2009年1月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

22 . Hermann Ritter / Feinde des Lebens / 生命を脅かす者
23 . Timothy Stahl / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . Christian Montillon / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の10冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 22話「生命を脅かす者」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/22.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル、オプル衛星のひとつ――

「タニシャ・カビルちゃんは、超能力者」
「生来のテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったことがあれば、そのヒトを標識にして跳躍できる」
「星系ナラルで暴れる、オプル衛星の~」
「崩落の続く、縦穴の底」
「危機一髪」
「とっさに~」
「高名な超能力者ベティ・タウフリーさんの、手をとると~」
「ペリー・ローダンとかいうヒトは、縦穴に置いたまま」
「――緊急跳躍っ」

 アルコン植民惑星タルカロン――

「タニシャ・カビルちゃんと、ベティ・タウフリーさんが、実体化したのは~」
「――タルカロン?」
「タニシャ・カビルちゃんの故郷惑星、タルカロン」
「今回、誰を標識にしたか、というと~」
「――タドラン・ワコル?」
「タニシャ・カビルちゃんの〈雲乗り〉仲間」
「……」
「〈雲乗り〉とは~」
「ご当地の若者たちが興じていた、スポーツ」
「間欠泉の噴射に乗って、大空へダイブ」
「――どっぱーん」
「が」
「昨今の情勢は、〈雲乗り〉どころでは、ないわけで」
「……」
「先だって~」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンが、来訪」
「すると」
「オプル衛星がひとつ、襲来」
「ネルティスト――先代のネルト=総督の再来を待つ――が、蜂起」
「そもそも暫定だった政権は、代表メクターが死亡」
「続く事件に~」
「秩序は崩壊」
「ネルティストと政府軍の対立は、膠着状態」
「略奪と戦闘が、日常化」
「さらに」
「オプル衛星が、惑星タルカロンと恒星の間に、陣どって~」
「――かっ」
「致死性放射線を、頭上から降らせているという」
「……」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ベティ・タウフリーさん」
「タドラン・ワコル」
「3名は~」
「――致死性放射線が、来るっ」
「住民が逃げ出した小集落を、避難場所に」
「すると」
「――!」
「出くわしたのは、もと補給将校アロシアンさん」
「話を、してみると~」
「――救援物資を手に入れるには、首都に行くしかない?」
「首都までは、徒歩で8日」
「アロシアンさんの、手を借りて~」
「兵員を輸送中のグライダーを、おびきよせ~」
「――テレキネシスっ」
「超能力で、手に入れます」
「……」
「もと〈雲乗り〉タドラン・ワコルは、ネルティスト」
「アロシアンさんは、政府関係者」
「本来ならば、敵同士ですが」
「話を重ねる、うちに~」
「――惑星タルカロンを救うためには、団結だ」
「――団結よ」
「方向性は、一致」
「そこへ」
「タニシャ・カビルちゃん、曰く」
「――オプル衛星を、説得できるかも」
「――そのためには、オプル衛星まで行かなくちゃ」
「でも」
「当地のオプル衛星は、惑星タルカロンと恒星の間に、陣取って~」
「普通にテレポートでは、たどりつけません」

 ネルティストと政府軍の間で――

「この4名」
「ネルティストであり、政府関係者でもあり~」
「ベティ・タウフリーさんという著名人まで、揃っている」
「で」
「ネルティストと政府軍の間で、和平工作進展」
「両陣営和平の道を、拓き~」
「宇宙シャトル1隻も、用立ててもらうことに」
「一行のグライダーは~」
「厳密な飛行計画に沿って、両陣営の占領域をぬって飛ぶ」
「……」
「途中」
「ネルティスト占領域で、小集団が奇襲をかけてくる」
「もちろん」
「――テレキネシスっ」
「で、奇襲は、失敗」
「小集団を指揮していた女は~」
「――わが名は、タルカロンのジョルンっ」
「――わたしこそ、ネルトの再来よっ」
「――わたしなら、致死性放射線から身を守る医学措置を、施せるわっ」
「とか言って、シンパを集めていた、とかいう」
「……」
「と」
「いろいろの事件・努力、の結果~」
「宇宙シャトルは、オプル衛星へ」

 惑星タルカロンと恒星の間、オプル衛星――

「ベティ・タウフリーさんの、操縦で~」
「宇宙シャトルは、オプル衛星に無事到着」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「――ひとりで、行くっ」
「と、単独行動」
「能力と幸運に、助けられ~」
「――ここよっ」
「水晶の縦穴の底、〈血室〉――オプル水晶で埋めつくされた――へ」
「オプル水晶を、ひとかけら取ると~」
「タニシャ・カビルちゃんは、自分の額に装着」
「オプル衛星と、対話してみましょう」
「――オプル衛星にとって、すべての有機体は、生命を脅かす者?」
「――でも、反対に……」
「――すべての有機生命体にとって、オプル衛星は、生命を脅かす者なの」
「……」
「一方」
「宇宙シャトルでは~」
「ベティ・タウフリーさんが~」
「タドラン・ワコルに、曰く」
「――わたしは、タニシャちゃんと一緒に、オプル衛星に残るわっ」
「――この宇宙シャトルで、惑星タルカロンに戻るのよっ」
「……」
「オプル衛星は~」
「すでに、移動をはじめ~」
「惑星タルカロンから、離れつつありました」
「行き先は~」
「――オプル衛星が、生まれたところ?」

 惑星タルカロン――

「宇宙シャトルで帰還したタドラン・ワコルは~」
「オプル衛星と致死性放射線から、惑星タルカロンを救った英雄」
「すっかり、救世主あつかい」
「政府関係者アロシアンさんの、支持のもと~」
「――わが名は、タルカロンのタドランっ」
「――キミたちの新しいネルトだっ」
「惑星タルカロンの未来に、希望が見えてきました」

□ Perry Rhodan-Heft

2475 . Hubert Haensel / Opfergang / 犠牲行
2476 . Horst Hoffmann / Kommando der Friedensfahrer / 平和ドライバー部隊
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ

□ Perry Rhodan-Heft 2475話「犠牲行」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2475.html ]

 新銀河暦1347年、銀河系中心部、執務城《クルルト》――

「ロワ・ダントンが持ちこんだ、超兵器〈2連プシ放射機〉」
「1弾目は、親指大」
「何キロメートルもの範囲に、ゆっくり展開~」
「狙った標的を、フィールドに釘付け」
「名づけて、〈プシ・フィールド放射機〉」
「2弾目は、玉子大」
「凝縮したプシのボールを~」
「狙った標的に、弾丸シュート」
「名づけて、〈プシ・シュート放射機〉」
「……」
「ロワ・ダントンは、作戦断行」
「〈銀塔〉の〈黒灰球〉の、すぐ手前」
「〈2連プシ放射機〉の1弾目を、放つ」
「――プシ・フィールドっ」
「プシオン衝撃波が、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルへ」
「――どどどーっ」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの、お姿が~」
「――ぷくー」
「執務城《クルルト》の、〈銀色塔〉上空に~」
「膨らんで、いったん、蒸発したように、見えましたが~」
「再度、あらわれ~」
「固定された、感じ」

 執務城《クルルト》、〈暗黒区〉――

「光の射さない〈暗黒捜査官〉の居住区から~」
「――すすすすーっ」
「黒いモノが、執務城《クルルト》に広がる」
「〈暗黒捜査官〉反逆同盟・代表グ・ショグンが、盟約どおりに、蜂起」
「黒いモノは、みるみる、執務城《クルルト》の大半を覆いつくす」
「真っ黒なので、見えませんが~」
「闇の中では~」
「〈暗黒捜査官〉反逆同盟 対 普通の〈暗黒捜査官〉」
「激戦が、展開しているのでしょう」
「泉快速艇1隻が、〈暗黒区〉から上昇」
「執務城《クルルト》上空にも、黒い一本道が」
「――すすすすーっ」
「で」
「執務城《クルルト》は、震撼やまず」
「――ぐらぐらぐらっ」
「建造物は、全倒壊」

 執務城《クルルト》底部、ラボラト洞――

「人為的に調整されたストレンジネスの、領域は~」
「ラボラト――体長2mの巨大蛆虫――の、飼育施設」
「ラボラトの幼生こそ、寄生体〈ラボラトの爪〉」
「犠牲者の精神を、〈反逆者〉への忠誠で、満たし~」
「犠牲者の血肉を、栄養に~」
「宿主が死ぬまで、離れない」
「で」
「お世話係のジョタドゥンは、事務職種族エフレミのひとり」
「怯えるラボラトたちを、鎮めようと、ラボラト洞に向かう」
「と」
「――すーっ」
「途上、出会った、〈暗黒捜査官〉反逆同盟の同志1体、曰く」
「――執務城《クルルト》はオシマイです」
「――即刻、待避するのです」
「でも」
「ジョタドゥンは、仕事一筋・生真面目な男」
「たったひとり、ラボラト洞に、たどりつき~」
「――どうどうどうっ」
「怯えるラボラトたちを、鎮めようと、しますが」
「――しゃーっ」
「ラボラトたちは、暴走・脱走」
「――ダメだよー」
「――オモテに出たら、すぐ死んじゃうよー」

 執務城《クルルト》中層環、事務職種族エフレミのアフカル巣――

「執務城《クルルト》は、震撼やまず」
「――ぐらぐらぐらっ」
「テラナー潜入部隊が潜伏する高層住宅も、倒壊」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「生き埋めに、なり~」
「テラナー潜入部隊に、掘り出されたり」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「ロワが〈プシ・フィールド放射機〉を放った際に、失神したので~」
「ロワ・ダントンが、気にかけてくれたり」
「――先に、仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》に、戻っておくのだ」
「でも」
「双頭大佐ゼルベロフには、執着があって」
「――否。最後まで、同行させてもらうっ」

 反逆者種族に変装したテラナー潜入部隊は、〈銀色塔〉へ進撃――

「すぐに」
「事務職種族エフレミ3名に、発見されて~」
「――!」
「変装がバレて、銃撃戦に」
「――わー」
「マイクロけだもの部隊が、事務職種族エフレミ3名を、迅速に処理」
「が」
「――うっ」
「――双頭大佐ゼルベロフが、流れ弾に当たった?」
「事務職種族エフレミが使った、武器は~」
「生体物質のみに作用する、衝撃銃」
「双頭大佐の右半分、ガンシュカル人アロフの方が、がっくり」
「マイクロけだものの医師キズ・ツラッガ、曰く」
「――体内がボロボロで、治療しようがありません」
「双頭大佐ゼルベロフは、覚悟して曰く」
「――オレは、もう……」
「――生きて執務城《クルルト》を出ることは、ない」
「ロワ・ダントンに、頼んで曰く」
「――オレを、〈銀色塔〉の〈黒灰球〉に、連れていってくれっ」
「途上、さらに頼んで曰く」
「――オレの材料、ゼルボンとアロフを、解放してくれっ」
「――もう2度と、オレみたいにさせないようにっ」
「――げほ……っ」

 〈銀色塔〉手前――

「双頭大佐ゼルベロフと、マイクロけだもの約100体の、前に~」
「――ざっざっざっ」
「立ちふさがったのは~」
「〈終末式部官〉1体が指揮する、親衛隊の1隊」
「が、そこへ」
「――しゃーっ」
「怯えるラボラトたちが、乱入」
「親衛隊は、精鋭揃い」
「ラボラトたちの重要性を、知っています」
「――う、う……撃てないっ」
「とか、やっているうちに~」
「――しゃーっ」
「ラボラトたちは、親衛隊を蹴散らし、暴走」
「その隙に~」
「――わー」
「マイクロけだもの部隊、親衛隊を壊滅させます」
「――しゃーっ」
「ラボラトたちは、双頭大佐ゼルベロフにも、襲いかかるのですが」
「ためらうことなく、ラボラトを~」
「――ばーん」

 〈銀色塔〉内、〈黒灰球〉――

「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの本体は~」
「〈プシ・フィールド〉の衝撃を、克服しようと、あがいていました」
「でも」
「いまだ、ここから、動けない」
「……」
「〈黒灰球〉の、入口で~」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「ロワ・ダントンに、頼んで、曰く」
「――〈プシ・シュート放射機〉を、オレによこせっ」
「――トドメを刺すのは、オレだっ」
「――げほ……っ」
「ロワ・ダントンも~」
「今にして、ようやく、悟ったのですが~」
「双頭大佐ゼルベロフは、〈ラボラトの爪〉から解放されて以来~」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルが、憎いっ」
「――憎しみこそ、わが生きる糧っ」
「――げほげほげほ……っ」
「そんな執着を、抱いていたのでした」
「ロワ・ダントン、思うに」
「――止めても、無駄そうだし」
「――本人が、最期を前に、希望してることだし」
「――総員、撤退」
「――双頭大佐ゼルベロフ、キミの犠牲は忘れないぞっ」
「……」
「ロワ一行が、数百メートル離れるのを、待って~」
「瀕死の双頭大佐ゼルベロフは~」
「〈プシ・シュート放射機〉を~」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルに、突きつける」
「――プシ・シュートっ」
「――かっ!」
「――ぎゃぁぁー」
「で」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクル、完全機能停止」

 執務城《クルルト》――

「――ぐらぐらぐらっ」
「――ごごごっ」
「崩壊は、続き~」
「〈銀色塔〉も、ついに倒壊」
「――!」
「ロワ一行は~」
「間一髪」
「仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》の牽引ビームに、救われます」
「――ごごごっ」
「――執務城《クルルト》が、裂ける?」
「真っ二つに、へし折れる執務城《クルルト》から~」
「仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》は~」
「とにかく、逃走・全速力」
「で」
「ついに、新銀河暦1347年8月17日――」
「執務城《クルルト》は~」
「――ばーん」

 仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》――

「潜入部隊を、点呼すると~」
「テラナーは、とりあえず総員無事」
「マイクロけだものは、250体が生命を落としました」
「戦死者の中には~」
「――野郎ども、いくわよっ」
「と訓練熱心だったマイクロけだもの、リンカ・ポロルも、含まれていたとか」

 銀河系、星系ソル――

「惑星テラに~」
「――執務城《クルルト》を、破壊したぞ」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルを、倒したぞ」
「報告が、届いたり」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が~」
「――いってきまーす」
「ハンガイ銀河へ、出発したり」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 お詫び:技の名前やいろいろが、違っていました。

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d-information ◆ 547 [不定期刊] 2009/01/26
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2474 . Hubert Haensel / Zwei Psi-Emitter / 2つのプシ放射体
2475 . Hubert Haensel / Opfergang / 犠牲行
2476 . Horst Hoffmann / Kommando der Friedensfahrer / 平和ドライバー部隊
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光

□ Perry Rhodan-Heft 2474話「2つのプシ放射体」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2474.html ]

 新銀河暦1347年6月、銀河系、星系ソル――

「惑星テラ、ガラパゴス諸島、バルトロメ島では~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が~」
「死地におもむく、出撃準備」
「で」
「ファウン・スズケさんは~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉の代表者」
「超能力者マーク・ロンドンは~」
「ファウン・スズケさんと、縁・浅からず」
「――ファウンさんファウンさんファウンさんがっ」
「――ボクも、肉体を捨てるから」
「――いっしょに、連れていってくださいっ」
「ところが」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は、冷たく拒絶」
「ファウン・スズケさんは、雰囲気に呑まれたのか、なんなのか」
「――わたし、〈ニュークリアス〉を捨てるから」
「――〈バッテリー〉の一部として、ここに残らせてっ」
「ところが」
「超能力者マーク・ロンドンが、今度は猛反対」
「――キミを、縛りたくないんだっ」
「――マークっ」
「――ファウンさんっ」

 銀河系中心部、執務城《クルルト》――

「執務城は~」
「巨大な、宇宙ステーション」
「さしわたし、28.5km」
「厚みは、5.6km」
「平坦な環状構造の、3層重ね」
「最大の、上層環は、環の幅、3~4km」
「宇宙港として、機能」
「大気なし」
「その下に、中くらいの、中層環」
「その下に、最小の、下層環」
「下方に行くと、大気がつながれて~」
「各種族の居住区・建築物の迷宮に、なっていたり」
「総人口、2000万人」
「中枢は~」
「〈進歩維持者〉官舎」
「下層環の中央区――直径11km――の、中心にそびえる~」
「高さ1kmの、銀色塔」
「〈銀色塔〉の、内部には~」
「直径120mの球状構造――〈黒灰球〉」
「で」
「簡単に、言うと~」
「平たいお椀の真ん中に、箸1本が突き立ててある」
「……」
「執務城《クルルト》は~」
「〈反逆者〉の、あまたある司令中枢の、1基」
「主の〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルは~」
「〈反逆者〉銀河系占領軍の、中核的存在」
「ですが」
「膝元にひかえる、銀河系攻撃指揮官、双頭大佐ゼルベロフは~」
「じつは、アトレントゥス処置済」
「〈ラボラトの爪〉の動機づけから、解放されて~」
「自由意志のもと、テラナーの同盟者に、なっているのでした」

 ロワ・ダントン指揮下、仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》――

「双頭大佐ゼルベロフの、手引きで~」
「――《反逆タンク1199188》に、入港を許可するっ」
「仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》は~」
「難なく、執務城《クルルト》の宇宙港環に入港」
「双頭大佐ゼルベロフからのツナギを待つこと、しばし」
「……」
「けっきょく、丸4日、待たされました」

 執務城《クルルト》――

「双頭大佐ゼルベロフは、問題を抱えていました」
「仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》を、手引きするために~」
「邪魔者、副官=双頭副大佐マリカディを、殺害する結果に」
「実際に、手を下したのは~」
「同行していた、マイクロけだもの部隊、なのですが」
「――やっちまったよなー」
「現在」
「執務城《クルルト》では~」
「双頭副大佐マリカディ殺害事件の総合捜査本部が、設置され~」
「双頭大佐ゼルベロフ自身も、捜査活動を指揮させられたり」
「刺客・隠密・御庭番を務めるアウォウル人も、捜査本部に投入」
「――凶器は……マイクロけだものの銃?」
「――誰が、命じたのだろう?」
「――仲が一番悪かったのは……双頭大佐ゼルベロフさま?」
「嫌疑がかかります」
「が」
「調査の進展に、つれ~」
「――双頭副大佐マリカディの功名心は、とっても病的?」
「――双頭副大佐マリカディは、誰にも好かれていなかった?」
「――双頭副大佐マリカディを殺したいと思うヤツは、五万といる?」
「双頭大佐ゼルベロフへの嫌疑も、何もない」
「捜査意欲も、萎えようというもの」
「そんな中~」
「〈双頭大佐〉ゼルベロフは~」
「――停泊中の〈反逆タンク〉を、査察だっ」
「――あれと、これと……それもだっ」
「査察対象計画表に、艦籍番号1199188を盛りこんで~」
「1隻……1隻……」
「ようやく、仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》の順番です」

 仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》――執務城《クルルト》停泊中――

「〈双頭大佐〉ゼルベロフは~」
「――中層環にある、事務職種族エフレミのアフカル巣で~」
「――再開発地域に、そのあたりで一番高い、分譲前の高層住宅が、あるのだ」
「――〈銀色塔〉まで、2500mと、便も良い」
「――理想の潜伏場所で、あろう?」
「――執務城《クルルト》内で使える命令コードは、この中に」
「と、データキューブをロワ・ダントンへと、渡す」
「その上で」
「〈双頭大佐〉ゼルベロフ、続けて曰く」
「――これで、オレはキサマの希望を叶えた」
「――計画の続きを、聞かせるのだ」
「ロワ・ダントン、黒い小箱を、見せびらかして曰く」
「――この中には、2つの〈プシ放射体〉」
「――圧搾プシオン・エネルギーが、含まれていてな」
「――これを、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの、至近距離~」
「――〈プシ放射照準〉で狙って、着火」
「――という、寸法だ」
「ロワ・ダントン、続けて曰く」
「――着火の火種は、射手の精神インパルスだ」
「――射手は、〈プシ放射照準〉で~」
「――2つの〈プシ放射体〉の圧搾プシオン・エネルギーを~」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルに、じかに収束させて~」
「――あわよくば、抹殺」
「――という、寸法だ」
「ロワ・ダントン、さらに曰く」
「――射手は、衝撃波の真っ只中にいるわけ、だから~」
「――たぶん、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルと、道連れになる」
「――そこで、このロワ・ダントンの出番だ」
「――細胞活性装置が、あるから~」
「――衝撃波の真っ只中でも、生きのびる可能性は高かろう?」
「――という、寸法だ」
「……」
「〈双頭大佐〉ゼルベロフの査察は、無事終了」

 執務城《クルルト》中層――

「〈反逆者〉種族に扮装した、ロワ・ダントンと乗員一行は~」
「中層環の高層住宅に、潜伏」
「双頭大佐ゼルベロフに同行、していた~」
「セネゴ・トラインズ指揮下のマイクロけだもの10体と、合流」
「まず」
「ロワ・ダントンは、マイクロけだもの3体を連れて~」
「エフレミ種族のアフカル巣のご近所、〈暗黒区〉へ」
「〈暗黒区〉は、光の射さない〈暗黒捜査官〉の居住区」
「非現実的な環境、の中~」
「ロワ・ダントンは~」
「――は、はろー?」
「〈暗黒捜査官〉反逆同盟・代表グ・ショグンと、会見」
「ロワ・ダントン、黒い小箱を、見せびらかして曰く」
「――この中には、2つの〈プシ放射体〉」
「――これを、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの、至近距離~」
「――〈プシ放射照準〉で狙って、着火」
「――という、寸法だ」
「〈暗黒捜査官〉反逆同盟・代表グ・ショグン、曰く」
「――着火と、時間を合わせて~」
「――出来るだけ騒動を起こすよう、手配しよう」
「心強い言葉、ですが」
「そこは浮世離れした、超がつく存在のこと」
「――ところで」
「――時間て、どうやって合わせれば、良いのだ?」

 執務城《クルルト》下層――

「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルは~」
「〈銀塔〉の中の〈黒灰球〉の中」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまに、お目通りをっ」
「至近距離まで、近づく手段を、探してみますが~」
「事務職種族エフレミは~」
「――ご多忙なので、ダメです」
「〈終末式部官〉も~」
「――許可できません」
「で」
「事務職種族エフレミのアフカル巣へ、足を向けると~」
「――高層住宅の周囲に、アウォウル人が?」
「――さらに、アウォウル人が?」
「マイクロけだもの部隊10体の支援を、うけて~」
「――ばーん」
「アウォウル人たちを、全員・抹殺」
「秘密を守ることが、出来ました」

 ロワ・ダントンは、作戦断行を決意――

「〈銀塔〉の〈黒灰球〉の、すぐ手前」
「黒小箱を手にした、ロワ・ダントン」
「――!」
「2つの〈プシ放射体〉を、点火します」
「プシオン・エネルギーが、手から、全身へ」
「――どどーっ」
「ロワ・ダントンは、くらっときて、意識喪失・寸前ですが」
「プシオン衝撃波が、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルへ」
「――どどどーっ」
「執務城《クルルト》に、充満」
「――ぴかー」
「燦々と、輝き~」
「――じゅしゅー」
「燃えている、みたいです」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの、お姿が~」
「――ぷくー」
「〈銀塔〉、いっぱいに」
「――ぷくー」
「執務城《クルルト》、いっぱいに」
「広がって、見えました」
「そして」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの、苦悶の叫びが~」
「――ぎゃぁぁー」
「聞こえたと、思ったら」
「〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルのお姿は、消えていたのです」

 以下次号。

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 技の名前は「ダブルサイエミッターっ!」とか英語風に。

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d-information ◆ 546 [不定期刊] 2009/01/19
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

21 . Achim Mehnert / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . Hermann Ritter / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者未詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者未詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の9冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 21話「人形タニシャ」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/21.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル――第3惑星は、エクハス――

「〈明るい色の振動水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官、ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジンの、超能力の源」
「オプル衛星――」
「問題の〈水晶〉を産する、天体」
「自律航行はするし、致死性放射線はまくし、マグマは吐くし」
「オプル水晶を身につけた人々――〈ガラスの子供〉たち――を、操るし」
「――それが……そもそも、8つも星系ナラルにあった?」
「――なんとか、和平をっ」
「ところが」
「ロク=アウラジンの謀略に、よって~」
「星系防衛システム 対 オプル衛星群 戦、勃発」
「結果――オプル衛星3つが全壊、残る5つが重傷」
「星系全域のオプル水晶も、光を失います」
「そこへ」
「――オプル衛星の増援が、星系外から何百も?」
「対峙するエクハス艦隊も、オプル衛星陣営の様子をうかがう」
「エクハス艦隊 対 オプル衛星群」
「一触即発」
「そこへ」
「――レジナルド・ブル指揮下の太陽系帝国艦隊、到着?」

 エクハス艦隊――

「惑星エクハス政府代表、リアールさんは~」
「難渋して、いました」
「エクハス艦隊は~」
「――致死性放射線をまくオプル衛星を、完全破壊っ」
「連合帝国大執政官、ペリー・ローダンは~」
「――これ以上の攻撃は、なんとしても抑えるんだっ」
「惑星エクハス政府の、他の閣僚たちは~」
「〈ガラスの子供〉化した上~」
「オプル衛星の全壊・半壊時点で、オプル水晶が機能停止」
「役に立ちません」
「――とにかく……待機よ、待機っ」
「懸命に、制止するのですが」

 惑星エクハス――

「高名な超能力者、ベティ・タウフリーさんは~」
「超能力少女、タニシャ・カビルちゃん――心身共に傷つきまくり――を~」
「懸命に、看護中」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「オプル水晶を緊急摘出、したばかりですが」
「〈ガラスの子供〉たちとは、繋がりが切れたわけでは、ありません」
「――うーん」
「――オプル衛星……何百も」
「意識を回復した、ところへ~」
「おじさんがひとり、テレポートして、やってきました」
「〈ガラスの子供〉――まだオプル水晶が機能している――のひとりです」

 ロク=アウラジン――

「惑星間空間に、エクハス政府のグライダーが1機」
「リアールさん誘拐に際して、ロク=アウラジンが強奪した機体です」
「その、機内」
「――シュッ」
「テレポートして、きたのは~」
「星系防衛システムの工作活動で成果をあげて、帰到した~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジン」
「――逃がすかっ」
「と、組みついたまま、着いてきてしまった~」
「アルコン人剣闘士奴隷、レットカル」
「当然、グライダー機内で、戦闘は継続」
「でも」
「オプル水晶の力で超能力を駆使する、ロク=アウラジンは~」
「――テレキネシスっ」
「1対1、真っ向勝負では、一介の剣闘士、レットカルに勝ち目はありません」
「が」
「――テレキネシスっ……あれ?」
「オプル衛星群の全壊・半壊に、よって~」
「ロク=アウラジンのオプル水晶も、光を失う」

 惑星エクハス――

「タニシャ・カビルちゃんのもとに~」
「テレポートして、やってきた〈ガラスの子供〉、曰く」
「――お願いです……オプル衛星を、助けてください」
「保護者を自任する、ベティ・タウフリーさんは~」
「1トンタ=アルコン時間、押し問答」
「ペリー・ローダンに、テレカムで相談すると~」
「――保護者同伴なら、認めようっ」

 エクハス艦隊――

「数隻の艦で、艦長が暴走」
「――どどーん」
「死んだように動かないオプル衛星に、砲撃」
「でも」
「オプル衛星も~」
「――くわっ」
「マグマを吐いて、応戦」
「完全に死んだわけでは、ないのでした」

 惑星エクハス――

「〈ガラスの子供〉は、保護者同伴の条件を了承」
「タニシャ・カビルちゃんと、ベティ・タウフリーさんを、連れて~」
「――テレポートっ」
「ペリー・ローダン座乗の、巡洋艦へ」
「そして」
「タニシャ・カビルちゃん」
「ベティ・タウフリーさん」
「ペリー・ローダン」
「完全装備の3名を、連れて~」
「――テレポートっ」
「半壊したオプル衛星の、ひとつへ」

 惑星間空間、エクハス政府グライダー――

「絶体絶命の剣闘士レットカルは、なんとか操縦席から逃げ出して~」
「機内に、隠れる」
「ロク・アウラジンは、あの手・この手を試してみます」
「が」
「――きーっ」
「剣闘士レットカルを、隠れ場所から、引きずり出せず」

 オプル衛星――

「タニシャ・カビルちゃん」
「ベティ・タウフリーさん」
「ペリー・ローダン」
「〈ガラスの子供〉」
「一行は、地表に開いた縦穴の底へとゆっくり降下」
「――壁面のオプル水晶が?」
「――みんな、曇ったり、光が消えたり?」
「底についても、まだ底がある」
「――テレキネシスっ」
「ベティ・タウフリーさんが、床面をまくりあげて」
「一行は、さらに80m降下」
「ペリー・ローダンは、リアールさんに、テレカムをかけて」
「――あと少し、攻撃を待ってくれっ」
「で」
「底に到着」
「――小振りのオプル水晶が、何千とみっしり?」
「――みんな、曇ったり、光が消えたり?」
「――〈エネルギーの君主〉の〈血室〉、みたいな?」

 エクハス艦隊――

「リアールさんは、困った顔」
「――あと少し、待ってくれ……って、言われても」
「艦隊司令も」
「――がうーっ」
「言うことを、ききません」
「旗艦乗員も」
「――がうーっ」
「反乱寸前」

 惑星間空間、エクハス政府グライダー――

「剣闘士レットカルは、姿を隠れたまま、インターカムごしに~」
「――機関室を、破壊されたくなければっ」
「――おとなしく、降伏しろっ」
「ロク・アウラジンは~」
「――きーっ」

 オプル衛星――

「〈ガラスの子供〉、再度、曰く」
「――お願いです……オプル衛星を、助けてください」
「……」
「以前、タニシャ・カビルちゃんは~」
「オカシクなった、ポスビのプラズマに、精神の力を」
「――注入注入注入っ」
「すると~」
「ポスビの心が洗われて、キレイになるような」
「そんな効果が、あったのです」
「……」
「今回も、タニシャ・カビルちゃんは~」
「光が消えた、オプル水晶に、精神の力で」
「――点火点火点火っ」
「すると~」
「――ぽっ」
「オプル水晶に、小さな光が灯りました」

 エクハス艦隊――

「――がうーっ」
「リアールさんは~」
「――ああっ……もう誰ひとり、言うことを聞いてくれないっ」
「思い詰めて、太陽系帝国艦隊にテレカム1本」
「レジナルド・ブルに、つなぐと~」
「――情けない話ですけど、助けてください」

 惑星間空間、エクハス政府グライダー――

「剣闘士レットカルと、ロク・アウラジンは~」
「――うがーっ」
「――きーっ」
「どちらも、折れず」
「――ばーん」
「ついに、グライダーの駆動制御装置、破壊」

 オプル衛星――

「――ぽっ」
「――ぽっ……ぽっ……ぽぽぽぽぽぽっ」
「連鎖反応的に、オプル水晶に光が灯る」
「対して~」
「タニシャ・カビルちゃん、ぐったり」
「ペリー・ローダンは、レジナルド・ブルに、テレカムをかけて」
「――エクハス艦隊を、抑えてくれっ」
「――やむをえない場合は、軽めの兵器の使用を許可するっ」
「――警告射撃と操艦の腕で、なんとかしてくれっ」
「ところで」
「――ぽぽぽぽぽぽっ」
「オプル水晶が、機能回復していくにつれて~」
「――ぶーん」
「――致死性放射線も、出力上昇?」
「ペリー・ローダンが、〈ガラスの子供〉に批難の目を向けると~」
「――テレポートっ」
「〈ガラスの子供〉は、姿を消してしまいました」
「残された3名、としては~」
「――とにかく、地表へ脱出して、ブリーに拾ってもらおうっ」
「ローダン一行3名は、縦穴を登りはじめます」
「が」
「……」
「エクハス艦隊は~」
「――致死性放射線、増加?」
「――おのれ、オプル衛星っ」
「――がうーっ」
「と、総攻撃」
「――どどどどーん」
「……」
「――どどーん」
「ローダン一行3名がいる、オプル衛星にも、命中弾」
「――がらがらーっ」
「縦穴崩落」
「ローダン一行3名は、やむなく、縦穴の底へと逃げ帰る」
「で」
「――タニシャちゃん?」
「タニシャ・カビルちゃんが、オプル水晶から力を集めています」
「――タニシャちゃん?」
「タニシャ・カビルちゃん、集めた力をふりしぼって」
「――テレポートっ」
「ベティ・タウフリーだけを連れて、姿を消す」
「で」
「連合帝国大執政官、ペリー・ローダン」
「崩落の続く縦穴の底、絶体絶命」

 惑星間空間、エクハス政府グライダー――

「ロク・アウラジンは、やむなく、操縦席へと逃げ帰る」
「と」
「――宇宙に燃える、真っ赤なもの?」
「どんどん、近づいてきて」
「――燃える、衛星や小惑星や岩塊?」
「どんどん、近づいてきます」
「――うわーっ」
「で」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク・アウラジン」
「制御不能のグライダーの中、絶体絶命」

□ Perry Rhodan-Heft

2473 . Leo Lukas / Verrat auf CRULT / 《クルルト》で裏切り
2474 . Hubert Haensel / Zwei Psi-Emitter / 2つのプシ放射体
2475 . Hubert Haensel / Opfergang / 犠牲行
2476 . Horst Hoffmann / Kommando der Friedensfahrer / 平和ドライバー部隊
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母

□ Perry Rhodan-Heft 2473話「《クルルト》で裏切り」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2473.html ]

 新銀河暦1347年6月、銀河系、星系ソル――

「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルへ~」
「銀河系内で作戦中の、ロワ・ダントンから~」
「暗号化した報告が、1通」
「――アトレントゥス処置、大成功!」
「……」
「惑星テラ、ガラパゴス諸島、バルトロメ島では~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が~」
「ペリー・ローダンが、タレ=シャルム銀河で収集した情報から、あれこれ」
「――〈負の球体〉タレ=シャルムの〈反転〉に、おいて~」
「――超知性体アルケティムが、果たした役割を~」
「――この意識集合体〈ニュークリアス〉の全存在をもって、果たしましょう」
「レジナルド・ブル、問いかけます」
「――超知性体〈それ〉は、知ってるのかね?」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、答えて曰く」
「――この計画の仕掛人は、そもそも、超知性体〈それ〉なのです」
「意識集合体〈ニュークリアス〉の犠牲は、最初から折りこみ済みなのでした」
「で」
「数日後――」
「意識集合体〈ニュークリアス〉から、突起が~」
「――にょきっ」
「杖の輪郭をした〈バッテリー〉――惑星テラに置いていく部分――が~」
「分離するのでした」

 銀河系中心部、執務城《クルルト》――

「先日の、意識集合体〈ニュークリアス〉の高次な牽制攻撃を、教訓に~」
「執務城《クルルト》の主、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルは~」
「警護の強化を、命じました」
「現在~」
「執務城《クルルト》は~」
「超バリア〈フラクタル亀裂鐘〉の中」
「周囲を、固めるのは~」
「〈反逆タンク〉64部隊」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉5基」
「戦隊マシーン2基」
「工兵艦隊〈セクィン・ドアル〉1揃い」
「で」
「銀河系攻撃指揮官、双頭大佐ゼルベロフにも~」
「――執務城《クルルト》に、出頭せよっ」
「召還命令」
「が」
「じつは、これ……ロワ・ダントンの想定どおり」
「召還された、双頭大佐ゼルベロフは~」
「じつは、アトレントゥス処置済」
「〈ラボラトの爪〉の動機づけから、解放されて~」
「自由意志のもと、テラナーの同盟者に、なっているのでした」
「で」
「召還された双頭大佐ゼルベロフには、こんな指令」
「――外部コントロールの指揮を、任せるっ」
「――副官として……」
「――双頭副大佐マリカディを、つけようっ」
「じつは~」
「双頭大佐ゼルベロフと双頭副大佐マリカディは、折り合い悪し」
「双頭副大佐マリカディは~」
「――(アイツが格上で上司なんて、耐えられんっ)」
「双頭大佐ゼルベロフ、思うに」
「――(コイツって、邪魔)」
「――(どうやって、追い払ってくれようか)」

 銀河系中心部、執務城《クルルト》――

「双頭大佐ゼルベロフは~」
「滞在部屋に、もどると~」
「私物トランクを、開ける」
「と」
「――ぷはーっ」
「トランクの中に、潜んでいたのは~」
「セネゴ・トラインズと、指揮下のマイクロけだもの10体」
「双頭大佐ゼルベロフ+マイクロけだもの一行」
「当面の目標は~」
「――ロワ・ダントンと仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》を~」
「――執務城《クルルト》に手引き、するのだ」
「が」
「コトは、簡単には運びません」
「仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》は~」
「以前のテラナーとの戦闘で、失踪扱いになっている艦」
「誤魔化して、艦籍登録しなおさないと」
「ですが」
「この手の偽装は~」
「双頭大佐ゼルベロフの《反逆コーン0096》でも、即日バレたわけで」
「双頭大佐ゼルベロフ、曰く」
「――双頭副大佐マリカディのいるかぎり、誤魔化しきれんっ」
「――鵜の目鷹の目で、オレの落ち度を探すだろうからなっ」
「マイクロけだもの部隊指揮官、セネゴ・トラインズ、曰く」
「――暗殺ですか? 暗殺ですね?」
「双頭大佐ゼルベロフ、思いつきます」
「――そうだ……アトレントゥス処置っ」
「――〈ラボラトの爪〉から解放して、抱きこむのだっ」

 執務城《クルルト》――

「双頭副大佐マリカディには~」
「頭がふたつ、あります」
「高重力に適応した偉丈夫種族出身、マリパン」
「低重力に適応した赤毛の種族出身、ウフカディ」
「戦隊解剖学者たちが、2体を1体の双頭生物に改造、したわけです」
「身長1.2メートルの身体の、寸法・機能が~」
「どうにも、左右、不釣合いな感じ」
「――(アイツが格上なんて、上司なんてっ)」
「さまざまな要因、から~」
「上司との折り合いが、良くありません」
「……」
「そんな、双頭副大佐マリカディ」
「滞在部屋に、もどると~」
「マイクロけだもの部隊が~」
「――わー」
「襲いかかって、拘束」
「――アトレントゥス処置っ」
「――ぷすっ」
「――ちゅー」
「注入されたナノマシンが、〈ラボラトの爪〉を抑制していく」
「――うーっ」
「昏睡すること、数日間」

 執務城《クルルト》――

「双頭大佐ゼルベロフは~」
「双頭副大佐マリカディの、いないうちに~」
「――仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》を~」
「――艦籍登録してみよう……え、できない?」
「執務城《クルルト》の保安上~」
「――登録ニハ~」
「――双頭大佐1名ト副官1名ノ個人認証ガ、必要デス」
「けっきょく」
「双頭副大佐マリカディの覚醒を、待つこと数日」
「――はっ」
「覚醒した、双頭副大佐マリカディを~」
「言葉をつくして、説得します」
「――とりあえず」
「――テラナーを、信じてみようか」
「――貴官を格上と認めたわけでは、ないからなっ」
「かくして」
「双頭大佐ゼルベロフと双頭副大佐マリカディは~」
「協力して、仮装〈反逆タンク〉《ダークグール》を、手引きすることに」
「が」
「双頭大佐ゼルベロフには、わかってしまったコトがあります」
「――(自由意志同士でも、友達にはなれそうもない)」
「――(コイツには、《ダークグール》の艦籍番号を、教えずにおこうっ)」
「一方」
「双頭副大佐マリカディにも、わかってしまったコトがあります」
「――(自由意志同士とはいえ、オレはいつまでもアイツの下っ)」
「――(《ダークグール》の艦籍番号も、教えないつもりだなっ)」
「両者の溝は、深まるばかり」
「計算脳を操作する、あいだ~」
「双頭副大佐マリカディは~」
「双頭大佐ゼルベロフの背中越しに、のぞきこんだり」
「――仮装〈反逆タンク〉の艦籍番号は……1199188?」
「で」
「ついに」
「双頭副大佐マリカディは~」
「――ビトヴェルトのアンタクルさまを暗殺、なんてしても、無意味だしー」
「――それに……結局、アイツが格上で、上司だしー」
「見張りのマイクロけだものを、立体映像で欺き~」
「――中央=下層環状構造に座する〈終末式部官〉さまに、ご注進だっ」
「決死の逃走」
「でも」
「その背中に~」
「マイクロけだもの部隊の追手が、迫る」
「――ばーん」
「……」
「マイクロけだもの部隊指揮官、セネゴ・トラインズ、つぶやいて曰く」
「――死体は、隠しきれないなー」
「――計画の支障にならないコトを祈ろう、っと」

【関連サイト】
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◆今回のひとこと

 〈進歩維持者〉……いまなら〈進捗管理官〉ぐらいに訳したいです。

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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]

20 . Andreas Kasprzak / Splitter des Feindes / 敵のかけら
21 . Achim Mehnert / Die Puppe Tanisha / 人形タニシャ
22 . Hermann Ritter / Feinde des Lebens / 生命の敵たち
23 . (作者未詳) / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . (作者未詳) / Kristallschmerz / 水晶の痛み

 隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
 今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の8冊目を……。

□ Perry Rhodan-Action 20話「敵のかけら」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/20.html ]

 西暦2167年6月、星系ナラル――

「第3惑星は、エクハス」
「アルコン帝国植民惑星にして、名高い奴隷貿易惑星」
「第5惑星は、ダマラク」
「8つの衛星は、いずれも〈明るい色の振動水晶〉が産出するという」
「この〈水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「もと〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンの、超能力の源」
「先だっても、この〈水晶〉を産する天体が~」
「自律航行はするし、マグマは吐くし」
「名付けて、オプル衛星」
「――それが……8つも?」
「――採掘された恨みで、惑星エクハスを、破壊する?」
「それでも」
「――なんとか、オプル衛星と和平を」
「とかいう希望が、生まれたわけです」
「が」
「第1惑星レマラクで~」
「ロク・アウラジンは~」
「リアールさんを人質に、リアールさんのグライダーを奪って、逃走」
「リアールさんは~」
「惑星エクハスの、首席金融トレーナーにして、奴隷体制の絶対者です」

 ロク・アウラジン、逃亡中――

「グライダー機内で~」
「捕らわれのリアールさんは、こっそりサーボロボットを起動」
「ロク・アウラジンの、目を盗んで~」
「機内の隠し場所から、銃をとりだす」
「――ばーん」
「――ぼこぼこっ」
「グライダー機内で、戦闘勃発」
「結果は、身体能力優勢なロク・アウラジンの、勝利」
「――殺す前に~」
「――星系防衛システムの命令コードを、吐かせてやるっ」
「リアールさんは、自殺も考えますが~」
「誇りが、それを許さない」

 第1惑星レマラク――

「レカ型円盤艇――アルコン製ガゼルのようなもの――3機が~」
「救助に、到着」
「ペリー・ローダン」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「超能力者ベティ・タウフリーさん」
「3名を、戦艦に案内」
「救出作戦の指揮をとる、秘密情報局員レーンコン、曰く」
「――リアールさん探知の試みは、すべて失敗です」
「――身につけた発信器は、破壊されたようで」
「――体内の発信器は、到達距離が短いのです」
「ペリー・ローダン、思いついて、曰く」
「――タニシャを、目覚めさせれば」
「――リアールさんの居場所に、テレポートできるのだが」
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力者」
「オプル水晶を身につけて、各種能力も発現、していましたが~」
「生来のテレポート能力は、目標限定」
「一度でも触ったことがあれば、そのヒトを標識にして跳躍できる」
「が」
「ベティ・タウフリーさん、猛反対」
「――ダメよっ」
「――タニシャちゃんは、オプル水晶を緊急摘出して~」
「――惑星エクハスで、昏睡状態なのにっ」
「――わたしが、テレパシーで接触するから」
「ベティ・タウフリーさん、超能力発揮」
「――タニシャちゃーん?」
「――ロク・アウラジンの居場所、わかるー?」
「――ぷつっ」
「テレパシー、通信途絶」
「で」
「救出作戦の指揮をとる、秘密情報局員レーンコン」
「ベティ・タウフリーさんに、曰く」
「――レカ型円盤艇1隻を、貸します」
「――惑星エクハスに行って、直接テレパシー会話してください」
「ベティ・タウフリーさんは、単身、惑星エクハスへ」
「……」
「待機中の」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「ペリー・ローダンに、曰く」
「――どうやら、自分、リアールさんに惚れてしまったようです」

 惑星エクハス――

「ベティ・タウフリーさんは~」
「昏睡状態のタニシャ・カビルちゃんの枕元で、超能力発揮」
「――タニシャちゃーん?」
「御簾越しに話しているような、塩梅ですが」
「――ロク・アウラジンの居場所、わかるー?」
「――パ……リアトン」
「聴きとれました」
「ベティ・タウフリーさんは~」
「すかさず、ペリー・ローダンに連絡」
「――ロク・アウラジンの居場所は、第2惑星パリアトンよっ」
「……」
「第2惑星パリアトン――」
「重要な金融中枢で、あったり」
「USO秘密拠点――ペリー・ローダンしか知らない――が、あったり」
「とかいう、惑星です」
「……」
「ベティ・タウフリーさんは~」
「タニシャ・カビルちゃんの主治医フハンドゥン先生の診断を、聞く」
「――オプル水晶がはずれて、身体的には快方に向かってますね」
「ところで」
「政府内部には~」
「オプル水晶を、埋めこまれ~」
「いまだ、オプルの意志を体現する人々多数」
「医師たちは、なんとかしたいと、思っているのですが」
「――なんとも、ねえ」
「で」
「ベティ・タウフリーさんは~」
「第1惑星レマラクの闘技場の設備のコトを、思い出す」
「……」
「ペリー・ローダン+アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「VS」
「ロク・アウラジン」
「戦闘が、この闘技場に舞台を移した、とき~」
「――びびびっ」
「闘技場の設備が発する、エネルギー場が~」
「3名の、服も、武器も~」
「ロク・アウラジンのオプル水晶も~」
「肉体以外のすべてを、消去」
「――サア、裸デ闘ウノダっ」
「という、仕組み」
「……」
「――アレを、つかってみたら、どうかしら」

 第2惑星パリアトン、ロク・アウラジン――

「ロク・アウラジンとリアールさんのグライダーは~」
「対探知バリアに隠れて、惑星パリアトンに着陸」
「ロク・アウラジンは~」
「リアールさんの顔の真ん中を、殴りつけ~」
「――ぼこっ」
「ルクスス村へ、引きずっていく」
「ルクスス村は、無人の村」
「けっこう前に、殺戮があったみたい」
「ロク・アウラジンは~」
「この村を、オプル水晶の集積所として、利用していたようです」
「……」
「ロク・アウラジンは~」
「リアールさんに、曰く」
「――オレは、ペリー・ローダンとオプル衛星を、滅ぼしたい」
「――協力すれば、惑星エクハスに、危害はおよぼさん」
「嘘に、決まっています」
「が」
「リアールさんは~」
「惑星エクハスの、首席金融トレーナーにして、奴隷体制の絶対者」
「――わかったわ」
「ところで」
「ロク・アウラジンは~」
「リアールさんの肉体を走査して、肩に埋めこんだ発信器を発見」
「――しゃきーん」
「メスを構えて、残酷な笑いを浮かべたりする」

 第2惑星パリアトン、救出部隊――

「――ぴこーん・ぴこーん」
「――リアールさん体内の、発信器だ」
「急行した場所には、半壊したリアールさんのグライダー」
「座席の上には、血まみれの発信器」

 第4惑星クレッター――ガス巨星――軌道上――

「ロク・アウラジンは、リアールさんを連れて~」
「無人のロボット・ステーション――星系防衛システム制御施設――へ、到達」
「リアールさんの掌紋と網膜と暗証コードで、施設内へ」
「ロク・アウラジンは~」
「早速、星系防衛システムの攻撃プログラム、登録開始」

 第2惑星パリアトン、救出部隊――

「救出部隊は~」
「第4惑星クレッターに向かう両名の動きを、捕捉します」
「エクハス艦隊の戦艦150隻が~」
「第4惑星クレッターへ、急行」
「ペリー・ローダンも、本国に通信」
「――太陽系帝国艦隊の一隊を、救援によこすのだっ」
「そして」
「ペリー・ローダン」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル」
「エクハス救出部隊の一行も~」
「第4惑星クレッターへ」

 第4惑星クレッター軌道上、ロボット・ステーション――

「ペリー・ローダンと、アルコン人剣闘士奴隷レットカルは~」
「揚陸部隊とともに~」
「ロボット・ステーションに、突入」
「――ばーん」
「地雷にやられて、揚陸部隊の一部に死傷者」
「数分のうちに、さらに凶報がひとつ」
「――オプル衛星たちが、このステーションに向かっている?」
「――急がないとっ」
「……」
「ペリー・ローダンと、アルコン人剣闘士奴隷レットカルは~」
「揚陸部隊とともに~」
「ロボット・ステーションの司令室に、到達」
「ロク・アウラジンは~」
「人質リアールさんを抱えて、仁王立ち」
「――ペリー・ローダンの身柄と、引き替えだっ」
「――よかろうっ」
「ペリー・ローダンが、武器を捨て、歩みよる」
「ロク・アウラジンが、ペリー・ローダンに武器を向ける」
「と、その時」
「リアールさん、決死の反撃」
「自分の後頭部で、ロク・アウラジンの顔の真ん中を~」
「――ぼこっ」
「そのまま、床に身を投げる」
「ロク・アウラジン、発砲するも、誰にも命中することなし」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカルが~」
「――うぉぉぉっ」
「突撃して、ロク・アウラジンに、組みつく」
「と」
「ロク・アウラジンは~」
「アルコン人剣闘士奴隷レットカル、共々~」
「テレポートして、逃走するのでした」

 第4惑星クレッター軌道上、ロボット・ステーション――

「残された、数分で~」
「ペリー・ローダンは~」
「星系防衛システムの攻撃プログラムを、解除しようとする」
「が」
「時、すでに遅し」
「――どどーん」
「ロボット・ステーションは、オプル衛星に砲門を開き~」
「無益な戦闘が、始まってしまいました」
「オプル衛星は、星系全域に向けて、致死性放射線・放射開始」
「ペリー・ローダンと、揚陸部隊は~」
「自爆装置・設定後、リアールさんを連れて緊急脱出」
「で」
「星系防衛システム 対 オプル衛星」
「結果~」
「オプル衛星3つが、全壊」
「残る5つが、重傷」

 惑星エクハス――

「タニシャ・カビルちゃんが、意識回復」
「ベティ・タウフリーさんに、曰く」
「――オプル……死んじゃった」
「――衛星も……子供たちも」
「です、が」
「……」
「同じ頃」
「惑星エクハス・宇宙測候所では」
「――超空間に、周期的なゆらゆら?」
「――恒星ナラルに、広範囲のゆらゆら?」
「――探知エコーが、いっぱい?」
「……」
「タニシャ・カビルちゃんの、血圧が高めです」
「ささやいた言葉が、曰く」
「――オプル衛星……何百も」

□ Perry Rhodan-Heft

2472 . Michael Marcus Thurner / TRAICOON 0096 / 《反逆コーン0096》
2473 . Leo Lukas / Verrat auf CRULT / 《クルルト》での反乱
2474 . Hubert Haensel / Zwei Psi-Emitter / 2つのプシ放射体
2475 . Hubert Haensel / Opfergang / 犠牲行
2476 . Horst Hoffmann / Kommando der Friedensfahrer / 平和ドライバー部隊

□ Perry Rhodan-Heft 2472話「《反逆コーン0096》」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2472.html ]

 新銀河暦1347年6月、銀河系――

「ロワ・ダントン指揮下~」
「仮装〈反逆タンク〉――乗員は、精神安定化済――は~」
「星系ソルから、〈裏門〉転送機を抜けて、移動転送基地〈モトランス〉へ」
「マイクロけだもの部隊も、乗艦しています」
「――野郎ども、いくわよっ」
「マイクロけだもの、リンカ・ポロルは、訓練熱心」
「戦闘シミュレーションの消費電力、湯水のごとし」
「ロワ・ダントンは、たまりかね~」
「――3時間、休憩っ」
「――ぶー」
「マイクロけだもの指揮官、セネゴ・トラインズは、不満気ですが」
「――作戦会議だ。部隊長5名も参加してっ」
「――おー」
「で」
「作戦会議――」
「ロワ・ダントン、戦況を総括して曰く」
「――〈ニュークリアス〉は、3ヶ月のうちに~」
「――星系ソル防衛の任を離れ、ハンガイ銀河に向かうっ」
「――その前に~」
「――〈暗黒捜査官〉反逆同盟の援護のもと~」
「――執務城《クルルト》に、一矢報いねばならぬっ」
「――計画を、説明しよう」
「ロワ・ダントン、計画を説明して曰く」
「――銀河系に配属された多数の双頭生物の1体を、捕獲っ」
「――父上が2000万年前から持ち帰った、アトレントゥス処置技術で~」
「――〈ラボラトの爪〉の強制力から、解放っ」
「――執務城《クルルト》に、〈プシ放射体〉2基を持ちこませる」
「――で……どっかーん」
「――執務城《クルルト》の主〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルに~」
「――目にモノ見せてくれようっ」
「ロワ・ダントン、見せびらかして曰く」
「――片時も離さない、この黒い小箱」
「――保安上の理由から、中身は極秘だが」
「――ただ、これだけは語っておこう」
「――この黒い小箱の中身、なんとしても〈黒灰球〉に送り届けねばならぬっ」
「執務城《クルルト》の中心にそびえる、高さ1kmの銀色の塔」
「銀色の塔に収められた、直径120mの球状構造――〈黒灰球〉」
「〈黒灰球〉は、〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルの座」
「執務城《クルルト》の中枢です」
「ところで」
「どこで、どの双頭生物を、捕獲するのでしょう」
「――敵陣の通信から、1体の双頭生物の所在地がわかった」
「――偶然にも~」
「――因縁浅からぬ銀河系制圧司令官、双頭大佐ゼルベロフだっ」
「――戦隊要塞《反逆コーン0096》と共に~」
「――惑星ウッドラークの近くに、いるらしい」

 惑星ウッドラーク――星系ソルから2000光年――近傍――

「戦隊要塞《反逆コーン0096》の~」
「艦内の、居室にて」
「双頭大佐ゼルベロフは、難攻不落の敵星系ソルのことなど、考えていました」
「――投入した戦力と、ぜんぜん引き合わなくない?」
「――一種族の殲滅にこだわるのって、格好悪くない?」
「双頭大佐ゼルベロフには、頭がふたつあります」
「向かって左側は、モルダエル人ゼルボン――トカゲのような戦士種族」
「向かって右側は、ガンシュカル人アロフ――鳥のような技術種族」
「相談の結果~」
「――時機を、待つ?」
「――情報を、収集しよう」

 惑星ウッドラーク近傍、仮装〈反逆タンク〉――

「ロワ・ダントンは、モルダエル人の扮装」
「――こちら、《反逆タンク8733353》です」
「――部隊はテラナーにやられて、本艦以外は全滅です」
「――1、2週間、ドック入りして、艦載機器の修理をしたいのです」
「適当な、状況説明で~」
「難なく、戦隊要塞《反逆コーン0096》に、ドック入り」
「で」
「ロワ・ダントンは~」
「――まず、科学者の一隊を連れて、潜入する」
「――目的は~」
「――双頭大佐ゼルベロフの着ぐるみ作成のための、情報収集だ」

 戦隊要塞《反逆コーン0096》――

「双頭大佐ゼルベロフは~」
「――先ほど入梁した〈反逆タンク〉?」
「――素姓が、でたらめ?」
「探って、みると~」
「――まさか」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまの、特命部隊?」
「――銀河系を、周航してる?」
「――オレの、監査に立ち寄ったのか?」
「――そうなのかっ?」
「思いこみというのは、怖ろしい」
「相談の、結果~」
「――さわらぬ神に祟りなし」
「が」
「それが、間違いでした」

 戦隊要塞《反逆コーン0096》――

「艦内の、居室にて」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「――離せーっ」
「マイクロけだもの部隊に、拘束されて~」
「――アトレントゥス処置っ」
「――ぷすっ」
「注入されたナノマシンが、〈ラボラトの爪〉抑制・開始」
「――うーっ」
「昏睡すること、3、4日」
「……」
「その間~」
「双頭大佐ゼルベロフの居室は、侵入者たちの思うまま」
「パソコンのデータも、解析対象」
「――星系ソル破壊を上申する、つもりだった?」
「――他種族の抵抗運動への相乗効果は、無視できない?」
「……」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「――うー……はっ」
「――うー……はっ」
「意識を取りもどしてみると、心が自由過ぎて」
「――ひーっ」
「一時、ショック状態」
「鎮静剤の投与で、落ち着いてきました」
「と」
「そこへ」
「司令室から、緊急連絡」
「――こちら、か……カルバロンのアウォコですっ」
「で」
「ロワ・ダントン、声色で応じて曰く」
「――双頭大佐ゼルベロフであるっ」
「――探知衛星が、ちょ……直径1126kmの金色球体を探知したのですっ」
「ロワ・ダントンとしては、隠蔽したい情報です」
「――他言無用っ」
「――上には、この双頭大佐ゼルベロフが、報告しておくっ」
「さらに」
「ロワ・ダントンは~」
「双頭大佐ゼルベロフの着ぐるみを、着用」
「司令室に、出向いて、曰く」
「――先刻の探知データは、全消去っ」

 戦隊要塞《反逆コーン0096》――

「艦内の、居室にて」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「完全覚醒」
「ロワ・ダントンの提案なんかも、聞かされて」
「ふたつの頭で、話し合い」
「向かって右側、ガンシュカル人アロフは~」
「――テラナーって?」
「――良い連中かも?」
「と、好印象」
「向かって左側、モルダエル人ゼルボンは~」
「――テラナーだって~」
「――〈進歩維持者〉ビトヴェルトのアンタクルさまと、大差なかろう」
「――ふんっ」
「と、冷笑的」
「と」
「そこへ」
「司令室から、双頭大佐ゼルベロフの居室へ訪問者」
「ドアホンで、確認すると~」
「――こちら、か……カルバロンのアウォコですっ」
「双頭大佐ゼルベロフは~」
「ふたつの頭を、見合わせますが」
「ロワ・ダントン、信頼しきった様子で曰く」
「――早く開けないと、怪しまれるぞっ」
「――お……おうっ」
「――そ……そうだなっ」
「つられた、双頭大佐ゼルベロフ」
「テラナー一味を、部屋の奥に隠すと」
「ドアを、開けました」
「――何用だっ」
「ドアの向うには、カルバロンのアウォコと、部下数名」
「何かあったのかも……と思えば、当然の保安措置なのですが」
「通常なら、許されない行為です」
「双頭大佐ゼルベロフは、怒ったふり」
「超心理能力――内因性の苦痛をあたえる――を、行使」
「――むんっ」
「――ひぃぃぃっ(ああ……でもいつもの双頭大佐ゼルベロフさまだっ)」
「カルバロンのアウォコと部下たちは~」
「納得して、戻っていきました」
「……」
「こうして」
「双頭大佐ゼルベロフは、ふたつの心を決めました」
「――別に、キサマらのために、ではないが~」
「――執務城《クルルト》攻略戦に、参加してやっても良いぞ」
「――ふんっ」

 戦隊要塞《反逆コーン0096》、修理ドック――

「ロワ・ダントンが、仮装〈反逆タンク〉に戻ると~」
「――何百体の、輸送ロボットが、来てる?」
「伝票を、見ると」
「――双頭大佐ゼルベロフからの、贈答品?」
「――マイクロけだもの用の戦闘服、3000着?」
「さらに」
「――星系ソル包囲艦隊、削減?」
「――えーと……」
「――双頭大佐ゼルベロフって?」
「――本当に、良いヤツかも?」

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◆今回のひとこと

 本年も、よろしくお願いします。

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d-information ◆ 544 [不定期刊] 2009/01/05
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