありません」
「モンドラ・ダイアモンドさんに、相談しましょう」

 《ジュール・ヴェルヌ》艦内、モンドラ・ダイアモンドさん――

「――それよっ……例の〈緑の小人〉だわっ」
「――いや……肌は黒いって、説明しただろ?」
「――さあ……パラポーラなんとかで追跡よっ」
「――て……オレは、病みあがりだぞ?」
「――わかったわ……休み休みで良いから、来てちょうだい」
「適宜休憩を、挟みながら」
「――パラポーラライゼーターっ」
「エカトゥス・アティモス殿」
「モンドラ・ダイアモンドさん」
「土木技術者エジェル・ケブラダ」
「3名が~」
「――パラポール・ベールっ」
「隠れて、いると~」
「黒くて、太鼓腹で、ずんぐりした、ヒューマノイドみたいな影が」
「――すーっ」
「モンドラ・ダイアモンドさん、曰く」
「――アンドロメダ銀河の宇宙エンジニア種族パドラーと、そっくり?」
「だから」
「――コスモクラートのエンジニア種族エラント人とも、そっくり?」
「追跡して、みましょう」
「3名は~」
「適宜休憩を、挟みながら」
「――パラポーラライゼーターっ」
「ゲレファント区画の、地底へ潜る」
「土も岩も、すーっ」
「地下60mのウルトラ高密度な物質も、すーっ」
「と」
「地下125mで、地下トンネルを、発見」
「たどって、みると~」
「――巨大ホールだ」
「――蜂の巣箱みたいな……〈緑の小人〉の都市?」
「と」
「――!」
「土木技術者エジェル・ケブラダが、緊張に耐えられず、錯乱・発砲」
「――ばーん」
「〈緑の小人〉も、応戦です」
「――ばーん」
「土木技術者エジェル・ケブラダは、両脚を撃たれて重傷」
「エカトゥス・アティモス殿は、麻痺銃にやられ~」
「モンドラ・ダイアモンドさんも、麻痺銃にやられてしまう」
「でも」
「しばらくすると、麻痺も解けて~」
「――は、はろー?」
「意外と簡単に、誤解も解けて~」
「〈緑の小人〉は、3名をメタ車に乗せて~」
「《ジュール・ヴェルヌ》まで、送ってくれたり」
「土木技術者エジェル・ケブラダも、治療をうけて快復順調」
「……」
「ちょうど帰到した、ペリー・ローダンは~」
「〈緑の小人〉に、類縁と思われる種族のことを、尋ねてみます」
「が」
「――ボクたちは、メタランナー種族です」
「――パドラーて、誰ですか?」
「――エラント人て、誰ですか?」
「という」
「――そんなコトより」
「――ボクたちメタランナー種族の悩みを、聞いてください」
「聞いて、みましょう」
「……」
「――修理は、芸術です」
「――修理は、転職です」
「――修理を、生甲斐です」
「――仕事は、ちゃんとしますから」
「――報酬として、ちゃんと修理もさせてほしい」
「――でも」
「――生産工程最高検査官、ディラメシュさんは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を勝手に修理をするな、という」
「――もう、いやです」
「……」
「でも」
「会談の最後に~」
「メタランナー種族代表、明言して曰く」
「――メタランナー種族は~」
「――生産工程最高検査官ディラメシュさんは、ヒトとして難ありと思います」
「――でも」
「――コスモクラートに反逆したいのでは、ないのです」
「――だから」
「――メタランナー種族は《ジュール・ヴェルヌ》の修理は、請け負えません」
「――請け負うわけには、いかないのです」

 ゲレファント区画、《ジュール・ヴェルヌ》――

「区画間転送機トライポッド3から~」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスが、またまた来訪」
「――〈護符〉を調査して、わかったのですが」
「――2000万年前~」
「――〈負サイプロン〉は~」
「――このタレ=シャルム銀河で~」
「――〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉を、探索していたようです」
「――その〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉は~」
「――〈負サイプロン〉と~」
「――〈振動プシ〉による死を免れようと〈負サイプロン〉と同盟した種族」
「――いずれにも、深い関わりが?」
「――ところで」
「――6万年前~」
「――このタレ=シャルム銀河の虚空で~」
「――そんな感じの〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉が、発見されたそうです」
「――惑星テストスの博物館に保管中、らしいのです」
「――ヤコント種族評議員ワン・アーリマンは~」
「――高速巡洋艦《リリオ》で、ちょいと見てこい、と言うのです」
「――つきましては~」
「――〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンにも、ぜひ同行を願いたいです」
「で」
「――モンドラさん……留守は頼んだ」
「ペリー・ローダン、ふたつ返事」
「イホ・トロトをともない、旅の宙へ」

 その後、ゲレファント区画、《ジュール・ヴェルヌ》――

「――すーっ」
「メタランナー種族、ノクス・ハウトルンの指揮下~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の棚卸走査は、続く」
「が」
「――というか……メタランナー種族の数が、増えたような?」
「――というか……こんなものまで、直ってるよ」
「仕事は、仕事」
「自由時間は、自由時間」
「――すーっ」
「――すーっ」
「どうやら~」
「非番のメタランナーが、《ジュール・ヴェルヌ》に全員集合」
「趣味であれこれ、修理しているらしい」
「そうして~」
「壊れた機器は、つぎつぎ、新品同様に」
「――というか……性能が、上がってる?」
「――というか……この部品は、何?」
「気がつけば~」
「いろいろなモノが、未知の領域に踏みこみつつあった、という」

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◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2450 . Robert Feldhoff / Evolux / エヴォラクス
2451 . Michael Marcus Thurner / Die Metaläufer / メタランナー
2452 . Christian Montillon / Operation Kobaltblau / コバルトブルー作戦
2453 . Christian Montillon / In der Steilen Stadt / 傾斜都市
2454 . Horst Hoffmann / Schiff aus der Ewigkeit / 永遠より来たる船

□ Perry Rhodan-Heft 2450話「エヴォラクス」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2450.html ]

 時間航行艦《ジュール・ヴェルヌ》――

「全長2400mの、亜鈴型」
「直径800mのアポロ級球形艦《JV1》と《JV2》を~」
「全長800mの円柱状の中央艦体で、繋いだ形」
「総重量1億8700万トン」
「中央艦体に搭載した、高次な技術〈文脈改竄機〉で~」
「2000万年前の、銀河系=ファリスケ・エリゴン銀河へ~」
「ハイパー物理学的抵抗前の、高性能な超光速航行で~」
「距離4500万光年の、タレ・シャルム銀河へ」
「そして、今~」
「満身創痍の《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――緊急〈文脈跳躍〉っ」
「――帰るのだ、新銀河暦1346年4月19日にっ」
「で」
「2000万年未来に、帰還する乗員、およそ3500名」
「指揮するのは、自由テラナー連盟、政庁首席ペリー・ローダン」
「政庁次官モンドラ・ダイアモンド」
「グッキー」
「アラスカ・シェーデレーア」
「イホ・トロト」
「などなど」
「で」
「2000万年未来に、連れて行かれる客人、およそ200名」
「エカトゥス・アティモス殿――もと、〈混沌の勢力〉の大佐殿」
「サイプロン種族のスフェリカー、4名」
「首領ポタウク以下、泥棒種族ラオソール200名と少し」
「直前に救助した……はずの、〈秩序の勢力〉の女将軍カムコさん」

 新銀河暦1346年4月19日(のはず)、タレ・シャルム銀河中心部――

「――はっ」
「意識回復一等賞は、質実剛健なハルト人、イホ・トロト」
「つづいて~」
「気力で回復、エルトルス人、エプサル人、と、ペリー・ローダン」
「――うぅっ」
「文脈跳躍の、ストレンジネス衝撃は~」
「生体にも、機械にも、正直しんどい」
「――ぶーん」
「《ジュール・ヴェルヌ》の艦載脳、〈ネモ〉は~」
「文脈跳躍の、直前に~」
「シントロニクスから、生体ポジトロニクスに、自己換装済」
「周囲の情報など、着実に司令室に届けはじめます」
「ここは~」
「2000万年前、超知性体アルケティムさまが〈決戦〉を戦った、古戦場」
「巨大ブラックホール、マルギン=クリロクスの、重力圏」
「ハイパーな現象も、ゴーッと」
「――回避だっ」
「とは、いえ~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、無理を承知の文脈跳躍、の後遺症で~」
「〈文脈改竄機〉も、火災発生・消火困難」
「安定化ホワルゴニウムも、サルクリットも、パー」
「重ねて、現実時のハイパー物理学的抵抗」
「なんとか、リニア駆動」
「4.5時間かけて、わずかに13光年」
「とあるソル型恒星の、周回軌道にたどりつきます」
「で」
「現状を、確認してみましょう」
「――ハイパー水晶を、かき集めても?」
「――行動半径80光年?」
「意を決して、ペリー・ローダン」
「救難信号など、発信」
「さらに」
「現状を、確認してみましょう」
「――乗員……ほとんど意識回復?」
「――でも?」
「――グッキー……いまだ、ストレンジネス衝撃で意識不明?」
「――エカトゥス・アティモス殿も……意識不明?」
「――サイプロン種族のスフェリカー4名……死亡?」
「――超知性体アルケティムさまの〈監視柱〉……崩壊?」
「――女将軍カムコさん……回収したスペース・ジェットごと、行方不明?」
「ところで」
「――首領ポタウク以下、泥棒種族ラオソール200名と少しは……元気?」
「――連中には?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》が、未来から来た、とか?」
「――未来に、帰ってしまった、とか?」
「――説明……してない……ぞ?」
「意を決して、ペリー・ローダン」
「ラオソール一党に、対峙します」
「が」
「――そんなコト、知っていたにゃ」
「――ウチの弟リムボクスは、情報盗むの得意だにゃ」
「――〈負の球体〉ハンガイの建設も、いっしょに阻止してやるにゃ」
「一枚上手」

 救難信号をうけて、銀色の魚型宇宙船の船団、到着――

「――ワタシは、ヤコント種族のカストゥン・オゴラス」
「――この船は、エヴォラクス防衛艦隊所属、高速巡洋艦《リリオ》です」
「カストゥン・オゴラス――手足が細い、ヒューマノイド」
「エメラルド・グリーンの、肌」
「ワイン・レッドの制服」
「操る言葉は、〈力強き者〉たちの言語」
「――ヤコント種族は、200万年前~」
「――〈深淵の騎士〉ヴェイルトのイグソリアンさまに、お仕えして~」
「――以来、コスモクラートの仕事を、しているのです」
「――アナタは、〈深淵の騎士〉のオーラを帯びているから、信じましょう」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の臨検も、勘弁しましょう」
「――でも」
「――《ジュール・ヴェルヌ》が、時間航行してきたのは、知っています」
「――そもそも~」
「――ワレワレ、時間跳躍らしき現象を調査、に来たのです」
「かくして」
「ペリー・ローダンは、多くを語らぬまま」
「カストゥン・オゴラスの手配で、事態はとんとん拍子」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、レッカー移動しましょう」
「テンダーに、積まれて~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、エヴォラクスへ」

 巨大工廠惑星、エヴォラクス――

「周囲には~」
「ヤコント種族の防衛艦隊30万隻・監視要塞2000基」
「立方体型に配置された、白色恒星8個の中央に~」
「褐色矮星くらい……木星を思わせる、惑星ひとつ」
「〈白界〉とか、いわれています」
「地表は、一面、工廠だらけ」
「高次な技術の、賜物で~」
「重力は1Gと少々、酸素の大気」
「地表は、10万1112区画に分割されて~」
「1区画に、1種族」
「軌道上には、1万2000基のステーション――区画を制御しているらしい」
「区画と区画を隔てる壁は、高さ45km」
「9箇所ほど、中心的な感じの工廠が、目につきます」
「……」
「カストゥン・オゴラス、よどみなく」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の、着陸と修理を、申請します」
「生産工程評議会の、生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「――軌道上で、待つがよい」

 翌日――

「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「投影像で、《ジュール・ヴェルヌ》を査察」
「身長2.1m」
「黒い瞳に、黒い髪」
「筋骨隆々でも、高貴な雰囲気」
「ペリー・ローダンから見た、第一印象は~」
「――〈力強き者〉ケモアウク?」
「という、感じ」
「ペリー・ローダンと、しては~」
「事情を説明・協力を得たい」
「が」
「ペリー・ローダンに、ついてまわる~」
「〈深淵の騎士〉のオーラにも~」
「〈コスモクラートの呪い〉にも~」
「〈負の球体〉ハンガイ――〈混沌の勢力〉が目下建設中――にも~」
「興味なし、な感じで~」
「――予備区画への、着陸と修理を許可しよう」

 惑星エヴォラクス、予備区画ゲレファント――

「予備区画ゲレファントには~」
「《ジュール・ヴェルヌ》が、ぽつねんと繋留されて」
「すぐに、天井はエネルギーで封鎖」
「監禁同然」
「――区画の中に、大、中、小、と門らしき施設が3つ?」
「――トライポッド、というらしい?」
「――トライポッド1は、宇宙船用?」
「――トライポッド2は、貨物用?」
「――トライポッド3は、車両と歩行者用?」
「――お隣りに通じるコードを、もらったぞ」
「隣の区画フラルブルには~」
「フララムバー種族――熊っぽい――が、入居中」
「……」
「ところで」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内では~」
「――この非常用反重力装置?」
「――たしか、壊れていたはず?」
「――でも?」
「――かちっ……うぃぃぃぃん」
「――動くんだよな、コレが、また」
「技術者たちが、怪奇現象に頭を抱えたり」
「……」
「と」
「トライポッド3から~」
「カストゥン・オゴラス、来訪」
「――同行、してください」
「迎えのグライダーに、乗って~」
「ペリー・ローダンは、都市ベリオサへ」

 都市ベリオサ――

「三角形にそびえて、うずたかい形」
「ペリー・ローダンに、いわせると~」
「――古代中国の寺院的な?」
「――ここが、傾斜都市ベリオサです」
「警備員的なヒトたち――サトックス種族――が、うろうろ」
「――警備員的なヒトたちとか、生産工程最高検査官ディラメシュは?」
「――送受信部なしの瞬間移動機能を、利用してる?」
「――惑星規模のテレポート・システム?」
「都市ベリオサの、中央には~」
「――さしわたし30kmの、白い壁?」
「ガラス鉄道で、しゅるしゅる、昇って~」
「生産工程最高検査官ディラメシュの、事務所――都市上空4km――へ」
「で」
「生産工程最高検査官ディラメシュの、事務所には~」
「立体映像仕掛けの、窓のようなモノ」
「ペリー・ローダン、のぞいてみると~」
「――都市中央の、白い壁の、内側?」
「――全長7kmの円筒形のモノ?」
「――コスモクラートの使者が良く使っている、コバルトブルーの転子状船?」
「生産工程最高検査官ディラメシュ、自慢げに」
「――中央工廠1号の内部、である」
「――もうすぐ完成する、《ペンデュルム》なのである」
「――1万年も手塩にかけて、建造しているのである」
「そして、本題は事務的に」
「――《ジュール・ヴェルヌ》には、所定の走査を実施中である」
「――完了するまで、予備区画ゲレファントで、待つがよい」
「――処遇は、それなりに、考えている、のである」
「ペリー・ローダンと、しては~」
「事情を説明・協力を得たい」
「が」
「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「〈深淵の騎士団〉を、好きではないらしい」

 予備区画ゲレファント――

「モンドラさんは~」
「快復したグッキーや、泥棒種族ラオソールを、お供に~」
「グライダー6機で、区画漫遊」
「――修理工廠クカラン……素敵ねー」
「――本当に、素敵だねー」
「――素敵だにゃー」
「グライダーの後部トランクには~」
「いつのまにか、ハイパー水晶が1.5kg」
「区画漫遊」
「――ホワルゴニウム?」
「――ホワルクリット?」
「――素敵だにゃー」
「ハイパー水晶は、合計10kgに」
「さらに、区画漫遊」
「――このエヴォ・チップって?」
「――通貨……かな?」
「――素敵だにゃー」
「区画漫遊は、大収穫」
「で」
「その間も~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内では~」
「――高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉が、使えるように?」
「――ホーク・コンヴァーターが、100km毎秒毎秒?」
「これらを、うけて~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦載脳〈ネモ〉は~」
「――脱出路ヲ、検索シテイマス」
「――修理工廠クカランなら、宇宙への出入りも、自由だわっ」
「――それだっ」

 かくして、エヴォラクス脱出作戦、開始――

「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「全長2400m、総重量1億8700万トン」
「で」
「トライポッド1は、宇宙船用……と、いいながら~」
「入り口は1330m×1060m、重量制限1億トン」
「――通過不能とか?」
「――連中は、思っているだろう?」
「が」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、3パーツからなる合体宇宙艦」
「――分離っ」
「――転送っ」
「――転送っ」
「――転送っ」
「――合体っ」
「予備区画ゲレファントから、修理工廠クカランまでは、転送一瞬」
「合体するまで、たったの2分」
「グッキーが、制御ステーションを攪乱」
「する、隙に~」
「――緊急発進っ」
「45kmの壁を超えて、さらに加速・上昇」
「――がんばれ……もうすぐ、リニア駆動だっ」
「が」
「中間空間に逃げこむ、寸前」
「《ジュール・ヴェルヌ》の前に、何かもやもやしたモノが……」
「――!」
「乗員、意識喪失」

 予備区画ゲレファント――

「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「警備員種族サトックスに、連れもどされて~」
「ふたたび、繋留」
「で」
「生産工程最高検査官ディラメシュが~」
「テレポート・システムで、直接来訪」
「――もう、修理は、許可しない」
「――発進も、許可しない」
「――ここで、区画種族として、働くがよい」
「なんて、尊大な雰囲気」
「トライポッドの動力も、切断されて」
「《ジュール・ヴェルヌ》に漂う、あきらめの雰囲気」
「が」
「その時」
「――(なにを勝手なこと、言ってるのよっ)」
「と、キレた、モンドラさん」
「自分たちが、宝石とか現金とか、盗んだ罪は、ソレはソレ」
「手が、勝手に動いていたという」
「――ばしっ!」
「生産工程最高検査官ディラメシュの、顔面に~」
「素手で一発、モンドラ・パンチ」
「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「肉体的には、鼻血を流し~」
「精神的には、極大のダメージ」
「逃げ帰る、のでした」
「……」
「で」
「その間も~」
「《JV2》では~」
「――このデーリアン原子炉?」
「――たしか、壊れていたはず?」
「――でも?」
「――かちっ……うぃぃぃぃん」
「――動くんだよな、コレも、また」
「が」
「今回は、監視カメラが~」
「原子炉が自然治癒する、驚異の映像を、とらえていました」
「――お?」
「――お!」
「――おおっ」
「数秒毎に、しゃきり・きっちり、機能を回復していく機械の神秘」
「技術者たちは~」
「コスモクラートの超工廠、エヴォラクスの奇蹟に~」
「ただもう驚嘆、するのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 ついに今月、愛の本が。

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d-information ◆ 522 [不定期刊] 2008/08/04
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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