2008年12月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ ATLAN Monolith-Zyklus

2 . Rüdiger Schäfer / Todeszone Zartiryt / 死の宙域ザルティリット
3 . Hans Kneifel / Echo der Verlorenen / 失われた者たちの残響

 Fan-Pro (Fantasy Productions) 社が刊行する、ポケットブックシリーズ。

□ ATLAN Monolith-Zyklus 2巻「死の宙域ザルティリット」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/buecher/monolith/2.html ]

 新銀河暦3112年4月、星系ザルティリット――

「パドポールとシンヤンさんのアコン人夫妻――ブスライ放浪民所属――は~」
「《モロック》――全長30mの搭載艇――で~」
「惑星ザルティリットへ」
「――お宝を拾って、荒稼ぎだぜ、ハニー」
「シンヤンさんは、族長の姪」
「パドポールは、次期族長になるだろう男」
「そんな、ふたりは~」
「最新式のテラ製宇宙服など、装着していたりする」
「……」
「惑星ザルティリット――」
「地表はガラス化した荒野、生命なし」
「――きっと、太古、戦争があったんだぜ、ハニー」
「パドポールは、26歳」
「猪突猛進」
「――深さ何kmもの、裂け目が?」
「――惑星ザルティリットの北半球を、縦断して?」
「――きっと、あそこにお宝だぜ、ハニー」
「――ちょっと、慎重に……」
「――突入だ」
「深さ何kmの裂け目に突入した、アコン搭載艇《モロック》ですが~」
「――!」
「転送時の衝撃みたいなものを、感じたと思ったら~」
「そこは、惑星ザルティリットの周回軌道上」
「――いったい、何が、どうなった?」
「と、そこへ」
「アコン搭載艇《モロック》の探知装置が、警報発令」
「どこかの船が、星系ザルティリットに進入したのでした」

 USO巡洋艦《イマソ》――

「アトランは~」
「惑星タナトンで遭遇した太古遺物〈モノリス〉の、謎を追って~」
「――ハイパー・エネルギー衝撃波を、探知した?」
「――惑星タナトンの〈モノリス〉と、同じ?」
「――発進だっ」
「――目標は、惑星ザルティリット」
「かくして」
「星系ザルティリットへ」
「……」
「星系ザルティリット――」
「惑星4つ」
「小惑星の環がひとつ――ブラックホールを、周回しているようです」
「――〈モノリス〉は、どこだ?」
「ブラックホールのおかげで、特定困難」
「――まず、惑星ザルティリットに、ゆっくり接近だ」
「――キント・センターの分析結果を待って、慎重に……」
「――接近だ」
「……」
「片時も落ち着かない、アトランは~」
「科学部長クリスティナ・ガブリエル中佐を、訪問」
「――ブラックホールは人工的なモノかも、です」
「――質量が小さ過ぎ、なのです」
「――ゾンデ2基を、派遣して~」
「――ブラックホールのエルゴ球を観測してみる、です」

 惑星ザルティリット周回軌道上、アコン搭載艇《モロック》――

「パドポールとシンヤンさんが、観測していると~」
「星系ザルティリットに進入した、未知船は~」
「――!」
「リニア航程1回で、ブラックホールのエルゴ球の中へ」
「パドポールは、猪突猛進」
「――きっと、あそこにお宝だぜ、ハニー」
「――だから、慎重に……」
「――突入だ」
「アコン搭載艇《モロック》は、ブラックホールのエルゴ球の中へ」

 惑星ザルティリット、USO巡洋艦《イマソ》――

「予備調査、開始です」
「地表はガラス化した荒野、生命なし」
「――太古、大災厄があった?」
「――その際、惑星質量の一部を、失って?」
「――赤道から北極まで、全長6000kmの裂け目が、出来た?」
「推測して、みましょう」
「――100万年前より、もっと以前から?」
「――この星系の中心星は、すでにブラックホールになっていた?」
「――50万年前、一惑星が重力に引き裂かれて、降着円盤を形成?」
「――その余波で、諸惑星の地中深くに、大量の5次元水晶が生成された?」
「――その余波で、諸惑星の生命は壊滅?」
「アトランは~」
「5万年前のレムール人VSハルト人の大戦争を、思い出したり」
「で」
「調査部隊が地表に降下して、調査開始です」
「――ガラス化した荒野に埋もれた、太古宇宙船の残骸?」
「アトラン」
「USO工作員サンチュン」
「プロフォス人イアサナ・ウェイランドさん――若輩ながらレムール史専門家」
「3名は、太古宇宙船の残骸に、足を踏み入れる」
「と」
「――ふわふわ~」
「幽霊みたいな球体が、いくつもやってきて~」
「――ぐすんぐすん」
「悲しみの感情を、まき散らす」
「――まさか、〈モノリス〉建造者の、生き残り?」
「――〈失われた者たち〉と、呼んでおこうか?」
「想像して、みましょう」
「――100万年前より、もっと以前?」
「――恒星が、ブラックホールに変容した、大災厄に際して?」
「――肉体なしの存在形態に、移行したとか?」
「幽霊球体たちは~」
「――ぐすんぐすん」
「悲しみの感情は、調査部隊に伝染し~」
「――うっ……生まれてきて、ごめんなさい」
「このままでは、全員がダメになってしまいます」
「ところで」
「幽霊球体たちは~」
「どうやら、アトランの細胞活性装置に、反応しているようです」
「――うっ……長生きして、ごめんなさい」
「かくして」
「調査隊は、ネガティブ思考に負けて、USO巡洋艦《イマソ》に、撤退」
「なんとか、憂鬱から脱します」
「――40kmの裂け目に向かった、もう一隊は?」
「――破壊の痕跡しか、見あたらない?」
「――ならば、〈モノリス〉は、どこ?」
「――まさか……ブラックホールの、エルゴ球に?」
「エプサル人、ラミト・クロードリン首席操縦士は~」
「――《イマソ》自体を危険にさらすのは、反対です」
「アトラン」
「USO工作員サンチュン」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん」
「3名は~」
「三座駆逐機《IM=Z=1》で~」
「――リニア駆動っ」
「エルゴ球へ」
「……」
「――ごごごごっ」
「エルゴ球の中は、すべてが高速移動」
「でも、すぐに」
「――〈モノリス〉、発見っ」
「幸先が良かったのか、悪かったのか」
「――〈モノリス〉方面から、攻撃?」
「――ばーん」
「三座駆逐機《IM=Z=1》は、大破」
「脱出した、3名は~」
「懸命に、〈モノリス〉にとりつきます」

 エルゴ球内、アコン搭載艇《モロック》――

「パドポールとシンヤンさんが、追跡してみると~」
「――未知船=テラのコルヴェットから、攻撃?」
「――ばーん」
「拿捕されて、しまうのでした」
「……」
「ふたりを捕虜に、したのは~」
「少し前に、アトランによって~」
「惑星タナトンを追われた、〈銀主〉筆頭マルチャー」
「年齢150歳以上の、狡猾なテラナーです」
「ふたりは~」
「〈モノリス〉内に、連行されて~」
「――尋問?」
「でも、その時」
「〈銀主〉筆頭マルチャーに、部下から報告」
「――もうひとつの飛行物体が、エルゴ球に進入?」
「――もちろん、撃墜だっ」
「――生存者がいたら、殺すのだっ」
「と、〈銀主〉筆頭マルチャー」
「ふたりの尋問なんて、後回し」
「目的の場所に、たどりつくのが、最優先」
「ふたりは~」
「ついていくしか、ありません」
「――目的の場所?」
「――中心部の、サイコロ型の〈ブンカー〉?」
「が」
「近づくと~」
「――サイコロ型の〈ブンカー〉の防御設備が、作動?」
「〈銀主〉筆頭マルチャーの部下・数人、即死亡」
「でも」
「本当に大事な施設、なのでしょう」
「〈銀主〉筆頭マルチャーは~」
「部下の屍を踏みこえ、〈ブンカー〉を目指す」

 USO巡洋艦《イマソ》、ブラックホールを周回する小惑星環の近傍――

「《イマソ》艦長ナイレス・シマーズさんは~」
「突然」
「――!」
「うなじを引っぱられる、イヤな感じ」
「直後」
「――!」
「艦内エネルギー供給・途絶、自動警報・発令」
「――何が、おこったの?」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「惑星ザルティリット周回軌道上に、遷移させられていました」
「遷移した距離、1億2100万km」
「さらに」
「融合炉すべてが、稼働停止」
「技術主任ミルトン・エルクスは~」
「――融合反応が、再開できない?」
「――備蓄エネルギーを、生命維持装置に回せっ」
「――あと、反撥場にも回せっ」
「なんて、応急処置」
「で」
「2分36秒後――」
「ふたたび」
「――!」
「うなじを引っぱられる、イヤな感じ」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「ブラックホールを周回する小惑星環の近傍に、戻っていました」
「――何が、おこっているの?」
「――まさか?」
「――また、2分36秒後に?」
「――また、惑星ザルティリット周回軌道上に、戻るとか?」
「で」
「2分36秒後――」
「――!」
「思ったとおり、でした」

 〈モノリス〉――

「アトラン」
「USO工作員サンチュン」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん」
「3名は~」
「〈モノリス〉外壁を、爆破」
「イアサナ・ウェイランドさんの酸素タンクが、破片で破損したり」
「それでも、なんとか全員、無事、潜入」
「イアサナ・ウェイランドさんは~」
「――壁画みたいなモノを、解析したいの」
「そこへ」
「――ばーん」
「〈銀主〉筆頭マルチャーの部下たち、一行を追いつめます」

 USO巡洋艦《イマソ》、2分36秒間隔の遷移=振り子運動中――

「一介の技術者マーカス・マーテン、悩んで曰く」
「――知ってるはずなんだ、2分36秒のモノ」
「――なんだっけ?」
「探知技師サンタリン、推測して曰く」
「――敵艦をブラックホールに抛りこむ、罠?」
「――それが、5万年前から、まともに機能していないとか?」
「状況は、最悪です」
「備蓄エネルギーで、反撥場を展開していますが~」
「これが切れたら、USO巡洋艦《イマソ》は最期です」
「さらに、遷移の苦痛から~」
「――鎮痛剤を、よこせー」
「乗員は、反乱の一歩手前まで、行くのです」
「主任医師アタイル、曰く」
「――根本的解決には、なりませんよー」
「――痛みを抑えるから、鎮痛剤なんです」

 〈モノリス〉内――

「アトラン」
「USO工作員サンチュン」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん」
「3名は~」
「敵増援に、絶体絶命」
「そこへ」
「――シャーっ」
「出現したクモ型ロボットが、敵部隊を打倒」
「アトランにレムール語で挨拶して、曰く」
「――〈光運ぶ者〉、実験ステーション2へ、ようこそ、シャーっ」」
「――ワタシの名前は、カリファーです、シャーっ」
「つまり」
「――5万年前?」
「――レムール人が、〈モノリス〉を広範囲に研究していた?」
「クモ型ロボット=カリファーは~」
「――シャーっ」
「数万年の間に壊れたらしく、なんだか調子がとってもオカシイ」
「それでも」
「奉仕の心は、忘れない」
「――〈モノリス〉中心部に運んでくれ、全速力で」
「――シャーっ」
「超特急」

 〈モノリス〉中心部――

「アトラン一行が~」
「〈モノリス〉中心部に、到着すると~」
「まさに~」
「〈銀主〉筆頭マルチャーの団体さんが~」
「サイコロ型の〈ブンカー〉に、とりつこう、という場面」
「まともに戦っても、勝ち目はなさそう」
「アトラン、作戦立案して、曰く」
「――オレ、イアサナ、カリファーが、〈モノリス〉外縁に爆弾を仕掛けるっ」
「――サンチュンは、敵が動揺した隙に、突入だ」
「で」
「アトラン」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん」
「クモ型ロボット、カリファーは~」
「――シャーっ」
「〈モノリス〉外縁部へ」
「途上、アトランは~」
「クモ型ロボット、カリファーから、あの手この手で情報収集」
「しようと、します」
「でも」
「――シャーっ」
「故障は、かなりヒドイようです」

 〈モノリス〉中心部――

「〈銀主〉筆頭マルチャーは~」
「なんとしても、〈ブンカー〉に、たどりつきたい」
「でも、〈ブンカー〉周囲は、防御装置とハイパー放射線」
「こうした場面では~」
「捕虜を、有効活用しましょう」
「――オマエがたどりつけたら、女房は解放してやる」
「捕虜パドポールの性格は、思いこみ激しく猪突猛進」
「――きっと、助けてみせるぜ、ハニー」
「――ちょっと、待って……あ」
「捕虜パドポールは~」
「サイコロ型の〈ブンカー〉手前で、くずおれました」

 USO巡洋艦《イマソ》、振り子運動177回目――

「乗員は、全員ふらふら」
「指導陣が到達した、絶望的な結論は~」
「――全員で、宇宙服着て、艦を放棄?」
「――なんとか、惑星ザルティリットの地下施設に、たどりついて?」
「――無傷で空気がある部屋を、探す?」
「これにより、10時間、稼いで~」
「アトランが戻って、なんとかしてくれるのを、期待しましょう」
「で」
「――総員、宇宙服着用っ」
「技術者マーカス・マーテンも、最新式のテラ製宇宙服着用」
「その瞬間、思い出しました」
「――これだよ、2分36秒のモノっ!」

 〈モノリス〉外縁部――

「アトラン」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん」
「クモ型ロボット、カリファーは~」
「――シャーっ」
「〈モノリス〉外縁部に、到着」
「レムール人研究施設の部屋が、いくつも」
「〈失われた者たち〉の関係諸物が、集められています」
「その中で」
「――あ」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん、うっかり機器を操作」
「――うわぁっ」
「アトランは、レムール人の分析装置に呑みこまれてしまいます」
「救出しましたが、息も絶えだえ」
「そこへ」
「――ばーん」
「〈銀主〉筆頭マルチャーの部下4名に、発見されて」
「レムール人研究施設、大破」
「〈失われた者たち〉の関係諸物、大半を喪失」
「アトランは、イアサナ・ウェイランドさんを連れて、なんとか逃走」
「すると」
「USO工作員サンチュンから、通信」
「――大提督っ……ざざざ」
「――〈ブンカー〉内部に到達……しましたが……ざざざ」
「――もうダメかも……ざざざ」
「アトランは~」
「――オレが混じっているのが、敵にバレるだろ」
「と、内心、舌打ちしますが」
「USO工作員サンチュンを、助けないわけにも、いきません」
「――カリファーっ」
「――中心部に運んでくれ、全速力で」
「――シャーっ」
「超特急」

 〈モノリス〉中心部――

「USO工作員サンチュンは、サイコロ型の〈ブンカー〉に、じりじり接近」
「ハイパー放射線の影響で、とにかく凄い眠気」
「刺激剤で気力を持たせて~」
「――ばーん」
「〈ブンカー〉前で~」
「〈銀主〉筆頭マルチャーと部下一党を、麻酔銃で攻撃」
「〈ブンカー〉に、飛びこみます」
「その隙に~」
「捕虜シンヤンさんは~」
「亭主パドポールを、〈ブンカー〉から引き離す」
「が」
「〈銀主〉筆頭マルチャーには、まだ余力がありました」
「捕虜シンヤンさんとパドポールを、再捕獲」
「捕虜パドポールは、重傷を負うのです」
「で」
「〈ブンカー〉内部」
「USO工作員サンチュンは~」
「〈銀主〉筆頭マルチャーの部下5名に、包囲され~」
「絶対絶命」
「宇宙服のバリアも飛翔装置も、すでに壊れているのでした」

 USO巡洋艦《イマソ》、振り子運動中――

「技術者マーカス・マーテン、曰く」
「――2分36秒は、テラ製宇宙服の定期検査の間隔だっ」
「――遷移を引き起こしている、壊れた太古防衛施設が~」
「――定期検査のインパルスを引き金に、勝手に作動しているんだっ」
「疑問氷解」
「唯一、残った疑問は~」
「――どうして、そんなインパルスが登録されたんだか……」
「つまり」
「ここ数万年来、はじめて~」
「惑星ザルティリットの裂け目に突入したヒトたち」
「パドポールとシンヤンさんのアコン人夫妻が~」
「最新式のテラ製宇宙服など、装着していたのが、きっかけなのですが」
「それは、それとして」
「で」
「――宇宙服600着をすべて、機能停止っ」
「しかし」
「2分36秒後――」
「――!」
「振り子・遷移は止まりません、でした」

 〈モノリス〉中心部――

「USO工作員サンチュンは、〈ブンカー〉内部で孤立無援」
「そこへ」
「――シャーっ」
「出現したクモ型ロボット、カリファーが、敵部隊を打倒」
「捕虜シンヤンさんは、重傷の亭主パドポールを連れて~」
「〈ブンカー〉に、逃げこむ」
「で」
「〈ブンカー〉前で足止めされた、〈銀主〉筆頭マルチャー一党」
「とうとう」
「〈ブンカー〉の前面で、重砲を組み立て始めました」
「つまり」
「USO工作員サンチュン、絶体絶命の状況に変化なし」
「――カリファー……」
「――急いで、〈光運ぶ者〉を〈ブンカー〉の中へ……」
「それだけ、言って~」
「USO工作員サンチュンは、意識を失うのでした」

 USO巡洋艦《イマソ》、あいかわらず、振り子運動中――

「技術者マーカス・マーテン、曰く」
「――艦の中枢ポジトロニクスが、宇宙服の定期検査シグナルを送ってる?」
「――設定変更して、再起動しないとっ」
「でも」
「艦の中枢ポジトロニクスの周囲は、真空です」
「宇宙服は、すべて機能を停止させてしまったし」
「――ボクが、やりますっ」
「技術者マーカス・マーテンは~」
「生命とひきかえに、中枢ポジトロニクスを再起動」
「……」
「かくして」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「ひとりの技術者の犠牲の、もと~」
「遷移の永久振り子運動を、脱し~」
「機能回復」
「と」
「探知したのが~」
「――ブラックホールから、凄いハイパー震動ですっ」

 〈モノリス〉中心部、中央ホール――

「アトラン」
「レムール史専門家イアサナ・ウェイランドさん」
「両名は~」
「クモ型ロボット、カリファーの、手引きで~」
「こっそり、〈ブンカー〉に潜入」
「疲労困憊のUSO工作員サンチュン」
「シンヤンさん」
「重傷のパドポール」
「3名と合流」
「アトランの指示で~」
「クモ型ロボット、カリファーは~」
「――シャーっ」
「〈ブンカー〉前面で組み立て中の重砲を、破壊」
「――ばーん」
「で」
「――〈銀主〉筆頭マルチャーは?」
「――逃げた?」
「――追うのだっ」
「クモ型ロボット、カリファーは~」
「5名を連れて、アコン搭載艇《モロック》へ」
「――ありがとう、カリファー」
「――シャーっ」
「アコン搭載艇《モロック》は~」
「〈銀主〉筆頭マルチャーのコルヴェット《ロニン》を、追う」

 星域ザルティリット――

「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「――ブラックホールから、コルヴェット1隻?」
「――追跡よっ」
「そこへ」
「――星系外から、アコン船?」
「――どどーん」
「アコン船は、USO巡洋艦《イマソ》を砲撃」
「……」
「アコン船は、ブスライ放浪民の族長の船」
「パドポールとシンヤンさんの、アコン人夫妻は~」
「エルゴ球に突入する直前、ゾンデ1基を設置していました」
「ブスライ放浪民・族長船《カルトゥール》は~」
「ゾンデに呼ばれて、救援に来て~」
「誤解して、いるのでした」
「……」
「そうこう、するうち~」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「――ブラックホールから、小型船1隻?」
「――通信が、来てる?」
「――わあ、アトランだ?」
「小型船=アコン搭載艇《モロック》は~」
「USO巡洋艦《イマソ》の格納庫に、転がりこむ」
「で」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「ブスライ放浪民・族長船《カルトゥール》と、無線連絡」
「誤解を解いて~」
「〈銀主〉筆頭マルチャーのコルヴェット《ロニン》を、追う」
「ところが」
「無線連絡の、直後~」
「ブスライ放浪民・族長船《カルトゥール》は~」
「惑星ザルティリットの地下防衛機構を刺激して」
「――どどーん」
「防衛機構の砲撃で、大破」
「――ひゅるるるー」
「惑星ザルティリットに、墜落」
「で」
「USO工作員サンチュンは~」
「単身、小型駆逐機《ムーンデンジャー》に搭乗」
「〈銀主〉筆頭マルチャーのコルヴェット《ロニン》を、追う」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「惑星ザルティリットで~」
「ブスライ放浪民・族長船《カルトゥール》の、生存者救出」
「……」
「さて」
「逃げる、〈銀主〉筆頭マルチャーのコルヴェット《ロニン》」
「追う、USO工作員サンチュンの小型駆逐機《ムーンデンジャー》」
「USO巡洋艦《イマソ》は~」
「両者の動向を、探知追跡しますが~」
「――両者共、リニア空間に入りました」
「すると」
「――うっ」
「苦しがるのは、なぜかアトラン」
「USO工作員サンチュンと、距離が開くと~」
「――うーっ」
「なんだか、もう、死にそうな様子」
「ふたりは、なにか見えない糸で、つながっているようです」

 惑星ザルティリット――

「墜落した、ブスライ放浪民・族長船《カルトゥール》」
「生存者は、わずか21名」
「死者・行方不明者、多数――遺体の大半は外傷もないのですが」
「生きのびた族長は、宇宙服のヘルメットの中で~」
「はらはらと、涙するのでした」

□ Perry Rhodan-Heft

2471 . Arndt Ellmer / Das Geschenk der Metaläufer / メタランナーの贈り物
2472 . Michael Marcus Thurner / TRAICOON 0096 / 《反逆コーン0096》
2473 . Leo Lukas / Verrat auf CRULT / 《クルルト》での反乱
2474 . Hubert Haensel / Zwei Psi-Emitter / 2つのプシ放射体
2475 . Hubert Haensel / Opfergang / 犠牲行

□ Perry Rhodan-Heft 2471話「メタランナーの贈り物」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2471.html ]

 新銀河暦1347年――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈時称作戦〉特務艦《ジュール・ヴェルヌ》」
「全長2400mの、亜鈴型」
「直径800mのアポロ級球形艦《JV1》と《JV2》を~」
「全長800mの円柱状の中央艦体で、繋いだ形」
「タレ・シャルム銀河から~」
「――急いで、銀河系に帰らねば」
「拾ってきた、直径1126kmの巨大構造物」
「2000万年前の超兵器=〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「に、《ジュール・ヴェルヌ》を積みこんで~」
「途中、アスドラン銀河で途中下車、したものの~」
「以後は66日、超空間をノンストップ」
「その間~」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内では~」
「新装備の発見が、あったりして」
「なぜ~」
「自分たちの艦で、新装備が発見されるのでしょう」
「――コスモクラートの超工廠惑星、エヴォラクスで~」
「――メタランナー種族が、〈修理〉してくれたもんでなー」
「メタランナー種族は、超優秀な技術者」
「三度の飯より、修理好き」
「修理した機器は、なんと新品よりも高性能に」
「で」
「あらたに、発見されたのは~」
「――直径21.81cm、マットブラックの球体が、360個?」
「エヴォラクス球と、呼ぶことにしましょう」
「用途は、目下のところ不明」
「メラグラヴ駆動に追加されているのは、確実」
「小型アンティテンポラル干満フィールドも、改造」
「デーリアン反応炉も、改造」
「パラトロン・コンヴァーターにも、追加モジュール」

 銀河系まで、400万光年――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、計測のため、一時、通常空間に復帰」
「目下~」
「〈混沌の勢力〉は、ハンガイ銀河に〈負の球体〉を建設中」
「局部銀河群は、〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の、ほぼ占領下」
「銀河系および諸銀河は、超機動要塞カオテンダーの原材料扱い」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルだけが~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、いまも泥沼の籠城戦」
「そんな状況を、踏まえ~」
「接近は、あくまで慎重に」
「――次の航行で、銀河系主平面の上方400光年に出るのだ」

 銀河系主平面上方、400光年――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「銀河系の通信を、拾って~」
「情報収集すること、数時間」
「――ほとんど、〈反逆者〉の通信ですねー」
「――現在は……新銀河暦1347年6月27日?」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内時計は、新銀河暦1347年9月25日」
「――3ヶ月、ズレてる?」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、時間航行艦」
「〈文脈改竄機〉で、現在と2000万年前の過去を、往復したのです」
「3ヶ月くらいは、小さな誤差」

 惑星テラまで、2400光年の一恒星――

「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「恒星に隠れて、待機」
「ハルト人、イホ・トロト」
「クルカリェン・ヴァランティルとレ・アニャンテさん――アルゴリアン夫妻」
「他、志願者200名が~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》で、留守居役」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》で、星系リゲルへ」

 星系リゲル――

「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――移動転送基地《モトランス20》がいるはず、だが~」
「星系リゲルに、移動転送基地《モトランス20》の姿なし」
「――置いていったらしいゾンデと、通信が繋がりました」
「認証の上で、通知されたのが~」
「――移動転送基地《モトランスOC1》が、1205光年先にいる?」
「で」
「移動転送基地《モトランスOC1》は~」
「あらためて、認証の上~」
「まずは、伝令艦を、星系ソルに転送」
「その後、《ジュール・ヴェルヌ》を、星系ソルに転送」
「〈裏門〉転送機を、抜ければ~」
「星系ソルまでは、一瞬です」

 星系ソル、土星軌道――

「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――ここで、足止め?」
「レジナルド・ブル指揮下の旗艦《レイフ・エーリクソンII》」
「機動要塞《プラエトリア》」
「一艦隊に包囲されて、徹底的な臨検」
「ペリー・ローダン」
「モンドラ・ダイアモンドさん」
「グッキー」
「3名は、転送機で《レイフ・エーリクソンII》へ」
「レジナルド・ブルと、久々の再会」
「で」
「ペリー・ローダンとしては~」
「――2000万年前にはな~」
「――タレ=シャルム銀河の、〈負の球体〉建設阻止運動が~」
「――凄いことに」
「レジナルド・ブル、驚愕」
「が」
「レジナルド・ブルとしても~」
「――じつは、隣の部屋にはな~」
「――凄いことに」
「ペリー・ローダンの、死んだはずの息子ロワ・ダントンが、隠れていたり」
「ペリー・ローダン、驚愕」
「感動の再会、でもありますが」
「このあたりで」
「スクープを嗅ぎつけたマスコミが~」
「暴走」
「しかも、妙な誤解をしている」
「――星系ソルに、亜鈴型艦《ソル》帰還?」
「なので」
「レジナルド・ブルは、やむなく緊急記者会見」
「――コレは、《ソル》ではないっ」
「――特務艦《ジュール・ヴェルヌ》というっ」
「――ペリー・ローダンが、秘密作戦から帰到したのだっ」

 星系ソル内、《ジュール・ヴェルヌ》――

「ペリー・ローダン指揮下、《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「オーバーホールのため、衛星ルナに針路をとる」
「と、いきなり」
「――《ジュール・ヴェルヌ》艦内から?」
「――エヴォラクス球から?」
「――微弱な、高次元放射?」
「同時に」
「惑星テラ上、マーク・ロンドンから、緊急報告」
「――ファウン・スズケさんが、ざざざって、消えそうなんですけど」
「ファウン・スズケさんは、意識集合体〈ニュークリアス〉の代表者」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の、何かが?」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉を?」
「――パラメカ的に、走査している?」
「報告をうけた、ペリー・ローダンは~」
「――艦内に非常警報、発令っ」
「――まさか、トロイの木馬では・トロイの木馬では?」
「で」
「《ジュール・ヴェルヌ》」
「あらためて~」
「機動要塞《プラエトリア》」
「クェーサー級〈LFT-BOX〉500隻」
「に、包囲されることに」
「……」
「同じ頃」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内で~」
「――!」
「いきなり」
「青色した操作盤のようなもの、各艦体に各1基=計3基出現」
「そして」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「停止していた、フィールド駆動で~」
「ありえない、1230km毎秒毎秒で加速」
「エヴォラクス球の高次元放射は、増加の一途」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「恒星ソルへ向けて、加速する」
「ハイパー物理学的抵抗が、増大した昨今~」
「ありえない、光速の25%で超空間へ」
「恒星ソルの光球内で、通常空間復帰」
「超空間突入前、秒速7万5000kmに達していた速度は」
「秒速618kmに」
「艦長ランツ・アーキン、ペリー・ローダンに報告して曰く」
「――当艦、そもそも、こんな時間短縮は無理なのですが」
「――たったいま、やってしまいました」
「呆然と、していると~」
「第一青色操作盤の、上で~」
「メタランナー種族、ノクス・ハウトルンの立体映像が、出現して曰く」
「――おめでとうございます」
「――トラフィトロン駆動のアクティベーションに、成功しました」
「解説に、よると」
「エヴォラクス球=トラフィトロン変換器、らしい」
「――〈深淵の騎士〉たる者、強力な宇宙船を使わなくては」
「――と、思うのです」
「――〈光胞〉を建造するには、時間が不足だったので~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を、類似の超宇宙船に、改造してみました」
「――既設のハイパー抽出器3基と、トラフィトロン変換器144基が~」
「――改装の肝、です」
「――トラフィトロンは~」
「――ご近所の適当な高次元場から、プシ物質を自動充電する優れモノ」
「――でも」
「――出荷時は、お試し分しか充電していないのです」
「――ごめんなさい」
「つまり」
「まずは、アクティベーションしてから~」
「あらためて充電しろ、ということらしい」
「――トラフィトロン装置は~」
「――星系ソルの高次存在を確認して、はじめて利用可能になるのです」
「――万一」
「――〈深淵の騎士〉ペリー・ローダンが、嘘つきだったら、困るので~」
「――保険として、アクティベーション機能など、つけておいたのです」
「つまり」
「先刻の、〈ニュークリアス〉関連の騒動は~」
「アクティベーションのための走査、ということらしい」
「――トラフィトロン変換器は、充電を開始します」
「――充電したプシ物質は~」
「――駆動系だけ、でなく~」
「――多用途に、利用されます」
「――青色制御板3基は~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》が分離中は、各艦体用として~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》が合体中は、どの制御板も全艦用として~」
「――ご利用いただけます」
「――ただし」
「――正しい制御変数に、ついては~」
「――乗員が自分で、探してみてください」
「――ぷつっ」
「第一青色操作盤の上で~」
「メタランナー種族、ノクス・ハウトルンの立体映像が、消えました」

 星系ソル内、《ジュール・ヴェルヌ》――

「目下のところ~」
「青色操作盤は~」
「――トラフィトロン変換器を、充電中です」
「――充電が終わってから、操作してください」
「ところが」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、あいかわらず加速継続中」
「このままでは~」
「星系ソルを囲むテラノヴァ・バリアに、衝突必至」
「顔面蒼白の、ペリー・ローダンは~」
「――やはり、メタランナー種族は、ギリシャ人か・ギリシャ人か?」
「――在来駆動系で、制動をかけるのだっ」
「が」
「トラフィトロン駆動は、無駄に優秀」
「――制動を、検知して?」
「――相殺してる?」
「衝突必至」
「――!」
「緊急で開いてもらった、テラノヴァ・バリアの構造亀裂を、抜けて~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、星系外へ」

 星系ソル外、《ジュール・ヴェルヌ》――

「テラノヴァ・バリアを、包囲する~」
「有象無象の〈反逆者〉艦隊」
「構造亀裂前に展開中の〈反逆タンク〉200隻は~」
「この機に乗じ~」
「星系ソルに、突入」
「が」
「星系内では、防衛艦隊+《プラエトリア》が防戦体制」
「〈反逆タンク〉200隻を、全艦、仕留めます」
「一方」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、敵陣を突き抜けて加速中」
「ペリー・ローダンは~」
「青色制御板に、向かって」
「――停止・停止・停止っ」
「トラフィトロン駆動の停止に、なんとか成功」
「意識を、失うのでした」
「で」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「パロス影バリアに、隠れて~」
「敵影まばらな箇所に、開いてもらった構造亀裂へ」
「構造亀裂を抜けて、星系ソルへ」
「3艦体に分離して、衛星ルナの、ポシィ=ポーズ・ドックへ」
「ようやく、オーバーホール開始です」

 惑星テラ、ガラパゴス諸島、バルトロメ島――

「そこは~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉の、座」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉に~」
「〈時称作戦〉の成果を、報告」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、曰く」
「――時間は、切迫しています」
「――ペリー・ローダンは、数日中にハンガイ銀河へ、出発です」
「――この〈ニュークリアス〉も、3ヶ月以内に、追いかけます」
「その場合」
「星系ソルは、どうなってしまうのでしょう」
「――星系ソルの防衛は、心配無用です」
「――テラノヴァ・バリア最適化と~」
「――〈テラノヴァGS〉のグロービストの協力によって~」
「――〈ニュークリアス〉の介入なくしても~」
「――星系ソルは、包囲艦隊の攻撃を、すでに95%支えることができています」
「――もちろん」
「――〈ニュークリアス〉も、一部を置いていきます」
「――置いていく一部は、〈バッテリー〉とでも呼んでください」

 かくして――

「ペリー・ローダンは、全人類に語りかける」
「――わたしは、ひきつづき~」
「――〈反逆者〉との戦いの、最前線で、戦うっ」
「……」
「ハンガイ銀河突撃作戦の、準備は進む」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、オーバーホールが完了したら~」
「――テンダー《アルファ・ツェントラ》に、載せて~」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》まで、運ぶのだ」
「――随行艦は~」
「――ジュピター級ウルトラ戦艦3隻」
「――クェーサー級〈LFT-BOX〉12隻」
「――この艦隊を、〈突撃艦隊アルケティム〉と名付けるっ」
「作戦準備の、かたわら~」
「ペリー・ローダンは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の、青色制御板と精神通信=操作する術を、会得」
「――残り1%です。充電してください」
「――充分、充電しておけ」

 7月6日、星系ソル――

「ペリー・ローダン指揮下、〈突撃艦隊アルケティム〉は~」
「〈裏門〉転送機経由で、星系ソルを出撃」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗ってしまえば~」
「〈負の球体〉建設現場=ハンガイ銀河まで、航程はわずか75時間」
「と、その前に」
「――父上、これも持っていくと、良いかもです」
「ロワ・ダントンが、《ジュール・ヴェルヌ》に持参したのは~」
「タルニー・コルトロク種族の卵、1000個」
「……」
「〈突撃艦隊アルケティム〉を見送ると~」
「ロワ・ダントンは~」
「――父上が持ち帰った、アトレントゥス処置技術で~」
「――〈ラボラトの爪〉で動機づけされた敵兵を、解放だぜっ」
「銀河系の敵本陣、執務城《クルルト》攻略戦に向けて~」
「決意をあらたに、するのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 トロイの木馬は、ギリシャ人からの贈り物です。

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d-information ◆ 543 [不定期刊] 2008/12/29
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2470 . Horst Hoffmann / Finsternis über Terra / テラ上空の闇
2471 . Arndt Ellmer / Das Geschenk der Metaläufer / メタランナーの贈り物
2472 . Michael Marcus Thurner / TRAICOON 0096 / 《反逆コーン0096》
2473 . Leo Lukas / Verrat auf CRULT / 《クルルト》での反乱
2474 . Hubert Haensel / Zwei Psi-Emitter / 2つのプシ放射体

□ Perry Rhodan-Heft 2470話「テラ上空の闇」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2470.html ]

 新銀河暦1347年6月、銀河系――

「ロワ・ダントンが、数日前にまとめてきた、困った約束」
「相手は、〈暗黒捜査官〉」
「周知のとおり~」
「〈暗黒捜査官〉=〈泉快速艇〉+〈暗黒量子〉」
「〈暗黒量子〉=〈搬生素〉+〈暗黒のエレメント〉の微細片」
「存在自体が宇宙と相容れないのに、寿命は半永久」
「敵陣でも、もっとも与しにくい感じの勢力」
「その〈暗黒捜査官〉反逆同盟の一員と~」
「――条約を、結ぶのだっ」
「――オレは、執務城《クルルト》と、戦いたいっ」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルと、戦いたいっ」
「――これを、支援してもらいたいっ」
「で、ここから先が、困った約束」
「――〈暗黒捜査官〉反逆同盟を、星系ソルに招待しようっ」
「――惑星テラにいる〈ニュークリアス〉と、直接話して、決めれば良いっ」

 かくして、6月20日、モルゲンロート星域――

「移動転送基地《モトランスOC1》」
「もともと、球状星団ケンタウルス座オメガにあったから、OC1」
「現在、モルゲンロート星域――星系ソルから2190光年――で、待機中」
「〈裏門〉転送機を、抜ければ~」
「《モトランスOC1》と、星系ソルの間は、一瞬です」
「そこへ」
「約束どおり、到着した~」
「〈暗黒捜査官〉――泉快速艇《クーダリオン》+〈暗黒量子〉グ・ショグン」
「と、同時に」
「《モトランスOC1》が形成する、転送環を抜けて~」
「――もし、〈暗黒捜査官〉反逆同盟が、罠だったり?」
「――もし、〈暗黒捜査官〉反逆同盟が、裏切ったら?」
「――《モトランスOC1》は、オレが守る……というか、破壊もやむなしっ」
「なんて、風情の~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブル指揮下~」
「発見者級戦艦《レイフ・エーリクソンII》を旗艦とする~」
「自由テラナー連盟の一艦隊も、到着」
「両者、ばったり鉢合せ」
「レジナルド・ブル、とりあえず〈暗黒捜査官〉に呼びかけます」
「――は、はろー」
「が」
「〈暗黒捜査官〉は、レジナルド・ブルの通信を、完全無視」
「するすると、《モトランスOC1》が形成する、転送環に接近」
「転送環は、自動で送信に切替わり~」
「――お、おーい」
「レジナルド・ブルの呼びかけも、虚しく~」
「〈暗黒捜査官〉は、転送環に消えました」
「レジナルド・ブル、疑心暗鬼」
「――困ったことにならないといいが・ならないといいが……」

 星系ソル、厳戒態勢――

「そこへ」
「約束どおり、到着した~」
「〈暗黒捜査官〉――泉快速艇《クーダリオン》+〈暗黒量子〉グ・ショグン」
「自由テラナー連盟政庁大臣ホーマー・G・アダムズ、呼びかけます」
「――は、はろー」
「が」
「〈暗黒捜査官〉は、ホーマー・G・アダムズの通信を、完全無視」
「するすると、惑星テラ、ガラパゴス諸島、バルトロメ島へ降下」
「そこは~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉の、座」
「で」
「モノクローム・ミュータント意識集合体〈ニュークリアス〉」
「〈暗黒捜査官〉――泉快速艇《クーダリオン》+〈暗黒量子〉グ・ショグン」
「両存在、対峙すること4分間――会話の気配も、なにもなし」
「いきなり」
「〈暗黒捜査官〉、発進」
「惑星テラ上空を、ぐるぐる、飛び回りはじめたり」
「住民一同、気が気ではない」

 首都テラニア――

「テンポール・オペラは、男やもめで子供が3人」
「――コルセアっ」
「――アナリンっ」
「――アーニーっ」
「――パパなんて、嫌いだっ」
「女房が事故死して以来、親子関係断裂」
「そんな~」
「危機的家族の頭上に、黒い影」
「――!」
「危機的家族4名は、〈暗黒捜査官〉に誘拐されて、しまうのですが」
「――あら、オペラさんち、今日は静かねー」
「誰も、気づいてくれないのでした」
「で」
「〈暗黒捜査官〉=泉快速艇の腹の中」
「テンポール・オペラと子供3人」
「――ここから、出せーっ」
「〈暗黒捜査官〉、完全無視」

 ガラパゴス諸島、バルトロメ島の岸辺――

「惑星テラ上空を、ぐるぐる、飛び回り~」
「〈暗黒捜査官〉は、ふたたび、バルトロメ島へ」
「見守るのは~」
「ロワ・ダントン」
「レジナルド・ブル」
「マーク・ロンドン」
「ファウン・スズケ――意識集合体〈ニュークリアス〉の代表者」
「――何が?」
「――はじまるんだ?」
「――?」
「――両者の意思疎通の方法は、難しすぎて説明できないのよー」
「ながめているしか、ないようです」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉の、きらきら明るい表面に?」
「――なにやら、ドス黒い部分が?」
「――ドス黒い中に?」
「――這うように、歪んだ、人間みたいな、影が映って?」
「一方」
「――〈暗黒量子〉グ・ショグンが、泉快速艇《クーダリオン》を、離れて?」
「――両者、間近に対面?」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉の形をまねて、球体に?」

 数分後――

「意識集合体〈ニュークリアス〉の黒い部分は、次第に色褪せて~」
「――意思疎通が、終わった?」
「――ということ、なんだろうか?」
「で」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、曰く」
「――条約を、締結しました」
「――条約は、《クルルト》作戦で、効力を示すでしょう」
「――〈暗黒捜査官〉反逆同盟の同志・多数が、執務城《クルルト》に潜入」
「――テラナーを、手引きして~」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクル打倒に、助力してくれます」
「ロワ・ダントン」
「レジナルド・ブル」
「マーク・ロンドン」
「両名、とりあえず」
「――ふむふむ」
「が」
「そんな和んだ、雰囲気の中で」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、続けて曰く」
「――あ……それから」
「――誘拐したテラナー4名を、解放するそうです」

 〈暗黒捜査官〉内部=泉快速艇《クーダリオン》艦内――

「危機的家族、テンポール・オペラと子供たちは~」
「――コルセアっ」
「――アナリンっ」
「――アーニーっ」
「家族の危機に、休戦協定」
「――アーニがいないぞーっ」
「――こっちだよ、パパ-」
「――あれ?」
「――あきらめるなっ」
「――おーっ」
「――こーして」
「――こーして?」
「――こーして?」
「――こーだっ」
「――さあ、みんなで脱出だ」
「家族の危機に、一致団結」
「……」
「〈暗黒捜査官〉、その様子に」
「――ふむふむ」
「……」
「そして」
「危機的家族、テンポール・オペラと子供たちは~」
「――こーして」
「――こーして?」
「――こーして?」
「――こーだっ」
「――!」
「――かぱっ」
「解放されたのは~」
「ガラパゴス諸島、バルトロメ島の岸辺」
「で」
「こうして~」
「危機的家族は~」
「〈暗黒捜査官〉に誘拐された、おかげで~」
「家族の絆を、とりもどせたのでした」

 ガラパゴス諸島、バルトロメ島の岸辺――

「〈暗黒捜査官〉――泉快速艇《クーダリオン》+〈暗黒量子〉グ・ショグン」
「ようやく、テラナーに直接、語りかけて曰く」
「――首都テラニアで、生きた標本4体を採集して~」
「――テラナーが、信頼に足る同盟者かどうか、試験したのです」
「――結果は、OKです」
「で」
「〈暗黒捜査官〉は、話し終えると、挨拶もなく~」
「惑星テラから、衛星ルナ近傍の《モトランス1》へ」
「星系ソルから、姿を消したという」

 ガラパゴス諸島、バルトロメ島の岸辺――

「レジナルド・ブルは、考える」
「――この同盟は~」
「――いまは、《クルルト》作戦の手段以上のもの、ではないが~」
「――作戦成功の暁、人類は新たな友を得ることに、なるだろう」
「で」
「ロワ・ダントンは、しばらく当地で~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉と、作戦会議」
「でも」
「格別の、助言も策も、得られず~」
「土星軌道に停泊中の、仮装〈反逆タンク〉《ダーク・グール》へ」
「――けっきょく、自力でやるしかないのか」
「出撃して、いくのでした」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
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◆今回のひとこと

 忘年会の季節ですね。

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d-information ◆ 542 [不定期刊] 2008/12/22
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

19 . Christian Montillon / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . Andreas Kasprzak / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . Achim Mehnert / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . Hermann Ritter / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者未詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者未詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の7冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 19話「ガラスの子供たち」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/19.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル――

「第3惑星は、エクハス」
「アルコン帝国植民惑星にして、名高い奴隷貿易惑星」
「第5惑星は、ダマラク」
「8つの衛星は、いずれも〈明るい色の振動水晶〉が産出するという」
「この〈水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンの、超能力の源」
「先だっても、この〈水晶〉を産する天体が~」
「自律航行はするし、マグマは吐くし」
「アルコン植民惑星タルカロンを、襲撃」
「名付けて、オプル衛星」
「――それが……8つも?」
「――採掘された恨みで、惑星エクハスを、破壊する?」
「衛星1つは、そろそろ惑星エクハス上空に、到達です」

 惑星エクハス、首都エント=タン、政務宮――

「リアールさんは~」
「惑星エクハスの、首席金融トレーナーにして、奴隷体制の絶対者」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「超能力者ベティ・タウフリーさん」
「両名に、相談」
「――オプル衛星と、どうやって和議を結べば良いの?」
「と」
「あらわれたのが~」
「〈水晶〉を身につけ、オプル衛星の意志を体現する20名」
「タニシャ・カビルちゃん――惑星タルカロン出身の超能力者」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン」
「そんなヒトたちまで、混じっています」
「が」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンに、ついては~」
「オプル衛星の完全な下僕、というわけでもない」
「ペリー・ローダンへの個人的な怨恨、辛抱たまらず」
「――むんっ」
「――ばーん」
「いきなり、テレキネシス+銃撃」
「政務宮内部は、阿鼻叫喚」
「さて」
「タニシャ・カビルちゃんに、ついても~」
「オプル衛星の完全な下僕、というわけでもない」
「ペリー・ローダン」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「暴れる〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン」
「3名をまとめて、テレポート」
「――ざっざっざっ」
「すぐに、治安部隊が到着しましたが~」
「ベティ・タウフリーさんは、とっくにすべての銃器を黙らせていました」
「そこへ」
「タニシャ・カビルちゃん、テレポート帰還」
「――オヤジたちは、別の惑星よ」
「――ペリーには、ロク=アウラジンとの決着を、つけてもらうんだからね」
「で」
「リアールさんは~」
「タニシャ・カビルちゃんを、経由して~」
「オプル惑星と、和平交渉をはじめる」
「ベティ・タウフリーさんは、テレパシーで~」
「――タニシャちゃんの、本来の意識を見つけたわ」
「――オプル衛星から、隠して守れるかしら」

 星系ナラル第1惑星レマラク、闘技場――

「ほうり出された、オヤジ3名」
「で」
「いきなり」
「――びびびっ」
「この闘技場を包む、エネルギー場が~」
「3名の、服も、武器も、〈水晶〉も、肉体以外のすべてを消去」
「――サア、裸デ闘ウノダっ」
「――そういう仕組み、かよっ」
「ペリー・ローダン」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン」
「3名は、全裸で戦闘態勢」
「先手は、〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン」
「奇襲をうけた、アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「――うっ」
「くずおれたり」
「――なんか、背骨が変な方向に曲がってるんですけど……」
「――医者ーっ」
「ペリー・ローダンは、レットカルを医務室へ」
「医務ロボットの治療を、うけて~」
「――かっ」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル、数分で再起」
「……」
「一方」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「そそくさと、戦術的撤退」
「――そうだ、ここに武器庫があるのだ」
「――さあ、このミサイルとかで、憎きペリー・ローダンをっ」
「――ああ、周到に下調べしておいて、本当に良かった」

 惑星エクハス、首都エント=タン、政務宮――

「リアールさんとオプル惑星の、和平交渉は続く」
「ベティ・タウフリーさんは~」
「――タニシャちゃんと、継続接触できるようになったわ」
「で」
「いろいろ、読めてしまうのですが」
「――まあ、ロク=アウラジンてば?」
「――年嵩のオプル衛星に、強要して?」
「――惑星タルカロンを、襲撃させたの?」
「――やーねー」
「さらに」
「いろいろ、読めてしまうのですが」
「――オプル衛星は、普通の小さな生命体のコトを~」
「――実は、あんまり、わかっていないのね」
「――やーねー」

 オプル衛星のひとつ、地表――

「ジュッバは、エクハス人採鉱者」
「相棒とふたり、オプル衛星に取り残されていました」
「――兄弟ーっ」
「――この衛星、怖いよー」
「――〈死の放射線〉とか、出てるし」
「――勝手に加速して、動いてるし」
「――衛星の中に、たぶん機械があるんだぜ」
「――よし、縦穴に潜ってみよう」

 惑星エクハス、首都エント=タン、政務宮――

「リアールさんとオプル惑星の、和平交渉も虚しく~」
「――もう、来たの?」
「――オプル衛星、上空に到達?」
「〈死の放射線〉が、降ってきます」
「倒れる人々」
「――うっ」
「そのうちひとりは、タニシャ・カビルちゃん」
「息は、まだ、あるようですが」
「と」
「突然」
「――オプル衛星が、上昇・離脱していく?」
「――どうして?」
「ベティ・タウフリーさんは、テレパシーで~」
「いろいろ、読めてしまうのですが」
「――タニシャちゃんには、いろいろ教えてもらったし?」
「――タニシャちゃんは、憎いと思わないし?」
「――こんなつもりでは、なかった?」
「――オプル衛星ってば~」
「――本当に、深く考えずに行動してるのねー」
「で」
「ベティ・タウフリーさんは~」
「この機を逃さず、超能力全開」
「――むんっ」
「タニシャ・カビルちゃんの、額の〈水晶〉を~」
「テレキネシスで、もぎ取る」
「――!」
「タニシャ・カビルちゃん、額から血しぶきあげて」
「でも」
「生命には、別状なさそう」

 オプル衛星のひとつ、水晶の縦穴の底――

「エクハス人採鉱者、ジュッバと相棒は~」
「――水晶の縦穴に、潜ってみたけれど?」
「――変な機械とかは、ないぞー」
「と」
「――なんだか、この〈水晶〉を額に押し当ててみたくなったぜ」
「――奇遇だな、オレもだ」
「――!」
「――あれ……なんだか、マズイぞ」
「エクハス人採鉱者、ジュッバは~」
「〈水晶〉がもたらす影響に、頑固に抵抗し~」
「〈水晶〉に影響されていく、相棒を~」
「――ばーん」

 惑星レマラク、闘技場――

「ペリー・ローダン」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「両名は~」
「――あ、こんなところに武器庫が」
「――さあ、この武器庫の兵器で、ロク・アウラジンをっ」
「と、意気込んだのは、良いのですが」
「その時」
「武器庫の外では~」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンが~」
「照準をあわせて、ミサイル発射」
「――しゅるしゅるしゅる」
「――ばーん」
「……」
「――げほげほげほ」
「とりあえず」
「両名、間一髪で脱出成功」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンが~」
「次弾の、ミサイルを~」
「――しゅるしゅるしゅる」
「と」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルが、ミサイルを銃で迎撃」
「――ばーん」
「同時に、ペリー・ローダンが、ミサイル発射」
「――しゅるしゅるしゅる」
「――ばーん」
「続いて、レットカルも、ミサイル発射」
「――しゅるしゅるしゅる」
「――ばーん」
「で」
「単なる、ミサイルの撃ち合いに、もつれこめば~」
「当然、人数が多い方が、有利」
「――おぼえていろよー」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンは~」
「切替も素早く、戦術的撤退」
「観客席に、逃げこむと~」
「追跡阻止の罠として、地雷を敷設してみたり」

 オプル衛星のひとつ、地表――

「エクハス人採鉱者、ジュッバは~」
「――兄弟ーっ」
「相棒の墓を、作って涙したり」
「と」
「――!」
「いきなり背後に、地割れ発生」
「落ちていくのです」

 惑星エクハス、首都エント=タン、政務宮――

「病室のタニシャ・カビルちゃん」
「見舞う、リアールさんとベティ・タウフリーさん」
「と」
「エクハス人――額に水晶をつけた――が、出現」
「――わたしは、〈ガラスの子供〉として~」
「――このヒトを、助けて連れてきました」
「かたわらに、立つのは~」
「宇宙服を着た男=エクハス人採鉱者、ジュッバ、なのでした」
「――ほけー」
「多少混乱している、エクハス人採鉱者、ジュッバ」
「オプル衛星の言葉を伝えて、曰く」
「――オプル衛星は、タニシャちゃんに、教えられたのだ」
「――平和に生きていきたいと、かく思う」
「……」
「ところで」
「――ペリーの居所が、わかった?」
「――闘技場のカメラに、写ってた?」
「リアールさんと、ベティ・タウフリーさん」
「ふたりは、戦闘部隊をひきつれて~」
「惑星レマラクへ」

 惑星レマラク、闘技場――

「リアールさんと、ベティ・タウフリーさん」
「到着」
「と、いきなり」
「――!」
「客席から、逃走しようとする~」
「〈エネルギーの君主〉ロク・アウラジンと~」
「ばったり」
「リアールさんを、人質に」
「――逃走用のグライダーを、用意しろっ」
「リアールさんは~」
「星系ナラルの、自動防衛要塞の命令コードを知っています」
「――オプル衛星を、攻撃してやる」
「――和平なんて、させるモノかっ」

□ Perry Rhodan-Heft

2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場
2470 . Horst Hoffmann / Finsternis über Terra / テラを覆う闇
2471 . Arndt Ellmer / Das Geschenk der Metaläufer / メタランナーの贈り物
2472 . Michael Marcus Thurner / TRAICOON 0096 / 《反逆コーン0096》
2473 . Leo Lukas / Verrat auf CRULT / 《クルルト》での反乱

□ Perry Rhodan-Heft 2469話「パラ形態場」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2469.html ]

 新銀河暦1347年6月15日、銀河系中心部、シラグ禁断星域――

「ロワ・ダントン指揮下、仮装〈反逆タンク〉《ダーク・グール》は~」
「――謎の〈モミの木〉船3隻に、潜入だ」
「――居住種族は、タルニー・コルトロク=〈コルトロクの被後見人〉?」
「と」
「――〈モミの木〉船内に、〈暗黒量子〉?」
「周知のとおり~」
「〈暗黒捜査官〉は、〈泉快速艇〉+〈暗黒量子〉で出来ています」
「で」
「〈モミの木〉船内に潜入中の、ロワ・ダントン一行」
「――マズイっ」
「逃げだそうと、しますが」
「《ダーク・グール》とは、通信途絶」
「――〈モミの木〉船外に、〈暗黒捜査官〉6体、出現?」
「――1体は、曳航されてる、ようだけれど?」
「〈モミの木〉船団周囲、完全封鎖」

 〈モミの木〉船内、ロワ・ダントン一行――

「無為に待機するのは、性に合いません」
「――突撃、あるのみっ」
「ロワ・ダントンは、部隊の数名をともない~」
「〈モミの木〉船内、〈暗黒量子〉が潜む〈光のない空間〉へ」
「闇に這う〈暗黒量子〉が~」
「ロワ・ダントンの姿を映し、変形していきます」
「ところで」
「ロワ・ダントンは、目下、双頭大佐ダンティレンの着ぐるみを装着中」
「でも」
「〈暗黒量子〉が映す形は、あくまでロワ・ダントン」
「――マズイな……バレてる?」
「と」
「そこにいる〈暗黒量子〉3体の1体、テレパシー的な手段で曰く」
「――みっともない着ぐるみなんか、脱ぐと良いです」
「ロワ・ダントンが、素直に脱ぐと」
「〈暗黒量子〉の代表格、曰く」
「――ワタシは、グ・ショグン」
「――〈暗黒捜査官〉反逆同盟の間諜を、やっています」
「〈暗黒量子〉グ・ショグン、さらに曰く」
「――〈モミの木〉船団用の、禁断宙域は~」
「――〈暗黒捜査官〉反逆同盟の会合場所として、重宝してるのです」
「――なので~」
「――〈モミの木〉船団が、宇宙間跳躍するときは~」
「――同志1名が、〈モミの木〉船に、こっそり潜伏」
「――〈モミの木〉船団が、新しい禁断宙域に、到着すると~」
「――同志にしかわからない、プシオン位置信号を、送信するのです」
「――ですが~」
「――〈暗黒捜査官〉は、〈泉快速艇〉+〈暗黒量子〉」
「――〈泉快速艇〉を持ちこむと、宇宙間跳躍に支障が発生」
「――なので~」
「――〈モミの木〉船団が、宇宙間跳躍するときは~」
「――同志1名は、〈泉快速艇〉を乗り捨てて、潜伏するのです」
「つまり」
「曳航されていた〈暗黒捜査官〉は~」
「――ワタシの〈泉快速艇〉=《クーダリオン》です」
「ということ」
「――〈モミの木〉船団内で、こそこそしてる貴殿たちのコトは~」
「――最初から、気づいていました」
「――介入する理由がないから、抛っておいたのです」
「ロワ・ダントン、聞いて思うに」
「――てことは?」
「――今は、介入する理由があると?」
「――オレたちを、釘付けにして?」
「――体制側に、重宝な会合場所の秘密が、漏れないように?」
「――口止め……まさか、口封じ?」
「どうやら~」
「仲良くなって口止め、の方向らしい」
「〈暗黒量子〉グ・ショグン、さらに語る」
「――タルニー・コルトロク種族は~」
「――超知性体コルトロクさまの進化過程と、関係してるのです」
「――超知性体コルトロクさまは、タルニー・コルトロク種族に発した」
「――とか、思うのです」
「――でも~」
「――何百万年も~」
「――超知性体コルトロクさまが〈モミの木〉船団を訪問する姿、なんて~」
「――見うけたこと、ありません」
「――超知性体コルトロクさまは~」
「――ご先祖のことが必要、というコトでは、ないのでしょう」
「――でも」
「――超知性体コルトロクさまは~」
「――どうしてだか、ご自分のルーツを生かしておきたい、のでしょう」
「――〈モミの木〉船団内の〈パラ形態場〉は~」
「――タルニー・コルトロク種族を、保護するために機能するのです」
「――退化したタルニー・コルトロク種族を、生かしておくために~」
「――超知性体コルトロクさまが、設置したもの、なのです」

 〈モミの木〉船内、マイクロけだもの別動隊――

「マイクロけだものセネゴ・トラインズ」
「無為に待機するのは、性に合いません」
「――突撃、あるのみっ」
「マイクロけだものセネゴ・トラインズは、部下をともない~」
「〈モミの木〉船内、探検継続」
「――隠し部屋、の中に?」
「――広大な、立体模型?」
「――立体映像の、タルニー・コルトロク種族?」
「――でも、〈もみの木〉船団の住人とは、違う?」
「――集合知性……でなくて、個体が知性をもってる、みたいな?」
「調査、してみると~」
「――どこかの宇宙の滅亡を、立体映像で記録してある?」
「――超知性体コルトロクさまの、故郷?」
「――じつは、けっこう感傷的なヒト、なの?」
「と」
「部下の〈暗黒バリア〉が、立体映像に接触事故」
「――!」
「警報装置・作動」
「――ざっざっざっ」
「有象無象の小型ロボットが、出現」
「――ばーん」
「無警告で、激しい攻撃です」

 〈モミの木〉船内、ロワ・ダントン――

「――!」
「沈着冷静だった〈暗黒量子〉たちが~」
「突然、ざわざわ」
「〈暗黒量子〉グ・ショグン、説明して曰く」
「――警報装置が、作動すると~」
「――超知性体コルトロクさまに、直通プシオン救難信号が、ピーッと」
「――とはいえ」
「――ワレワレが、抑止してますので、届きませんが」
「――送信機を、破壊してください」
「――設置場所は、不明なのです」
「――ワレワレ、捜してみたこと、ないもので」
「――だって、ワレワレ、抑止できますから」
「と、なれば」
「ロワ・ダントン一行の、得意分野」
「――オレには、1000体の部下がいるっ」
「――しかも、マイクロけだものの精鋭だっ」
「――出撃っ」
「どうやら、警報装置は~」
「――〈モミの木〉船内を、隔壁で封鎖?」
「――特殊場で、〈戦隊技術〉の機能を抑止?」
「――テラナー技術も、機能を抑止?」
「とかいう、優れたシロモノ」
「が」
「〈暗黒量子〉グ・ショグン、曰く」
「――ワレワレ、抑止できますから」
「かくして~」
「――わー」
「マイクロけだもの一党は~」
「〈モミの木〉船内の閉鎖区画に、なだれこみ~」
「いくらかの犠牲は、あったのですが~」
「――わー」
「――ばーん」
「制御センターを、無事破壊」
「船内小型ロボットは、機能停止」
「プシオン救難信号も、送信停止」
「マイクロけだものセネゴ・トラインズ、報告して曰く」
「――タルニー・コルトロク種族の〈巣通信〉の送信機も、ありますけど?」
「ロワ・ダントンの指示は、簡潔です」
「――止めろっ」
「――止めましたっ」

 〈モミの木〉船内、〈暗黒量子〉たち――

「この度の、不幸な事故と騒動により~」
「〈モミの木〉船団用の、禁断宙域は~」
「〈暗黒捜査官〉反逆同盟の会合場所としては~」
「残念ですが、もう使えません」
「と」
「ロワ・ダントンから、再度の会見の申し入れ」
「で」
「ロワ・ダントン、曰く」
「――条約を、結ぶのだっ」
「――オレは、執務城《クルルト》と、戦いたいっ」
「――〈進歩維持者〉とも、戦いたいっ」
「――これを、支援してもらいたいっ」
「――惑星テラにいる〈ニュークリアス〉は~」
「――〈進歩維持者〉の認知力を、ちょいとなら阻害できるから~」
「――オレと会ったことは、知られやせんっ」
「――キミらの支援があれば~」
「――執務城も〈進歩維持者〉も、ひとひねりだっ」
「――どうだ?」
「と、ここで最後の一押し」
「――〈暗黒捜査官〉反逆同盟を、星系ソルに招待しようっ」
「――惑星テラにいる〈ニュークリアス〉と、直接話して、決めれば良いっ」
「――どうだっ?」
「で」
「〈暗黒量子〉グ・ショグン、心を動かされたらしい」
「――ワタシが《クーダリオン》で、行きます」
「ロワ・ダントンは~」
「――球状星団ケンタウルス座オメガの転送基地《モトランスOC1》」
「――その座標を、教えておくっ」
「――そこを通って、星系ソルに来るのだっ」
「――再会は、6月20日っ」
「かくして」
「〈暗黒捜査官〉6体は、〈モミの木〉船団を、離脱」
「シラグ禁断星域から、姿を消す」

 〈モミの木〉船内、ロワ・ダントン――

「――撤退の前にっ」
「――タルニー・コルトロク種族の卵を、土産にするぞっ」
「――新鮮で、受精してるヤツだぞっ」
「――マイクロけだもの部隊っ」
「――出撃っ」
「――〈巣通信〉を、止めれば~」
「――タルニー・コルトロク種族は、烏合の衆だ」
「が」
「〈巣通信〉の停止を、うけて~」
「〈モミの木〉船団内では、〈パラ形態場〉全開」
「――こっちだっ」
「――違う、こっちだっ」
「潜入部隊全員、方向感覚喪失」
「で」
「ロワ・ダントン、曰く」
「――やむをえんっ」
「――〈巣通信〉、再開だっ」
「かくして」
「〈パラ形態場〉は、タルニー・コルトロク種族を、守り~」
「マイクロけだもの部隊は、数千個の卵を、収穫」
「ロワ・ダントン一行は、《ダーク・グール》へ、帰到」

 仮装〈反逆タンク〉《ダーク・グール》――

「乗員大多数・代表、フラウニー中佐は~」
「ロワ・ダントンに、抗議陳情」
「――〈暗黒捜査官〉を、星系ソルに招待する?」
「――やりすぎですっ」
「――無謀なこと、せんといてくださいっ」
「が」
「ロワ・ダントン、応じて曰く」
「――まあねえ」
「――《モトランスOC1》なら、動かせば、それまでだし」
「――ブリーとアダムズがダメって言うなら、やめれば良いし」
「相当に、適当なのでした」
「かくして」
「仮装〈反逆タンク〉《ダーク・グール》は~」
「一路、星系ソルを目指す」
「――とにかく~」
「――ブリーとアダムズに、相談だ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 12月4日、いろいろ高名なフォレスト・J・アッカーマン氏死去。
 奥方と共に、Perry Rhodan をUSAに持ちこんだ立役者でもあります。

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d-information ◆ 541 [不定期刊] 2008/12/15
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

18 . Timothy Stahl / Tod über Ekhas / エクハスを覆う死
19 . Christian Montillon / Die gläsernen Kinder / ガラスの子供たち
20 . Andreas Kasprzak / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . (作者未詳) / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . Hermann Ritter / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者未詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者未詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。

「1~12話は Demetria-Zyklus / デメトリア星団サイクル」
「13~24話は Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル」
「好評なので、第3期・12話も刊行の運びとなったらしい」
「で」
「25話からは Wega-Zyklus / ヴェガ・サイクル」

 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の6冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 18話「エクハスを覆う死」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/18.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル――

「第3惑星は、エクハス」
「アルコン帝国植民惑星にして、名高い奴隷貿易惑星」
「第5惑星は、ダマラク」
「8つの衛星は、いずれも〈明るい色の振動水晶〉が産出するという」
「この〈水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンの、超能力の源」
「先だっても、この〈水晶〉を産する衛星が~」
「自律航行はするし、マグマは吐くし」
「アルコン植民惑星タルカロンの襲撃に、大活躍したのでした」
「名付けて、オプル衛星」
「――それが……8つも?」

 ナラル第5惑星ダマラクの氷原――

「連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「超能力者ベティ・タウフリー」
「なりゆきの同行者、アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「3名の、防戦の前に~」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンは、グライダーで逃走」
「が」
「高空では~」
「オプル衛星――自律航行する月のようなもの――が、1つ」
「――じーっと」
「監視装置で、追跡」
「――どどーん」
「魚雷のようなもので、攻撃開始」
「そこへ」
「エクハス救助隊の、ヒキガエル型グライダーが、緊急降下」
「3名を収容して、緊急待避」

 ヒキガエル型グライダーは、緊急待避中――

「グライダーの中は~」
「隊員で、いっぱいですが~」
「ペリー・ローダンの視線は~」
「掃きだめの鶴=魅惑の美女に、釘付け」
「――リアールと、申します」
「――お目にかかれて、光栄です」
「リアールさんは~」
「惑星エクハスの、首席金融トレーナーにして、奴隷体制の絶対者」
「――惑星エクハスは、2112年に、エクハス連合になったのです」
「――だから~」
「――干渉なんて、しないでね」
「などと、ペリー・ローダンに、訴えたりする」
「と」
「突然」
「――第5惑星ダマラクの衛星が、8つとも?」
「――真っ赤に、燃えはじめた?」

 同じ頃、惑星エクハス、首都エント=タン――

「公園を散歩中の、ティグ=ドとアド=アム」
「と」
「あらわれたのが~」
「――女の子?」
「いきなり」
「ふたりの額に各1個、水晶みたいなモノを押しつけます」
「――う」
「――がっくり」
「水晶みたいなモノに、生命力的なモノを吸われて~」
「両名、絶命」
「女の子は、ふたりの死体を抱えて~」
「――テレポートっ」
「消えるのでした」

 惑星エクハス、首都エント=タン、刑務所区画――

「受刑中の奴隷シルヴァンは~」
「贖罪塔の独房生活が長すぎて、オカシクなりかけていました」
「と」
「あらわれたのが~」
「――女の子?」
「――と、死体が2つ?」
「女の子は、死体2つを置いて~」
「消えるのでした」
「受刑者シルヴァンは~」
「死体2つから、水晶みたいなモノ2つを、取り上げると~」
「自分のこめかみに、当ててみたり」
「と」
「女の子と、同様に~」
「消えるのでした」

 ヒキガエル型グライダーは、惑星エクハスへ向かう――

「ペリー・ローダンは~」
「迫り来る危機について、知識も経験も覚悟も、ありますが~」
「リアールさんは~」
「さっぱり、経緯がわかりません」
「と」
「突然」
「――第5惑星ダマラクの衛星ユスデキルが、軌道をはずれた?」
「――惑星エクハスを、目指している?」
「リアールさんは~」
「――!」
「――どーゆーことなのよっ」
「とりあえず、怪しげなペリー・ローダンに、銃を向けてみる」
「――あれは、オプル衛星だっ」
「簡潔すぎる、説明では~」
「疑惑は、ぜんぜん解けません」
「ともあれ」
「ヒキガエル型グライダーは、短距離遷移で惑星エクハスへ急行」
「エクホトラン大陸、首都エント=タン近郊に、緊急着陸」
「一行は、とりいそぎ政務宮へ」
「リアールさん、まず」
「――エクハス艦隊、出撃よっ」
「――ごごごっ」
「エクハス艦隊――巡洋艦・総勢150隻――が、発進」
「リアールさん、次に」
「――ペリー・ローダン、他2名っ」
「――どーして、衛星が動いて監視装置や魚雷を吐くのよっ」
「……」
「ペリー・ローダンの説明を、聞いて~」
「リアールさん、蒼白」
「ペリー・ローダン、落ち着いて曰く」
「――和議・最優先でいくべきだ」
「が」
「リアールさんに、そんな心のゆとりはありません」
「――防衛要塞群、全火力で衛星を殲滅よっ」
「が」
「――防衛要塞1基が、沈黙?」
「早速、オプル衛星の放射線に、やられたのでした」
「……」
「いろいろな重責に、耐えかねたのか~」
「リアールさん、最後に」
「――数時間、休ませてもらうわっ」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルを、連れて~」
「どこぞで、リフレッシュしたとか、しないとか」

 6月10日早朝、首都エント=タン、政務宮――

「――衛星ユスデキル、外縁防衛線に到達っ」
「で」
「職場に復帰した、リアールさん」
「――部下の数が、足りない?」
「――失踪・死亡?」
「――いったい、何が?」
「一方」
「――第5惑星ダマラクの衛星・残り7つも、軌道をはずれた?」
「――どれも、惑星エクハスを、目指している?」
「一方」
「ペリー・ローダン」
「ベティ・タウフリー」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「3名は~」
「とりあえず、事態を見守るのみ」
「とはいえ」
「ベティ・タウフリーは、超能力者」
「――タニシャちゃん?」
「行方不明の、タルカ人超能力少女タニシャ・カビルちゃんと~」
「一時的に、精神的に接触できました」
「が」
「タニシャ・カビルちゃんが、伝えてきたのは~」
「――何か、救難信号的なもの?」
「――(まさか、誘拐犯だか殺人犯て?)」
「――(タニシャちゃんが、誰かに強制されて、やったの?)」
「なんて」
「緊迫する事態、の中~」
「ペリー・ローダンは~」
「――(ナラル第2惑星パリアトンには、USO秘密基地もあるし)」
「とかいう奥の手もあって、心にゆとり」
「で」
「ペリー・ローダン、宣言して曰く」
「――巷も騒がす、誘拐犯だか殺人犯」
「――このペリー・ローダンが、捜査してくれようっ」
「で」
「ペリー・ローダン」
「ベティ・タウフリー」
「両名は、奴隷バル=コンを、道案内=お目付役に~」
「政務宮から、いざ出陣」
「……」
「その間も~」
「情勢は、さらに緊迫」
「――ダマラク衛星の2つに損害を負わせたけれど、掠り傷?」
「――惑星エクハスの住民避難が、難航してる?」
「情報の中枢から、離れたペリー・ローダンですが~」
「同行するベティ・タウフリーは、超能力者」
「ラジオの代用品として、けっこう便利です」

 首都エント=タン――

「奴隷パッタは~」
「本当は、1年毎更新の契約奴隷ですが~」
「死装束職人の匠ジャル=エドのもとで、長年、お仕えしてきました」
「でも」
「死装束職人の匠ジャル=エドは、重い病に罹って~」
「自分の死装束を、制作すると~」
「――ぽっくり」
「逝ってしまいました」
「奴隷パッタは~」
「――旦那さまの死装束の裏打ちに、腐食苔が必要だで」
「――地下洞窟に、腐食苔を摘みにいくだ」
「と」
「地下洞窟で」
「――こんなところで?」
「――あのエクハス人でなさげな、ヒト?」
「――安物の宝飾品を、赤・緑・青に、仕分けて?」
「――何、してるだ?」
「と」
「なにもない空中から」
「いきなり、誰かが、あらわれました」

 首都エント=タン、刑務所区画――

「ペリー・ローダン一行は~」
「奴隷バル=コンの案内で~」
「怪奇な事件があった、贖罪塔へ」
「――独房に、死体が2つ?」
「――でも、受刑中の奴隷シルヴァンは、姿を消していた?」
「と」
「あらわれたのが~」
「――シルヴァン?」
「テレキネシスで、一行に襲いかかる」
「標的は……どうやら、ペリー・ローダン」
「――!」
「闘いの結果~」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーが~」
「圧倒し、押さえつけると~」
「奴隷シルヴァンは、〈水晶〉2個を残して~」
「消えるのでした」

 首都エント=タン、地下洞窟――

「奴隷パッタの前に、あらわれたのは~」
「ひとりの女の子」
「で」
「洞窟でなにやらしていたヒト VS 女の子」
「壮絶な、超能力の決闘・開始」
「――闘ってる、だか?」
「――ワシには、武器も拳も、見えんけど?」
「――ぐはっ」
「……」
「激闘を繰り広げた両名は、姿を消し~」
「巻きこまれた奴隷パッタの遺体だけが、残されていたという」

 首都エント=タン、政務宮――

「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーは~」
「奴隷バル=コン――先刻の戦闘で負傷した――を連れて、一度、政務宮へ」
「と」
「――また行方不明になった政府要員が一名」
「――名前は……フラウル=トア?」
「――捜索だ」
「ペリー・ローダン」
「ベティ・タウフリー」
「両名は、アルコン人剣闘士奴隷レットカルを、ともなって~」
「再度・出陣」
「で」
「一行は~」
「――見つけた、あのヒトだっ」
「フラウル=トアを発見、したのですが」
「――同僚のシャン=ダイさんに?」
「――水晶のようなモノを、押しつけてる?」
「――こら、待て」
「両名は、テレポートして~」
「消えるのでした」
「……」
「ところで」
「ベティ・タウフリーは~」
「――タニシャちゃん?」
「行方不明の、タルカ人超能力少女タニシャ・カビルちゃんと~」
「ふたたび、精神的に接触」
「――〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンを、追跡中?」

 〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン――

「タニシャ・カビルちゃんは、オプル衛星の力を縦横無尽」
「――オプル衛星が、惑星エクハスに来るわっ」
「――だって、仇敵がいるんだもの」
「――ひゃはは」
「対して」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンは、じり貧です」
「〈水晶〉は〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンの、超能力の源」
「でも」
「先だって、やむなく置いてきたので~」
「手元に、〈水晶〉の蓄えがありません」
「――こんなところに、あるではないかー」
「――ひーっ」
「エクハス人女性レッコ=ゼ――月の石を商う――を、殺害して~」
「――がさごそ」
「〈水晶〉を、かき集めている、ところに~
「――みつけたわーよー」
「で」
「ロク=アウラジン VS タニシャ・カビルちゃん」
「超能力の決闘・第2部開始」
「が」
「タニシャ・カビルちゃんは、オプル衛星の力を縦横無尽」
「〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジン、敵う道理がありません」

 首都エント=タン、政務宮――

「リアールさんは~」
「オプル衛星というモノの存在と知性、認めないといけないわね」
「ペリー・ローダンとベティ・タウフリーを、呼びつけて~」
「――オプル衛星と、和議って?」
「――どーやって、連絡をとれば良いのよ?」
「などなど、検討」
「と」
「あらわれたのが~」
「――タニシャ?」
「タニシャ・カビルちゃん、語って曰く」
「――衛星たちは、自我に目覚めたのよー」
「――長年のエクハス人の資源採掘で、衛星はたちは、もう死にそうなの」
「――だから」
「――仇敵、エクハス人めっ」
「――惑星エクハスごと、破壊してやるっ」
「――ひゃはは」
「と」
「あらわれたのが~」
「〈水晶〉――〈オプルの子供〉――を身につけた、20名」
「――!」
「――なんで?」
「――〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンまで、混じってるの?」
「まあ……いろいろ、あったわけで」

□ Perry Rhodan-Heft

2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら
2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場
2470 . Horst Hoffmann / Finsternis über Terra / テラを覆う闇
2471 . Arndt Ellmer / Das Geschenk der Metaläufer / メタランナーの贈り物
2472 . Michael Marcus Thurner / TRAICOON 0096 / 《反逆コーン0096》

□ Perry Rhodan-Heft 2468話「コルトロクの子ら」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2468.html ]

 新銀河暦1347年6月、銀河系――

「銀河系は~」
「〈混沌の勢力〉の終末戦隊〈反逆者〉の、占領下」
「自由テラナー連盟の、中心星系ソルだけが~」
「テラノヴァ・バリアを頼りに、いまも泥沼の籠城戦」

 〈反逆タンク〉《ダーク・グール》――

「テラナーが拿捕した〈反逆タンク〉」
「正式艦名《反逆タンク1199188》」
「あんまり、桁が多いので~」
「テラナーたちは、《ダーク・グール》と称しています」
「指揮するのは~」
「ロワ・ダントン――双頭大佐ダンティレンの着ぐるみを装着」
「乗員は~」
「TLD工作員――敵種族の着ぐるみを装着」
「という、偽装艦」
「……」
「《ダーク・グール》は~」
「〈二百の太陽の星〉偵察作戦を無事終了」
「星系ソルに、一時帰到、すると~」
「〈平和ドライバー〉に、依頼して曰く」
「――〈カラポル構造バーナー〉魚雷を、投入して~」
「――〈二百の太陽の星〉キャビネット化を、阻止してほしいっ」
「で」
「《ダーク・グール》は~」
「続いて、敵戦力が集結する、銀河系中心部へ」

 6月10日、銀河系中心部――

「ロワ・ダントンの、当初の目標は~」
「――敵・執務城《クルルト》を、なんとか機能停止にっ」
「と、勇ましい」
「が」
「さしたる策もなく、足踏み状態」
「で」
「現在」
「ロワ・ダントンが、心惹かれるのが~」
「――ご近所に、敵戦力集結中?」
「――〈反逆タンク〉が、10万隻?」
「――起動要塞〈反逆コーン〉が、何隻も?」
「――シラグ星域を、封鎖する?」
「――なんで?」
「〈戦隊通信〉の広報に、よれば~」
「――立ち入らない・立ち入らせない・シラグ星域」
「――この一帯は、今後、禁断星域としまーす」
「ロワ・ダントンの好奇心は、果てしない」
「――ええいっ……《ダーク・グール》、発進だっ」

 シラグ禁断星域――

「《ダーク・グール》は、一気に超空間を抜けて~」
「禁断星域の中心に、実体化」
「――全機関・全機器、停止っ」
「――死んだふりで、いくのだっ」
「哨戒中の〈反逆タンク〉部隊を、やりすごす」
「で」
「受動探知で発見したのが、未知の構造物」
「――偵察だっ」
「マイクロけだものセネゴ・トラインズ、指揮下~」
「〈マイクロけだものアカデミー〉所属マイクロけだもの8体が~」
「――〈暗黒カプセル〉、発進っ」

 〈暗黒カプセル〉は、未知構造物に接近、偵察――

「〈暗黒バリア〉に隠れて、様子をうかがうと」
「――相互連結した、同型の宇宙船3隻?」
「――それぞれ、全高3880m、全幅3078m」
「――どこかで見た形、なんですけど」
「――あ……何カ月も前、ブリーのところで見せてもらったアレだ」
「――クリスマス・ツリーっ」
「――モミの木だ、モミの木」
「モミの木が、横に繋がって3本」
「さらに、偵察してみると」
「――3隻とも、乗員満杯?」
「――ストレンジネス放射の余韻が、残ってる?」
「――全然、気づかれそうにないぞ」
「〈暗黒バリア〉を切って、そーっと、《ダーク・グール》へと帰到」
「で」
「ロワ・ダントンの好奇心は、果てしない」
「――ええいっ……《ダーク・グール》で、乗りこむのだっ」

 《ダーク・グール》は、〈モミの木〉船団に接近――

「邪魔も入らず、接近成功」
「哨戒艦艇に見つからぬように、指向性通信で~」
「――《反逆タンク1199188》でーす」
「身元を、告げると~」
「3隻とも、いたって事務的に、受領確認」
「接舷、してみましょう」
「――?」
「――(ががが)」
「――3隻の船内で、間断なく何百万もの無線通信?」
「――遮蔽して、3隻から漏らさないようにしているんですねー」
「――ところで、これ、何語でしょう?」
「〈反逆コム〉――〈終末戦隊〉の公用語――では、ありません」
「ともあれ」
「双頭大佐ダンティレン(ロワ・ダントン)は~」
「エアロック制御脳と、通信接続」
「――双頭大佐ダンティレンであるっ」
「身元を、告げると~」
「いたって事務的に、乗船許可」
「が」
「――隔壁を開くエネルギーが、ない?」
「乗員(TLD工作員)たちが~」
「――んしょ」
「手動で開放」
「ここまで、一切の問題なし」

 〈モミの木〉船、船内――

「〈暗黒バリア〉に隠れて、潜入してみましょう」
「――うわ……なんだか、シロアリの巣みたいな」
「――うわ……本当に、シロアリだよ」
「乗員は、体長1.5mの昆虫種族」
「体色は、白から薄黄色」
「声を使わず、無線で意思疎通をしているような」
「観察して、キーワードがわかってくると~」
「無線言葉を、翻訳できるようになりました」
「――種族名は、タルニー・コルトロク?」
「――タルニー・コルトロク=〈コルトロクの子供たち〉?」
「――〈子供〉とは違うか……〈被後見人〉?」
「で」
「さらに、偵察してみましょう」
「――細かく枝分かれ、してますねー」
「――絡んでますねー」
「――あ、このへんから、隣の船だ」
「隣の船では~」
「乗員の体色は、緑色から青緑」
「――あ、このへんから、3番目の船だ」
「3番目の船では~」
「乗員の体色は、黒からメタリックな黒」
「と、いうことで」
「整理してみましょう」
「巣船1隻目――白肌タルニーの《エヴェルポナー》」
「巣船2隻目――緑肌タルニーの《ネケティリス》」
「巣船3隻目――黒肌タルニーの《タピアヌト》」
「船1隻――というか、〈モミの木〉1本――ごとに、女王が1体」
「で」
「――個体は、そんなに思考能力がない、みたいですが」
「――群れとしては、知性を有している、ような」
「と、いうのも」
「ロワ・ダントンの告白に、よれば」
「――オレ、〈暗黒バリア〉展開するのを、忘れてさ」
「――タルニーに、はっきり見られたのだけれど」
「――気にも、されなかったよ」
「つまり」
「周囲にあるモノでも、いらないモノは、関知しない」
「〈モミの木〉船の設備は、知覚するけれど」
「関係ないモノ=ロワ・ダントンのコトは、知覚しない」
「と、いうことは」
「なにか連中を制御するフィールド的なモノが、あるのでしょうか」
「ロワ・ダントンの証言に、よれば」
「――オレ、頭がちょっとムズムズして」
「――ああ、こっちに行かなきゃ、とか思ったけど」
「――行かなかったよ、意志、強いから」

 〈モミの木〉船、船内、2日経過――

「さらに、調査は進展」
「――船1隻ごと、タルニーの個体数は400万体?」
「――〈終末戦隊〉のコトを、知らない?」
「――タルニーは、〈終末戦隊〉のコトを、知らない?」
「――シラグ禁断星域自体、巨大な飼育施設みたいなものかも、ですねー」
「――タルニーは、超知性体コルトロクのコトも、知らない?」
「さらに、調査は進展」
「――女王の産卵房を3つとも、観察しましたが~」
「――各女王が各群れを指揮している、のとは、違うようです」
「ならば」
「どういう風に、なっているのでしょう」
「――脱皮すると、〈巣通信〉受信機を、脳に埋めこまれる?」
「――2回目の脱皮・移植は、ほとんど生きのびられないみたいな」
「全面的に管理されて、いるのでした」
「さらに、判明したことに」
「――人工的に進化を維持促進する仕組みが、あるようです」
「というのも」
「――!」
「――緑肌タルニーの《ネケティリス》の女王が、殺害された?」
「犯人は、ティブリス・ロコク(オス)」
「すなわち~」
「白肌タルニーの《エヴェルポナー》の女王が、送った刺客」
「刺客ティブリス・ロコクは~」
「〈光のない空間〉を経由して、同族のもとに、無事・凱旋」
「白肌タルニーの《エヴェルポナー》の女王が~」
「――(ががが)ティブリス・ロコクが、《ネケティリス》の新王ですっ」
「と、宣言すると~」
「刺客ティブリス・ロコクは~」
「緑肌タルニーの《ネケティリス》の王女房から、新女王を選んで~」
「新王ティブリス・ロコクになる」
「という、仕組み」
「ところで」
「そもそも、タルニーは~」
「周囲にあるモノでも、いらないモノは、関知しない」
「普通なら」
「隣の巣のことも、関知しない」
「侵入者のことも、関知しない」
「いろいろなコトを、関知しない」
「でも」
「どうやら、刺客タルニーは、別格のようです」
「ロワ・ダントンは~」
「――どうせ、タルニーには、見えても、知覚されないし」
「と、堂々と行動、していました」
「が」
「白肌タルニーの《エヴェルポナー》にて」
「――!」
「――新王ティブリス・ロコクには、オレが見えてる?」
「――会話まで、成り立つ?」
「で」
「あれこれ、意思疎通」
「が」
「話題が、刺客仕事におよんだところで」
「――(ががが)〈光のない空間〉経由で逃走したときは~」
「――(ががが)同族のもとに、無事・凱旋したい、一心だったのだ」
「――(ががが)怖かったぞ」
「――(ががが)暗い中に、なんか醜く潰れた自分とか、見えるし」
「――(ががが)見えるし」
「その、特異な現象について~」
「ロワ・ダントン、思い当たるモノは、いくつか」
「――〈暗黒量子〉?」
「――〈暗黒捜査官〉?」
「周知のとおり~」
「〈暗黒捜査官〉は、〈泉快速艇〉+〈暗黒量子〉で出来ています」
「ロワ・ダントン、思うに」
「――〈光のない空間〉て、合体前の〈暗黒量子〉のこと?」
「――何にしても、マズイよな?」
「――即時撤退っ」
「ロワ・ダントン、あわてて《ダーク・グール》に命令通報しようと……」
「が」
「――通信が、繋がらない?」
「とりいそぎ」
「手元の高次観測装置で、計測してみると~」
「――〈モミの木〉船団から、200mと離れていないところに?」
「――黒いシミが、ひとつ?」
「――〈暗黒捜査官〉?」
「さらに」
「――黒いシミ、5つ、出現?」
「――うち、最後の、ふたつは?」
「――一方が、一方を曳航しているみたいな?」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと

 Perry Rhodan-Action……人気、あるんですね。

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発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2467 . Christian Montillon / Mentale Revision / 精神監査
2468 . Uwe Anton / KOLTOROCS Kinder / コルトロクの子ら
2469 . Uwe Anton / Das Paramorphische Feld / パラ形態場
2470 . Horst Hoffmann / Finsternis über Terra / テラを覆う闇
2471 . Arndt Ellmer / Das Geschenk der Metaläufer / メタランナーの贈り物

□ Perry Rhodan-Heft 2467話「精神監査」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2467.html ]

 新銀河暦1347年7月2日、銀河系まで4400万光年――

「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「遭難船《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「――急いで、タレ・シャルム銀河から、銀河系に帰らねば」
「ペリー・ローダンが拾ってきたのは、直径1126kmの巨大構造物」
「2000万年前の超兵器=〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「が」
「発進まもなく、いろいろあって~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、未知宙域に放擲されたり」
「ペリー・ローダンは、現在、《ケオス・タイ》奪還作戦、遂行中」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》、医療ステーション――

「怪我して、入院中の~」
「〈タイ=サーボス〉タファナロは~」
「ヘロメト種族――ビーバーに、似ていないこともない」
「〈サーボス〉は、〈法〉付与機の艦内で、お世話をするのが役目です」
「〈タイ=サーボス〉は、《ケオス・タイ》の〈サーボス〉長のようなもの」
「で」
「〈タイ=サーボス〉タファナロ」
「2900万年前の〈精神監査〉と、2900万年間の〈停滞〉で~」
「記憶もなくし、体調もいまひとつ」
「でも、〈停滞〉解けてからの不幸な出来事は、よく憶えています」
「自分が怪我した事故の、原因は~」
「――インクーさん……」
「……」
「インクー・セレクソンは~」
「現在、《ケオス・タイ》の、実質的指導者」
「ティベリアン・メレクの、一員です」
「ティベリアン・メレクたちは~」
「〈熱力技術者〉――アホメレクとルビを振りたい――に、似ているけれど~」
「〈熱力技術者〉ほど、偉くはないと、されるヒトたち」
「で」
「ティベリアン・メレク、インクー・セレクソンも~」
「2900万年前の〈精神監査〉で、記憶がない」
「の、ですが~」
「――〈精神監査〉させたのは、〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウム?」
「――よくも、オレたちを〈精神監査〉にかけたなっ」
「――2900万年も〈停滞〉させたなっ」
「――みんな、キサマのせいかっ」
「と、膨らむ妄想」
「せっかく覚醒した、〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムを~」
「話も、聞かずに、いきなり~」
「縊り殺して、しまったのです」
「で」
「ヘロメト種族、タファナロは~」
「その騒動の、まきぞえを喰らった、という次第」
「……」
「ヘロメト種族、タファナロ、思うに」
「――インクーさん、やっぱりダメだよ」
「――ティベリアン・メレクたちが指導者なんて、やっぱりダメだよ」
「――そうだ、反動活動しよう」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》内――

「ヘロメト種族、タファナロ――反動家志望」
「うろうろ、していると~」
「――!」
「ペリー・ローダンの《ケオス・タイ》突入部隊を~」
「発見」
「――あの連中?」
「――《ケオス・タイ》の司令室と格納庫に、巣くっていた連中?」
「――オレがティベリアン・メレクたちに注進して、追い出したのに?」
「――しぶとく、戻ってきた?」
「でも」
「ヘロメト種族、タファナロは、自称・反動家」
「――ティベリアン・メレクたちには、報告しないで」
「――そうだ、こっそり、様子をうかがってみよう」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》、司令室まで4km――

「ペリー・ローダンの《ケオス・タイ》突入部隊は~」
「このままでは、司令室のティベリアン・メレクたちと、正面対決」
「で」
「ここで、勇気を、ふりしぼる~」
「ヘロメト種族・反動家、タファナロ」
「――!」
「少し前、自分が追い出した、ペリー・ローダンと~」
「鉄面皮で、対話にのぞんだり」
「――盗み聞きしたので、状況はわかりました」
「――コスモクラートのもとで、活動してるのですね」
「――ヘロメト種族・反動活動の、旗頭になってください」
「いきなり、手のひらを返したような、対応に~」
「ペリー・ローダンは、目を白黒」
「そこへ」
「先行突入していた、モンドラ・ダイアモンドさんの突入部隊が~」
「――だだだっ」
「誤解して、いきなり、武力介入」
「――わたしのペリーに、何をしようというのっ」
「――だだだっ」
「あわや交渉決裂、かと思われましたが」
「そこは~」
「ペリー・ローダンも、鉄面皮」
「モンドラ・ダイアモンドさんの暴挙なんて、なかったかのように」
「――つまり?」
「――ティベリアン・メレクたち亡き暁には?」
「――このローダンに、《ケオス・タイ》の指揮を委ねる、と?」
「そこは~」
「タファナロも、調子を合わせて」
「こくこく、頷いて、曰く」
「――ボクたち、〈負の球体〉の戦場に、お供するよ」
「――《ケオス・タイ》に精通した2万2000名が、お役に立つよ」
「――でもね」
「――ひとつだけ、条件が……」
「――事が終わったら《ケオス・タイ》は、コスモクラートさんに返したい」
「ペリー・ローダン、ふたつ返事」
「――もとより、そのつもりだ……同士タファナロ」
「――同士ローダンっ」
「――がしっ」
「……」
「かくして」
「ペリー・ローダンの悪知恵の、強力な後押しで~」
「同士タファナロは~」
「ヘロメト種族を、反動活動に~」
「引きこむ・引きこむ」
「で」
「ヘロメト種族は、もう、誰ひとり~」
「ティベリアン・メレクたちの、お世話をしない」
「ティベリアン・メレクたちの前に、姿を見せない」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》、ティベリアン・メレクたち――

「《ケオス・タイ》の、実質的な最高指導者」
「ティベリアン・メレクの一員、インクー・セレクソン」
「現在、最大の課題は~」
「2900万年間の〈停滞〉から覚醒、した後~」
「ティベリアン・メレクたちを襲う、原因不明の細胞異常増殖」
「集団で、肉体が変容して~」
「――ぱっくり」
「裂けて、死に至る」
「インクー・セレクソン自身も~」
「――うわ……オレも、発症しかけ?」
「で」
「――ご近所宙域で評判・ヴァカ人の遺伝子工学者さんを~」
「――全員、強制徴用だっ」
「――ティベリアン・メレクの、病気を治すのだっ」
「強要した、という次第」
「その~」
「ティベリアン・メレクを襲う、原因不明の細胞異常増殖」
「ですが」
「――発症過程で?」
「――同族間で、意識が繋がる現象?」
「――で?」
「――そのまま、集団変態して?」
「――ぱっくり」
「――裂けて、死に至る?」
「インクー・セレクソン本人も~」
「――うわぁ」
「発症過程で~」
「――ぱっくり」
「までは、さいわい、至らなかったものの~」
「変な光景が、見えたりします」
「――これは、2900万年前?」
「――〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムが?」
「――コスモクラートから、指令をうけた?」
「〈熱力技術者〉エレギタ・マス・ガウムが、うけた指令」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》の乗員は、非効率的なので?」
「――乗員すべてに、〈精神監査〉を受けさせて?」
「――乗員すべてを、〈停滞〉させておくのです?」
「なんて、光景を見てしまって~」
「インクー・セレクソンは~」
「――あのヒトは、ただ命令に従っただけ、なんだ」
「ちょっぴり後悔、したのです」
「……」
「ヴァカ人の遺伝子工学者たちの、分析結果」
「――ティベリアン・メレクたちの、体内で~」
「――ふだんは抑えている、パラノーマルな遺伝子スイッチが~」
「――ひょっこり、入ってしまう」
「――ひとりが、スイッチを入れたら~」
「――パラノーマル能力で、周囲の仲間をまきこんで~」
「――連鎖反応で、集団変態」
「さらに、分析結果」
「――このメタ遺伝子プログラムは~」
「――ティベリアン・メレクたちを、何かに変えようと、しています」
「――でも~」
「――できない事情が、あるみたいです」
「インクー・セレクソンは~」
「――オレ、メタ遺伝子プログラムなんて、知らないぞ?」
「――それとも、知っていたのか?」
「――オレ、〈精神監査〉のおかげで、記憶ないし」
「ヴァカ人の遺伝子工学者たちも~」
「――事情は、なんとも、わかりませーん」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》、司令室――

「ヴァカ人の遺伝子工学者たちにも~」
「ヘロメト種族にも~」
「見離されて~」
「ティベリアン・メレクの生存者たちは、司令室にたてこもる」
「で」
「――キミたちは、完全に孤立無援だっ」
「――おとなしく、投降しなさいっ」
「ペリー・ローダンと~」
「ヘロメト種族・反動活動家、同士タファナロは~」
「司令室の外から、降伏勧告」
「が」
「その時、すでに」
「司令室の内部は~」
「降伏なんて、ありえない状況に」
「――うわぁ」
「ティベリアン・メレク全員が、集団変態」
「――ぱっくり」
「――ぱっくり」
「次々、裂けて、死に至る」
「が」
「インクー・セレクソンは、見た」
「――カリット・リンドバク?」
「という名前の、同胞が~」
「――ぱっくり」
「――中から……〈熱力技術者〉が?」
「――あ……でも、死んでる」
「インクー・セレクソンは、悟ります」
「――ティベリアン・メレクの1集団から、わずかに1体だけ?」
「――〈熱力技術者〉=アホメレクが、生まれる?」
「インクー・セレクソンは、推測します」
「――かつて、コスモクラートは?」
「――〈熱力技術者〉アホメレクの誕生プロセスが、あんまり非効率的なので?」
「――〈熱力技術者〉アホメレクを、人工培養することに?」
「――で?」
「――ティベリアン・メレクは、いらなくなった、けど?」
「――万一の保険として、〈停滞〉させて、保管しておきましょう?」
「――それが、オレたち?」
「インクー・セレクソン自身も、そろそろ、ダメなようです」
「――2900万年間も、〈停滞〉したために?」
「――けっきょく、〈熱力技術者〉アホメレクも、うまく誕生させられず?」
「――オレたち、ダメなコだよなー」
「――ぱっくり」
「インクー・セレクソン=最後のティベリアン・メレク、死亡」

 〈法〉付与機《ケオス・タイ》、司令室――

「ペリー・ローダンが、司令室に入ってみると~」
「――ティベリアン・メレクたちが?」
「――みんな、ぱっくり?」
「死屍累々」
「――〈熱力技術者〉の遺体も、ひとつ?」
「――いったい、何が?」
「推測するしか、ありません」
「ともあれ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の指揮権を手にした、ペリー・ローダン」
「ヘロメト種族の手を、借りて~」
「――ヴァカ人の遺伝子工学者たちを、惑星ヴァカに帰すのだ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を、格納庫に繋留するのだ」
「――発進するのだ、銀河系へ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
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◆今回のひとこと

 いろいろ、報われませんね。

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d-information ◆ 539 [不定期刊] 2008/12/01
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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