2009年4月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
2490 . Wim Vandemaan / Die dunklen Gärten / 日陰の庭
2491 . Christian Montillon / Der dritte Messenger / 3番目のメッセンジャー
2492 . Uwe Anton / KOLTOROC / コルトロク
(途中不詳)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2488話「核壁の向う側」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2488.html ]
ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、〈塁壁〉に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
「ハンガイ銀河の中心部は、〈核壁〉に囲まれ~」
「〈負の球体〉の中核施設〈グローイン反逆者〉の建造が、急ピッチ」
新銀河暦1347年10月28日、〈塁壁〉内、巨星エラタウン――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「突撃艦隊アルケティムと~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗って~」
「〈塁壁〉内へ」
「つづいて」
「ローダンの息子カンティラン、指揮下~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も~」
「〈塁壁〉内へ」
「巨星エラタウンを、当面の隠れ家にして、待機中」
「と」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉が、戻ってきた?」
「――先行していたハンガイ銀河遠征隊と、連絡がとれた?」
「――少ししたら、合流できるって?」
10月31日――
「観測機器が、異常を知らせます」
「――〈核壁〉のハイパー物理学的要素が、変化した?」
「――潜入した〈エッシャー〉が、またも、やってくれたぞ」
「で」
「ローダン、即決」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を、《ケオス・タイ》に、乗せるのだっ」
「――目標、〈核壁〉っ」
「――発進ごーっ」
〈核壁〉手前、〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「――〈核壁〉は、部分的に~」
「――ところによっては、何光年にも、わたって~」
「――薄くなって、消えているような」
「――この現象を、ハイパー振動と、呼称しておきましょう」
「で」
「ローダンは~」
「《ケオス・タイ》を操縦する、アルゴリアン夫妻に、曰く」
「――ただちに、〈核壁〉に突入してみるのだっ」
「――ごごごっ」
「結果」
「突入そのものは、成功」
「でも」
「――うーん」
「〈核壁〉の毒気に、あたったのか~」
「グッキーが、容態悪化」
「とりあえず」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、突入中断」
「〈核壁〉の手前まで、引き返すことに」
「と」
「帰り道、3番目のコスモ・メッセンジャーを、発見」
「――ごんごんごごんっ」
「激しく、〈核壁〉突入を繰り返す、ものの~」
「失敗つづき」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が、あらためてやめさせようと、試みます」
「が」
「これまた、巧くいかない」
「――コスモ・メッセンジャーの超高次元周波帯ポテンシャルが、大きすぎ」
「――ハイパー振動で開いた穴を、通り抜けできない、みたいです」
「――ごんごんっ」
「……」
「とか、するうちに~」
「〈核壁〉手前に~」
「《ソルセル=1》と《ソルセル=2》、ハンガイ銀河遠征隊が、到着」
「ローダンは~」
「突撃艦隊アルケティムと、ハンガイ銀河遠征隊を~」
「――《ケオス・タイ》に、乗せるのだっ」
「さらに~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も~」
「――乗っていく、かな?」
「と、誘ってみますが」
「ローダンの息子カンティラン、応じて、曰く」
「――オレオン・カプセル〈緑団〉は、自力突入でっ」
「かくして」
「一行は、ハイパー振動で開いた穴に、突入」
「――ごごご」
〈核壁〉通過、〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「《ケオス・タイ》格納庫にて~」
「ローダンは~」
「ダオ=リン=ヘイさんと、ひさびさの再会」
「――ごごご」
「〈核壁〉通過は、困難を極めますが~」
「結果的には、無事通過」
「――うーん」
「〈核壁〉の毒気に、あたって~」
「超能力者たちは、苦しみますが~」
「通過してしまえば、ケロリと回復」
「そんなことより」
「〈核壁〉内部は、〈振動プシ〉に満ちています」
「――ぶぶーん」
「乗員たちへの、深刻な影響は~」
「――右も左も、わからないっ」
「――前後も上下も、わからないっ」
「ですが」
「テラナーの順応力、恐るべし」
「なんとか、気合いで、折り合いをつけると~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「待ち合わせ宙域アルファに、無事到着」
「待機して、いると~」
「11月1日夜――」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も、到着」
「……」
「さて」
「戦力は、集結しましたが~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は、当面、動く気配なし」
「で」
「〈核壁〉内部は、〈振動プシ〉に満ちています」
「――ぶぶーん」
「乗員たちにとっては、不快な状況」
「作戦遂行中なら、まだ辛抱もできますが~」
「待機継続では、我慢にも限界が」
「――うー」
「――がー」
「数日後――」
「ローダンの我慢が、限界に到達」
「意識集合体〈ニュークリアス〉の制止も、聞かず~」
「ローダン、号令を発して曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》っ」
「――《ソルセル=1》、《ソルセル=2》っ」
「――ハンガイ銀河遠征隊っ」
「――偵察に、行くのだっ」
「――発進ごーっ」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセルも、いくらか同行」
〈核壁〉内宙域、《ジュール・ヴェルヌ》――
「艦内の〈白い部屋〉は~」
「昨今、メタランナー種族が、好意で勝手に設置した施設のひとつ」
「そこへ」
「――ふっ」
「出現したのは、巨大昆虫〈弦特使〉」
「当地〈混沌の勢力〉を指揮するコルトロクの、直属の配下です」
「で」
「――ふっ」
「艦内をうろつく、巨大昆虫〈弦特使〉」
「ローダンとモンドラ・ダイアモンドさんの、寝所にも~」
「一瞬ですが」
「――ふっ」
「ローダンとモンドラ・ダイアモンドさんは、眠ったまま」
「しかし」
「――パオパオっ、パゥパゥピーっ」
「同室のミニ象ノーマンが、大騒ぎ」
「――どうしたの、ノーマン?」
「――パゥパゥピーっ」
「ローダンは、《ジュール・ヴェルヌ》艦載脳〈ネモ〉を、呼び出すと」
「――何か、異常は?」
「艦載脳〈ネモ〉は、〈振動プシ〉のおかげで、言語認識がマトモでない」
「――昆虫が、映ってます」
「――映っている昆虫を、見せてくれ」
「――映っているのは、昆虫ではありません」
「――だったら、何が、映っているのだ」
「――昆虫が、映しているのです」
「よく、わからない」
「本当なら」
「ダオ=リン=ヘイさんの、〈弦特使〉遭遇報告と、照合すれば~」
「体表を鏡のように変形・変質させる巨大昆虫=〈弦特使〉」
「であることは、明白」
「ですが~」
「艦載脳〈ネモ〉は、そのへんの照合もマトモでない」
「ともあれ」
「――!」
「ローダン、艦内に非常警報発令」
「司令室に、急行します」
「が」
「通路に立ちふさがるのは、〈弦特使〉」
「〈弦特使〉の体表が、鏡のように変形・変質して~」
「ローダンは、思わず~」
「鏡に、顔を映してみました」
「と、その瞬間」
「――(マズい……つかまった?)」
「意識が浸食されて、動けない」
「とはいえ」
「必死で、もがいていると~」
「――キミは、強い」
「――だが、まだまだ足りない」
「――ふっ」
「ローダンは、解放されて~」
「〈弦特使〉は、《ジュール・ヴェルヌ》艦内から姿を消しました」
「とはいえ」
「各種経験浅からぬローダン、これで済むとは思っていません」
「――撤退だ、全速でっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の座標が、コルトロクに筒抜けということは~」
「――最悪の場合~」
「――ここに〈暗黒のエレメント〉を派遣してくるかも……」
「――あ」
「《ジュール・ヴェルヌ》と、随伴する艦隊は~」
「暗黒――物理法則の欠如――に~」
「――(マズい……呑まれた?)」
そこに、泉快速艇《ルーマイトロン》が介入――
「極秘裏に、〈核壁〉内に侵入していた~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》には~」
「異宇宙から来た、元〈力強き者〉7名が、乗組んでいます」
「元〈力強き者〉7名は~」
「かつて、コルトロクに、騙されて~」
「〈反逆者〉艦隊製造を手伝わされた、恨みがあります」
「その、泉快速艇《ルーマイトロン》」
「《ジュール・ヴェルヌ》と僚艦を呑みこんだ、〈暗黒のエレメント〉に~」
「異宇宙で積載してきた武器=〈播生素〉を、噴射」
「――ぷしゅー」
「〈播生素〉は~」
「生命と知性――物理法則の高度な応用――を、促進します」
「〈暗黒のエレメント〉――物理法則の欠如――からすれば~」
「もらっても、嬉しくない素材」
「――ぷしゅー」
「怯んで、逃げていきました」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》にて~」
「ローダンは~」
「ヌスコギヌス率いる、元〈力強き者〉7名と、ひさびさの再会」
「で」
「あれこれ、経緯を聞いてみると」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉は?」
「――《ルーマイトロン》の作戦を、知っていた?」
「――〈播生素〉を武器にすることも、知っていた?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》他の艦船は……囮?」
「――囮に知識は、邪魔でしかない?」
「驚くというか、呆れるというか」
「さらに」
「――〈弦特使〉も、失敗して?」
「――〈暗黒のエレメント〉も、失敗したから?」
「――次は、コルトロクが、直接手を下しにくる……だろう?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》他の艦船は……餌?」
「――餌に知識は、邪魔でしかない?」
「ローダンとしては、ここは、怒るところでしょう」
「――乗員622名が、犠牲になったのだっ」
「――随行していたオレオン・カプセル160隻も、犠牲になったのだっ」
「――ヒトの生命を、何だと思っとるのだっ」
「高次な方々に、とっては~」
「大した話ではない……のですよね」
「……」
「かくして」
「ローダン指揮下、《ジュール・ヴェルヌ》他の艦船は~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》を、ともない~」
「待機中の〈法〉付与機《ケオス・タイ》へ、帰到」
宙域アルファ、〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「カンティランは、決断して曰く」
「――〈平和ドライバー〉は、今後、別行動をとります」
「――発進ごーっ」
「一方」
「囮役を自覚したローダンは、号令して曰く」
「突撃艦隊アルケティムと、ハンガイ銀河遠征隊を~」
「――《ケオス・タイ》に、乗せるのだっ」
「――泉快速艇《ルーマイトロン》も、乗せるのだっ」
「――発進ごーっ」
「……」
「なお」
「元〈力強き者〉ヌスコギヌス、ローダンに、打ち明けて曰く」
「――《ルーマイトロン》積載の〈播生素〉は、まだまだあるぞっ」
「――コルトロクが来たら、思い知らせてやるっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
かくして、最終決戦に向けて……。
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 560 [不定期刊] 2009/04/27
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
2490 . Wim Vandemaan / Die dunklen Gärten / 日陰の庭
2491 . Christian Montillon / Der dritte Messenger / 3番目のメッセンジャー
2492 . Uwe Anton / KOLTOROC / コルトロク
(途中不詳)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2488話「核壁の向う側」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2488.html ]
ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、〈塁壁〉に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
「ハンガイ銀河の中心部は、〈核壁〉に囲まれ~」
「〈負の球体〉の中核施設〈グローイン反逆者〉の建造が、急ピッチ」
新銀河暦1347年10月28日、〈塁壁〉内、巨星エラタウン――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「突撃艦隊アルケティムと~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗って~」
「〈塁壁〉内へ」
「つづいて」
「ローダンの息子カンティラン、指揮下~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も~」
「〈塁壁〉内へ」
「巨星エラタウンを、当面の隠れ家にして、待機中」
「と」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉が、戻ってきた?」
「――先行していたハンガイ銀河遠征隊と、連絡がとれた?」
「――少ししたら、合流できるって?」
10月31日――
「観測機器が、異常を知らせます」
「――〈核壁〉のハイパー物理学的要素が、変化した?」
「――潜入した〈エッシャー〉が、またも、やってくれたぞ」
「で」
「ローダン、即決」
「――《ジュール・ヴェルヌ》を、《ケオス・タイ》に、乗せるのだっ」
「――目標、〈核壁〉っ」
「――発進ごーっ」
〈核壁〉手前、〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「――〈核壁〉は、部分的に~」
「――ところによっては、何光年にも、わたって~」
「――薄くなって、消えているような」
「――この現象を、ハイパー振動と、呼称しておきましょう」
「で」
「ローダンは~」
「《ケオス・タイ》を操縦する、アルゴリアン夫妻に、曰く」
「――ただちに、〈核壁〉に突入してみるのだっ」
「――ごごごっ」
「結果」
「突入そのものは、成功」
「でも」
「――うーん」
「〈核壁〉の毒気に、あたったのか~」
「グッキーが、容態悪化」
「とりあえず」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、突入中断」
「〈核壁〉の手前まで、引き返すことに」
「と」
「帰り道、3番目のコスモ・メッセンジャーを、発見」
「――ごんごんごごんっ」
「激しく、〈核壁〉突入を繰り返す、ものの~」
「失敗つづき」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が、あらためてやめさせようと、試みます」
「が」
「これまた、巧くいかない」
「――コスモ・メッセンジャーの超高次元周波帯ポテンシャルが、大きすぎ」
「――ハイパー振動で開いた穴を、通り抜けできない、みたいです」
「――ごんごんっ」
「……」
「とか、するうちに~」
「〈核壁〉手前に~」
「《ソルセル=1》と《ソルセル=2》、ハンガイ銀河遠征隊が、到着」
「ローダンは~」
「突撃艦隊アルケティムと、ハンガイ銀河遠征隊を~」
「――《ケオス・タイ》に、乗せるのだっ」
「さらに~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も~」
「――乗っていく、かな?」
「と、誘ってみますが」
「ローダンの息子カンティラン、応じて、曰く」
「――オレオン・カプセル〈緑団〉は、自力突入でっ」
「かくして」
「一行は、ハイパー振動で開いた穴に、突入」
「――ごごご」
〈核壁〉通過、〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「《ケオス・タイ》格納庫にて~」
「ローダンは~」
「ダオ=リン=ヘイさんと、ひさびさの再会」
「――ごごご」
「〈核壁〉通過は、困難を極めますが~」
「結果的には、無事通過」
「――うーん」
「〈核壁〉の毒気に、あたって~」
「超能力者たちは、苦しみますが~」
「通過してしまえば、ケロリと回復」
「そんなことより」
「〈核壁〉内部は、〈振動プシ〉に満ちています」
「――ぶぶーん」
「乗員たちへの、深刻な影響は~」
「――右も左も、わからないっ」
「――前後も上下も、わからないっ」
「ですが」
「テラナーの順応力、恐るべし」
「なんとか、気合いで、折り合いをつけると~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「待ち合わせ宙域アルファに、無事到着」
「待機して、いると~」
「11月1日夜――」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も、到着」
「……」
「さて」
「戦力は、集結しましたが~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は、当面、動く気配なし」
「で」
「〈核壁〉内部は、〈振動プシ〉に満ちています」
「――ぶぶーん」
「乗員たちにとっては、不快な状況」
「作戦遂行中なら、まだ辛抱もできますが~」
「待機継続では、我慢にも限界が」
「――うー」
「――がー」
「数日後――」
「ローダンの我慢が、限界に到達」
「意識集合体〈ニュークリアス〉の制止も、聞かず~」
「ローダン、号令を発して曰く」
「――《ジュール・ヴェルヌ》っ」
「――《ソルセル=1》、《ソルセル=2》っ」
「――ハンガイ銀河遠征隊っ」
「――偵察に、行くのだっ」
「――発進ごーっ」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセルも、いくらか同行」
〈核壁〉内宙域、《ジュール・ヴェルヌ》――
「艦内の〈白い部屋〉は~」
「昨今、メタランナー種族が、好意で勝手に設置した施設のひとつ」
「そこへ」
「――ふっ」
「出現したのは、巨大昆虫〈弦特使〉」
「当地〈混沌の勢力〉を指揮するコルトロクの、直属の配下です」
「で」
「――ふっ」
「艦内をうろつく、巨大昆虫〈弦特使〉」
「ローダンとモンドラ・ダイアモンドさんの、寝所にも~」
「一瞬ですが」
「――ふっ」
「ローダンとモンドラ・ダイアモンドさんは、眠ったまま」
「しかし」
「――パオパオっ、パゥパゥピーっ」
「同室のミニ象ノーマンが、大騒ぎ」
「――どうしたの、ノーマン?」
「――パゥパゥピーっ」
「ローダンは、《ジュール・ヴェルヌ》艦載脳〈ネモ〉を、呼び出すと」
「――何か、異常は?」
「艦載脳〈ネモ〉は、〈振動プシ〉のおかげで、言語認識がマトモでない」
「――昆虫が、映ってます」
「――映っている昆虫を、見せてくれ」
「――映っているのは、昆虫ではありません」
「――だったら、何が、映っているのだ」
「――昆虫が、映しているのです」
「よく、わからない」
「本当なら」
「ダオ=リン=ヘイさんの、〈弦特使〉遭遇報告と、照合すれば~」
「体表を鏡のように変形・変質させる巨大昆虫=〈弦特使〉」
「であることは、明白」
「ですが~」
「艦載脳〈ネモ〉は、そのへんの照合もマトモでない」
「ともあれ」
「――!」
「ローダン、艦内に非常警報発令」
「司令室に、急行します」
「が」
「通路に立ちふさがるのは、〈弦特使〉」
「〈弦特使〉の体表が、鏡のように変形・変質して~」
「ローダンは、思わず~」
「鏡に、顔を映してみました」
「と、その瞬間」
「――(マズい……つかまった?)」
「意識が浸食されて、動けない」
「とはいえ」
「必死で、もがいていると~」
「――キミは、強い」
「――だが、まだまだ足りない」
「――ふっ」
「ローダンは、解放されて~」
「〈弦特使〉は、《ジュール・ヴェルヌ》艦内から姿を消しました」
「とはいえ」
「各種経験浅からぬローダン、これで済むとは思っていません」
「――撤退だ、全速でっ」
「――《ジュール・ヴェルヌ》の座標が、コルトロクに筒抜けということは~」
「――最悪の場合~」
「――ここに〈暗黒のエレメント〉を派遣してくるかも……」
「――あ」
「《ジュール・ヴェルヌ》と、随伴する艦隊は~」
「暗黒――物理法則の欠如――に~」
「――(マズい……呑まれた?)」
そこに、泉快速艇《ルーマイトロン》が介入――
「極秘裏に、〈核壁〉内に侵入していた~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》には~」
「異宇宙から来た、元〈力強き者〉7名が、乗組んでいます」
「元〈力強き者〉7名は~」
「かつて、コルトロクに、騙されて~」
「〈反逆者〉艦隊製造を手伝わされた、恨みがあります」
「その、泉快速艇《ルーマイトロン》」
「《ジュール・ヴェルヌ》と僚艦を呑みこんだ、〈暗黒のエレメント〉に~」
「異宇宙で積載してきた武器=〈播生素〉を、噴射」
「――ぷしゅー」
「〈播生素〉は~」
「生命と知性――物理法則の高度な応用――を、促進します」
「〈暗黒のエレメント〉――物理法則の欠如――からすれば~」
「もらっても、嬉しくない素材」
「――ぷしゅー」
「怯んで、逃げていきました」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》にて~」
「ローダンは~」
「ヌスコギヌス率いる、元〈力強き者〉7名と、ひさびさの再会」
「で」
「あれこれ、経緯を聞いてみると」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉は?」
「――《ルーマイトロン》の作戦を、知っていた?」
「――〈播生素〉を武器にすることも、知っていた?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》他の艦船は……囮?」
「――囮に知識は、邪魔でしかない?」
「驚くというか、呆れるというか」
「さらに」
「――〈弦特使〉も、失敗して?」
「――〈暗黒のエレメント〉も、失敗したから?」
「――次は、コルトロクが、直接手を下しにくる……だろう?」
「――《ジュール・ヴェルヌ》他の艦船は……餌?」
「――餌に知識は、邪魔でしかない?」
「ローダンとしては、ここは、怒るところでしょう」
「――乗員622名が、犠牲になったのだっ」
「――随行していたオレオン・カプセル160隻も、犠牲になったのだっ」
「――ヒトの生命を、何だと思っとるのだっ」
「高次な方々に、とっては~」
「大した話ではない……のですよね」
「……」
「かくして」
「ローダン指揮下、《ジュール・ヴェルヌ》他の艦船は~」
「泉快速艇《ルーマイトロン》を、ともない~」
「待機中の〈法〉付与機《ケオス・タイ》へ、帰到」
宙域アルファ、〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「カンティランは、決断して曰く」
「――〈平和ドライバー〉は、今後、別行動をとります」
「――発進ごーっ」
「一方」
「囮役を自覚したローダンは、号令して曰く」
「突撃艦隊アルケティムと、ハンガイ銀河遠征隊を~」
「――《ケオス・タイ》に、乗せるのだっ」
「――泉快速艇《ルーマイトロン》も、乗せるのだっ」
「――発進ごーっ」
「……」
「なお」
「元〈力強き者〉ヌスコギヌス、ローダンに、打ち明けて曰く」
「――《ルーマイトロン》積載の〈播生素〉は、まだまだあるぞっ」
「――コルトロクが来たら、思い知らせてやるっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
かくして、最終決戦に向けて……。
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d-information ◆ 560 [不定期刊] 2009/04/27
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
28 . Achim Mehnert / Das Venusgehirn / 金星脳
29 . Verena Themsen / Das Wanderer-Backup / ワンダラー・バックアップ
30 . (作者未詳) / Das dunkle Korps / 闇ミュータント部隊
31 . (作者未詳) / Das Erbe des Divestors / 能力剥奪者の遺産
32 . (作者未詳) / Eismond Iridul / 氷衛星イリドゥル
33 . (作者未詳) / Zwischen 42 Welten / 42惑星の間
34 . (作者未詳) / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . (作者未詳) / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . (作者未詳) / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
第3部 Wega-Zyklus / ヴェガ篇 の第4話。
□ Perry Rhodan-Action 28話「金星脳」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/4.html ]
西暦2169年6月30日、金星、クレスト・ミュータント学校――
「前途有望な、生徒たちが~」
「サクオラ――フェロン人の超能力テロリスト――に~」
「勧誘されたり、誘拐されたり」
「調査に来校した、連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「対応する教員、ジョン・マーシャル」
「つい先だって、も~」
「ボラムとナーロンの双子のフェロン人兄弟――サクオラとは旧知――が~」
「勧誘されて~」
「ナーロンは、サクオラ側に」
「ボラムは、ローダン側に」
「で」
「ローダン」
「ジョン・マーシャル」
「ボラム」
「3名が、情報交換など、していると」
「――こんこん」
「ヒュプノのアーネスト・キンデマーが、校長室の戸を叩く」
「――タコ・カクタさんから、速達です」
「ジョン・マーシャルに、データ水晶を手渡すと~」
「逃げるように、去っていきました」
「その、後ろ姿に~」
「瞬間切替スイッチつきのローダン、危険を察知」
「――爆弾だっ」
「――ばーん」
「居合わせた3名は、机の陰に隠れて、なんとか無傷」
「ローダンは、すかさず~」
「ヒュプノのアーネスト・キンデマーを、追跡」
「――逃がさんぞ……そこは、袋小路だっ」
「追いつめたのも、束の間」
「――テレポートっ」
「テレポーター、ケンドリッヒ・ハイザルが~」
「ヒュプノのアーネスト・キンデマーを、連れて、逃走成功」
「ローダン、歯がみして~」
「――クレスト・ミュータント学校の生徒は~」
「――もう、誰も信用できないっ……ボラム以外は」
金星、古代アルコン要塞――金星ポジトロン脳がある――
「逃走した、超能力者2名は~」
「仲間と、合流」
「とはいえ」
「非行超能力者の仲間は、大半がすでに星系ヴェガに転居済」
「古代アルコン要塞に残るのは、数えるほどです」
連合帝国首都テラニア――
「首都テラニアの一角は――サクオラのテロのおかげで――瓦礫の山」
「――超能力者のテロ、らしい?」
「――超能力者は、敵だっ」
「――ゴーホームっ」
「と、反超能力者団体〈パラ=ドクス〉の扇動で、住民運動勃発」
「――山積する課題は、キミにまかせたっ」
「と、託されたのは、テレポーター、タコ・カクタ」
「起死回生の策、として~」
「タコ・カクタ、犯罪者に頭を下げて、曰く」
「――お願いです」
「――今回の事件のスケープゴートに、なってください」
「――それなりに、報酬は払います」
「かくして」
「情報屋ポロゴマル・ツィラルクの、公開事情聴取」
「――ワシは、サクオラの共犯者じゃ」
「――サクオラは、今回の一件の首謀者じゃ」
「――超能力者連中は、ワシらの被害者なのじゃ……ぷぷぷ」
「かくして」
「反超能力者団体〈パラ=ドクス〉は、民衆の支持を失い~」
「事態は、沈静化」
「と」
「ようやく一息ついた、タコ・カクタの、もとに~」
「金星の、大執政官ローダンから、連絡1本」
「――古代アルコン要塞に、突入したいのだ」
「――信頼のおける、キミのようなテレポーターが必要だ」
「――すぐ、金星に来てくれっ」
金星――
「ローダンは、考える」
「――戦力は、ボラムとタコ・カクタ」
「――心許ない、よなあ」
「――旗艦《セオデリックII》の百戦錬磨の陸戦部隊を、緊急呼集だ」
7月1日、金星、古代アルコン要塞――
「ウラジミル・イェゴロフは、世捨て人」
「古代アルコン要塞に、住みこみで~」
「停止して久しい金星ポジトロン脳の警備員など、やっています」
「が」
「非行超能力者たちが、職場を根城にしてしまいました」
「――で、出て行けー」
「――コンっ」
「テレポーター、ケンドリッヒ・ハイザルを、不意打ち」
「昏倒させて、通信機付アームバンドを奪う」
「が」
「報告をうけた、サクオラは~」
「すかさず、要塞全域の通信を遮断」
「――もしもーし」
「――ざざざー」
「警備員ウラジミル・イェゴロフは、孤立無援」
「反重力プラットフォームを、乗り逃げしようと、そろーり、と格納庫へ」
「でも」
「テレポーター、ケンドリッヒ・ハイザル」
「テレキネシス能力者、ワレン・サイル」
「イリュージョン能力者、ララ・リストさん」
「非行超能力者3名が、待ち伏せていました」
「――警備員さん、アタシらキレると怖い、超能力者だよー」
「――ひー」
「逆ギレする、若者たち」
「ララ・リストさんが見せる、悪夢のイリュージョンに~」
「警備員ウラジミル・イェゴロフ、もう死にそう」
「が」
「決死の警備員を、ナメてはいけません」
「――うおー」
「暴れた拍子に、まぐれ当たりで」
「――うっ」
「イリュージョン能力者、ララ・リストさん、死亡」
「で」
「非行超能力者たちが、怯んだ隙に~」
「警備員ウラジミル・イェゴロフは、一時撤退」
「幸いなことに~」
「冷酷なテロリスト、サクオラは、要塞を留守にしていたのでした」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「サクオラは~」
「到着したばかりの、テレポーター、タコ・カクタを、不意打ち」
「――!」
「フェロン人サクオラは~」
「超能力者の超能力を〈剥奪〉して使役する超能力者」
「でも」
「今回は~」
「タコ・カクタのテレポート能力を、〈剥奪〉するに、留まらず」
「タコ・カクタのテレポート能力の一部を、オマケつきで返却」
「で」
「オマケを介して~」
「タコ・カクタの意識を、サクオラの制御下に置くのでした」
金星、古代アルコン要塞――
「ローダンは、考える」
「――旗艦《セオデリックII》の百戦錬磨の陸戦部隊も、揃ったし」
「――タコも、来たし」
「――双子の片割れ、ボラムの案内で~」
「――古代アルコン要塞に、突入だっ」
「で」
「ローダン、ボラム、陸戦隊の精鋭8名を~」
「――テレポートっ」
「タコ・カクタが、古代アルコン要塞の中心まで、一気に運ぶ」
「……」
「一方」
「陸戦部隊の残りの人員は4班に分かれ、4方向から要塞に突入」
「すると」
「――ばーん」
「なんてことない旧式のアルコンロボットが、攻撃してきます」
「――ばーん」
「でも、簡単に始末」
「気楽な気持ちで、さらに奥へ」
「そこへ」
「――ばばばーん」
「旧式のアルコンロボットが、わらわらと襲撃」
「これだけ多いと、なんてことあります」
「――やられた……罠だっ」
「……」
「一方」
「ローダン一行も~」
「なんてことない旧式のアルコンロボットが、攻撃してきます」
「――ばーん」
「でも、簡単に始末」
「気楽な気持ちで、さらに奥へ」
「すると」
「ボラン、曰く」
「――そこ、サクオラの隠れ家ですっ」
「――あ……サクオラが、壁抜けして逃げたっ」
「そこへ」
「周囲から、非行超能力者の一団が襲撃」
「陸戦隊の精鋭8名とボランは、応戦にあたり~」
「ローダンは、サクオラを追うべく、タコ・カクタと共に~」
「――テレポートっ」
「が」
「――このサクオラ……投影像?」
「――やられた……罠だっ」
「――えーと……タコ?」
「――どうして、わたしに銃口を向けるの……かな?」
「いまやサクオラの忠実な下僕、タコ・カクタは、麻痺銃でローダンを~」
「――ばーん」
「……」
「一方」
「陸戦隊の精鋭8名は、非行超能力者の一団に翻弄されて、足止め」
「ボランは、サクオラ派の双子の兄弟ナーロンと、超能力対決」
「でも」
「ボランの能力は、テレパシー」
「双子の兄弟ナーロンの能力は、テレキネシス」
「――うっ」
「押さえこまれて、しまうのでした」
金星を発進する、スペースジェット1隻――
「行き先は~」
「――サクオラの故郷?」
「――ワンダラー・バックアップ?」
「搭乗者は~」
「首謀者サクオラ」
「サクオラ派の非行超能力者一党」
「タコ・カクタ――すっかりサクオラ派」
「ボラン――兄弟に敗れて、拘束されて」
「ローダン――麻痺したまま」
金星、古代アルコン要塞――
「サクオラが、撤退した後~」
「旧式のアルコンロボットたちが、動きを止めました」
「で」
「警備員、ウラジミル・イェゴロフは~」
「――やれやれ」
「ようやく、一息」
「旗艦《セオデリックII》の百戦錬磨の陸戦部隊は~」
「――やられたっ」
「地団駄踏んだ、ということです」
□ Perry Rhodan-Heft
2487 . Christian Montillon / Die String-Legaten / 弦特使
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
2490 . Wim Vandemaan / Die dunklen Gärten / 日陰の庭
2491 . Christian Montillon / Der dritte Messenger / 3番目のメッセンジャー
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2487話「弦特使」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2487.html ]
新銀河暦1347年10月、ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、〈塁壁〉に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
「ハンガイ銀河の中心部は、〈核壁〉に囲まれ~」
「〈グローイン反逆者〉の建造が、急ピッチ」
「……」
「〈グローイン反逆者〉は、〈負の球体〉中核施設」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉を、連結して・連結して~」
「最終的には3024基、全長、2万7216kmになる予定」
「で」
「〈グローイン反逆者〉の部品である、戦隊要塞〈反逆コーン〉には~」
「穴がふたつ、開いています」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉が、ねじねじと、よじれながら合体すると~」
「二重螺旋型の〈グローイン反逆者〉を、貫いて~」
「二重螺旋を描く長い穴が、できるのです」
「で」
「この穴が、〈素クインタディムトラーファー〉」
「――ぶぶーん」
「超空間の構造に干渉し~」
「――ぶぶーん」
「〈負の球体〉を満たす〈振動プシ〉の源泉とも、目されています」
パラポジトロニクス〈エッシャー〉、〈グローイン反逆者〉潜入作戦中――
「〈グローイン反逆者〉の、一角には~」
「ギャラクティカーに与する、アズドゥンの〈世界賢〉の水槽、があって~」
「その水槽、には~」
「かつてのコスミッター、イソクラインが~」
「隠れています」
「水槽の基部、には~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉と~」
「世話係ローレンス・サヴォワール博士が~」
「隠れています」
「……」
「先般」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――〈素クインタディムトラーファー〉を、ボクの影響下にっ」
「――〈塁壁〉を揺るがし、チラつかせてやるのだっ」
「なんて破壊工作を、敢行」
「当然の帰結、として~」
「破壊工作の原因究明が、始まっています」
「――状況証拠によれば、T誤謬予報士が怪しい」
「――でも、違うの?」
「なんて、捜査は紆余曲折」
「そのうち」
「〈グローイン反逆者〉内部に、衝撃的なニュースが伝えられたり」
「――先日チラついた〈塁壁〉を、抜けて?」
「――〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル2500隻が、侵入?」
「――さらに、未確認の船が2隻も、侵入?」
「――加えて、コスモ・メッセンジャーが3基も、侵入?」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉、曰く」
「――未確認船の1隻は、ペリー・ローダンに違いないっ」
「で」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――〈素クインタディムトラーファー〉を、再度、ボクの影響下にっ」
「――今度は、〈核壁〉を揺るがし、チラつかせてやるのだっ」
パラポジトロニクス〈エッシャー〉、〈グローイン反逆者〉潜入作戦中――
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「ローレンス・サヴォワール博士と、イソクラインを、随所に派遣する」
「――ボクの配下にまだない、ノード計算脳96基を、稼働させるのだっ」
「――〈素クインタディムトラーファー〉制御には、データが必要なのだっ」
「で」
「イソクラインは、〈ナノコロン〉でノード計算脳から、データ抽出」
「――ちゅーっ」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉へ、送って分析」
「で」
「3日のうちに、早くもノード計算脳51基のデータを抽出」
「――ちゅーっ」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉へ、送って分析」
「なんて、作業は進捗順調」
「そのうち」
「〈グローイン反逆者〉内部に、衝撃的なニュースが伝えられたり」
「――〈弦特使〉、来訪?」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が喰った、T誤謬予報士7名は~」
「それなりの警告を、発します」
「――ローレンス・サヴォワール博士と、イソクラインは~」
「――〈弦特使〉から、充分距離を置いて、作戦してくださいです」
〈グローイン反逆者〉潜伏中、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――
「ローレンス・サヴォワール博士と、イソクラインは~」
「ノード計算脳95基から、データ抽出を完了」
「となると」
「――あとは、もっとも警戒厳重なノード計算脳を、残すのみっ」
「96基目のノード計算脳は~」
「〈グローイン反逆者〉主制御センターに、あって~」
「双頭生物と終末式部官が、いつも見張っているのです」
「で」
「イソクラインは、いつもより慎重に侵入」
「〈ナノコロン〉でノード計算脳から、データ抽出……」
「しようと、したのです」
「が」
「――なんで、〈弦特使〉が?」
「罠を、張っていたのです」
「けっきょく~」
「イソクラインは、〈ナノコロン〉回収を断念」
「――逃げますっ」
「イソクラインとローレンス・サヴォワール博士は~」
「――テレポート・テレポート・テレポートっ」
「あちらこちらに、逃げ回ります」
「でも」
「〈弦特使〉、平然と追跡」
「――振り切れないっ」
「――あ」
「イソクラインとローレンス・サヴォワール博士は~」
「〈素クインタディムトラーファー〉に、飛びこんでしまいました」
「〈振動プシ〉の濃縮したようなものが、それはもう」
「――ぶぶーん」
「――うわわぁぁ」
「イソクラインは、疑似生体投影像なので~」
「ローレンス・サヴォワール博士を包んで、有害効果を遮蔽したり」
「でも」
「なんとか、〈素クインタディムトラーファー〉を脱出できたとき」
「イソクラインの疑似生体投影像は、消耗の極み」
「――がっくり」
「イソクライン、死亡です」
「残された~」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「束の間、〈弦特使〉を、振り切り~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉に、連絡をとる」
「――96番目のノード計算脳のデータは、収集失敗だよー」
「で」
「無人の小型連絡艇の中~」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉に、リモートアクセス成功」
「――ひゅるるる」
「ハイパー次元マトリクスの住民に、なるのでした」
〈グローイン反逆者〉潜伏中、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――
「――96番目のノード計算脳のデータは、収集失敗だよー」
「とはいえ」
「〈エッシャー〉のプロセッサーを務める、T誤謬予報士は~」
「もともと、プログラムとデータの欠損を、動的に補うのが仕事」
「――むーん」
「最終攻撃に必要なデータを、無理矢理、補ってみました」
「かくして」
「――攻撃開始っ」
「残念ながら~」
「――このパラポジトロニクス〈エッシャー〉に、とって~」
「――〈素クインタディムトラーファー〉の停止は、さすがに難物」
「でも」
「――〈塁壁〉と〈核壁〉を、〈試験・構築〉モードに変更してやるっ」
「――結果は、見てのお楽しみっ」
「〈エッシャー〉のプロセッサーを務める、T誤謬予報士にも~」
「結果を、予測できないのでした」
「……」
「そうこう、するうち~」
「――〈弦特使〉が、〈世界賢〉の格納庫を、嗅ぎつけた?」
「――ばーん」
「〈弦特使〉による、攻撃開始です」
「そこへ」
「――〈素クインタディムトラーファー〉に、異常発生?」
「――〈グローイン反逆者〉の随所で、障害・故障、大発生?」
「〈エッシャー〉による、攻撃の戦果です」
「そこへ」
「――〈反逆者〉種族の陸戦隊が、増援に駆けつけた?」
「――ばーん」
「〈弦特使〉+〈反逆者〉種族陸戦隊による、攻撃開始です」
「と、なれば~」
「――このパラポジトロニクス〈エッシャー〉に、とって~」
「――隠密行動なんて、そもそも似合わないのだっ」
「――うぉぉぉっ」
「配下にしたノード計算脳すべてを介して、ありったけの命令セットを~」
「――どどーん」
「と、注入」
「〈グローイン反逆者〉は、もう全体が大混乱」
「そこへ」
「――〈弦特使〉+〈反逆者〉種族陸戦隊が、重砲を持ち出した?」
「――集中砲火どどーん」
「アズドゥンの〈世界賢〉の水槽も~」
「基部に隠れたパラポジトロニクス〈エッシャー〉も~」
「すべては、消滅したのでした」
あの世にて――
「アズドゥンの〈世界賢〉の意識は、肉体を離れると~」
「精神体〈世界賢人〉になりました」
「精神体〈世界賢人〉は~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉のプロセッサーたちを、迎え入れると~」
「――ふらふら~」
「〈グローイン反逆者〉から、宇宙へと、漂い出る」
「と」
「――ちらちら~」
「〈核壁〉が、揺らぎはじめているのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
あといくつ寝ると、2500話。
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d-information ◆ 559 [不定期刊] 2009/04/20
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
28 . Achim Mehnert / Das Venusgehirn / 金星脳
29 . Verena Themsen / Das Wanderer-Backup / ワンダラー・バックアップ
30 . (作者未詳) / Das dunkle Korps / 闇ミュータント部隊
31 . (作者未詳) / Das Erbe des Divestors / 能力剥奪者の遺産
32 . (作者未詳) / Eismond Iridul / 氷衛星イリドゥル
33 . (作者未詳) / Zwischen 42 Welten / 42惑星の間
34 . (作者未詳) / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . (作者未詳) / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . (作者未詳) / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
第3部 Wega-Zyklus / ヴェガ篇 の第4話。
□ Perry Rhodan-Action 28話「金星脳」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/4.html ]
西暦2169年6月30日、金星、クレスト・ミュータント学校――
「前途有望な、生徒たちが~」
「サクオラ――フェロン人の超能力テロリスト――に~」
「勧誘されたり、誘拐されたり」
「調査に来校した、連合帝国大執政官ペリー・ローダン」
「対応する教員、ジョン・マーシャル」
「つい先だって、も~」
「ボラムとナーロンの双子のフェロン人兄弟――サクオラとは旧知――が~」
「勧誘されて~」
「ナーロンは、サクオラ側に」
「ボラムは、ローダン側に」
「で」
「ローダン」
「ジョン・マーシャル」
「ボラム」
「3名が、情報交換など、していると」
「――こんこん」
「ヒュプノのアーネスト・キンデマーが、校長室の戸を叩く」
「――タコ・カクタさんから、速達です」
「ジョン・マーシャルに、データ水晶を手渡すと~」
「逃げるように、去っていきました」
「その、後ろ姿に~」
「瞬間切替スイッチつきのローダン、危険を察知」
「――爆弾だっ」
「――ばーん」
「居合わせた3名は、机の陰に隠れて、なんとか無傷」
「ローダンは、すかさず~」
「ヒュプノのアーネスト・キンデマーを、追跡」
「――逃がさんぞ……そこは、袋小路だっ」
「追いつめたのも、束の間」
「――テレポートっ」
「テレポーター、ケンドリッヒ・ハイザルが~」
「ヒュプノのアーネスト・キンデマーを、連れて、逃走成功」
「ローダン、歯がみして~」
「――クレスト・ミュータント学校の生徒は~」
「――もう、誰も信用できないっ……ボラム以外は」
金星、古代アルコン要塞――金星ポジトロン脳がある――
「逃走した、超能力者2名は~」
「仲間と、合流」
「とはいえ」
「非行超能力者の仲間は、大半がすでに星系ヴェガに転居済」
「古代アルコン要塞に残るのは、数えるほどです」
連合帝国首都テラニア――
「首都テラニアの一角は――サクオラのテロのおかげで――瓦礫の山」
「――超能力者のテロ、らしい?」
「――超能力者は、敵だっ」
「――ゴーホームっ」
「と、反超能力者団体〈パラ=ドクス〉の扇動で、住民運動勃発」
「――山積する課題は、キミにまかせたっ」
「と、託されたのは、テレポーター、タコ・カクタ」
「起死回生の策、として~」
「タコ・カクタ、犯罪者に頭を下げて、曰く」
「――お願いです」
「――今回の事件のスケープゴートに、なってください」
「――それなりに、報酬は払います」
「かくして」
「情報屋ポロゴマル・ツィラルクの、公開事情聴取」
「――ワシは、サクオラの共犯者じゃ」
「――サクオラは、今回の一件の首謀者じゃ」
「――超能力者連中は、ワシらの被害者なのじゃ……ぷぷぷ」
「かくして」
「反超能力者団体〈パラ=ドクス〉は、民衆の支持を失い~」
「事態は、沈静化」
「と」
「ようやく一息ついた、タコ・カクタの、もとに~」
「金星の、大執政官ローダンから、連絡1本」
「――古代アルコン要塞に、突入したいのだ」
「――信頼のおける、キミのようなテレポーターが必要だ」
「――すぐ、金星に来てくれっ」
金星――
「ローダンは、考える」
「――戦力は、ボラムとタコ・カクタ」
「――心許ない、よなあ」
「――旗艦《セオデリックII》の百戦錬磨の陸戦部隊を、緊急呼集だ」
7月1日、金星、古代アルコン要塞――
「ウラジミル・イェゴロフは、世捨て人」
「古代アルコン要塞に、住みこみで~」
「停止して久しい金星ポジトロン脳の警備員など、やっています」
「が」
「非行超能力者たちが、職場を根城にしてしまいました」
「――で、出て行けー」
「――コンっ」
「テレポーター、ケンドリッヒ・ハイザルを、不意打ち」
「昏倒させて、通信機付アームバンドを奪う」
「が」
「報告をうけた、サクオラは~」
「すかさず、要塞全域の通信を遮断」
「――もしもーし」
「――ざざざー」
「警備員ウラジミル・イェゴロフは、孤立無援」
「反重力プラットフォームを、乗り逃げしようと、そろーり、と格納庫へ」
「でも」
「テレポーター、ケンドリッヒ・ハイザル」
「テレキネシス能力者、ワレン・サイル」
「イリュージョン能力者、ララ・リストさん」
「非行超能力者3名が、待ち伏せていました」
「――警備員さん、アタシらキレると怖い、超能力者だよー」
「――ひー」
「逆ギレする、若者たち」
「ララ・リストさんが見せる、悪夢のイリュージョンに~」
「警備員ウラジミル・イェゴロフ、もう死にそう」
「が」
「決死の警備員を、ナメてはいけません」
「――うおー」
「暴れた拍子に、まぐれ当たりで」
「――うっ」
「イリュージョン能力者、ララ・リストさん、死亡」
「で」
「非行超能力者たちが、怯んだ隙に~」
「警備員ウラジミル・イェゴロフは、一時撤退」
「幸いなことに~」
「冷酷なテロリスト、サクオラは、要塞を留守にしていたのでした」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「サクオラは~」
「到着したばかりの、テレポーター、タコ・カクタを、不意打ち」
「――!」
「フェロン人サクオラは~」
「超能力者の超能力を〈剥奪〉して使役する超能力者」
「でも」
「今回は~」
「タコ・カクタのテレポート能力を、〈剥奪〉するに、留まらず」
「タコ・カクタのテレポート能力の一部を、オマケつきで返却」
「で」
「オマケを介して~」
「タコ・カクタの意識を、サクオラの制御下に置くのでした」
金星、古代アルコン要塞――
「ローダンは、考える」
「――旗艦《セオデリックII》の百戦錬磨の陸戦部隊も、揃ったし」
「――タコも、来たし」
「――双子の片割れ、ボラムの案内で~」
「――古代アルコン要塞に、突入だっ」
「で」
「ローダン、ボラム、陸戦隊の精鋭8名を~」
「――テレポートっ」
「タコ・カクタが、古代アルコン要塞の中心まで、一気に運ぶ」
「……」
「一方」
「陸戦部隊の残りの人員は4班に分かれ、4方向から要塞に突入」
「すると」
「――ばーん」
「なんてことない旧式のアルコンロボットが、攻撃してきます」
「――ばーん」
「でも、簡単に始末」
「気楽な気持ちで、さらに奥へ」
「そこへ」
「――ばばばーん」
「旧式のアルコンロボットが、わらわらと襲撃」
「これだけ多いと、なんてことあります」
「――やられた……罠だっ」
「……」
「一方」
「ローダン一行も~」
「なんてことない旧式のアルコンロボットが、攻撃してきます」
「――ばーん」
「でも、簡単に始末」
「気楽な気持ちで、さらに奥へ」
「すると」
「ボラン、曰く」
「――そこ、サクオラの隠れ家ですっ」
「――あ……サクオラが、壁抜けして逃げたっ」
「そこへ」
「周囲から、非行超能力者の一団が襲撃」
「陸戦隊の精鋭8名とボランは、応戦にあたり~」
「ローダンは、サクオラを追うべく、タコ・カクタと共に~」
「――テレポートっ」
「が」
「――このサクオラ……投影像?」
「――やられた……罠だっ」
「――えーと……タコ?」
「――どうして、わたしに銃口を向けるの……かな?」
「いまやサクオラの忠実な下僕、タコ・カクタは、麻痺銃でローダンを~」
「――ばーん」
「……」
「一方」
「陸戦隊の精鋭8名は、非行超能力者の一団に翻弄されて、足止め」
「ボランは、サクオラ派の双子の兄弟ナーロンと、超能力対決」
「でも」
「ボランの能力は、テレパシー」
「双子の兄弟ナーロンの能力は、テレキネシス」
「――うっ」
「押さえこまれて、しまうのでした」
金星を発進する、スペースジェット1隻――
「行き先は~」
「――サクオラの故郷?」
「――ワンダラー・バックアップ?」
「搭乗者は~」
「首謀者サクオラ」
「サクオラ派の非行超能力者一党」
「タコ・カクタ――すっかりサクオラ派」
「ボラン――兄弟に敗れて、拘束されて」
「ローダン――麻痺したまま」
金星、古代アルコン要塞――
「サクオラが、撤退した後~」
「旧式のアルコンロボットたちが、動きを止めました」
「で」
「警備員、ウラジミル・イェゴロフは~」
「――やれやれ」
「ようやく、一息」
「旗艦《セオデリックII》の百戦錬磨の陸戦部隊は~」
「――やられたっ」
「地団駄踏んだ、ということです」
□ Perry Rhodan-Heft
2487 . Christian Montillon / Die String-Legaten / 弦特使
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
2490 . Wim Vandemaan / Die dunklen Gärten / 日陰の庭
2491 . Christian Montillon / Der dritte Messenger / 3番目のメッセンジャー
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2487話「弦特使」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2487.html ]
新銀河暦1347年10月、ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、〈塁壁〉に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
「ハンガイ銀河の中心部は、〈核壁〉に囲まれ~」
「〈グローイン反逆者〉の建造が、急ピッチ」
「……」
「〈グローイン反逆者〉は、〈負の球体〉中核施設」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉を、連結して・連結して~」
「最終的には3024基、全長、2万7216kmになる予定」
「で」
「〈グローイン反逆者〉の部品である、戦隊要塞〈反逆コーン〉には~」
「穴がふたつ、開いています」
「戦隊要塞〈反逆コーン〉が、ねじねじと、よじれながら合体すると~」
「二重螺旋型の〈グローイン反逆者〉を、貫いて~」
「二重螺旋を描く長い穴が、できるのです」
「で」
「この穴が、〈素クインタディムトラーファー〉」
「――ぶぶーん」
「超空間の構造に干渉し~」
「――ぶぶーん」
「〈負の球体〉を満たす〈振動プシ〉の源泉とも、目されています」
パラポジトロニクス〈エッシャー〉、〈グローイン反逆者〉潜入作戦中――
「〈グローイン反逆者〉の、一角には~」
「ギャラクティカーに与する、アズドゥンの〈世界賢〉の水槽、があって~」
「その水槽、には~」
「かつてのコスミッター、イソクラインが~」
「隠れています」
「水槽の基部、には~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉と~」
「世話係ローレンス・サヴォワール博士が~」
「隠れています」
「……」
「先般」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――〈素クインタディムトラーファー〉を、ボクの影響下にっ」
「――〈塁壁〉を揺るがし、チラつかせてやるのだっ」
「なんて破壊工作を、敢行」
「当然の帰結、として~」
「破壊工作の原因究明が、始まっています」
「――状況証拠によれば、T誤謬予報士が怪しい」
「――でも、違うの?」
「なんて、捜査は紆余曲折」
「そのうち」
「〈グローイン反逆者〉内部に、衝撃的なニュースが伝えられたり」
「――先日チラついた〈塁壁〉を、抜けて?」
「――〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル2500隻が、侵入?」
「――さらに、未確認の船が2隻も、侵入?」
「――加えて、コスモ・メッセンジャーが3基も、侵入?」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉、曰く」
「――未確認船の1隻は、ペリー・ローダンに違いないっ」
「で」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「――〈素クインタディムトラーファー〉を、再度、ボクの影響下にっ」
「――今度は、〈核壁〉を揺るがし、チラつかせてやるのだっ」
パラポジトロニクス〈エッシャー〉、〈グローイン反逆者〉潜入作戦中――
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉は~」
「ローレンス・サヴォワール博士と、イソクラインを、随所に派遣する」
「――ボクの配下にまだない、ノード計算脳96基を、稼働させるのだっ」
「――〈素クインタディムトラーファー〉制御には、データが必要なのだっ」
「で」
「イソクラインは、〈ナノコロン〉でノード計算脳から、データ抽出」
「――ちゅーっ」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉へ、送って分析」
「で」
「3日のうちに、早くもノード計算脳51基のデータを抽出」
「――ちゅーっ」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉へ、送って分析」
「なんて、作業は進捗順調」
「そのうち」
「〈グローイン反逆者〉内部に、衝撃的なニュースが伝えられたり」
「――〈弦特使〉、来訪?」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉が喰った、T誤謬予報士7名は~」
「それなりの警告を、発します」
「――ローレンス・サヴォワール博士と、イソクラインは~」
「――〈弦特使〉から、充分距離を置いて、作戦してくださいです」
〈グローイン反逆者〉潜伏中、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――
「ローレンス・サヴォワール博士と、イソクラインは~」
「ノード計算脳95基から、データ抽出を完了」
「となると」
「――あとは、もっとも警戒厳重なノード計算脳を、残すのみっ」
「96基目のノード計算脳は~」
「〈グローイン反逆者〉主制御センターに、あって~」
「双頭生物と終末式部官が、いつも見張っているのです」
「で」
「イソクラインは、いつもより慎重に侵入」
「〈ナノコロン〉でノード計算脳から、データ抽出……」
「しようと、したのです」
「が」
「――なんで、〈弦特使〉が?」
「罠を、張っていたのです」
「けっきょく~」
「イソクラインは、〈ナノコロン〉回収を断念」
「――逃げますっ」
「イソクラインとローレンス・サヴォワール博士は~」
「――テレポート・テレポート・テレポートっ」
「あちらこちらに、逃げ回ります」
「でも」
「〈弦特使〉、平然と追跡」
「――振り切れないっ」
「――あ」
「イソクラインとローレンス・サヴォワール博士は~」
「〈素クインタディムトラーファー〉に、飛びこんでしまいました」
「〈振動プシ〉の濃縮したようなものが、それはもう」
「――ぶぶーん」
「――うわわぁぁ」
「イソクラインは、疑似生体投影像なので~」
「ローレンス・サヴォワール博士を包んで、有害効果を遮蔽したり」
「でも」
「なんとか、〈素クインタディムトラーファー〉を脱出できたとき」
「イソクラインの疑似生体投影像は、消耗の極み」
「――がっくり」
「イソクライン、死亡です」
「残された~」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「束の間、〈弦特使〉を、振り切り~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉に、連絡をとる」
「――96番目のノード計算脳のデータは、収集失敗だよー」
「で」
「無人の小型連絡艇の中~」
「ローレンス・サヴォワール博士は~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉に、リモートアクセス成功」
「――ひゅるるる」
「ハイパー次元マトリクスの住民に、なるのでした」
〈グローイン反逆者〉潜伏中、パラポジトロニクス〈エッシャー〉――
「――96番目のノード計算脳のデータは、収集失敗だよー」
「とはいえ」
「〈エッシャー〉のプロセッサーを務める、T誤謬予報士は~」
「もともと、プログラムとデータの欠損を、動的に補うのが仕事」
「――むーん」
「最終攻撃に必要なデータを、無理矢理、補ってみました」
「かくして」
「――攻撃開始っ」
「残念ながら~」
「――このパラポジトロニクス〈エッシャー〉に、とって~」
「――〈素クインタディムトラーファー〉の停止は、さすがに難物」
「でも」
「――〈塁壁〉と〈核壁〉を、〈試験・構築〉モードに変更してやるっ」
「――結果は、見てのお楽しみっ」
「〈エッシャー〉のプロセッサーを務める、T誤謬予報士にも~」
「結果を、予測できないのでした」
「……」
「そうこう、するうち~」
「――〈弦特使〉が、〈世界賢〉の格納庫を、嗅ぎつけた?」
「――ばーん」
「〈弦特使〉による、攻撃開始です」
「そこへ」
「――〈素クインタディムトラーファー〉に、異常発生?」
「――〈グローイン反逆者〉の随所で、障害・故障、大発生?」
「〈エッシャー〉による、攻撃の戦果です」
「そこへ」
「――〈反逆者〉種族の陸戦隊が、増援に駆けつけた?」
「――ばーん」
「〈弦特使〉+〈反逆者〉種族陸戦隊による、攻撃開始です」
「と、なれば~」
「――このパラポジトロニクス〈エッシャー〉に、とって~」
「――隠密行動なんて、そもそも似合わないのだっ」
「――うぉぉぉっ」
「配下にしたノード計算脳すべてを介して、ありったけの命令セットを~」
「――どどーん」
「と、注入」
「〈グローイン反逆者〉は、もう全体が大混乱」
「そこへ」
「――〈弦特使〉+〈反逆者〉種族陸戦隊が、重砲を持ち出した?」
「――集中砲火どどーん」
「アズドゥンの〈世界賢〉の水槽も~」
「基部に隠れたパラポジトロニクス〈エッシャー〉も~」
「すべては、消滅したのでした」
あの世にて――
「アズドゥンの〈世界賢〉の意識は、肉体を離れると~」
「精神体〈世界賢人〉になりました」
「精神体〈世界賢人〉は~」
「パラポジトロニクス〈エッシャー〉のプロセッサーたちを、迎え入れると~」
「――ふらふら~」
「〈グローイン反逆者〉から、宇宙へと、漂い出る」
「と」
「――ちらちら~」
「〈核壁〉が、揺らぎはじめているのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
あといくつ寝ると、2500話。
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 559 [不定期刊] 2009/04/20
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2486 . Hubert Haensel / Wispern des Hyperraums / 超空間のささやき
2487 . Christian Montillon / Die String-Legaten / 弦特使
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
2490 . Wim Vandemaan / Die dunklen Gärten / 日陰の庭
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2486話「超空間のささやき」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2486.html ]
新銀河暦1347年10月、ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、〈塁壁〉に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
ハンガイ塁壁内、巨星エラタウン――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈突撃艦隊アルケティム〉と~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗って~」
「〈塁壁〉の構造亀裂を、抜けて~」
「とりあえずの目標宙域まで、到達」
「さらに」
「ローダンの息子カンティラン、指揮下~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も~」
「ぱらぱら、到達」
「巨星エラタウンを楯にして、隠れます」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫内、《ジュール・ヴェルヌ》――
「アラスのイストリコ親方は、《ジュール・ヴェルヌ》の首席技師」
「――ワシは、機械の〈医者〉なのだ」
「――〈病気〉の機械は、おらんかのー」
「昨今、メタランナー種族が、好意で設置した機器多数」
「――アナタの用途は、何ですか?」
「――〈病気〉以前に、よくわからない」
「もっとも謎なのは、〈白い部屋〉」
「入れないので、使えない」
「……」
「ペリー・ローダンは、当遠征隊の最高責任者」
「――作戦会議だっ」
「が」
「参加者の一部、すなわち~」
「《ケオス・タイ》のとりあえずの航法士、アルゴリアン夫妻」
「《ケオス・タイ》の本来の乗員、ヘロメト種族」
「なんかは、主張して曰く」
「――コスモ・メッセンジャーが、3基もハンガイ銀河に侵入したのだしー」
「――原〈負の球体〉〈反転〉には、充分かもです」
「――ああ、早く、惑星エヴォラクスに帰りたいのー」
「――《ケオス・タイ》は、もう不要なのでは」
「と、勝手なことを、口々に」
「そこで」
「ペリー・ローダン、一喝して押さえこむ」
「――タレ=シャルム銀河のコトを、思い出したまえっ」
「――〈塁壁〉の内側にも、〈核壁〉があるのだ」
「――そこにも穴が開くとは、限らんのだ」
「とか、やっていると」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》、コスモ・メッセンジャー2基を探知」
「――3つ目は、どこに行ったの?」
「活動停止とか、破壊とか~」
「されていないと、良いのですが」
「……」
「そんな会議の、直後~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉代表ファウン・スズケさんが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》司令室に、出現」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉は、出立します」
「――緊急の災厄阻止の、ためなのです」
「――《ケオス・タイ》とオレオン・カプセル船団は~」
「――ここで、おとなしく待機するです」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「――《ケオス・タイ》で、同行したい」
「でも」
「アルゴリアン夫妻とヘロメト種族は~」
「――《ケオス・タイ》を、危険にさらしたくないよー」
「――イヤでーす」
「そこで」
「ペリー・ローダンは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》で、同行するぞ」
「と、意志決定」
「――なら、同行してやるよー」
「と、アルゴリアン種族家長、クルカリェン・ヴァランティル」
「――なら、同乗しましょう」
「と、意識集合体〈ニュークリアス〉代表ファウン・スズケさん」
「かくして」
「《ジュール・ヴェルヌ》、発進」
《ジュール・ヴェルヌ》は、まず、コスモ・メッセンジャー2基を観測――
「コスモ・メッセンジャーは~」
「そこいらへんの物理法則を、回復させているようです」
「――〈反転〉、してる?」
「で」
「うっかり、接近しすぎた《ジュール・ヴェルヌ》」
「――ごーっ」
「ハイパー物理学的衝撃波に、さらわれます」
「けっこう、危険な状況の中~」
「ペリー・ローダンは、アラスカ・シェーデレーアを連れて~」
「最後の頼みの〈白い部屋〉へ」
「――ここは?」
「――超先進的な探知施設?」
「――?」
「――コスモ・メッセンジャーが?」
「――プシオン網を、修復してる?」
「――おお、〈反転〉してる・〈反転〉してる」
「と」
「――戦隊マシーン2基と〈反逆タンク〉数部隊が?」
「――コスモ・メッセンジャーを、攻撃してる?」
「――おお、返り討ちだ・返り討ちだ」
「コスモ・メッセンジャーは、自衛機能も超強力なのでした」
《ジュール・ヴェルヌ》は、目標宙域イクズマキ=アフォルへ――
「恒星イクズマキ=アフォルは、ハンガイ銀河の中心域近く」
「アルゴリアン種族家長、クルカリェン・ヴァランティル、探知して曰く」
「――〈核壁〉があるよー」
「――構造亀裂は、見つからないよー」
「さらに、探知」
「――3基目のコスモ・メッセンジャーだよー」
「――〈核壁〉を抜けられない、みたいだよー」
「――けっこう、消耗しているみたいだよー」
「と」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》司令室に、出現」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉の使命は、失敗です」
「――コスモ・メッセンジャーに無駄な消耗をさせないのが、使命だったのに」
「――手を、打てませんでした」
「――他の2基のコスモ・メッセンジャーも~」
「――3週間から4週間で、寿命を迎えます」
「――それまでに、ハンガイ中心部に突入する術が、なければ~」
「――〈負の球体〉建設阻止は、もう不可能です」
「――せっかく〈反転〉を開始した、ハンガイ銀河周辺域も~」
「――〈グローイン反逆者〉が、もとに戻してしまうです」
「つまり」
「――万策尽きた、ということか?」
「ペリー・ローダンが、問いかけると~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、曰く」
「――〈エッシャー〉だけが、頼りです」
「なんてあたりが、頼みの綱」
「ところで」
「――《ソル・セル1》が、恒星ヴァラドクあたりにいる、みたいです」
「かくして」
「《ジュール・ヴェルヌ》」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻」
「関係各者は、恒星ヴァラドク方面へ」
その頃、〈核壁〉の手前――
「泉快速艇が《ルーマイトロン》は、単独行動中」
「異宇宙から来た、元〈力強き者〉7名は~」
「――コルトロクめっ」
「――コスモ・メッセンジャーに興味を惹かれて、ここに来るのだっ」
「――さあ、来いっ」
「――秘密兵器を、お見舞いしてやるっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
いろいろと最後のツメが甘いのです……
----------------------------------------------------------------------
d-information ◆ 558 [不定期刊] 2009/04/13
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2486 . Hubert Haensel / Wispern des Hyperraums / 超空間のささやき
2487 . Christian Montillon / Die String-Legaten / 弦特使
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
2490 . Wim Vandemaan / Die dunklen Gärten / 日陰の庭
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2486話「超空間のささやき」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2486.html ]
新銀河暦1347年10月、ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、〈塁壁〉に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
ハンガイ塁壁内、巨星エラタウン――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈突撃艦隊アルケティム〉と~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉は~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》に、乗って~」
「〈塁壁〉の構造亀裂を、抜けて~」
「とりあえずの目標宙域まで、到達」
「さらに」
「ローダンの息子カンティラン、指揮下~」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も~」
「ぱらぱら、到達」
「巨星エラタウンを楯にして、隠れます」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫内、《ジュール・ヴェルヌ》――
「アラスのイストリコ親方は、《ジュール・ヴェルヌ》の首席技師」
「――ワシは、機械の〈医者〉なのだ」
「――〈病気〉の機械は、おらんかのー」
「昨今、メタランナー種族が、好意で設置した機器多数」
「――アナタの用途は、何ですか?」
「――〈病気〉以前に、よくわからない」
「もっとも謎なのは、〈白い部屋〉」
「入れないので、使えない」
「……」
「ペリー・ローダンは、当遠征隊の最高責任者」
「――作戦会議だっ」
「が」
「参加者の一部、すなわち~」
「《ケオス・タイ》のとりあえずの航法士、アルゴリアン夫妻」
「《ケオス・タイ》の本来の乗員、ヘロメト種族」
「なんかは、主張して曰く」
「――コスモ・メッセンジャーが、3基もハンガイ銀河に侵入したのだしー」
「――原〈負の球体〉〈反転〉には、充分かもです」
「――ああ、早く、惑星エヴォラクスに帰りたいのー」
「――《ケオス・タイ》は、もう不要なのでは」
「と、勝手なことを、口々に」
「そこで」
「ペリー・ローダン、一喝して押さえこむ」
「――タレ=シャルム銀河のコトを、思い出したまえっ」
「――〈塁壁〉の内側にも、〈核壁〉があるのだ」
「――そこにも穴が開くとは、限らんのだ」
「とか、やっていると」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》、コスモ・メッセンジャー2基を探知」
「――3つ目は、どこに行ったの?」
「活動停止とか、破壊とか~」
「されていないと、良いのですが」
「……」
「そんな会議の、直後~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉代表ファウン・スズケさんが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》司令室に、出現」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉は、出立します」
「――緊急の災厄阻止の、ためなのです」
「――《ケオス・タイ》とオレオン・カプセル船団は~」
「――ここで、おとなしく待機するです」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「――《ケオス・タイ》で、同行したい」
「でも」
「アルゴリアン夫妻とヘロメト種族は~」
「――《ケオス・タイ》を、危険にさらしたくないよー」
「――イヤでーす」
「そこで」
「ペリー・ローダンは~」
「――《ジュール・ヴェルヌ》で、同行するぞ」
「と、意志決定」
「――なら、同行してやるよー」
「と、アルゴリアン種族家長、クルカリェン・ヴァランティル」
「――なら、同乗しましょう」
「と、意識集合体〈ニュークリアス〉代表ファウン・スズケさん」
「かくして」
「《ジュール・ヴェルヌ》、発進」
《ジュール・ヴェルヌ》は、まず、コスモ・メッセンジャー2基を観測――
「コスモ・メッセンジャーは~」
「そこいらへんの物理法則を、回復させているようです」
「――〈反転〉、してる?」
「で」
「うっかり、接近しすぎた《ジュール・ヴェルヌ》」
「――ごーっ」
「ハイパー物理学的衝撃波に、さらわれます」
「けっこう、危険な状況の中~」
「ペリー・ローダンは、アラスカ・シェーデレーアを連れて~」
「最後の頼みの〈白い部屋〉へ」
「――ここは?」
「――超先進的な探知施設?」
「――?」
「――コスモ・メッセンジャーが?」
「――プシオン網を、修復してる?」
「――おお、〈反転〉してる・〈反転〉してる」
「と」
「――戦隊マシーン2基と〈反逆タンク〉数部隊が?」
「――コスモ・メッセンジャーを、攻撃してる?」
「――おお、返り討ちだ・返り討ちだ」
「コスモ・メッセンジャーは、自衛機能も超強力なのでした」
《ジュール・ヴェルヌ》は、目標宙域イクズマキ=アフォルへ――
「恒星イクズマキ=アフォルは、ハンガイ銀河の中心域近く」
「アルゴリアン種族家長、クルカリェン・ヴァランティル、探知して曰く」
「――〈核壁〉があるよー」
「――構造亀裂は、見つからないよー」
「さらに、探知」
「――3基目のコスモ・メッセンジャーだよー」
「――〈核壁〉を抜けられない、みたいだよー」
「――けっこう、消耗しているみたいだよー」
「と」
「意識集合体〈ニュークリアス〉が~」
「《ジュール・ヴェルヌ》司令室に、出現」
「――意識集合体〈ニュークリアス〉の使命は、失敗です」
「――コスモ・メッセンジャーに無駄な消耗をさせないのが、使命だったのに」
「――手を、打てませんでした」
「――他の2基のコスモ・メッセンジャーも~」
「――3週間から4週間で、寿命を迎えます」
「――それまでに、ハンガイ中心部に突入する術が、なければ~」
「――〈負の球体〉建設阻止は、もう不可能です」
「――せっかく〈反転〉を開始した、ハンガイ銀河周辺域も~」
「――〈グローイン反逆者〉が、もとに戻してしまうです」
「つまり」
「――万策尽きた、ということか?」
「ペリー・ローダンが、問いかけると~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、曰く」
「――〈エッシャー〉だけが、頼りです」
「なんてあたりが、頼みの綱」
「ところで」
「――《ソル・セル1》が、恒星ヴァラドクあたりにいる、みたいです」
「かくして」
「《ジュール・ヴェルヌ》」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻」
「関係各者は、恒星ヴァラドク方面へ」
その頃、〈核壁〉の手前――
「泉快速艇が《ルーマイトロン》は、単独行動中」
「異宇宙から来た、元〈力強き者〉7名は~」
「――コルトロクめっ」
「――コスモ・メッセンジャーに興味を惹かれて、ここに来るのだっ」
「――さあ、来いっ」
「――秘密兵器を、お見舞いしてやるっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
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◆今回のひとこと
いろいろと最後のツメが甘いのです……
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d-information ◆ 558 [不定期刊] 2009/04/13
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
27 . Achim Mehnert / Mutantenschule Crest / クレスト・ミュータント学校
28 . Achim Mehnert / Das Venusgehirn / 金星脳
29 . (作者未詳) / Das Wanderer-Backup / ワンダラー・バックアップ
30 . (作者未詳) / Das dunkle Korps / 闇部隊
31 . (作者未詳) / Das Erbe des Divestors / 能力剥奪者の遺物
32 . (作者未詳) / Eismond Iridul / 氷衛星イリドゥル
33 . (作者未詳) / Zwischen 42 Welten / 42惑星の間
34 . (作者未詳) / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . (作者未詳) / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . (作者未詳) / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
第3部 Wega-Zyklus / ヴェガ篇 の第3話。
□ Perry Rhodan-Action 27話「クレスト・ミュータント学校」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/3.html ]
西暦2169年6月21日、連合帝国首都テラニア――
「フェロン人サクオラは~」
「超能力者の超能力を〈剥奪〉して使役する超能力者」
「先般、こいつが暴れたおかげで~」
「首都テラニアの一角は、瓦礫の山となっています」
「……」
「連合帝国大執政官ローダンは~」
「ミュータント部隊の古参隊員、テレポーターのタコ・カクタを、連れて~」
「おしのびで、現状視察」
「ところが」
「超能力者タコ・カクタの正体が、バレました」
「――ぐっすん」
「――おとーさんを、返してよっ」
「民衆は、怒りの矛先を、超能力者全般に向けるわけで」
「ならば、こういう時こそ、政治家の出番」
「――わたしは、大執政官ペリー・ローダンだっ」
「殺到する群衆を誤魔化し、最悪の事態はなんとか回避」
「で」
「両名が、執政庁インペリウム・アルファに、戻ると~」
「銀河系秘密情報局のジョシュ・マスターソン少尉、報告して曰く」
「――死者は、1000人を超えました」
「さらに」
「――金星でも、超能力者が失踪しています」
「その上」
「――反超能力者団体〈パラ=ドクス〉の連中が、騒ぎを起こしてます」
「ローダンは~」
「テレポーター、タコ・カクタに向かって、曰く」
「――惑星テラで山積する課題は、キミにまかせたっ」
「――わたしは、金星に行く」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「超能力を備えた若者達が集う学園に、不穏な気配」
「部外者が、なにやら魅力的な条件を提示して、学生を勧誘している、とか」
「大執政官ローダンのスペースジェットが、到着すると~」
「ミュータント部隊の古参隊員、テレパスのジョン・マーシャルが~」
「出迎えて、曰く」
「――ナーロンとボラムの双子は、テレキネシス能力者とテレパスで~」
「――目下、学園最強です」
「――その、双子のところに勧誘があったという、報告が」
「ならば、こういう時こそ、政治家の出番」
「――この大執政官ペリー・ローダンが、双子の話を聞いてみようっ」
連合帝国首都テラニア――
「――超能力・人命救助っ」
「超能力者たちも普通の人々も、救難部隊は粉骨砕身」
「でも」
「――超能力者は、人類文明の破壊者だっ」
「なんて、露骨なデモに、邪魔されることも」
「で」
「陣頭指揮をとるタコ・カクタが~」
「事態収拾に、努めるあいだ~」
「ジョシュ・マスターソン少尉は~」
「反超能力者団体〈パラ=ドクス〉に、潜入」
「首謀者を、特定」
「ところが」
「――こいつは、銀河系秘密情報局員だっ」
「正体を、見破られて~」
「ジョシュ・マスターソン少尉は、一転して窮地に立たされます」
「でも」
「タコ・カクタの介入で~」
「――テレポートっ」
「ジョシュ・マスターソン少尉は、無事救出」
「――テレポートっ」
「反超能力者団体〈パラ=ドクス〉の首謀者は、緊急逮捕」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「ローダンとジョン・マーシャルは~」
「ナーロンとボラムの双子の様子を、観察したり」
「ジョン・マーシャルの意見では」
「――事態は、風雲急を告げる感じで」
「……」
「テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデューは~」
「――ガールフレンドのロセラ・ウォンさんを連れて、学園脱出だぜ」
「――サクオラ氏のもとで、働くぜ」
「――でも、その前に」
「――あの双子を、引き抜く仕事を、片付けるんだぜ」
「……」
「ローダンが~」
「ナーロンとボラムの双子の素姓を、手繰ってみると~」
「――出身は、星系ヴェガ?」
「――サクオラが生まれたのと同じ、小惑星?」
「ローダンは~」
「ナーロンとボラムの双子に、エルンスト・エラート酒場で接触」
「――腹を割って、話そうではないか?」
「ナーロンとボラムの双子は、あっさり」
「――サクオラのコトは、知ってます」
「――一緒に来ないか、とも言われてます」
「――でも、それ以上のことは、ねえ」
「が」
「ローダンが、帰ったあと」
「ナーロンとボラムの双子は、口論に突入」
「ナーロン、曰く」
「――サクオラのところへ、行こうっ」
「ボラム、曰く」
「――アイツ、信用できないんだよっ」
連合帝国首都テラニア――
「――テレポートっ」
「タコ・カクタは、倒壊した建物で、救助活動」
「もちろん」
「全員が助かるというわけには、いきません」
「――ぐっすん」
「……」
「一方」
「執政庁インペリウム・アルファでは、太陽系議会の危機管理分会、開催」
「――市民との戦闘だけは、回避しなければっ」
「――救援基金を、設置するのだっ」
「――議会命令で、超能力者たちを、一時疎開させろっ」
「そんなコト、しても~」
「超能力者たちへの迫害は、やまないでしょう」
「首謀者について、詳細を公表しようかと、検討もしますが~」
「――えーと、首謀者サクオラは、フェロン人外交官?」
「――政治的に、名前の公表は慎重にせねばなー」
「埒が、明きません」
「そこで」
「タコ・カクタ、意を決して、曰く」
「――情報屋ポロゴマル・ツィラルクを、探すのだ」
「サクオラと繋がりがあった、犯罪者ですが~」
「連絡場所だったクラブホールのバーは、瓦礫の下」
「とりあえず」
「タコ・カクタが、クラブホールの瓦礫の山まで、足を運ぶと~」
「――きゅ?」
「内向的なスヴォーンが、ひとり」
「仲良くなったら~」
「探しているヒトのところに、案内してくれました」
「そこで」
「タコ・カクタ、腹をくくって、曰く」
「――お願いです」
「――今回の事件のスケープゴートに、なってください」
「――それなりに、報酬は払います」
「情報屋ポロゴマル・ツィラルクも、コレには、多少、驚いた」
「――政府高官が……わしにお願い……ぷぷぷ」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「ローダンは~」
「先生方の話を聞いたり、監視ビデオを調べたり」
「――超能力者失踪の真実を、知るのだ」
「もちろん」
「にわか探偵ローダンの調査は、ほとんど徒労」
「ジョン・マーシャル、報告して曰く」
「――また、超能力者が、失踪しました」
「と」
「双子の片割れ、ボラムが職員室にやってきて」
「――ボクの話を、聞いてください」
「――首都テラニアの惨状を、夢に見るんです」
「――嘘をついていて、ごめんなさい」
「――サクオラは、ボクたちに、直接、会いに来たんです」
「――でも、ナーロンは、サクオラのこと、好きみたいだし」
「――だから、言いそびれて、いたのです」
「……」
「ローダンとジョン・マーシャル、あれこれ思うに」
「――サクオラは、自分のミュータント部隊を結成するつもりか?」
「――格下の超能力者を狙って、勧誘したり・誘拐したり?」
「――もちろん、格下だって、束になったら怖ろしいけれど?」
「けっきょく」
「ローダンは~」
「――生徒たちに、発信器を携帯させるのだ」
「そして」
「さらに、監視ビデオの調査に没頭」
「すると」
「――あれ?」
「――挙動不審な生徒が、ひとり?」
「――テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデュー?」
「――えーと」
「――こいつは今、どこにいる?」
「発信器の在処を、確認すると~」
「――この真夜中に、校庭にいる?」
「ローダンは、武装すると、校庭に急行」
同じ頃、連合帝国首都テラニア――
「あいかわらず、騒動が絶えないなか~」
「執政庁インペリウム・アルファに、やってきたのが~」
「情報屋ポロゴマル・ツィラルク」
「――引き受けたら、いくら払う気じゃ?」
そして、金星、クレスト・ミュータント学校――
「校庭にやってきた、のは~」
「テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデュー」
「連れてこられた、のは~」
「ナーロンとボラムの双子」
「が」
「そこに、登場したのが」
「――!」
「――なんで……大執政官が?」
「テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデューは~」
「――テレキネシスっ」
「攻撃しますが~」
「ローダンはひらりとかわすと、ヴィンセント・トルデューを射殺」
「で」
「テレキネシス能力者のナーロンも~」
「――テレキネシスっ」
「攻撃しますが~」
「――ダメだよっ」
「双子の兄弟ボラムが、ローダンを援護するので」
「ナーロンは、やむなく逃走」
「……」
「双子の片割れ、ボラム、最後の秘密を白状して、曰く」
「――サクオラの金星の拠点を、知っています」
「――1万年前の、アルコン人が建設した要塞」
「――つまり、あの金星ポジトロン脳です」
□ Perry Rhodan-Heft
2485 . Arndt Ellmer / Hyperflackern / ハイパー・フリッカー
2486 . Hubert Haensel / Wispern des Hyperraums / 超空間のささやき
2487 . Christian Montillon / Die String-Legaten / 弦特使
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2485話「ハイパー・フリッカー」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2485.html ]
新銀河暦1347年10月、ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、塁壁に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
ハンガイ塁壁の外、〈平和ドライバー〉基地キャラ・インペックス――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》+〈突撃艦隊アルケティム〉は~」
「待ち合わせていた、意識集合体〈ニュークリアス〉も、到着」
「それでも」
「ハンガイ塁壁の突破口が、ないので、やむなく」
「待つこと、7週間」
「と」
「――〈平和ドライバー〉たちが、〈出資者〉選挙を終えて、戻ってきた?」
「――オレオン・カプセルが、2000隻?」
「しかも」
「ローダンの息子カンティランが、新しい〈出資者〉で~」
「カンティランのオレオン・カプセル《テレメII》には~」
「――〈平和ドライバー〉を創始した、〈創設母〉が、乗ってる?」
「――〈創設母〉の名前は……」
「――!」
「――カムコ……さん?」
「……」
「2000万年前――」
「〈混沌の勢力〉は~」
「タレ=シャルム銀河に〈負の球体〉を建設、しようとして~」
「超知性体アルケティムと仲間たちは~」
「〈負の球体〉の建設を、阻止」
「この時~」
「超知性体アルケティムの〈法行進〉艦隊の女将軍だったのが、カムコさん」
「時間を超えて見学に行ったのが、ペリー・ローダン」
「ふたりの出会いと別れは、数奇なものでありました」
「で」
「カムコさんにとっては、数千年の歳月が、流れ~」
「ローダンにとっては、数カ月の歳月が、流れ~」
「現在――」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦上で、ふたりは再会」
「――は、はろー?」
「ローダンの気持ちは、けっこう微妙」
「――(ハンガイ銀河の決戦に、参戦してくれるのは、ありがたい)」
「――(でも、交換条件に子作りを強要されたら、どうする、オレ)」
「一方」
「カムコさんの気持ちは、すでにばっさり整理済」
「――ハンガイ銀河の決戦に、参戦なんて、しないわよ」
「――ちょっと、あなたに会ってみたかった、だけなんだから」
「なんとも、2000万年前と、雰囲気が違う」
「で」
「ローダンは、息子カンティランに、ひそひそして曰く」
「――カムコさん、なんだかキャラが違ってるぞ?」
「カンティランは、カムコさんの方を可哀相なモノを見るように見て、曰く」
「――〈夜光鎧〉のおかげで、何千年も、孤独に生きてきたんです」
「――イロイロと、あったんですよ……イロイロと」
「……」
「ところで」
「〈平和ドライバー〉たちが、到着しても~」
「ハンガイ塁壁の突破口が、ないのは、相変わらず」
「さらに、待つこと、2週間」
「――オレオン・カプセルが、さらに500隻?」
「オレオン・カプセル〈緑団〉――カンティラン命名――2500隻が~」
「勢揃い、したのでした」
10月23日――
「アラスカ・シェーデレーアの、顔面カピン片が~」
「――うにょうにょ・ピカーっ」
「――ハンガイ塁壁のハイパー放射が、なんか変わった……感じがする?」
「続いて」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の探知機器も~」
「――!」
「――ハンガイ塁壁のハイパー放射が、チラついてる?」
「――ハイパー・フリッカー?」
「で」
「報告をうけると、ローダンの瞬間切替スイッチが、作動」
「――緊急発進ゴーっ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、ハンガイ塁壁へ」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も、伴走」
「が」
「オレオン・カプセルの駆動系は、〈四半分力〉機関」
「〈四半分力〉は~」
「エランテルノーレ銀河の〈物質の泉〉に発する、時空構造線を流れる~」
「プシオン的な力」
「ハンガイ塁壁のすぐ手前で、流れが止まっています」
「――無念」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「〈突撃艦隊アルケティム〉と、意識集合体〈ニュークリアス〉を、乗せた~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「――ごんっ……ごんっ」
「ハンガイ塁壁突破を、幾度も敢行・ずべて失敗」
「そうこう、するうち」
「アルゴリアン種族家長、クルカリェン・ヴァランティル、分析して曰く」
「――思いがけなく早く、ハイパー・フリッカーは、終わるかもねー」
「でも、否定的成果ばかりでは、ありません」
「――4次元から6次元の動きを、探知したよー」
「――たぶん、構造亀裂が、できるよー」
「さらには、妄想まじりで」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「――《グローイン反逆者》に潜入して、工作して~」
「――ハンガイ塁壁に、穴を開けようとしてるのかも、だよー」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、託宣して曰く」
「――躊躇ったら、終わりであるっ」
「で」
「当然のこと、ですが~」
「発生を始めた構造亀裂、漏斗状のトンネルの前には~」
「――〈反逆タンク〉が、たくさん?」
「――〈暗黒捜査官〉が、数隻?」
「――〈戦隊マシーン〉が、2隻?」
「当該宙域を、封鎖しています」
「が」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「2光時離れ、超優秀な探知遮蔽装備で身を隠し~」
「そーっと、情勢観察した、後~」
「ローダンの、号令一下」
「――突入ゴーっ」
〈平和ドライバー〉オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻――
「いまや〈平和ドライバー〉の指導者カンティラン」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルと、ゾンデで調査して、曰く」
「――試してみよう……」
「両名のオレオン・カプセルは~」
「漏斗状トンネルに、接近」
「〈四半分力〉は、たしかに弱い」
「――でも、漏斗状トンネル内にも、存在してる?」
「――試してみよう」
「で」
「両名のオレオン・カプセルは~」
「強力無比の対探知機能付バリア〈オレオン隠れ頭巾〉に、隠れ~」
「――突入ゴーっ」
「突入して、みると~」
「――邪魔なのは、〈戦隊マシーン〉2隻の妨害場、だけ?」
「――イケる?」
「待機中のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻のもとに、戻って~」
「〈平和ドライバー〉の指導者カンティランの、号令一下」
「――突入ゴーっ」
「かくして」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は~」
「〈戦隊マシーン〉2隻の妨害場を、すりぬけ~」
「漏斗状トンネルに、突入」
「――ごごごっ」
「が」
「すぐに」
「――マズいかも?」
「漏斗状トンネルは、すでに塞がりはじめています」
「〈四半分力〉は、さらに弱くなり~」
「――〈四半分力〉駆動、停止?」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は、通常空間にぽっとん」
「――〈反逆タンク〉数隻と……宇宙機雷多数を、探知?」
「――マズいかも!」
「浮き足立つカンティラン、でしたが」
「同乗する、カムコさん、曰く」
「――〈オレオン隠れ頭巾〉は、強力無比なんだからね」
「――連中に、見えるはずないでしょ」
「――カマかけてるだけに、決まっているじゃない」
「かくして」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は~」
「〈四半分力〉によらない、通常のフィールド駆動で、ふたたび超光速」
「ハンガイ塁壁から、離脱を試みる」
「と」
「いきなり」
「――〈四半分力〉が、また強くなった?」
「その、原因は……」
「――!」
「――超強力な高次元放射体が3つ?」
「――漏斗状トンネルを、無理矢理、進入してくる?」
「オレオン・カプセル〈緑団〉にも~」
「〈反逆タンク〉の方にも~」
「被害・混乱」
「でも」
「カンティランは、その正体に気づいて、高笑い」
「――コスモ・メッセンジャーだっ」
「少し前から~」
「ハンガイ銀河の物理法則を修復したい、コスモ・メッセンジャーが3基」
「ハンガイ塁壁に突入を、試みては~」
「――ごんっ……ごんっ」
「弾きかえされていた、のです」
「――コスモ・メッセンジャーの航跡に、沿って?」
「――通常宇宙の物理法則が、回復してる?」
「かくして」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は~」
「〈四半分力〉駆動で、猛スピード」
「ハンガイ塁壁を、完全突破」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「漏斗状トンネルが、塞がりはじめて~」
「――超光速駆動が、もう不可能?」
「さすがの、〈法〉付与機《ケオス・タイ》も~」
「あと少しのところで、通常空間にぽっとん」
「でも」
「――通常駆動系で、光速の70%っ」
「力業で、ハンガイ塁壁から、離脱成功」
「やがて~」
「〈反逆タンク〉が展開する封鎖線まで、到達すれば~」
「つまりは、超光速駆動も回復、ということで」
「――ごごごっ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》、すぐさま、超空間に逃げこみます」
星系ウルトゥフォ――
「ここは~」
「あらかじめ決めた、待ち合わせ場所」
「――オレオン・カプセルの連中は、〈四半分力〉がないからダメだよなー」
「なんて、ローダンが、思っていると」
「――はろー、父上」
「カンティラン指揮下、オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻、到着」
「――〈振動プシ〉の、影響で~」
「――〈四半分力〉は、かなり削がれてますけれど~」
「――50%、70%は、イケてます」
「ところで」
「――ひとつ、気がかりなのが?」
「――漏斗状トンネルの中で、もう1隻?」
「――正体不明の船が、いた?」
「なんて、報告を聞いて~」
「ローダンは、その正体に気づいて、高笑い」
「――泉快速艇《ルーマイトロン》だっ」
10月24日――
「かくして、この日~」
「ローダン一行」
「〈平和ドライバー〉一行」
「コスモ・メッセンジャー3基」
「いろいろな、ヒトたちと、モノたちは~」
「ついに、敵本拠ハンガイ銀河に、乗りこんだのでした」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
カムコさん……
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d-information ◆ 557 [不定期刊] 2009/04/06
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
27 . Achim Mehnert / Mutantenschule Crest / クレスト・ミュータント学校
28 . Achim Mehnert / Das Venusgehirn / 金星脳
29 . (作者未詳) / Das Wanderer-Backup / ワンダラー・バックアップ
30 . (作者未詳) / Das dunkle Korps / 闇部隊
31 . (作者未詳) / Das Erbe des Divestors / 能力剥奪者の遺物
32 . (作者未詳) / Eismond Iridul / 氷衛星イリドゥル
33 . (作者未詳) / Zwischen 42 Welten / 42惑星の間
34 . (作者未詳) / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . (作者未詳) / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . (作者未詳) / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体の企画物ヘフト・シリーズ。
第3部 Wega-Zyklus / ヴェガ篇 の第3話。
□ Perry Rhodan-Action 27話「クレスト・ミュータント学校」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/3.html ]
西暦2169年6月21日、連合帝国首都テラニア――
「フェロン人サクオラは~」
「超能力者の超能力を〈剥奪〉して使役する超能力者」
「先般、こいつが暴れたおかげで~」
「首都テラニアの一角は、瓦礫の山となっています」
「……」
「連合帝国大執政官ローダンは~」
「ミュータント部隊の古参隊員、テレポーターのタコ・カクタを、連れて~」
「おしのびで、現状視察」
「ところが」
「超能力者タコ・カクタの正体が、バレました」
「――ぐっすん」
「――おとーさんを、返してよっ」
「民衆は、怒りの矛先を、超能力者全般に向けるわけで」
「ならば、こういう時こそ、政治家の出番」
「――わたしは、大執政官ペリー・ローダンだっ」
「殺到する群衆を誤魔化し、最悪の事態はなんとか回避」
「で」
「両名が、執政庁インペリウム・アルファに、戻ると~」
「銀河系秘密情報局のジョシュ・マスターソン少尉、報告して曰く」
「――死者は、1000人を超えました」
「さらに」
「――金星でも、超能力者が失踪しています」
「その上」
「――反超能力者団体〈パラ=ドクス〉の連中が、騒ぎを起こしてます」
「ローダンは~」
「テレポーター、タコ・カクタに向かって、曰く」
「――惑星テラで山積する課題は、キミにまかせたっ」
「――わたしは、金星に行く」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「超能力を備えた若者達が集う学園に、不穏な気配」
「部外者が、なにやら魅力的な条件を提示して、学生を勧誘している、とか」
「大執政官ローダンのスペースジェットが、到着すると~」
「ミュータント部隊の古参隊員、テレパスのジョン・マーシャルが~」
「出迎えて、曰く」
「――ナーロンとボラムの双子は、テレキネシス能力者とテレパスで~」
「――目下、学園最強です」
「――その、双子のところに勧誘があったという、報告が」
「ならば、こういう時こそ、政治家の出番」
「――この大執政官ペリー・ローダンが、双子の話を聞いてみようっ」
連合帝国首都テラニア――
「――超能力・人命救助っ」
「超能力者たちも普通の人々も、救難部隊は粉骨砕身」
「でも」
「――超能力者は、人類文明の破壊者だっ」
「なんて、露骨なデモに、邪魔されることも」
「で」
「陣頭指揮をとるタコ・カクタが~」
「事態収拾に、努めるあいだ~」
「ジョシュ・マスターソン少尉は~」
「反超能力者団体〈パラ=ドクス〉に、潜入」
「首謀者を、特定」
「ところが」
「――こいつは、銀河系秘密情報局員だっ」
「正体を、見破られて~」
「ジョシュ・マスターソン少尉は、一転して窮地に立たされます」
「でも」
「タコ・カクタの介入で~」
「――テレポートっ」
「ジョシュ・マスターソン少尉は、無事救出」
「――テレポートっ」
「反超能力者団体〈パラ=ドクス〉の首謀者は、緊急逮捕」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「ローダンとジョン・マーシャルは~」
「ナーロンとボラムの双子の様子を、観察したり」
「ジョン・マーシャルの意見では」
「――事態は、風雲急を告げる感じで」
「……」
「テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデューは~」
「――ガールフレンドのロセラ・ウォンさんを連れて、学園脱出だぜ」
「――サクオラ氏のもとで、働くぜ」
「――でも、その前に」
「――あの双子を、引き抜く仕事を、片付けるんだぜ」
「……」
「ローダンが~」
「ナーロンとボラムの双子の素姓を、手繰ってみると~」
「――出身は、星系ヴェガ?」
「――サクオラが生まれたのと同じ、小惑星?」
「ローダンは~」
「ナーロンとボラムの双子に、エルンスト・エラート酒場で接触」
「――腹を割って、話そうではないか?」
「ナーロンとボラムの双子は、あっさり」
「――サクオラのコトは、知ってます」
「――一緒に来ないか、とも言われてます」
「――でも、それ以上のことは、ねえ」
「が」
「ローダンが、帰ったあと」
「ナーロンとボラムの双子は、口論に突入」
「ナーロン、曰く」
「――サクオラのところへ、行こうっ」
「ボラム、曰く」
「――アイツ、信用できないんだよっ」
連合帝国首都テラニア――
「――テレポートっ」
「タコ・カクタは、倒壊した建物で、救助活動」
「もちろん」
「全員が助かるというわけには、いきません」
「――ぐっすん」
「……」
「一方」
「執政庁インペリウム・アルファでは、太陽系議会の危機管理分会、開催」
「――市民との戦闘だけは、回避しなければっ」
「――救援基金を、設置するのだっ」
「――議会命令で、超能力者たちを、一時疎開させろっ」
「そんなコト、しても~」
「超能力者たちへの迫害は、やまないでしょう」
「首謀者について、詳細を公表しようかと、検討もしますが~」
「――えーと、首謀者サクオラは、フェロン人外交官?」
「――政治的に、名前の公表は慎重にせねばなー」
「埒が、明きません」
「そこで」
「タコ・カクタ、意を決して、曰く」
「――情報屋ポロゴマル・ツィラルクを、探すのだ」
「サクオラと繋がりがあった、犯罪者ですが~」
「連絡場所だったクラブホールのバーは、瓦礫の下」
「とりあえず」
「タコ・カクタが、クラブホールの瓦礫の山まで、足を運ぶと~」
「――きゅ?」
「内向的なスヴォーンが、ひとり」
「仲良くなったら~」
「探しているヒトのところに、案内してくれました」
「そこで」
「タコ・カクタ、腹をくくって、曰く」
「――お願いです」
「――今回の事件のスケープゴートに、なってください」
「――それなりに、報酬は払います」
「情報屋ポロゴマル・ツィラルクも、コレには、多少、驚いた」
「――政府高官が……わしにお願い……ぷぷぷ」
金星、クレスト・ミュータント学校――
「ローダンは~」
「先生方の話を聞いたり、監視ビデオを調べたり」
「――超能力者失踪の真実を、知るのだ」
「もちろん」
「にわか探偵ローダンの調査は、ほとんど徒労」
「ジョン・マーシャル、報告して曰く」
「――また、超能力者が、失踪しました」
「と」
「双子の片割れ、ボラムが職員室にやってきて」
「――ボクの話を、聞いてください」
「――首都テラニアの惨状を、夢に見るんです」
「――嘘をついていて、ごめんなさい」
「――サクオラは、ボクたちに、直接、会いに来たんです」
「――でも、ナーロンは、サクオラのこと、好きみたいだし」
「――だから、言いそびれて、いたのです」
「……」
「ローダンとジョン・マーシャル、あれこれ思うに」
「――サクオラは、自分のミュータント部隊を結成するつもりか?」
「――格下の超能力者を狙って、勧誘したり・誘拐したり?」
「――もちろん、格下だって、束になったら怖ろしいけれど?」
「けっきょく」
「ローダンは~」
「――生徒たちに、発信器を携帯させるのだ」
「そして」
「さらに、監視ビデオの調査に没頭」
「すると」
「――あれ?」
「――挙動不審な生徒が、ひとり?」
「――テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデュー?」
「――えーと」
「――こいつは今、どこにいる?」
「発信器の在処を、確認すると~」
「――この真夜中に、校庭にいる?」
「ローダンは、武装すると、校庭に急行」
同じ頃、連合帝国首都テラニア――
「あいかわらず、騒動が絶えないなか~」
「執政庁インペリウム・アルファに、やってきたのが~」
「情報屋ポロゴマル・ツィラルク」
「――引き受けたら、いくら払う気じゃ?」
そして、金星、クレスト・ミュータント学校――
「校庭にやってきた、のは~」
「テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデュー」
「連れてこられた、のは~」
「ナーロンとボラムの双子」
「が」
「そこに、登場したのが」
「――!」
「――なんで……大執政官が?」
「テレキネシス能力者のヴィンセント・トルデューは~」
「――テレキネシスっ」
「攻撃しますが~」
「ローダンはひらりとかわすと、ヴィンセント・トルデューを射殺」
「で」
「テレキネシス能力者のナーロンも~」
「――テレキネシスっ」
「攻撃しますが~」
「――ダメだよっ」
「双子の兄弟ボラムが、ローダンを援護するので」
「ナーロンは、やむなく逃走」
「……」
「双子の片割れ、ボラム、最後の秘密を白状して、曰く」
「――サクオラの金星の拠点を、知っています」
「――1万年前の、アルコン人が建設した要塞」
「――つまり、あの金星ポジトロン脳です」
□ Perry Rhodan-Heft
2485 . Arndt Ellmer / Hyperflackern / ハイパー・フリッカー
2486 . Hubert Haensel / Wispern des Hyperraums / 超空間のささやき
2487 . Christian Montillon / Die String-Legaten / 弦特使
2488 . Michael Marcus Thurner / Hinter dem Kernwall / 核壁の向う側
2489 . Michael Marcus Thurner / Schach dem Chaos / 混沌に王手
(中略)
2500 . Robert Feldhoff / Die fernen Stätten / 彼方の地
□ Perry Rhodan-Heft 2485話「ハイパー・フリッカー」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2485.html ]
新銀河暦1347年10月、ハンガイ銀河――
「ここでは、目下~」
「〈混沌の勢力〉が、〈負の球体〉を建設中」
「ハンガイ銀河は、塁壁に囲まれ~」
「周囲も内部も、終末戦隊〈反逆者〉が、うようよ」
ハンガイ塁壁の外、〈平和ドライバー〉基地キャラ・インペックス――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダン、指揮下~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》+〈突撃艦隊アルケティム〉は~」
「待ち合わせていた、意識集合体〈ニュークリアス〉も、到着」
「それでも」
「ハンガイ塁壁の突破口が、ないので、やむなく」
「待つこと、7週間」
「と」
「――〈平和ドライバー〉たちが、〈出資者〉選挙を終えて、戻ってきた?」
「――オレオン・カプセルが、2000隻?」
「しかも」
「ローダンの息子カンティランが、新しい〈出資者〉で~」
「カンティランのオレオン・カプセル《テレメII》には~」
「――〈平和ドライバー〉を創始した、〈創設母〉が、乗ってる?」
「――〈創設母〉の名前は……」
「――!」
「――カムコ……さん?」
「……」
「2000万年前――」
「〈混沌の勢力〉は~」
「タレ=シャルム銀河に〈負の球体〉を建設、しようとして~」
「超知性体アルケティムと仲間たちは~」
「〈負の球体〉の建設を、阻止」
「この時~」
「超知性体アルケティムの〈法行進〉艦隊の女将軍だったのが、カムコさん」
「時間を超えて見学に行ったのが、ペリー・ローダン」
「ふたりの出会いと別れは、数奇なものでありました」
「で」
「カムコさんにとっては、数千年の歳月が、流れ~」
「ローダンにとっては、数カ月の歳月が、流れ~」
「現在――」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦上で、ふたりは再会」
「――は、はろー?」
「ローダンの気持ちは、けっこう微妙」
「――(ハンガイ銀河の決戦に、参戦してくれるのは、ありがたい)」
「――(でも、交換条件に子作りを強要されたら、どうする、オレ)」
「一方」
「カムコさんの気持ちは、すでにばっさり整理済」
「――ハンガイ銀河の決戦に、参戦なんて、しないわよ」
「――ちょっと、あなたに会ってみたかった、だけなんだから」
「なんとも、2000万年前と、雰囲気が違う」
「で」
「ローダンは、息子カンティランに、ひそひそして曰く」
「――カムコさん、なんだかキャラが違ってるぞ?」
「カンティランは、カムコさんの方を可哀相なモノを見るように見て、曰く」
「――〈夜光鎧〉のおかげで、何千年も、孤独に生きてきたんです」
「――イロイロと、あったんですよ……イロイロと」
「……」
「ところで」
「〈平和ドライバー〉たちが、到着しても~」
「ハンガイ塁壁の突破口が、ないのは、相変わらず」
「さらに、待つこと、2週間」
「――オレオン・カプセルが、さらに500隻?」
「オレオン・カプセル〈緑団〉――カンティラン命名――2500隻が~」
「勢揃い、したのでした」
10月23日――
「アラスカ・シェーデレーアの、顔面カピン片が~」
「――うにょうにょ・ピカーっ」
「――ハンガイ塁壁のハイパー放射が、なんか変わった……感じがする?」
「続いて」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の探知機器も~」
「――!」
「――ハンガイ塁壁のハイパー放射が、チラついてる?」
「――ハイパー・フリッカー?」
「で」
「報告をうけると、ローダンの瞬間切替スイッチが、作動」
「――緊急発進ゴーっ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、ハンガイ塁壁へ」
「〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻も、伴走」
「が」
「オレオン・カプセルの駆動系は、〈四半分力〉機関」
「〈四半分力〉は~」
「エランテルノーレ銀河の〈物質の泉〉に発する、時空構造線を流れる~」
「プシオン的な力」
「ハンガイ塁壁のすぐ手前で、流れが止まっています」
「――無念」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「〈突撃艦隊アルケティム〉と、意識集合体〈ニュークリアス〉を、乗せた~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「――ごんっ……ごんっ」
「ハンガイ塁壁突破を、幾度も敢行・ずべて失敗」
「そうこう、するうち」
「アルゴリアン種族家長、クルカリェン・ヴァランティル、分析して曰く」
「――思いがけなく早く、ハイパー・フリッカーは、終わるかもねー」
「でも、否定的成果ばかりでは、ありません」
「――4次元から6次元の動きを、探知したよー」
「――たぶん、構造亀裂が、できるよー」
「さらには、妄想まじりで」
「――パラポジトロニクス〈エッシャー〉が~」
「――《グローイン反逆者》に潜入して、工作して~」
「――ハンガイ塁壁に、穴を開けようとしてるのかも、だよー」
「意識集合体〈ニュークリアス〉、託宣して曰く」
「――躊躇ったら、終わりであるっ」
「で」
「当然のこと、ですが~」
「発生を始めた構造亀裂、漏斗状のトンネルの前には~」
「――〈反逆タンク〉が、たくさん?」
「――〈暗黒捜査官〉が、数隻?」
「――〈戦隊マシーン〉が、2隻?」
「当該宙域を、封鎖しています」
「が」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「2光時離れ、超優秀な探知遮蔽装備で身を隠し~」
「そーっと、情勢観察した、後~」
「ローダンの、号令一下」
「――突入ゴーっ」
〈平和ドライバー〉オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻――
「いまや〈平和ドライバー〉の指導者カンティラン」
「〈平和ドライバー〉監査員ポルム・オムバルと、ゾンデで調査して、曰く」
「――試してみよう……」
「両名のオレオン・カプセルは~」
「漏斗状トンネルに、接近」
「〈四半分力〉は、たしかに弱い」
「――でも、漏斗状トンネル内にも、存在してる?」
「――試してみよう」
「で」
「両名のオレオン・カプセルは~」
「強力無比の対探知機能付バリア〈オレオン隠れ頭巾〉に、隠れ~」
「――突入ゴーっ」
「突入して、みると~」
「――邪魔なのは、〈戦隊マシーン〉2隻の妨害場、だけ?」
「――イケる?」
「待機中のオレオン・カプセル〈緑団〉2500隻のもとに、戻って~」
「〈平和ドライバー〉の指導者カンティランの、号令一下」
「――突入ゴーっ」
「かくして」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は~」
「〈戦隊マシーン〉2隻の妨害場を、すりぬけ~」
「漏斗状トンネルに、突入」
「――ごごごっ」
「が」
「すぐに」
「――マズいかも?」
「漏斗状トンネルは、すでに塞がりはじめています」
「〈四半分力〉は、さらに弱くなり~」
「――〈四半分力〉駆動、停止?」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は、通常空間にぽっとん」
「――〈反逆タンク〉数隻と……宇宙機雷多数を、探知?」
「――マズいかも!」
「浮き足立つカンティラン、でしたが」
「同乗する、カムコさん、曰く」
「――〈オレオン隠れ頭巾〉は、強力無比なんだからね」
「――連中に、見えるはずないでしょ」
「――カマかけてるだけに、決まっているじゃない」
「かくして」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は~」
「〈四半分力〉によらない、通常のフィールド駆動で、ふたたび超光速」
「ハンガイ塁壁から、離脱を試みる」
「と」
「いきなり」
「――〈四半分力〉が、また強くなった?」
「その、原因は……」
「――!」
「――超強力な高次元放射体が3つ?」
「――漏斗状トンネルを、無理矢理、進入してくる?」
「オレオン・カプセル〈緑団〉にも~」
「〈反逆タンク〉の方にも~」
「被害・混乱」
「でも」
「カンティランは、その正体に気づいて、高笑い」
「――コスモ・メッセンジャーだっ」
「少し前から~」
「ハンガイ銀河の物理法則を修復したい、コスモ・メッセンジャーが3基」
「ハンガイ塁壁に突入を、試みては~」
「――ごんっ……ごんっ」
「弾きかえされていた、のです」
「――コスモ・メッセンジャーの航跡に、沿って?」
「――通常宇宙の物理法則が、回復してる?」
「かくして」
「オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻は~」
「〈四半分力〉駆動で、猛スピード」
「ハンガイ塁壁を、完全突破」
〈法〉付与機《ケオス・タイ》――
「漏斗状トンネルが、塞がりはじめて~」
「――超光速駆動が、もう不可能?」
「さすがの、〈法〉付与機《ケオス・タイ》も~」
「あと少しのところで、通常空間にぽっとん」
「でも」
「――通常駆動系で、光速の70%っ」
「力業で、ハンガイ塁壁から、離脱成功」
「やがて~」
「〈反逆タンク〉が展開する封鎖線まで、到達すれば~」
「つまりは、超光速駆動も回復、ということで」
「――ごごごっ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》、すぐさま、超空間に逃げこみます」
星系ウルトゥフォ――
「ここは~」
「あらかじめ決めた、待ち合わせ場所」
「――オレオン・カプセルの連中は、〈四半分力〉がないからダメだよなー」
「なんて、ローダンが、思っていると」
「――はろー、父上」
「カンティラン指揮下、オレオン・カプセル〈緑団〉2500隻、到着」
「――〈振動プシ〉の、影響で~」
「――〈四半分力〉は、かなり削がれてますけれど~」
「――50%、70%は、イケてます」
「ところで」
「――ひとつ、気がかりなのが?」
「――漏斗状トンネルの中で、もう1隻?」
「――正体不明の船が、いた?」
「なんて、報告を聞いて~」
「ローダンは、その正体に気づいて、高笑い」
「――泉快速艇《ルーマイトロン》だっ」
10月24日――
「かくして、この日~」
「ローダン一行」
「〈平和ドライバー〉一行」
「コスモ・メッセンジャー3基」
「いろいろな、ヒトたちと、モノたちは~」
「ついに、敵本拠ハンガイ銀河に、乗りこんだのでした」
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◆今回のひとこと
カムコさん……
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d-information ◆ 557 [不定期刊] 2009/04/06
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