2009年2月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Extra 8
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2009021701.html ]
4月24日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト8冊目。
こんな話が、収録されるそうです。
Frank Borsch / Das Stardust-Attentat / スターダスト暗殺計画
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
24 . Christian Montillon / Kristallschmerz / 水晶の痛み
活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の最終話を……。
□ Perry Rhodan-Action 24話「水晶の痛み」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_2.pl/12.html ]
西暦2167年6月17日、デメトリア星団、星系デザート――
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは~」
「レジナルド・ブル指揮下、太陽系帝国艦隊と共に~」
「星系エクハスから~」
「デメトリア星団へ」
「星系デザートに、まともな惑星はありません」
「小惑星帯に、石のかけらが群れなすばかり」
「……」
「ローダンと、リアールさんと、レットカルと、1部隊を乗せて~」
「オタマジャクシ1隻は、小惑星帯へ」
「そこには~」
「オプル衛星がひとつ、漂っているのでした」
オプル衛星――
「――薄いけれども、大気がある?」
「宇宙服なしにも、数時間は生きられそう」
「と」
「発見したというか、されたというか」
「――有機生命体と水晶が、混ざったような?」
「――姿形は、マガドン人に、似ているような?」
「とりあえず、石マガドン人と呼ぶことにします」
「――は、はろー」
「話しかけてみます、が」
「意思疎通・困難」
「そこへ」
「ベティ・タウフリーさんと、タニシャ・カビルちゃん、合流」
「このオプル衛星は~」
「――惑星タルカロンを襲っていた、あのオプル衛星?」
「なのでした」
「再会と無事を、喜ぶ場面です、が」
「――!」
「石マガドン人たちの、襲撃」
「オプル衛星が、制止しますが~」
「石マガドン人たちは、オプル衛星に反撃」
「さらに、石マガドン人たちの陣営にも、仲間割れ発生」
「収集のつかない混乱、の中~」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ローダンに、惑星タルカロンの顛末を、報告」
「ローダン、結論して曰く」
「――やはり、はじまりはこの星系デザートだっ」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ローダンとこのオプル衛星の間に、超能力で精神の橋を架け~」
「ローダンは、太古の歴史を知るのです」
過去、星系デザート――
「星系デザートには、惑星が20」
「規則正しく、恒星の周回軌道にありました」
「無機的な水晶である、オプルたちは~」
「有機生命体のいない星系で、平和に過ごしていたのです」
「が」
「とあるオプルが何を、思ったのか」
「――ぽっこり」
「有機生命体を、進化させました」
「当初、有機生命体は」
「――父・オプルさまー」
「はかなく、可愛いモノ、でした」
「でも」
「幾世代を、経て~」
「有機生命体は、父オプルに力を与え~」
「父オプルの寿命を、のばしてくれたり」
「幾世代を、経て~」
「知性も、発達」
「――ぬーぬー」
「あれこれ言うように、なりました」
「父オプルは、かれらを水晶――オプル衛星の子供――の庇護者に任じ~」
「けっこう、うまく行ったので~」
「オプル衛星一族は~」
「広大無辺な宇宙を、散策することしきり」
「でも」
「庇護者の一部は、マイナス思考でした」
「――オレたちは、しょせん石ころの下僕じゃないかっ」
同日、19時――
「もと〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンは~」
「星系デザートに、到達」
同日、20時、オプル衛星上――
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力で感知」
「――ロク=アウラジンが、来たわっ」
「で」
「ローダンは、太古の歴史の、まだ途中」
過去、星系デザート――
「マガ=より良き」
「ドーネア=主」
「――オレたちは、マガドンだっ」
「自称したのは、庇護者たちのもとで蜂起した反逆者一党」
「――オプル水晶の力で超能力者になったオレたちは、凄いぜっ」
「――みんな、壊してやるっ」
「で」
「反逆マガドン党は、蜂起し~」
「星系デザートの全惑星を、破壊」
「星系デザートにいた、父オプルも、破壊」
「ずべてを、無茶苦茶にして~」
「長距離テレポートで、他星系の新天地へ逃走」
「あとに、生き残っていたのは~」
「庇護者たちの、ほんのわずか」
「オプル水晶の、ほんのわずか」
同日、23時――
「ロク=アウラジンは~」
「オプル衛星に、密かに着陸」
「超能力の源・オプル水晶を、かきあつめる」
6月18日、3時、オプル衛星上――
「テラナーたち、一行は~」
「――う、宇宙服がっ」
「――じ、銃がっ」
「装備の技術が、全停止」
「庇護者たちによる、テレキネシス攻撃、なのでした」
「で」
「ローダンは、まだ歴史の途中」
同日、4時、オプル衛星上――
「ロク=アウラジンは~」
「――!」
「庇護者たちを、大量虐殺」
「殺した庇護者の力を、我がモノとしていくのでした」
同日、4時30分、オプル衛星上――
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力で感知」
「――なにか精神の力が、どんどん巨大に膨らんでいるわっ」
「で」
「ローダンは、まだ歴史の途中」
過去、星系デザート――
「オプルたちは、悲嘆と苦痛を抱えて、星系デザートを離れ、宇宙をさまよう」
「――(マガドン一党を、捕えて罰してやるっ)」
「わずか1個のオプル衛星だけが~」
「星系デザートで、庇護者たちと、幼いオプル水晶たちのもとに、留まります」
「そうして」
「歳月は、巡り~」
「ひとりのマガドン――ロク=アウラジン――が、帰還」
「ロク=アウラジンは~」
「老オプルに対し、惑星タルカロン攻撃を、強要」
「庇護者たちの間に、不和の種を播き~」
「以後、庇護者たちの間でも、庇護者たちとオプル衛星の間でも~」
「戦い、尽きることなし」
現在、オプル衛星上――
「混乱は、留まることを知らず~」
「ロク=アウラジンの庇護者狩り=力の収集も、加速」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ローダンと~」
「星系デザートに集結しつつある、オプル衛星群と~」
「庇護者たちと~」
「これら全員の間に、超能力で精神の橋を架け~」
「――停戦だ・同盟だっ」
「呼びかける」
星系デザート、太陽系帝国艦隊――
「レジナルド・ブルは~」
「――星系内でプシの力、増大?」
「――え、そんなに?」
「星系デザートから、全艦撤退」
オプル衛星上――
「ベティ・タウフリーさんは~」
「――直ったわっ」
「機能回復した銃を、手にとり~」
「ローダンと共に~」
「ロク=アウラジンを」
「――ばーん」
「が」
「ロク=アウラジン周囲の超強力プシ場は、ビクともしない」
同日、5時、オプル衛星上――
「ロク=アウラジンの抱えるプシ・エネルギーは、加速度的に増大」
「――と、とまらんっ」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「テラナー部隊の大半を、なんとかレジナルド・ブルの旗艦にテレポート」
「概況を、確認すれば~」
「その頃、すでに~」
「星系デザートには、集結してきたオプル衛星多数」
「それが」
「――ばーん」
「――ロク・アウラジンが、またオプル衛星1基を、攻撃・破壊?」
「そこで」
「政治家ペリー・ローダン、本領発揮」
「――誤解も混乱も、もうなしだっ」
「――敵は、ロク・アウラジン、ただひとりっ」
「――庇護者も、オプル衛星も、和解するのだっ」
「迅速に、和解成立」
「庇護者たちは、オプル衛星に乗り~」
「星系デザートから、緊急待避」
「そして」
「ロク=アウラジンは、星系デザートを、道連れに~」
「――ばーん」
「……」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「――オプル衛星さんと一緒に、行くことに決めたの」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンの前には、頭の痛い問題が、山積みです」
「――惑星タルカロンを、再建しないと」
「――惑星エクハスも、再建しないと」
翌日、6月19日――
「この日は、祝日です」
「思えば、198年前の、6月19日」
「ペリー・ローダンは、《スターダスト》で衛星ルナに到達したのです」
「で」
「この日」
「銀河系の別のところで、大変な事件が起きようとしていた、のでした」
つづく。
□ Perry Rhodan-Heft
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
2482 . Leo Lukas / Der ewige Kerker / 永遠の地下牢
2483 . Uwe Anton / Die Nadel des Chaos / 混沌の針
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2479話「テクノモルフォーゼ」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2479.html ]
新銀河暦1347年8月、ハンガイ銀河――
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、塁壁に囲まれ~」
「関係者以外・立入禁止」
〈平和ドライバー〉ハンガイ前戦基地キャラ・インペックス――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、星系ソルから、ここまで~」
「3艦体に、分離したまま」
「テンダー《アルファ・ツェントラ》の、甲板の上」
「で」
「その《ジュール・ヴェルヌ》の、艦上に」
「――いたるところに、出るんです」
「――メタランナー種族の投影像が、ゆらゆらと」
「――伝えたいコトが、あるようですが~」
「――歪みが酷くて、よくわかりません」
「そうする、うちに~」
「メタランナー種族が据えつけた機器類が、順次~」
「勝手に起動、勝手に移動」
「起動と移動が、一巡すると~」
「――謎の柱がいくつも、生えてきた?」
「――三角柱に、なった?」
「艦の随所で、ぶんぶん唸ってみたり」
「――ヴァーチャル投影機があった、場所に?」
「――ゴルフボールっぽい、直径13.5mの球体が?」
「《ジュール・ヴェルヌ》の各艦体に、各3基」
「――会議室がひとつ、キラキラ白くなって?」
「――そこでは、知覚が歪む?」
「乗員たちには、何が何やら」
「で」
「その一方~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、甲板に載せた~」
「テンダー《アルファ・ツェントラ》の、技術陣とロボットたちは~」
「堅実な修理と補給の作業を、地道に遂行」
「――ホークIIIコンヴァーターを、交換するぞ」
「8月6日、作業完了」
「――でも、試運転は、もう少し待つのだ」
8月20日、前戦基地キャラ・インペックス――
「意識集合体〈ニュークリアス〉が、到着」
「ローダン、曰く」
「――猶予は、もはやないっ」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、曰く」
「――突入には、パラポジトロニクス〈エッシャー〉が、必要だっ」
「結果、パラポジトロニクス〈エッシャー〉の到着を、待つことに」
「ならば」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、試験運転へ」
「テンダー《アルファ・ツェントラ》に、載ったまま~」
「前戦基地キャラ・インペックスから、距離400光年の宙域へ」
「――合体っ」
「――通常駆動っ」
「問題なし」
「――ホークIIIコンヴァーターで、リニア航行っ」
「――うわ、針路が、予定より1光時、ズレてますっ」
「続いて~」
「――トラフィトロン駆動……の充電っ」
「メタランナー種族が据えつけた超駆動は、壮絶超性能」
「なのですが」
「恒星の陰に隠れること9時間、プシ物質を2g充電」
「――トラフィトロン駆動っ」
「朝飯前に、2億5000万光速」
「朝飯後の性能は、予想もつきません」
《ジュール・ヴェルヌ》、試験航行中――
「――高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉が?」
「――〈累壁〉近くに、強い高次元放射源を、捕捉?」
「――連続したパルスを、出してる?」
「――パルスの信号を、読み解くと……〈るーまいとろん〉?」
「《ルーマイトロン》は~」
「異宇宙のもと〈力強き者〉7名が、乗船したまま姿を消した〈泉快速艇〉」
「高次元放射源を、探し当てると~」
「泉快速艇が、1隻」
「強いストレンジネスを、放っています」
「――《ルーマイトロン》だっ」
「が」
「泉快速艇《ルーマイトロン》の周囲には、〈反逆タンク〉多数」
「――あのパルスは、救難信号だったのだっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈パロス影バリア〉に、隠れ~」
「トラフィトロン駆動で、するする接近すると~」
「最新型ヴリトラ砲で~」
「――どどーん」
「〈反逆タンク〉包囲陣42隻の、25隻を破壊」
「17隻は、逃げていきました」
「で」
「ローダンは、泉快速艇《ルーマイトロン》に無線通信」
「――はろー」
「が」
「無線による回答は、ありませんでしたが~」
「――高次元放射のパルスが、変わった?」
「――パルスの信号を、読み解くと……〈よんじゅうろくぱーせんと〉?」
「そこへ」
「〈反逆タンク〉242隻、〈暗黒捜査官〉7基が、周囲に出現」
「包囲の網を、詰めてきます」
「――さすがに、マズいかな」
「と」
「いきなり」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内の~」
「〈青色操作盤〉――メタランナー技術の集中制御設備――に~」
「メタランナー種族の映像が、出現」
「――ハイパーヴァスター電撃・1回分のプシ物質が蓄えられています」
「――撃ちますか・撃ちませんか?」
「ペリー・ローダン、すかさず決断」
「――撃てっ」
「いわば、ハイパーエネルギー閃光榴弾のようなモノが~」
「――かっ」
「包囲陣の〈反逆タンク〉と〈暗黒捜査官〉、しばらく、戦意喪失」
「その、隙に~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、加速開始」
「泉快速艇《ルーマイトロン》をかすめて、牽引ビームで引っかけます」
「――逃げるぞっ」
「列車のように繋がったまま、2隻は加速」
「光速の46%まで、加速したところで~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》は~」
「――ふっ」
「姿を、消しました」
「――高次元放射のパルスも、消えた?」
「つまり」
「――何の話も、聞けなかった……」
「その後~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》は、ふたたび音信不通」
9月15日、前戦基地キャラ・インペックス――
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル1隻が、到着」
「アンドロイド乗員が、伝言を運んできました」
「――カンティランが、〈平和ドライバー〉パトロン選挙に当選?」
「――〈平和ドライバー〉は、今後?」
「――〈負の球体〉建設阻止のため、武力介入することになった?」
「――いくつか〈停留所〉を、整備しなおして?」
「――10月には、最初の戦力を、派遣する?」
「さらに」
「ローダンにとって~」
「驚きの報せが」
「――カンティランが、カムコさんを、見つけた?」
「――つまり?」
「――〈夜光鎧〉を、この戦いに、投入できるかも?」
「これは」
「アラスカ・シェーデレーア――〈夜光鎧〉と因縁浅からぬ――にとっても~」
「驚きの報せです」
「――オレの〈ベクトル・ヘルメット〉っ」
「――ローダンに相談だ・相談するんだっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
そしてやってくる、551号。
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d-information ◆ 551 [不定期刊] 2009/02/23
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Extra 8
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2009021701.html ]
4月24日刊行の、〈特別編集版〉ヘフト8冊目。
こんな話が、収録されるそうです。
Frank Borsch / Das Stardust-Attentat / スターダスト暗殺計画
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
24 . Christian Montillon / Kristallschmerz / 水晶の痛み
活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の最終話を……。
□ Perry Rhodan-Action 24話「水晶の痛み」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_2.pl/12.html ]
西暦2167年6月17日、デメトリア星団、星系デザート――
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは~」
「レジナルド・ブル指揮下、太陽系帝国艦隊と共に~」
「星系エクハスから~」
「デメトリア星団へ」
「星系デザートに、まともな惑星はありません」
「小惑星帯に、石のかけらが群れなすばかり」
「……」
「ローダンと、リアールさんと、レットカルと、1部隊を乗せて~」
「オタマジャクシ1隻は、小惑星帯へ」
「そこには~」
「オプル衛星がひとつ、漂っているのでした」
オプル衛星――
「――薄いけれども、大気がある?」
「宇宙服なしにも、数時間は生きられそう」
「と」
「発見したというか、されたというか」
「――有機生命体と水晶が、混ざったような?」
「――姿形は、マガドン人に、似ているような?」
「とりあえず、石マガドン人と呼ぶことにします」
「――は、はろー」
「話しかけてみます、が」
「意思疎通・困難」
「そこへ」
「ベティ・タウフリーさんと、タニシャ・カビルちゃん、合流」
「このオプル衛星は~」
「――惑星タルカロンを襲っていた、あのオプル衛星?」
「なのでした」
「再会と無事を、喜ぶ場面です、が」
「――!」
「石マガドン人たちの、襲撃」
「オプル衛星が、制止しますが~」
「石マガドン人たちは、オプル衛星に反撃」
「さらに、石マガドン人たちの陣営にも、仲間割れ発生」
「収集のつかない混乱、の中~」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ローダンに、惑星タルカロンの顛末を、報告」
「ローダン、結論して曰く」
「――やはり、はじまりはこの星系デザートだっ」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ローダンとこのオプル衛星の間に、超能力で精神の橋を架け~」
「ローダンは、太古の歴史を知るのです」
過去、星系デザート――
「星系デザートには、惑星が20」
「規則正しく、恒星の周回軌道にありました」
「無機的な水晶である、オプルたちは~」
「有機生命体のいない星系で、平和に過ごしていたのです」
「が」
「とあるオプルが何を、思ったのか」
「――ぽっこり」
「有機生命体を、進化させました」
「当初、有機生命体は」
「――父・オプルさまー」
「はかなく、可愛いモノ、でした」
「でも」
「幾世代を、経て~」
「有機生命体は、父オプルに力を与え~」
「父オプルの寿命を、のばしてくれたり」
「幾世代を、経て~」
「知性も、発達」
「――ぬーぬー」
「あれこれ言うように、なりました」
「父オプルは、かれらを水晶――オプル衛星の子供――の庇護者に任じ~」
「けっこう、うまく行ったので~」
「オプル衛星一族は~」
「広大無辺な宇宙を、散策することしきり」
「でも」
「庇護者の一部は、マイナス思考でした」
「――オレたちは、しょせん石ころの下僕じゃないかっ」
同日、19時――
「もと〈エネルギーの君主〉ロク=アウラジンは~」
「星系デザートに、到達」
同日、20時、オプル衛星上――
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力で感知」
「――ロク=アウラジンが、来たわっ」
「で」
「ローダンは、太古の歴史の、まだ途中」
過去、星系デザート――
「マガ=より良き」
「ドーネア=主」
「――オレたちは、マガドンだっ」
「自称したのは、庇護者たちのもとで蜂起した反逆者一党」
「――オプル水晶の力で超能力者になったオレたちは、凄いぜっ」
「――みんな、壊してやるっ」
「で」
「反逆マガドン党は、蜂起し~」
「星系デザートの全惑星を、破壊」
「星系デザートにいた、父オプルも、破壊」
「ずべてを、無茶苦茶にして~」
「長距離テレポートで、他星系の新天地へ逃走」
「あとに、生き残っていたのは~」
「庇護者たちの、ほんのわずか」
「オプル水晶の、ほんのわずか」
同日、23時――
「ロク=アウラジンは~」
「オプル衛星に、密かに着陸」
「超能力の源・オプル水晶を、かきあつめる」
6月18日、3時、オプル衛星上――
「テラナーたち、一行は~」
「――う、宇宙服がっ」
「――じ、銃がっ」
「装備の技術が、全停止」
「庇護者たちによる、テレキネシス攻撃、なのでした」
「で」
「ローダンは、まだ歴史の途中」
同日、4時、オプル衛星上――
「ロク=アウラジンは~」
「――!」
「庇護者たちを、大量虐殺」
「殺した庇護者の力を、我がモノとしていくのでした」
同日、4時30分、オプル衛星上――
「タニシャ・カビルちゃんは、超能力で感知」
「――なにか精神の力が、どんどん巨大に膨らんでいるわっ」
「で」
「ローダンは、まだ歴史の途中」
過去、星系デザート――
「オプルたちは、悲嘆と苦痛を抱えて、星系デザートを離れ、宇宙をさまよう」
「――(マガドン一党を、捕えて罰してやるっ)」
「わずか1個のオプル衛星だけが~」
「星系デザートで、庇護者たちと、幼いオプル水晶たちのもとに、留まります」
「そうして」
「歳月は、巡り~」
「ひとりのマガドン――ロク=アウラジン――が、帰還」
「ロク=アウラジンは~」
「老オプルに対し、惑星タルカロン攻撃を、強要」
「庇護者たちの間に、不和の種を播き~」
「以後、庇護者たちの間でも、庇護者たちとオプル衛星の間でも~」
「戦い、尽きることなし」
現在、オプル衛星上――
「混乱は、留まることを知らず~」
「ロク=アウラジンの庇護者狩り=力の収集も、加速」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「ローダンと~」
「星系デザートに集結しつつある、オプル衛星群と~」
「庇護者たちと~」
「これら全員の間に、超能力で精神の橋を架け~」
「――停戦だ・同盟だっ」
「呼びかける」
星系デザート、太陽系帝国艦隊――
「レジナルド・ブルは~」
「――星系内でプシの力、増大?」
「――え、そんなに?」
「星系デザートから、全艦撤退」
オプル衛星上――
「ベティ・タウフリーさんは~」
「――直ったわっ」
「機能回復した銃を、手にとり~」
「ローダンと共に~」
「ロク=アウラジンを」
「――ばーん」
「が」
「ロク=アウラジン周囲の超強力プシ場は、ビクともしない」
同日、5時、オプル衛星上――
「ロク=アウラジンの抱えるプシ・エネルギーは、加速度的に増大」
「――と、とまらんっ」
「で」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「テラナー部隊の大半を、なんとかレジナルド・ブルの旗艦にテレポート」
「概況を、確認すれば~」
「その頃、すでに~」
「星系デザートには、集結してきたオプル衛星多数」
「それが」
「――ばーん」
「――ロク・アウラジンが、またオプル衛星1基を、攻撃・破壊?」
「そこで」
「政治家ペリー・ローダン、本領発揮」
「――誤解も混乱も、もうなしだっ」
「――敵は、ロク・アウラジン、ただひとりっ」
「――庇護者も、オプル衛星も、和解するのだっ」
「迅速に、和解成立」
「庇護者たちは、オプル衛星に乗り~」
「星系デザートから、緊急待避」
「そして」
「ロク=アウラジンは、星系デザートを、道連れに~」
「――ばーん」
「……」
「タニシャ・カビルちゃんは~」
「――オプル衛星さんと一緒に、行くことに決めたの」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンの前には、頭の痛い問題が、山積みです」
「――惑星タルカロンを、再建しないと」
「――惑星エクハスも、再建しないと」
翌日、6月19日――
「この日は、祝日です」
「思えば、198年前の、6月19日」
「ペリー・ローダンは、《スターダスト》で衛星ルナに到達したのです」
「で」
「この日」
「銀河系の別のところで、大変な事件が起きようとしていた、のでした」
つづく。
□ Perry Rhodan-Heft
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
2482 . Leo Lukas / Der ewige Kerker / 永遠の地下牢
2483 . Uwe Anton / Die Nadel des Chaos / 混沌の針
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2479話「テクノモルフォーゼ」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2479.html ]
新銀河暦1347年8月、ハンガイ銀河――
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、塁壁に囲まれ~」
「関係者以外・立入禁止」
〈平和ドライバー〉ハンガイ前戦基地キャラ・インペックス――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、星系ソルから、ここまで~」
「3艦体に、分離したまま」
「テンダー《アルファ・ツェントラ》の、甲板の上」
「で」
「その《ジュール・ヴェルヌ》の、艦上に」
「――いたるところに、出るんです」
「――メタランナー種族の投影像が、ゆらゆらと」
「――伝えたいコトが、あるようですが~」
「――歪みが酷くて、よくわかりません」
「そうする、うちに~」
「メタランナー種族が据えつけた機器類が、順次~」
「勝手に起動、勝手に移動」
「起動と移動が、一巡すると~」
「――謎の柱がいくつも、生えてきた?」
「――三角柱に、なった?」
「艦の随所で、ぶんぶん唸ってみたり」
「――ヴァーチャル投影機があった、場所に?」
「――ゴルフボールっぽい、直径13.5mの球体が?」
「《ジュール・ヴェルヌ》の各艦体に、各3基」
「――会議室がひとつ、キラキラ白くなって?」
「――そこでは、知覚が歪む?」
「乗員たちには、何が何やら」
「で」
「その一方~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を、甲板に載せた~」
「テンダー《アルファ・ツェントラ》の、技術陣とロボットたちは~」
「堅実な修理と補給の作業を、地道に遂行」
「――ホークIIIコンヴァーターを、交換するぞ」
「8月6日、作業完了」
「――でも、試運転は、もう少し待つのだ」
8月20日、前戦基地キャラ・インペックス――
「意識集合体〈ニュークリアス〉が、到着」
「ローダン、曰く」
「――猶予は、もはやないっ」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、曰く」
「――突入には、パラポジトロニクス〈エッシャー〉が、必要だっ」
「結果、パラポジトロニクス〈エッシャー〉の到着を、待つことに」
「ならば」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、試験運転へ」
「テンダー《アルファ・ツェントラ》に、載ったまま~」
「前戦基地キャラ・インペックスから、距離400光年の宙域へ」
「――合体っ」
「――通常駆動っ」
「問題なし」
「――ホークIIIコンヴァーターで、リニア航行っ」
「――うわ、針路が、予定より1光時、ズレてますっ」
「続いて~」
「――トラフィトロン駆動……の充電っ」
「メタランナー種族が据えつけた超駆動は、壮絶超性能」
「なのですが」
「恒星の陰に隠れること9時間、プシ物質を2g充電」
「――トラフィトロン駆動っ」
「朝飯前に、2億5000万光速」
「朝飯後の性能は、予想もつきません」
《ジュール・ヴェルヌ》、試験航行中――
「――高次観測装置〈カンター型ウルトラ計測器〉が?」
「――〈累壁〉近くに、強い高次元放射源を、捕捉?」
「――連続したパルスを、出してる?」
「――パルスの信号を、読み解くと……〈るーまいとろん〉?」
「《ルーマイトロン》は~」
「異宇宙のもと〈力強き者〉7名が、乗船したまま姿を消した〈泉快速艇〉」
「高次元放射源を、探し当てると~」
「泉快速艇が、1隻」
「強いストレンジネスを、放っています」
「――《ルーマイトロン》だっ」
「が」
「泉快速艇《ルーマイトロン》の周囲には、〈反逆タンク〉多数」
「――あのパルスは、救難信号だったのだっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は~」
「〈パロス影バリア〉に、隠れ~」
「トラフィトロン駆動で、するする接近すると~」
「最新型ヴリトラ砲で~」
「――どどーん」
「〈反逆タンク〉包囲陣42隻の、25隻を破壊」
「17隻は、逃げていきました」
「で」
「ローダンは、泉快速艇《ルーマイトロン》に無線通信」
「――はろー」
「が」
「無線による回答は、ありませんでしたが~」
「――高次元放射のパルスが、変わった?」
「――パルスの信号を、読み解くと……〈よんじゅうろくぱーせんと〉?」
「そこへ」
「〈反逆タンク〉242隻、〈暗黒捜査官〉7基が、周囲に出現」
「包囲の網を、詰めてきます」
「――さすがに、マズいかな」
「と」
「いきなり」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内の~」
「〈青色操作盤〉――メタランナー技術の集中制御設備――に~」
「メタランナー種族の映像が、出現」
「――ハイパーヴァスター電撃・1回分のプシ物質が蓄えられています」
「――撃ちますか・撃ちませんか?」
「ペリー・ローダン、すかさず決断」
「――撃てっ」
「いわば、ハイパーエネルギー閃光榴弾のようなモノが~」
「――かっ」
「包囲陣の〈反逆タンク〉と〈暗黒捜査官〉、しばらく、戦意喪失」
「その、隙に~」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、加速開始」
「泉快速艇《ルーマイトロン》をかすめて、牽引ビームで引っかけます」
「――逃げるぞっ」
「列車のように繋がったまま、2隻は加速」
「光速の46%まで、加速したところで~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》は~」
「――ふっ」
「姿を、消しました」
「――高次元放射のパルスも、消えた?」
「つまり」
「――何の話も、聞けなかった……」
「その後~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》は、ふたたび音信不通」
9月15日、前戦基地キャラ・インペックス――
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル1隻が、到着」
「アンドロイド乗員が、伝言を運んできました」
「――カンティランが、〈平和ドライバー〉パトロン選挙に当選?」
「――〈平和ドライバー〉は、今後?」
「――〈負の球体〉建設阻止のため、武力介入することになった?」
「――いくつか〈停留所〉を、整備しなおして?」
「――10月には、最初の戦力を、派遣する?」
「さらに」
「ローダンにとって~」
「驚きの報せが」
「――カンティランが、カムコさんを、見つけた?」
「――つまり?」
「――〈夜光鎧〉を、この戦いに、投入できるかも?」
「これは」
「アラスカ・シェーデレーア――〈夜光鎧〉と因縁浅からぬ――にとっても~」
「驚きの報せです」
「――オレの〈ベクトル・ヘルメット〉っ」
「――ローダンに相談だ・相談するんだっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
そしてやってくる、551号。
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d-information ◆ 551 [不定期刊] 2009/02/23
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
2482 . Leo Lukas / Der ewige Kerker / 永遠の地下牢
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2478話「アーンの光」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2478.html ]
2000万年前、タレ=シャルム銀河――
「〈混沌の勢力〉が建設中の〈負の球体〉を~」
「〈秩序の勢力〉所属、超知性体アルケティムさまは~」
「――ごーん」
「これを、阻止」
「で」
「このとき――」
「2000万年の未来、から~」
「《ジュール・ヴェルヌ》とか、いう船が~」
「――〈負の球体〉建設阻止の手法を、見学したい」
「とか、乱入・邪魔ばかり」
「超知性体アルケティム陣営の女将軍、カムコさんは~」
「不幸な事件の連鎖、の結果~」
「決戦当日、《ジュール・ヴェルヌ》に、おりました」
「――なんとか、旗艦《タロシ》に、戻らないとっ」
「スペースジェット《SJ=10》を借りうけ、単独発進」
「が」
「このとき――」
「すでに、決着は、ついてしまっていたのです」
「原〈負の球体〉タレ=シャルム銀河は、〈反転〉完了」
「吹き荒れる、壮絶なプシ嵐」
「スペースジェット《SJ=10》は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、引き返そうとして~」
「到着の瞬間」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、2000万年の未来へと〈文脈跳躍〉」
「――!」
「カムコさん装着の〈夜光鎧〉は、〈秩序の勢力〉の超技術」
「完全装着、すれば~」
「――すっきり・すっきりだわっ」
「超空間のいろいろなモノとか、認識できるのですが」
「――スペースジェット《SJ=10》は?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》のn次元場に、引っかかっては、いるけれど?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》から、どんどん遅れていくっ」
「――うっ」
「カムコさん、意識喪失」
8時間後、ふたつの銀河の間の虚空、スペースジェット《SJ=10》――
「――はっ」
「カムコさん、意識回復」
「スペースジェット《SJ=10》は、ほとんど操艦できません」
「どちらも遠く見える銀河は~」
「――タレ=シャルム銀河でも、ない?」
「――ファリスケ・エリゴン銀河でも、ない?」
「――ここは、どこ?」
「虚空の中で、孤独な時間」
「弱気にもなるし、内省もする」
「――超知性体アルケティムさまから~」
「――女将軍の任をうけたのに、肝心のところでお力になれなくて」
「そうして、心に誓って曰く」
「――もう二度と、〈夜光鎧〉で戦わない」
「でも」
「折り畳んで、腰の小箱に収納した、ベクトル・ヘルメットが~」
「――小箱から、出してよ~」
「――ボクを、かぶってよ~」
「と、、語りかけてくるような、気がするわけで」
「サーボ・ロボットの1体を、プログラム変更して~」
「――もしもし……ボク、デプロトちゃん」
「デプロト――〈悲嘆〉の意――ちゃんと、名づけて~」
「話相手に、してみました」
「……」
「カムコさんは~」
「何か、心理的条件付けをされていた、のでしょう」
「〈夜光鎧〉を、脱ぎ捨てることが、できない」
「で」
「以後ずっと」
「〈夜光鎧〉は、カムコさんの老化を阻止」
109年後――
「カムコさんは~」
「――比較的近所に、放浪する小惑星?」
「スペースジェット《SJ=10》のエネルギー消費を、最小限にして~」
「接近・着陸」
「――25万年前くらい前の、何かの施設跡?」
「――ハイパー無線機?」
「スペースジェット《SJ=10》の機材を使って、修理して~」
「救難信号を、送ってみます」
10日後、救難信号に応えて、1隻の異船が出現――
「――われわれは、シンサラ種族です」
「――そちらは、〈秩序の勢力〉のヒトですね」
「カムコさん装着の〈夜光鎧〉は、〈秩序の勢力〉の超技術」
「見る人が見れば、わかるのでしょう」
「――われわれの故郷銀河、アーン=アールホヴェンに招待します」
「で」
「道中、トン語――エントン人の言語――を、学ぶのです」
「――シンサラ種族は、超知性体〈アーンの光〉の補助種族?」
アーン=アールホヴェン銀河――
「シンサラ種族の船は、とある惑星へ」
「溶岩ばかりの惑星、ですが~」
「ぽつんと1カ所、緑のオアシス」
「――〈光の島〉です」
「――超知性体〈アーンの光〉の、力の記念碑なのです」
「で」
「〈灼熱軍団〉の審査を、経て~」
「エントン人に、導かれ~」
「カムコさんは、超知性体〈アーンの光〉に拝謁」
「クレーター山の上に浮かんだ、竜の頭が~」
「語ります」
「――吾輩は、超知性体〈アーンの光〉っ」
「――〈秩序の勢力〉と〈混沌の勢力〉の間で、〈第三の道〉を歩む者っ」
「――吾輩に、仕えてみては、くれまいか?」
「――〈夜光鎧〉が、超知性体アルケティムの形見なのは、わかったっ」
「――ソナタが、望まぬかぎり~」
「――ソレを着て、戦闘を指揮せよとは、言わぬっ」
「なんて、謁見の中で~」
「カムコさんは、告げられます」
「――〈負の球体〉タレ=シャルムの戦いから、すでに2000万年?」
「――超知性体アルケティムさまは、もう伝説のヒト?」
「さらに、告げられたのは」
「――超知性体〈アーンの光〉が所属する超知性体同盟は?」
「――〈エレメントの支配者〉の〈負の球体〉と、戦おうとしている?」
「――〈エレメントの支配者〉は?」
「――疑似コスモ・ヌクレオチド〈アカホ=トリークレ〉を、生成して?」
「――コスモ・ヌクレオチド〈トリークレ=9〉の、抜けた穴を?」
「――埋めて、戻れぬようにしてしまえ、という計画?」
「超知性体〈アーンの光〉の決意、とは」
「――疑似コスモ・ヌクレオチド〈アカホ=トリークレ〉を、断固破壊っ」
「――いつの日にか~」
「――コスモ・ヌクレオチド〈トリークレ=9〉が、帰還できますようにっ」
「で」
「カムコさんは~」
「超知性体〈アーンの光〉の要請を、受諾」
「与えられた任務、は~」
「――銀河間諜報機関の創設を、担当してはくれまいか?」
アルタシント銀河――
「ここは~」
「アーン=アールホヴェン銀河からも~」
「〈エレメントの支配者〉の〈負の球体〉からも、遠く離れた宙域」
「で」
「カムコさんは、エントン人とヴァリア人を、指揮して~」
「――星系ロゼラ・ロザドを、改築よっ」
「――巨大ガス惑星スムナトの、周りに~」
「――衛星8個を、同一軌道に配置するのよっ」
「さらに」
「――〈宇宙林道〉に沿って、〈宇宙停留所〉を建設よっ」
「〈宇宙停留所〉、550基」
「――オレオン・カプセルを、建造よっ」
「オレオン・カプセル、9000隻」
「あっという間に、歳月は過ぎて~」
アルタシント銀河に来てから、700年後――
「超知性体〈アーンの光〉+〈光の島〉が~」
「超大艦隊――〈灼熱軍団〉率いる――と、共に~」
「星系ロゼラ・ロザドを、来訪」
「ここから、〈エレメントの支配者〉との戦いに、出撃するという」
「で」
「超知性体〈アーンの光〉、カムコさんに曰く」
「――この遠征隊を、指揮してみては、くれまいか?」
「〈夜光鎧〉が」
「――指揮しようよー」
「――戦おうよー」
「と、語りかけてくるような、気がするわけで」
「でも、カムコさんは~」
「――ごめんなさい」
「超知性体〈アーンの光〉の要請を、冷たく拒絶」
「まあ、約束は、約束です」
「超知性体〈アーンの光〉は~」
「それ以上、何も言わず」
「星系ロゼラ・ロザドのエントン人とヴァリア人、全員を遠征隊に配備」
「出撃して、いくのでした」
「……」
「カムコさんは、ひとり、残され~」
「――これで、本当に良かったの?良かったの?」
「自問する、日々」
「星系ロゼラ・ロザドの工事は、中途のまま」
7ヶ月後、星系ロゼラ・ロザド――
「宇宙ドック1基が~」
「星系ロゼラ・ロザドに、出現」
「――アーン=アールホヴェン銀河の戦艦修理用ドック?」
「直径8.5kmの修理ドックは、超空間にあって、外から見えない」
「恒星ロゼラ・ロザドに、錨を下ろしています」
「――即刻退去、しなさいよっ」
「最初」
「カムコさんは、気に入りませんでした」
「が」
「次第に、わかってきたことに~」
「――ハイパー回廊を投影して、行き来できる?」
「――個体転送機でも、行き来できる?」
「――アンドロイドが、1万8000体」
「――超知性体〈それ〉さんからの、贈答品?」
「――自由に使って、かまわない?」
「かくして」
「カムコさんは~」
「星系ロゼラ・ロザドの、建設工事を完了」
48年後、星系ロゼラ・ロザド――
「超知性体〈アーンの光〉+〈光の島〉が~」
「わずかな護衛艦と共に~」
「星系ロゼラ・ロザドに、帰還」
「――吾輩らは……」
「――疑似コスモ・ヌクレオチド〈アカホ=トリークレ〉を、破壊した……」
「――だが……」
「――吾輩ら〈光の艦隊〉も、壊滅的打撃をうけた……」
「――〈エレメントの支配者〉と終末戦隊〈反逆者〉は……」
「――とにかく、強力であった……」
「――ぶくぶく」
「超知性体〈アーンの光〉+〈光の島〉は~」
「恒星ロゼラ・ロザドに、沈み~」
「恒星ロゼラ・ロザドは、ハイパー物理学的放射な輝きを放つ宝石に変異」
「……」
「カムコさんは~」
「鬱々と、当初の任務を果たすべく~」
「〈平和ドライバー〉の第一次募集・開始」
17年後、星系ロゼラ・ロザド――
「〈灼熱軍団〉の戦艦《ユルカダ》が~」
「〈礼拝堂衛星〉オスペラに、墜落」
「乗員は、生きのびました」
「カムコさんは~」
「戦艦《ユルカダ》の〈灼熱軍団〉に、曰く」
「――わたしに仕えてみては、もらえない?」
「――仕えなさいよっ」
「以後」
「カムコさんは、〈カムコ〉の名を隠し~」
「〈平和ドライバー〉の〈創設母〉を、自称することに」
18年後、星系ロゼラ・ロザド――
「ヴァリア人1万名と、エントン人329名が~」
「星系ロゼラ・ロザドに、帰還」
「遠征を生きのびたのは、これだけでした」
「で」
「エントン人、ボルギン・ソンディセレネを、初代〈出資者〉として~」
「〈平和ドライバー〉組織、正式に発足」
「……」
「以後、次第しだいに~」
「カムコさんは、〈平和ドライバー〉組織と没交渉に」
「――〈秩序の勢力〉のロボット、カイロルが?」
「――〈平和ドライバー〉組織の存続を、条件に?」
「――〈出資者〉ボルギン・ソンディセレネの娘を、連れ去った?」
「知っていながら、介入せず」
「……」
「その後も~」
「――〈平和ドライバー〉組織、順調に発展?」
「隠れて、ぼーっと見てるだけ」
2500年後、星系ロゼラ・ロザド――
「ハイパー物理学的抵抗の増大でハイテクがみんなダメ、な時代の到来」
「――もしもし、デプロトちゃん?」
「――もしもーし……?」
「話相手のサーボロボット、デプロトちゃんのシントロニクスも~」
「ダメになりました」
「修理ドックのハイパー回廊も、投影不能」
「で」
「ベクトル・ヘルメットを、かぶると~」
「――救難信号が、聞こえる?」
「――ああ、でも、もう何にもしたくないのっ」
「――ごめんなさい」
新銀河暦1347年、恒星ロゼラ・ロザド、超空間の修理ドック――
「〈平和ドライバー〉カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「――ここは、造船施設?」
「転送機室から、造船施設へ侵入」
「と」
「――ばばーん」
「造船ロボット――侵入者・断固阻止を命じられていた――の、猛攻撃」
「……」
「その頃」
「カムコさんは、自分の殻に閉じこもったまま~」
「――なんて、役立たず役立たず役立たず」
「――超知性体アルケティムさまの、力になれなかった」
「――超知性体〈アーンの光〉の、力になれなかった」
「〈夜光鎧〉との間で、問答ぐるぐる」
「――生きていても、仕方ない?」
「――もう、そっとしておいてよっ」
「と」
「なにやら、修理ドックの内部が、騒がしい」
「――〈平和ドライバー〉2名が、侵入した?」
「カムコさんは~」
「〈灼熱軍団〉を、呼び寄せて~」
「無断侵入した〈平和ドライバー〉2名に、厳しい試練を与えます」
「――厳しすぎるよー」
「――死ぬよー」
「――助けてー」
「――(死んでしまえっ)」
「と、思っていた、カムコさん、ですが~」
「侵入した〈平和ドライバー〉の一方を、良くみれば」
「――あれ?」
「――まさか、あれはアノヒトの遺伝子っ」
「カムコさん、迅速介入」
「造船ロボットたちは、攻撃中止」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「助かりました」
恒星ロゼラ・ロザド、超空間の修理ドック――
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「〈平和ドライバー〉組織の〈創設母〉=カムコさんと対面」
「……」
「憶えて、いるでしょうか――」
「カムコさんは、アエガン人」
「アエガン人は、異類と交配するのが、本性です」
「2000万年前~」
「カムコさんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を指揮するペリー・ローダンの遺伝子に、惹かれ~」
「求婚したことが、ありました」
「そして」
「カンティランは、ペリー・ローダンの息子」
「その遺伝子、見落とすはずもない」
「……」
「カンティラン、カムコさんに向かって曰く」
「――アナタには、義務があるのでは?」
「――〈負の球体〉建設を、阻止するはずでは?」
「でも」
「2000万年の歳月は、カムコさんを変えてしまいました」
「――(わたしなんて、役立たず役立たず役立たず)」
「――(もう、そっとしておいてよっ)」
「と、逡巡」
「そこで」
「カンティランは、一計を案じ~」
「カムコさんの手をとって、視線を合わせて、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、ハンガイ銀河に突撃したのです」
「――もちろん、ペリー・ローダンを乗せて」
9月11日、星系ロゼラ・ロザド、衛星フマト――
「カンティランは、コスミュエル・ケインさんと~」
「カムコさんを伴い、衛星フマトへ」
「到着して、まず」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルから~」
「――カンティラン、〈出資者〉選挙はキミの圧勝だ」
「――!」
「カンティランは~」
「留守にしている間に~」
「〈平和ドライバー〉組織の最高指導者に、なっていました」
「で」
「カンティランは、〈平和ドライバー〉たちに、語りかける」
「――このお方こそ、誰あろう~」
「――〈創設母〉カムコさんで、あらせられるっ」
「〈平和ドライバー〉一党は、どよめいて」
「――うおおっ」
「――打倒〈負の球体〉っ」
「とか、歓喜の嵐」
「この、凄い状況に~」
「ひとり〈創設母〉カムコさんは、事態を把握できていない」
「――なんで?」
「――いつの間に?」
「――どうして、勝手に、〈負の球体〉と戦うことに、なっているの?」
解説:平和ドライバーの経営陣
「der Patron 〈後援者〉が1名」
「der Garant 〈保証人〉が11名と一緒に、Patronat を構成」
「全体を、der Revisor 〈監査役〉が、監視するとか」
「機能は、代表取締役、取締役、取締役会、監査役、みたいな」
「言葉は、ローマ時代からイメージを借りてる?」
「最初の頃に der Patron を〈出資者〉と訳してみたのが、間違いのもと」
「訳語の相互関係、目下、変なコトになっています」
「――Patron は〈父〉だから~」
「――カムコさんの〈母〉と対になるイメージも?」
「良案、検討中」
【関連サイト】
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◆今回のひとこと
いつものように、550号。
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d-information ◆ 550 [不定期刊] 2009/02/16
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
2482 . Leo Lukas / Der ewige Kerker / 永遠の地下牢
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2478話「アーンの光」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2478.html ]
2000万年前、タレ=シャルム銀河――
「〈混沌の勢力〉が建設中の〈負の球体〉を~」
「〈秩序の勢力〉所属、超知性体アルケティムさまは~」
「――ごーん」
「これを、阻止」
「で」
「このとき――」
「2000万年の未来、から~」
「《ジュール・ヴェルヌ》とか、いう船が~」
「――〈負の球体〉建設阻止の手法を、見学したい」
「とか、乱入・邪魔ばかり」
「超知性体アルケティム陣営の女将軍、カムコさんは~」
「不幸な事件の連鎖、の結果~」
「決戦当日、《ジュール・ヴェルヌ》に、おりました」
「――なんとか、旗艦《タロシ》に、戻らないとっ」
「スペースジェット《SJ=10》を借りうけ、単独発進」
「が」
「このとき――」
「すでに、決着は、ついてしまっていたのです」
「原〈負の球体〉タレ=シャルム銀河は、〈反転〉完了」
「吹き荒れる、壮絶なプシ嵐」
「スペースジェット《SJ=10》は~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、引き返そうとして~」
「到着の瞬間」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、2000万年の未来へと〈文脈跳躍〉」
「――!」
「カムコさん装着の〈夜光鎧〉は、〈秩序の勢力〉の超技術」
「完全装着、すれば~」
「――すっきり・すっきりだわっ」
「超空間のいろいろなモノとか、認識できるのですが」
「――スペースジェット《SJ=10》は?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》のn次元場に、引っかかっては、いるけれど?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》から、どんどん遅れていくっ」
「――うっ」
「カムコさん、意識喪失」
8時間後、ふたつの銀河の間の虚空、スペースジェット《SJ=10》――
「――はっ」
「カムコさん、意識回復」
「スペースジェット《SJ=10》は、ほとんど操艦できません」
「どちらも遠く見える銀河は~」
「――タレ=シャルム銀河でも、ない?」
「――ファリスケ・エリゴン銀河でも、ない?」
「――ここは、どこ?」
「虚空の中で、孤独な時間」
「弱気にもなるし、内省もする」
「――超知性体アルケティムさまから~」
「――女将軍の任をうけたのに、肝心のところでお力になれなくて」
「そうして、心に誓って曰く」
「――もう二度と、〈夜光鎧〉で戦わない」
「でも」
「折り畳んで、腰の小箱に収納した、ベクトル・ヘルメットが~」
「――小箱から、出してよ~」
「――ボクを、かぶってよ~」
「と、、語りかけてくるような、気がするわけで」
「サーボ・ロボットの1体を、プログラム変更して~」
「――もしもし……ボク、デプロトちゃん」
「デプロト――〈悲嘆〉の意――ちゃんと、名づけて~」
「話相手に、してみました」
「……」
「カムコさんは~」
「何か、心理的条件付けをされていた、のでしょう」
「〈夜光鎧〉を、脱ぎ捨てることが、できない」
「で」
「以後ずっと」
「〈夜光鎧〉は、カムコさんの老化を阻止」
109年後――
「カムコさんは~」
「――比較的近所に、放浪する小惑星?」
「スペースジェット《SJ=10》のエネルギー消費を、最小限にして~」
「接近・着陸」
「――25万年前くらい前の、何かの施設跡?」
「――ハイパー無線機?」
「スペースジェット《SJ=10》の機材を使って、修理して~」
「救難信号を、送ってみます」
10日後、救難信号に応えて、1隻の異船が出現――
「――われわれは、シンサラ種族です」
「――そちらは、〈秩序の勢力〉のヒトですね」
「カムコさん装着の〈夜光鎧〉は、〈秩序の勢力〉の超技術」
「見る人が見れば、わかるのでしょう」
「――われわれの故郷銀河、アーン=アールホヴェンに招待します」
「で」
「道中、トン語――エントン人の言語――を、学ぶのです」
「――シンサラ種族は、超知性体〈アーンの光〉の補助種族?」
アーン=アールホヴェン銀河――
「シンサラ種族の船は、とある惑星へ」
「溶岩ばかりの惑星、ですが~」
「ぽつんと1カ所、緑のオアシス」
「――〈光の島〉です」
「――超知性体〈アーンの光〉の、力の記念碑なのです」
「で」
「〈灼熱軍団〉の審査を、経て~」
「エントン人に、導かれ~」
「カムコさんは、超知性体〈アーンの光〉に拝謁」
「クレーター山の上に浮かんだ、竜の頭が~」
「語ります」
「――吾輩は、超知性体〈アーンの光〉っ」
「――〈秩序の勢力〉と〈混沌の勢力〉の間で、〈第三の道〉を歩む者っ」
「――吾輩に、仕えてみては、くれまいか?」
「――〈夜光鎧〉が、超知性体アルケティムの形見なのは、わかったっ」
「――ソナタが、望まぬかぎり~」
「――ソレを着て、戦闘を指揮せよとは、言わぬっ」
「なんて、謁見の中で~」
「カムコさんは、告げられます」
「――〈負の球体〉タレ=シャルムの戦いから、すでに2000万年?」
「――超知性体アルケティムさまは、もう伝説のヒト?」
「さらに、告げられたのは」
「――超知性体〈アーンの光〉が所属する超知性体同盟は?」
「――〈エレメントの支配者〉の〈負の球体〉と、戦おうとしている?」
「――〈エレメントの支配者〉は?」
「――疑似コスモ・ヌクレオチド〈アカホ=トリークレ〉を、生成して?」
「――コスモ・ヌクレオチド〈トリークレ=9〉の、抜けた穴を?」
「――埋めて、戻れぬようにしてしまえ、という計画?」
「超知性体〈アーンの光〉の決意、とは」
「――疑似コスモ・ヌクレオチド〈アカホ=トリークレ〉を、断固破壊っ」
「――いつの日にか~」
「――コスモ・ヌクレオチド〈トリークレ=9〉が、帰還できますようにっ」
「で」
「カムコさんは~」
「超知性体〈アーンの光〉の要請を、受諾」
「与えられた任務、は~」
「――銀河間諜報機関の創設を、担当してはくれまいか?」
アルタシント銀河――
「ここは~」
「アーン=アールホヴェン銀河からも~」
「〈エレメントの支配者〉の〈負の球体〉からも、遠く離れた宙域」
「で」
「カムコさんは、エントン人とヴァリア人を、指揮して~」
「――星系ロゼラ・ロザドを、改築よっ」
「――巨大ガス惑星スムナトの、周りに~」
「――衛星8個を、同一軌道に配置するのよっ」
「さらに」
「――〈宇宙林道〉に沿って、〈宇宙停留所〉を建設よっ」
「〈宇宙停留所〉、550基」
「――オレオン・カプセルを、建造よっ」
「オレオン・カプセル、9000隻」
「あっという間に、歳月は過ぎて~」
アルタシント銀河に来てから、700年後――
「超知性体〈アーンの光〉+〈光の島〉が~」
「超大艦隊――〈灼熱軍団〉率いる――と、共に~」
「星系ロゼラ・ロザドを、来訪」
「ここから、〈エレメントの支配者〉との戦いに、出撃するという」
「で」
「超知性体〈アーンの光〉、カムコさんに曰く」
「――この遠征隊を、指揮してみては、くれまいか?」
「〈夜光鎧〉が」
「――指揮しようよー」
「――戦おうよー」
「と、語りかけてくるような、気がするわけで」
「でも、カムコさんは~」
「――ごめんなさい」
「超知性体〈アーンの光〉の要請を、冷たく拒絶」
「まあ、約束は、約束です」
「超知性体〈アーンの光〉は~」
「それ以上、何も言わず」
「星系ロゼラ・ロザドのエントン人とヴァリア人、全員を遠征隊に配備」
「出撃して、いくのでした」
「……」
「カムコさんは、ひとり、残され~」
「――これで、本当に良かったの?良かったの?」
「自問する、日々」
「星系ロゼラ・ロザドの工事は、中途のまま」
7ヶ月後、星系ロゼラ・ロザド――
「宇宙ドック1基が~」
「星系ロゼラ・ロザドに、出現」
「――アーン=アールホヴェン銀河の戦艦修理用ドック?」
「直径8.5kmの修理ドックは、超空間にあって、外から見えない」
「恒星ロゼラ・ロザドに、錨を下ろしています」
「――即刻退去、しなさいよっ」
「最初」
「カムコさんは、気に入りませんでした」
「が」
「次第に、わかってきたことに~」
「――ハイパー回廊を投影して、行き来できる?」
「――個体転送機でも、行き来できる?」
「――アンドロイドが、1万8000体」
「――超知性体〈それ〉さんからの、贈答品?」
「――自由に使って、かまわない?」
「かくして」
「カムコさんは~」
「星系ロゼラ・ロザドの、建設工事を完了」
48年後、星系ロゼラ・ロザド――
「超知性体〈アーンの光〉+〈光の島〉が~」
「わずかな護衛艦と共に~」
「星系ロゼラ・ロザドに、帰還」
「――吾輩らは……」
「――疑似コスモ・ヌクレオチド〈アカホ=トリークレ〉を、破壊した……」
「――だが……」
「――吾輩ら〈光の艦隊〉も、壊滅的打撃をうけた……」
「――〈エレメントの支配者〉と終末戦隊〈反逆者〉は……」
「――とにかく、強力であった……」
「――ぶくぶく」
「超知性体〈アーンの光〉+〈光の島〉は~」
「恒星ロゼラ・ロザドに、沈み~」
「恒星ロゼラ・ロザドは、ハイパー物理学的放射な輝きを放つ宝石に変異」
「……」
「カムコさんは~」
「鬱々と、当初の任務を果たすべく~」
「〈平和ドライバー〉の第一次募集・開始」
17年後、星系ロゼラ・ロザド――
「〈灼熱軍団〉の戦艦《ユルカダ》が~」
「〈礼拝堂衛星〉オスペラに、墜落」
「乗員は、生きのびました」
「カムコさんは~」
「戦艦《ユルカダ》の〈灼熱軍団〉に、曰く」
「――わたしに仕えてみては、もらえない?」
「――仕えなさいよっ」
「以後」
「カムコさんは、〈カムコ〉の名を隠し~」
「〈平和ドライバー〉の〈創設母〉を、自称することに」
18年後、星系ロゼラ・ロザド――
「ヴァリア人1万名と、エントン人329名が~」
「星系ロゼラ・ロザドに、帰還」
「遠征を生きのびたのは、これだけでした」
「で」
「エントン人、ボルギン・ソンディセレネを、初代〈出資者〉として~」
「〈平和ドライバー〉組織、正式に発足」
「……」
「以後、次第しだいに~」
「カムコさんは、〈平和ドライバー〉組織と没交渉に」
「――〈秩序の勢力〉のロボット、カイロルが?」
「――〈平和ドライバー〉組織の存続を、条件に?」
「――〈出資者〉ボルギン・ソンディセレネの娘を、連れ去った?」
「知っていながら、介入せず」
「……」
「その後も~」
「――〈平和ドライバー〉組織、順調に発展?」
「隠れて、ぼーっと見てるだけ」
2500年後、星系ロゼラ・ロザド――
「ハイパー物理学的抵抗の増大でハイテクがみんなダメ、な時代の到来」
「――もしもし、デプロトちゃん?」
「――もしもーし……?」
「話相手のサーボロボット、デプロトちゃんのシントロニクスも~」
「ダメになりました」
「修理ドックのハイパー回廊も、投影不能」
「で」
「ベクトル・ヘルメットを、かぶると~」
「――救難信号が、聞こえる?」
「――ああ、でも、もう何にもしたくないのっ」
「――ごめんなさい」
新銀河暦1347年、恒星ロゼラ・ロザド、超空間の修理ドック――
「〈平和ドライバー〉カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「――ここは、造船施設?」
「転送機室から、造船施設へ侵入」
「と」
「――ばばーん」
「造船ロボット――侵入者・断固阻止を命じられていた――の、猛攻撃」
「……」
「その頃」
「カムコさんは、自分の殻に閉じこもったまま~」
「――なんて、役立たず役立たず役立たず」
「――超知性体アルケティムさまの、力になれなかった」
「――超知性体〈アーンの光〉の、力になれなかった」
「〈夜光鎧〉との間で、問答ぐるぐる」
「――生きていても、仕方ない?」
「――もう、そっとしておいてよっ」
「と」
「なにやら、修理ドックの内部が、騒がしい」
「――〈平和ドライバー〉2名が、侵入した?」
「カムコさんは~」
「〈灼熱軍団〉を、呼び寄せて~」
「無断侵入した〈平和ドライバー〉2名に、厳しい試練を与えます」
「――厳しすぎるよー」
「――死ぬよー」
「――助けてー」
「――(死んでしまえっ)」
「と、思っていた、カムコさん、ですが~」
「侵入した〈平和ドライバー〉の一方を、良くみれば」
「――あれ?」
「――まさか、あれはアノヒトの遺伝子っ」
「カムコさん、迅速介入」
「造船ロボットたちは、攻撃中止」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「助かりました」
恒星ロゼラ・ロザド、超空間の修理ドック――
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「〈平和ドライバー〉組織の〈創設母〉=カムコさんと対面」
「……」
「憶えて、いるでしょうか――」
「カムコさんは、アエガン人」
「アエガン人は、異類と交配するのが、本性です」
「2000万年前~」
「カムコさんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》を指揮するペリー・ローダンの遺伝子に、惹かれ~」
「求婚したことが、ありました」
「そして」
「カンティランは、ペリー・ローダンの息子」
「その遺伝子、見落とすはずもない」
「……」
「カンティラン、カムコさんに向かって曰く」
「――アナタには、義務があるのでは?」
「――〈負の球体〉建設を、阻止するはずでは?」
「でも」
「2000万年の歳月は、カムコさんを変えてしまいました」
「――(わたしなんて、役立たず役立たず役立たず)」
「――(もう、そっとしておいてよっ)」
「と、逡巡」
「そこで」
「カンティランは、一計を案じ~」
「カムコさんの手をとって、視線を合わせて、曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》は、ハンガイ銀河に突撃したのです」
「――もちろん、ペリー・ローダンを乗せて」
9月11日、星系ロゼラ・ロザド、衛星フマト――
「カンティランは、コスミュエル・ケインさんと~」
「カムコさんを伴い、衛星フマトへ」
「到着して、まず」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルから~」
「――カンティラン、〈出資者〉選挙はキミの圧勝だ」
「――!」
「カンティランは~」
「留守にしている間に~」
「〈平和ドライバー〉組織の最高指導者に、なっていました」
「で」
「カンティランは、〈平和ドライバー〉たちに、語りかける」
「――このお方こそ、誰あろう~」
「――〈創設母〉カムコさんで、あらせられるっ」
「〈平和ドライバー〉一党は、どよめいて」
「――うおおっ」
「――打倒〈負の球体〉っ」
「とか、歓喜の嵐」
「この、凄い状況に~」
「ひとり〈創設母〉カムコさんは、事態を把握できていない」
「――なんで?」
「――いつの間に?」
「――どうして、勝手に、〈負の球体〉と戦うことに、なっているの?」
解説:平和ドライバーの経営陣
「der Patron 〈後援者〉が1名」
「der Garant 〈保証人〉が11名と一緒に、Patronat を構成」
「全体を、der Revisor 〈監査役〉が、監視するとか」
「機能は、代表取締役、取締役、取締役会、監査役、みたいな」
「言葉は、ローマ時代からイメージを借りてる?」
「最初の頃に der Patron を〈出資者〉と訳してみたのが、間違いのもと」
「訳語の相互関係、目下、変なコトになっています」
「――Patron は〈父〉だから~」
「――カムコさんの〈母〉と対になるイメージも?」
「良案、検討中」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
いつものように、550号。
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d-information ◆ 550 [不定期刊] 2009/02/16
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]
2 . Christian Montillon / Requiem für Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦
Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
その2巻目。
□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium 2巻「ドルーフォンに鎮魂歌」
〈飛び領土〉実験――
「それは~」
「惑星コペルニクスの科学者たちが~」
「以前から、暖めていた計画でした」
「それが~」
「〈反逆者〉の銀河系制圧で~」
「火急の案件と、なった」
「と、いう次第」
「――相対時間の異なる、ドルーフ宇宙に移住して~」
「――加速した時間の、中で~」
「――研究を、加速するのだ」
「――〈反逆者〉対抗策とか、超ハイテクとかを、開発するのだ」
「そして~」
「新銀河暦1344年11月――」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンと~」
「なりゆきで同行の、ミュンヘンの詐欺師ヴィーゼルは~」
「〈赤い宇宙の帝国〉へ」
現在:惑星ドルーフォン、プジャ・ポトー大陸〈骨都市〉――
「ここに来て」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――!」
「――〈赤い宇宙の帝国〉って、ヤバいかも?」
「と、感じはじめていました」
「接近する、〈赤い宇宙の帝国〉正規軍」
「両名を追跡する、少女戦士ファラシューちゃん」
「そこで」
「ローダンは、反政府組織アンジュミストと再接触」
「――さあ、おいでくださいっ」
「ローダンの替え玉100人をバラまき、追っ手の目をそらし~」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》へ」
「で」
「船上で、両名を出迎える~」
「反政府組織アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノス」
「――発進っ」
「アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》は~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
「発進しようと、したのですが」
「――!」
「少女戦士ファラシューちゃんが、操る~」
「流体戦艦《調停天使》が、猛追」
「じつは」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「少女戦士ファラシューちゃんの実の父、とか語ります」
「父は、娘を気にかけていますが~」
「改造されている娘の方は、ヘでもない」
「さらに」
「――!」
「惑星ドルーフォン上空は~」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊が、完全封鎖」
「で」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンとヴィーゼル、両名と~」
「同志12名を、ともなって~」
「搭載艇で、〈骨都市〉に舞いもどる」
「それを追う少女戦士は、超兵器」
「白兵戦で、勝ち目はありません」
「少女戦士ファラシューちゃんは、フィナン・ペルクノスを~」
「――ばーん」
「――あ、あぶないっ」
「割って入って、替わりに撃たれてしまう、ローダン」
「――ダメだ、父娘で殺し合いなんて……」
「少女戦士ファラシューちゃんは~」
「――ローダンを生きたまま、捕獲しろ……って命令、だったのに」
「――え……あたし任務失敗……任務失敗?」
「動揺している、ところを~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスが、麻痺銃で~」
「――ばーん」
「……」
「惑星ドルーフォン上空では~」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊が~」
「包囲した、アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》を~」
「――どどーん」
「と、撃沈」
「でも」
「搭載艇で、難を逃れた~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「高度な医療のおかげで、一命をとりとめた、ローダンと~」
「ヴィーゼルと~」
「捕獲した、少女戦士ファラシューちゃんを、伴って~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
現在:虚空に位置する中空の月、シラプ・イヌア――
「ローダンは、次第に快復」
「でも、驚きは連続」
「――キングリス・インサさん?」
「――なんだか、人間と違うような、同じような……?」
「キングリス・インサさんは、設計人間」
「人間でないモノが、混ざっているようです」
「一方」
「少女戦士ファラシューちゃんは、昏睡させたまま監視下にある」
「……」
「少女戦士は、危険な兵器」
「素材は、思春期前の女性限定」
「身に帯びるのは、クワントロニクス戦闘服」
「クワントロニクスは、計算経緯0秒の超コンピュータ」
「透明で四角いヘルメットには、思考物質トランスパテインがたっぷん」
「トランスパテインは、少女と戦闘服を連動させて、超兵器に変える」
「たとえば」
「――手が変形して、刃物に?」
「――腕が変形して、マシンガンに?」
「身体機能は、すばらしい」
「キズひとつ負わせるのだって、難しい」
「トランスパテインを、摂取すると」
「――一時的に、超能力が?」
「でも」
「心はいろいろ、不安定」
「そこで」
「鼻の長い人形――お目付ロボット〈リニ=オー〉――が、ひとりに1体」
「ファラシューちゃんの〈リニ=オー〉の名前は、シュール・パリ」
「さらに」
「トランスパテインを常時補給していないと、死んでしまう」
「思春期を迎えると、トランスパテインに喰われて、死んでしまう」
「……」
「設計人間キングリス・インサさんは~」
「ファラシューちゃんを、調査」
「トランスパテインを、触ってみようとして」
「――ばーん」
「負傷して、しまうのでした」
「で」
「その間も~」
「クワントロニクス戦闘服は、どこかと通信」
「――デスレ……アウニケ……来て」
「クワントロニクス戦闘服は、人工昏睡打破の対抗薬を開発」
「――はっ」
「かくして、少女戦士ファラシューちゃん、再起動」
「――どどど・ばばば・がらがらがっしゃんっ」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉、半壊」
「ローダンは、少女戦士ファラシューちゃんを、追跡して~」
「――待て、待つんだ……うっ」
「爆発に巻きこまれ、負傷」
現在:虚空の月シラプ・イヌアを脱出する、自力航行シェルター1基――
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「意識不明の、ローダン」
「ヴィーゼル」
「設計人間キングリス・インサさん」
「同志数名を、伴って~」
「自力航行シェルターで、辛くも脱出」
「ローダンが、ようやく覚醒した頃」
「――!」
「虚空の月シラプ・イヌアに、接近する~」
「少女戦士デスレちゃんと、アウニケちゃんの、流体戦艦2隻」
「少女戦士ファラシューちゃんを、救出後~」
「――ばーん」
「虚空の月シラプ・イヌアを、一瞬で破壊」
「行ってしまいました」
「……」
「自力航行シェルター内部、では~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスから~」
「今後の行動指針が、語られたり」
「――惑星ドルーフォンの、ドルーフ抑留地イントロポリスへ、行きます」
「――ドルーフや、他のカルウィク銀河原住種族たちは、同盟者なのです」
「……」
「カルウィク銀河とは、この銀河の旧称」
「〈赤い宇宙の帝国〉が、覇を唱えてからは~」
「ロートハイム銀河――赤家銀河――と、呼ばれているのですが」
「……」
「自力航行シェルターは~」
「ドルーフの転子状船《常昼の我等》に、拾われて~」
「惑星デプラ・デンゴへ」
現在:〈赤い宇宙の帝国〉の辺境、惑星デプラ・デンゴ――
「住民たちは、奴隷あつかい」
「――ジャーッコ・パトロ博士の、趣味の医学実験に奉仕するのだっ」
「――ひーっ」
「――稀少物質プシトロピンを、製造するのだっ」
「――ひーっ」
「なんて、非人道的な社会の裏で~」
「反政府組織アンジュミストは、秘密基地を常設」
「……」
「ローダンは、ドルーフ将軍ゴユル・ポクと対面」
「――来たるべき反乱軍蜂起に、臨んでは~」
「――自分が、最高司令官を務めるのであるっ」
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクと伴侶アウンパウンさんは~」
「ローダンたちと、数日同行」
「――〈赤い宇宙の帝国〉総督バヴォ・ヴェリヌは~」
「――通常宇宙も支配したい、のであるっ」
「ローダンは、計画の重要な駒らしい」
「――〈赤い宇宙の帝国〉女将軍ジョハリ・イファマの侵略艦隊は~」
「――宇宙間転移門の前に集結中、なのであるっ」
「なんて話を、聞かされたり」
「……」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンと、ヴィーゼルを、伴って~」
「転送機で、惑星ドルーフォンのドルーフ抑留地イントロポリスへ」
「なお」
「設計人間キングリス・インサさんは~」
「――トランスパテインを、もう少し分析したいの」
「と、惑星デプラ・デンゴの基地に居残り」
現在:惑星ドルーフォン、ドルーフ抑留地イントロポリス――
「到着早々」
「――あら?」
「思いがけず、再会したのが~」
「以前、帝都ライデン・シティで知り合ったプム教の大司教」
「スレイマ・ラウレンティナ3世」
「以前には~」
「――ああ、ペリー・ローダンこそ、救世主なのよん」
「――総督バヴォ・ヴェリヌは、嘘つきの犯罪者なのよん」
「なんて、反政府組織寄りの雰囲気、だったのですが」
「今回は、こっそり、総督バヴォ・ヴェリヌに密告」
「……」
「総督バヴォ・ヴェリヌは、少女戦士ファラシューちゃんを、派遣します」
「少女戦士ファラシューちゃんは、そろそろ、お年頃」
「すなわち、戦士生命の終わり=死期が近づいています」
「――今度は、失敗しないわよっ」
「――挽回よ挽回するの」
「ドルーフ抑留地イントロポリスを目指して、出撃」
「でも」
「心はいろいろ、不安定」
「ドルーフ抑留地イントロポリスを囲むバリアを~」
「――突破っ」
「――ぽよーん」
「――ぽよよーん」
「――あ、なんか楽しい」
「少し道草も、してしまう」
「……」
「ファラシューちゃんが、遊んでいる、間に~」
「ローダンは、抑留地自治会長ジウ・ポクと対面」
「――〈赤い宇宙の帝国〉の、本当の歴史はのー」
「――こんな、なのじゃ」
「なんて話を、聞かされたり」
「していると」
「――!」
「全身武器化して、少女戦士ファラシューちゃん、乱入」
「――うっ」
「周囲にいたドルーフ、死亡」
「――うっ」
「いあわせて、いた~」
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクと伴侶アウンパウンさんも、死亡」
「――ローダン、おとなしく拉致られなさいっ」
「ローダン、つぶやきます」
「――オレ、通常宇宙侵略作戦の重要な駒、なんだっけ?」
「――捕獲されたら、マズいよな?」
「――だったら……むしろ死んでやるっ」
「少女戦士ファラシューちゃん、ローダンの自害を阻止しようとします」
「が」
「――さっくり」
「――!」
「大人を、あまり舐めてはいけません」
「ローダンの策略に、はまって~」
「刃物化した自分で、自分をざっくり」
「再生するまでの、わずかな隙に~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンと、ヴィーゼルを、伴って~」
「転送機で、辺境惑星デプラ・デンゴへ」
「でも」
「ヴィーゼルは~」
「――ダメだ……もどって転送機を破壊しないとっ」
「と、惑星ドルーフォン、ドルーフ抑留地イントロポリスに、とってかえす」
「転送機は、破壊しました」
「が」
「少女戦士ファラシューちゃんに捕獲された、ヴィーゼル」
「拷問される前に、持っていた銃で自分を」
「――ばーん」
現在:辺境惑星デプラ・デンゴ――
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクの、死によって~」
「――だれが、反乱軍の最高司令官を、務めるの?」
「ローダンにそそがれる、周囲の目」
「これまで、〈赤い宇宙の帝国〉の非道ぶりを見てきた、ローダンは~」
「――よかろう」
「――ここは、アンジュミストのために、一肌脱ごうではないかっ」
「とか、やっていると」
「――女将軍ジョハリ・イファマ指揮下の艦隊が?」
「――アンジュミスト基地を、次々、攻撃しはじめた?」
現在:かくして、星系ツィム近傍――
「女将軍ジョハリ・イファマ指揮下〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊と~」
「ローダン指揮下、反乱軍艦隊が~」
「対峙」
「ローダン、通信をつないで」
「――全面衝突は、避けたいっ」
「――アンジュミストの自由な撤退を、要望するっ」
「女将軍ジョハリ・イファマ、応じて曰く」
「――ペリー・ローダンの身柄引渡しが、条件よっ」
「丁々発止」
「でも、そんなのは、おたがい牽制で」
「〈赤い宇宙の帝国〉の宇宙揚陸隊が~」
「ローダンの旗艦《常昼の我等》に、とりつく」
「一方、アンジュミストは、ウィルス鈎で~」
「女将軍ジョハリ・イファマの旗艦《コペルニカ》のバリアを、破る」
「ドルーフ船1隻の特攻、により~」
「《コペルニカ》撃沈」
「――ばーん」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊は、混乱です」
過去:通常宇宙、銀河系、植民惑星スアフィム――
「今日の、〈赤い宇宙の帝国〉の最高権力者、総督バヴォ・ヴェリヌは~」
「新銀河暦1294年生まれ」
「偉大な科学者だった父、の重圧のもと~」
「歪んで、成長しました」
「仲間たちを観察する目は、超一流」
「――オマエ、図書館でこんな雑誌、借りただろ?」
「――やめて、家族には言わないでっ」
「情報を有効活用すること、超一流」
「かくして、楽して実り豊かな人生を、驀進です」
「……」
「バヴォ・ヴェリヌ、12歳のとき」
「手製の立体投影機で~」
「――ブルー人が、小さなマリちゃんを誘拐しようとしてるぞっ」
「という事件を、演出」
「――ボクが助けたから、もう安心さ」
「英雄に、なりました」
「が」
「何年かたって~」
「バヴォ・ヴェリヌは、公衆の面前でマリちゃん13歳にキス」
「――まあ」
「周囲のヒトから、変質者あつかいされて~」
「家名を汚したと、偉大な父に殴られて~」
「バヴォ・ヴェリヌは、心にキズを負ったまま~」
「例の人脈から資金を募って、惑星スアフィムを出奔」
「――科学の本場、惑星コペルニクスで、成功してやる」
「かく、思うのでした」
過去:通常宇宙、銀河系、科学者の惑星コペルニクス――
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「女性ハイパー物理学者アルマナ・アシシュさんに、師事」
「と、いうのも」
「アルマナ・アシシュさんは、不治のシュウラン症候群に罹った気の毒なヒト」
「――愛してます、アルマナさん」
「――〈飛び領土〉実験の首席科学者なんて地位は、関係ありません」
「なんて、適当なコト言いながら~」
「地歩を、固める」
過去:新銀河暦1343年――
「狙った、とおり~」
「〈飛び領土〉実験の首席科学者に任じられた、バヴォ・ヴェリヌは~」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、親交を深める」
「――秘密計画〈支体房〉?」
過去:新銀河暦1344年――
「〈飛び領土〉実験は、進展順調」
「ドルーフ宇宙へ移住した、この年は内時暦0年」
「移住した人々の暦が、始まりました」
「ドルーフは、科学者たちに曰く」
「――恒星ゲディミナスの第3惑星フォンテノトへの居住を、許可します」
「やがて」
「惑星フォンテノトは、惑星〈新コペルニクス〉と呼ばれるように」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌは、惑星〈新コペルニクス〉調査を担当」
「発見したのが」
「――ハイパー放射する、水晶のようなモノ?」
「――血がつくと……血液を吸収して、液体化?」
「――治癒効果が、ある?」
「――精神的、肉体的、増強効果も?」
「やがて、わかったのは」
「――惑星〈新コペルニクス〉全体に、鉱脈が?」
「のちに、バヴォ・ヴェリヌは~」
「――液体化した水晶、トランスパテインと命名しよう」
過去:遺伝子学者マウロ・クィン――
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、さらに親交を深める」
「――秘密計画〈支体房〉とは?」
「――〈支体〉を作る計画?」
「〈支体〉とは~」
「精神的、肉体的にまったく同一の、複製人間」
「〈支体〉と本体の心は、恒常的につながっていて~」
「本体を深層睡眠させても、〈支体〉の経験は共体験できるわけで」
「つまり、実用的な不死を実現する技術」
「――すばらしいっ」
「……」
「ところで」
「遺伝子学者マウロ・クィンは、アルマナ・アシシュさんと結婚」
「子供がつくれない、遺伝子学者マウロ・クィンは~」
「遺伝子操作で、一子イザイをもうける」
「遺伝子の一部は、ドルーフ」
「遺伝子の一部は、ドルーフ宇宙の鳥のようなモノ」
「一部だけ、皮膚が黒かったり」
「一部だけ、羽毛が生えていたり」
「これが、いわゆる設計人間のはじまり」
「遺伝子学者マウロ・クィンは~」
「息子イザイが、そういうモノ――であるのを、隠蔽するため~」
「パトロという名を、与えてみたり」
「……」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、アルマナ・アシシュさんが~」
「自慢の息子イザイを、連れて~」
「バヴォ・ヴェリヌの研究所を、訪ねたとき」
「――ぽとん」
「ついてきたハエが数匹、トランスパテインの中へ」
「――トランスパテインの中で、生きてる?」
「――トランスパテインと共生関係?」
「――すばらしいっ」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「クワントロニクス戦闘服の開発を、開始」
「いつものことながら、周囲には内密に」
過去:そして、〈支体房〉3基が、完成――
「遺伝子学者マウロ・クィン」
「伴侶、アルマナ・アシシュさん」
「友人筆頭、バヴォ・ヴェリヌ」
「3名で、使ってみることに」
過去:数十年後――
「バヴォ・ヴェリヌのクワントロニクス戦闘服の開発は、芳しからず」
「――制御が、巧くいかないんだよな」
「――あ、死んだ」
「遺伝子学者マウロ・クィンの〈支体〉を、被験体にして~」
「死なせて、しまいました」
「遺伝子学者マウロ・クィンの伴侶、アルマナ・アシシュさんは~」
「息子のために〈支体房〉を譲ろうと、すでにこの世を去っています」
「バヴォ・ヴェリヌ、遺体を前に、思います」
「――遺伝子学者マウロ・クィン(本体)が、消えれば~」
「――秘密は全部、オレのもの」
過去:以後、数百年――
「バヴォ・ヴェリヌは、同時に多数の〈支体〉を、操り~」
「本体は、めったに活動しないことに」
「〈支体〉の大量生産で、不良品の発生もそれなりに」
「――形が変だったり、頭が機能しないのは~」
「――すぐには殺さず、ゴミ山へ」
「ゴミ山を名づけて〈死人都市〉」
「〈死人都市〉を、観察していると~」
「不良品同士で、勝手に増殖している?」
「バヴォ・ヴェリヌは、女性の〈支体〉とのあいだで、一子をもうけ~」
「〈死人都市〉で生まれた息子は、サレシュ・ファーロム」
「優秀な外交手腕で、バヴォ・ヴェリヌに仕えます」
過去:内時暦726年――
「サレシュ・ファーロムの優秀な外交手腕で、ドルーフを動かし~」
「ドルーフは、科学者たちに曰く」
「――惑星ゾイへの居住を、許可しましょう」
「惑星ゾイは、ドルーフの言葉で〈水底の平野〉ですが~」
「科学者たちは形容して〈花盛りの島々〉」
「惑星フォンテノト=〈新コペルニクス〉は、無人となって~」
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「――これで、惑星〈新コペルニクス〉は、オレのもの」
「――トランスパテイン水晶を、大規模に採掘だ」
過去:内時暦937年――
「バヴォ・ヴェリヌのクワントロニクス戦闘服の開発が、進展したのは~」
「ジャーッコ・パトロ博士を、雇ったから」
「博士は、幼い娘のシリーちゃんの手を引いて、やってきましたが~」
「まぎれもなく、天才」
「わずか1年で~」
「――完全に機能するプロトタイプが、完成しました」
「じつは」
「クワントロニクス戦闘服を装着すると~」
「――どろー」
「すぐに、喰われてしまう、のですが~」
「それは、それ、として」
「ドルーフを誤魔化して、許可を得て~」
「惑星ドルーフォンの衛星ガールで、早速、動物試験してみましょう」
「実験動物の身体は、早速、武器へと変形し~」
「――あ」
「檻から脱走」
「科学者たちは、ぎりぎり脱出できましたが~」
「実験動物のおかげで、衛星ガールは全域壊滅」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌ、事件をもみ消すため、喧伝して曰く」
「――ドルーフが、民間船1隻を破壊したのだ」
「――これは、もう戦争だっ」
過去:1年間は、事態は進展せず――
「その間に~」
「バヴォ・ヴェリヌは、女兵士ジョハリ・イファマと結婚」
「そして」
「クワントロニクス戦闘服の開発に、新展開」
「――シリーちゃんっ」
「誤って、クワントロニクス戦闘服に、触れてしまった~」
「ジャーッコ・パトロ博士の、幼い娘のシリーちゃん」
「――生きてる?」
「――制御できてる?」
「つまり」
「――少女を使えば、超戦士が製造できるのだっ」
「かくして~」
「少女戦士・製造開始」
「……」
「わずか数年で、ドルーフは大敗を喫し~」
「内時暦943年には、全面降伏」
過去:内時暦949年、〈赤い宇宙の帝国〉創始――
「〈支体房〉3基で、実質的不死を維持する~」
「総督バヴォ・ヴェリヌ」
「ジャーッコ・パトロ博士」
「女将軍ジョハリ・イファマ」
「三頭支配者による、独裁開始」
「で」
「ドルーフは、抑圧」
「――ぎゃー」
「歴史は、改竄」
「――ぎゃー」
「さらに」
「――商業種族スタフが?」
「――トランスパテイン大量生産のための、血液供給源として、理想的?」
「――ぎゃー」
「スタフ種族の骨は、仮想敵への示威のため〈骨都市〉建設に用立てられて~」
「スタフ種族の惑星は、トランスパテインに覆われ~」
「〈スタフ供養塔〉と、呼ばれているという」
「――ぎゃー」
「……」
「総督バヴォ・ヴェリヌ、思うに」
「――次は、通常宇宙、銀河系だ」
「――ペリー・ローダンを、おびきよせるのだ」
現在:惑星〈新コペルニクス〉――
「〈赤い宇宙の帝国〉の総督バヴォ・ヴェリヌ(本体)は~」
「〈支体〉製造中」
「――今度の〈支体〉は、どーかーな?」
「でも」
「どうやら、うまく出来なかったみたいで」
「生成された〈支体〉は、超能力を有していますが~」
「――ボクは、コルキー」
「――テレポートっ」
「勝手に〈死人都市〉へ、行ってしまいました」
「――おいこら」
「総督バヴォ・ヴェリヌ(本体)は、深層睡眠へ」
「総督バヴォ・ヴェリヌ(常用支体)が~」
「〈死人都市〉まで、追いかけます」
「――見つけたぞっ」
「始末しようとしますが、逃がしてしまうのでした」
現在:星系ツィム、戦闘宙域――
「もちろん、ローダンは~」
「〈支体〉のことを、知りません」
「先刻の《コペルニカ》撃沈で~」
「当然、女将軍ジョハリ・イファマは、死んだものだと、思っています」
「が」
「〈スタフ記念碑〉近傍の敵艦が、突然」
「――こちら、《コペルニカ》よっ」
「――女将軍ジョハリ・イファマは、不死なのよっ」
「とか、言うので~」
「ローダン指揮下、反乱軍艦隊は、総崩れ」
「さらに」
「追い打ちをかける、かのように~」
「〈スタフ記念碑〉に潜んでいた、流体戦艦3隻が、出現」
「ローダンの旗艦《常昼の我等》に、とりつきます」
「――どどど・ばばば・がらがらがっしゃんっ」
「少女戦士ファラシューちゃん、デスレちゃんと、アウニケちゃんが~」
「司令室へ、向かう」
「遮る手段が、あろうはずなし」
「艦内転送機も、遠隔操作されて~」
「旗艦《常昼の我等》から、逃走することもできず」
「追い詰められた、司令室の面々」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「構えた銃を、あきらめ顔で投げ捨てました」
「アウニケちゃんは、嬉しそうに~」
「拾った銃で、フィナン・ペルクノスを~」
「――ばーん」
「――!」
「大人を、あまり舐めてはいけません」
「仕掛けした銃は、爆発」
「アウニケちゃんは、再生不能なくらいバラバラに」
「――きーっ」
「デスレちゃんの刃物化した手が、フィナン・ペルクノスの首を、すっぱり」
「で」
「ファラシューちゃんが、ローダンを抱え~」
「少女戦士2名は、撤退」
〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊旗艦《コペルニカ》――
「女将軍ジョハリ・イファマは~」
「ローダンに向かって、曰く」
「――アナタには、協力してもらうわよっ」
「――この装置で、気持ちよくおなりなさいっ」
「なんだか絶対に気持ちよくない感じの装置に、かけられるローダン」
「――ぎゃー」
「……」
「その悲鳴を、廊下で立ち聞きしたファラシューちゃんは~」
「――ふふふ」
「溜飲を下げるのでした」
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
23 . Timothy Stahl / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . Christian Montillon / Kristallschmerz / 水晶の痛み
隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の11冊目を……。
□ Perry Rhodan-Action 23話「獲物はローダン」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/23.html ]
西暦2167年6月、星系ナラル――第3惑星は、エクハス――
「〈明るい色の振動水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官、ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジンの、超能力の源」
「オプル衛星――」
「問題の〈水晶〉を産する、天体」
「自律航行はするし、致死性放射線はまくし、マグマは吐くし」
「オプル水晶を身につけた人々――〈ガラスの子供〉たち――を、操るし」
「なんて、オプル衛星が、星系ナラルに大挙・集結」
「――マズイっ」
「――なんとか、和平をっ」
「ところが」
「ロク=アウラジンの謀略に、よって~」
「エクハス艦隊 対 オプル衛星群 戦、勃発」
オプル衛星のひとつ――
「エクハス艦隊は、オプル衛星を一斉射撃」
「崩落の続く、縦穴の底」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは、絶対絶命」
「文字通り、最期の瞬間に~」
「〈ガラスの子供〉ひとりが、いきなり出現」
「――テレポートっ」
「ローダンを救出して、惑星エクハスへ」
「ところで」
「――一緒にいた、ふたりは、どうなったの?」
「ローダンは、気がかりですが、消息は不明のまま」
惑星エクハス、〈ガラスの子供〉たちの集会――
「ローダンは、〈ガラスの子供〉たちを介して~」
「オプル衛星たちとの交渉に、臨む」
「ローダンの真摯な態度に打たれた、のでしょうか」
「オプル衛星たちは、言葉を聞きいれ、交換条件2つを提示」
「――ひとつ……エクハス艦隊による攻撃の、即時停止っ」
「――ひとつ……ロク・アウラジンの、身柄引渡しっ」
「ローダンは、条件を了承」
「エクハス艦隊旗艦《カイランドレ》へ、テレポートしてもらう」
「が」
「惑星エクハス政府代表、リアールさんは~」
「激高する士官たちを、まったく抑えられない状況」
「エクハス艦隊による攻撃は、やまず」
惑星間空間のグライダー、ロク=アウラジン――
「駆動系の損傷により、制御不能になったグライダーは~」
「外部では~」
「――燃える、衛星や小惑星や岩塊?」
「どんどん、近づいてきます」
「――うわーっ」
「という状態」
「内部では~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジン」
「――逃がさんっ」
「追いかけて、、組みついたまま、ついてきた~」
「アルコン人剣闘士奴隷、レットカル」
「両名の戦闘、継続中」
「レットカルは、心理トリックにより、ロク=アウラジンを打倒」
「――わはは」
「生かしたまま、捕虜にします」
「グライダーも、応急修理」
「オプル衛星から逃れて、惑星エクハスへ」
「が」
「惑星エクハスに到着する、までに~」
「ロク=アウラジンは、レットカルを打倒」
「――わはは」
「捕虜にします」
レジナルド・ブル指揮下、太陽系帝国艦隊――
「戦況を見守って、いると~」
「――オプル衛星が、2群に分かれた?」
「――大半からなる1群は、星系外へ?」
「――2群10個は、星系内へ?」
「数は減っても、星系ナラルにとって、状況はより深刻」
「レジナルド・ブルは、ローダンに報告」
「――オプル衛星たちは、デメトリア星団を目指してますね」
「――あと、科学者連中が言っとるんですが~」
「――オプル衛星が発する衝撃派の波形は、恒星ナラルと同じだそうです」
「――でも~」
「――デメトリア星団の、星系デザートにも~」
「――スペクトル分析すると、同じ波形のが、あるそうで」
「……」
「デメトリア星団は~」
「ロク=アウラジンの昔の拠点です」
惑星エクハス――
「ロク=アウラジンは、自分の秘密基地に到着」
「ローダンに連絡をとり、うそぶき半分で、曰く」
「――レットカルの生命は、わたしの思うままだ」
「――オプル衛星たちも、まだまだ制御可能だ」
「ロク=アウラジン、どうやら、少しオカシクなりかけている、ようです」
「でも」
「――ローダン、ひとりで来いっ」
「そこらへんだけは、揺るがない」
「……」
「ローダン」
「レジナルド・ブル」
「惑星エクハス政府代表、リアールさん」
「3名は、協議しますが~」
「――オプル衛星たちも、まだまだ制御可能だ?」
「の方の、真偽が定かでない」
「けっきょく、ローダンは決断する」
「――要求どおり、わたしがひとりで行こう」
「――もちろん、完全装備でな」
「……」
「かくして」
「ローダンは、ロク=アウラジンの秘密基地へ単身突撃」
「権謀術策・完全装備を、全力投入」
「すべての罠を、かいくぐり~」
「レットカルを、無事解放」
「が」
「一歩退いて観察していた、ロク=アウラジン」
「爆弾の点火スイッチを、握りしめ」
「――さあ、爆弾だ爆弾だっ」
「――わはは」
「が」
「――させないわよ、ロク=アウラジンっ」
「リアールさん――ローダンを尾行してきた――が、突進」
「爆弾点火は、阻止しましたが~」
「――ばーん」
「――うっ」
「リアールさん、重傷」
「すぐに、ローダンが、駆けつけますが~」
「ロク=アウラジンは、逃げてしまいました」
星系ナラル第1惑星――
「オプル衛星がひとつ、墜落」
「――どっかーん」
「それを、期に~」
「エクハス艦隊は、攻撃を一時中止」
「暴走していた、士官たちも~」
「ようやく、泥沼の消耗戦であることを、理解したようです」
惑星エクハス――
「リアールさん、曰く」
「――う……惑星エクハス政府代表なんて、もう辞めてやる」
「――う……レットカルと一緒に、惑星テラに亡命させて」
そうして――
「――残っていたオプル衛星が、星系ナラルを離脱して?」
「――デメトリア星団へ?」
「――ロク=アウラジンの、逃走先も?」
「――デメトリア星団?」
「と、なれば」
「太陽系帝国艦隊も、デメトリア星団へ」
惑星エクハス――
「〈ガラスの子供〉たちが~」
「――はっ」
「と、われにかえる」
「額に食いこんだ、オプル水晶は~」
「もう、輝いては、いませんでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ 新サイクル Stardust「スターダスト」
「憶えているでしょうか?」
「〈反逆者〉に包囲された、星系ソルから~」
「数千万人が、避難した~」
「〈遠隔転送転轍機〉の向こうの避難所=遠いどこかの星系スターダスト」
「2500話からは~」
「そこいらへんが、テーマになるようです」
□ Perry Rhodan-Heft 2477話「創設母」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2477.html ]
新銀河暦1347年9月5日、おとめ座銀河団、アルタシント銀河――
「〈平和ドライバー〉組織の11人の〈保証人〉のひとり、カンティラン」
「〈平和ドライバー〉コスミュエル・ケインさん」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバル」
「〈平和ドライバー〉組織を指揮していた〈出資者〉チュンドルの遺体」
「一行を乗せた、オレオン・カプセル《アシュ・アファガ》は~」
「〈平和ドライバー〉本部に、到着」
星系ロゼラ・ロザド――
「巨大ガス惑星をめぐる、同一軌道の衛星8個――〈月鎖〉」
「衛星は、居住区や、造船所や、さまざまな施設」
「ここは、〈平和ドライバー〉本部です」
「……」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「居住衛星ロゼラ・フマトの都市エレガトの古巣に、移り住む」
「で」
「――これは?」
「――〈出資者〉チュンドルさんの、声の遺言状?」
「再生してみましょう」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――たとえば、わたしが、死んだら~」
「――カンティラン、キミが〈出資者〉を継いでほしい」
「が」
「カンティラン、曰く」
「――ボクが立候補なんて、ダメだってば」
「〈平和ドライバー〉コスミュエル・ケインさんが、説得しても」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルが、説得しても」
「――ダメだってば」
〈礼拝堂衛星〉オスペラにて、〈出資者〉チュンドルの告別式――
「列席の〈平和ドライバー〉は、1000人以上」
「遺体は、〈ガラス礼拝堂〉の近くに埋葬です」
「――チュンドルさーんっ」
「カンティランは、熱く弔辞を読み上げながら、考えていたのは」
「――ああ、伝説の〈創設母〉の生存を、証明したい」
「……」
「2500年前~」
「エントン人とヴァリア人を頂点とする、種族連合は~」
「――かみのけ座銀河団の〈負の球体〉を、粉砕するぞ」
「――冷酷無比の〈エレメントの支配者〉を、撃滅するぞ」
「――超知性体〈アーンの光〉に、加勢するぞ」
「善戦むなしく、敗退」
「〈創設母〉の助力をうけて、〈平和ドライバー〉組織を創設したという」
「その〈創設母〉が~」
「――今でも、〈礼拝堂衛星〉オスペラで、暮らしている?」
「なんて、都市伝説が、あるのです」
「……」
「〈出資者〉チュンドル葬儀の場で~」
「カンティランは、耳にしたのですが~」
「――ファリグ・スコト・エリーンが、〈出資者〉選挙に立候補する?」
「ファリグ・スコト・エリーンも、11人の〈保証人〉のひとり」
「――ファリグ・スコト・エリーンの公約に、曰く?」
「――〈平和ドライバー〉は?」
「――〈負の球体〉建設反対運動の戦線から、離脱し?」
「――古き良き時代に、立ちかえるのだ?」
「カンティラン、愕然」
「でも」
「――ボクが立候補なんて、ダメだってば」
「と、あいかわらず、心を決められない」
〈平和ドライバー〉総集会、開幕まで20時間――
「けっきょく」
「他の〈保証人〉は~」
「ファリグ・スコト・エリーンに、異を唱えようとは、しませんでした」
「カンティランとしては、やむなく~」
「監査員ポルム・オムバルに~」
「――立候補するって、公示してください」
「と、意思表明」
「このニュースは、野火のごとく広がり~」
「政敵ファリグ・スコト・エリーンは、渋い顔」
「ところが、すぐ」
「政敵ファリグ・スコト・エリーンの顔が、ほころびます」
「――カンティランは、総集会に参加しない、かも?」
「――オレオン・カプセル《テレメII》で、〈礼拝堂衛星〉オスペラへ?」
「――〈創設母〉を探すんだ、みたいな?」
「――わはは」
「この情報を、精一杯に有効活用」
「ファリグ・スコト・エリーンは~」
「総集会開催までに、多数の〈平和ドライバー〉の支持を、とりつける」
〈平和ドライバー〉総集会、開催――
「ファリグ・スコト・エリーンは~」
「勝利を確信、していました」
「でも」
「監査員ポルム・オムバル、曰く」
「――公正を、期すため~」
「――監査員として、不在の立候補者カンティランに、代わり~」
「――選挙公約などを、説明したい」
「と、熱弁をふるってみたり」
「――最後に、前〈出資者〉チュンドルさんの声の遺言状が、これだっ」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――〈負の球体〉建設を、断固阻止っ」
「――(中略)」
「――たとえば、わたしが、死んだら~」
「――カンティラン、キミが〈出資者〉を継いでほしい」
「かくして」
「不在の立候補者カンティランが、〈出資者〉に当選したという」
〈礼拝堂衛星〉オスペラ――
「本来は、〈ガラス礼拝堂〉以外は、禁足地」
「でも」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「以前、こっそり〈創設母〉を探索した時に~」
「――ヒトが、住んでいた?」
「アヤシイ洞窟を、発見して……」
「しばらくの期間、その記憶を失っていたのです」
「……」
「今回~」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「オレオン・カプセル《テレメII》で、直接、アヤシイ洞窟へ」
「――ばささっ」
「ハゲワシみたいなオスペラ鳥が2羽、洞窟入口を護っています」
「が」
「近寄って、撃ってみると~」
「――立体映像?」
「両名は、するっと侵入」
「岩肌の大広間へ」
「が」
「近寄って、撃ってみると~」
「――壁も、立体映像?」
「岩肌は消え失せ、黒い金属壁」
「人目につきにくい扉を開いて、忍び足」
「スパルタ様式風の住居の、中に~」
「――電源が来ている、人用転送機?」
「――しゅるんっ」
「転送機を使って、次の住居へ」
「――また人用転送機?」
「――しゅるんっ」
「次の住居へ」
「という具合に、4つの住居を巡ったものの、住人はいない」
「で」
「カンティランは、ひらめいた」
「――人用転送機は、別の住居にも行けるはずだっ」
「転送機を、調べてみましょう」
「――!」
「――別の住居に、行けるかも?」
「――パスワードが、必要です?」
「――完璧なパスワードなんて、わかるはずないでしょ」
「――いや、たぶん〈平和ドライバー〉所縁の言葉だ」
「検討の結果」
「――〈アーンの光〉っ」
「――しゅるんっ」
「両名は、壁が金属で出来た、転送機室へ」
「探知機で、周囲を探ってみると~」
「――直径8.5kmの構造物、の中?」
「――どこにあるの?」
「――構造物の外まで探知が届かないから、わからないなー」
「転送機室から、造船設備を思わせる大広間が見える」
「とりあえず」
「――転送機の監視カメラの映像記録を、調査したら?」
「――以前に転送機を使ったヒトの姿が、写っているかも?」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――!」
「――黒いコンビネーションのヒト?」
「――コンビネーションの上から?」
「――青っぽい灰色の〈胸甲〉と〈脛甲〉を、装着してる?」
「――ベルトには、掌サイズ・青っぽい灰色の小箱が、ぶらぶら?」
「……」
「先日、カンティランは~」
「2000万年前から帰還したばかりの父、ペリー・ローダンと情報交換」
「その際に~」
「2000万年前のあれこれを、聞かされています」
「――あれって……〈夜光鎧〉?」
「――あのヒトは……女将軍カムコさん?」
【関連サイト】
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◆今回のひとこと
長い戦いでした。
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d-information ◆ 549 [不定期刊] 2009/02/09
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium
[ http://perry-rhodan.net/aktuell/news/2008091701.html ]
2 . Christian Montillon / Requiem für Druufon / ドルーフォンに鎮魂歌
3 . Wim Vandemaan / Die Zukunftsbastion / 未来砦
Heyne 社刊行、書き下ろしポケットブック・シリーズ「赤い宇宙の帝国」。
その2巻目。
□ Perry Rhodan-Das Rote Imperium 2巻「ドルーフォンに鎮魂歌」
〈飛び領土〉実験――
「それは~」
「惑星コペルニクスの科学者たちが~」
「以前から、暖めていた計画でした」
「それが~」
「〈反逆者〉の銀河系制圧で~」
「火急の案件と、なった」
「と、いう次第」
「――相対時間の異なる、ドルーフ宇宙に移住して~」
「――加速した時間の、中で~」
「――研究を、加速するのだ」
「――〈反逆者〉対抗策とか、超ハイテクとかを、開発するのだ」
「そして~」
「新銀河暦1344年11月――」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンと~」
「なりゆきで同行の、ミュンヘンの詐欺師ヴィーゼルは~」
「〈赤い宇宙の帝国〉へ」
現在:惑星ドルーフォン、プジャ・ポトー大陸〈骨都市〉――
「ここに来て」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「――!」
「――〈赤い宇宙の帝国〉って、ヤバいかも?」
「と、感じはじめていました」
「接近する、〈赤い宇宙の帝国〉正規軍」
「両名を追跡する、少女戦士ファラシューちゃん」
「そこで」
「ローダンは、反政府組織アンジュミストと再接触」
「――さあ、おいでくださいっ」
「ローダンの替え玉100人をバラまき、追っ手の目をそらし~」
「ローダンとヴィーゼル、両名は~」
「アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》へ」
「で」
「船上で、両名を出迎える~」
「反政府組織アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノス」
「――発進っ」
「アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》は~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
「発進しようと、したのですが」
「――!」
「少女戦士ファラシューちゃんが、操る~」
「流体戦艦《調停天使》が、猛追」
「じつは」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「少女戦士ファラシューちゃんの実の父、とか語ります」
「父は、娘を気にかけていますが~」
「改造されている娘の方は、ヘでもない」
「さらに」
「――!」
「惑星ドルーフォン上空は~」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊が、完全封鎖」
「で」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンとヴィーゼル、両名と~」
「同志12名を、ともなって~」
「搭載艇で、〈骨都市〉に舞いもどる」
「それを追う少女戦士は、超兵器」
「白兵戦で、勝ち目はありません」
「少女戦士ファラシューちゃんは、フィナン・ペルクノスを~」
「――ばーん」
「――あ、あぶないっ」
「割って入って、替わりに撃たれてしまう、ローダン」
「――ダメだ、父娘で殺し合いなんて……」
「少女戦士ファラシューちゃんは~」
「――ローダンを生きたまま、捕獲しろ……って命令、だったのに」
「――え……あたし任務失敗……任務失敗?」
「動揺している、ところを~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスが、麻痺銃で~」
「――ばーん」
「……」
「惑星ドルーフォン上空では~」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊が~」
「包囲した、アンジュミスト船《真夜中ティンパニ》を~」
「――どどーん」
「と、撃沈」
「でも」
「搭載艇で、難を逃れた~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「高度な医療のおかげで、一命をとりとめた、ローダンと~」
「ヴィーゼルと~」
「捕獲した、少女戦士ファラシューちゃんを、伴って~」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉へ」
現在:虚空に位置する中空の月、シラプ・イヌア――
「ローダンは、次第に快復」
「でも、驚きは連続」
「――キングリス・インサさん?」
「――なんだか、人間と違うような、同じような……?」
「キングリス・インサさんは、設計人間」
「人間でないモノが、混ざっているようです」
「一方」
「少女戦士ファラシューちゃんは、昏睡させたまま監視下にある」
「……」
「少女戦士は、危険な兵器」
「素材は、思春期前の女性限定」
「身に帯びるのは、クワントロニクス戦闘服」
「クワントロニクスは、計算経緯0秒の超コンピュータ」
「透明で四角いヘルメットには、思考物質トランスパテインがたっぷん」
「トランスパテインは、少女と戦闘服を連動させて、超兵器に変える」
「たとえば」
「――手が変形して、刃物に?」
「――腕が変形して、マシンガンに?」
「身体機能は、すばらしい」
「キズひとつ負わせるのだって、難しい」
「トランスパテインを、摂取すると」
「――一時的に、超能力が?」
「でも」
「心はいろいろ、不安定」
「そこで」
「鼻の長い人形――お目付ロボット〈リニ=オー〉――が、ひとりに1体」
「ファラシューちゃんの〈リニ=オー〉の名前は、シュール・パリ」
「さらに」
「トランスパテインを常時補給していないと、死んでしまう」
「思春期を迎えると、トランスパテインに喰われて、死んでしまう」
「……」
「設計人間キングリス・インサさんは~」
「ファラシューちゃんを、調査」
「トランスパテインを、触ってみようとして」
「――ばーん」
「負傷して、しまうのでした」
「で」
「その間も~」
「クワントロニクス戦闘服は、どこかと通信」
「――デスレ……アウニケ……来て」
「クワントロニクス戦闘服は、人工昏睡打破の対抗薬を開発」
「――はっ」
「かくして、少女戦士ファラシューちゃん、再起動」
「――どどど・ばばば・がらがらがっしゃんっ」
「反政府組織アンジュミストのアジト〈シラプ・イヌア〉、半壊」
「ローダンは、少女戦士ファラシューちゃんを、追跡して~」
「――待て、待つんだ……うっ」
「爆発に巻きこまれ、負傷」
現在:虚空の月シラプ・イヌアを脱出する、自力航行シェルター1基――
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「意識不明の、ローダン」
「ヴィーゼル」
「設計人間キングリス・インサさん」
「同志数名を、伴って~」
「自力航行シェルターで、辛くも脱出」
「ローダンが、ようやく覚醒した頃」
「――!」
「虚空の月シラプ・イヌアに、接近する~」
「少女戦士デスレちゃんと、アウニケちゃんの、流体戦艦2隻」
「少女戦士ファラシューちゃんを、救出後~」
「――ばーん」
「虚空の月シラプ・イヌアを、一瞬で破壊」
「行ってしまいました」
「……」
「自力航行シェルター内部、では~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスから~」
「今後の行動指針が、語られたり」
「――惑星ドルーフォンの、ドルーフ抑留地イントロポリスへ、行きます」
「――ドルーフや、他のカルウィク銀河原住種族たちは、同盟者なのです」
「……」
「カルウィク銀河とは、この銀河の旧称」
「〈赤い宇宙の帝国〉が、覇を唱えてからは~」
「ロートハイム銀河――赤家銀河――と、呼ばれているのですが」
「……」
「自力航行シェルターは~」
「ドルーフの転子状船《常昼の我等》に、拾われて~」
「惑星デプラ・デンゴへ」
現在:〈赤い宇宙の帝国〉の辺境、惑星デプラ・デンゴ――
「住民たちは、奴隷あつかい」
「――ジャーッコ・パトロ博士の、趣味の医学実験に奉仕するのだっ」
「――ひーっ」
「――稀少物質プシトロピンを、製造するのだっ」
「――ひーっ」
「なんて、非人道的な社会の裏で~」
「反政府組織アンジュミストは、秘密基地を常設」
「……」
「ローダンは、ドルーフ将軍ゴユル・ポクと対面」
「――来たるべき反乱軍蜂起に、臨んでは~」
「――自分が、最高司令官を務めるのであるっ」
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクと伴侶アウンパウンさんは~」
「ローダンたちと、数日同行」
「――〈赤い宇宙の帝国〉総督バヴォ・ヴェリヌは~」
「――通常宇宙も支配したい、のであるっ」
「ローダンは、計画の重要な駒らしい」
「――〈赤い宇宙の帝国〉女将軍ジョハリ・イファマの侵略艦隊は~」
「――宇宙間転移門の前に集結中、なのであるっ」
「なんて話を、聞かされたり」
「……」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンと、ヴィーゼルを、伴って~」
「転送機で、惑星ドルーフォンのドルーフ抑留地イントロポリスへ」
「なお」
「設計人間キングリス・インサさんは~」
「――トランスパテインを、もう少し分析したいの」
「と、惑星デプラ・デンゴの基地に居残り」
現在:惑星ドルーフォン、ドルーフ抑留地イントロポリス――
「到着早々」
「――あら?」
「思いがけず、再会したのが~」
「以前、帝都ライデン・シティで知り合ったプム教の大司教」
「スレイマ・ラウレンティナ3世」
「以前には~」
「――ああ、ペリー・ローダンこそ、救世主なのよん」
「――総督バヴォ・ヴェリヌは、嘘つきの犯罪者なのよん」
「なんて、反政府組織寄りの雰囲気、だったのですが」
「今回は、こっそり、総督バヴォ・ヴェリヌに密告」
「……」
「総督バヴォ・ヴェリヌは、少女戦士ファラシューちゃんを、派遣します」
「少女戦士ファラシューちゃんは、そろそろ、お年頃」
「すなわち、戦士生命の終わり=死期が近づいています」
「――今度は、失敗しないわよっ」
「――挽回よ挽回するの」
「ドルーフ抑留地イントロポリスを目指して、出撃」
「でも」
「心はいろいろ、不安定」
「ドルーフ抑留地イントロポリスを囲むバリアを~」
「――突破っ」
「――ぽよーん」
「――ぽよよーん」
「――あ、なんか楽しい」
「少し道草も、してしまう」
「……」
「ファラシューちゃんが、遊んでいる、間に~」
「ローダンは、抑留地自治会長ジウ・ポクと対面」
「――〈赤い宇宙の帝国〉の、本当の歴史はのー」
「――こんな、なのじゃ」
「なんて話を、聞かされたり」
「していると」
「――!」
「全身武器化して、少女戦士ファラシューちゃん、乱入」
「――うっ」
「周囲にいたドルーフ、死亡」
「――うっ」
「いあわせて、いた~」
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクと伴侶アウンパウンさんも、死亡」
「――ローダン、おとなしく拉致られなさいっ」
「ローダン、つぶやきます」
「――オレ、通常宇宙侵略作戦の重要な駒、なんだっけ?」
「――捕獲されたら、マズいよな?」
「――だったら……むしろ死んでやるっ」
「少女戦士ファラシューちゃん、ローダンの自害を阻止しようとします」
「が」
「――さっくり」
「――!」
「大人を、あまり舐めてはいけません」
「ローダンの策略に、はまって~」
「刃物化した自分で、自分をざっくり」
「再生するまでの、わずかな隙に~」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「ローダンと、ヴィーゼルを、伴って~」
「転送機で、辺境惑星デプラ・デンゴへ」
「でも」
「ヴィーゼルは~」
「――ダメだ……もどって転送機を破壊しないとっ」
「と、惑星ドルーフォン、ドルーフ抑留地イントロポリスに、とってかえす」
「転送機は、破壊しました」
「が」
「少女戦士ファラシューちゃんに捕獲された、ヴィーゼル」
「拷問される前に、持っていた銃で自分を」
「――ばーん」
現在:辺境惑星デプラ・デンゴ――
「ドルーフ将軍ゴユル・ポクの、死によって~」
「――だれが、反乱軍の最高司令官を、務めるの?」
「ローダンにそそがれる、周囲の目」
「これまで、〈赤い宇宙の帝国〉の非道ぶりを見てきた、ローダンは~」
「――よかろう」
「――ここは、アンジュミストのために、一肌脱ごうではないかっ」
「とか、やっていると」
「――女将軍ジョハリ・イファマ指揮下の艦隊が?」
「――アンジュミスト基地を、次々、攻撃しはじめた?」
現在:かくして、星系ツィム近傍――
「女将軍ジョハリ・イファマ指揮下〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊と~」
「ローダン指揮下、反乱軍艦隊が~」
「対峙」
「ローダン、通信をつないで」
「――全面衝突は、避けたいっ」
「――アンジュミストの自由な撤退を、要望するっ」
「女将軍ジョハリ・イファマ、応じて曰く」
「――ペリー・ローダンの身柄引渡しが、条件よっ」
「丁々発止」
「でも、そんなのは、おたがい牽制で」
「〈赤い宇宙の帝国〉の宇宙揚陸隊が~」
「ローダンの旗艦《常昼の我等》に、とりつく」
「一方、アンジュミストは、ウィルス鈎で~」
「女将軍ジョハリ・イファマの旗艦《コペルニカ》のバリアを、破る」
「ドルーフ船1隻の特攻、により~」
「《コペルニカ》撃沈」
「――ばーん」
「〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊は、混乱です」
過去:通常宇宙、銀河系、植民惑星スアフィム――
「今日の、〈赤い宇宙の帝国〉の最高権力者、総督バヴォ・ヴェリヌは~」
「新銀河暦1294年生まれ」
「偉大な科学者だった父、の重圧のもと~」
「歪んで、成長しました」
「仲間たちを観察する目は、超一流」
「――オマエ、図書館でこんな雑誌、借りただろ?」
「――やめて、家族には言わないでっ」
「情報を有効活用すること、超一流」
「かくして、楽して実り豊かな人生を、驀進です」
「……」
「バヴォ・ヴェリヌ、12歳のとき」
「手製の立体投影機で~」
「――ブルー人が、小さなマリちゃんを誘拐しようとしてるぞっ」
「という事件を、演出」
「――ボクが助けたから、もう安心さ」
「英雄に、なりました」
「が」
「何年かたって~」
「バヴォ・ヴェリヌは、公衆の面前でマリちゃん13歳にキス」
「――まあ」
「周囲のヒトから、変質者あつかいされて~」
「家名を汚したと、偉大な父に殴られて~」
「バヴォ・ヴェリヌは、心にキズを負ったまま~」
「例の人脈から資金を募って、惑星スアフィムを出奔」
「――科学の本場、惑星コペルニクスで、成功してやる」
「かく、思うのでした」
過去:通常宇宙、銀河系、科学者の惑星コペルニクス――
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「女性ハイパー物理学者アルマナ・アシシュさんに、師事」
「と、いうのも」
「アルマナ・アシシュさんは、不治のシュウラン症候群に罹った気の毒なヒト」
「――愛してます、アルマナさん」
「――〈飛び領土〉実験の首席科学者なんて地位は、関係ありません」
「なんて、適当なコト言いながら~」
「地歩を、固める」
過去:新銀河暦1343年――
「狙った、とおり~」
「〈飛び領土〉実験の首席科学者に任じられた、バヴォ・ヴェリヌは~」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、親交を深める」
「――秘密計画〈支体房〉?」
過去:新銀河暦1344年――
「〈飛び領土〉実験は、進展順調」
「ドルーフ宇宙へ移住した、この年は内時暦0年」
「移住した人々の暦が、始まりました」
「ドルーフは、科学者たちに曰く」
「――恒星ゲディミナスの第3惑星フォンテノトへの居住を、許可します」
「やがて」
「惑星フォンテノトは、惑星〈新コペルニクス〉と呼ばれるように」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌは、惑星〈新コペルニクス〉調査を担当」
「発見したのが」
「――ハイパー放射する、水晶のようなモノ?」
「――血がつくと……血液を吸収して、液体化?」
「――治癒効果が、ある?」
「――精神的、肉体的、増強効果も?」
「やがて、わかったのは」
「――惑星〈新コペルニクス〉全体に、鉱脈が?」
「のちに、バヴォ・ヴェリヌは~」
「――液体化した水晶、トランスパテインと命名しよう」
過去:遺伝子学者マウロ・クィン――
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、さらに親交を深める」
「――秘密計画〈支体房〉とは?」
「――〈支体〉を作る計画?」
「〈支体〉とは~」
「精神的、肉体的にまったく同一の、複製人間」
「〈支体〉と本体の心は、恒常的につながっていて~」
「本体を深層睡眠させても、〈支体〉の経験は共体験できるわけで」
「つまり、実用的な不死を実現する技術」
「――すばらしいっ」
「……」
「ところで」
「遺伝子学者マウロ・クィンは、アルマナ・アシシュさんと結婚」
「子供がつくれない、遺伝子学者マウロ・クィンは~」
「遺伝子操作で、一子イザイをもうける」
「遺伝子の一部は、ドルーフ」
「遺伝子の一部は、ドルーフ宇宙の鳥のようなモノ」
「一部だけ、皮膚が黒かったり」
「一部だけ、羽毛が生えていたり」
「これが、いわゆる設計人間のはじまり」
「遺伝子学者マウロ・クィンは~」
「息子イザイが、そういうモノ――であるのを、隠蔽するため~」
「パトロという名を、与えてみたり」
「……」
「遺伝子学者マウロ・クィンと、アルマナ・アシシュさんが~」
「自慢の息子イザイを、連れて~」
「バヴォ・ヴェリヌの研究所を、訪ねたとき」
「――ぽとん」
「ついてきたハエが数匹、トランスパテインの中へ」
「――トランスパテインの中で、生きてる?」
「――トランスパテインと共生関係?」
「――すばらしいっ」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「クワントロニクス戦闘服の開発を、開始」
「いつものことながら、周囲には内密に」
過去:そして、〈支体房〉3基が、完成――
「遺伝子学者マウロ・クィン」
「伴侶、アルマナ・アシシュさん」
「友人筆頭、バヴォ・ヴェリヌ」
「3名で、使ってみることに」
過去:数十年後――
「バヴォ・ヴェリヌのクワントロニクス戦闘服の開発は、芳しからず」
「――制御が、巧くいかないんだよな」
「――あ、死んだ」
「遺伝子学者マウロ・クィンの〈支体〉を、被験体にして~」
「死なせて、しまいました」
「遺伝子学者マウロ・クィンの伴侶、アルマナ・アシシュさんは~」
「息子のために〈支体房〉を譲ろうと、すでにこの世を去っています」
「バヴォ・ヴェリヌ、遺体を前に、思います」
「――遺伝子学者マウロ・クィン(本体)が、消えれば~」
「――秘密は全部、オレのもの」
過去:以後、数百年――
「バヴォ・ヴェリヌは、同時に多数の〈支体〉を、操り~」
「本体は、めったに活動しないことに」
「〈支体〉の大量生産で、不良品の発生もそれなりに」
「――形が変だったり、頭が機能しないのは~」
「――すぐには殺さず、ゴミ山へ」
「ゴミ山を名づけて〈死人都市〉」
「〈死人都市〉を、観察していると~」
「不良品同士で、勝手に増殖している?」
「バヴォ・ヴェリヌは、女性の〈支体〉とのあいだで、一子をもうけ~」
「〈死人都市〉で生まれた息子は、サレシュ・ファーロム」
「優秀な外交手腕で、バヴォ・ヴェリヌに仕えます」
過去:内時暦726年――
「サレシュ・ファーロムの優秀な外交手腕で、ドルーフを動かし~」
「ドルーフは、科学者たちに曰く」
「――惑星ゾイへの居住を、許可しましょう」
「惑星ゾイは、ドルーフの言葉で〈水底の平野〉ですが~」
「科学者たちは形容して〈花盛りの島々〉」
「惑星フォンテノト=〈新コペルニクス〉は、無人となって~」
「バヴォ・ヴェリヌは~」
「――これで、惑星〈新コペルニクス〉は、オレのもの」
「――トランスパテイン水晶を、大規模に採掘だ」
過去:内時暦937年――
「バヴォ・ヴェリヌのクワントロニクス戦闘服の開発が、進展したのは~」
「ジャーッコ・パトロ博士を、雇ったから」
「博士は、幼い娘のシリーちゃんの手を引いて、やってきましたが~」
「まぎれもなく、天才」
「わずか1年で~」
「――完全に機能するプロトタイプが、完成しました」
「じつは」
「クワントロニクス戦闘服を装着すると~」
「――どろー」
「すぐに、喰われてしまう、のですが~」
「それは、それ、として」
「ドルーフを誤魔化して、許可を得て~」
「惑星ドルーフォンの衛星ガールで、早速、動物試験してみましょう」
「実験動物の身体は、早速、武器へと変形し~」
「――あ」
「檻から脱走」
「科学者たちは、ぎりぎり脱出できましたが~」
「実験動物のおかげで、衛星ガールは全域壊滅」
「で」
「バヴォ・ヴェリヌ、事件をもみ消すため、喧伝して曰く」
「――ドルーフが、民間船1隻を破壊したのだ」
「――これは、もう戦争だっ」
過去:1年間は、事態は進展せず――
「その間に~」
「バヴォ・ヴェリヌは、女兵士ジョハリ・イファマと結婚」
「そして」
「クワントロニクス戦闘服の開発に、新展開」
「――シリーちゃんっ」
「誤って、クワントロニクス戦闘服に、触れてしまった~」
「ジャーッコ・パトロ博士の、幼い娘のシリーちゃん」
「――生きてる?」
「――制御できてる?」
「つまり」
「――少女を使えば、超戦士が製造できるのだっ」
「かくして~」
「少女戦士・製造開始」
「……」
「わずか数年で、ドルーフは大敗を喫し~」
「内時暦943年には、全面降伏」
過去:内時暦949年、〈赤い宇宙の帝国〉創始――
「〈支体房〉3基で、実質的不死を維持する~」
「総督バヴォ・ヴェリヌ」
「ジャーッコ・パトロ博士」
「女将軍ジョハリ・イファマ」
「三頭支配者による、独裁開始」
「で」
「ドルーフは、抑圧」
「――ぎゃー」
「歴史は、改竄」
「――ぎゃー」
「さらに」
「――商業種族スタフが?」
「――トランスパテイン大量生産のための、血液供給源として、理想的?」
「――ぎゃー」
「スタフ種族の骨は、仮想敵への示威のため〈骨都市〉建設に用立てられて~」
「スタフ種族の惑星は、トランスパテインに覆われ~」
「〈スタフ供養塔〉と、呼ばれているという」
「――ぎゃー」
「……」
「総督バヴォ・ヴェリヌ、思うに」
「――次は、通常宇宙、銀河系だ」
「――ペリー・ローダンを、おびきよせるのだ」
現在:惑星〈新コペルニクス〉――
「〈赤い宇宙の帝国〉の総督バヴォ・ヴェリヌ(本体)は~」
「〈支体〉製造中」
「――今度の〈支体〉は、どーかーな?」
「でも」
「どうやら、うまく出来なかったみたいで」
「生成された〈支体〉は、超能力を有していますが~」
「――ボクは、コルキー」
「――テレポートっ」
「勝手に〈死人都市〉へ、行ってしまいました」
「――おいこら」
「総督バヴォ・ヴェリヌ(本体)は、深層睡眠へ」
「総督バヴォ・ヴェリヌ(常用支体)が~」
「〈死人都市〉まで、追いかけます」
「――見つけたぞっ」
「始末しようとしますが、逃がしてしまうのでした」
現在:星系ツィム、戦闘宙域――
「もちろん、ローダンは~」
「〈支体〉のことを、知りません」
「先刻の《コペルニカ》撃沈で~」
「当然、女将軍ジョハリ・イファマは、死んだものだと、思っています」
「が」
「〈スタフ記念碑〉近傍の敵艦が、突然」
「――こちら、《コペルニカ》よっ」
「――女将軍ジョハリ・イファマは、不死なのよっ」
「とか、言うので~」
「ローダン指揮下、反乱軍艦隊は、総崩れ」
「さらに」
「追い打ちをかける、かのように~」
「〈スタフ記念碑〉に潜んでいた、流体戦艦3隻が、出現」
「ローダンの旗艦《常昼の我等》に、とりつきます」
「――どどど・ばばば・がらがらがっしゃんっ」
「少女戦士ファラシューちゃん、デスレちゃんと、アウニケちゃんが~」
「司令室へ、向かう」
「遮る手段が、あろうはずなし」
「艦内転送機も、遠隔操作されて~」
「旗艦《常昼の我等》から、逃走することもできず」
「追い詰められた、司令室の面々」
「アンジュミストの指導者、フィナン・ペルクノスは~」
「構えた銃を、あきらめ顔で投げ捨てました」
「アウニケちゃんは、嬉しそうに~」
「拾った銃で、フィナン・ペルクノスを~」
「――ばーん」
「――!」
「大人を、あまり舐めてはいけません」
「仕掛けした銃は、爆発」
「アウニケちゃんは、再生不能なくらいバラバラに」
「――きーっ」
「デスレちゃんの刃物化した手が、フィナン・ペルクノスの首を、すっぱり」
「で」
「ファラシューちゃんが、ローダンを抱え~」
「少女戦士2名は、撤退」
〈赤い宇宙の帝国〉正規艦隊旗艦《コペルニカ》――
「女将軍ジョハリ・イファマは~」
「ローダンに向かって、曰く」
「――アナタには、協力してもらうわよっ」
「――この装置で、気持ちよくおなりなさいっ」
「なんだか絶対に気持ちよくない感じの装置に、かけられるローダン」
「――ぎゃー」
「……」
「その悲鳴を、廊下で立ち聞きしたファラシューちゃんは~」
「――ふふふ」
「溜飲を下げるのでした」
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/praction/index.html ]
23 . Timothy Stahl / Jagdziel Rhodan / 獲物はローダン
24 . Christian Montillon / Kristallschmerz / 水晶の痛み
隔週刊の企画物ヘフト・シリーズ。
今回は、第2部 Kristallmond-Zyklus / 水晶月サイクル の11冊目を……。
□ Perry Rhodan-Action 23話「獲物はローダン」
[ http://perry-action.de/cgi-bin/heft.pl/23.html ]
西暦2167年6月、星系ナラル――第3惑星は、エクハス――
「〈明るい色の振動水晶〉――」
「昨今、連合帝国大執政官、ペリー・ローダンを、付け狙う~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジンの、超能力の源」
「オプル衛星――」
「問題の〈水晶〉を産する、天体」
「自律航行はするし、致死性放射線はまくし、マグマは吐くし」
「オプル水晶を身につけた人々――〈ガラスの子供〉たち――を、操るし」
「なんて、オプル衛星が、星系ナラルに大挙・集結」
「――マズイっ」
「――なんとか、和平をっ」
「ところが」
「ロク=アウラジンの謀略に、よって~」
「エクハス艦隊 対 オプル衛星群 戦、勃発」
オプル衛星のひとつ――
「エクハス艦隊は、オプル衛星を一斉射撃」
「崩落の続く、縦穴の底」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは、絶対絶命」
「文字通り、最期の瞬間に~」
「〈ガラスの子供〉ひとりが、いきなり出現」
「――テレポートっ」
「ローダンを救出して、惑星エクハスへ」
「ところで」
「――一緒にいた、ふたりは、どうなったの?」
「ローダンは、気がかりですが、消息は不明のまま」
惑星エクハス、〈ガラスの子供〉たちの集会――
「ローダンは、〈ガラスの子供〉たちを介して~」
「オプル衛星たちとの交渉に、臨む」
「ローダンの真摯な態度に打たれた、のでしょうか」
「オプル衛星たちは、言葉を聞きいれ、交換条件2つを提示」
「――ひとつ……エクハス艦隊による攻撃の、即時停止っ」
「――ひとつ……ロク・アウラジンの、身柄引渡しっ」
「ローダンは、条件を了承」
「エクハス艦隊旗艦《カイランドレ》へ、テレポートしてもらう」
「が」
「惑星エクハス政府代表、リアールさんは~」
「激高する士官たちを、まったく抑えられない状況」
「エクハス艦隊による攻撃は、やまず」
惑星間空間のグライダー、ロク=アウラジン――
「駆動系の損傷により、制御不能になったグライダーは~」
「外部では~」
「――燃える、衛星や小惑星や岩塊?」
「どんどん、近づいてきます」
「――うわーっ」
「という状態」
「内部では~」
「もと〈エネルギーの君主〉、ロク=アウラジン」
「――逃がさんっ」
「追いかけて、、組みついたまま、ついてきた~」
「アルコン人剣闘士奴隷、レットカル」
「両名の戦闘、継続中」
「レットカルは、心理トリックにより、ロク=アウラジンを打倒」
「――わはは」
「生かしたまま、捕虜にします」
「グライダーも、応急修理」
「オプル衛星から逃れて、惑星エクハスへ」
「が」
「惑星エクハスに到着する、までに~」
「ロク=アウラジンは、レットカルを打倒」
「――わはは」
「捕虜にします」
レジナルド・ブル指揮下、太陽系帝国艦隊――
「戦況を見守って、いると~」
「――オプル衛星が、2群に分かれた?」
「――大半からなる1群は、星系外へ?」
「――2群10個は、星系内へ?」
「数は減っても、星系ナラルにとって、状況はより深刻」
「レジナルド・ブルは、ローダンに報告」
「――オプル衛星たちは、デメトリア星団を目指してますね」
「――あと、科学者連中が言っとるんですが~」
「――オプル衛星が発する衝撃派の波形は、恒星ナラルと同じだそうです」
「――でも~」
「――デメトリア星団の、星系デザートにも~」
「――スペクトル分析すると、同じ波形のが、あるそうで」
「……」
「デメトリア星団は~」
「ロク=アウラジンの昔の拠点です」
惑星エクハス――
「ロク=アウラジンは、自分の秘密基地に到着」
「ローダンに連絡をとり、うそぶき半分で、曰く」
「――レットカルの生命は、わたしの思うままだ」
「――オプル衛星たちも、まだまだ制御可能だ」
「ロク=アウラジン、どうやら、少しオカシクなりかけている、ようです」
「でも」
「――ローダン、ひとりで来いっ」
「そこらへんだけは、揺るがない」
「……」
「ローダン」
「レジナルド・ブル」
「惑星エクハス政府代表、リアールさん」
「3名は、協議しますが~」
「――オプル衛星たちも、まだまだ制御可能だ?」
「の方の、真偽が定かでない」
「けっきょく、ローダンは決断する」
「――要求どおり、わたしがひとりで行こう」
「――もちろん、完全装備でな」
「……」
「かくして」
「ローダンは、ロク=アウラジンの秘密基地へ単身突撃」
「権謀術策・完全装備を、全力投入」
「すべての罠を、かいくぐり~」
「レットカルを、無事解放」
「が」
「一歩退いて観察していた、ロク=アウラジン」
「爆弾の点火スイッチを、握りしめ」
「――さあ、爆弾だ爆弾だっ」
「――わはは」
「が」
「――させないわよ、ロク=アウラジンっ」
「リアールさん――ローダンを尾行してきた――が、突進」
「爆弾点火は、阻止しましたが~」
「――ばーん」
「――うっ」
「リアールさん、重傷」
「すぐに、ローダンが、駆けつけますが~」
「ロク=アウラジンは、逃げてしまいました」
星系ナラル第1惑星――
「オプル衛星がひとつ、墜落」
「――どっかーん」
「それを、期に~」
「エクハス艦隊は、攻撃を一時中止」
「暴走していた、士官たちも~」
「ようやく、泥沼の消耗戦であることを、理解したようです」
惑星エクハス――
「リアールさん、曰く」
「――う……惑星エクハス政府代表なんて、もう辞めてやる」
「――う……レットカルと一緒に、惑星テラに亡命させて」
そうして――
「――残っていたオプル衛星が、星系ナラルを離脱して?」
「――デメトリア星団へ?」
「――ロク=アウラジンの、逃走先も?」
「――デメトリア星団?」
「と、なれば」
「太陽系帝国艦隊も、デメトリア星団へ」
惑星エクハス――
「〈ガラスの子供〉たちが~」
「――はっ」
「と、われにかえる」
「額に食いこんだ、オプル水晶は~」
「もう、輝いては、いませんでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / 予後学者
2481 . Wim Vandemaan / Günstlinge des Hyperraums / 超空間の寵児
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ 新サイクル Stardust「スターダスト」
「憶えているでしょうか?」
「〈反逆者〉に包囲された、星系ソルから~」
「数千万人が、避難した~」
「〈遠隔転送転轍機〉の向こうの避難所=遠いどこかの星系スターダスト」
「2500話からは~」
「そこいらへんが、テーマになるようです」
□ Perry Rhodan-Heft 2477話「創設母」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2477.html ]
新銀河暦1347年9月5日、おとめ座銀河団、アルタシント銀河――
「〈平和ドライバー〉組織の11人の〈保証人〉のひとり、カンティラン」
「〈平和ドライバー〉コスミュエル・ケインさん」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバル」
「〈平和ドライバー〉組織を指揮していた〈出資者〉チュンドルの遺体」
「一行を乗せた、オレオン・カプセル《アシュ・アファガ》は~」
「〈平和ドライバー〉本部に、到着」
星系ロゼラ・ロザド――
「巨大ガス惑星をめぐる、同一軌道の衛星8個――〈月鎖〉」
「衛星は、居住区や、造船所や、さまざまな施設」
「ここは、〈平和ドライバー〉本部です」
「……」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「居住衛星ロゼラ・フマトの都市エレガトの古巣に、移り住む」
「で」
「――これは?」
「――〈出資者〉チュンドルさんの、声の遺言状?」
「再生してみましょう」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――たとえば、わたしが、死んだら~」
「――カンティラン、キミが〈出資者〉を継いでほしい」
「が」
「カンティラン、曰く」
「――ボクが立候補なんて、ダメだってば」
「〈平和ドライバー〉コスミュエル・ケインさんが、説得しても」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルが、説得しても」
「――ダメだってば」
〈礼拝堂衛星〉オスペラにて、〈出資者〉チュンドルの告別式――
「列席の〈平和ドライバー〉は、1000人以上」
「遺体は、〈ガラス礼拝堂〉の近くに埋葬です」
「――チュンドルさーんっ」
「カンティランは、熱く弔辞を読み上げながら、考えていたのは」
「――ああ、伝説の〈創設母〉の生存を、証明したい」
「……」
「2500年前~」
「エントン人とヴァリア人を頂点とする、種族連合は~」
「――かみのけ座銀河団の〈負の球体〉を、粉砕するぞ」
「――冷酷無比の〈エレメントの支配者〉を、撃滅するぞ」
「――超知性体〈アーンの光〉に、加勢するぞ」
「善戦むなしく、敗退」
「〈創設母〉の助力をうけて、〈平和ドライバー〉組織を創設したという」
「その〈創設母〉が~」
「――今でも、〈礼拝堂衛星〉オスペラで、暮らしている?」
「なんて、都市伝説が、あるのです」
「……」
「〈出資者〉チュンドル葬儀の場で~」
「カンティランは、耳にしたのですが~」
「――ファリグ・スコト・エリーンが、〈出資者〉選挙に立候補する?」
「ファリグ・スコト・エリーンも、11人の〈保証人〉のひとり」
「――ファリグ・スコト・エリーンの公約に、曰く?」
「――〈平和ドライバー〉は?」
「――〈負の球体〉建設反対運動の戦線から、離脱し?」
「――古き良き時代に、立ちかえるのだ?」
「カンティラン、愕然」
「でも」
「――ボクが立候補なんて、ダメだってば」
「と、あいかわらず、心を決められない」
〈平和ドライバー〉総集会、開幕まで20時間――
「けっきょく」
「他の〈保証人〉は~」
「ファリグ・スコト・エリーンに、異を唱えようとは、しませんでした」
「カンティランとしては、やむなく~」
「監査員ポルム・オムバルに~」
「――立候補するって、公示してください」
「と、意思表明」
「このニュースは、野火のごとく広がり~」
「政敵ファリグ・スコト・エリーンは、渋い顔」
「ところが、すぐ」
「政敵ファリグ・スコト・エリーンの顔が、ほころびます」
「――カンティランは、総集会に参加しない、かも?」
「――オレオン・カプセル《テレメII》で、〈礼拝堂衛星〉オスペラへ?」
「――〈創設母〉を探すんだ、みたいな?」
「――わはは」
「この情報を、精一杯に有効活用」
「ファリグ・スコト・エリーンは~」
「総集会開催までに、多数の〈平和ドライバー〉の支持を、とりつける」
〈平和ドライバー〉総集会、開催――
「ファリグ・スコト・エリーンは~」
「勝利を確信、していました」
「でも」
「監査員ポルム・オムバル、曰く」
「――公正を、期すため~」
「――監査員として、不在の立候補者カンティランに、代わり~」
「――選挙公約などを、説明したい」
「と、熱弁をふるってみたり」
「――最後に、前〈出資者〉チュンドルさんの声の遺言状が、これだっ」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――〈負の球体〉建設を、断固阻止っ」
「――(中略)」
「――たとえば、わたしが、死んだら~」
「――カンティラン、キミが〈出資者〉を継いでほしい」
「かくして」
「不在の立候補者カンティランが、〈出資者〉に当選したという」
〈礼拝堂衛星〉オスペラ――
「本来は、〈ガラス礼拝堂〉以外は、禁足地」
「でも」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「以前、こっそり〈創設母〉を探索した時に~」
「――ヒトが、住んでいた?」
「アヤシイ洞窟を、発見して……」
「しばらくの期間、その記憶を失っていたのです」
「……」
「今回~」
「カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「オレオン・カプセル《テレメII》で、直接、アヤシイ洞窟へ」
「――ばささっ」
「ハゲワシみたいなオスペラ鳥が2羽、洞窟入口を護っています」
「が」
「近寄って、撃ってみると~」
「――立体映像?」
「両名は、するっと侵入」
「岩肌の大広間へ」
「が」
「近寄って、撃ってみると~」
「――壁も、立体映像?」
「岩肌は消え失せ、黒い金属壁」
「人目につきにくい扉を開いて、忍び足」
「スパルタ様式風の住居の、中に~」
「――電源が来ている、人用転送機?」
「――しゅるんっ」
「転送機を使って、次の住居へ」
「――また人用転送機?」
「――しゅるんっ」
「次の住居へ」
「という具合に、4つの住居を巡ったものの、住人はいない」
「で」
「カンティランは、ひらめいた」
「――人用転送機は、別の住居にも行けるはずだっ」
「転送機を、調べてみましょう」
「――!」
「――別の住居に、行けるかも?」
「――パスワードが、必要です?」
「――完璧なパスワードなんて、わかるはずないでしょ」
「――いや、たぶん〈平和ドライバー〉所縁の言葉だ」
「検討の結果」
「――〈アーンの光〉っ」
「――しゅるんっ」
「両名は、壁が金属で出来た、転送機室へ」
「探知機で、周囲を探ってみると~」
「――直径8.5kmの構造物、の中?」
「――どこにあるの?」
「――構造物の外まで探知が届かないから、わからないなー」
「転送機室から、造船設備を思わせる大広間が見える」
「とりあえず」
「――転送機の監視カメラの映像記録を、調査したら?」
「――以前に転送機を使ったヒトの姿が、写っているかも?」
「――きゅるきゅるきゅる」
「――!」
「――黒いコンビネーションのヒト?」
「――コンビネーションの上から?」
「――青っぽい灰色の〈胸甲〉と〈脛甲〉を、装着してる?」
「――ベルトには、掌サイズ・青っぽい灰色の小箱が、ぶらぶら?」
「……」
「先日、カンティランは~」
「2000万年前から帰還したばかりの父、ペリー・ローダンと情報交換」
「その際に~」
「2000万年前のあれこれを、聞かされています」
「――あれって……〈夜光鎧〉?」
「――あのヒトは……女将軍カムコさん?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと
長い戦いでした。
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d-information ◆ 549 [不定期刊] 2009/02/09
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2476 . Horst Hoffmann / Kommando der Friedensfahrer / 平和ドライバー部隊
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / プログノスティカー
□ Perry Rhodan-Heft 2476話「平和ドライバー部隊」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2476.html ]
新銀河暦1347年7月、ハンガイ銀河ハロー――
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、塁壁に囲まれ~」
「関係者以外・立入禁止」
「……」
「〈負の球体〉建設阻止運動中の、〈平和ドライバー〉一行」
「オレオン・カプセル24隻」
「指揮する、のは~」
「〈平和ドライバー〉組織を指揮する〈出資者〉チュンドル」
「混じっている、のは~」
「オレオン・カプセル《テレメ》の~」
「〈平和ドライバー〉カンティランとコスミュエル・ケインさん」
「一行は、この数週間~」
「隙間を探して、塁壁の外周をウロウロ」
「その」
「すぐ、隣では~」
「ハンガイ銀河の物理法則を修復したい、コスモ・メッセンジャーが3基」
「――ごんっ……ごんっ」
「塁壁に突撃しては、弾きかえされて」
「――ごんっ」
7月9日――
「〈平和ドライバー〉一行=オレオン・カプセル24隻は~」
「――!」
「――得体の知れない、衝撃波前線?」
「――こんな波形、見たことないよー」
「――ラザルー星団から?」
「ラザルー星団は、ハンガイ銀河ハローの一球状星団」
「塁壁の外側に、位置しています」
「ともかく」
「オレオン・カプセル24隻のあいだで、テレビ会議」
「〈出資者〉チュンドル、決断して曰く」
「――突撃だ、ラザルー星団へっ」
ラザルー星団、外縁部――
「――変わったモノは、ありませんねー」
「とか、やっていると」
「――!」
「――またもや、得体の知れない、衝撃波前線?」
「――ラザルー星団の中心から?」
「とか、やっていると」
「――ごごごっ」
「巨大な敵影、出現」
「――強力な対探知バリアを展開した〈戦隊マシーン〉?」
「――そのわりには、どうして〈出現〉してるの?」
「――なにか、罠的なもの?」
「よく、わかりません」
「ともかく」
「〈出資者〉チュンドル、決断して曰く」
「――14隻は、戻るのだっ」
「――10隻は突入だ、ラザルー星団の中心目指してっ」
「カンティランの《テレメ》も、突入組です」
「少しして」
「――あれ?」
「――どうして?」
「気がついたのです」
「――思ったように、航行できてない?」
「――ラザルー星団中心と〈戦隊マシーン〉に、引き寄せれれる?」
「――逃げられないっ」
「とか、やっていると」
「――ピコーン、ピコーン……」
「――カツーン」
「〈戦隊マシーン〉の探針インパルスが~」
「オレオン・カプセル《テレメ》を、直撃」
「見つかって、しまいました」
「――逃げろっ」
「オレオン・カプセル10隻は、超空間に逃げこみます」
「が」
「再実体化したのは、先刻よりラザルー星団の中心部に近いところ」
「――逃げられないっ」
「――〈反逆タンク〉3隻が、来たぞっ」
「――〈反逆タンク〉が、続々、来るぞっ」
「集中砲火・袋叩き」
「――逃げろっ」
「オレオン・カプセル10隻は、超空間に逃げこみます」
「が」
「再実体化したのは、さらに星団中心部に近いところ」
「――逃げられないっ」
「――〈反逆タンク〉1部隊=484隻が、いるぞっ」
「絶体絶命・袋叩きの運命」
「で」
「〈平和ドライバー〉カンティランは、一計を案じます」
ラザルー星団、内部――
「オレオン・カプセル10隻は、超空間へ」
「で」
「今回は、さきほどより飛距離を短く、再実体化」
「――〈反逆タンク〉は、いないぞっ」
「目の前に、オレンジ色の恒星」
「惑星7つ、うち居住可能な惑星2つ」
「オレオン・カプセル10隻は、居住可能な惑星のひとつを、目指します」
「――惑星ンジャボと、命名するぞ」
「――知性種族は、いないようだぞ」
「オレオン・カプセル10隻は、惑星ンジャボに降下」
「原生林に縁取られた入江に、着陸」
「――最低限の装備をもって、入江に集合っ」
「――ハイパー・インパルス発信器2つを、忘れるなっ」
「――オレオン・カプセル10隻は、入江に沈めておくんだっ」
「――ざざざずざざぼっ」
その頃、〈平和ドライバー〉ハンガイ前線基地キャラ・インペックス――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈突撃艦隊アルケティム〉」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗ってしまえば~」
「銀河系から、〈負の球体〉建設現場=ハンガイ銀河まで~」
「航程は、わずか75時間」
「するすると~」
「キャラ・インペックスに、到着」
「ペリー・ローダンは~」
「基地留守居役、〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルに、曰く」
「――この場所は、すこぶる都合が良いので~」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉と、待ち合わせしたいのだ」
「とか、やっていると」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の使用人種族ヘロメトから、報告」
「――偶然、救難信号を傍受しました」
「――カンティランてヒト、ご存じですか?」
「もちろん」
「〈平和ドライバー〉カンティランは~」
「ペリー・ローダンの息子のひとり」
「――救援だっ」
「――ごごごっ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》、発進」
「キャラ・インペックス基地に詰めていた〈平和ドライバー〉の、全員も~」
「――救援だっ」
「――ごごっ」
惑星ンジャボに、〈反逆タンク〉の一隊、出現――
「入江に沈めたオレオン・カプセル10隻を、探知」
「――ざざざずざざぼっ」
「〈反逆タンク〉はオレオン・カプセル10隻を、引き上げ~」
「バリア解除を試みて、果たせず」
「そうこうする、うち~」
「オレオン・カプセル10隻は、自爆ばーん」
「……」
「入江を縁取る原生林に隠れ潜んだ、〈平和ドライバー〉一行は~」
「――これで帰ってくれ帰ってくれ」
「念じてみます」
「が」
「――あ、部隊を降下させたぞ」
「――アウォウル人?」
「〈反逆者〉陣営で、刺客・隠密・御庭番を務める種族」
「もし、発見されたら~」
「というか、たぶん発見されますが~」
「絶体絶命・血まみれの運命」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「3時間で~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》と~」
「キャラ・インペックス基地のオレオン・カプセル船団は~」
「ラザルー星団に、到着」
「で」
「ペリー・ローダンの、命令一下」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》から~」
「――ががががっ」
「と、高次元な放射」
「――〈戦隊マシーン〉を、引きつけておくのだ」
「で」
「ペリー・ローダン」
「モンドラ・ダイアモンドさん」
「グッキー」
「これら面々は~」
「《ケオス・タイ》格納庫の、ウルトラ戦艦《デリングハウス》に搭乗」
「――出撃、〈突撃艦隊アルケティム〉っ」
惑星ンジャボ――
「――あ」
「〈平和ドライバー〉たちは~」
「発見されて、しまいました」
星系内――
「星系に、〈突撃艦隊アルケティム〉、出現」
「――どどーん」
「星系内の〈反逆タンク〉8隻、全艦撃沈」
惑星ンジャボ――
「アウォウル人部隊を指揮するのは、〈正直者〉ハラッツル」
「〈平和ドライバー〉カンティランと、無線をつないで~」
「――降伏せよっ」
「――生命までとろうとは、思わんっ」
「恐れていたより、マトモな追っ手、でしたが」
「もちろん、〈平和ドライバー〉に、降伏の意志なし」
「で」
「――ばーん」
「戦闘開始・砲火応酬」
「――うっ」
「〈平和ドライバー〉1名、死亡」
「――うっ」
「〈平和ドライバー〉二人目=〈出資者〉チュンドル、死亡」
「〈平和ドライバー〉カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「――ばばーん」
「アウォウル人〈正直者〉ハラッツルの個体バリアに、集中砲火」
「バリアが、はじけて~」
「アウォウル人〈正直者〉ハラッツル、爆死」
「とか、やっていると」
「〈平和ドライバー〉カンティランの耳に、聞こえてきたのが」
「――ざざざ」
「――カンティラン、応答せよ……ざざざ」
「救援に来た父=ペリー・ローダンの声、なのでした」
惑星ンジャボ――
「〈平和ドライバー〉カンティランは~」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルと、相談した後~」
「宇宙に散らばる、すべての〈平和ドライバー〉に、呼びかけて曰く」
「――〈出資者〉チュンドルが、亡くなりました」
「――つきましては、〈出資者〉補欠選挙を実施します」
「――所定の期日に、本部に集合してくだい」
「で」
「キャラ・インペックス基地の、要員も~」
「惑星ンジャボの、生存者も~」
「アルタシント銀河の〈平和ドライバー〉本部へ」
「56日の航程です」
「〈平和ドライバー〉カンティランは~」
「〈出資者〉チュンドルの遺体を、収容」
「――ふさわしい告別式を、とりおこなうのだ」
【関連サイト】
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◆今回のひとこと
ひさびさ、ですね。
----------------------------------------------------------------------
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◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2476 . Horst Hoffmann / Kommando der Friedensfahrer / 平和ドライバー部隊
2477 . Christian Montillon / Die Gründermutter / 創設母
2478 . Christian Montillon / LICHT VON AHN / アーンの光
2479 . Arndt Ellmer / Technomorphose / テクノモルフォーゼ
2480 . Uwe Anton / Die Prognostiker / プログノスティカー
□ Perry Rhodan-Heft 2476話「平和ドライバー部隊」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2476.html ]
新銀河暦1347年7月、ハンガイ銀河ハロー――
「目下、ハンガイ銀河では~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、塁壁に囲まれ~」
「関係者以外・立入禁止」
「……」
「〈負の球体〉建設阻止運動中の、〈平和ドライバー〉一行」
「オレオン・カプセル24隻」
「指揮する、のは~」
「〈平和ドライバー〉組織を指揮する〈出資者〉チュンドル」
「混じっている、のは~」
「オレオン・カプセル《テレメ》の~」
「〈平和ドライバー〉カンティランとコスミュエル・ケインさん」
「一行は、この数週間~」
「隙間を探して、塁壁の外周をウロウロ」
「その」
「すぐ、隣では~」
「ハンガイ銀河の物理法則を修復したい、コスモ・メッセンジャーが3基」
「――ごんっ……ごんっ」
「塁壁に突撃しては、弾きかえされて」
「――ごんっ」
7月9日――
「〈平和ドライバー〉一行=オレオン・カプセル24隻は~」
「――!」
「――得体の知れない、衝撃波前線?」
「――こんな波形、見たことないよー」
「――ラザルー星団から?」
「ラザルー星団は、ハンガイ銀河ハローの一球状星団」
「塁壁の外側に、位置しています」
「ともかく」
「オレオン・カプセル24隻のあいだで、テレビ会議」
「〈出資者〉チュンドル、決断して曰く」
「――突撃だ、ラザルー星団へっ」
ラザルー星団、外縁部――
「――変わったモノは、ありませんねー」
「とか、やっていると」
「――!」
「――またもや、得体の知れない、衝撃波前線?」
「――ラザルー星団の中心から?」
「とか、やっていると」
「――ごごごっ」
「巨大な敵影、出現」
「――強力な対探知バリアを展開した〈戦隊マシーン〉?」
「――そのわりには、どうして〈出現〉してるの?」
「――なにか、罠的なもの?」
「よく、わかりません」
「ともかく」
「〈出資者〉チュンドル、決断して曰く」
「――14隻は、戻るのだっ」
「――10隻は突入だ、ラザルー星団の中心目指してっ」
「カンティランの《テレメ》も、突入組です」
「少しして」
「――あれ?」
「――どうして?」
「気がついたのです」
「――思ったように、航行できてない?」
「――ラザルー星団中心と〈戦隊マシーン〉に、引き寄せれれる?」
「――逃げられないっ」
「とか、やっていると」
「――ピコーン、ピコーン……」
「――カツーン」
「〈戦隊マシーン〉の探針インパルスが~」
「オレオン・カプセル《テレメ》を、直撃」
「見つかって、しまいました」
「――逃げろっ」
「オレオン・カプセル10隻は、超空間に逃げこみます」
「が」
「再実体化したのは、先刻よりラザルー星団の中心部に近いところ」
「――逃げられないっ」
「――〈反逆タンク〉3隻が、来たぞっ」
「――〈反逆タンク〉が、続々、来るぞっ」
「集中砲火・袋叩き」
「――逃げろっ」
「オレオン・カプセル10隻は、超空間に逃げこみます」
「が」
「再実体化したのは、さらに星団中心部に近いところ」
「――逃げられないっ」
「――〈反逆タンク〉1部隊=484隻が、いるぞっ」
「絶体絶命・袋叩きの運命」
「で」
「〈平和ドライバー〉カンティランは、一計を案じます」
ラザルー星団、内部――
「オレオン・カプセル10隻は、超空間へ」
「で」
「今回は、さきほどより飛距離を短く、再実体化」
「――〈反逆タンク〉は、いないぞっ」
「目の前に、オレンジ色の恒星」
「惑星7つ、うち居住可能な惑星2つ」
「オレオン・カプセル10隻は、居住可能な惑星のひとつを、目指します」
「――惑星ンジャボと、命名するぞ」
「――知性種族は、いないようだぞ」
「オレオン・カプセル10隻は、惑星ンジャボに降下」
「原生林に縁取られた入江に、着陸」
「――最低限の装備をもって、入江に集合っ」
「――ハイパー・インパルス発信器2つを、忘れるなっ」
「――オレオン・カプセル10隻は、入江に沈めておくんだっ」
「――ざざざずざざぼっ」
その頃、〈平和ドライバー〉ハンガイ前線基地キャラ・インペックス――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈突撃艦隊アルケティム〉」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗ってしまえば~」
「銀河系から、〈負の球体〉建設現場=ハンガイ銀河まで~」
「航程は、わずか75時間」
「するすると~」
「キャラ・インペックスに、到着」
「ペリー・ローダンは~」
「基地留守居役、〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルに、曰く」
「――この場所は、すこぶる都合が良いので~」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉と、待ち合わせしたいのだ」
「とか、やっていると」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の使用人種族ヘロメトから、報告」
「――偶然、救難信号を傍受しました」
「――カンティランてヒト、ご存じですか?」
「もちろん」
「〈平和ドライバー〉カンティランは~」
「ペリー・ローダンの息子のひとり」
「――救援だっ」
「――ごごごっ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》、発進」
「キャラ・インペックス基地に詰めていた〈平和ドライバー〉の、全員も~」
「――救援だっ」
「――ごごっ」
惑星ンジャボに、〈反逆タンク〉の一隊、出現――
「入江に沈めたオレオン・カプセル10隻を、探知」
「――ざざざずざざぼっ」
「〈反逆タンク〉はオレオン・カプセル10隻を、引き上げ~」
「バリア解除を試みて、果たせず」
「そうこうする、うち~」
「オレオン・カプセル10隻は、自爆ばーん」
「……」
「入江を縁取る原生林に隠れ潜んだ、〈平和ドライバー〉一行は~」
「――これで帰ってくれ帰ってくれ」
「念じてみます」
「が」
「――あ、部隊を降下させたぞ」
「――アウォウル人?」
「〈反逆者〉陣営で、刺客・隠密・御庭番を務める種族」
「もし、発見されたら~」
「というか、たぶん発見されますが~」
「絶体絶命・血まみれの運命」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「3時間で~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》と~」
「キャラ・インペックス基地のオレオン・カプセル船団は~」
「ラザルー星団に、到着」
「で」
「ペリー・ローダンの、命令一下」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》から~」
「――ががががっ」
「と、高次元な放射」
「――〈戦隊マシーン〉を、引きつけておくのだ」
「で」
「ペリー・ローダン」
「モンドラ・ダイアモンドさん」
「グッキー」
「これら面々は~」
「《ケオス・タイ》格納庫の、ウルトラ戦艦《デリングハウス》に搭乗」
「――出撃、〈突撃艦隊アルケティム〉っ」
惑星ンジャボ――
「――あ」
「〈平和ドライバー〉たちは~」
「発見されて、しまいました」
星系内――
「星系に、〈突撃艦隊アルケティム〉、出現」
「――どどーん」
「星系内の〈反逆タンク〉8隻、全艦撃沈」
惑星ンジャボ――
「アウォウル人部隊を指揮するのは、〈正直者〉ハラッツル」
「〈平和ドライバー〉カンティランと、無線をつないで~」
「――降伏せよっ」
「――生命までとろうとは、思わんっ」
「恐れていたより、マトモな追っ手、でしたが」
「もちろん、〈平和ドライバー〉に、降伏の意志なし」
「で」
「――ばーん」
「戦闘開始・砲火応酬」
「――うっ」
「〈平和ドライバー〉1名、死亡」
「――うっ」
「〈平和ドライバー〉二人目=〈出資者〉チュンドル、死亡」
「〈平和ドライバー〉カンティランとコスミュエル・ケインさんは~」
「――ばばーん」
「アウォウル人〈正直者〉ハラッツルの個体バリアに、集中砲火」
「バリアが、はじけて~」
「アウォウル人〈正直者〉ハラッツル、爆死」
「とか、やっていると」
「〈平和ドライバー〉カンティランの耳に、聞こえてきたのが」
「――ざざざ」
「――カンティラン、応答せよ……ざざざ」
「救援に来た父=ペリー・ローダンの声、なのでした」
惑星ンジャボ――
「〈平和ドライバー〉カンティランは~」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルと、相談した後~」
「宇宙に散らばる、すべての〈平和ドライバー〉に、呼びかけて曰く」
「――〈出資者〉チュンドルが、亡くなりました」
「――つきましては、〈出資者〉補欠選挙を実施します」
「――所定の期日に、本部に集合してくだい」
「で」
「キャラ・インペックス基地の、要員も~」
「惑星ンジャボの、生存者も~」
「アルタシント銀河の〈平和ドライバー〉本部へ」
「56日の航程です」
「〈平和ドライバー〉カンティランは~」
「〈出資者〉チュンドルの遺体を、収容」
「――ふさわしい告別式を、とりおこなうのだ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと
ひさびさ、ですね。
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d-information ◆ 548 [不定期刊] 2009/02/02
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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