2008年9月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号
2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体
2460 . Horst Hoffmann / Soldaten der NACHT / 〈夜〉の兵士たち
2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間
2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクの発見

□ Perry Rhodan-Heft 2458話「ダンティレン2号」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2458.html ]

 新銀河暦1347年、星系ソル――

「銀河系は~」
「目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルは~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、泥沼の籠城戦」
「……」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉に、面会」
「――ロワ・ダントンが、潜入調査するのだ」
「――化けた〈双頭大佐ダンティレン〉の正体が、露見しないように~」
「――執務城《クルルト》の〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの~」
「――心の輪を乱してみては、くれんかね」
「モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉は~」
「意識集合体の別働隊を、生成」
「なにやら、工作開始」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまは~」
「なにやら、新手の攻撃が来るのではと、不安を募らせ~」
「執務城《クルルト》周辺に、〈反逆タンク〉部隊増援を集結させたり」
「――効いてる・効いてるぞ」

 〈反逆者〉陣営、双頭大佐ダンティレン――

「双頭大佐〈ダンティレン〉――」
「少し前~」
「不甲斐なくも捕らわれた、ロワ・ダントンの複製が~」
「〈反逆者〉種族モルダエル人、イレンディルの複製と、縫いあわされて~」
「洗脳されて~」
「――双頭大佐ダンティレンっ」
「――わはは」
「敵幹部として大活躍、とかいう話」
「……」
「双頭大佐ダンティレン1号は~」
「アトランが~」
「――ばーん」
「双頭大佐ダンティレン2号は~」
「製造直後に~」
「――うーん」
「生死の境を、さまよいましたが、なんとか回復」
「1号と同様、ロワ頭が抵抗しますが~」
「1号と同様、〈ラボラトの爪〉移植で動機付け完了」
「1号と違うのは~」
「――オレさまは、複製なんだっ」
「ロワ頭は、自分が本物でないことを、自覚していたのです」
「……」
「執務城《クルルト》では」
「――(ひそひそ)」
「――双頭大佐ダンティレンだわ」
「――でも、2号なんでしょ」
「――1号も、任務失敗して、やられたんでしょ」
「――2号のニンゲン頭は、複製もうまくいってないって噂よ」
「――(ひそひそ)」
「双頭大佐ダンティレン2号、目下の悩みは~」
「――(オレさま左遷? 活躍もなしで左遷?)」
「双頭大佐ダンティレン2号、唯一の救いは~」
「――戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》は、沈没したんだ」
「――だから、もう、本物はいないんだ」
「――ロワ・ダントンは、オレさまだけだ」
「心のよりどころ、だったのですが」

 テラナーに接収された《反逆タンク1199188》――

「乗員は~」
「本物のロワ・ダントン――ダンティレンの着ぐるみを装備――指揮下~」
「TLD工作員、〈敵種族の着ぐるみで変装〉部隊」
「――使いこなすのだ、もとの乗員のようにっ」
「――搭載するのだ、高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉もっ」
「さらに~」
「マイクロけだものセネゴ・トラインズ、指揮下~」
「〈マイクロけだものアカデミー〉所属マイクロけだもの1800体」
「――マイクロけだもの用装備だ、本物のっ」
「――〈暗黒カプセル〉2基もあるぞ、完全艤装のっ」
「で」
「《反逆タンク1199188》は~」
「4日をかけて~」
「惑星リフォルノ――双頭大佐ダンティレン2号がいる――へ」
「――総員、装備装着っ」
「いそいそと~」
「乗員は、モルダエル人、ガンシュカル人の着ぐるみ、装着」
「マイクロけだもの部隊は、変装不要なので、ありのまま」
「ロワ・ダントンは、隠し部屋に潜んで、なりゆきを追う」

 星系オリュエフ、惑星リフォルノ――

「――当艦は、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまの特命部隊です」
「――乗員の肌がゴムっぽい、のは~」
「――特務部隊員として、遺伝子操作されてるからなのです」
「という説明で、着陸成功」
「双頭大佐ダンティレンが、乗艦・視察」
「――(特務ってのは、オレさまの周囲のアラ探しだな?)」
「――(あのゴムっぽい肌を『着ぐるみじゃないか』とか指摘したら?)」
「――(情緒不安定だからって、左遷されたり?)」
「――(そんな手に、このオレさまが乗るもんか)」
「とりあえず」
「乗員をオレさまのモノにして、口を割らせましょう」
「――キサマら、オレさまの言うコトを聞けっ」
「とか、乗員に宣告、しながら~」
「双頭大佐、超心理能力――内因性の苦痛をあたえる――発揮」
「きっと、にらむと~」
「――ひーっ」
「身体を二つに折って、苦悶する乗員」
「――どうだ、オレさまの言うコトを聞けっ」
「双頭大佐、超心理能力――内因性の快楽をあたえる――発揮」
「――ほーっ」
「身体をのけぞらせて、放心する乗員」
「さらに」
「――ひーっ」
「――ほーっ」
「鞭と飴の、連鎖攻撃」
「でも」
「乗員たちは、優秀なTLD工作員」
「――ひーっ」
「――ほーっ」
「耐えぬきます」
「そのうち」
「双頭大佐ダンティレンの方が、限界」
「――(ああ、本当に、着ぐるに見えてきた)」
「――(ああ、アイツなんか、首筋にファスナーみたいなものまで)」
「――(ああ、このままだと、思わずツッコミを入れてしまう)」
「――(ツッコミをいれたら、それまでだそれまでだ)」
「――っ」
「――今日は、これくらいにしておいてやるっ」
「ようやく、引き上げてくれた、という」

 惑星リフォルノ、基地内――

「双頭大佐ダンティレンが、そうしている間~」
「お供のアウォウル人――ヒューマノイドの首狩部隊種族――2名が~」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまの特命部隊って、本当か?」
「――執務城《クルルト》に、問合わせてみるか?」
「なんていう、会話」
「と」
「――わらわら」
「――!」
「――うっ」
「――うっ」
「跡をつけていた、マイクロけだもの多数、暗黒バリアから出現」
「アウォウル人両名の口を、ふさいでしまうのでした」

 惑星リフォルノ、基地内――

「基地内を偵察していた、マイクロけだもの多数」
「《反逆タンク1199188》に戻って、報告」
「――双頭大佐ダンティレンの執務室が、わかった?」
「――よし、潜入だ」
「ロワ・ダントンは~」
「マイクロけだもの12体の先導で、基地潜入」
「――暗黒バリアを6つ、縁を重ねて、大きく展開っ」
「――ロワ・ダントンを、完璧に探知から隠すのだっ」
「万一、見つかったときのために~」
「ロワ・ダントンは、双頭大佐ダンティレンの着ぐるみ姿」
「で」
「双頭大佐ダンティレンの不在を、見澄まして~」
「執務室に潜入」
「日記を、調べてみましょう」
「――1号は、任務失敗して?」
「――2号のオレさまは、出来損ない扱い?」
「――みんな、オレさまに期待してない?」
「――だから、今日?」
「――部下に、訓練場を、百周させた?」
「――半分オレながら、暗いヤツだなー」
「記録を、調べてみましょう」
「――あ、これが噂の〈アストロヴェント複合体〉?」
「――座標は……?」
「――ポスビの〈二百の太陽の星〉?」
「なんて、やっていると」
「――!」
「期せずして、執務室の主、帰還」

 惑星リフォルノ基地、双頭大佐ダンティレンの執務室――

「双頭大佐ダンティレン2号は~」
「ロワ・ダントン――外観は双頭大佐ダンティレン――と~」
「対峙するや、否や~」
「――超能力・内因性の苦痛っ」
「攻撃します」
「対する~」
「ロワ・ダントンは、策を弄する」
「――うっ」
「――カクカク」
「イレンディル半身の方が、負傷して調子悪いふり」
「すると、当然」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「――超能力・内因性の苦痛っ」
「ロワ・ダントンのイレンディル半身に、攻撃集中」
「対する~」
「ロワ・ダントンは、してやったり」
「――カクカク」
「イレンディル半身を攻撃されても、痛くない」
「で」
「一息ついた、ロワ・ダントン」
「――ぱっくり」
「右半身のイレンディル着ぐるみを、モロ肌脱いで~」
「自由になった、本物の右手の銃を一閃」
「――ばーん」
「かくして」
「――(オレさま死亡? 活躍もなしで死亡?)」
「双頭大佐ダンティレン2号、最期であります」

 惑星リフォルノ、基地内――

「遺体を、そろーっと、始末すると~」
「双頭大佐ダンティレン――中身はロワ・ダントン――は~」
「堂々と、《反逆タンク1199188》に乗艦」
「堂々と、《反逆タンク1199188》は発進」
「――目標、ポスビの〈二百の太陽の星〉っ」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 いろいろ、情けないです。

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d-information ◆ 530 [不定期刊] 2008/09/29
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

13 . Frank Borsch / Die Trümmerwelt / 廃墟惑星
14 . Marc A. Herren / Die Plasma-Pendlerin / プラズマ往復女
15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプルの人工衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話からは、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル 開始。

 □ Perry Rhodan-Action 13話「廃墟惑星」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/13.html ]

 西暦2167年6月5日、銀河系、惑星タルカロン――

「アルコン植民惑星タルカロン――住民はタルカ人」
「先だっての内戦で、ほぼ全域が壊滅したという」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン率いる、公式使節団が~」
「このたび、来訪」
「ところが」
「――チーフは、どこ行った?」
「……」
「大執政官ローダンは~」
「直接、地元住民と親睦を深めたい」
「――〈雲乗り〉?」
「――ご当地の若者たちが興じる、スポーツ?」
「――どっぱーん」
「――間欠泉の噴射に、乗って?」
「――手作りの防護服着て、大空へダイブ?」
「――オレもやるぞオレもやるぞ」
「――すごいぜ、850mっ」
「――あ」
「黒髪の女の子と、接触事故」
「墜落したローダンは~」
「反重力の防護ネットに、ぽっとん」
「が」
「なぜか、女の子の姿がない」
「――?」
「とか、やっていると」
「――こちらでしたか」
「――勝手な行動は、困ります」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターが、お迎えに」

 過去:西暦2156年1月12日――

「シルミ・カビルさん――臨月のお腹をかかえたテラナー女性――が~」
「タルカル宙港に、到着」
「――ここで、第2の人生よっ」
「出迎えは~」
「姉ルナさん」
「その相棒――タルカ人のケレムダン」
「ここ、惑星タルカロンでは、内戦がようやく終結したばかり」
「ふたりの仕事は、地雷撤去屋」
「――不発弾や~」
「――戦闘ロボットや~」
「――内戦の負の遺産を、整理するのが、仕事なのよ」
「シルミ・カビルさんは、医者なので」
「――ふたりと一緒に、仕事できれば」
「……」
「その夜、ベランダで――」
「シルミ・カビルさんが、ふと、思い出したのが~」
「曾祖母のこと」
「西暦1971年、惑星テラでは――」
「パキスタンからバングラデシュが、独立」
「シルミ・カビルさんの曾祖母、タニシャさんは~」
「バングラデシュから、身ひとつで逃れたとか」
「直後――」
「ゴビ砂漠で〈第三勢力〉成立」
「その新天地へ、流れていったとか」
「なんて話を~」
「心の中で、いろいろ重ねて~」
「――娘の名前、タニシャに決めたわ」

 現在:西暦2167年6月5日――

「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは~」
「連合帝国大執政官ローダンを、輿に乗せ~」
「都市を、練り歩く」
「――ありがたや・ありがたや」
「どうやら、復興の救世主扱い」
「ローダンを乗せた輿が、たどりついたのは~」
「〈天谷〉――メタン戦争当時の小惑星墜落跡――の、バラット山」
「で」
「たくさんある洞窟から~」
「少年兵たちが、わらわら出現」
「ローダンが、特製栄養チョコレートを、手渡すと~」
「――ありがとうございますっ」
「かわりに~」
「少年兵たちは、武器をローダンに差し出して」
「どこかで昔あったかも、という式典風景」
「……」
「公式使節団は~」
「重巡《ウガンダ》、《ケニアII》、《タンザニア》と~」
「支援物資満載、貨物船――直径800m――12隻」
「重巡《ウガンダ》艦長は、カール・デリングハウス――30歳」
「あの、コンラッド・デリングハウスの息子です」
「――ぴぴぴ」
「ローダンを、呼び出すと」
「――全作業、片付きました」
「――重巡《ケニアII》と《タンザニア》は、宇宙空間で待機します」

 過去:西暦2164年3月20日――

「惑星タルカロンでは、まだまだ危険な地域があるのです」
「大人は、来るな、と叱るわけですが」
「子供は、そんなこと、聞きません」
「タニシャ・カビルちゃん――8歳――と~」
「弟グリシェンくん――血はつながっていない――は~」
「――ルナおばさんと、ケレムダンおじさんのお仕事を、追跡よ」
「――ボク、光線銃もってきたから、安心だよ」
「荷箱に隠れて、ついていく」
「で」
「問題の地域――」
「ルナさん、地域を調査中~」
「――うぉぉぉっ」
「ひとりの暴徒が、手榴弾投擲」
「――ばーん」
「ルナさんは、破片を腹部にくらって重傷」
「弟グリシェンくんは~」
「――ぱーん」
「光線銃で、賊を撃退」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「弟グリシェンくんに、助けを呼びに走らせます」
「が」
「――ああ、血が止まらないっ」
「――間に合わない?」
「――助けて、ママっ」
「思った、途端」
「なぜだか、そこはママの部屋」
「事情は、ともあれ」
「シルミ・カビルさんは、医師として、懸命に治療」
「でも」
「ルナおばさんは、助かりませんでした」

 現在:西暦2167年6月6日――

「バラット山の丘の上」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは~」
「ローダンを招いて、曰く」
「――今日は、〈三月宵〉の日なのです」
「――300年に1回~」
「――〈ネルトの涙〉=3つの月――ルテ、ティモン、ダラン――が~」
「――陽光を遮る、大日蝕なのです」
「惑星タルカロンの歴史、を語ったり」
「――メタン戦争時代~」
「――ペンタル家の一族が、惑星タルカロンに入植地を拓きました」
「――ペンタル家は、のちに、タルカロン家を称するように、なり~」
「――ネルトと住民は、そこそこ上手くやっていた、らしいのです」
「ちなみに」
「ネルトとは――」
「アルコンでいう、3級貴族――惑星領主は、おおむねネルト」
「テラ史にいう、男爵くらい」
「が」
「――タルカロン家の最後のネルト、ヘルモンは~」
「――短気で、暴君」
「――西暦2140年には、エクハスから独立」
「――やりたい放題の、恐怖政治」
「で」
「メクターと同志は、バラット山の山頂の宮殿を、爆破」
「――ばーん」
「――でも、タルカロン家のヘルモンの支持者も、おりまして」
「――どどーん」
「――と、内戦、勃発です」
「――内戦を、戦い抜いて~」
「――ようやく、臨時政府設立に、漕ぎつけたのです」
「が」
「――タルカ人の間に、噂があるのです」
「――〈三月宵〉の日蝕のとき~」
「――ある種の力が、働いて~」
「――伝説のネルトが、蘇る」
「――とか」

 過去:西暦2166年12月11日――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「家出、して~」
「ひとり、首都へ向かう」
「――惑星タルカロンから、出て行くの」
「――ママは、アル中みたいに、なっちゃったし」
「――箪笥からもってきたお金で、切符を買うの」
「……」
「タルカル宙港には~」
「古いスプリンガーの転子状船が1隻だけ」
「――隣の惑星まで、乗せてください」
「スプリンガーのおばさんは~」
「――(カモが来たわ)」
「と、ニッコリ」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「有り金を、まきあげられた上~」
「それ以上のものを、求められて~」
「怖くなって、逃げ出す」
「……」
「とぼとぼ、歩いていると~」
「――どっぱーん」
「――間欠泉の噴射に、乗って?」
「――手作りの防護服着て、大空へダイブ?」
「――アタシもやるアタシもやる」
「〈雲乗り〉と出会って、間欠泉への乗り方を教えてもらったり」
「――どっぱーん」
「はじめて、間欠泉の噴射に、乗れたとき~」
「――あ、空の彼方に、あのスプリンガー船がっ」
「――きーっ」
「怒った、途端」
「なぜだか、そこは自分の家」
「あの超能力が、再度・発現したのでした」

 現在:西暦2167年6月6日――

「バラット山の丘の上」
「数百万のタルカ人が、集まって~」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターも~」
「ローダンと一緒に~」
「〈三月宵〉を、迎える」
「で」
「両名の周囲に、タルカ人が次々寄って来ては~」
「――ネルトが、〈三月宵〉に蘇る?」
「とかいう不安を、隠さない」
「――〈三月宵〉の日蝕は、35分です」
「――だから、35分、何もなければ……」
「で」
「日蝕開始」
「――(しーん)」
「となって、12分」
「――ぴぴぴ」
「ローダンのアームバンドが、鳴りました」

 過去:西暦2167年初頭――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「以前、何度か発揮した〈跳躍〉能力を~」
「自己分析して、切磋琢磨」
「どうやら~」
「――一度でもさわったコトのあるヒトを、標識みたいにして~」
「――そこに、〈跳躍〉っ」
「できるのです」
「で」
「〈雲乗り〉仲間たちは~」
「――すげー」
「受容して、くれたのです」
「が」
「一般に、周囲のヒトたちから、すれば~」
「――ひーっ」
「不気味なコとして、疎まれます」
「そんな、ある日」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「――〈跳躍〉っ」
「して~」
「――惑星タルカロン臨時政府の会議?」
「盗み聞き、していると~」
「――大執政官ローダンさんが、来る?」
「――ここだと、アタシは不気味なコ扱いだもの」
「――大執政官ローダンさんに、直接会って、お願いしよう」
「――いつか、惑星テラに、行きますから」
「――ミュータント部隊に、入れてください、って」

 現在:西暦2167年6月6日――

「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスから、緊急通信」
「――未確認宇宙船11隻が、星系に侵入」
「――船体は、750mから1100mまで、まちまち」
「――当方の誰何に、応答なし」
「――交渉にのぞんだタノ・ヒカシャ艦長の重巡《ケニアII》は~」
「――破壊、されました」
「――星系の反対側にいる重巡《タンザニア》は~」
「――連絡が、とれません」
「――艦隊司令部に、救援要請しましたが~」
「――トマス・リーメイ提督の救援艦隊は、到着まで2時間」
「――とりいそぎ~」
「――スペースジェットが、迎えに行きます」
「――重巡《ウガンダ》は、緊急発進・準備」
「さらに」
「――未確認宇宙船の素姓、ですが~」
「――どうやら、ポスビ、と思われます」
「……」
「重巡《ウガンダ》のスペースジェットは~」
「バラット山へ、飛行中」
「――!」
「――都市の、あちこちに?」
「――可搬エネルギー砲?」
「――ネルト主義者=臨時政府転覆活動家?」
「――あ」
「――待て、やめろっ」
「――どどーん」

 過去:西暦2167年初頭――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「困って、いました」
「フェスクという男が~」
「――弟とママが、どーなってもいーのか?」
「――だったら、この使命を果たせ」
「――テレポーターにしか、出来ない仕事だ」
「タニシャ・カビルちゃん、としては~」
「まずは」
「誤解を解いておきたい、ところ」
「――アタシの〈跳躍〉は、テレポートと違うの」
「――一度でもさわったコトのあるヒトを、標識みたいにして~」
「――そこに、〈跳躍〉できるだけなの」
「――会ったことないヒトのところには、行けないのっ」
「でも」
「フェスク、としては~」
「そんな言い訳、聞く耳持たず」
「――いいなっ」
「――〈三月宵〉に、なったら~」
「――この爆弾で、ローダンを片付けるんだっ」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「やむなく、承諾」
「――えーと」
「あれこれ、考えて~」
「間欠泉で、ローダンと接触事故して、準備を進める」

 現在:西暦2167年6月6日――

「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスは~」
「追い詰められて、いました」
「――ネルト主義者=臨時政府転覆活動家が?」
「――スペースジェットを、撃墜した?」
「――スペースジェットの墜落で、死者・行方不明者が数千人?」
「その間にも~」
「ポスビ船11隻は、接近」
「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスは~」
「――やむをえんっ」
「――重巡《ウガンダ》緊急発進っ」
「同時に、艦隊司令部に確認すると」
「――トマス・リーメイ提督の救援艦隊が、到着まで132分?」
「――ポスビ船11隻は、26分で、惑星まで来るぞ」
「重巡《ウガンダ》は~」
「――どどーん」
「ネルト主義者=臨時政府転覆活動家の地上砲火を、バリアで防いで~」
「ようやく、バラット山の上空へ」
「――ポスビ船の到着前に、チーフを救出するのだっ」
「ところが」
「――!」
「ポスビ船団は、いきなり、リニア駆動」
「宇宙空間から、いきなり惑星タルカロン上空へ」
「惑星タルカロン地表は、重力震で、すごいことに」
「で」
「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウスは~」
「もう、後がありません」
「――小型宇宙船2隻を、探知した?」
「――1隻は、30m?」
「――もう1隻は、100m?」
「――どちらも、ポスビの船ではない?」
「なんていう、報告も~」
「もう、どうでも良いかんじ」
「――ポスビ船1隻が、砲門を〈天谷〉のバラット山に、向けた?」
「――チーフの生命を、守るのだっ」
「重巡《ウガンダ》艦長カール・デリングハウス、漢の決断」
「――当該ポスビ船に、衝突コースっ」
「――ごごーん」

 同時刻、惑星タルカロン地表――

「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ネルト主義者=臨時政府転覆活動家の、爆弾庫で~」
「爆弾を抱えて、呆然自失」
「――とにかく、家にっ」
「フェスクが潜む、地雷撤去屋さんたちの宿営地に〈跳躍〉」
「と」
「施設は、壊滅」
「ママも、フェスクも、全員死亡」
「抱えた爆弾の導火線に点火すると~」
「フェスクの遺体のとなりに置いて~」
「――大執政官ローダンのところにっ」
「〈跳躍〉すると、そこは、バラット山」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは~」
「――このコは、いったい?」
「――何しに、来たの?」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「じつは、ポスビ船の出現以来~」
「何度か、なにか奇妙な暖かいものを、感じていました」
「なんだか、良くはわからないけれど」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「思いついたままに、行動することに」
「――このヒトを」
「大執政官ローダンの手を、つかむと~」
「――あそこにっ」
「ポスビ船に向かって、〈跳躍〉したのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレン生還
2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号
2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体
2460 . Horst Hoffmann / Soldaten der NACHT / 〈夜〉の兵士たち
2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間

□ Perry Rhodan-Heft 2457話「ダンティレン生還」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2457.html ]

 新銀河暦1347年、銀河系――

「銀河系は~」
「目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルは~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、泥沼の籠城戦」

 4月25日、星系ソル――

「ロワ・ダントンに、連れられて~」
「〈反逆者〉から、脱走した~」
「マイクロけだもの――シガ人寸法のけだもの種族――1800体」
「マイクロけだもの指揮官を自任するひとり、セネゴ・トラインズ、曰く」
「――新たな故郷の都市の名前は、民主的な投票により~」
「――〈マイクロけだものアカデミー〉とするっ」
「――ここが、諸君の家であり、学舎だっ」
「なんて」
「熱血してから、半年あまり」
「――これが、最後の総合演習だっ」
「――おぉーっ」
「が」
「日だまりのような、学園生活に~」
「適応できない生徒も、います」
「いちおう指揮官代行、武闘派マイクロけだもの、モル・ルラントは~」
「――演習にまぎれて、セネゴ・トラインズを、ぶっすりだ」
「なんて」
「もくろんで、いたのです」
「が」
「――ばーん」
「――ど、どうして、オレが? ……がっくり」
「不良生徒代表、モル・ルラントは~」
「本懐直前、自分が撃たれて、あえなく死亡」
「不良生徒のもくろみを、止めたのは~」
「以前、不良生徒に足蹴にされていた~」
「一優等生キズ・ツラッガだった、とかいう話」

 星系ソル、レジナルド・ブル――

「――!」
「高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器に、よれば~」
「――テラノヴァ・バリアを包囲する〈反逆者〉陣営に?」
「――高次元周波域の巨大なポテンシャルなモノが?」
「――星系ソルを、ぐるりと一周?」
「――あ、反応、消えました」
「――再現、しませんねえ」
「で」
「――ブリー、なんかヤバイ感じが、しませんか?」
「――すっごい、する」

 星系ソル、ロワ・ダントン――

「――惑星リフォルノから?」
「――〈ダンティレン〉が、執務城《クルルト》に収束通信?」
「――〈アストロヴェント複合体〉開発の進捗具合に、ついて取り合わせ?」
「……」
「双頭大佐〈ダンティレン〉――」
「不甲斐なくも捕らわれた、ロワ・ダントンの複製が~」
「〈反逆者〉種族モルダエル人、イレンディルの複製と、縫いあわされて~」
「洗脳されて~」
「――双頭大佐ダンティレンっ」
「――わはは」
「敵幹部として大活躍、とかいう話」
「……」
「――双頭大佐ダンティレン1号は?」
「――死んだ……はず」
「――双頭大佐ダンティレン2号の材料=複写ロワ2号は?」
「――複写が失敗だったので、廃棄された……はず」
「――ならば?」
「――惑星リフォルノの〈ダンティレン〉て?」
「気になります」
「で」
「ロワ・ダントンは、潜入調査作戦を計画」
「まずは、セネゴ・トラインズに、連絡をとる」
「――惑星リフォルノに、同行してはくれまいか?」
「なんて」
「着々と、準備を進めていたら」
「そこへ」
「あの、〈星系ソル外周に謎の高次元周波域の巨大なポテンシャル〉事件」
「ロワ・ダントンの潜入作戦は、別の方面からも期待されたり」
「――敵地で、潜入捜査?」
「――潜入捜査といったら、変装でしょ」
「――地位が高い方が、情報も収集しやすいでしょ」
「――やっぱり、双頭大佐?」
「――双頭大佐でしょ」
「――片方の頭は、本人がいるし」
「――惑星テラの技術の粋を、結集だっ」
「――おぉーっ」
「ロワ・ダントンの意志とは、無関係」
「勝手に、準備は進んでいく」

 発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》――

「ロワ・ダントン」
「マイクロけだもの1800体」
「TLD工作員もふんだんに、乗りこんで~」
「銀河系サウスサイドへ」
「距離2万7000光年」
「――目標、星系オウフルっ」
「西暦2211年~」
「アレクサンダー・オウフル少佐が発見」
「現在は~」
「〈反逆者〉の無線探知基地」
「――双頭大佐ダンティレンからの、心のフィードバックを介して~」
「――基地の様子は、もとより承知」
「――司令官はカルバロン、シス・シッコル」
「――比較的警戒手薄な、この基地で~」
「――潜入作戦の為、〈反逆タンク〉1隻を入手、てな塩梅だ」
「ところで」
「マイクロけだもの指揮官、セネゴ・トラインズは~」
「暴走して死亡した、武闘派、モル・ルラントにかわり~」
「――ドライ・ケルヴィスを、指揮官代行に任命するっ」

 発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》――

「今回は、特に最新型の着ぐるみを、多数搭載」
「――モルダエル人になる、TLD工作員の皆さーん」
「――この列、でーす」
「――ガンシュカル人になる、TLD工作員の皆さーん」
「――この列、でーす」
「――マイクロけだものさんには、〈混沌の暗殺団〉の青灰色の制服を~」
「――支給でーす」
「さらに」
「今回は、特に優秀な技術者が、多数乗艦」
「――このモルダエル人の着ぐるみ、イレンディルそっくりでしょ」
「――ほーら、骨格は捕虜にしたモルダエル人の骨を、使ってるんですよー」
「――カクカク」
「――ロワ・ダントンさーん」
「――試着の時間ですよー」
「――ひーっ」
「双頭大佐ダンティレンには~」
「横にならんで、頭がふたつ」
「向かって左側は~」
「モルダエル人――トカゲのような戦士種族――、イレンディル」
「向かって右側は~」
「テラナー、ロワ・ダントン」
「で」
「着ぐるみを装着してみた、ロワ・ダントン」
「――はい、頭、少し左でーす」
「――う」
「――双頭大佐みたいに、背筋のばしてー」
「――う」
「――ダメですよ……それだと、イレンディルさんが、ガックンしちゃう」
「――う」
「――はい、頭、あと少し左でーす」
「――ぐきっ」
「――えーと?」
「――(痛い……)」
「――脱臼しても、ポーズとったまま……さすがですねー」
「――(痛くて動けないんだよオイコラ)」

 5月8日、星系オウフルまで17光年の星域――

「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》は~」
「――ヤヌス級小型球形搭載艇、射出っ」
「この搭載艇、残骸同然……」
「というより、本当に残骸」
「あと1回、17光年の超光速航行がやっと、です」
「乗艦するのは~」
「ロワ・ダントン=双頭大佐ダンティレン」
「戦隊けだもの600体」
「――目標、星系オウフルっ」

 星系オウフル――

「テラナー搭載艇の残骸から~」
「双頭大佐ダンティレンが、不機嫌な感じで、救難要請」
「〈反逆者〉の無線探知基地では~」
「司令官シス・シッコルが、不信感の塊で、救援受諾」
「――乗っていた〈反逆タンク〉が、テラナーに撃沈されたのだっ」
「――テラナーの搭載艇を奪取して、戦術的撤退したのだっ」
「――が」
「――イレンディル半身の方を、負傷してしまってっ」
「――カクカク」
「――治療が、必要だっ」
「――新しい〈反逆タンク〉も、必要なのだっ」
「で」
「〈反逆者〉無線探知基地司令官シス・シッコルは~」
「かわらず、不信感の塊」
「が」
「そこは、有能な中間管理職」
「逆らうことなく、双頭大佐ダンティレンを、基地に収容」
「職場に居つかれたら、たまりませんから」
「――双頭大佐ダンティレン閣下に、至急、最上の部屋をっ」
「そうして」
「基地で最上の部屋」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「監視カメラのチェックも、そこそこに~」
「――ふーっ」
「着ぐるみを抜いで、柔軟体操」
「――このくらいが、限界だ」
「――これ以上やったら、体型が変わってしまう」
「――今後の作戦は、スケジュール重視でいかんとな」

 数日後――

「双頭大佐ダンティレンの治療は、遅々として進まず」
「イレンディル頭は、相変わらずカクカク」
「それでも~」
「活動時間は、徐々に伸びているようです」
「と」
「〈反逆者〉無線探知基地司令官シス・シッコルから~」
「双頭大佐ダンティレンに、うれしい報せ」
「――近所を巡航中の〈反逆タンク〉1隻を、呼びよせた?」
「――でかしたっ」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「《反逆タンク1199188》に、乗艦」
「特権行使で、指揮権掌握」
「《反逆タンク1199188》所属の、戦隊けだもの60体は~」
「双頭大佐に従う、マイクロけだもの600体に、不信感全開」
「が」
「そこは、洗練された階層組織」
「逆らうことなく、双頭大佐ダンティレンに、指揮権委譲」
「――目標、巨嘴鳥座47球状星団っ」
「――極秘任務なのだっ」
「――裏切った〈暗黒捜査官〉を、そこで発見できるかもしれんのだっ」

 巨嘴鳥座47球状星団、《反逆タンク1199188》――

「双頭大佐ダンティレンは~」
「――(こっそり)」
「《反逆タンク1199188》艦載脳に、アクセス」
「特権コードで、示唆したことが」
「――当艦の乗員は、全員グルになって反乱を計画中だっ」
「――全員を失神させる手段は、あるかっ?」
「――あるなっ?」
「――よし、実行っ」
「一方」
「双頭大佐に従う、マイクロけだもの600体は~」
「《反逆タンク1199188》所属の、戦隊けだもの60体を、拘束」
「が」
「1体――名をヘンス・ゴタル――が、逃走成功」
「〈暗黒カプセル〉のすぐそばまで、たどりつきますが~」
「通信を、送る間もなく」
「あえなく、戦死」
「……」
「やがて」
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》が、接舷」
「麻痺した乗員と、拘束した戦隊けだものを、搬出」
「TLD工作員、着ぐるみ部隊が、移乗」
「マイクロけだもの、残り1200体も、移乗」
「で」
「《反逆タンク1199188》の司令室」
「ロワ・ダントンは」
「――ふーっ」
「柔軟体操しながら」
「――目標……惑星リフォルノっ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 やってくれました。

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d-information ◆ 529 [不定期刊] 2008/09/22
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2456 . Arndt Ellmer / Akademie der Mikro-Bestien / マイクロけだものアカデミー
2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレンの帰還
2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号
2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体
2460 . Horst Hoffmann / Soldaten der NACHT / 〈夜〉の兵士たち

□ Perry Rhodan-Heft 2456話「マイクロけだものアカデミー」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2456.html ]

 新銀河暦1346年、銀河系――

「銀河系は~」
「目下、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルは~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、泥沼の籠城戦」
「で」
「ペリー・ローダンの息子、ロワ・ダントンは~」
「終末戦隊〈反逆者〉に、捕獲され~」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》で~」
「――〈パラログ複写装置〉っ」
「――ロワ・ダントンの複製を、作成したぞ」
「――モルダエル人のイレンディルの複製を、作成したぞ」
「――複製と複製を、縦割りするぞ」
「――複製と複製を、縫いあわせるぞ」
「――双頭生物ダンティレン、だぞ」
「――洗脳するぞ」
「――双頭大佐ダンティレン、だぞ」
「なんて、具合で」
「敵陣営で、大活躍」
「が」
「――原材料から、あと何体か製造できるぞ」
「なんて、具合で」
「保管していた原材料、ロワ・ダントン」
「〈パラログ複写装置〉の副作用というか、なんというか」
「双頭大佐ダンティレン1号の記憶を、共有しています」
「そうして~」
「――双頭大佐ダンティレン1号が、やられた、ぞ?」
「――2号を、作る、ぞ?」
「と、あわただしい、事態の中~」
「――原材料ロワ・ダントンが、逃げた……ぞ?」
「――実験体のけだものも、逃げた……ぞ?」
「――実験体のマイクロけだもの1900体も、逃げた……ぞ?」
「――ばーん」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》、沈没」
「で」
「逃走の、結果~」
「ペリー・ローダンの息子、ロワ・ダントンは~」
「マイクロけだもの――シガ人寸法のけだもの種族――1800体と共に~」
「USOに、救助され~」
「《マラ・ブーツ》で、星系ソルへ」
「衛星ルナ周回軌道の〈モトランス1〉経由で、惑星テラへ」
「ようやく、帰還」

 首都テラニア、太陽系政庁――

「ここは~」
「2年前、〈銀河種族再興会議〉の会議場でした」
「〈銀河種族再興会議〉は~」
「〈混沌の暗殺団〉――戦隊けだもの=マイクロけだもの――の、奇襲で~」
「悲惨な結果を、迎えました」
「で」
「ロワ・ダントンを迎えた、政庁大臣レジナルド・ブル」
「――オレは、マイクロけだもの指揮官として、ロワ・ダントンに随行するっ」
「――オレが、マイクロけだもの指揮官として、ロワ・ダントンに随行するっ」
「と、張り合いながら、ついてきた~」
「――オレは、マイクロけだもの指揮官セネゴ・トラインズっ」
「――オレは、マイクロけだもの指揮官モル・ルラントっ」
「マイクロけだもの2体の姿を、見て~」
「ついつい、こっそり警報発令、してしまったり」
「ま」
「それは、それとして」
「ロワ・ダントンの報告に、より~」
「〈混沌の勢力〉の、こんな計画や~」
「ハンガイ銀河の、あんな状況が~」
「惑星テラの人々の、知るところとなったのでした」

 衛星ルナ、ラム・クレーター――直径106km――

「そこに~」
「――オレたち、自由な生活が欲しいのだっ」
「マイクロけだもの用の都市、建設」
「で」
「マイクロけだもの指揮官を自任するひとり、セネゴ・トラインズ、曰く」
「――都市の名前は、民主的な投票により~」
「――〈マイクロけだものアカデミー〉とするっ」
「――ここが、諸君の家であり、学舎だっ」
「が」
「指揮官を自任するもうひとり、モル・ルラントは、へそまがり」
「――〈戦闘学校〉が、いいっ」
「と、言い張った、とか」
「……」
「――わたしは、イルトゥム・コロです」
「――今日から、皆さんの校長先生です」
「――学部長も兼務して、がんばります」
「イルトゥム・コロ先生は、スヴォーン」
「スヴォーンは、シガ人寸法で、腕4本に脚2本」
「――マイクロけだものと、いっしょだっ」
「セネゴ・トラインズは、親近感」
「――ワタシモ、センセイデス」
「――先生だ」
「――先生よ」
「テラナー、ロボット、スヴォーン、シガ人、先生志望者・大集合」
「――さあ、みんなで夕日に向かって走るんだっ」
「――おーっ」
「熱血です」

 ところで、ロワ・ダントン――

「――うーん」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》で、原材料扱いされた~」
「――トラウマが?」
「――トラウマが!」

 一方、TLD長官ノヴィエル・レジドル――

「――うーむ」
「密かに調査を、進めます」
「――マイクロけだもの1800体のうち?」
「――360体は、不確定要素?」
「――作戦に投入すると、危険かも?」

 12月20日、衛星ルナ、〈マイクロけだものアカデミー〉入学式――

「――皆さんは、今日から、正式にわたしの生徒でーす」
「――先生ーっ」
「素直な生徒も、いれば」
「――なにが、ぬうがくしき、だ。けっ」
「こういう生徒も」
「……」
「明けて、新銀河暦1347年1月8日――」
「――皆さんに、制服を、支給しまーす」
「――先生、ありがとうっ」
「素直な生徒も、いれば」
「――だから、戦闘服って、言えよっ」
「こういう生徒も」
「……」
「日だまりのような、学園生活に~」
「適応できない生徒も、います」
「かつて指揮官を自任していた武闘派マイクロけだもの、モル・ルラントは~」
「そうした、不良たちを束ねて、いつしか番長的存在に」
「ある日」
「――!」
「モル・ルラントの不良集団は~」
「医学を志す優等生、キズ・ツラッガを、襲撃」
「――げしげし……マイクロけだものは、戦闘機械なんだよっ」
「――げしげし……マイクロけだものに、医術なんていらないんだよっ」
「医学を志す優等生、キズ・ツラッガ、負傷」
「……」
「知らせをうけた~」
「マイクロけだもの生徒会長、セネゴ・トラインズは~」
「――うーん」
「戦隊解剖学者のスカパルム小船《デルフス》で、実験動物扱いされてきた~」
「――トラウマが?」
「――トラウマが!」
「……」
「さいわいな、ことに~」
「医学を志す優等生、キズ・ツラッガは、無事、回復」
「土星の衛星ミマスに移って、インターン修行」
「医者になる夢を、あきらめませんでした」

 3月、首都テラニア南域、〈マイクロけだものアカデミー〉分校――

「――こんにちわっ」
「――あらあら……小さいのに、偉いわねえ」
「マイクロけだものは~」
「すっかり、自由テラナー連盟の生活に、溶けこんで」
「でも」
「日だまりのような、都市生活に~」
「適応できない生徒の鬱憤、爆発寸前」
「ある日」
「――!」
「不良集団の頭、モル・ルラントは~」
「表通りで、通行中のテラナー男性を、襲撃」
「――げしげし……マイクロけだものは、戦闘機械なんだよっ」
「が」
「――ちょっと、待てぇぇっ」
「通りがかった生徒が、介入」
「さいわいな、ことに~」
「大事には、至らず」
「……」
「知らせをうけた~」
「マイクロけだもの生徒会長、セネゴ・トラインズは~」
「――うーん」
「このままでは、マイクロけだもの全員が~」
「――腐ったミカン?」
「――腐ったミカン!」

 一方、ロワ・ダントン、銀河系内――

「2000光年の旅程を、こなし~」
「――ここに、〈混沌の勢力〉の基地が……ほら、あった」
「――ここに、〈混沌の勢力〉の武器庫が……ほら、そのとおり」
「双頭大佐ダンティレンの記憶経由の情報の、裏付け調査」
「そうして、ようやく帰郷してみると」

 4月24日、ロワ・ダントン、星系ソル――

「――ギャラクティカム抵抗運動から、緊急連絡?」
「――惑星リフォルノ?」
「――惑星リフォルノ、というと?」
「――えーと……マークス大使館惑星マーコラの、ご近所の?」
「――そこで?」
「――数日前?」
「――アコン人が、傍受した?」
「――〈ダンティレン〉が、執務城《クルルト》に収束通信?」
「――〈アストロヴェント複合体〉開発の進捗具合に、ついて?」
「――問い合わせて、いた?」
「少し、考えてみましょう」
「――双頭大佐ダンティレン1号は?」
「――死んだ……はず」
「――双頭大佐ダンティレン2号の材料=複写ロワ2号は?」
「――複写が失敗だったので、ポイされた……はず」
「――ならば?」
「――惑星リフォルノの〈ダンティレン〉て?」
「調査、してみましょうか」
「と、なれば」
「――ここは、マイクロけだもの、活躍の好機?」
「ロワ・ダントンは~」
「早速、セネゴ・トラインズに、連絡をとる」
「――惑星リフォルノに、同行してはくれまいか?」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
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◆今回のひとこと

 じつは、少々違うストーリーを、期待していました。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

12 . Christian Montillon / Die Robotgarde / ロボット親衛艦隊
13 . Frank Borsch / Die Trümmerwelt / 廃墟惑星
14 . Marc A. Herren / Die Plasma-Pendlerin / プラズマ往復女
15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプルの人工衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死

 企画物ヘフト・シリーズ。
 隔週刊で12話完結……のはずが、第2期・12話も刊行の運びとなった。
 今回は、第1部「デメトリア星団サイクル」の最終話。

 □ Perry Rhodan-Action 12話「ロボット親衛艦隊」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/12.html ]

 西暦2166年4月、デメトリア星団――

「連合帝国の大執政官ペリー・ローダンは~」
「〈エネルギーの君主〉一党を、追跡」
「寝返った〈エネルギーの君主〉ジリアナ・ミリオスさんの、手引きで~」
「グッキーをともない、敵旗艦《アウラティア》に潜入」
「現在は、無力な捕虜のふり」

 〈エネルギーの君主〉たちの旗艦《アウラティア》――

「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン」
「独房のローダンに対して、曰く」
「――惑星テラを、アルコン爆弾で破壊してやるっ」
「目の前に表示される、星系ソルの光景」
「――《アウラティア》の現在位置は……火星と木星の間?」
「――〈エネルギーの君主〉の最終兵器=ロボット親衛隊が?」
「――太陽系艦隊を、破壊・破壊・破壊?」
「――惑星テラの地表でも?」
「――エッフェル塔が、ばーん……て?」
「――おいこら……エッフェル塔なら、52年前にローリンが破壊してるぞ」
「つまり」
「作り物の映像、ということ」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジン、うそぶいて曰く」
「――一瞬でも、キサマの苦悶が見れたから……満足だ」
「とか」
「そうこうする、うちにも~」
「旗艦《アウラティア》は、次の目標星域へ到達」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「ローダンをかまうのを、やむなく中断」
「司令室へ」
「目の前の恒星に~」
「――コード発信っ」
「すると」
「――ごぽごぽごぽ……ごぽっ」
「恒星内部から、浮上するロボット親衛隊」
「――これで、ロボット親衛艦隊は、合計8893隻」
「――さあ、惑星ファルカンを、攻撃だっ」

 《アウラティア》艦内――

「その隙に~」
「寝返った〈エネルギーの君主〉ジリアナ・ミリオスさんは~」
「ローダンの独房へ」
「――監視機能を、停止したわ」
「――さあ、出るのよっ」
「ちなみに」
「ジリアナ・ミリオスさん、説明して曰く」
「――この赤い水晶製のロボットは、ピルーム」
「――もともとは~」
「――〈エネルギーの君主〉たちの制御用機器なのだけれど」
「――もともとは~」
「――マガドン人でないわたし用に、作り込みがしてあるの」
「ジリアナ・ミリオスさんは、本当は変形能力者」
「他の〈エネルギーの君主〉たちと同じマガドン人の、フリをしているだけ」
「〈エネルギーの君主〉の装備=超能力増幅水晶も、携行するものの~」
「――ピルームが近くにあれば、グッキーとテレパシー連絡もできるし」
「という、ことらしい」
「……」
「ジリアナ・ミリオスさんは~」
「いろいろ、仕組んで、細工は流々」
「――《アウラティア》艦載脳〈知識の刃〉に~」
「――〈ロボット親衛艦隊・惑星ファルカン攻撃計画〉より」
「――もっと優先度を高くした命令を、投入よっ」
「――さあ〈ハイパー空間を出たら、そこの恒星に特攻計画〉よっ」
「ロボット親衛艦隊8892隻中、8749隻が、恒星特攻」
「残ったのは、たったの143隻」
「さらに」
「――《アウラティア》の駆動系を~」
「――少なくとも数時間、麻痺させたわよっ」
「さらに」
「――惑星ファルカン攻撃計画を、警告よっ」
「――テラ級重巡《星塵》にも、連絡よっ」
「このあたりで~」
「さすがに、〈エネルギーの君主〉たちも、異変に気づきますが~」
「時すでに、遅し」

 惑星ファルカン近傍、《アウラティア》艦内――

「ローダン、グッキー、ジリアナ・ミリオスさんは~」
「ロボット〈オ=マレ=テスカの子供〉たち4体を、お供に連れて~」
「テレポートして、指令室に突入」
「……」
「――ばーん」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「いきなり、ピルームを破壊」
「ジリアナ・ミリオスさんは、超能力を封じられて、劣勢に」
「……」
「一方」
「――うっ」
「――うぅっ」
「グッキーは、〈エネルギーの君主〉2名を、排除」
「これで~」
「残る〈エネルギーの君主〉は、ロク・アウラジンただひとり」
「ローダンが、追いますが~」
「ロク・アウラジンは、瓦礫の山と化した司令室から、逃走成功」
「そこへ」
「ミルトン・シュラム少尉指揮下、テラ級重巡《星塵》から、報告」
「――陸戦部隊を、《アウラティア》に、突入させましたっ」
「――惑星ファルカン防衛成功……ただし、敵ロボット艦10隻は、逃走っ」
「と」
「――(警報音)!」
「――これは?」
「――ロク・アウラジンめっ」
「――《アウラティア》の自沈装置を、作動させのかっ」
「――撤退だっ」
「ところで」
「――ジリアナ・ミリオスさんは?」
「――そういえば、さっきから姿が見えないぞ」
「――あ」
「――瓦礫の下に?」
「――ジリアナ・ミリオスさんの脚……だけ?」
「どうやら、先刻の戦闘でロク・アウラジンにやれたらしい」
「――嘘……だろ?」
「ローダンも、それなりに衝撃をうけた様子ですが」
「――(警報音)!」
「――とにかく、撤退だっ」
「……」
「ローダンたちが、撤退すると~」
「ロク・アウラジンは、おもむろに自沈装置を停止」
「――憶えていろよっ」
「《アウラティア》は、急加速」
「途中、第8惑星トリュマの衛星ラマル=グラルに、立ち寄ると~」
「マガドゥ種族数名を餌食に、ロク・アウラジンはエネルギー補給」
「そのまま、いずこかへ、逃走成功」

 ローダンは、テラ級重巡《星塵》で、惑星テラへ――

「到着すると、まずは~」
「同乗する、アルコン貴族ファルカンのアトゥルンを~」
「アルコン本国へ帰還させる、手配」
「……」
「つづいて~」
「太陽系元帥レジナルド・ブルからの、報告」
「――アルコン艦隊基地スルコスに、ヤツの攻撃です」
「――たぶん、陽動作戦だ」
「――居場所を、突き止めましょう」
「同行願った、マガドゥ種族一行に、協力要請」
「マガドゥ種族一行20名、超能力発揮」
「――むん」
「――あ、〈オ=マレ=テスカの子供〉たちの、水晶を手がかりに……」
「――あ、オ=マレ=テスカさんの遺体の場所を、感知できるかも……」
「――あ、《アウラティア》の場所が、わかりました……」
「――あ、ロク・アウラジンの計画が、わかりそうな……」
「――あ……」
「――どうした?」
「――あ、《アウラティア》を惑星テラの核で再物質化して……」
「――あ、惑星破壊……」
「いきなり、危機的状況」
「ローダンとしては、ここで~」
「マガドゥ種族一行に、さらに協力要請」
「――あ、でも《アウラティア》は、もう超空間にいて……」
「――あ、でもオ=マレ=テスカさんの遺体を目印にすれば……」
「――あ、でも生命エネルギーが足りないよ……」
「で」
「けっきょく、ローダンの細胞活性装置から、生命エネルギー抽出」
「マガドゥ種族一行、超能力発揮」
「――テレポートっ」

 超空間航行中、《アウラティア》――

「マガドゥ種族一行は~」
「力尽きて、死んでしまいました」
「だから、ローダン、孤立無援」
「しかも」
「敵艦内には、敵のロボットが徘徊しています」
「が」
「ローダンは、敵ロボットの指令コードを入手済」
「――駆動系を、破壊だ」
「とりいそぎ、命令」
「と」
「――ペリー・ローダンっっ」
「気配を察して駆けつけた、ロク・アウラジン」
「襲いかかる」
「そこへ」
「――ばーん」
「――!」
「《アウラティア》駆動系停止」
「《アウラティア》は、通常空間に、すとん」
「目標――惑星テラ中心で再実体化――まで、あと2分というところでした」
「――またしてもっ」
「ロク・アウラジン、怒り心頭」
「ロボットの命令を切り替えて、相打ち・自滅させて」
「――ペリー・ローダンっっ」
「もう、こいつだけでも殺ってやる、的な、壮絶な超能力攻撃」
「ローダン、武器をはじき飛ばされて~」
「――うっ」
「ローダン、死す?」
「もちろん、ありがちな作戦です」
「敵を引きつけ、武器を拾って……」
「――ばーん」
「ビームは周囲の機械群を、破壊」
「――ばりばりばりっ」
「放電と連鎖反応で、あたりは壮絶なことに」
「で」
「ローダンは~」
「隙間から、なんとか宇宙空間へ脱出」
「重傷を負ったロク・アウラジンは~」
「最後の瞬間、無目的テレポートっ」
「《アウラティア》は~」
「――ばーん」

 宇宙空間、ペリー・ローダン――

「――誰かココ、わかるかなー」
「なんて、漂流していると~」
「さすが優秀な、太陽系帝国艦隊」
「星系ソルにほど近い、怪しい爆発現場を~」
「ちゃんと調査に、来るのでした」

 第1部完。
 13話からは、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル 開始。

□ Perry Rhodan-Heft

2455 . Uwe Anton / Sieg der Moral / モラルの勝利
2456 . Arndt Ellmer / Akademie der Mikro-Bestien / マイクロけだものアカデミー
2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレンの帰還
2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号
2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体

□ Perry Rhodan-Heft 2455話「モラルの勝利」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2455.html ]

 新銀河暦1346年4月、タレ・シャルム銀河中心部――

「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、目をつけられて~」
「修理も、発進も、許可されず」
「足止め中」
「で」
「この生産工程最高検査官ディラメシュ」
「配下の種族から、あまり評判がよろしくない」

 工廠惑星エヴォラクス、ベリオサ区画、斜線都市――

「――《ジュール・ヴェルヌ》窃盗団モンドラ一味の、不埒な企てを~」
「――生産工程最高検査官ディラメシュさまは、見事阻止」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は、無事でした」
「工廠惑星エヴォラクスの全土に、テレビ・ニュース配信」
「生産工程最高検査官ディラメシュの株は、急上昇」

 居住区画マカロ――

「かつて~」
「ヤコント種族のワン・アーリマンと8人の評議員は~」
「工廠惑星エヴォラクスの管理部門をまかされ、職務邁進」
「でも」
「900年前~」
「コスモクラートは、生産工程最高検査官ディラメシュを、派遣」
「――生産性0.35%・向上っ」
「ヤコント種族の9人評議会は、全員、更迭・病院送り」
「で」
「このヤコント種族の指導者ワン・アーリマン」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、闘志を燃やす」
「――でも、モラルをなくせば、企業人として失格だっ」
「じっと我慢」

 ベリオサ区画、斜線都市――

「窃盗団モンドラ一味は~」
「警備員種族サトックスの詰所の最上階に、拘留中」
「ヤコント種族ヴァンタ・アキント――モンドラ一味の企てを内通――は~」
「生産工程最高検査官ディラメシュの、威を借りて~」
「――なぜコバルトブルー転子状船を、狙ったっ」
「――黒幕は、誰だっ」
「そもそも、企みはモンドラ・ダイアモンドさんの思いつき」
「白状すること自体が、ありません」
「だから、尋問も、終わりがみえない」
「やがて」
「生産工程最高検査官ディラメシュ、やれやれ、って感じで曰く」
「――恩赦を、与えましょう」
「――一生ここで働く仲間、なんですから」

 同じ頃、アルフィル星域、ヤコント種族の高速巡洋艦《リリオ》――

「指揮官は、ヤコント種族のカストゥン・オゴラス」
「ペリー・ローダンは~」
「便乗して~」
「惑星テストスの遺物博物館を、経由して~」
「アルフィル星域に、到達」
「虚空に開いた通路に、突入すると~」
「そこには、直径1126kmの金色の球体――1基の〈法〉付与機」
「……」
「高速巡洋艦《リリオ》は、手前で一時停止」
「〈深淵の騎士〉の資格を有するペリー・ローダンが、心で呼びかけると~」
「――ぱっくり」
「搭乗口が、開いて~」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスの七人隊」
「一行は~」
「〈法〉付与機に、移乗」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――わたしとトロトスは、司令室へ急ぐから」
「――カストゥン・オゴラスさんたちは、〈アム〉を探してみてはくれまいか」
「一行は、二手にわかれる」
「……」
「司令室――」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「両名を、機械音声が、出迎えます」
「――ワタシハ、《ケオス・タイ》」
「――ようこそ、〈深淵の騎士〉ぺりー・ろーだん」
「……」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスの七人隊は~」
「――むん」
「パラ・ブロックを、形成」
「広大な格納庫の、ひとつに~」
「黒いオベリスク――全高8m、〈アム〉の真の姿――を、発見」
「――ヤコント種族は、2000万年前の〈負サイプロン〉の子孫ですね」
「――ああ、子孫です」
「ひととおり、確認が終わると~」
「昔の出来事を、語ってくれるのでした」

 2000万年前――

「アムガス種族は、水素メタン呼吸生物」
「――さらに、一段、進化の階梯を昇りたい」
「――その手段、として~」
「――どこかで、高次なヒトたちにお仕えしたい」
「が」
「〈秩序の勢力〉も、〈混沌の勢力〉も、労働力は充分らしい」
「なかなか、機会は、到来しない」
「いつしか、アムガス種族は、精神存在に、変貌」
「〈アム〉――アムガス精神存在の濃縮状態――を、形成」
「プシ物質で生成した、特製身体を~」
「最後の宇宙船《ガヒシュ》――漆黒のオベリスク型――に、乗せて~」
「宇宙空間を、うろうろ」
「……」
「そして、最初の災難」
「――ブラックホールの周囲で、なにかやってる?」
「〈回帰跳躍〉――〈混沌の勢力〉所属〈暗黒捜査官〉の救済儀式――に遭遇」
「――あ」
「迷子の〈暗黒量子〉と、接触事故」
「――うわわわ……なんか、苦しい、気持ち悪い」
「〈アム〉特製身体+〈暗黒量子〉が、混ざってしまいました」
「――接し方が、わからないよー」
「〈アム〉特製身体+〈暗黒量子〉は、超空間に逃避」
「通常空間には、疑似身体を投影、していますが~」
「すっかり、影が、薄く」
「と、いうか」
「影が、なくなってしまいました」
「……」
「そして、次なる災難」
「――〈混沌の勢力〉が、なにかやってる?」
「タレ=シャルム銀河で、〈負の球体〉建設工事、本格化」
「――ぶーん」
「〈振動プシ〉が、タレ=シャルム銀河に充満」
「――うわわわ……もっと、苦しい、気持ち悪いっ」
「――うわわわ……しかも、上下左右もわからないっ」
「誰かに助けを求めようか、なんて思うのは、数百万年ぶり」
「避難所を求め、《ガヒシュ》が、たどりついたのが~」
「惑星サイプロナ――サイプロンの故郷」
「サイプロン種族は、〈振動プシ〉に適応・特殊能力に覚醒した〈放射体〉」
「〈負サイプロン〉は、〈負の球体〉で上下左右がわかる〈放射体〉」
「で」
「〈負サイプロン〉たちは、〈アム〉疑似身体の中にテレポートしたり」
「あれこれ、したようですが」
「けっきょく~」
「〈アム〉にとって、助けというには、いまひとつ」
「とはいえ~」
「〈負サイプロン〉たちにとっては、ひとつの転機」
「もどった、〈負サイプロン〉たちは~」
「パラ・モデュレーション――変身能力――を、身につけていました」
「――つまり?」
「――超空間に本体を置いて、通常空間に疑似身体を投影する技を、憶えた?」
「そして~」
「死んだ、〈負サイプロン〉は~」
「影を落とさないオベリスクに、変わるように、なったのです」
「……」
「そして」
「――苦しいよ、気持ち悪いよー」
「――上下左右も、わからないよー」
「迷走する、《ガヒシュ》」
「――〈秩序の勢力〉が、なにかやってる?」
「タレ=シャルム銀河で、〈負の球体〉建設阻止、最終段階」
「〈負の球体〉になりかけたタレ=シャルムを、一挙〈反転〉」
「――ごごごごごっ」
「壮絶なプシ嵐が、タレ=シャルム銀河全域に、吹き荒れて」
「――うわわわ……どこかどこか安全なところっ」
「たどりついたのが~」
「アルフィル星域」
「と」
「そこへ~」
「同じことを考えて、やってきた〈法〉付与機」
「〈アム〉がポジティヴな存在である、と確認すると」
「――ワタシハ、《ケオス・タイ》」
「――イッショニ、時間ばりあニ避難シマスカ?」
「以来、今日のこの日まで~」
「ここでこうして、休止の状態」

 2000万年前――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》が参加した〈秩序の勢力〉陣営は~」
「〈負の球体〉になりかけたタレ=シャルムを、一挙〈反転〉」
「――ごごごごごっ」
「壮絶なプシ嵐が、タレ=シャルム銀河全域に、吹き荒れて」
「そうでなくても~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、損傷多数・半壊状態」
「内部では~」
「――〈熱力技術者〉も、全滅?」
「――テフタ・ラファ種族も、全滅?」
「生存者なし」
「――ドコカ安全ナトコロっ」
「コスモメッセンジャー1基に併航して、たどりついたのが~」
「アルフィル星域」
「時間バリアに、隠れて~」
「自己修復するだけで、10万年」
「通常空間に、細い通信回線を1本開いて~」
「以来、今日のこの日まで~」
「ここでこうして、待機の状態」

 2000万年後、アルフィル星域――

「ペリー・ローダン、曰く」
「――この〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンの指示に、従うと?」
「――100%、従うと?」
「ならば」
「――目標は、〈秩序の勢力〉の工廠惑星エヴォラクス」
「――発進ゴーっ」
「……」
「道中――」
「高速巡洋艦《リリオ》のヤコント種族は~」
「〈アム〉と精神的接続」
「苦痛をやわらげようと、努力したという」

 1時間後、〈法〉付与機《ケオス・タイ》工廠惑星エヴォラクスに到着――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の直径は、1126km」
「――!」
「当然ながら、工廠惑星エヴォラクス全土に警報発令」
「ヤコント種族の防衛艦隊30万隻が、立ちふさがります」
「……」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》から~」
「ペリー・ローダン、生産工程最高検査官ディラメシュに連絡して、曰く」
「――すみやかに《ジュールヴェルヌ》を、解放せよっ」
「――さもないと……っ」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュは、沈着冷静」
「――あれは、〈法〉付与機?」
「――ならば」
「――オレの地位を認識すれば、オレの命令をきくはずだっ」
「と」
「――もしもーし」
「が」
「ペリー・ローダンだって、海千山千」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》宛の、通信は~」
「イホ・トロトが検閲してから、中枢計算脳に届く仕掛け」
「生産工程最高検査官ディラメシュの声は、聞こえない」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュは、沈着冷静」
「――ならば」
「――オレの威信にかけて、力づくでっ」
「かくして」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》、発進っ」
「で」
「コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「テントン人、アルン=ゾリスの、指揮のもと~」
「――ごごごっ」
「ヤコント人高速巡洋艦15万隻に、護衛されて~」
「――ごごごごごご……よろっ」
「――よろっ?」
「――よろろろろ」
「コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は~」
「発進して、墜落しかけて~」
「テントン人、アルン=ゾリスの、手動操艦により~」
「なんとか、墜落を免れる」
「で」
「生産工程最高検査官ディラメシュ、顔面蒼白です」

 工廠惑星エヴォラクス、ベリオサ区画、斜線都市――

「900年前~」
「コスモクラートは、生産工程最高検査官ディラメシュを、派遣」
「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「工廠惑星エヴォラクスの体制刷新・効率改善」
「――生産性0.35%・向上っ」
「努力してきた、わけですが」
「――仕上げが、杜撰になっとりゃせんかの?」
「――品質は、大丈夫じゃろうか?」
「現場の不満と不安も、多数」
「そして、今」
「――新体制下、完成した1番艦に、たった5分で事故発生?」
「――工廠惑星エヴォラクスの品質管理に、重大な欠陥?」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》、まさかの失態?」
「全惑星注視のもと~」
「もみけすことも、できません」
「――だから、言ったじゃろ」
「――偉いヒトは、何もわかっておらんのじゃ」
「現場の不満と不安、一気に噴出」

 居住区画マカロ――

「ヤコント種族の指導者ワン・アーリマンは~」
「――企業人としての誇りを、とりもどすのだっ」
「ヤコント種族の全員に、公然とストライキを呼びかけ」
「で」
「工廠惑星エヴォラクス防衛艦隊も、機能を停止」

 ベリオサ区画、斜線都市――

「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「シミュレーションする」
「――このままでは?」
「――生産性0.35%・向上どころか?」
「――生産性4%から6%の効率低下?」
「つまり」
「――オレは、このままでは、任務を果たせない?」
「――ここは経営的視点から、早急に手を打つところではないか?」
「――オレ、本日をもって転任を命ず」
「――ヤコント種族、後任を命ず」
「あとは、ひたすら引っ越し準備」
「……」
「ヤコント種族ヴァンタ・アキント――ディラメシュの威を借る――は~」
「これを機会に、体制を手中にしたい」
「が」
「工廠惑星エヴォラクスの技術者たちの、支持を得られず」
「そして~」
「ヤコント種族のワン・アーリマンと8人の評議員――以前の経営陣――は~」
「技術者たちの圧倒的支持をうけて、斜線都市へ」
「……」
「生産工程最高検査官ディラメシュは~」
「自分のジオメトリック・ヨットで、こそこそ発進していくのでした」

 ゲレファント区画、《ジュール・ヴェルヌ》――

「ペリー・ローダンは~」
「アルゴリアン種族、クルカリェン・ヴァランティル」
「同じく、レ・アニャンテさん」
「両名と相談して、曰く」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、操艦してはもらえまいか」
「――他に考えたいコトも、あるからねー」
「――検討しましょう」
「……」
「ペリー・ローダンと~」
「ヤコント種族のワン・アーリマンとの、会談」
「同席した、テントン人、アルン=ゾリス、ぽつりと曰く」
「――コバルトブルー転子状船《ペンデュルム》は、良い船ですねえ」
「――あれで、操縦桿に、何かはさまってなければねえ」
「ペリー・ローダン」
「――(ひょっとして、ワザと?)」
「とか、思いますが、そこは追究しないのが礼儀というもの」
「で」
「ヤコント種族のワン・アーリマン、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を完璧修理していきませんか?」
「が」
「ペリー・ローダン、答えて曰く」
「――残念だが」
「――ハンガイ銀河の〈負の球体〉建設阻止が、急務なのだ」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》――

「アルゴリアン種族、クルカリェン・ヴァランティル」
「同じく、レ・アニャンテさん」
「両名、曰く」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、操艦するねー」
「――でーもー」
「――子供たちは、工廠惑星エヴォラクスで預かってもらうよー」
「――ハンガイ銀河の作戦が、完了したらー」
「――そのまま、〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、操艦してー」
「――工廠惑星エヴォラクスに、戻るよー」
「――こんな技術、テラナーが持ってるとロクなこと、ないからねー」
「……」
「離陸した、《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の、大格納庫――〈アム〉がいた――へ」
「あわただしい、帰郷準備の中~」
「――すーっ」
「メタランナー――修理大好き――は~」
「最後まで、《ジュール・ヴェルヌ》の修理を続けたいらしい」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦載脳〈ネモ〉の予測によれば~」
「距離4500万光年の銀河系まで、66日間の旅」
「そして」
「――発進、ごーっ」

 工廠惑星エヴォラクス、ベリオサ区画、斜線都市――

「ヤコント種族ヴァンタ・アキントは~」
「事情はどうあれ~」
「ヤコント種族を裏切り、ディラメシュの側についた男」
「身柄を拘束されて~」
「周囲のモノたちの怒りの、はけ口として~」
「――生きたままオベリスクになる刑っ」
「を、宣告されますが~」
「そこへ」
「〈アム〉介入」
「――それは、ちょっと野蛮が過ぎるかも?」
「――重禁固くらいが、適当かも?」
「すさんだ技術者たちの、心に~」
「モラルの風を、運んできたとか」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 Moral は士気と道徳の両義かも。

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d-information ◆ 527 [不定期刊] 2008/09/08
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2454 . Horst Hoffmann / Schiff aus der Ewigkeit / 永遠より来たる船
2455 . Uwe Anton / Sieg der Moral / 士気の勝利
2456 . Arndt Ellmer / Akademie der Mikro-Bestien / マイクロけだものアカデミー
2457 . Arndt Ellmer / Dantyrens Rückkehr / ダンティレンの帰還
2458 . Leo Lukas / Der zweite Dantyren / ダンティレン2号

□ Perry Rhodan-Heft 2454話「永遠より来たる船」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2454.html ]

 新銀河暦1346年4月、タレ・シャルム銀河中心部――

「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「生産工程最高検査官ディラメシュに、目をつけられて~」
「修理も、発進も、許可されず」
「足止め中」
「ところが」
「この生産工程最高検査官殿は、配下の種族から、大層評判が悪い」
「ヤコント種族は、2000万年前の〈負サイプロン〉の子孫」
「しかも、とっても〈深淵の騎士〉贔屓」
「で」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスが~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》を、訪ねて~」
「〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンに、こんな話」
「――2000万年前~」
「――〈負サイプロン〉は~」
「――このタレ=シャルム銀河で~」
「――〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉を、探索していたようです」
「――ところで」
「――6万年前~」
「――このタレ=シャルム銀河の虚空で~」
「――そんな感じの〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉が、発見されたそうです」
「――惑星テストスの遺物博物館に保管中、らしいので~」
「――高速巡洋艦《リリオ》で、ちょいと見学に行くのです」
「――〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンさんにも、ぜひ同行を願いたいです」
「で」
「ペリー・ローダン、ふたつ返事」
「イホ・トロトをともない、旅の宙」

 3日後、高速巡洋艦《リリオ》は、星系キナタンに到着――

「遺物博物館のある惑星テストスは、第9惑星」
「周回軌道には、見知った型の宇宙船が、いっぱい」
「――UFO航宙士だ」
「――タレ=シャルム銀河では、テントン人といいます」
「――〈秩序の勢力〉の偉いヒトとして、尊敬されているのです」
「高速巡洋艦《リリオ》は、警戒網を難なく通過して~」
「惑星テストスに、降下」
「ペリー・ローダン」
「イホ・トロト」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスの七人隊」
「一行は~」
「惑星テストスに、上陸」
「……」
「地表では~」
「UFO航宙士のアンドロイドが、警備員」
「遺物博物館の保安活動に、邁進です」
「――展示物に、触れないでくださーい」
「――スイッチを、入れないでくださーい」
「――案内人ロボットを、つけましょう」
「正直いって、かなりうるさい」
「で」
「案内人ロボット――直径50cmの浮遊球体、名はジョルゴ――に導かれ~」
「一行の、遺物博物館めぐり、開始」
「――ほほう」
「――ふむふむ」
「ペリー・ローダン、楽しそう」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスは、次第にイライラ」
「何時間も、連れ回されて~」
「カストゥン・オゴラス、深く静かにキレました」
「――〈深淵の騎士〉殿?」
「――今回の来訪の目的を、よもやお忘れとは、言いますまいな?」
「……」
「ところで」
「そうこう、するうちにも~」
「ペリー・ローダンは、じつは、ひとり熱い視線を感じていたのです」
「――?」
「――誰か、オレを観察してる?」
「――あいつか?」
「――男性だか女性だか……というか、両性具有?」
「――ぞくぞく」
「――いったい、何者だ?」
「とはいえ」
「他には、不審なモノの、姿はなし」
「案内人ロボット・ジョルゴは、ひとりひとりと精神で対話できるようですが」
「警備員アンドロイドの中に、心が読めるモノは、なし」
「一行の本来の目的が、バレる気遣いは、なさそうです」
「……」
「かくして、一行は~」
「案内人ロボット・ジョルゴに、導かれて~」
「――あ、〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉だ」

 〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉――

「全長、580m」
「さしわたし、233m」
「船内は、公開準備も万端、のようですが」
「――乗員のコトを記録したデータは、残っていないみたい?」
「――ロボット船として、機能している?」
「となれば」
「――徹底調査だっ」
「となれば、まず」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラス麾下の七人隊は~」
「もって生まれた、超能力全開」
「――むんっ」
「幽体離脱して精神の塊=パラ・ブロックを、形成」
「一行についてきた安全管理係アンドロイド2体を、影響下に」
「――〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉周囲の監視システムを、無効にせよっ」
「とか」
「調査しやすい、環境づくり」
「その様子を、眺めながら」
「ペリー・ローダンは、ぼけーっ、と考える」
「――あれ?」
「――カストゥン・オゴラスの顎ヒゲって、超能力的に役に立ってる?」
「――超能力の、連携と強化に?」
「――すごいすごい」
「――たいしたもんだ」

 調査開始から3日後、〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉――

「――たまたま、こんなモノを拾ってしまったぞ」
「――直径18cmの円盤だぞ」
「――サイプロンの末裔に見つけられるように、仕掛けてあったようですな」
「早速、分析してみましょう」
「――データベース、というより?」
「――航宙日誌?」
「――けっこう読めない/聞きとれない……んですけど」
「でも」
「ペリー・ローダンは、地獄耳」
「――〈これ以上を望めない安全地帯〉?」
「――〈永劫の旅路の途中駅〉?」
「さて」
「どうしたモノか……と、思っていると~」
「あの両性具有の異人――一行を観察していた――が、来訪です」
「ペリー・ローダン、勝手に推測して、曰く」
「――両性具有の異人と案内人ロボット・ジョルゴ?」
「――両者は、精神的に情報交換とか、していた?」
「――と、いうより?」
「――この両性具有の異人も?」
「――案内人ロボット・ジョルゴも?」
「――直径18cmの円盤も?」
「――じつは?」
「――一個の存在の、個々の存在形態なのかも?」
「と」
「ここで、両性具有の異人」
「――!」
「いきなり、ペリー・ローダンの意識を連れて、心の旅へ」
「――ここは?」
「――2000万年前の、タレ=シャルム銀河?」
「――あれは?」
「――戦線離脱した、負サイプロン1万1530名の〈臆病者の船団〉?」
「――背景に、特徴的な星座が?」
「――憶えないと……憶えたぞ」
「――この場所を探せ、というのか?」
「ペリー・ローダンと、しては~」
「気になることも、いくつか」
「――オレ、〈負サイプロン〉とは違うけど?」
「――どうして……オレに、情報をくれるの?」
「――というより……アナタは、どなた?」
「両性具有の異人は、ふふふと笑うだけで、質問に応じず」
「――みなさんの遺物博物館退去を、支援しますね」
「ぷつ」
「ここで、精神の接触が、切れました」
「で」
「一同、われにかえって、情報交換」
「判明、したのが~」
「――ヤコント種族7名も?」
「――イホ・トロトも?」
「――全員、同じ状態で、同じ情報をもらったの?」
「ペリー・ローダンだけが特別ではない、のでした」
「ともあれ」
「全員の見解も、一致」
「――〈安全地帯〉を、探すのだっ」
「……」
「両性具有の異人が、支援を約束したとおり~」
「遺物博物館を退去するときも、お咎めなし」
「惑星テストスを発進するときも、お咎めなし」
「そもそも、ここまでのお咎めなし、も~」
「――両性具有の異人の、おかげ?」
「で」
「発進の寸前~」
「両性具有の異人が、ふたたび、接触」
「ペリー・ローダンと、しては~」
「やはり、回答をもらえていない質問が、気になります」
「――アナタは、どなた?」
「両性具有の異人、いいかげんな、ほのめかしを」
「――名前を聞いたら、あなたもわかるかも……」

 高速巡洋艦《リリオ》――

「ヤコント種族たちは~」
「記憶を、かきあつめて~」
「精神の旅で見た、特徴的な星座を立体映像に」
「――うー、疲れました」
「艦載脳が、2000万年の時間差を埋めて、候補地選定」
「――候補地は、3つ?」
「――アルフィル星域が、最有力候補?」
「――発進ゴーっ」

 4日後、アルフィル星域――

「――何も、ありませんねぇ」
「――でも?」
「――時空連続体の不連続面が?」
「――もしかして?」
「――〈安全地帯〉って、時間バリアで閉鎖されてる?」
「となれば」
「――徹底調査だ」
「となれば、まず」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラス麾下の七人隊は~」
「ふたたび、パラ・ブロックを、形成」
「――むむむむんっ」
「がんばること、2日」
「時間差を超えて、精神的な接触に、なんとか成功」
「さらに、がんばること、数時間」
「精神的な接触を、安定させる」
「と」
「ペリー・ローダンの心眼、の前に~」
「ふたたび、両性具有の異人、降臨」
「――アナタも、ヤコント種族の輪に、混ざりなさい」
「――心をアンロックするのです」
「――そうだ、オレだって、弱いけどテレパスだ」
「――むんっ」
「と、ペリー・ローダン、パラ・ブロックに参加」
「で」
「ペリー・ローダンと、しては~」
「懲りることなく~」
「――アナタは、どなた?」
「両性具有の異人、ようやく答えてくれました」
「本人は、どちらかというと、自分を女性と認識しているらしくて」
「――〈アム〉って呼んでね」
「とかいう」
「そうして」
「〈アム〉、曰く」
「――ワタシの真の姿は、黒いオベリスク」
「ペリー・ローダンは、ぼけーっ、と認識します」
「――?」
「――黒いオベリスクの中で、生命がたくさん?」
「――〈アム〉って?」
「――〈漆黒のオベリスク型宇宙船〉に居住していた生命の、集合体?」
「――一部は、遺物博物館の案内人ロボットに入っていて?」
「――親類や縁者が来るのを、ずっと待ってた?」
「――すごいすごい」
「――たいしたもんだ」
「で」
「――ヤコント種族も、来てくれたし?」
「――好奇心も、満たされたし?」
「――さようなら?」
「精神の接触が~」
「だんだん、弱くなってきた、ような」
「――ちょっと、待てっ」
「――まだ、切るなっ」
「〈アム〉、答えて曰く」
「――ここでは、お客さんだから」
「――ホストが許可してくれたこと以外は、できないの」
「――ホスト?」
「――それはね、こーんな姿の……」
「ペリー・ローダンの心眼の前に、映し出されたのは~」
「まばゆく輝く、一個の球体」
「とてつもなく、巨大」
「が」
「ペリー・ローダンにとっては、見知った構造物」
「――〈法〉付与機?」
「で」
「消えゆく、精神接触の中~」
「ペリー・ローダン、〈法〉付与機に呼びかけます」
「――〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンが~」
「――避難場所への立入許可を、要請したいっ」
「ヤコント種族、カストゥン・オゴラスが、それを増幅」
「――むむんむむんむむーむーむんむ~」
「――むむんむむむーむむむむむむむーむーむーむむー」
「〈法〉付与機は~」
「あっさり、〈深淵の騎士〉のオーラを、通行許可証として確認」
「そこで」
「ぷつ」
「〈アム〉との精神接触が、切れました」
「……」
「数分後」
「――!」
「――高次エネルギーの渦、探知っ」
「視覚的には、捉えられません」
「が」
「なにやら、虚空に通路のようなものが……」
「――突入っ」
「――ごごごごっ」
「高速巡洋艦《リリオ》が、トンネルを抜けると~」
「そこには、1基の〈法〉付与機が、待っていたのでした」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 Gastgeber=Gast+Geber=客に与えるヒト=ホスト。
 Gesetzgeber=Gesetz+Geber=法を与えるヒト=立法機関≒〈法〉付与機。
 おそろしくも紹介困難な駄洒落です。

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d-information ◆ 526 [不定期刊] 2008/09/01
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://dzj.info/ ]

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