2008年10月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]

1 . Michael Marcus Thurner / Die fossile Stadt / 化石都市
2 . Christian Montillon / Requiem für Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦

 Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
 11月から、隔月刊行開始。

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium 1巻「化石都市」

 新銀河暦1344年、銀河系――

「自由テラナー連盟の主星系ソルは~」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉に、包囲され~」
「希望が、ほとんど見えません」
「政庁首席ペリー・ローダンは~」
「藁にも、すがってみようかと」

 11月5日、惑星テラの都市ミュンヘン――

「昔の町並みが再現された、ヴィクトアリエン市場を、ウロウロする~」
「ペリー・ローダンと~」
「スタータック・シュレーダー――テレポーターにして、〈探知者〉」
「昨日、ぽっかり窓みたいなものが、開いたと、聞いて~」
「――調査だ」
「著名なヒトが、素顔で歩いていても~」
「周囲の反応は、有名人のマスクつけてる浮かれたヤツだぜ、程度」
「が」
「予想屋で小悪党、ヴィーゼル――予想屋組合と揉めて逃走中――は~」
「藁にも、すがってみようかと」
「著名なヒトの本物なら、と思って、こっそり追跡してみると~」
「昨日からの、封鎖区域へ」
「イザー博物館――ドランの攻撃で壊滅したドイツ博物館を再建――へ」
「と、そこには~」
「――!」
「輝く、転送機のアーチのようなもの」
「ローダン、〈窓〉の中の疑似人格から、誘いをうけます」
「――〈赤い宇宙〉から、〈反逆者〉との戦いを支援しましょう」
「――エルンスト・エラートにも、会えるかも」
「――早くしないと、ほら、閉じますよ」
「で」
「ローダンに続こうとする、スタータックを押しのけて~」
「ヴィーゼルは、〈窓〉=〈時碇〉へと、飛びこむ」
「〈窓〉が、ぱたん、と閉じたので~」
「ローダンの相方は、しばらく、ヴィーゼルです」

 〈時碇〉の向こう=西暦2040年に接触した、あのドルーフ宇宙――

「――!」
「――なんだか、オレが知ってるドルーフ宇宙と違う」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「いくつも並んだステーションのひとつで~」
「時間経過の差異をならす〈形質転換〉の期間を、過ごす」
「で」
「疑似人格の誘導に、従い~」
「〈化石都市〉まで、到達」
「――〈赤い宇宙〉へ、ようこそっ」
「ホジャト・ボイドと、アルピンダー・クレバナス」
「クロノント――〈赤い宇宙の帝国〉の入国管理官――両名に、迎えられます」
「――なんで、人類?」
「――なんで、ドルーフじゃ、ないの?」
「ここは、〈化石平面〉」
「宇宙の狭間の空間のようなトコロ――〈時ノ岬〉とも呼ばれます」
「〈赤い宇宙の帝国〉の入国管理官クロノントたちは~」
「異宇宙から〈化石平面〉に釣り上げたモノを、拾って~」
「いらない獲物は~」
「〈化石都市〉の穴――直径10km、深さ100m――に、溜めておく」
「いる獲物は~」
「クロノント事務所――30m×30mの安定領域――で、迎え入れる」
「で」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「〈時間酔い〉を、克服し~」
「通常宇宙のおよそ4000倍、ドルーフ宇宙の時間に適応していきます」
「――?」
「――なんで、7万2000分の1じゃ、ないの?」
「それは、さておき」
「事態の経緯を、少しは確認したいもの」

 7ヶ月前――新銀河暦1344年3月7日――

「それは~」
「惑星コペルニクスの科学者たちが~」
「以前から、暖めていた計画でした」
「それが~」
「〈反逆者〉の襲来で~」
「火急の案件と、なった」
「と、いう次第」
「――相対時間の異なる、ドルーフ宇宙に移住して~」
「――加速した時間の、中で~」
「――研究を、加速するのだ」
「――〈反逆者〉対抗策とか、超ハイテクとかを、開発するのだ」
「まずは~」
「ホーマー・G・アダムズに資金援助を、頼みます」
「――〈反逆者〉と戦うために、画期的なアイディアがあるのです」
「――何をやるのかは、教えません」
「――どうやるのかも、教えません」
「――研究費を、貸してください」
「で、却下」
「でも、1ヶ月後」
「どうにか、やりくりして~」
「科学者38万人が、ウルトラ戦艦20隻で~」
「ドルーフ宇宙に、移住」
「……」
「通常宇宙では、6ヶ月」
「ドルーフ宇宙では、2000年間」
「でも」
「人類を、2000年も、ほうっておいて~」
「紛争がないなんて、ありえない」

 現時点、〈化石平面〉――

「ゴリム・アンダーウォー指揮下~」
「〈赤い宇宙の帝国〉の反政府組織、アンジュミストの一団36名が~」
「こっそり、〈繭〉を運搬していました」
「そこを」
「――ばうっ!」
「セルビド――〈赤い宇宙の帝国〉の機械番犬――が、襲撃」
「部隊は、半壊」
「指揮官ゴリム・アンダーウォーは、瀕死の状態」
「指揮を引継いだ、トモコ・アマヤ・ヨのもと~」
「一行は、18名に減っていました」
「不幸中の、幸いにも~」
「〈繭〉は、無事」
「〈繭〉搬送担当、ジュダス・シュレイヴァーも、死んだフリして無事」
「が」
「――すぐに、〈赤い宇宙の帝国〉の正規軍が、来るっ」
「――3名は、仲間の遺体の戦闘服を遠隔操作して~」
「――正規軍を、陽動せよっ」
「で」
「仲間の屍を、踏みこえて~」
「トモコ・アマヤ・ヨが指揮する15名は~」
「クロノント事務所へ、突撃」
「――ばばばっ」
「クロノント事務所だって、武装しています」
「――ばばばばっ」
「突入できたアンジュミスト5名の、標的は~」
「――!」
「目的は、ローダン誘拐」
「最初の襲撃者はダゴルで、投げ飛ばした、ものの~」
「けっきょく」
「ローダンは捕らわれ、〈繭〉の中へ」
「〈繭〉ごと、運ばれていきます」
「が」
「あわや、という瞬間、駆けつけたのが~」
「超科学装備の女コマンドー」
「ファラシュー・ペルクノスちゃん――ほぼ14歳」
「単身、アンジュミストの残存戦力を撃破」
「生き残ったアンジュミスト2名」
「トモコ・アマヤ・ヨとジュダス・シュレイヴァーは~」
「〈繭〉を残して、転送機で逃走」
「が」
「アンジュミスト、トモコ・アマヤ・ヨが~」
「〈繭〉の中のローダンに、言い残したのが~」
「――〈骨都市〉を、ご覧なさいっ」
「という、気になる一言」
「……」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「少女戦士ファラシューちゃんの宇宙船《調停天使》で~」
「惑星ドルーフォンへ」

 星系シアメド、第16惑星ドルーフォン――

「宇宙船《調停天使》は、〈赤い宇宙の帝国〉の帝都近郊に、降下」
「――帝都ライデン・シティへ、ようこそっ」
「が」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――なんで、人類ばかり?」
「――なんで、ドルーフが、いないの?」
「少女戦士ファラシューちゃん、説明して曰く」
「――ドルーフは、専用の居留地イントロポリスに、いるの」
「――どうして?」
「――どうしても」
「……」
「帝都ライデン・シティは、さながら理想郷」
「空中には浮遊住居が、ぷかぷか」
「人口は、650万人」
「で」
「一行の、この後の予定ですが~」
「ローダンは、〈赤い宇宙の帝国〉首脳部と、会談」
「ヴィーゼルは、適当に観光でも、しようかと」
「すると」
「少女戦士ファラシューちゃん」
「――あたしのDNA口座で、好きなモノを、買って良いですよ」
「と、太っ腹」
「……」
「ローダンが、〈赤い宇宙の帝国〉の政治中枢へ、おもむくと~」
「――政庁オヴーム・アルファへ、ようこそっ」
「政府代表は、総督バヴォ・ヴェリヌ」
「〈赤い宇宙の帝国〉の歴史など、語ります」

 7ヶ月前=2000年前――

「惑星コペルニクスの科学者たち38万人は~」
「ドルーフ――過去の対立については、すでに忘却――と、協定」
「星系シアメドの第12惑星コルティスに、入植」
「が」
「3年後――」
「突如、ドルーフが惑星コルティスを襲撃」
「あわや、入植者・皆殺し」
「と、なるところを~」
「宇宙船2隻、500名が、逃走成功」
「3つの惑星に、潜伏」
「200年後――」
「――報復だ」
「――征服よ」
「手始めに~」
「ご近所のトラウペック種族と、10年戦争・圧勝」
「恨み骨髄の科学者は、恐ろしい」
「クワントロニクス――いわば、時間の外側で稼働する、超コンピュータ」
「超装備、少女戦士」
「超兵装、流体戦艦」
「よくわからない発明で~」
「周囲の種族を、たちまち制圧」
「ドルーフだって、苦もなく制圧」
「以後、ドルーフは、専用の居留地イントロポリスに幽閉」
「かくして」
「〈赤い宇宙の帝国〉は~」
「さまざまなものを犠牲に、発展を遂げ~」
「惑星ドルーフォンに、壮麗な帝都ライデン・シティを建設するまでに」

 現時点、ライデン・シティ、政庁オヴーム・アルファ――

「総督バヴォ・ヴェリヌ、曰く」
「――それも、すべて~」
「――通常宇宙の皆さんの、お役に立てれば、と思えばこそ」
「――現在、〈赤い宇宙の帝国〉は~」
「――通常宇宙との双方向通路の、開通のため~」
「――大勢の科学者が、鋭意尽力中です」
「――開通の、暁には~」
「――〈反逆者〉艦隊との戦いに、全面協力する所存」
「と、総督バヴォ・ヴェリヌは、始終にこやか」
「――とはいえ、見返りなしというわけには、いきませんが」

 ライデン・シティ市街――

「ローダンは~」
「会談後~」
「少女戦士ファラシューちゃんの、案内で~」
「先端技術の見学など」
「――これは、通称〈キヨスク〉です」
「――数百人から数千人を、クワントロニクス制御で、接続して~」
「――開発のためのアイディアを、共有したり」
「――面倒な計算を、分担したり」
「ローダン、思うに」
「――(なんか、アブナイよなあ)」
「――(ていうか、この帝国、アブナイのかも)」
「……」
「一方」
「会談後、ヴィーゼルは~」
「市街で見つけたプム神大聖堂を、ふらっと訪問」
「大司教の話を、聞いてみると~」
「――ああ、ペリー・ローダンこそ、救世主なのよん」
「――総督バヴォ・ヴェリヌは、嘘つきの犯罪者なのよん」
「――カレは、ドルーフ宇宙だけでは、なくてよん」
「――通常宇宙の銀河系も征服、するつもりなのよん」
「ヴィーゼル、思うに」
「――(なんか、アブナイよなあ)」
「――(ていうか、この帝国、アブナイのかも)」
「……」
「夕食後~」
「情報交換してみる、ローダンとヴィーゼル」
「――なんか、アブナイよなあ」
「――ていうか、この帝国、アブナイのかも」
「となれば」
「――〈骨都市〉を、見てみるか?」
「――〈骨都市〉を、見てみましょう」
「で」
「ヴィーゼルが~」
「どこからか~」
「ナンバープレートなしの、大型グライダーを、手配」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――発進っ」
「〈骨都市〉があるという、プジャ・ポトー大陸へ」
「もちろん~」
「少女戦士ファラシューちゃんは、追跡開始」
「〈赤い宇宙の帝国〉艦隊の女提督にも、追跡指令が出ました」

 プジャ・ポトー大陸――

「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「〈骨都市〉を、目指す」
「が」
「大型グライダーの計算脳は、封鎖地域への進入を拒絶」
「大型グライダーは、封鎖地域の縁で、不時着することに」
「で」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「徒歩で、〈骨都市〉へ」
「――高さ150mの建築物が?」
「――1000棟以上?」
「――!」
「――まさか?」
「――全部、建材は、異種族の骨?」
「――ドルーフも、トラウペック種族も、他の異種族も?」
「――男性も、女性も、老人も、子供も?」
「――骨・骨・骨ーっ?」
「ヴィーゼル、叫んで曰く」
「――この帝国、アブナイよーっ」
「と」
「反政府組織アンジュミストの、見知った2名」
「トモコ・アマヤ・ヨとジュダス・シュレイヴァーが、歩みよる」
「――おふたりの様子は、拝見していました」
「――さあ、おいでくださいっ」
「〈赤い宇宙の帝国〉艦隊が、到着する前に~」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「アンジュミストの宇宙船《真夜中ティンパニ》へ」
「で」
「船上で、両名を出迎える~」
「反政府組織アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノス」
「――反政府組織アンジュミストへ、ようこそっ」
「話を、聞くと~」
「――少女戦士ファラシューちゃんの、実の父?」
「ともあれ」
「――発進っ」
「アンジュミストの宇宙船《真夜中ティンパニ》は~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
「向かうのでした」

 西暦1971年6月7日、惑星テラの都市ミュンヘン――

「それは~」
「US宇宙軍のペリー・ローダン少佐が、月飛行に発進する半月前のこと」
「エルンスト・エラートは~」
「ミュンヘナー・アーベントポストに、なにやら書いてる作家のようなもの」
「ミュンヘン市街のイングリッシュガーデンを、散歩中~」
「昨日までなかったはずの、変な小屋を発見」
「――?」
「近寄って、みると~」
「変な赤いドロドロしたものに、呑みこまれてしまう」
「じつは~」
「小屋は、〈時碇〉」
「赤いドロドロは、〈時泥〉――時間移行の衝撃を緩和する――というモノ」
「エルンスト・エラート、そのまま、異宇宙へ」
「……」
「〈形質転換〉を、経て~」
「青緑色の装備を着けた男と、対面」
「エネルギー場で、男の顔はよくわからない」
「金色の砂時計を、渡されました」
「――?」
「――時間旅行の理論?」
「――なんで、わたしが……」
「と」
「エルンスト・エラート、ここで意識喪失」
「――はっ」
「気がつくと~」
「――あれは、夢だったのかなー」
「夢だと思う、証拠には~」
「イングリッシュガーデンを、散歩しても~」
「あの変な小屋は、もうありません」
「が」
「夢ではない、証拠には~」
「エルンスト・エラートの、手元には~」
「あの金色の砂時計が、あるのです」

□ Perry Rhodan-Heft

2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクで発見
2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッターのイソクライン
2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / アルカイック・プログラム
2465 . Hubert Haensel / Nach der Stasis / 停滞の後
2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河

□ Perry Rhodan-Heft 2462話「アミエノルクで発見」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2462.html ]

 新銀河暦1347年、ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめ~」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まっすぐ航行できないありさま」
「で」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊が、惑星ウィノラIIIに基地設営」
「ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》が、ウロウロ」
「孤立無援で、偵察活動中」

 ハンガイ銀河中心近く、アミエノルク星域、《ソル》――

「亜鈴型宇宙艦《ソル》」
「指揮するのは、細胞活性装置所持者、ロナルド・テケナー」
「大勢の、テラナー乗員」
「もっと大勢の、モム・セリマー種族」
「他に~」
「白いハルト人、ブロ・ラカネ」
「テス・クミシャ――テレパス」
「アルコン人、ジャキンタのベンジャメーン――〈夢幻ダンサー〉」
「スタータック・シュレーダー――テレポーターにして、〈探知者〉」
「トリム・マラート――〈宇宙感知者〉にして、危険な〈黒い双子〉を召喚」
「《ソル》には、多彩な乗員が、そろっています」
「ちなみに」
「スタータック・シュレーダーとトリム・マラートは~」
「《リチャード・バートン》から、移ってきたばかり」
「で」
「発見、するわけです」
「――次元断層?」
「――さしわたし、数光日?」
「で」
「――それだっ」
「ロナルド・テケナーの直感を、裏づける、かのように~」
「近隣の〈反逆者〉艦隊に、動揺の様子もなく」
「傍受した〈戦隊通信〉に、よれば~」
「――次元断層の中に?」
「――〈兵員宿舎〉が、出現する?」
「――ストレンジネス順応、させる?」
「――つまり、〈兵員宿舎〉は、異宇宙から来るのだな?」
「トリム・マラートの〈宇宙感知〉によれば~」
「――次元断層の中に?」
「――強力な精神の何者かが、いる?」
「で」
「――行くのだっ」
「ロナルド・テケナーと、しては~」
「是非とも、《ソル》で出向いてみたい」
「でも」
「――〈反逆タンク〉だらけで、見つからずに侵入するのは無理?」
「――否っ」
「――トリムの〈宇宙感知〉で、こう……上手い経路を、案内できないか?」
「なんとか、上手く、いきました」

 アミエノルク星域、次元断層内、《ソル》――

「で」
「発見、するわけです」
「――宇宙ステーション……のようなモノ?」
「――さしわたし、100km以上の、楔型?」
「――ストレンジネス、ばりばり?」
「――〈兵員宿舎〉だなっ」
「で」
「――ばーん」
「――ばばーん」
「〈兵員宿舎〉の随所で小爆発、を検知」
「推測するに~」
「――〈兵員宿舎〉は、巨大な肉挽き機みたいな機械施設で?」
「――恒久的な、過負荷の状態?」
「――このまま行けば、大爆発?」

 宇宙ステーション=〈兵員宿舎〉内部――

「そこでは~」
「ひとつの存在が、発生していたのです」
「自称、〈我等=此処〉」
「カオターク〈クズレイン〉から、与えられた任務が~」
「――〈世界片〉の、全壊を阻止せよっ」
「――〈世界片〉を、ふたたび繋ぎあわせる、その日までっ」
「〈世界片〉とは、〈兵員宿舎〉のこと」
「〈我等=此処〉は、〈兵員宿舎〉補給将校を、自任して~」
「粉骨砕身、尽力中」
「と」
「そこへ」
「――宇宙船、接近?」
「――爆発で失われた、物資やなにかを、アレで補填できるかも?」
「――さあ、来い……来い……来い……」
「――?」
「――待てっ……爆発を恐れて、帰るんじゃないっ」
「で」
「〈我等=此処〉は、考えた」
「――(そうだ、おびきよせるのだ、甘い声で)」
「宇宙船に、呼びかけます」
「――こちら、〈負都市〉っ」
「――ようこそ、〈時の祭典〉用〈喝采要員〉よっ」

 アミエノルク星域、次元断層内、《ソル》――

「ロナルド・テケナーは~」
「〈時称作戦〉――ローダン、《ジュール・ヴェルヌ》で過去へ――のコトを~」
「知りません」
「2000万年前、ローダンが〈負都市〉に潜入していたコトも~」
「ハナから、知りません」
「なので」
「――あからさまに、罠くさいぜっ」
「とか思うだけ、なのですが」
「そこへ、あらためて」
「トリム・マラート、〈宇宙感知〉して、曰く」
「――宇宙ステーションの中に?」
「――強力な存在が、やはりいる?」
「で」
「ロナルド・テケナー」
「突入部隊を、編成」
「――もちろん、オレが指揮をとるっ」
「――ブロ・ラカネっ」
「――テス・クミシャっ」
「――ジャキンタのベンジャメーンっ」
「――スタータック・シュレーダーっ」
「――トリム・マラートっ」
「――ステフ・ラ・ニーヴァント特命中佐と、モム・セリマーを適当にっ」
「搭載巡洋艦《スシ》に、乗組むと~」
「――発進っ」

 宇宙ステーション=〈兵員宿舎〉内部――

「突入部隊一行は~」
「超能力者たち4名の、道案内で~」
「――強力な存在?」
「――これ?」
「――いんや、これじゃないかなー」
「――もう、こっちで良いよー」
「謎の球体――直径70mの雪玉みたいな――を、発見」
「と」
「――さささ」
「――ぴぴぴ」
「一行は、精神的に、触診とかレントゲン撮影された、感じがして」
「期待して、待つこと、しばらく」
「〈雪玉〉から、その後の反応なし」
「――まさか、寝てる?」
「――おーい」
「起きてくれません」
「で」
「ジャキンタのベンジャメーン、超能力発揮」
「――〈夢幻ダンサー〉っ……ぐう」
「ゼロドリーム能力で、接触してみると~」
「〈雪玉〉の中の生命は~」
「――なんだか、とっても疲れた感じ?」
「――誰にも会いたくない?」
「――でも?」
「――ペリー・ローダン、みたいに?」
「――年の功で、話が通じるヒトなら、別だけど?」
「ならば」
「細胞活性装置所持者ロナルド・テケナーが~」
「ローダンみたいに、接触を試みては、どうでしょう」
「――は、はろー?」
「――(はろー?)」
「応答が、ありました」
「――アズドゥンの〈世界賢〉?」
「――寿命は、1000万歳以上?」
「――2000万年前、ペリー・ローダンと会った?」
「――いったい、何やってるんだ……アノヒトは?」
「それは、それとして」
「――この〈負都市〉の欠片が、到来したということは?」
「――1000年は、先にはなるけれど?」
「――いつか、カオターク〈クズレイン〉がこの地に顕現、ということ?」
「それは、それとして」
「――アズドゥンの〈世界賢〉は、ずーっとこんなしていて、疲れた?」
「――〈混沌の勢力〉のもとから、足抜けしたいと思う?」
「――ここが爆発すれば、死んで自由になれるかな?」
「そんな、話を聞かされて~」
「細胞活性装置所持者ロナルド・テケナーが、思うことは」
「――もったいない」
「――オレが、飼って……もとい保護して、話を聞き出してやるっ」
「――〈雪玉〉を、搬出するぞっ」
「――《ソル》を、横付けしろっ」
「アズドゥンの〈世界賢〉は、激しく抗議しますが~」
「ロナルド・テケナーは、聞く耳持たず」

 宇宙ステーション=〈兵員宿舎〉――

「〈我等=此処〉にとっては、好機到来」
「もちろん~」
「計り知れない価値がある〈世界賢〉を、奪われるわけにも、いかないわけで」
「〈我等=此処〉、攻撃開始」
「――すすすっ」
「なにやら、ナノ的なモノが~」
「《ソル》に、突撃」
「突入部隊一行を、襲撃」
「――すすすっ」
「なにやら、水晶的な構造体が~」
「《ソル》のロボットを、大量撃破」
「突入部隊一行は、壊滅の危機」
「で」
「トリム・マラート、久々の超能力〈黒い双子〉発揮」
「――むんっ」
「トリムの隣に、なにやら、黒いヒトの形をしたモノが、スーと出現」
「――ぼこぼこっ」
「なにやら、水晶的な構造体を、タコ殴り」
「――!」
「なにやら、水晶的な構造体、ひとたまりもなし」
「で」
「それを見ていた~」
「白いハトル人、ブロ・ラカネ、分析して曰く」
「――あの、水晶的な構造体は~」
「――超高次元周波領域で、相互接続しているのでは?」
「――だから、超高次元領域の申し子〈黒い双子〉の拳が、効いたのでは?」
「ならば」
「白いハトル人、ブロ・ラカネ、《ソル》に連絡して曰く」
「――超高次元周波領域の衝撃波を、こう、がーんて」
「で」
「《ソル》から~」
「超高次元周波領域の衝撃波が」
「――がーん」
「〈我等=此処〉は一気に、しゅん、となって~」
「もう、《ソル》を襲撃する、気力なし」
「〈雪玉〉を《ソル》格納庫に搬送しても、邪魔する、気力なし」
「〈兵員宿舎〉を維持する気力も、どうやら、皆無」
「《ソル》離脱から、間もなく~」
「――ばばばーん」
「〈兵員宿舎〉、大爆発で粉微塵」
「しばらく、して~」
「次元断層も、消滅です」

 アミエノルク星域、《ソル》――

「〈反逆者〉部隊が、押し寄せてくる前に~」
「――ハイパータクト駆動っ」
「《ソル》は、超空間へ逃走」
「無事に~」
「8000光年を、航行して~」
「惑星ウィノラIIIの基地へと、帰到」
「《ソル》格納庫の〈雪玉〉の中では~」
「〈世界賢〉が、ひとり憤っていたという」

 以下、次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 ドルーフ宇宙の方が何で時間が早いの……については、設定未詳。

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d-information ◆ 534 [不定期刊] 2008/10/27
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]

1 . Michael Marcus Thurner / Die fossile Stadt / 化石都市
2 . Christian Montillon / Requiem für Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦

 Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
 11月から、隔月刊行開始。

「時代は、新銀河暦1344年――〈時称作戦〉以前のローダン登場」
「自由テラナー連盟の主星系ソルは~」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉に、包囲され~」
「希望が、ほとんど見えません」
「――惑星コペルニクスの科学者たちを?」
「――相対時間の早い宇宙に、移住させて?」
「――対抗策とか超ハイテクを、開発させる?」
「かくして、人類の異宇宙植民」
「ドルーフの故郷星系第22番惑星に、住むことに」
「でも」
「人類を、ずーっと、ほうっておいて~」
「結果が良い方に転ぶなんて、ごく稀なこと」
「植民者は~」
「ドルーフの故郷星系で、迫害されて、逃げ出して~」
「3つの惑星に隠れて、雌伏すること200年」
「周囲の種族を、制圧」
「ドルーフも、制圧」
「自称、〈赤い宇宙の帝国〉」
「現在の首都は、惑星ドルーフォンの、ライデン・シティ」
「で」
「ローダンと、再度の接触」
「――もちろん、〈混沌の勢力〉との戦いを支援しますとも」
「――ただし、報酬はいただきます」
「とか、うそぶく〈赤い宇宙の帝国〉の総督ですが」
「どうやら~」
「――(通常宇宙も、まさかの制圧?)」
「マズイ、と感じたローダンは~」
「〈赤い宇宙の帝国〉の反乱組織と手をにぎり、逃げる」
「なんて、話に~」
「旧暦1971年のエルンスト・エラートの話が、リンクしたり」
「〈赤い宇宙〉の方が相対時間が早い、というあたりとか」
「いろいろ、設定が難しい、ようで」

□ Perry Rhodan-Extra 7
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008092902.html ]

 10月17日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト7冊目。
 こんな話が、収録されています。

 Hubert Haensel / Die Stardust-Maschine / スターダスト=マシン

□ Perry Rhodan-Extra 7 「スターダスト=マシン」

 新銀河暦1346年――

「自由テラナー連盟の主星系ソルは~」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉に、包囲されています」
「超知性体〈それ〉が、使者ロト・ケレーテを、派遣」
「提案、したのが~」
「〈遠隔転送転轍機〉の向こうの避難所=遠いどこかの星系スターダストへ~」
「逃げたい者は、逃げても良い、という方策」
「――〈遠隔転送転轍機〉の設置期間は、かぎられています」
「――つまり、11月13日になったら、閉鎖です」
「――設置は、1回かぎり」
「――用途は、惑星テラと自由テラナー連盟の植民惑星の、人々の避難限定です」
「かくして~」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr率いる、民間植民団」
「暫定執政官シグルト・エックナトム率いる、政府植民団」
「数千万人規模の、星系スターダスト植民地、誕生」
「環境良好、ではあるのですが~」
「ハイパー水晶不足は、少々深刻」

 もと富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr――

「――恒星スターダスト近くに、ハイパー水晶を貯めこんでいる生物?」
「――ホワネットくん?」
「――習性がアレなら、ハイパー水晶、採り放題なのでは?」
「かくして」
「課題があると、燃える男」
「技術者=富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「ハイパー水晶を、大量採取」
「ハイパー水晶を商う、ホイッスラー=スターダスト社、創業」

 惑星アヴェダ、スターダスト・シティ――

「暫定執政官シグルト・エックナトムは~」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrと、物資の分配について、会談」
「――ハイパー水晶なら、民間移民団も政府移民団も、自由に使うがよいっ」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは、とっても気前が良い」
「で」
「11月13日――星系ソルと連絡途絶の日――が、過ぎ~」
「クリスマス・イブ」
「演説会で~」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrと、また、対面」
「――諸君、ハイパー水晶なら、格安でけっこうっ」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrの人気、ウナギのぼり」
「で」
「暫定執政官シグルト・エックナトムは、思うわけです」
「――(初代大統領選挙、アイツは強敵だ)」
「――(オレは政治のプロだ。オレの方が、適任なのに……)」
「が」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr」
「――ワシは、たんなる技術者じゃ」
「――政治には、別に適任者がおるっ」
「大統領選に立候補、する気はないとのこと」
「で」
「暫定執政官シグルト・エックナトムは、思うわけです」
「――(良いヤツだ、アイツは朋友だ)」
「で」
「いろいろ、話をするうちに~」
「暫定執政官シグルト・エックナトム、曰く」
「――そういえば」
「――星系スターダスト初期調査時の報告、なのですが」
「――惑星カタラクトに、未知のヒューマノイドがいたとかいう……」
「――どうしました?」
「かくして」
「課題があると、燃える男」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJr」
「瞳を、きらーんと輝かせて」
「――ロマンだ」

 数週間後――

「暫定執政官シグルト・エックナトム」
「おしどり探偵アストリン&マロウシェを雇うと、曰く」
「――じつは、正月明けから~」
「――富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrが、行方不明なのだ」
「――捜索を、依頼したい」
「……」
「おしどり探偵アストリン&マロウシェは~」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrの足取りを、追跡」
「惑星カタラクトへ」
「異ヒューマノイドの記録がされた、ほど近くへ」
「すると」
「――宇宙船の5次元性機器が?」
「――全部ダメ?」
「5次元エネルギー吸収場が、あるようです」
「――あ」
「――立派なグライダーが、墜落してる」

 少し前、新銀河暦1347年1月7日――

「グライダーが、墜落したので~」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「徒歩で、異ヒューマノイドと会えそうな地点へ」
「――小川を、渡ると~」
「――ほら、足跡が」
「――数週間、サバイバル教室に通った成果が、あったわい」
「――ほら、異ヒューマノイド、発見」
「――あ」
「捕獲され~」
「異ヒューマノイド――種族名ロキンガー――が住む~」
「チューイン星山村に、連行されます」
「……」
「何週間か、経過しました」
「――どうして、ワシを帰らせてくれんのじゃ?」
「――何を、怖がっておるのじゃ?」
「――キミらの歴史くらい、なぜ、教えてくれんのじゃ?」
「村には、宇宙航行できないとないような資材が、あるし」
「洞窟では、ハイテク機械が、うなっているし」
「――あの機械が、5次元エネルギー吸収場の発生装置かの?」
「……」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「次第に、ロキンガー種族の生活に、溶けこんだり」
「――狩りに行くなら、一緒に行くぞ」
「――ほら、テラナー2名、発見」
「――あ」
「2名――おしどり探偵アストリン&マロウシェ――を捕獲し~」
「チューイン星山村に、連行すると」
「村長、曰く」
「――こうまで、人数が、増えてしまっては~」
「――もう、秘密にしては、おけないですね」
「語ります」

 ロキンガー種族の物語――

「ロキンガー種族の銀河には~」
「〈負の球体〉が、ひとつ」
「――なんとか、しなくては」
「――でも、どうすれば」
「――そういえば~」
「――太古に、とある超知性体が~」
「――〈負の球体〉建設を、阻止したとか」
「――それだっ」
「時間を遡行すること、200万年」
「が」
「惑星カタラクトに、座礁」
「――しかも?」
「――数千年、余計に遡りすぎた?」
「――これだと、例の超知性体と、行き違いだっ」
「かくして」
「時間航行者=時間遭難者の子孫は~」
「――時間パラドックスを、起こしてはいけない」
「――未来のハイテクは、出自を隠蔽・停止・解体するのだ」
「とはいえ」
「村長としては、村民の生活も大事」
「――機械は、このとおり残して、稼働させているのです」

 富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrと探偵2名――

「テラナーが3人寄れば、悪い知恵」
「――機械なら、技術屋にまかせるのじゃ」
「――では、われわれは、脱走計画を」
「まんまと、脱出」

 そして――

「シグルト・エックナトム率いる、派遣団が~」
「惑星カタラクト、チューイン星山村に、やってきました」
「――商売くらい、いいでしょう?」
「――商売くらいなら、仕方ないですね」
「交流開始」
「で」
「かくして」
「課題があると、燃える男」
「富豪ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「村長の息子を、スターダスト・シティに、連れ帰ったり」
「あれこれ、面倒をみるのでした」

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプル衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死
19 . (作者不詳) / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . (作者不詳) / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者不詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . (作者不詳) / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者不詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者不詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話開始の、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の3冊目。

 □ Perry Rhodan-Action 15話「オプル衛星」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/15.html ]

 西暦2167年6月、銀河系、惑星タルカロン周辺――

「アルコン植民惑星タルカロン――住民はタルカ人」
「なにやら操られた、ポスビのフラグメント船11隻が、襲来」
「なにやら怪しい、月のようなものも、うろうろ」
「なにやら壮絶なことに、なっているのでした」

 月のようなもの、地表――

「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「巻きこまれ型、主人公」
「タルカ人、タニシャ・カビルちゃん――10歳」
「掻きまわし型、ゲストヒロイン」
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力者ですが~」
「そのテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったヒトを標識にして、跳躍できるだけ」
「――知らないヒトのところには、行けないんだからね」
「……」
「そんな両名が、喧嘩やなにやら、しながら~」
「破損したポスビ搭載艇で、月のようなものの地表に墜落」
「射出座席みたいな仕掛けのおかげで、とりあえず、両名共に無事ですが~」
「ポスビ搭載艇は、爆発ばーん」
「地表には、致死性放射線が縦横無尽」
「ペリー・ローダン――細胞活性装置所持者――は、まだ良いのですが~」
「タニシャちゃんには、ちとツラい」
「宇宙服で、地表を飛んでいると~」
「――縦穴発見」
「――のぞいてみよう」
「縦穴を、下ってみると~」
「水晶が蓋していて、先に行けない」
「で」
「この発見を、偶然と思ったのですが~」
「よく見れば、周囲に縦穴がいっぱい」
「直径は50cmから8m」
「と」
「ローダン、異変に気づきます」
「――?」
「――なんだか今、重力が変わった?」
「――この天体が、軌道変更した?」
「同時に」
「タニシャちゃんは、別の異変に気づきます」
「――!」
「――ポスビ・プラズマに感じたのと同じ、説明できない感じなんだから」
「――オプルって、何?」
「――ヒトの名前? それとも、種族の名前?」
「と」
「――ぐらぐらっ」
「――どどーん」
「足元で、いきなり爆発」
「地表が、あちこち、ぱっくり割れて」
「――おわっ」
「――きゃあぁぁぁ……」
「タニシャちゃんは、爆風に飛ばされ、ローダンと別の割れ目へ」
「土埃の向こうで、怪しい影が近づいてきたりして」
「――なによ?」
「――寄らないでよっ」
「――きゃあ」
「ローダンのところへ、テレポート」
「で」
「ローダンはローダンで~」
「土埃の向こうに、明るい色の振動水晶を発見」
「驚愕して、いたり」
「――なんで?」
「――どうして、デメトリア星団の例の水晶が?」
「……」
「かくして」
「――オプルなんて悪いヒト、知り合いなんかになりたくないんだから」
「――まさか、デメトリア星団の〈エネルギーの君主〉たちが?」
「両名、呆然としながら、宇宙服にて飛行継続」

 近隣宙域――

「宇宙アカデミー研修船団24隻は~」
「――アルコン植民惑星タルカロンで、事件発生?」
「――あそこには、現在、チーフがいるのよっ」
「惑星タルカロン救援に、馳せ参じる」
「もちろん」
「――どどーん」
「研修生だらけの研修船が~」
「不穏なポスビのフラグメント船に、敵うはずなし」
「研修船《ヴァルゲン》は、撃沈」
「添乗していた、名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「士官候補生ギブソン・ハイネスと~」
「救命艇で、なすすべもなく~」
「駆けつけた太陽系艦隊と、フラグメント船団との戦闘を~」
「遠く、ながめるばかり」
「……」
「太陽系艦隊の少数部隊は、惑星タルカロンをなんとか防衛」
「なぜ、少数、かというと~」
「じつは、同じころ~」
「かつてのアルコン帝国の副帝都=星系ヴォガの惑星ツァリトから、緊急呼集」
「太陽系艦隊の主力は、全軍そちらに集結中」
「――巨大にふくれたケシの実みたいな、金色の未知宇宙船が1隻?」
「そいつに苦戦、しているのでした」

 月のようなもの、地表――

「ローダンは~」
「――この月のようなものを〈オプル衛星〉と名付けよう」
「タニシャちゃんは~」
「――(また、勝手に決めてさ)……ふん、認めてあげても良いわよ」
「なんて、やりあいながら」
「……」
「ローダンは~」
「――この縦穴にも、例の水晶?」
「――この縦穴にも、例の水晶?」
「タニシャちゃんは~」
「致死性放射線の影響も、あるし」
「――オプルなんて悪いヒトの気配、感じたくないんだから……うっ」
「調子、悪そうです」

 近隣宙域――

「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんの救命艇は~」
「《ホンコン》に、収容されました」
「艦長テベディア・ホルヌングから、話を聞くと」
「――まだ、研修船24隻中18隻は、ポスビと戦ってるのね?」
「で」
「《ホンコン》は~」
「フラグメント船2隻を、追跡」
「――?」
「――月のようなものが、自律制御で軌道を変えてる?」
「なんてことに、気がつきます」
「が」
「直後に、いきなり」
「――!」
「――ひーっ」
「全乗員を襲う、悪意・悪意・悪意」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「衝撃で、しばらく、超能力が使えなくなって、しまうのでした」

 月のようなもの=オプル衛星、地表――

「――ごごごごっ」
「地殻変動」
「火山も、噴火」
「岩礫が、宙に舞い~」
「溶岩と大粒の砂塵が、それはもう凄いことに」
「ローダン、曰く」
「――大丈夫だっ」
「タニシャちゃん、曰く」
「――こわいよー(根拠もないくせにっ)」
「絶体絶命」

 オプル衛星近傍、《ホンコン》――

「――全バリアが、やられましたっ」
「――修理するのだ、猛速度でっ」
「と」
「――未確認物体探知っ」
「円筒形――全長20m、直径5m――のモノが、すーっと」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんが~」
「――この物体、この月のようなものと、関係が?」
「とか、考えていると~」
「――月のようなもの、加速しましたっ」
「と、さらに」
「――第2の未確認物体探知っ」
「円錐形――全長60m、直径10m――のモノが、すーっと」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「――光を吸収する青い水晶みたいなものが、ついてるわね」
「――サーチライトよっ」
「光を向けた、とき~」
「――ごごごごっ」
「溶岩、岩礫が、宙に舞い~」
「未確認物体探知ふたつは、溶岩と一緒に燃えて~」
「見失って、しまうのでした」
「《ホンコン》も、大被害」
「――撤退だっ」
「やむなく、惑星タルカロンへ」
「……」
「このとき、太陽系艦隊は~」
「惑星タルカロンを襲撃したフラグメント船団を、1隻を残して撃破完了」
「最後の1隻は、星系外へ逃走したとか」

 オプル衛星、地表――

「――ぷしゅ」
「タニシャちゃんの宇宙服が、破損」
「酸素が」
「――しゅるしゅるしゅる……」
「ローダンが、文字通り、飛んできて」
「――大丈夫だっ」
「なんとか、間に合いました」

 《ホンコン》、惑星タルカロンに到着――

「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターと、会見」
「――え?」
「――チーフが、テレポーターの女の子とフラグメント船へ?」
「――だって、フラグメント船は1隻を残して、撃沈したって?」
「そこへ、凶報」
「――フラグメント船団最後の1隻が、戻ってきた?」
「――封鎖を突破して、惑星タルカロンへ一直線?」
「――地表に標的になりそうなものは……《ホンコン》?」
「《ホンコン》乗員には、即時撤退命令」
「が」
「フラグメント船団最後の1隻は、封鎖突破の際にズタボロになって~」
「それでも、巨大な残骸が~」
「――ひゅー」
「宇宙港に墜落」
「《ホンコン》と、撤退中の乗員の、真上へ」
「――どこっ」
「――ばーん」

 オプル衛星、地表――

「ふたりで酸素とエネルギーを分け合って~」
「ローダン、曰く」
「――だ、大丈夫だっ」
「さすがに、大丈夫では、ありません」
「で」
「タニシャちゃんは、考えます」
「――さっき、砂塵の中で追いかけてくるヤツが、迫ってきたでしょ」
「――そのとき、タッチしたのと、同じ効果があったかも」
「――連中の住居に、テレポートできれば……」
「でも」
「タニシャちゃん、もう悲しいくらいに体力がなくて」
「ローダンは、バリアに空気を溜めて、細胞活性装置をタニシャにかけて」
「――できるか?」
「――できるに決まってるでしょ」
「タニシャちゃん、超能力発揮」
「――テレポートっ」
「……」
「――ここは?」
「――なんか、宇宙船司令室みたいだが?」
「――あ、影のヒト、出現」
「が」
「そのとき、タニシャちゃんが、気づいたことに」
「――あれ?」
「――惑星タルカロン臨時政府代表?」
「惑星タルカロンにいるヒトの存在が、感知できる」
「ここまでの、間に~」
「オプル衛星は、惑星タルカロンに、ずんずん迫っていたのでした」
「で」
「タニシャちゃん、超能力発揮」
「――テレポートっ」
「両名は~」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターのところへ」

 惑星タルカロン――

「そこは~」
「墜落したフラグメント船の影響で、騒乱、混乱、阿鼻叫喚」
「なのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間
2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクの発見
2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッターのイソクライン
2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / アルカイック・プログラム
2465 . Hubert Haensel / Nach der Stasis / 停滞の後

□ Perry Rhodan-Heft 2461話「無限空間」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2461.html ]

 新銀河暦1347年、ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめ~」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まっすぐ航行できないありさま」

 ハンガイ銀河中心近く、惑星ウィノラIII――

「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉から、8000光年」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊は~」
「惑星ウィノラIIIに、基地設営」
「ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》と、合流」
「で」
「アトランは、計画する」
「――〈内塁壁〉を突破するため~」
「――敵艦を、分捕るのだっ」
「まずは~」
「戦隊輸送艦を、拿捕」
「――《トラッカー》と、命名するっ」
「次に~」
「〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族の、サイクロン観測船を、拿捕」
「――《ルックアウト》と、命名するっ」
「そして~」
「――エントロピー・サイクロン《アカズ》を、拿捕だっ」

 第3ヴタヴァン星域――

「エントロピー・サイクロンは~」
「周囲の宙域から、〈播生素〉――生命と知性の素――を、吸引」
「知性体は、無気力状態・活動不能」
「迎える結果は、ご臨終」
「エントロピー・サイクロン《アカズ》は~」
「1週間、停滞の後~」
「――ぐおぉぉぉぉーっ」
「と、タラウキス星域方面へ、北上」
「第3ヴタヴァン星域には~」
「生命のかけらも、残っていません」
「……」
「サイクロン観測船《ルックアウト》は~」
「生存者なしの、遭難船のフリ」
「――自動救難信号、発信開始だ」
「アトランと、ミルク・ウナマト少尉指揮下のモム・セリマー種族11名は~」
「隠し部屋に、潜んでいます」
「と」
「集まってきた、〈反逆タンク〉の一群」
「ガンシュカル人――〈反逆者〉の技術種族――が、移乗してきて~」
「――捨てるには、まだ惜しいかな?」
「――修理に、回しておけっ」
「聞いていた、隠し部屋のアトラン一行」
「――よしっ」
「――リサイクルは、大切だぞ」
「で」
「筒型輸送艦――はじめて見る型――が、接近」
「サイクロン観測船《ルックアウト》を、収容して、発進」
「いきなり」
「トリョルタン喉――宇宙空間の大渦巻き――に、突入」
「――うわっ」
「――なんてモノ、移送に使ってるんだっ」

 サイクロン観測船《ルックアウト》――

「到着したのは~」
「――サイクロン・ステーション〈アカズ=8〉?」
「半球状空間――底面直径78km、高さ39km――の、内部」
「――底面も、よく見れば、球面の一部?」
「つまり~」
「ここは、巨大球体の上の微細なドームの中」
「巨大球体の直径を、戦闘服のポジトロニクスで計算してみましょう」
「――128万4000km?」
「――恒星並み?」
「――光の速さで、横断4秒?」
「――これが、エントロピー・サイクロン《アカズ》本体?」
「あれこれ、考えてみましょう」
「――本体は、超空間にあって?」
「――サイクロン・ステーションは、単なる入口?」
「――トリョルタン喉を経由してのみ、出入り可能?」
「難攻不落な感じ、がします」
「で」
「筒型輸送艦は、床の格納庫に~」
「サイクロン観測船《ルックアウト》を、降ろす」
「――〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族が?」
「――修理開始まで、サイクロン観測船を調査する?」
「……」
「アトランは、号令」
「――潜入部隊、出撃っ」
「――がんばりまーす」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》――

「アトランと、ミルク・ウナマト少尉指揮下のモム・セリマー種族11名は~」
「デフレクターで姿を消して、出撃」
「《アカズ》外殻――厚さ1km弱――を、通り抜け~」
「《アカズ》の内側――恒星級の空洞――へ」
「そこは~」
「――球体が、いくつも?」
「――閉じた世界が、いくつも?」
「――独自のルールをもった、ひとつのいわゆる無限空間?」
「ずらりと並ぶ、無数の建物・土地区画」
「車両、移送カプセルが、飛び交っています」
「アトラン、モム・セリマー11名に向かって、曰く」
「――わたしとミルク・ウナマト少尉は、先行偵察だっ」
「――残り10名は~」
「――サイクロン観測船《ルックアウト》から、全装備を搬出っ」
「――偽装がバレるのは、時間の問題だっ」
「――可及的速やかに、《アカズ》外殻のどこかに、潜伏基地を設置だっ」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》内部――

「アトランと、ミルク・ウナマト少尉は~」
「偵察中」
「――〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族が、大勢?」
「――一緒にいる、オレンジ色の輝く生き物1体は、何でしょー?」
「――雲みたいな形からすると、〈戦隊モーティヴェーター〉の仲間、だが?」
「――エントロピー・サイクロンの住人かー、操縦者かー?」
「――面倒だ……〈物質モドキ〉と呼ぶことにするぞっ」
「で」
「〈物質モドキ〉は、《アカズ》中央部方面へ、ふわふわノコノコ」
「尾行すること、数km」
「行く先に~」
「明るく輝く雲の壁、のようなモノ」
「〈物質モドキ〉は、100m手前で立ち止まり~」
「なにやら、待っている様子」
「と」
「――軽く視覚がズレる感じで、橋みたいなモノが見えないか?」
「雲壁から、するする伸びる、あくまでも物質的な感じの黄金の橋」
「〈物質モドキ〉が、渡っていくと~」
「動きにつれて、深紅に光る感じ」
「――あー、行ってしまうよー」
「モム・セリマー、ミルク・ウナマト少尉は~」
「エントロピー・サイクロン耐性保持者として、自信があります」
「――たったったっ」
「追跡しようと、無謀な行動」
「――無念でありますー」
「金橋の渡橋・失敗」
「さて、一方」
「アトランは~」
「まずは、沈着冷静に、思考して」
「――雲壁の向こうは、さっき無線傍受した〈エントロピー空間〉?」
「――金橋は、〈物質モドキ〉用のエアロックみたいなもの?」
「その上で、無謀な行動に」
「――オレも、やってみるっ」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》外殻――

「モム・セリマー10名は~」
「――あ、こんなところに、別のサイクロン観測船」
「――発進準備万端だ」
「――ここに、潜伏場所を作ろうっ」
「とか、やっていると」
「……」
「サイクロン観測船《ルックアウト》を調査していた~」
「〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族が、隠し部屋、発見」
「――侵入者だっ」
「エントロピー・サイクロン《アカズ》艦内に、警報発令」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》内部――

「アトランは、金橋を雲壁に向けて進む」
「だんだん、頭がぐるぐるしてきます」
「ずんずん、思考がへんなことに」
「――すとれんじねす?」
「まだまだ、雲壁には遠いのに~」
「とっくに、《アカズ》の奥まで、来ているような」
「境界なんてないのに、踏みこえられない」
「――でも、オレは、すすむのだ」
「――でも、オレは、すすむじゃないよー」
「とか」
「ぱーっ、と致命的なことになる、その前に~」
「――ナニヲヤットル、バカモノッ」
「付帯脳、介入」
「アトランを、現実に引き戻します」
「……」
「ミルク・ウナマト少尉は~」
「右も左もわからない、行動力皆無のアトランを、連れて~」
「とにかく、逃げて」
「モム・セリマー仲間と、合流」
「――撤退だー」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》外殻――

「サイクロン・ステーション〈アカズ=8〉の格納庫から~」
「発進準備万端のサイクロン観測船1隻が、緊急発進」
「当然ながら、警報発令」
「が」
「ここでは、追撃、間に合わず」
「サイクロン観測船は、半球空間を脱出成功」
「トリョルタン喉を抜け、通常空間へ」

 サイクロン観測船、逃走中――

「船内では~」
「――はっ」
「――オレ、すすむくん?」
「――むう、アトランだっ」
「アトラン、意識回復」
「と、同時に、ピンとくるものが」
「――脱出だ」
「――でも、追跡してくる〈反逆タンク〉は、まだ射程外だよー?」
「――オレの勘を、信じろっ」
「……」
「間もなく~」
「アトランの勘どおり~」
「サイクロン観測船は、遠隔操作で自爆」
「――ばーん」
「直前、辛くも脱出した~」
「アトランと、ミルク・ウナマト少尉指揮下のモム・セリマー種族11名」
「戦闘服のエネルギー系を全面停止して、死んだフリ」
「〈反逆タンク〉一隊を、やりすごし~」
「《リチャード・バートン》に、救助されるのです」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 増量、しすぎですね。

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d-information ◆ 533 [不定期刊] 2008/10/20
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2460 . Horst Hoffmann / Soldaten der NACHT / 〈夜〉の兵士たち
2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間
2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクの発見
2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッターのイソクライン
2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / アルカイック・プログラム

□ Perry Rhodan-Heft 2460話「〈夜〉の兵士たち」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2460.html ]

 ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめ~」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まっすぐ航行できないありさま」

 ハンガイ銀河中心近く、惑星ウィノラIII――

「そこは~」
「ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉から、8000光年」
「惑星ウィノラIIIに、到達した~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊4隻――」
「発見者級戦艦《リチャード・バートン》は~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、搭載」
「――唯一、まっすぐの航路を、計算できるのだ」
「クェーサー級《アトス》、《ポルトス》、《アラミス》は~」
「物資を、満載」
「で」
「惑星ウィノラIIIには、抵抗運動の立役者、〈コンタクト森〉がいます」
「カルタン人、ダオ=リン=ヘイさんが、〈コンタクト森〉に挨拶」
「――基地を、設営するわっ」
「基地〈ウィン=アルファ〉、目下、鋭意拡張中」
「……」
「――ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》と、合流できたぞ」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉を、《ソル》に移設する?」
「――《ソル》を完璧、にするのが?」
「――《リチャード・バートン》と、このアトランの役割だった?」
「が」
「そこは、気丈なアトラン」
「――まだまだ、オレはやれるっ」
「……」
「基地〈ウィン=アルファ〉――」
「《ソル》が、精鋭モム・セリマー部隊を100名を、置いていきました」
「――よろしくーお願いしまーす」
「精鋭モム・セリマー部隊を率いる、連絡将校ミルク・ウナマト少尉は~」
「日常、ちょっぴり、スローモー」
「でも、いざ、コトがおきると~」
「――出でよ、ポケットから、ペパーミント・ボンボンっ」
「――かりっ」
「――出でよ、ボクの体内に、アドレナリンっ」
「猛然と、仕事を、こなすとか」
「基地〈ウィン=アルファ〉、目下、鋭意拡張中」

 ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉近辺――

「ともかく」
「――ハンガイ銀河中心部を包む〈内塁壁〉を、突破する手段は?」
「――秘策は、ないのか?」
「ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》も~」
「アトラン指揮下の《リチャード・バートン》も~」
「うろうろ偵察、すれども~」
「一向に、成果なし」

 新銀河暦1347年2月5日、基地〈ウィン=アルファ〉――

「アトラン指揮下の《リチャード・バートン》は~」
「――座礁した〈戦隊輸送艦〉を、拿捕したぞ」
「――基地〈ウィン=アルファ〉へ、曳航だ」
「調査、してみましょう」
「――資材が、満載だ」
「――ハイパー水晶保管庫も、数ダース?」
「――いいぞいいぞ」
「整備、してみましょう」
「――アヤシイ〈戦隊技術〉機器は、はずしてしまえ」
「――テラの機器と、入れ替えるのだ」
「――いいぞいいぞ」
「オトリにも、なりすましてこっそり輸送にも、使える艦、完成」
「――正式名称《戦隊輸送艦2199万2562号》?」
「――面倒だから、《トラッカー》と、命名するっ」
「そうして、したたかなアトラン」
「――そうそう、オレはやるぜっ」
「で」
「これを耳にした、ダオ=リン=ヘイ」
「――何する気? 何する気よ?」
「思うのでした」

 3月3日、基地〈ウィン=アルファ〉――

「〈戦隊通信〉を、傍受しました」
「――〈終末戦隊〉の艦船に、お知らせです」
「――近々、第3ヴタヴァン星域に~」
「――エントロピー・サイクロン《アカズ》が、襲来します」
「――巻きこまれないように、注意してください」
「第3ヴタヴァン星域は、基地〈ウィン=アルファ〉から、3900光年」
「この報告を聞いた、アトラン」
「――いいぞいいぞ」
「――皆のモノ、聞くが良いっ」
「――これが、オレの作戦だっ」
「すなわち」
「――〈内塁壁〉を突破、するにはっ」
「――〈内塁壁〉を突破できる敵艦を、分捕れば良いっ」
「――テラナーのようにっ」
「――分捕る目標はっ」
「――エントロピー・サイクロンだっ」
「そのために、まず」
「――エントロピー・サイクロンに突入する手段が、必要だっ」
「――エントロピー・サイクロンに突入、するにはっ」
「――エントロピー・サイクロンの影響下で活動する敵艦を、分捕れば良いっ」
「――テラナーのようにっ」
「――だから、当面の分捕り目標はっ」
「――〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族の、サイクロン観測船だっ」
「で」
「周知の、とおり~」
「エントロピー・サイクロンは~」
「周囲の宙域から、〈播生素〉――生命と知性の素――を、吸引」
「知性体は、無気力状態・活動不能」
「迎える結果は、ご臨終」
「でも」
「アトラン――細胞活性装置所持――は、なんとか活動可能」
「モム・セリマー種族は、けっこう活動可能」
「共に、実績あり」
「基地〈ウィン=アルファ〉のモム・セリマーの精鋭100名の中には~」
「特にエントロピー・サイクロン耐性がありそうな連中が、28名」
「――それでは、諸君に任務を……」
「――よろしくーお願いしまーす」
「――もう100名全員、《リチャード・バートン》に乗艦した?」
「で」
「《リチャード・バートン》は~」
「戦隊輸送艦《トラッカー》を、積んで~」
「発進」

 第3ヴタヴァン星域――

「《リチャード・バートン》から、戦隊輸送艦《トラッカー》へ~」
「アトランと、モム・セリマー選抜部隊28名、移乗」
「――戦隊輸送艦《トラッカー》、発進っ」
「……」
「作戦は、単純です」
「――エントロピー・サイクロン《アカズ》予定進路に、到着っ」
「――偽装救難信号、発信っ」
「――ぴぴぴ」
「あとは、待つだけ」

 3月11日――

「危険星域に展開する敵艦は、サイクロン観測船だけなので~」
「しばらく、すると~」
「サイクロン観測船1隻が、接近」
「接舷」
「――襲撃っ」
「――びびび」
「サイクロン観測船の乗員は、全員麻痺」
「サイクロン観測船のヤバイ機器は、全撤去」
「念のため、アンテナも壊しておきましょう」
「1隻、拿捕成功」
「つづいて」
「《トラッカー》のアンテナから~」
「――サイクロン観測船の偽装救難信号、発信っ」
「――ぴぴぴ」
「しばらく、すると~」
「サイクロン観測船2隻目が、接近」
「接舷」
「――襲撃っ」
「――びびび」
「以下同文……のはずでした」
「が」
「今回、問題がひとつ発生」
「モム・セリマーたちを、突如として襲う無気力」
「――?」
「――なんだか、やる気があるんだか、ないんだか、わからなーい」
「おかしな現象では、ありますが~」
「はじめて遭遇する現象では、ありません」
「――戦隊モーティヴェーターだっ」
「モム・セリマーたちは、必死で抵抗するものの~」
「――ああ、睡魔が襲ってくるし」
「――もう、ダメかも」
「と」
「ミルク・ウナマト少尉の、起死回生」
「――出でよ、ポケットから、ペパーミント・ボンボンっ」
「――かりっ」
「――出でよ、ボクの体内に、アドレナリンっ」
「戦隊モーティヴェーターの影響力は、すっきり解消」
「――ばーん」
「戦隊モーティヴェーター――雲のようなもの――1体、撃破」
「が」
「――?」
「――まだ、睡魔が?」
「――もう1体の、戦隊モーティヴェーター?」
「――しかも、でかいし……ピカピカしてる?」
「――かりっ」
「――ばーん」
「……」
「かくして」
「障害は、排除したのですが」
「少々、時間をかけすぎたようです」

 エントロピー・サイクロン《アカズ》、接近――

「――うっ」
「――がっくり」
「麻痺させておいた、サイクロン観測船の乗員、全員死亡」
「――うっ」
「――うぅっ」
「アトランと、モム・セリマー28名も、危険な状態」
「それでも」
「――サイクロン観測船を、戦隊輸送艦《トラッカー》に緊急繋留っ」
「――超空間に、逃げこめっ」
「が」
「――うっ」
「――うぅっ」
「エントロピー・サイクロンの効果は、超空間にも浸透」
「アトランと、モム・セリマー28名は、全員気絶」
「戦隊輸送艦《トラッカー》が、飛んで飛んで」
「ようやく、効果減退」
「30光年先で、無事、通常空間に復帰」
「《リチャード・バートン》と、合流」
「……」
「《リチャード・バートン》は~」
「戦隊輸送艦《トラッカー》と、サイクロン観測船を、背負って~」
「無事、基地〈ウィン=アルファ〉に帰到する」
「アトランは、次の作戦を煮詰める煮詰める」
「――オレは、やるぜっ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 訳してしまえばトラック野郎。

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d-information ◆ 532 [不定期刊] 2008/10/13
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

14 . Marc A. Herren / Die Plasma-Pendlerin / プラズマ往復少女
15 . Achim Mehnert / Trabant der Opulu / オプルの人工衛星
16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話開始の、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の二冊目。

 □ Perry Rhodan-Action 14話「プラズマ往復少女」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/14.html ]

 西暦2167年6月6日、銀河系、惑星タルカロン――

「アルコン植民惑星タルカロン――住民はタルカ人」
「――今日は、〈三月宵〉の日なのです」
「――300年に1回~」
「――〈ネルトの涙〉=3つの月――ルテ、ティモン、ダラン――が~」
「――陽光を遮る、大日蝕なのです」
「――タルカ人のあいだに、噂があるのです」
「――〈三月宵〉の日蝕のとき、伝説の暴君が蘇る、と」
「で」
「その日、その時刻」
「なにやら不穏な、ポスビのフラグメント船11隻が、襲来」

 フラグメント船の1隻、船内――

「事態に巻きこまれた、連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「タニシャ・カビルちゃん――10歳――に、手をひかれ~」
「フラグメント船の倉庫へ、テレポート」
「ところで」
「タニシャ・カビルちゃんのテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったヒトを標識にして、跳躍できるだけ」
「知らないヒトのところには、行けません」
「で」
「ポスビのプラズマに触れた経験が、あるのでしょう」
「どのポスビの居場所にも、テレポート可能」
「でも、現状~」
「不穏なフラグメント船内の~」
「不穏なポスビは、すべて敵」
「テレポートしても、逃げきれません」
「それでも」
「ペリー・ローダンは、状況を掌握すると~」
「――子供は、下がっていなさい」
「――(子供あつかいしないでよっ)」
「――まず、エネルギー貯蔵施設を破壊したぞ」
「――ほら、3基も破壊したぞ」
「――しばらく、惑星タルカロンに足止めしてやるぞ」
「が」
「フラグメント船は、頑丈でした」

 近隣宙域、宇宙アカデミーの研修船団24隻――

「研修教官パウリー・デンジャーフィールド――84歳――」
「研修船《ヴァルゲン》で、指導教官をしています」
「別の研修船には、名高い超能力者ベティ・タウフリーさんが、添乗」
「――あっちの方が、良かったなぁ」
「という訓練生の愚痴、しきり」
「……」
「と」
「――惑星タルカロンから、救難信号?」
「――でも、本船団は研修生ばかりだし」
「なんて、研修船団各員が、言ってると~」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさんが、血相変えて」
「――あそこには、現在、チーフがいるのよっ」
「鶴の一声」
「研修船団24隻は、惑星タルカロンへ」
「で」
「もちろん」
「――どどーん」
「研修生だらけの研修船が~」
「不穏なポスビのフラグメント船に、敵うはずなし」
「僚船が、どうなったかは、さておき~」
「研修船《ヴァルゲン》は、撃沈」
「研修教官パウリー・デンジャーフィールドは~」
「救命カプセルで、ひとり宇宙を漂うことに」
「――オカシクなったポスビに、敵うわけなかろう」
「――いつもポケットには、ウィスキー……ぷはっ」
「さすが、老兵というか」

 フラグメント船、船内――

「ペリー・ローダンと」
「タニシャ・カビルちゃん」
「――!」
「――テラナーの遺体?」
「――ポスビがオカシクなったときの、連絡将校?」
「――合掌」
「やがて」
「ペリー・ローダンと」
「タニシャ・カビルちゃん」
「――!」
「マットのウィリーと、遭遇」
「――わたしは、マットのウィリー、パトロケルです」
「ウィリー、パトロケルの話を聞いてみると」
「――半日前から、ポスビがオカシクなった?」
「――でも、ポスビ全部が、オカシイわけでもない?」
「どうやら~」
「タニシャ・カビルちゃんが~」
「――ポスビのプラズマに、精神の力をっ」
「――注入注入注入っ」
「すると~」
「ポスビの心が洗われて、キレイになるような」
「そんな効果が、あるようです」
「ペリー・ローダン、曰く」
「――よし、まずはプラズマ船長を、何とかするのだっ」
「――(勝手に決めないでよっ)」

 星系内、研修船《ヴァルゲン》の救命カプセル――

「研修教官パウリー・デンジャーフィールドは~」
「――?」
「――いきなり、質量接近?」
「――星系内を、勝手にうろうろしてる、月のようなモノ?」
「救命カプセルは、引き寄せられて~」
「――あー、ヤバそうな物体群」
「――あー、火山のようなところ」
「――あー、巨大な緑の水晶の塊?」
「――なんとも、マズイ予感がしとるぞ、モーリス」
「――非常エンジン点火、緊急脱出じゃ……ぷはっ」
「なんとか降下しないで、通り過ぎます」
「ちなみに」
「モーリスというのは、この場にいないヒト」
「故郷にいる、可愛い曾孫の名前なのです」
「……」
「――?」
「――いきなり、質量接近?」
「――ポスビのフラグメント船?」
「――あー、避けられんなー」
「――ごーん」
「……」
「研修教官パウリー・デンジャーフィールドは、無事でしたが~」
「救命カプセルは、もう航行不能」
「――いつもポケットには、武器……がないから調達しよう……ぷはっ」
「さすが、老兵というか」
「あらわれたポスビを、なぎ倒し~」
「マットのウィリーと、遭遇」
「――わたしは、マットのウィリー、……です」
「――モーリスっ」
「さすが、老兵というか」

 フラグメント船、船内――

「タニシャ・カビルちゃん」
「――(なんか、このオヤジ)」
「――(あれこれ、注文が多すぎない?)」
「そういえば」
「――(さっきも、このヒト、自分の息子トマスの話を)」
「――(養子に出して、グレさせた?」
「――(そんなヒトに、父親面で指図されたくないよ)」
「――(あたしのパパでも、ないのに)」
「――(タニシャ、ここへテレポートしろ、とか)」
「――(タニシャ、下がってろ、とか)」
「――(タニシャ、よーし、イイコだ、とか)」
「――(きーっ」
「いろいろ、心にたまったモノにより」
「――ふん」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ペリー・ローダンの言うことを、無視するようになりました」
「で」
「ペリー・ローダンは、心中おろおろ」
「……」
「それでも~」
「ペリー・ローダンと」
「タニシャ・カビルちゃん」
「プラズマ船長のところへ、到達」
「タニシャ・カビルちゃん」
「プラズマ船長の心の洗濯に、かかります」
「が」
「先方の容量が、大きいので~」
「――うっ……ばったり」
「倒れてしまう」
「そこへ」
「――ばーん」
「――どどーん」
「船内のポスビたち1ダースが、襲来」
「――うっ」
「マットのウィリー、パトロケルも、まきぞえでくらって、麻痺」
「ぺりー・ローダンも、押さえこまれて」
「それでも~」
「――希望を、捨てるなっ」
「――(でも……オヤジなんて、みんな嘘つきじゃないっ)」
「そこへ」
「研修教官パウリー・デンジャーフィールド、参上」
「――ばーん」
「――どどーん」
「――モーリスぅっ」
「故郷で待つ可愛い曾孫の顔を、瞼に浮かべて戦闘突入」
「――こんなの、狙わなくても命中じゃ……ぶはっ」
「さすが、老兵というか」
「で」
「その隙に~」
「ペリー・ローダンは~」
「疲労の色濃い、タニシャ・カビルちゃんに~」
「自分の細胞活性装置を、はずして、かけて~」
「タニシャ・カビルちゃん」
「元気回復」
「プラズマ船長の心を、洗濯完了」
「フラグメント船《BOX=3132》は~」
「正気に返ったプラズマ船長のもと、制御回復」
「オカシクなっていた、ポスビ644体も~」
「心の洗濯」
「……」
「ところで」
「研修教官パウリー・デンジャーフィールドは~」
「先刻の戦闘の中で、瀕死の重傷を負っていました」
「――チーフ……うろうろする月に、巨大な緑の水晶塊が……」
「――モーリス……がっくり」
「マットのウィリー……の触手をモーリスと信じて、握って絶命」
「さすが、老兵というか」

 フラグメント船《BOX=3132》――

「フラグメント船《BOX=3132》の司令室」
「ペリー・ローダンは、探知スクリーンを、にらんで~」
「――アレが、話にあった、うろうろする月?」
「――ポスビがオカシクなった原因がコレである率、92%?」
「とか、やっていると」
「――!」
「フラグメント船《BOX=3132》を~」
「他のフラグメント船が、包囲」
「――どどーん」
「集中砲火」
「プラズマ船長は~」
「――搭載艇で、脱出してください」
「――さあ、脱出だ」
「――ふん(オヤジとなんか、行きません)」
「そこを、マットのウィリー、パトロケルが、いろいろなだめて」
「ペリー・ローダンとタニシャ・カビルちゃんを、搭載艇に押しこんで」
「――射出っ」
「フラグメント船《BOX=3132》は~」
「――ばーん」
「……」
「脱出に成功した、でも、破損した搭載艇では~」
「――こわいよー」
「――大丈夫、まかせておけっ」
「なんて、気恥ずかしい会話があって」
「ペリー・ローダンが~」
「――(トマスも、こうして抱きしめてやれば、良かったのに)」
「と、勝手に号泣してみたり」
「そうこうする、うちにも~」
「破損した搭載艇は~」
「問題のうろうろする月に、落ちていくのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2459 . Wim Vandemaan / Komplex Astrovent / アストロヴェント複合体
2460 . Horst Hoffmann / Soldaten der NACHT / 〈夜〉の兵士たち
2461 . Horst Hoffmann / Der unendliche Raum / 無限空間
2462 . Leo Lukas / Der Fund von Amienolc / アミエノルクの発見
2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッターのイソクライン

□ Perry Rhodan-Heft 2459話「アストロヴェント複合体」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2459.html ]

 新銀河暦1347年、局部銀河群――

「この一帯は~」
「目下、大半が、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の占領下」
「銀河系の、自由テラナー連盟の、中心星系ソルだけが~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、いまも泥沼の籠城戦」

 銀河間空間、テラナーが拿捕した《反逆タンク1199188》――

「目下、〈アストロヴェント複合体〉の謎を、追って~」
「ポスビの〈二百の太陽の星〉へ、航行中」
「乗員は~」
「ロワ・ダントン――双頭大佐ダンティレンの着ぐるみを装備――指揮下~」
「TLD工作員、〈敵種族の着ぐるみで変装〉部隊」
「――使いこなせているぞ、もとの乗員のようにっ」
「でも」
「艦の中枢機関スープラトロン・ジェネレーターは~」
「あいかわらず、技術的詳細不明」
「艦も、いつまで命令に従ってくれることか」
「ロワ・ダントン、曰く」
「――当艦の呼称は、《ダーク・グール》ということで」

 《ダーク・グール》、〈二百の太陽の星〉まで300光年――

「――時空構造的な、障害があって?」
「――〈二百の太陽の星〉、ハイパー機器で探知不能?」
「――よし、さらに接近っ」

 《ダーク・グール》、〈二百の太陽の星〉まで10光分――

「ある種のバリアのようなモノを、抜けたら~」
「〈二百の太陽の星〉――惑星と人工太陽200個――が、探知計測可能に」
「さらに」
「――ポスビのフラグメント船――休止状態――が、30万隻?」
「――〈反逆タンク〉536部隊?」
「――戦隊要塞38基?」
「――戦隊工場の〈セクィン・ドアル〉1揃い?」
「ちなみに~」
「〈セクィン・ドアル〉とは――」
「戦隊工場88基の1揃い」
「戦隊工場〈反逆ゴト〉66基+戦隊工場〈反逆カー〉22基で、1部隊」
「〈セクィン・ドアル〉24揃い2112隻が、〈工兵艦隊〉」
「さらに」
「――アールス種族の巨大航宙施設《アールス・ゾルム》が?」
「――連行されて、来てる?」
「その上」
「――超高次元なエネルギー放射の、環状のもの――直径2万4000km?」
「――超高次元なエネルギー放射2121個で、出来てる?」
「――これは……〈キャビネット〉?」
「〈キャビネット〉――解体されて、マイクロ化された、惑星など」
「〈キャビネット〉は、〈混沌の勢力〉の超要塞カオテンダーの、材料です」
「――なら、ここが?」
「――カオテンダー《ヴルタファー》の、建造現場?」
「――〈アストロヴェント複合体〉は、そのコードネーム?」
「――あ、〈キャビネット〉が、もう1個、運搬されてきた」
「で」
「ロワ・ダントンは、考える」
「――可及的速やかに、星系ソルに通報しよう」
「――〈カラポル構造バーナー〉魚雷を、投入して~」
「――カオテンダー《ヴルタファー》建造を、断固阻止だ」
「が」
「――?」
「――《ダーク・グール》と敵陣の間で、通信が?」
「――繋がって、しまった?」
「やむなく、ロワ・ダントン」
「苦労しながら、背筋を左にくねらせて~」
「右肩に生やした、偽のイレンディル頭を~」
「――カクカク」
「操作しながら、通信に応じる」
「――双頭大佐ダンティレンであるっ」

 戦隊工場《反逆ゴト1105》――

「――双頭大佐ダンティレンであるっ」
「出迎えたのは~」
「現場責任者、ガンシュカル人エクティム――階級カルバロン」
「〈戦隊測量士〉オアーム・カラ種族、ノリュン・カパン」
「――二百の太陽の星のご近所は、ハイパー物理学的に安定、してるので~」
「――カオテンダー《ヴルタファー》建造の好適地、なのです」
「ところで」
「――えーと、少し前に、敵星系ソルの周囲をかすめた、高次元の?」
「――あれは、時間都市〈ミナテルグ〉です」
「ちなみに~」
「時間都市〈ミナテルグ〉とは――」
「カオテンダー《ヴルタファー》の中核施設」
「そこから~」
「カオテンダー《ヴルタファー》の61万2000基の〈キャビネット〉を~」
「制御統合するかという、寸法です」
「さらに」
「現場責任者、ガンシュカル人エクティム、曰く」
「――カオテンダー《ヴルタファー》のパイロット、キルミズさまが~」
「――双頭大佐ダンティレンさまと、ふたりだけで会見したい」
「――とのこと、です」
「双頭大佐ダンティレン、としては~」
「――(オレ、もう背中が限界?)」
「――(あと何秒、我慢できる?)」
「着ぐるみの中は、凄い状態」
「が」
「相手が相手」
「選択の余地は、ありません」
「そのまま、転送機で、〈二百の太陽の星〉地表の会見場所へ」

 〈二百の太陽の星〉地表――

「――(まだ、キルミズは、来てないな)」
「――(あれ、あんなところに、小屋がある?)」
「――(ああっ、もうダメ……)」
「ロワ・ダントン、ばったり」
「と」
「ポスビ2体が、小屋に運びこんで、着ぐるみを緩めて」
「――ボク、ゲシュウニンです」
「――相棒のザウビルスキです」
「――ゲシュウニンは、――たぶん史上初の――ポスビ超能力者です」
「――重大事件検知能力者――」
「――何だか重大なコトの発生を、予測するのです」
「――一時巻き戻し能力者――」
「――時間を止めて、少し巻き戻すことが、できるのです」
「とかいう、つかの間の休息」
「ロワ・ダントン」
「気を取り直して、着ぐるみ着用」
「双頭大佐ダンティレンは~」
「《ヴルタファー》のパイロット、キルミズと~」
「対面します」
「――は、はろー」
「――カクカク」
「が」
「《ヴルタファー》のパイロット、キルミズだって、超能力者」
「双頭大佐ダンティレンの着ぐるみに、気づきます」
「――オマエ、何者だっ」
「――がしっ……べりっ……ボキっ」
「――わはは」
「こうして」
「ロワ・ダントン、即死」

 ポスビ超能力者ゲシュウニン、介入――

「時間を止めて、少し巻き戻す」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――はっ」
「ロワ・ダントンが、意識を回復すると~」
「時間は、キルミズと会見する前」
「――つまり?」
「――気づかれる前に?」
「双頭大佐ダンティレン」
「《ヴルタファー》のパイロット、キルミズと~」
「対面するや、否や~」
「――けけけけっ」
「――カクカクっ」
「――ばーん」
「今度は、ネジのはずれた出来損ないのフリ」
「で」
「――さすが、〈進歩維持者〉にふさわしい飼い犬っ」
「――わはは」
「《ヴルタファー》のパイロット、キルミズは~」
「誤魔化されて、立ち去っていくのでした」

 6月3日、《ダーク・グール》、銀河系、星系ソルへ急遽帰還――

「ロワ・ダントンは~」
「――ああ、オレ、なんか形が変?」
「――痛いよー」
「着ぐるみの中、長時間の凄い状態で、体型が変になっていました」
「故郷に到着するや、否や」
「――緊急手術っ」

 〈二百の太陽の星〉――

「ポスビ超能力者ゲシュウニンと相棒のザウビルスキは~」
「なにやら、地道な抵抗運動」
「適当な〈反逆タンク〉1隻の〈スープラトロニクス〉に、乗りこむと~」
「――〈二百の太陽の星〉のハイパーインポトロニクスと計算勝負」
「――して、くれませんか?」
「で」
「――(計算中計算中……終了っ)」
「――〈スープラトロニクス〉さんの勝ち、です」
「――でも」
「――当方はハイパーインポトロニクスの、ほんの一部ですから」
「――全力だったら、どうでしょうね?」
「――ふふふ」
「と、そんなところで」
「ポスビ超能力者ゲシュウニン」
「時間を止めて、少し巻き戻す」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――(計算中計算中……終了してる?)」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――(計算中計算中……終了しない?)」
「気がつけば~」
「〈スープラトロニクス〉は~」
「――(計算中計算中……)」
「――(ああ、計算中が止まらないっ)」
「――(ああ、過去も未来も、わからないっ)」
「――(きーっ)」
「オカシクなって、麻痺してしまう」
「――(あれ?)」
「――(きーっ)」
「ネットワークを通じて、周囲の〈反逆タンク〉へも、麻痺伝染」
「――(あれ?)」
「――(きーっ)」
「で」
「被害拡大を、迅速回避」
「同時に、テロには屈しない姿勢を明確に」
「別の〈反逆タンク〉が、砲門を開くと」
「――どどーん」
「不幸な〈反逆タンク〉は~」
「――ばーん」
「ポスビ超能力者ゲシュウニンと相棒のザウビルスキを、道連れに~」
「撃沈」

 〈二百の太陽の星〉地表――

「撃沈の直前ミリ秒で~」
「ポスビ超能力者ゲシュウニンと相棒のザウビルスキは~」
「――ぴぴぴ」
「新しいハードウェアに、自分たちの全データを、転送」
「――ぴぴぴ」
「転送が、完了すれば~」
「超能力も、なくしていない」
「で」
「ポスビ超能力者ゲシュウニンと相棒のザウビルスキは~」
「これからの〈二百の太陽の星〉に、思いを巡らすのでした」

 次号、舞台はハンガイ銀河へ。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 父も息子も、大変ですね。

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d-information ◆ 531 [不定期刊] 2008/10/06
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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