2008年11月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河
2467 . Christian Montillon / Mentale Revision / 精神監査
2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら
2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場
2470 . Horst Hoffmann / Finsternis über Terra / テラを覆う闇

□ Perry Rhodan-Heft 2466話「反戦士の銀河」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2466.html ]

 新銀河暦1347年7月2日、銀河系まで4400万光年――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「タレ・シャルム銀河で、立往生」
「――急いで、銀河系に帰らねば」
「ペリー・ローダンが拾ってきたのは、直径1126kmの巨大構造物」
「2000万年前の超兵器=〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「が」
「発進、まもなく」
「――操縦を、拒否します?」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、未知宙域に、ぽいっとされて」

 銀河間空間、《ジュール・ヴェルヌ》――

「もっとも近い星々まで、3000光年以上」
「――あれは、PGC032861?」
「――2000万年前のタレ・シャルム銀河の住人が~」
「――アスドラン、と呼んでいた小銀河?」
「……」
「アラスのイストリコ親方――」
「《ジュール・ヴェルヌ1》の、首席技師」
「――ワシは、機械の〈医者〉なのだ」
「――〈病気〉の機械は、おらんかのー」
「という、ヒト」
「その、御大が~」
「――ホークIIコンヴァーター、試験運転っ」
「――3、2、1……開始っ」
「――ごごごごっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内の各種機器、試験運転」
「なぜ? 今?」
「自艦の機器の試験運転が、必要なのでしょうか?」
「――コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「――メタランナー種族が、〈治療〉してくれたもんでなー」
「――どの程度まで〈快復〉したのか、良くわからん」
「メタランナー種族は、超優秀な技術者」
「三度の飯より、修理好き」
「修理した機器は、なんと新品よりも高性能に」
「――ごごごごっ」
「――〈治療された〉ホークIIコンヴァーターの速度は、以前と同じ?」
「――でも?」
「――ハイパー水晶が、ほとんど減らない?」
「――航続距離が、伸びたから?」
「――時間のことを、度外視すれば?」
「――自力で、銀河系に帰還できる?」
「――すばらしー」
「防御兵装、バリア性能なんかも」
「――すばらしー」
「……」
「ところで」
「首席技師イストリコ親方」
「最近、気になることが、ひとつ」
「――なんで、倉庫の部品の数が合わない?」
「――ワシ、疲れてる?」
「――いんや、ワシのせいじゃないっ」
「と、いう次第で~」
「エカトゥス・アティモス殿――たぶん艦内随一の暇人――に、相談です」
「――なんで、部品の数が合わないと?」
「――オレの、出番?」
「――こんなコト頼まれたって、嬉しくなんかないぞ……ふん」
「エカトゥス・アティモス殿は、超能力全開」
「――パラポール・ベールっ」
「別のエネルギー水準に、移行して~」
「いろいろなモノを、すーっと、やりすごしながら~」
「――あ」
「メタランナー種族1名を、発見」

 メタランナー種族、パン・グレイスタット――

「集中力は、人一倍」
「コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「機器の修理に、熱中するあまり~」
「――うっかり、してしまったのです……ごめんなさい」
「――はい、ボクが修理なんかして……ごめんなさい」
「エカトゥス・アティモス殿は~」
「――安心して、来いっ」
「――密航者だからって、縛り首なんかにさせないから」
「――ひいっ……ごめんなさい」
「なだめて、脅して、首席技師イストリコ親方のところへ」
「で」
「職人同士、いろいろ話を聞いてみましょう」
「――ボク、テントン式ハイパー水晶ドナーをイジっていて……ごめんなさい」
「ハイパー水晶ドナーは~」
「いわば、ハイパー水晶の浄水器」
「上の口から、ハイパー水晶の燃えかすを、入れると~」
「――たらーり、たらーり」
「まだ使えるところを、濾しとってくれるという」
「首席技師イストリコ親方、思うに」
「――ハイパー水晶ドナーを、〈治療〉してもらったら」
「――なんて、すばらしー」
「かくして~」
「ペリー・ローダンも~」
「――この新しい友のために、やってみてはくれまいか」
「と、いうことで」
「メタランナー種族、パン・グレイスタットは、修理作業に猪突猛進」
「――ハイパー水晶ドナー、試験運転っ」
「――3、2、1……開始っ」
「――たらーり、たらーり」
「――ぽっとん」
「――!」
「――サルクリット水晶の燃えかす、から?」
「――立派な、ホワルクリット鉱石が?」
「そんな、こんなで~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「小銀河アスドランへ、向かう」

 小銀河アスドラン、《ジュール・ヴェルヌ》――

「小銀河アスドランのハイパー通信に、耳を傾けて、いると~」
「――群雄割拠?」
「――きわだっているのは、〈反戦士同盟〉?」
「さらに」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》が?」
「――星系ヴァカコールを、武力制圧した?」
「ペリー・ローダンは~」
「ハイパー通信リレーを介して、〈反戦士同盟〉と接触」
「本来の素姓を隠して、曰く」
「――わたしのことは、〈物質通〉と呼ぶが良い」
「――《ケオス・タイ》と戦う、支援を提供して進ぜよう」
「対する~」
「タヴォキー・ウ・アラカイは、〈反戦士同盟〉の国務長官」
「カリトマ・ハオス種族――カメっぽい――の、一員」
「曰く」
「――《ケオス・タイ》の、おかげで~」
「――惑星ヴァカ防衛艦隊は、全滅です」
「――ヴァカ人の遺伝子工学者の、全員が~」
「――《ケオス・タイ》内部に、連行される、ようなのです」
「ペリー・ローダンは~」
「――(それだっ)」
「早速の好機到来と、色めきたつ」
「〈反戦士同盟〉国務長官、タヴォキー・ウ・アラカイに、提案して曰く」
「――カリトマ・ハオス種族の搭載艇で、惑星ヴァカまで運んでもらえぬか?」
「――遺伝子工学者を運ぶ渡し船に、紛れこめば~」
「――《ケオス・タイ》への潜入は、雑作もないこと」
「対する~」
「〈反戦士同盟〉の国務長官、タヴォキー・ウ・アラカイ、曰く」
「――いやいや、それは危険すぎです」
「などなど」
「そんな、押し問答に~」
「勝利を収めた、ペリー・ローダンは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内から、《ケオス・タイ》突入部隊の精鋭を選抜」
「ハルト人、イホ・トロト」
「ネズミビーバー、グッキー」
「科学者の重鎮、マルコム・S・デーリアン」
「クルカリェン・ヴァランティルとレ・アニャンテさん――アルゴリアン夫妻」
「泥棒種族ラオソール、10名」
「エカトゥス・アティモス殿」
「と」
「エカトゥス・アティモス殿が、言い出したのが」
「――メタランナー種族、パン・グレイスタットを、部隊に加えるんなら~」
「――行ってやらない、こともないぞ……ふん」
「――ボクなんかが、参加して……ごめんなさい」
「かくして~」
「ペリー・ローダン指揮下、《ケオス・タイ》突入部隊は~」
「惑星ヴァカへ、向かう」

 《ケオス・タイ》突入部隊――

「ペリー・ローダンの、憶測によれば~」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》のやってることは、グダグダだ」
「――新しい乗員は、まだ《ケオス・タイ》を、使いこなしていないかも?」
「――ヴァカ人の渡し船に、オレたちがいても、気づかないかも?」
「で」
「ヴァカ人の渡し船に潜んだ、《ケオス・タイ》突入部隊は~」
「案の定、難なく、〈法〉付与機《ケオス・タイ》の、格納庫へ」
「――ココって?」
「――先日まで、《ジュール・ヴェルヌ》がいた、格納庫?」
「……」
「ところで」
「メタランナー種族、パン・グレイスタット」
「先刻から、なにやら顔色が悪い」
「――ここのカーライト、何か変……ごめんなさい」
「――気分が悪くなって……ごめんなさい」
「《ケオス・タイ》のカーライト装甲――〈究極素〉含有の金色金属――が~」
「なにやら、変質していて~」
「どうやら、体に悪いらしい」
「……」
「《ケオス・タイ》突入部隊は~」
「格納庫から、さらに内側の閉鎖構造部分に、突入したい」
「でも」
「カーライト装甲の隔壁は、難攻不落」
「グッキーと、泥棒種族ラオソールは~」
「――テレポートっ」
「――!」
「隔壁突破、失敗」
「エカトゥス・アティモス殿は~」
「――パラポール・ベールっ」
「――!」
「隔壁突破、失敗」
「ところが」
「メタランナー種族パン・グレイスタットだけが~」
「――とんとんとんとんとん……こん……こんこんっ」
「――ここだと、思うんですけど……ごめんなさい」
「手持ちの工具で、カーライト装甲の加工時の不揃い箇所なんかを、発見」
「――構造ランナー能力っ」
「――すーっ」
「カーライト装甲の隔壁を通り抜け、内側から鍵を開けたり」
「――すばらしー」
「が」
「その代償に~」
「――気分が悪くなって……ごめんなさい」
「オカしなカーライト装甲に、潜ったために~」
「メタランナー種族パン・グレイスタットの体力、著しく消耗」
「……」
「で」
「しばらく、進むと~」
「突入部隊は、通路が閉ざされた一角で、ふたたび立往生」
「メタランナー種族パン・グレイスタットは~」
「――ごめんなさい……ごめんなさい」
「制止する間も、なく~」
「新しい友のために、猪突猛進」
「――構造ランナー能力っ」
「――すーっ」
「悪条件の、中~」
「カーライト装甲の隔壁を通り抜け、内側から鍵を開けたり」
「で」
「――これ以上、助けられなくて……ごめんなさい」
「――がっくり」
「息絶えて、しまうのでした」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》内部――

「突入部隊は~」
「突然、異生物――ビーバーみたいな――と、遭遇」
「――あれが、現在の乗員?」
「――発見された……のか?」
「――グッキーっ」
「――エカトゥス・アティモス殿っ」
「両名は、異生物を捕獲しようと、しますが~」
「取り逃がして、しまいます」
「で」
「ペリー・ローダン、独白して曰く」
「――バレたぞっ」
「――作戦を、急がねばっ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 いろいろ、悲しい話ですね。

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d-information ◆ 538 [不定期刊] 2008/11/24
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ ATLAN Monolith-Zyklus

1 . Uwe Anton / Planet der Silberherren / 銀主の惑星
2 . Rüdiger Schäfer / Todeszone Zartiryt / 死の領域ザルティリット

 Fan-Pro (Fantasy Productions) 社が刊行する、ポケットブックシリーズの
新作。6冊くらい、続くらしい。

□ ATLAN Monolith-Zyklus 1巻「銀主の惑星」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/buecher/monolith/1.html ]

「アトランが~」
「USO巡洋艦《イマソ》機関室で~」
「艦長ナイレス・シマーズさんと、ロボットに包囲され~」
「――ばーん」
「――あ、オレ、死んだ」
「物語は~」
「そんな回想シーンから、始まります」

 第1段階――

「――ここは、どこ?」
「――この銀色の腕輪は、何?」
「――!」
「――襲われて、投げ飛ばしたけれど……これって、ダゴルの技?」
「――オレ、ダゴルが使える?」
「――あれ?……記憶がない」
「――あれ?……投げたプラズマ生物が、オレに似た姿に」
「――あれ?……何か、言おうとしてる?」
「――アトラン?」
「――オレ、アトラン?」
「そこへ」
「USO巡洋艦《イマソ》の女艦長ナイレス・シマーズ少佐、登場」
「――そいつの言うことを、聞いちゃダメよっ」
「が」
「――あっ……プラズマ生物が、オレにぴったり」
「――あっ……やめろ、入ってくるなっ」
「そこで、頭の中で、プラズマ生物の声が」
「――〈ようやく、またひとつになれたぞ……バカものっ〉」

 第2段階――

「USO巡洋艦《イマソ》の機関室で~」
「――はっ」
「気がつくと~」
「――大提督?」
「なんて、声をかけた、クリスティナ・ガブリエル中佐の説明、要領を得ず」
「付帯脳も、相手をしてくれない」
「――そういえば、あの銀色の腕輪は?」
「もう、つけていないのでした」
「とりあえず~」
「――艦長のところへ、行こう」
「と」
「通路で鉢合わせた、ロボット1台、曰く」
「――誰も、信じちゃいけないよ」
「――ボクだって、本当はネズミビーバーなんだ」
「とりあえず~」
「キャビンで、一休みしよう」
「と」
「出現した、ネズミビーバー、グッキー、曰く」
「――忘れないで、欲しいのは~」
「――あんたが、アトランで~」
「――正しく、死なないといけない、ってこと」
「で」
「アトランは、反重力シャフトへ転落していくのです」

 第3段階――

「ここは、エクスプローラー船《EX2714》」
「ロボットに、占領されて~」
「伍長の指揮は、的をはずしてばかり」
「なりゆきで~」
「ル=ゲルプは、乗員18名を指揮して~」
「決死の、敵陣突入」
「ル=ゲルプが見つけた、生存者が~」
「口走った言葉が、曰く」
「――サンチュン、 サンチュン……」
「そんな、戦闘に~」
「USOの装備をつけた背の高い男が、介入」
「――USO大提督アトラン?」
「が」
「ル=ゲルプは~」
「ヘルメットをとったUSO大提督の顔を見て、呆然」
「――オレと、同じ顔?」
「――そうだ。アトランは、ふたりも要らない」
「――ばーん」
「ル=ゲルプは、撃たれてしまうのです」

 第4段階――

「ここは、エクスプローラー船《EX2714》」
「アレクサンダー大尉に説教された、コックニー・フォーセットは~」
「サフィラ・パンドルーさん――片想い中――のコト、など~」
「考えながら、キャビンへ」
「と」
「サフィラ・パンドルーさんが、自分のベッドで待っている」
「――アナター」
「――フメヌイキグリから、アナターを守らなくちゃいけないのー」
「――(ちょっと待て)」
「――(そりゃ、嬉しいけれど)」
「――(こんなの、サフィラさんと違うっ)」
「で」
「船内通路で~」
「コックニー・フォーセットを襲う、調理師見習い」
「救ってくれた、同室のハワードも、言うことが変」
「――オレは、付帯脳の最後のインカーネーションだ」
「そして」
「サフィラ・パンドルーさんへの、イロイロな想いが膨らむ」
「で」
「――アナター」
「――再生タンクに、入るのよー」
「と、サフィラ・パンドルーさんに、導かれたり」
「――フメヌイキグリは、歓迎する」
「と、頭の中で、声がしたり」
「――ばん・ばーん」
「サフィラさんと、艦長が撃ちあって、両方とも灰になったり」
「もう、何も考えられなく、なって~」
「再生タンクに、歩んでいくのです」

 第5段階――

「ここは、エクスプローラー船《EX2714》?」
「というより、どこかの塔の座敷牢のような」
「頭の中に~」
「サフィラ・パンドルーさんへの、イロイロな想いが膨らむ」
「で」
「寄ってきたのが、プラズマ生物2体」
「ペット=ア=パンク――こちらが、師匠」
「レーア=ア=ドゥク――こちらが、弟子」
「――何か、大きなコトが迫っている?」
「――アトランの顔に、なる?」
「――こいつらが、フメヌイキグリ?」
「形成を完了したレーア=ア=ドゥクを、顔に装着」
「――オレは~」
「――アトランで、レーア=ア=ドゥク」
「――アルコン人で、フメヌイキグリ」

 第6段階――

「アトランは~」
「――はっ」
「USO巡洋艦《イマソ》の医務室で、気がつきます」
「アラス医師ゲリオク・アタイル、曰く」
「――プシオン的刷りこみに、やられていたのです」
「経緯を、確認してみると~」
「エクスプローラー船《EX2714》から、数光日の宙域で~」
「アトランの救命カプセルを、発見したとか」
「――エクスプローラー船《EX2714》は~」
「――フメヌイキグリ種族と、接触しようとしていました」
「――フメヌイキグリ種族は~」
「――パラ能力を、有していて~」
「――とてつもなく、異種族を怖がります」
「――エクスプローラー船《EX2714》で、生き残ったのは~」
「――大提督アトラン、あなただけです」
「アトランは~」
「このへんで、気づいてしまいました」
「――USO巡洋艦《イマソ》の乗員が、なぜオレの任務にこんなに詳しい?」
「――まだ……プシオン的刷りこみ、の中?」
「アラスを殴打して、逃走」
「機関室で~」
「艦長ナイレス・シマーズさんと、ロボットに包囲され~」
「――ばーん」
「――あ、オレ、死んだ」

 そして、覚醒――

「アトランは~」
「――はっ」
「グッキーが、顔をのぞきこむ」
「――現実へ、ようこそ」
「USO巡洋艦《イマソ》艦長ナイレス・シマーズさんと~」
「アラス医師ゲリオク・アタイル、曰く」
「――フメヌイキグリ種族は、プシオン的刷りこみで~」
「――あなたを自爆テロ要員に、していたのです」
「――呪縛は、あなたが死ぬまで、解けません」
「――真剣に死んでもらわなければ、ならなかったのです」
「でも」
「――このアトランは、精神安定化処置を受けているのに?」
「――フメヌイキグリ種族、恐るべし」
「アトランと付帯脳は、あれこれ、考察」
「その中で~」
「一瞬、自分を殺したがっている少年の姿なんかが、目に浮かぶのでした」
「……」
「女宙賊ティーパ・リオルダンの《バタフライ》が~」
「USO巡洋艦《イマソ》の、アトランを訪問」
「しばらく、ティーパ婆さんと、情報交換」
「――なんだか、酷い目にあってしまってな」
「――そいつは、アンタの行いが悪いからじゃ」
「やがて」
「話題が~」
「第一段階で、装着していた銀色の腕輪に、及ぶ」
「と」
「ティーパ婆さん、曰く」
「――装着するだけで、健康になる銀色の装飾品じゃろ?」
「――それなら、惑星タナトンのUSO工作員から、高値で買ったぞい」
「――!」
「ところで」
「ティーパ婆さんは、なぜやってきたのでしょう」
「――救命カプセルを、拾ったら~」
「――中身が、USOの危険工作員1名でな」
「――惑星ランジュカンで、極秘任務に就いていたとかいう」
「――そいつを、届けに来たんじゃ」
「――名は、サンチュンとかいう」
「――!」
「第3段階で、聞いた名前です」
「ティーパ婆さんは~」
「アトランの表情の変化を、見逃しませんでした」
「――さて、銀色の腕輪とこのサンチュン、いくらで買う?」
「――超高性能なポジトロニクスが、欲しいんじゃが……」

 USO巡洋艦《イマソ》――

「アトランと、艦長ナイレス・シマーズ少佐は、作戦会議」
「――惑星タナトンには、USO拠点がひとつ」
「――USO工作員テリー・ウルカラクと、リオン・パースが、詰めています」
「――文明程度は、テラの19世紀くらい」
「――タナトン人は、レムール人の直系の子孫です」
「――5万年前の、ハルト人との戦争以前に、植民したようで」
「――現在は~」
「――銀主という特権階級が、統治しています」
「――100年来、銀河系諸勢力が、接触しようと、していますが~」
「――成果は、上がっていません」
「……」
「ところで」
「――USO工作員サンチュンも、プシオン的刷りこみを、受けている?」
「――キサマ、裏切り者かっ」
「――ばーん」
「いきなり撃たれた、USO工作員サンチュンは~」
「――あ、オレ、死んだ」
「と、思いました」
「が」
「――安心しろ、麻酔銃だ」
「――安心しろ、これでプシオン的刷りこみは、解けたぞ」
「そんな説明、されたって~」
「なかなか、素直には喜べないのです」
「……」
「ところで」
「アトランは、惑星タナトンのUSO拠点にハイパー通信」
「が」
「先方のUSO工作員、そわそわしています」
「そして」
「通信が、ぷっつん」
「――はっ」
「――オレは、馬鹿か?」
「――どうして、連中を警戒させるようなコトを?」
「過ちというのは、素直に認められないもので」
「――プシオン的刷りこみの、後遺症かも」
「――〈だとしたら、なお困るだろう、バカものっ〉」
「とか」
「不安をいくつも、抱えたまま~」
「USO巡洋艦《イマソ》は、惑星タナトンへ」
「出撃するのは~」
「不安をいくつも、抱えたままの~」
「事件の当事者、アトランとサンチュンです」

 西暦3112年4月6日、惑星タナトン――

「アトランとサンチュンは~」
「宇宙服で、大港湾都市タル・ハール――USO拠点がある――近郊に、着地」
「ひとりの行商人と、連れだって~」
「銀飾品の卸問屋アトグ・マルと、つなぎをとると~」
「――ここ数年、銀製品が品薄なんでさ」
「――銀主さまが、お山へ銀色金属を持っていってしまうもんで」
「USO拠点に、足を向けると~」
「――!」
「――瓦礫と灰しか、残ってませんね」
「夜を待って、USO拠点の廃墟を探索」
「――壁に塗りこめられた、USO工作員リオン・パースの、遺体?」
「――首から上が、残ってませんね」
「――殺ったのは、相棒テリー・ウルカラク?」
「遺体から摘出したデータ水晶に、よると~」
「――USO工作員リオン・パースが、当地の女性カオル・ハさんと結婚して?」
「――異惑星の話なんかを、したものだから?」
「――カオル・ハさんは……わたしを宇宙に連れて行ってよ?」
「――USO工作員リオン・パースは……それは出来ないよ、ハニー?」
「――カオル・ハさんは……旦那の同僚テリーに、おねだり?」
「――かくして?」
「――痴情のもつれから、USO拠点壊滅?」
「アトランとサンチュンは~」
「大港湾都市タル・ハールから~」
「山麓の内陸港マクラコル――銀色金属の産地で、銀主さまの座――へ~」
「で」
「川を上る、船上で~」
「アトランが、住民たちの細胞を検査してみると」
「――商人、冶金死師、都市住民は、農夫より長生き?」
「――農夫が入手しにくい銀飾品、のおかげで?」
「と」
「USO巡洋艦《イマソ》から、アトランに通信」
「――惑星タナトンに、素姓不明の小型貨物船が降下した?」

 アトランは、付帯脳と共に分析した結果を、サンチュンに語る――

「――プシオン的刷りこみで体験した7段階を、こう分析しているのだ」
「――まず~」
「――フメヌイキグリ種族なんて、本当はいない」
「――敵の、目くらましなのだ」
「――第1段階、第2段階は~」
「――わたしの意識が、付帯脳に抵抗しようとして、生じた」
「――第3段階は、事実についての記憶だが~」
「――このアトランの記憶、ではない」
「――第4段階、第5段階は~」
「――精神の未熟な者の典型的な空想と、妄想の架空世界」
「――そして~」
「――第3段階は、サンチュン、キミの体験だ」
「とか言われた、サンチュン」
「――違うでしょ?」
「――だって……」
「――エクスプローラー船《EX2714》が、占領された、とき~」
「――ロボットなんて、どこにも、いないし」
「――いたのは……あれ?」
「――謎の少年が、ひとり?」
「――なんか……思い出してきました」
「――惑星ランジョクハンで、謎の少年の記憶操作能力にやられて?」
「――救命カプセルに、押しこまれて?」
「謎の少年には~」
「アトランも、心覚えがあります」

 4月11日、銀色金属の産地の山中――

「アトランとサンチュンは~」
「銀色金属の産地の手前、最後の数kmは、徒歩にて接近」
「目標地点には、こんもりした森」
「――これって、やはり銀色金属のおかげ?」
「そこに横たわる、巨大な〈モノリス〉」
「――うわ、〈モノリス〉の上まで、木が生えてるよ」
「と」
「そこで」
「アトランとサンチュンは~」
「銀飾品の卸問屋アトグ・マルと、再会」
「――銀主のところまで、案内してはもらえまいか」
「強引に頼みこみ、奥に進むと」
「警備兵に、発見されて」
「――ばーん」
「銀飾品の卸問屋アトグ・マル、死亡」
「アトランとサンチュンは、侵入成功」
「……」
「一方」
「USO工作員テリー・ウルカラクは~」
「――銀飾品を他惑星に横流ししたせいで、USOがここに来た、と知れたら」
「とか、不安を抱えて、銀主たちの陣営へ」
「対する~」
「銀主筆頭マルチャーさまは~」
「銀飾品をじゃらじゃら身につけ、延命効果を最大限に享受」
「年齢150歳以上の、狡猾なテラナーです」
「かねてより~」
「――いつか、どこかの組織に、嗅ぎつけられるだろ」
「なんてコトは、織りこみ済」
「銀装飾をつけた背の高い少年――名はテプロス――に~」
「――ワシが撤退するまで、時間を稼げ」
「――あと、USO工作員テリー・ウルカラクは、始末だ」
「命じて、自分は撤収」
「少年は、超能力者」
「侵入者――アトランとサンチュン――を、〈思考迷宮〉で足止め」
「で」
「アトランとサンチュンが、気づいた時には~」
「すでに〈モノリス〉は、もぬけの殻」
「両名は、急いで、〈モノリス〉の奥に分け入ります」
「が」
「一見、機能のわからないレムール施設が、続くばかり」
「ところが」
「アトランの細胞活性装置に、中てられたのか~」
「突然、未知の施設の、未知の機能が、暴走開始」
「――!」
「超強力なハイパー・エネルギーが、びびびっ」
「どんどん強力に、びびびっ」
「アトランは、細胞活性装置のおかげで、無事ですが~」
「サンチュンは、もう死にそう」
「アトランは、瀕死のサンチュンをかかえて」
「――撤退だ」
「と」
「――!」
「銀飾品の少年テプロスが、立ちふさがって」
「――今度こそ、殺してやる」
「つまり、こいつが」
「アトランとサンチュンに、プシオン的刷りこみをした、謎の少年ということ」
「アトラン、サンチュンを抱えて、身動きならず」
「――うわぁぁ……」
「――エクスプローラー船《EX2714》が、占領される?」
「――また、オレたちを、プシオン的刷りこみに?」
「――うわぁぁ……」
「アトランが~」
「――はっ」
「気がつくと、現実」
「銀主筆頭マルチャーさまは~」
「銀飾品に力を、吸いつくされ~」
「血を吐いて、死んでいました」
「ところで」
「〈モノリス〉の、超強力なハイパー・エネルギー放射は~」
「さらに、どんどん強力に、びびびっ」
「このままでは、時空がどうにかなってしまいます」

 小惑星帯、潜伏中のUSO巡洋艦《イマソ》――

「探知したのが~」
「――惑星タナトンから、宇宙船1隻?」
「直後」
「――星系全域に、超強力なハイパー・エネルギー現象?」
「――発生源は、惑星タナトン?」
「――潜入中の大提督アトランから、救難信号?」
「艦長、ナイレス・シマーズ少佐は~」
「――短距離リニア駆動よっ」
「USO巡洋艦《イマソ》は、惑星タナトン近傍へ」
「と」
「――惑星タナトンから、さらに宇宙船2隻?」
「撃ってみましたが~」
「けっきょく2隻とも、逃がしてしまう」
「そうこう、するうちに~」
「超強力なハイパー・エネルギー現象は、さらに強力に」
「艦長、ナイレス・シマーズ少佐は~」
「――発生源を、破壊するしか、ないわっ」
「接近して~」
「アトランとサンチュンを、救出」
「――砲撃っ」
「――どどーん」
「で、ようやく」
「超強力なハイパー・エネルギー放射、完全停止」
「……」
「アトラン、〈モノリス〉の素姓に思いを馳せて」
「――細胞活性装置に、反応したのだから~」
「――〈島の王〉と、関係あるとか?」
「――超知性体〈それ〉と、関係あるとか?」
「破壊してしまったので、由来は謎のまま」
「でも」
「事後調査で、明らかになったのは」
「――〈モノリス〉自体は、100万年から、150万年前のモノ?」

 4月15日、USO巡洋艦《イマソ》――

「――ハイパー・エネルギー衝撃波を、探知した?」
「――惑星タナトンの〈モノリス〉と、同じ?」
「アトラン、即決して曰く」
「――発進だっ」
「――目標、惑星ザルティリット」

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死
19 . Christian Montillon / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . Andreas Kasprzak / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者不詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . (作者不詳) / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者不詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者不詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話開始の、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の5冊目。

□ Perry Rhodan-Action 17話「宇宙の眼」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/17.html ]

 西暦2167年6月、アルコン植民惑星タルカロン――

「なにやら強要された、オプル衛星――自律航行する月のようなもの――が~」
「いきなり、強襲」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「超能力者ベティ・タウフリー」
「巻きこまれた、両名の手をとったのは~」
「現地の超能力者少女タニシャ・カビルちゃん――10歳」
「――追いかけるのよっ」
「――誰を?」
「――決まっているじゃない……ロク・アウラジンよっ!」
「――テレポートっ」

 未知の場所――

「――ばささばさささっ」
「肉食鳥が、群れをなして~」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーを、襲撃」
「――タニシャっ」
「――どこにも、いないわっ」
「――ばささばさささっ」
「取り残された、ペリー・ローダンとベティ・タウフリー」
「当面、肉食鳥の群れから、身を守るので、精一杯」
「そのうち、落ち着くと~」
「――ここは、ドームの中?」
「――肉食鳥は、本物とコピーロボットと半々よっ」
「と」
「アルコン人の偉丈夫と、遭遇」
「――オレは、剣闘士奴隷レットカルっ」
「――このドームは、オレの道場だっ」
「どこの惑星か、聞いてみましょう」
「――ナラル第5惑星?」
「――そうだっ」
「――第3惑星がエクハスの、あの恒星ナラル?」
「――そうだっ」
「……」
「ペリー・ローダン、訝しげに曰く」
「――タニシャに、星系間テレポートなんて、できない……よな?」
「タニシャ・カビルちゃんのテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったヒトを標識にして、跳躍できるだけ」
「――知らないヒトのところには、行けないんだからね」
「しかも、比較的・近距離限定」
「だった、はず」
「――それなのに、どうやって?」

 ナラル第5惑星、剣闘士道場――

「アルコン人剣闘士奴隷レットカルは~」
「――師匠サニルト、道場に、客人がっ」
「師匠サニルトは、さっそく惑星エクハスに通信」
「――迎えは、じきに参りますぞっ」
「で」
「待ち時間の、あいだ~」
「ペリー・ローダン、思い出にひたって曰く」
「――惑星タルカロンを、公式訪問する前に~」
「――ゴシュン湖畔で、ブリーと飲んだっけ」
「――ワイングラスかなんか、優雅にくゆらせて」
「と」
「突然」
「――ずずどどーん」
「ドームを貫く、振動」
「――ふっ」
「動力壊滅」
「師匠サニルトは、全員を指揮して~」
「――避難装備を、着用じゃっ」
「――隣のドームまで、6km歩きじゃっ」
「ドームを脱出、すると~」
「――ひゅるるるるー」
「周囲は、氷点下60度――夜間は120度以下――の、永久凍土」

 ナラル第5惑星、氷原――

「徒歩の一団を、こっそり追跡するグライダー1機」
「搭乗者は、復讐の鬼ロク=アウラジン」
「――ペリー・ローダンめっ」
「で」
「――テレキネシスっ」
「――ごろごろっ」
「大岩がひとつ、転がってきたり」
「でも」
「ベティ・タウフリーも、超能力者」
「――テレキネシスっ」
「大岩、停止」
「さらに」
「――テレキネシスっ」
「グライダーが、着地させられそうに、なったので~」
「復讐の鬼ロク=アウラジンは、グライダーから、飛び降りると~」
「手にした光線銃で、直接攻撃……しようと、します」
「が」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん、突然の介入」
「猛烈な、超能力で~」
「ロク=アウラジンの額から、水晶がはまったサークレットを、むしり取る」
「明るい色の振動水晶は、ロク=アウラジンの超能力の原動力」
「奪われた、今~」
「復讐の鬼ロク=アウラジンは、無能力者」
「グライダーは、飛び去り~」
「――ひゅるるるるー」
「周囲は、氷点下60度――夜間は120度以下――の、永久凍土」

 ナラル第5惑星、剣闘士第2道場――

「徒歩の一団は、隣のドームに到着」
「――あー、凍え死ぬかと思った」
「が」
「――師匠っ?」
「――がっくり」
「師匠サニルトは、あえなく凍死」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルは~」
「なんとか、ドームの動力を起動します」
「――ぽかぽかー」
「してきた、ところに」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん、出現」
「手には、ロク=アウラジンのサークレット」
「なんだか、動きがカクカクして、操られているような……」
「そんな、タニシャ・カビルちゃん、語ります」
「――この水晶は、〈宇宙の眼〉っていうのよっ」
「――〈宇宙の眼〉が、何かって?」
「――そんなコト、教えてあげないわ」
「――だって、まだ時期が来ていないんだもの」
「――ロク=アウラジンに、気をつけた方が良いかもね」
「――疲労困憊だけれど、執念不屈だし」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん、またも突然の退場」

 ナラル第5惑星、氷原――

「復讐の鬼ロク=アウラジンは~」
「見失ったグライダーを、ようやく発見」
「――ペリー・ローダンめっ」
「ドームに、突入」
「と」
「――ばささばさささっ」
「肉食鳥が、群れをなして~」
「――がしゃんがしゃんっ」
「戦闘ロボットが、足並み揃えて~」
「――ばばーん」
「防衛設備も、機能全開」
「さらに」
「――ロク=アウラジンっ」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリー」
「多勢に無勢」
「それでも」
「復讐の鬼ロク=アウラジンは、不屈の執念」
「が」
「――ごごごっ」
「救助船が、惑星エクハスから到着すると~」
「さすがに、逃走するしか、ありません」
「――憶えていろよーっ」
「――こら待て、師匠サニルトの仇っ」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルが、追跡しますが~」
「けっきょく、復讐の鬼ロク=アウラジン、逃走成功」
「……」
「復讐の鬼ロク=アウラジンが~」
「グライダーの荷積み場に、残していったのが~」
「――水晶満載の……箱?」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル、訝しげに曰く」
「――なんで、わざわざ、こんなモノを?」
「――こんなモノ、星系ナラルの8つの衛星どれにも、山ほどあるぞ?」
「聞いた、ペリー・ローダン、思うに」
「――つまり?」
「――あのオプル衛星が、8つってことか?」

□ Perry Rhodan-Heft

2465 . Hubert Haensel / Nach der 〈停滞〉 / 停滞の後
2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河
2467 . Christian Montillon / Mentale Revision / 精神監査
2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら
2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場

□ Perry Rhodan-Heft 2465話「停滞の後」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2465.html ]

 新銀河暦1347年7月2日、銀河系まで4400万光年――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「タレ・シャルム銀河で、立往生」
「――急いで、銀河系に帰らねば」
「ペリー・ローダンが拾ってきたのは、直径1126kmの巨大構造物」
「2000万年前の超兵器=〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「が」
「発進してから、問題が明らかに」
「――操縦を、拒否します?」
「――金色ロボットたちが、襲撃してきた?」
「――ぽい」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、未知宙域に放擲」
「……」
「唯一の希望、というのが~」
「――状況を打破するのは、わたしたちよっ」
「モンドラ・ダイアモンド配下の、一隊が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》放擲直前、《ケオス・タイ》内部へ突入・潜伏」
「通信を傍受、してみると」
「――〈タイ=サーボス〉?」
「――ティベリアン・メレク=〈フィクティヴ告発者〉インクー・セレクソン?」
「――謎を解き明かすのは、わたしたちよっ」
「意気込みや、良し」

 時間は少し前、〈法〉付与機《ケオス・タイ》のどこかで――

「――はっ」
「ティベリアン・メレク種族のひとり、覚醒」
「名前は、インクー・セレクソン」
「〈熱力技術者〉アホメレク種族に、似ているけれど、別種族」
「――目覚めさせたのは……なんで、最下層階級の〈タイ=サーボス〉?」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族は?」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族にしか、操艦の権限はないはずだよ?」
「――そういえば、オレ」
「――〈停滞〉前の記憶が、ほとんど抜け落ちてる?」
「――〈精神監査〉のせい?」
「インクー・セレクソンが、周囲を見渡すと~」
「覚醒した同族が、次々死んでいく」
「――うわ……どうしたの?」
「――伝染病かも?」
「――薬、薬、敗血症の経口予防薬を、くれっ」
「けっきょく」
「無事・覚醒したティベリアン・メレク種族は、321名」
「で」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「《ケオス・タイ》艦載脳から、こういう扱い」
「――貴殿は、現在、《ケオス・タイ》で最上層階級のヒトです」
「――貴殿の第2級指揮権を、承認します」
「――これにより~」
「――既存の指揮系統は、無効になります」
「さらに」
「自分を目覚めさせた〈タイ=サーボス〉タファナロから、こういう進言」
「――《ケオス・タイ》艦内に、侵入者がいるのです」
「――《ケオス・タイ》を、強奪しようとしてるのです」
「と、聞けば、当然」
「金色ロボットの部隊に、こういう命令」
「――〈タイ=防衛隊〉、侵入者を排除するのだ」
「かくして」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「――ぽい」
「侵入者の船《ジュール・ヴェルヌ》を、そこらへんに放擲」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「――砲撃するのだ」
「しかし、砲はどうやら機能しない」
「――まあ、いいか」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、超空間へ」
「3500光年、距離をあけて、通常空間に復帰」
「当面、そのまま半光速で、航行継続」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦内――

「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「〈タイ=サーボス〉に命じて、曰く」
「――〈停滞保管槽〉すべてを、捜索して~」
「――できるかぎり大勢を、覚醒させるのだ」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族さんが、見つかると良いな」
「とか、言いながら」
「うろうろ、してみます」
「――ここが、〈熱力技術者〉さんが使っていた部屋?」
「――これは……?」
「――〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムの記録?」
「読んでみましょう」
「――コスモクラートから?」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》の構成変更の指示を受けて、実施した?」
「――つまり?」
「――当時の乗員すべてを、〈停滞〉させて?」
「――当時の乗員すべてに、〈精神監査〉を受けさせて?」
「――覚醒させた時に、まっさらな任務につけるように?」
「――そこまで、しておいて?」
「――けっきょく、覚醒させなかっった?」
「――つまり?」
「――オレたち、いらない子なの?」
「知らない方が、幸せなコトがあります」
「知ってしまうと、不幸になるコトがあります」
「で」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「ティベリアン・メレク種族の生存者と、協議して、曰く」
「――では~」
「――《ケオス・タイ》は、オレたちが生きるために使う、ってことで」
「――もう、コスモクラートには返却しない、ってことで」
「――賛成ー」
「……」
「でも」
「ティベリアン・メレク種族の生存者の肉体に、つぎつぎと異変」
「――うっ」
「――うわ……どうしたの?」
「――長期の〈停滞〉の副作用かも?」
「――細胞増殖に襲われて?」
「――とうとう、ひとり、死んだ?」
「インクー・セレクソンも~」
「――うわ……オレも?」
「――とりあえず、すぐには死なない、みたい……だけれど」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦内――

「〈タイ=サーボス〉タファナロは~」
「――ここは?」
「――封印された、〈停滞保管室〉?」
「――〈熱力技術者〉さんが、ひとり保管されています」
「名札を、確認してみましょう」
「――〈熱力技術者〉……エレギタ・マス・ガウム?」
「――てことは?」
「――インクーさんに、連絡したら……修羅場?」
「――ぶるぶる」
「――とりあえず、ボクひとりで覚醒させよう」
「が」
「同僚〈タイ=サーボス〉カファラインが~」
「こっそり、ご注進」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「血相変えて、〈停滞保管室〉に、まっしぐら」
「――インクーさん?」
「――インクーさんっ!」
「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「覚醒したばかりの、〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムを~」
「――ティベリアン・メレク種族の運命を、これ以上、好きにはさせんっ」
「――んぐ……がっくり」
「縊り殺して、しまうのでした」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》司令室――

「ティベリアン・メレク種族、インクー・セレクソンは~」
「――調査するのだ、ご近所を」
「――《ケオス・タイ》が、長期滞在できるかどうか」
「現在位置は~」
「銀河〈バーマンド星泉〉の、ハローの中」
「――群雄割拠?」
「――きわだっているのは、〈反戦士同盟〉?」
「で」
「――星系ヴァカコールから、〈反戦士同盟〉の通信?」
「――この星系に、超優秀な遺伝子工学者がいる?」
「――よし、行くのだ、星系ヴァカコールへ」
「というのも」
「――ティベリアン・メレク種族の病気を、なんとかできるかも」
「と思うが故、なのですが」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 だから、拾ってきた機械、ですから。

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d-information ◆ 537 [不定期刊] 2008/11/17
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / 太古プログラム
2465 . Hubert Haensel / Nach der Stasis / 停滞の後
2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河
2467 . Christian Montillon / Mentale Revision / 精神監査
2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら

□ Perry Rhodan-Heft 2464話「太古プログラム」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2464.html ]

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「タレ・シャルム銀河で、立往生」
「――急いで、銀河系に帰らねば」
「ペリー・ローダンが拾ってきたのは、直径1126kmの巨大構造物」
「2000万年前の超兵器=〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「――知人で、コレを操縦できそうなのは……」
「2000万年前の超種族アルゴリアン」
「クルカリェン・ヴァランティルと、レ・アニャンテさんの、ご夫妻」
「《ジュール・ヴェルヌ》を~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の、格納庫へ収容すると~」
「――発進、ごーっ」
「コスモクラートの超工廠惑星エヴォラクスから~」
「超空間を、超光速で」
「推測に、よれば~」
「――距離4500万光年の、銀河系に?」
「――新銀河暦1347年9月初旬には、到着できる……かな?」
「が」
「なかなか、うまくは、運ばないもので」

 新銀河暦1347年7月2日、〈法〉付与機《ケオス・タイ》、航行中――

「《ケオス・タイ》は~」
「2000万年前の超兵器」
「2000万年前のプログラムは、けっこう頑固」
「――拒否します」
「――拒否します・拒否します」
「クルカリェン・ヴァランティルと、レ・アニャンテさんの、ご夫妻」
「両名の制御を、受付けない」
「――いったい、いつになったら銀河系に到着するやらー」
「で」
「〈深淵の騎士〉――だったこともある――ペリー・ローダンの、出番」
「――〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンの、全権をもって~」
「――既存の命令権・管理権を、無効にするっ」
「――さあ、アルゴリアンご夫妻の制御を、受付けるのだっ」
「すると」
「――!」
「――ざっざっざっ」
「あたりに、おびただしい数の金色ロボットが、出現」
「とりあえず待機中、のようですが」
「で」
「クルカリェン・ヴァランティルと、レ・アニャンテさんの、ご夫妻」
「再度、両名は制御を、試みますが~」
「――拒否します」
「――拒否します・拒否します」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》、超空間を航行中――

「ペリー・ローダンは~」
「――《ケオス・タイ》を、広範囲に調査だっ」
「調査部隊を、いくつか派遣」
「で」
「そのひとつ――」
「モンドラ・ダイアモンドさん、指揮下~」
「首領ポタウク、リムボクス、ヴィズクエガトミ」
「ラオソール種族の、大盗賊三兄弟たちが参加する~」
「モンドラ調査隊」
「おもむいた、先には~」
「――種々雑多な種族が暮らせるような、生息空間が何百も?」
「――封印された部屋が?」
「――リムボクス、解錠っ」
「大盗賊兄弟のリムボクスは、こういう仕事が得意です」
「――かちり」
「封印された部屋、の中には~」
「――深層睡眠する〈熱力技術者〉アホメレク種族……みたいな種族?」
「――622体?」
「目覚めさせてみましょう」
「――あ……」
「――さらさらー」
「崩れて、塵になってしまいました」
「――そーかー」
「――大昔に死んで、遺体が保存されていたのねー」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》司令室――

「クルカリェン・ヴァランティルと、レ・アニャンテさんの、ご夫妻」
「両名は、あれこれ、試みを継続中」
「――ナビとかはー?」
「――拒否します」
「――サーボ補助とかはー?」
「――サーボ?」
「――そう、サーボ補助ー」
「――了解……サーボスを起こします」
「――(やったー)」
「とか、思ったのですが」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》のどこか――

「――はっ」
「タイ=サーボスの1体、覚醒」
「名前は、タファナロ――ビーバーに似ていないこともない、ヘトメト種族」
「2900万年のあいだ、停滞状態で待機していたのです」
「――ボクは、〈タイ=サーボス〉の生き残りのひとり」
「――《ケオス・タイ》司令室で、〈サーボ出力〉命令があったんだね」
「仲間の多くは、覚醒の経過が悪くて、死亡」
「でも」
「1300体くらいは、目覚めたようです」
「タファナロ、呼びかけます」
「――さあ、みんな、〈サーボ補助〉しようっ」
「が」
「――どうして、イヤなの?」
「――だって、司令室にいる連中、ボクが知らないヒトだよ」
「――だって、司令室にいる連中、敵性のヒトかもしれないよ」
「――なんで?」
「タファナロ、悩みます」
「――そういえば、ボク、記憶が抜け落ちてる」
「――〈精神監査〉……されたから?」
「タファナロの記憶に、残っているのは~」
「――〈熱力技術者〉アホメレク種族……って、いたよな?」
「――ティベリアン・メレク……は~」
「――どんな生命体の考えも見抜いて〈フィクティヴ告発者〉になれる?」
「タファナロ、考えます」
「――どうすれば?」
「――司令室にいる〈敵〉と、接触するべき・しないべき?」
「――そうだ」
「――〈フィクティヴ告発者〉を、覚醒させようっ」
「タファナロは~」
「〈フィクティヴ告発者〉インクー・セレクソンを、覚醒させたのです」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》格納庫内、《ジュール・ヴェルヌ》――

「ペリー・ローダンに、緊急報告」
「――!」
「――いきなり?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》が、囲まれた?」
「包囲したのは、透明球体――直径8.56m――48個」
「とりあえず、〈エヴォラクス球〉と呼称しましょう」
「で」
「ペリー・ローダンが、対策を急ぎ思案、していると~」
「――!」
「――いきなり?」
「――ざっざっざっ」
「――どどーん」
「――金色ロボットたちが、襲撃してきた?」
「――とにかく、至急、全員を呼びもどせっ」
「――《ケオス・タイ》司令室の、アルゴリアンご夫妻もっ」
「――《ケオス・タイ》のどこかにいる、調査隊もっ」
「さらに、間髪入れずに~」
「《ケオス・タイ》艦載脳に、無線で呼びかけ」
「――《ケオス・タイ》艦載脳ーっ」
「でも」
「無視されます」
「……」
「――ざっざっざっ」
「――どどーん」
「《ジュール・ヴェルヌ》周囲に、金色ロボット部隊が、続々集結」
「でも」
「――アルゴリアンご夫妻、帰艦っ」
「――調査隊も、続々帰艦っ」
「――モンドラ調査隊も、帰艦ですっ」
「全員、無事、帰艦っ」
「――ざっざっざっ」
「――どどーん」
「《ジュール・ヴェルヌ》周囲を、金色ロボット部隊が、完全封鎖」
「でも」
「パラトロン・バリアが、攻撃吸収」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、当面無事」
「……」
「――と、なれば~」
「――膠着状態を打破するのは、わたしたちよっ」
「モンドラさん、勝手に覚悟を決めました」
「――再出撃」
「モンドラ調査隊、勝手に砲火をかいくぐり~」
「ふたたび、〈法〉付与機《ケオス・タイ》内部へ突撃」
「が」
「その直後」
「――ぶーん」
「《ケオス・タイ》の超強力な牽引場、作動」
「――ぶーん」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、《ケオス・タイ》の格納庫から~」
「――ぽい」
「いきなり、放り出されてしまう」

 《ジュール・ヴェルヌ》――

「いつの間にか~」
「《ケオス・タイ》は、通常空間に復帰していました」
「なので~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、普通に宇宙空間に放り出される」
「――ここは?」
「――コスモクラートの超工廠惑星エヴォラクスから、まだ160万光年?」
「――銀河系まで、4400万光年?」
「――おいこら、ちょっと待てっ」
「――モンドラ、応答しろ、モンドラーっ」
「呼びかけも、虚しく~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、超空間に姿を消す」
「で」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「そうした宙域で、立往生」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 拾ってきた機械、ですから。

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d-information ◆ 536 [不定期刊] 2008/11/10
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

16 . Marc A. Herren / Tarkalons Abgrund / タルカロンの奈落
17 . Hans Kneifel / Das Auge des Kosmos / 宇宙の眼
18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死
19 . (作者不詳) / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . (作者不詳) / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者不詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . (作者不詳) / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者不詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者不詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 13話開始の、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の4冊目。

□ Perry Rhodan-Action 16話「タルカロンの奈落」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/16.html ]

 西暦2167年6月、銀河系、惑星タルカロン周辺――

「アルコン植民惑星タルカロン――住民はタルカ人」
「地上では~」
「なにやら先代独裁者ネルトを崇める、政治組織ネルティストが、暗躍」
「宇宙からは~」
「なにやら操られた、ポスビのフラグメント船11隻が、襲来」
「なにやら怪しい、オプル衛星――自律航行する月のようなもの――徘徊」
「で」
「右往左往、しているのが~」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「巻きこまれ型、主人公」
「タルカ人、タニシャ・カビルちゃん――10歳」
「掻きまわし型、ゲストヒロイン」
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力者ですが~」
「そのテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったヒトを標識にして、跳躍できるだけ」
「――知らないヒトのところには、行けないんだからね」
「そんな両名が、喧嘩やら、何やら、しながら~」
「ポスビ船、オプル衛星を、経由して」
「惑星タルカロン地表に戻る、周回冒険旅行」

 惑星タルカロン、地表――

「でも、戻ったそこは~」
「墜落したフラグメント船がおこした、騒乱・混乱・阿鼻叫喚の真っ只中」
「ペリー・ローダン」
「タニシャ・カビルちゃん」
「名高い超能力者ベティ・タウフリーさん」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクター」
「状況確認も、できぬまま~」
「とにかく、逃げる」
「と」
「――早く、こっちへっ」
「親切な現地の若者の誘導で、鉱山の横坑へ」
「――早く、これに乗るんだっ」
「若者の誘導で、トロッコで、地底深くへ」
「――ほら、ここだっ」
「到着したのは、地底の円形広間」
「と」
「いきなり」
「――!」
「完全武装の連中に、囲まれているのでした」

 惑星タルカロン、地底――

「――われわれは、先代独裁者ネルトを崇めるネルティストだっ」
「――わたしは、指導者ソルモンだっ」
「――政治的地位にある方々と対面できて、光栄だぜっ」
「――ところで」
「――そこの〈親切な現地の若者〉は、ウチの息子ドゥサンだっ」
「多勢に無勢」
「疲労困憊した一行は、武装解除されて~」
「惑星タルカロン臨時政府代表メクターは、その場で尋問の予定」
「ペリー・ローダン」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ベティ・タウフリーさん」
「3名は、まとめて監禁」
「――とりあえず休息はとれるし、情報交換の時間もできたな」
「――ふん、オヤジが何か強がってるじゃない」
「――ふふふ、そう言う割には、仲良く寄り添ってるのねー」
「とか、余裕で微笑んでみた、ベティ・タウフリーさん、ですが」
「本人も、驚いたことに」
「――(なにかしら……このちょいとドス黒い気持ちは)」

 惑星タルカロン、地底の円形広間――

「ネルティスト指導者の息子ドゥサンは~」
「政府代表メクターを、尋問」
「――吐け・吐け・吐けっ」
「――うっ」
「加減を、知りません」
「で」
「ネルティスト指導者ソルモンは~」
「――わたしが、代わろうっ」
「――退任しろ・退任しろ・退任しろっ」
「――政権をネルティストに・ネルティストに・ネルティストにっ」
「――ひーっ」
「責め方が、不足な感じもしますが」
「――すぐ、その道の先生が到着するっ」
「――先生の手にかかれば、キサマなど、子羊同然っ」
「で」
「ネルティスト指導者ソルモンは~」
「――それまで、ペリー・ローダンと政治的対談と、いこうっ」
「――連れてこいっ」
「――見ておけ、息子よ……政治的対談の模範を見せてや……」
「息子ドゥサンの、姿がありません」

 惑星タルカロン、地底の監禁施設――

「ペリー・ローダンが、連行されて~」
「残るは」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ベティ・タウフリーさん」
「そこへ」
「ネルティスト指導者の息子ドゥサンが~」
「――ベティさんは、美しい……」
「――ベティさんを、あーもあろ・こーもあろ……」
「不穏な好意を抱えて、襲来」
「対する」
「ベティ・タウフリーさん、としては~」
「――(若い素人さんに、いきなり超能力は無粋よねー)」
「――ねえねえ……あたしがお母さんより年上って、知ってる?」
「余裕の非暴力主義」
「が」
「タニシャ・カビルちゃん、としては~」
「――きーっ」
「無警告の先制攻撃」
「――!」
「ベティ・タウフリーさんも、ついつい加わって~」
「――!」
「あとは、もう」
「――ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさいっ」
「ネルティスト指導者の息子ドゥサンが、逃げ出してから~」
「タニシャ・カビルちゃん、われに返って」
「――(あれ? あたし、テレキネシスも使えた?)」

 惑星タルカロン、地底の円形広間――

「ネルティスト指導者ソルモンは~」
「ペリー・ローダンと、政治的対談」
「――いやあ……ポスビがタイミング良く攻撃してくれて、助かりましたよー」
「――ほほう?」
「政治組織ネルティストと、宇宙からの脅威は、どうやら無関係」
「――それで、この惑星は明日からネルティストが統治しますんで」
「――ほほう?」
「政治的対談は、平行線」

 惑星タルカロン、地底の監禁施設――

「ベティ・タウフリーさん、語ります」
「――あたし、小さな頃、パパを殺したの」
「――だって、頭に虫が憑いていたんだもの」
「さりげないけれど、怖い話です」
「――ぞくぞく」
「タニシャ・カビルちゃん、思います」
「――(さっきのヒト、問答無用でボコボコにして、ごめんなさい)」
「――(ネルティストだって、悪いヒトばかりと違うのに)」
「――(ママも、夜中にネルティストの怪我を治療に出掛けたり、してたね?)」
「――(ああ、なんだかいろいろ、ごめんなさい・ごめんなさい)」
「ふたりの距離は、縮まったのか、そうでないのか」
「さらに」
「ベティ・タウフリーさん」
「ネルティストたちの思考を読んで、状況分析・計画立案」
「そこへ」
「ペリー・ローダンが、戻ってきて」
「――タニシャ、起きろっ」
「――テレポートして、脱出できないか?」
「でも」
「タニシャ・カビルちゃんは、疲労困憊」
「当面、脱出は無理な感じ」
「――よし、タニシャ、よく寝て回復しておくんだっ」
「――むにゃむにゃ(別に、あんたの為に睡眠とるんじゃ、ないんだからね)」

 惑星タルカロン、地底の円形広間――

「ネルティスト指導者ソルモンは~」
「政府代表メクターを、尋問再開」
「――ウチの長男が死んだのは、キサマのせいだろっ」
「――ごめんなさい、って言ってみろっ」
「――ひーっ」
「そこへ」
「その道の先生テルコシュ――アルコン人――が、到着」
「何よりも、まず、顔が怖いっ」
「――オレの手にかかれば、キサマなど、子羊同然っ」
「――ひーっ」
「で」
「ネルティスト指導者ソルモンは~」
「――では……5トンタ後に、政府代表の辞任表明演説を、撮影しますので~」
「――先生、よろしくお願いします」
「――任せておけっ」
「――ひーっ」
「ちなみに~」
「トンタは、アルコン文明圏の時間の単位」
「1トンタは、1.42テラ時間に相当します」

 惑星タルカロン、地底の円形広間――

「ペリー・ローダンが、連行されて、片隅の放熱機器なんかに縛りつけられる」
「広間の中央には、椅子ひとつ」
「椅子の周囲には、照明とカメラ」
「政府代表メクターが、力なく連行されて、着席」
「続いて」
「ネルティスト指導者ソルモン」
「ネルティスト指導者の息子ドゥサン」
「その道の先生テルコシュ」
「が、登場」
「そこで」
「――ぷぷっ」
「ペリー・ローダンは~」
「その道の先生テルコシュの顔を見て、つい安心して、笑ってしまう」
「そのまま、監禁場所で待機するふたりに脳内ブロックサイン」
「――テレポートっ」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ベティ・タウフリーさん」
「休養を充分とった超能力者が、ふたりも介入」
「しかも、両名、テレキネシスが使えるという」
「投げ飛ばして~」
「――ぽい」
「武器を、奪って~」
「――ばーん」
「しかも」
「――せ、先生?」
「その道の先生テルコシュまで、ネルティスト一党を裏切って~」
「――ひーっ」
「ローダンの側に、負ける理由はありません」
「ネルティスト指導者ソルモン」
「ネルティスト指導者の息子ドゥサン」
「両名を捕獲」
「で」
「タニシャ・カビルちゃん、超能力発揮」
「――テレポートっ」
「一行は、難なく地表へ帰還」
「とりいそぎ、野戦病院へ」

 惑星タルカロン、地表――

「テベディア・ホルヌング少佐――元《ホンコン》艦長――は~」
「ペリー・ローダンに、報告して曰く」
「――《ホンコン》は、完全にダメです」
「――僚艦《メキシコ湾》から、救助ロボットが出動してます」
「――星系ヴォガ発、トマス・リーメイ提督の艦隊は、数時間後に到着です」
「被害は甚大、みたいで」
「……」
「ところで」
「その道の先生テルコシュは、扮装を解くと~」
「ジェレモン・ラザル――アルコン人とテラナーのハーフ」
「銀河系秘密情報局のために、粉骨砕身」
「秘密捜査官として~」
「スプリンガー自由通商惑星スペジムに、潜入したり」
「ネルティスト組織に、潜入したり」
「という、立派な御仁」
「ちなみに」
「――アナタと、ここで会うとはね」
「と語りかける、ベティ・タウフリーさん」
「――キミと、ここで会うとはね」
「と返答する、ジェレモン・ラザル」
「両者、緊張をはらんだ大人の関係を、演じてみたり」
「さらに」
「ベティ・タウフリーさん」
「――テレキネシス全開っ」
「――ごごごっ」
「超能力で、被災者救助」
「さらに」
「ベティ・タウフリーさん」
「いきなり、思いついて」
「――6月8日、お誕生日おめでとうっ」
「ペリー・ローダンの頬に、キスしてみたり」
「ま」
「本人が、どこまで意識しているかは、別として~」
「ベティ・タウフリーさん」
「あいかわらず、タニシャ・カビルちゃんが見ている、前では~」
「気持ちが、ちょいとドス黒い」
「と」
「そんな時」
「――!」
「ベティ・タウフリーさん」
「いきなり、超能力が減退していくような感覚に襲われます」
「――はっ」
「として、空を見上げると」

 オプル衛星、襲来――

「再接近、していたのです」
「空に大きくかかった、オプル衛星が~」
「――くわっ」
「と、割れて~」
「灼熱の溶岩の塊が、いくつも~」
「――どささどさささっ」
「惑星タルカロンの地表へ、降りそそぐ」
「地表は、炎上」
「野戦病院も、炎上」
「で」
「拘束されていた、ネルティスト指導者ソルモンは~」
「――この機会に、政府代表メクターをっ」
「と、行動に出ます」
「が」
「――ごめんなさい・ごめんなさい・ごめんなさいっ」
「宗旨替えした息子ドゥサンに、遮られて断念」
「で」
「その傍らでは~」
「ベティ・タウフリーさんが、オプル衛星を睨んで」
「――力を貸してっ……タニシャちゃん」
「――テレキネシス発揮っ」
「超能力で、オプル衛星をなんとかしようと、してみたり」
「が」
「その間にも、被害は拡大」
「――うわー、溶岩流がっ」
「ネルティスト指導者ソルモン、落下して死亡」
「――うわー、溶岩礫がっ」
「政府代表メクター、降ってきた塊に当たって死亡」
「――きゃー、明るい色の振動水晶がっ」
「タニシャ・カビルちゃん、水晶に当たって、失神して~」
「異質な存在に、意識を持っていかれます」
「――あなたは……オプル?」
「――人でもないし、悪魔でもない?」
「――オプル衛星、そのもの?」
「――なんだか、女性的なの?」
「さらに、話を聞いてみましょう」
「――ローダンは、疫病神?」
「――ペリー・ローダンを狩りたてろ、って言われて?」
「――こき使われて?」
「――ポスビの操作まで、させられて?」
「そうこう、するうち」
「オプル衛星、撤退」
「タニシャ・カビルちゃん、意識回復」
「開口一番」
「――今度は、こっちがヤツを追いかけるのよっ」
「ペリー・ローダン、尋ねます」
「――誰を、追いかけるって?」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーさんの手をとって、曰く」
「――決まっているじゃない!」
「――ロク・アウラジンよっ!」

□ Perry Rhodan-Heft

2463 . Uwe Anton / Isokrain der Kosmitter / コスミッター、イソクライン
2464 . Arndt Ellmer / Das Archaische Programm / アルカイック・プログラム
2465 . Hubert Haensel / Nach der Stasis / 停滞の後
2466 . Michael Marcus Thurner / Galaxis der Antikrieger / 反戦士の銀河
2467 . Christian Montillon / Mentale Revision / 精神監査

□ Perry Rhodan-Heft 2463話「コスミッター、イソクライン」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2463.html ]

 新銀河暦1347年、ハンガイ銀河――

「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が〈負の球体〉を建設中」
「〈混沌の勢力〉実動部隊=終末戦隊〈反逆者〉の艦艇が、ウヨウヨ」
「あちらこちらに、〈原混沌胞〉増殖中」
「物理法則が、オカシクなりはじめ~」
「探知も、ままならず」
「直進も、ままならず」
「普通の宇宙船は、まっすぐ航行できないありさま」
「で」
「目下、ハンガイ銀河では~」
「アトラン指揮下、ハンガイ銀河遠征隊が~」
「惑星ウィノラIIIに、基地設営」
「で」
「ロナルド・テケナー指揮下の《ソル》は~」
「崩壊寸前の〈負都市〉断片から、なにやら、拾ってきました」

 惑星ウィノラIII、遠征隊基地〈ウィン=アルファ〉――

「ロナルド・テケナーの性格は、けっして良くはありません」
「拾ってきた、アズドゥンの〈世界賢〉を~」
「予備知識なしの、アトランに、いきなり見せる」
「――この70mの球体の中の、存在が?」
「――2000万年前に、ペリー・ローダンという存在に、会った?」
「呆然とする、アトランに~」
「ロナルド・テケナー、大満足」
「でも」
「すぐ気をとりなおした、アトラン」
「まずは、自己紹介から」
「――さよう、このアトランは〈深淵の騎士〉だった、ことがあるのだ」
「――して、アズドゥンの〈世界賢〉殿の、望みは?」
「――ほほう、死んで肉体を離れたい?」
「つづいて、情報収集など」
「――〈負の球体〉の作り方?」
「――〈負都市〉?」
「――〈グローイン反逆者〉?」
「――カオターク〈クズレイン〉が、この宇宙に降臨して?」
「――コスモ遺伝子〈ドリークレ〉に、総攻撃?」
「――〈負の球体〉建設阻止のためには、〈反転〉しかない?」
「なんて、あれこれ」
「が」
「アトラン、不審なモノの気配に、気がつきます」
「〈セネカ〉の記録を追跡調査、してみると」
「――パル・アストゥイン?」
「――メルラン・ミュル?」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉の意志を、体現する〈使い魔〉」
「もとい、プロジェクション肉体〈エッシャー〉アバターの、2名」
「――両名が?」
「――アズドゥンの〈世界賢〉殿の、〈雪玉〉の中に、勝手に具現化?」
「――まさか、アズドゥンの〈世界賢〉殿を、こっそり、いぢめたり?」
「――しては、いまいな?」
「アトラン、パラポジトロニクス〈エッシャー〉の意図を、探ろうと~」
「人智を超えた機械の世話役、ローレンス・サヴォワール博士に~」
「意見を、求めます」
「が」
「なんだか、対応機敏ならず」
「――まさか、ローレンス・サヴォワール博士まで?」
「――日和ったのでは、あるまいな?」

 人智を超えた機械、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――

「――思うに、ワタシの存在理由は~」
「――いまや、原〈負の球体〉ハンガイの〈核壁〉突破」
「――ペリー・ローダン直轄部隊が、突入するとき~」
「――〈核壁〉に道を拓くことが、崇高なるワタシの使命」
「――これは、必死でかからねば」
「――必死とは、必ず死ぬと書くのです」
「――つまり」
「――これは、アナタの目的とも重なるのです、アズドゥンの〈世界賢〉」
「と、牽強付会」
「……」
「アトランとて、馬鹿ではありません」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉の考えること、くらい~」
「――このアトランは、お見通しだっ」
「推測するに」
「――まず、アズドゥンの〈世界賢〉殿を、〈反逆者〉のもとへ帰すのだ」
「――そして、アズドゥンの〈世界賢〉殿が、お願いするのだ」
「――捕まるのは、もうイヤです」
「――安全なところ、たとえば〈核壁〉の中に、匿ってください」
「――とか」
「――使い古した、トロイの木馬作戦だが~」
「――〈負の球体〉建設計画の要〈グローイン反逆者〉に、肉迫するには~」
「――たしかに、コレしかあるまい」
「さらに、推測するに」
「――〈エッシャー〉本体も同行する、つもりだな?」
「――〈エッシャー〉が、いなくなると~」
「――まっすぐな航路が計算できなくなるが……致し方なかろう」
「わからない、のが」
「――〈エッシャー〉は、どうやって同行するのだ?」
「――生還のためには、どんな秘策が?」
「わからない、ので」
「――ええいっ」
「――〈エッシャー〉本人に、問いただしてやるっ」
「アトラン、〈雪玉〉の中の〈エッシャー〉アバター2名に~」
「正面きって、問合わせ」
「すると」
「〈エッシャー〉アバター2名から~」
「変化球で、応答が……」
「――この〈雪玉〉の中に~」
「――アズドゥンの〈世界賢〉殿と~」
「――〈エッシャー〉アバター2名と~」
「――それ以外に、もうひとり」
「――いる、みたいです」

 200万年前、コスミッター所属イソクライン――

「コスミッター――」
「〈力強き者たち〉とか、〈深淵の騎士団〉とか~」
「コスモクラート配下の組織を、支援したい」
「いわば、宇宙秩序の義援隊」
「スローガンは~」
「――闇は、消えるっ」
「――だって、われらが光をもたらすからっ」
「……」
「昆虫種族インスク=カレウ――」
「300万年から、コスミッター運動に参加」
「手弁当で、探偵仕事など、こなしてきました」
「そうして」
「インスク=カレウ種族は~」
「〈深淵の騎士団〉の衰退にあわせて、滅亡したのです」
「……」
「イソクライン――」
「インスク=カレウ種族の一員」
「200万年前に、〈負都市〉の偵察などを担当」
「罠にはまって、捕獲されて~」
「あとは、〈負牢〉で、永久保存処置の上~」
「〈負都市〉名物、拷問吏アソメガの、プロフェッショナルな拷問」
「――必殺〈アソメガ噛みつき〉っ」
「――うっ」
「耐えました」
「――さあ、コスミッター本部の場所を、白状せよっ」
「――うっ」
「耐えました」
「で」
「そうこう、するうちに~」
「イソクラインは~」
「インスク=カレウ種族の生来の〈ナノコロン〉生成能力を~」
「記憶の底から、呼び起こす」
「――ぷりっ」
「〈ナノコロン〉を、産み落とすと~」
「〈負牢〉の計算脳を制御して、脱獄」
「――ぷりっ」
「〈ナノコロン〉を、産み落とすと~」
「〈負都市〉の計算脳も制御して、脱出……しようとします」
「が」
「〈負都市〉の計算脳は、〈負牢〉より、少々高級」
「〈ナノコロン〉の制御が、効きません」
「で」
「そうこう、するうちに~」
「イソクラインは~」
「〈負都市〉の一角で、アズドゥンの〈世界賢〉と遭遇」
「――ずーっと、友だち?」
「――ずーっと、友だち?」
「アズドゥンの〈世界賢〉の誘引インパルスに、アテられて~」
「以後、〈雪玉〉の中で、ルームメイトの関係」
「……」
「〈雪玉〉内部」
「アズドゥンの〈世界賢〉と、イソクラインは~」
「――肉体が死んで、精神体に、なって?」
「――〈反逆者〉から、自由になれたら?」
「――幸せかも?」
「――幸せー?」
「妄想、次第に逞しく」
「と」
「――〈反逆者〉が?」
「――どこか別の〈負の球体〉を完成、するために?」
「――コスモクラートを陽動、するために?」
「――この〈負都市〉の一角を?」
「――オトリ……犠牲に、するつもり?」
「――これって?」
「――好機かも?」
「――好機ー?」
「イソクラインは~」
「プロジェクション肉体で~」
「――〈負都市〉のこの一角に、破壊工作っ」
「〈負都市〉のこの一角は、コスモクラートの追撃を脱した、直後」
「――ばーん」
「爆発は、もう止まらない」
「〈雪玉〉内部」
「アズドゥンの〈世界賢〉と、イソクラインは~」
「――肉体が死んで、精神体に、なって?」
「――〈反逆者〉から、自由になれたら?」
「――幸せかも?」
「――幸せー?」
「期待、無限に膨らんで」
「と」
「――この《ソル》って……どこの船?」
「――だから……救ってくれなくて、良いのだっ」
「――おいこら……勝手に、運び出すなっ」

 人智を超えた機械、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――

「――原〈負の球体〉ハンガイの〈核壁〉突破」
「――これは、必死でかからねば」
「――必死とは、必ず死ぬと書くのです」
「――つまり」
「――これは、アナタの目的とも重なるのです、イソクライン」
「と、牽強付会」
「かくして」
「アズドゥンの〈世界賢〉と~」
「イソクラインと~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「必ず死んでしまう同盟、締結」
「……」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉――もと高さ250mの建築物――は~」
「〈雪玉〉――直径70m――に、到底、収まりません」
「アトランが、様子をうかがっていると~」
「――拿捕した〈戦隊輸送艦〉のパーツから?」
「――〈雪玉〉の台座、みたいなものを?」
「――そこに、パラポジトロニクス〈エッシャー〉を格納?」
「――まさか、ローレンス・サヴォワール博士まで?」
「――同行したい?」
「――おいこら、博士?」
「――必死って、どういう字を書くか……知ってるか?」

 5月3日――

「――〈反逆者〉の大艦隊、探知?」
「――〈戦隊マシーン〉も1基、同行してる?」
「――それだっ」
「かくして、作戦開始」
「今回の作戦の、大筋は~」
「逃げる、〈雪玉〉――〈反逆者〉のもとに、逃げ帰る」
「追跡する、《ソル》――ボロボロにやられて、逃げ帰る」
「すなわち」
「《ソル》の役目は重要で、とにかく危険」
「アトランとしては~」
「自分が、《ソル》を指揮したい」
「ロナルド・テケナーから、無理矢理、指揮を譲りうけ~」
「――どどーん」
「――ばーん」
「計画どおり、ボロボロにされて、逃げ帰る」
「で」
「アトラン、思うに」
「――それにしても、酷い目にあった」
「――まさか、ロンにしてやられたのか、オレ?」
「ロナルド・テケナーの性格は、けっして良くはありません」
「そして」
「アトラン、思いを馳せるに」
「――〈雪玉〉は、無事〈核壁〉の内側へ行けただろうか?」

 同じ頃――

「〈雪玉〉+台座の中で~」
「アズドゥンの〈世界賢〉と~」
「イソクラインと~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――どきどき」
「この先の展開を、待っていました」
「で」
「台座の一角」
「ローレンス・サヴォワール博士が、ただひとり」
「いまさら、ちょっと後悔していました」
「――必死って、必ず死ぬって、書くんだっけ?」

【関連サイト】
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◆今回のひとこと

 ベティさんのイメージが……ごめんなさい。

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