2009年7月アーカイブ
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
35 . Timothy Stahl / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . Alexander Huiskes / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体、西暦22世紀が舞台の企画物ヘフト・シリーズ。
売行き不振から、36話でシリーズ終了。
□ Perry Rhodan-Action 35話「標的ヒュジオトロン」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/11.html ]
西暦2169年7月、星系ヴェガ――
「超能力テロリスト、サクオラの陰謀で~」
「サクオラ配下の〈黒部隊〉は、暴れるし~」
「手引きされた、スプリンガー艦隊は、侵攻してくるし~」
「いろいろ、凄い状況」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは~」
「――オレ、超能力テロリスト、サクオラに操られてた?」
「――操られて、太陽系艦隊に、撤退命令を?」
「絶望しているところへ、登場した、ホムンクが~」
「サクオラの影響から遮蔽、してくれたので~」
「ローダンは~」
「――フェロル防衛艦隊司令、デールジェンっ」
「――このローダンが、指揮を執ってくれようっ」
「星系ヴェガに侵入してきたスプリンガー艦隊に~」
「――反撃っ」
「スプリンガー艦隊の転子状船は、ほぼ壊滅」
「族長フォルタン・クレトスタ座乗の《クレトXII》も~」
「――ばーん」
星系ヴェガ小惑星帯、秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「超能力テロリスト、サクオラが~」
「細胞シャワー装置、ヒュジオトロンを、稼働させたので~」
「――ごごっ」
「ヒュジオトロン、灼熱」
「快晴だった、ステーションの空は~」
「乱雲渦巻く、クライマックスの感じに」
「そんな、〈ワンダラー・バックアップ〉」
「……」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクは~」
「昆虫系メルラ=メルクァ種族」
「サクオラ一味の、首席科学者」
「――ヒュジオトロン実験の被験体に、自分もなりたい」
「――ひゅーん」
「――かさかさ」
「プラスチック製になって、装置から出てきたという」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「機械都市の一角で~」
「――のっそり」
「見慣れないロボットが~」
「――ぴぴぴ」
「発見したのは~」
「サクオラの子分、超能力者ウラジミール・イリヤキンの、なれの果て」
「前回、ヒュジオトロン実験の被験者に、されて~」
「左手が、金属化しています」
「見慣れないロボット、曰く」
「――汝あるべからず」
「殺そうと、します」
「超能力者ウラジミール・イリヤキンは、必死で抵抗します」
「が」
「――ばーん」
「――うっ」
「始末されて、しまうのでした」
惑星フェロル――
「ホムンクは~」
「――〈ワンダラー・バックアップ〉へは、転送機で行けるのです」
「サクオラ配下の〈黒部隊〉の面々が~」
「機器類を運びだそうとしているところを、発見」
「――超能力者ひとりを捕獲して、転送機のコトを問い詰めましょう」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「サクオラは~」
「身柄拘束中のフェロン人最高指導者トルトの様子を、見てみたり」
「――頭蓋に、寄生生物を埋めこんでやったが~」
「――どんな具合かな?」
「――む」
「あまり、見栄えは良くない、らしい」
「――そういえば、オレたちが陰謀を語り合った、あの頃は……」
「思い出したり、するのでした」
惑星フェロル――
「太陽系帝国ミュータント部隊所属」
「キタイ・イシバシ」
「タコ・カクタ」
「ベティ・タウフリーさん」
「3名は、サクオラ配下の〈黒部隊〉を、殲滅し~」
「――転送機を、手に入れたわっ」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「――かさかさ」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクは~」
「サクオラと、合流」
「……」
「――のっそり」
「見慣れないロボットが~」
「――ぴぴぴ」
「発見したのは~」
「ウリヴァウェ・ムネロサルク」
「見慣れないロボット、曰く」
「――汝あるべからず」
「殺そうと、します」
「超能力テロリスト、サクオラは~」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクを連れ~」
「――テレポートっ」
「超能力で、逃走」
「でも」
「――え?」
「テレポートが、巧くできません」
「――まさか、〈ワンダラー・バックアップ〉自体が、邪魔してる?」
「けっきょく~」
「――うっ」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクは、始末されてしまうのでした」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「ローダン、ホムンク、ミュータント部隊一行は~」
「転送機で、〈ワンダラー・バックアップ〉へ到達」
「すぐに、発見されて~」
「激しい戦闘、勃発」
「と」
「ここで~」
「両陣営に分かれて戦う、双子の超能力者」
「ボラムとナーロネ」
「――うっ」
「――うっ」
「相討ち」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「超能力テロリスト、サクオラは~」
「――フィクティヴ転送機で、戦略的撤退だ」
「――ヒュジオトロンも、転送だ」
「なんて、準備を進めます」
「一方」
「フェロン人最高指導者トルトは~」
「力をふりしぼり、寄生生物埋めこみ手術の処置室から、逃走」
「サクオラを、追って~」
「――逃がすかっ」
「フィクティヴ転送機の、転送場に飛びこむのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波王国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
2504 . Leo Lukas / Die Hypersenke / ハイパー沼
2505 . Arndt Ellmer / In der Halbspur-Domäne / 半空間シュプール領域にて
□ Perry Rhodan-Heft 2501話「周波王国」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2501.html ]
「少し、整理しておきましょう」
「117年前――」
「アルコン人、アトランは~」
「レムール人の恒星転送機網を、経由して~」
「銀河系からハンガイ銀河へ、到達しようと、していました」
「途上」
「銀河間虚空の恒星転送機〈グルヴァー・デュオ〉――」
「そのご近所に、ひょんなことから出現していた、小星団オレラナ」
「で」
「小星団オレラナには~」
「隠居中のアンドゥリー種族が、いたのです」
「アンドゥリー種族――」
「10万5000年前には、超知性体エスタルトゥの補助種族」
「〈力の球形体〉エスタルトゥの、一銀河ジオン・ゾムでご奉仕活動」
「やがて、疲れて、暇乞い」
「お暇をいただき、隠遁生活へ」
「小星団オレラナに、星間転送システム〈メゾポート網〉を、建設し~」
「同族の現地商売人種族テロモンに、利用を認めたのです」
「また」
「同じ、117年前――」
「ペリー・ローダンは~」
「レムール人の恒星転送機〈カラグ恒星12面体〉の近くで~」
「レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》を、発見」
「当時」
「巨大建機《ツォイト80》は~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の手にありました」
「ローダンは、自分がレムール人の正当後継者と主張することで~」
「巨大建機《ツォイト80》を、入手」
「アトランは、ハンガイ銀河への最後の行程を~」
「巨大建機《ツォイト80》の犠牲のもとに、跳躍するのです」
「で」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の拠点の名前が~」
「アンドゥリー=アファヌル」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「アンドゥリー種族と同一か、その子孫ではないか」
「とか、当時、推測されていました」
「まあ」
「117年前の話ですが」
新銀河暦1463年、球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンのもとへ~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族1体が、出現」
「――わたしは、アリエル・モトリフィスです」
「――助けてください」
「さらに」
「――あなたと、お付き2名様まで、拠点惑星に招待します」
「――拠点惑星は、星系アンドゥリー=アファヌルの、惑星マルカヌです」
「なんて、会話中」
「――!」
「――敵襲?」
「周波王国の浮遊戦車3台とロボット部隊が、突撃してきますが~」
「――監視部隊とグッキーが、迅速撃退?」
「で」
「ローダンは~」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、イホ・トロトを、伴い~」
「惑星マルカヌへ、おもむくことに」
「と」
「その前に~」
「アリエル・モトリフィスは~」
「――保安のために~」
「――星系ソルへに通じる搬送筒は、閉鎖しておきましょう」
「……」
「ローダン、思うに」
「――搬送筒を抜けたら、隣の駅っていうのは~」
「――〈無限への架け橋〉に、似てるかも」
「アリエル・モトリフィス、説明して曰く」
「――この搬送は~」
「――超空間の上位媒体を抜けるのです」
「アリエル・モトリフィス、さらに、説明して曰く」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「――7万5000年前に~」
「――はじめて放置されたポリポート駅を、発見したのです」
「――こーんな超技術だとは、思ってもみなかったのですが」
「――ポリポート駅網は、少なくとも11の銀河に、広がっています」
「――アンドロメダ銀河にも、22駅」
「――銀河系にも、3駅」
「――でも~」
「――銀河系の3駅のうち2駅は、行方不明なのです」
「行方不明のひとつは~」
「太古レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》」
「に、搭載されていたわけで」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族が発見した時には~」
「――ポリポート駅の多くは、すでに、多かれ少なかれ、壊れていて~」
「――多くの経路が、袋小路になっているのです」
「――遠い過去、どんな理由で破壊されたのかは~」
「――ぜんぜん、わかっていません」
「――遠い過去、ポリポート駅網を建設したのはアンスリアン人ですが~」
「――たぶん、滅亡したのでは、て感じです」
「アリエル・モトリフィス、その上、説明して曰く」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は、偶然発見したのですが~」
「――ポリポート駅網には~」
「――クラスA制御装置が、150基」
「――クラスB制御装置が、1基」
「――伝説のクラスC制御装置は~」
「――完全無敵の制御機能を有しているとか、いないとか」
「――伝説なので、見つかっていません」
「――伝説なので、もうあきらめモードです」
「――研究への情熱も、消えてます」
「――種族の活力も、弱まってます」
「――ボクら、ゆっくり衰退モードで」
「――とりあえず、管理だけ、やってます」
惑星マルカヌ――
「ローダンは~」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、イホ・トロトを、伴い~」
「惑星マルカヌへ、到着」
「迎えたのは~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族が、わずかに1名」
「――ようこそ」
「――わたしが、この搬送筒の管理人です」
「やる気のなさが、うかがえます」
「……」
「惑星マルカヌは、海洋惑星」
「搬送筒は、海面に浮かんだプラットフォームに、置かれています」
「惑星の大部分は、海面に浮かぶプラットフォームで埋まっています」
「――ヒトの気配が、しないなあ」
「――惑星は、先住民に優しくなかったのねー」
「――先住民は、みんなずんずん朽ちたか死んだかしたのでしょうな」
「とか、訪問者3名は、勝手な感想」
「どうやら」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「どこかのポリポート駅から、搬送筒を取り外し~」
「惑星マルカヌに、移設したらしい」
「――この搬送筒は~」
「――ポリポート駅網のマップから、消えていて~」
「――見た目は、穴が開いている、みたいな」
「つまり」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「――兵器も戦争も、嫌いなので~」
「――秘密のうちに、ポリポート駅を隠し~」
「――誰も来ないように、したのです」
同じ頃、周波王国の周波トレーサー、カロニス――
「――配下の水素呼吸系科学者連中が?」
「――ポリポート駅網のマップの穴を、発見?」
「――穴に、通路をつないでみた?」
「周波トレーサー、カロニスは、技術を盲信するタイプ」
「――つながったなら、向うに行けるはずっ」
「――出陣だ、オレのダルチュルカ軍団1万200体っ」
「――戦闘候補生も、随行するのだっ」
「――前進っ」
同時刻、惑星マルカヌ――
「ローダン一行は~」
「唯一、居住者がいる海上プラットフォームに、到着」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の議事堂で~」
「――ようこそ」
「歓迎を、うけていました」
「……」
「搬送筒のある、海上プラットフォームでは~」
「――!」
「周波トレーサー、カロニスが、いぶかしげ」
「――なぜ、防衛隊のひとつもいない?」
「たった1名の管理人は~」
「――ひー」
「戦闘候補生が、ばっさり」
「で」
「周囲をエネルギー探知すると~」
「住民がいるプラットフォームは、ひとつだけ」
「――進撃だっ」
「――どどーん」
「――ひー」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族に、死者多数」
「……」
「ローダン一行は~」
「――どどどどっ」
「イホ・トロトの活躍で、周波王国浮遊戦車1台を撃破」
「でも」
「――薄いバリアしか、ないんだな」
「――防衛施設、役立たずねー」
「――逃げるしかありませんな」
「――おいこら……起きろ、アリエル・モトリフィスっ」
「ローダン一行は、案内人アリエル・モトリフィスを、連れ~」
「地下迷宮に、逃げこむことに」
惑星マルカヌ――
「周波トレーサー、カロニスは~」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の議長を、捕獲?」
「――ここに、連行しろっ」
「――拷問してやるっ」
「――〈パラロクス武器庫〉の情報を、吐かせてやるっ」
「嬉しそうです」
「が」
「――議長に、逃げられた?」
「――議長は、他の生存者を全員解放して?」
「――何か妙な手段で、逃げてる?」
「――手段のことを……〈非物質化光線〉とか〈失踪〉とか?」
「――だから、何が起こっているのだっ」
「配下のダルチュルカ軍団は、それ以降、ひとりの捕虜も捕獲できず」
「周波トレーサー、カロニスは~」
「――オレが、行くっ」
「〈パラ忍び足〉能力で、前線に忍びより~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族ひとりの背後へと」
「――(そーっ)」
「麻痺銃を構え、近づいていくのでした」
惑星マルカヌ――
「ローダン一行は、案内人アリエル・モトリフィスを、連れ~」
「さらに、地下へ」
「……」
「ところで」
「前回、ローダンたちが、土星のポリポート駅で傍受した~」
「人類植民地星系スターダストからの救難信号」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族も、傍受していました」
「でも」
「――ポリポート駅って、自由につなげるわけでもないんです」
「とかいう」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
物語は、普通に続く。
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d-information ◆ 573 [不定期刊] 2009/07/27
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
35 . Timothy Stahl / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . Alexander Huiskes / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体、西暦22世紀が舞台の企画物ヘフト・シリーズ。
売行き不振から、36話でシリーズ終了。
□ Perry Rhodan-Action 35話「標的ヒュジオトロン」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/11.html ]
西暦2169年7月、星系ヴェガ――
「超能力テロリスト、サクオラの陰謀で~」
「サクオラ配下の〈黒部隊〉は、暴れるし~」
「手引きされた、スプリンガー艦隊は、侵攻してくるし~」
「いろいろ、凄い状況」
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは~」
「――オレ、超能力テロリスト、サクオラに操られてた?」
「――操られて、太陽系艦隊に、撤退命令を?」
「絶望しているところへ、登場した、ホムンクが~」
「サクオラの影響から遮蔽、してくれたので~」
「ローダンは~」
「――フェロル防衛艦隊司令、デールジェンっ」
「――このローダンが、指揮を執ってくれようっ」
「星系ヴェガに侵入してきたスプリンガー艦隊に~」
「――反撃っ」
「スプリンガー艦隊の転子状船は、ほぼ壊滅」
「族長フォルタン・クレトスタ座乗の《クレトXII》も~」
「――ばーん」
星系ヴェガ小惑星帯、秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「超能力テロリスト、サクオラが~」
「細胞シャワー装置、ヒュジオトロンを、稼働させたので~」
「――ごごっ」
「ヒュジオトロン、灼熱」
「快晴だった、ステーションの空は~」
「乱雲渦巻く、クライマックスの感じに」
「そんな、〈ワンダラー・バックアップ〉」
「……」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクは~」
「昆虫系メルラ=メルクァ種族」
「サクオラ一味の、首席科学者」
「――ヒュジオトロン実験の被験体に、自分もなりたい」
「――ひゅーん」
「――かさかさ」
「プラスチック製になって、装置から出てきたという」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「機械都市の一角で~」
「――のっそり」
「見慣れないロボットが~」
「――ぴぴぴ」
「発見したのは~」
「サクオラの子分、超能力者ウラジミール・イリヤキンの、なれの果て」
「前回、ヒュジオトロン実験の被験者に、されて~」
「左手が、金属化しています」
「見慣れないロボット、曰く」
「――汝あるべからず」
「殺そうと、します」
「超能力者ウラジミール・イリヤキンは、必死で抵抗します」
「が」
「――ばーん」
「――うっ」
「始末されて、しまうのでした」
惑星フェロル――
「ホムンクは~」
「――〈ワンダラー・バックアップ〉へは、転送機で行けるのです」
「サクオラ配下の〈黒部隊〉の面々が~」
「機器類を運びだそうとしているところを、発見」
「――超能力者ひとりを捕獲して、転送機のコトを問い詰めましょう」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「サクオラは~」
「身柄拘束中のフェロン人最高指導者トルトの様子を、見てみたり」
「――頭蓋に、寄生生物を埋めこんでやったが~」
「――どんな具合かな?」
「――む」
「あまり、見栄えは良くない、らしい」
「――そういえば、オレたちが陰謀を語り合った、あの頃は……」
「思い出したり、するのでした」
惑星フェロル――
「太陽系帝国ミュータント部隊所属」
「キタイ・イシバシ」
「タコ・カクタ」
「ベティ・タウフリーさん」
「3名は、サクオラ配下の〈黒部隊〉を、殲滅し~」
「――転送機を、手に入れたわっ」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「――かさかさ」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクは~」
「サクオラと、合流」
「……」
「――のっそり」
「見慣れないロボットが~」
「――ぴぴぴ」
「発見したのは~」
「ウリヴァウェ・ムネロサルク」
「見慣れないロボット、曰く」
「――汝あるべからず」
「殺そうと、します」
「超能力テロリスト、サクオラは~」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクを連れ~」
「――テレポートっ」
「超能力で、逃走」
「でも」
「――え?」
「テレポートが、巧くできません」
「――まさか、〈ワンダラー・バックアップ〉自体が、邪魔してる?」
「けっきょく~」
「――うっ」
「ウリヴァウェ・ムネロサルクは、始末されてしまうのでした」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「ローダン、ホムンク、ミュータント部隊一行は~」
「転送機で、〈ワンダラー・バックアップ〉へ到達」
「すぐに、発見されて~」
「激しい戦闘、勃発」
「と」
「ここで~」
「両陣営に分かれて戦う、双子の超能力者」
「ボラムとナーロネ」
「――うっ」
「――うっ」
「相討ち」
秘密ステーション〈ワンダラー・バックアップ〉――
「超能力テロリスト、サクオラは~」
「――フィクティヴ転送機で、戦略的撤退だ」
「――ヒュジオトロンも、転送だ」
「なんて、準備を進めます」
「一方」
「フェロン人最高指導者トルトは~」
「力をふりしぼり、寄生生物埋めこみ手術の処置室から、逃走」
「サクオラを、追って~」
「――逃がすかっ」
「フィクティヴ転送機の、転送場に飛びこむのでした」
□ Perry Rhodan-Heft
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波王国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
2504 . Leo Lukas / Die Hypersenke / ハイパー沼
2505 . Arndt Ellmer / In der Halbspur-Domäne / 半空間シュプール領域にて
□ Perry Rhodan-Heft 2501話「周波王国」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2501.html ]
「少し、整理しておきましょう」
「117年前――」
「アルコン人、アトランは~」
「レムール人の恒星転送機網を、経由して~」
「銀河系からハンガイ銀河へ、到達しようと、していました」
「途上」
「銀河間虚空の恒星転送機〈グルヴァー・デュオ〉――」
「そのご近所に、ひょんなことから出現していた、小星団オレラナ」
「で」
「小星団オレラナには~」
「隠居中のアンドゥリー種族が、いたのです」
「アンドゥリー種族――」
「10万5000年前には、超知性体エスタルトゥの補助種族」
「〈力の球形体〉エスタルトゥの、一銀河ジオン・ゾムでご奉仕活動」
「やがて、疲れて、暇乞い」
「お暇をいただき、隠遁生活へ」
「小星団オレラナに、星間転送システム〈メゾポート網〉を、建設し~」
「同族の現地商売人種族テロモンに、利用を認めたのです」
「また」
「同じ、117年前――」
「ペリー・ローダンは~」
「レムール人の恒星転送機〈カラグ恒星12面体〉の近くで~」
「レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》を、発見」
「当時」
「巨大建機《ツォイト80》は~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の手にありました」
「ローダンは、自分がレムール人の正当後継者と主張することで~」
「巨大建機《ツォイト80》を、入手」
「アトランは、ハンガイ銀河への最後の行程を~」
「巨大建機《ツォイト80》の犠牲のもとに、跳躍するのです」
「で」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の拠点の名前が~」
「アンドゥリー=アファヌル」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「アンドゥリー種族と同一か、その子孫ではないか」
「とか、当時、推測されていました」
「まあ」
「117年前の話ですが」
新銀河暦1463年、球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンのもとへ~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族1体が、出現」
「――わたしは、アリエル・モトリフィスです」
「――助けてください」
「さらに」
「――あなたと、お付き2名様まで、拠点惑星に招待します」
「――拠点惑星は、星系アンドゥリー=アファヌルの、惑星マルカヌです」
「なんて、会話中」
「――!」
「――敵襲?」
「周波王国の浮遊戦車3台とロボット部隊が、突撃してきますが~」
「――監視部隊とグッキーが、迅速撃退?」
「で」
「ローダンは~」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、イホ・トロトを、伴い~」
「惑星マルカヌへ、おもむくことに」
「と」
「その前に~」
「アリエル・モトリフィスは~」
「――保安のために~」
「――星系ソルへに通じる搬送筒は、閉鎖しておきましょう」
「……」
「ローダン、思うに」
「――搬送筒を抜けたら、隣の駅っていうのは~」
「――〈無限への架け橋〉に、似てるかも」
「アリエル・モトリフィス、説明して曰く」
「――この搬送は~」
「――超空間の上位媒体を抜けるのです」
「アリエル・モトリフィス、さらに、説明して曰く」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「――7万5000年前に~」
「――はじめて放置されたポリポート駅を、発見したのです」
「――こーんな超技術だとは、思ってもみなかったのですが」
「――ポリポート駅網は、少なくとも11の銀河に、広がっています」
「――アンドロメダ銀河にも、22駅」
「――銀河系にも、3駅」
「――でも~」
「――銀河系の3駅のうち2駅は、行方不明なのです」
「行方不明のひとつは~」
「太古レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》」
「に、搭載されていたわけで」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族が発見した時には~」
「――ポリポート駅の多くは、すでに、多かれ少なかれ、壊れていて~」
「――多くの経路が、袋小路になっているのです」
「――遠い過去、どんな理由で破壊されたのかは~」
「――ぜんぜん、わかっていません」
「――遠い過去、ポリポート駅網を建設したのはアンスリアン人ですが~」
「――たぶん、滅亡したのでは、て感じです」
「アリエル・モトリフィス、その上、説明して曰く」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は、偶然発見したのですが~」
「――ポリポート駅網には~」
「――クラスA制御装置が、150基」
「――クラスB制御装置が、1基」
「――伝説のクラスC制御装置は~」
「――完全無敵の制御機能を有しているとか、いないとか」
「――伝説なので、見つかっていません」
「――伝説なので、もうあきらめモードです」
「――研究への情熱も、消えてます」
「――種族の活力も、弱まってます」
「――ボクら、ゆっくり衰退モードで」
「――とりあえず、管理だけ、やってます」
惑星マルカヌ――
「ローダンは~」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、イホ・トロトを、伴い~」
「惑星マルカヌへ、到着」
「迎えたのは~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族が、わずかに1名」
「――ようこそ」
「――わたしが、この搬送筒の管理人です」
「やる気のなさが、うかがえます」
「……」
「惑星マルカヌは、海洋惑星」
「搬送筒は、海面に浮かんだプラットフォームに、置かれています」
「惑星の大部分は、海面に浮かぶプラットフォームで埋まっています」
「――ヒトの気配が、しないなあ」
「――惑星は、先住民に優しくなかったのねー」
「――先住民は、みんなずんずん朽ちたか死んだかしたのでしょうな」
「とか、訪問者3名は、勝手な感想」
「どうやら」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「どこかのポリポート駅から、搬送筒を取り外し~」
「惑星マルカヌに、移設したらしい」
「――この搬送筒は~」
「――ポリポート駅網のマップから、消えていて~」
「――見た目は、穴が開いている、みたいな」
「つまり」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は~」
「――兵器も戦争も、嫌いなので~」
「――秘密のうちに、ポリポート駅を隠し~」
「――誰も来ないように、したのです」
同じ頃、周波王国の周波トレーサー、カロニス――
「――配下の水素呼吸系科学者連中が?」
「――ポリポート駅網のマップの穴を、発見?」
「――穴に、通路をつないでみた?」
「周波トレーサー、カロニスは、技術を盲信するタイプ」
「――つながったなら、向うに行けるはずっ」
「――出陣だ、オレのダルチュルカ軍団1万200体っ」
「――戦闘候補生も、随行するのだっ」
「――前進っ」
同時刻、惑星マルカヌ――
「ローダン一行は~」
「唯一、居住者がいる海上プラットフォームに、到着」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の議事堂で~」
「――ようこそ」
「歓迎を、うけていました」
「……」
「搬送筒のある、海上プラットフォームでは~」
「――!」
「周波トレーサー、カロニスが、いぶかしげ」
「――なぜ、防衛隊のひとつもいない?」
「たった1名の管理人は~」
「――ひー」
「戦闘候補生が、ばっさり」
「で」
「周囲をエネルギー探知すると~」
「住民がいるプラットフォームは、ひとつだけ」
「――進撃だっ」
「――どどーん」
「――ひー」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族に、死者多数」
「……」
「ローダン一行は~」
「――どどどどっ」
「イホ・トロトの活躍で、周波王国浮遊戦車1台を撃破」
「でも」
「――薄いバリアしか、ないんだな」
「――防衛施設、役立たずねー」
「――逃げるしかありませんな」
「――おいこら……起きろ、アリエル・モトリフィスっ」
「ローダン一行は、案内人アリエル・モトリフィスを、連れ~」
「地下迷宮に、逃げこむことに」
惑星マルカヌ――
「周波トレーサー、カロニスは~」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族の議長を、捕獲?」
「――ここに、連行しろっ」
「――拷問してやるっ」
「――〈パラロクス武器庫〉の情報を、吐かせてやるっ」
「嬉しそうです」
「が」
「――議長に、逃げられた?」
「――議長は、他の生存者を全員解放して?」
「――何か妙な手段で、逃げてる?」
「――手段のことを……〈非物質化光線〉とか〈失踪〉とか?」
「――だから、何が起こっているのだっ」
「配下のダルチュルカ軍団は、それ以降、ひとりの捕虜も捕獲できず」
「周波トレーサー、カロニスは~」
「――オレが、行くっ」
「〈パラ忍び足〉能力で、前線に忍びより~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族ひとりの背後へと」
「――(そーっ)」
「麻痺銃を構え、近づいていくのでした」
惑星マルカヌ――
「ローダン一行は、案内人アリエル・モトリフィスを、連れ~」
「さらに、地下へ」
「……」
「ところで」
「前回、ローダンたちが、土星のポリポート駅で傍受した~」
「人類植民地星系スターダストからの救難信号」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族も、傍受していました」
「でも」
「――ポリポート駅って、自由につなげるわけでもないんです」
「とかいう」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
物語は、普通に続く。
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d-information ◆ 573 [不定期刊] 2009/07/27
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波王国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
2504 . Leo Lukas / Die Hypersenke / ハイパー沼
□ Perry Rhodan-Heft 2500話「サターン計画」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2500.html ]
人工惑星ワンダラー――
「超知性体〈それ〉は~」
「ホムンクに、曰く」
「――人類の暦で100年以上、平和が続いたが、のー」
「――それも、終わりで、のー」
「――連中の尻をはたいて、ワシも助けてもらわんと、のー」
「――アヤツのところに、ヒントを、届けに行ってくれんか、のー」
「――アヤツは、大事な決断を下さんと、のー」
「――アヤツの種族の命運も、掛かっておるし、のー」
新銀河暦1463年1月3日、銀河系、星系ソル――
「終末戦隊〈反逆者〉を撃退してから、116年」
「いろいろなコトが、ありました」
「でも」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「細胞活性装置のおかげで、不死」
「自由テラナー連盟政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――デロリアン産んでから、齢とらないのよねー」
「とか、主張して」
「気の長いおつきあい、継続中」
「――見せたいモノが、あるんだ」
「――期待なんて、してないんだからね」
「なんて」
「ふたりは、土星へ向かう」
土星衛星軌道――
「見せたいモノ、とは~」
「土星の環に隠してある、琥珀色の宇宙ステーション」
「――コードネームは、《ガリレオ》?」
「さしわたしは、2500m以上」
「形は、かなり複雑です」
「たとえる、なら~」
「角皿2枚を、向かい合わせに貼りあわせ~」
「縁をぐるっと噛みちぎって、歯形でギザギザに」
「皿の中央に、穴を開ける」
「穴の直径は1.5km」
「穴をのぞくと~」
「ペイルブルーに輝く管4本が、宙に浮いている」
「ちなみに、琥珀色の素材の正体は、不明」
「――60年くらい前に?」
「――銀河系ノースサイドの恒星ラシュ=12a周回軌道で、発見して?」
「――持ち主ががいないのを、良いことに?」
「――こっそり、運んできて?」
「――こっそり、調査していた?」
「――何で、そんなこと?」
「……」
「117年前――」
「球状星団オメガ・ケンタウリで、ローダンが発見して~」
「すぐに、アトランが壊してしまった~」
「太古レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》」
「発見当時~」
「巨大建機《ツォイト80》を、不法占拠していたのが~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族」
「巨大建機《ツォイト80》にあった、原理不明の〈搬送駅〉」
「――コードネーム《ガリレオ》は、その〈搬送駅〉に似てる?」
「――ポリポート駅と、命名してみた?」
「――使い方がわかれば、銀河間移動なんか超簡単、かもしれない?」
「――それが……サターン計画?」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「サターン計画責任者、ミルトン・デビーア博士」
「身長2m」
「クリーム色のポロシャツに、半ズボン」
「ひょろんと細い生白い脚は、スネ毛もひょろひょろ」
「ロビンソン・クルーソー風――つまり、お手製――な、革サンダル」
「初対面の、素直な感想は~」
「――昔のテニスプレイヤー?」
「――近所の大きなお友達?」
「性格は、いたってフツーのヒトっぽい」
「――感情移入能力を発揮する、首席科学者?」
「――めずらしー」
「ひどい言われよう、です」
「そんな」
「ミルトン・デビーア博士、曰く」
「――動く感じに、なってきたので~」
「――最初の通電試験に、お越しいただいたのです」
「ポリポート駅を貫く4本の搬送筒――長さ500m――の1本を、抜けて~」
「ポリポート駅中央の、荷捌場へ」
「スイッチを、入れると~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族1体が、出現」
「〈力強き者〉の言語で、語ります」
「――わたしは、テルス・リチャージです」
「――ポリポート駅網は、アンスリアン人が建設しました」
「――アンスリアン人は、8万年前に滅亡しました」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は、それを引き継いだのです」
「――ポリポート駅は、幾多の銀河を結び~」
「――すべての種族の平和な通商のため、開かれています」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「モンドラ・ダイアモンドさん、率直に主張して曰く」
「――期待しないで、良かったかも」
「――うさんくさい、わねー」
「――ポリポート駅《ガリレオ》は、即刻・破壊よっ」
「あんまり過激な発言に、じっくり相互理解を深めたいところ」
「ですが」
「議論する余裕は、もうないのでした」
「いきなり」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族から~」
「通信ひとつ」
「――周波王国の命をうけたダルチュルカ軍団がっ」
「――ポリポート駅を、いくつも征服してるのですっ」
「――助けてくださいっ」
「さらに」
「続いて傍受した、通信ひとつ」
「――こちらは、周波王国の周波トレーサー、カムシュであるっ」
「――ポリポート駅《パアランチュア》に、告ぐっ」
「――降伏せよっ」
「その上」
「続いて捕捉した、通信――〈力強き者〉の言語で――がひとつ」
「――こちら、星系スターダスト」
「――執政官ホイッスラーの名代、このスチュアート・レクサが~」
「――通信を受信したヒトに、救援を要請する」
「――星系スターダストのポリポート駅《ネオ=オリンプ》に~」
「――周波王国の侵攻が、迫っている」
「――救援を、請うっ」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「――期待しないのは、正解だったかも」
「――星系内部にいきなり敵、はマズイわよねー」
「でも」
「星系スターダストは~」
「所在する銀河も、不明ながら~」
「人類8億人が移住した、植民星系」
「――見捨てるのも、マズイわよねー」
「――ポリポート駅《ガリレオ》、即刻・破壊は、もう無理ねー」
「なんて」
「場が緊張した、その時」
「いきなり」
「超知性体〈それ〉の使者、ホムンク到着」
「ところで」
「以前によく来ていた、使者ロト・ケレーテは、どうしたのでしょう」
「自殺した……とかいう噂を聞くも、定かならず」
「ま、それはそれとして」
「ローダンとしては、尋ねたいこと、山のごとし」
「――この事態は、いったい何なのだ?」
「詰めより、ますが~」
「ホムンク、ローダンの問いには無回答」
「勝手に語りはじめて、曰く」
「――テラナーは、ポリポート駅網を、悪人に渡すべからず」
「――だって、敗北は、弾圧または滅亡をもたらすから」
「――というか」
「――キミが征服するのだ、ポリポート駅網をっ」
「――超知性体〈それ〉の助力は、アテにすべからず」
「――だって、超知性体〈それ〉は〈ファー・アウェイ〉の対策で、手一杯」
「――というか」
「――がんばれー」
「――以上です」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「高次なヒトの言葉は、いつでも傲岸不遜」
「――怒る気力も、ないよなあ」
「なんて」
「議論が、スルスル横滑りしていく、その時」
「いきなり」
「――《ガリレオ》内に、周波王国部隊が、出現?」
「……」
「ポリポート駅《イタフォル》から~」
「ポリポート駅《キィルフォルク》=《ガリレオ》へ」
「――征服だ」
「進軍してきたダルチュルカ軍団を、率いるのは~」
「周波トレーサー、シンナフォック」
「身長2m、濃い肌色、針金みたいな体格」
「頭に、弁髪のようなモノ、生えてます」
「なんでも~」
「ハイパー物理学的抵抗が増大してから、伸びはじめたという~」
「不思議にして、誇りある弁髪、なのです」
「――征服だ」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「戦闘候補生スクルプティスを、伴い~」
「――わはは……蛮族、恐るるに足らずっ」
「でも」
「テラナーを、舐めてはいけません」
「まず」
「ミルトン・デビーア博士は~」
「――博士、そんなことしたら、機器が破損……あ」
「――ぶちっ」
「ポリポート駅《ガリレオ》の全スイッチを、いきなり切断」
「当面、敵の増援はありません」
「で」
「――迎え撃てっ」
「――ばーん」
「――どどーん」
「ダルチュルカ軍団、壊滅」
「さらに」
「――わは……あれ?」
「――吾輩の弁髪が、とれた?」
「――ひーっ」
「そんな、周波トレーサー、シンナフォックのもとへ~」
「モンドラ・ダイアモンドさんが~」
「ラオソール種族2体を、ともない、強襲」
「――がしっ」
「捕獲成功」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「周波トレーサー、シンナフォックは、ひたすら傲岸不遜」
「尋問、しても~」
「――わはは……臭い蛮族が、ぬーぬー鳴いておるわ」
「テラナーがポリポート駅の超技術を使いこなせない、と知ると~」
「――わはは……臭い猿は、タマネギでも剥いておれ」
「てな、次第で」
「マウスビーバー、グッキーの出番」
「――テレパシーで、探ってやるっ」
「――むん……あれ?」
「――思考が、読めないよー」
「と、いうのも」
「――わはは……吾輩に、超能力は通じないぞよ」
「尋問は、難航」
「でも」
「イイ気に、なれば~」
「周波トレーサー、シンナフォックだって、口も滑らせます」
「――わはは……」
「――ポリポート駅網争奪戦に、参加したなら~」
「――いかなる宇宙の謎に、触れるコトに、なるのか~」
「――臭い猿たちは、なーんにも、わかっておらぬのだ」
「こういう態度、なので~」
「手術で、頭の中をのぞいてしまいましょう」
「――なんだろう、この小球体?」
「で」
「――わは……あれ?」
「――吾輩の〈帰納細胞〉が、とられた?」
「――ひーっ」
「周波トレーサーが、脳に埋めこむ〈帰納細胞〉には~」
「シントロニクス級の計算能力、があって~」
「反応速度・加速、の効果も、あるようです」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「――破損機器は、勝手に自動修復、してますねー」
「――自動修復が、完了したら?」
「――ダルチュルカ軍団が、また来ますねー」
「とか、議論白熱」
「モンドラ・ダイアモンドさんが~」
「期待しながら、見ていると~」
「――!」
「ローダン、噂の瞬間切替スイッチ、作動」
「――攻撃だ」
「――敵の橋頭堡を、征服してやるのだ」
球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「球状星団M-68は、惑星テラから3万3000光年」
「ローダン率いる、突入部隊は~」
「――攻撃だっ」
「――ばーん」
「――どどーん」
同じ頃――
「捕虜=周波トレーサー、シンナフォックは、かわらず傲岸不遜」
「――わはは……臭い猿の巣は、おさらばじゃ」
「――パラ・ヴェール能力っ」
「隠していた超能力で、脱出成功」
「――ま、待つのにゃっ」
「イスズとヴァンクェロン――見張りのラオソール種族2体――が、追跡」
「そこへ」
「――シンナフォックさま、お逃げくださいっ」
「戦闘候補生スクルプティスが、介入」
「――うっ」
「――うっ」
「ラオソール種族2体と戦闘候補生スクルプティス、相討ち」
「で」
「周波トレーサー、シンナフォック」
「逃走しながら、思うには」
「――わはは……認めてやろうぞ」
「――わはは……この星系は、〈クラス1〉」
「〈クラス1〉とは、周波王国にとって特別、と認められた場所」
「――わはは」
「――ポリポート駅網占領の理由は、なー」
「――ポリポート駅が、なー」
「――〈パラロクス武器庫〉への道を、収めているからで、なー」
「――周波王国は、なー」
「――〈パラロクス武器庫〉を用いて、なー」
「――ポリポート駅がある全銀河を、征服してやるのだ」
「――わははは」
球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「ローダン率いる、突入部隊は~」
「犠牲者100名を出しながらも、占拠完了」
「これにて、ポリポート駅2基を、入手したぞ」
「と、いうか」
「あらためてみれば、ポリポート駅《イタフォル》は、広大」
「ポリポート駅8基分の〈物流センター〉、なのでした」
周波トレーサー、シンナフォック――
「周波トレーサー、シンナフォックは、追跡ソリで逃走しながら~」
「決意を固めて、かく思う」
「――わはは……先刻、奪われた、ポリポート駅《イタフォル》も、奪還だ」
「――わはは……連中の星系の、ポリポート駅《キィルフォルク》も、奪還だ」
「――臭い猿なんて、滅ぼしてやる」
「――DC=ハイライターの部隊を、投入だ」
球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「ローダンのもとへ~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族1体が、出現」
「――わたしは、アリエル・モトリフィスです」
「――助けてください」
「と、期待の眼を、向ける」
「で」
「ローダン、大きく頷いて」
「――まかせろっ」
「――ポリポート駅網は、このローダンが庇護してやるっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
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◆今回のひとこと
期待して、良いのでしょうか。
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d-information ◆ 572 [不定期刊] 2009/07/20
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波王国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
2504 . Leo Lukas / Die Hypersenke / ハイパー沼
□ Perry Rhodan-Heft 2500話「サターン計画」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2500.html ]
人工惑星ワンダラー――
「超知性体〈それ〉は~」
「ホムンクに、曰く」
「――人類の暦で100年以上、平和が続いたが、のー」
「――それも、終わりで、のー」
「――連中の尻をはたいて、ワシも助けてもらわんと、のー」
「――アヤツのところに、ヒントを、届けに行ってくれんか、のー」
「――アヤツは、大事な決断を下さんと、のー」
「――アヤツの種族の命運も、掛かっておるし、のー」
新銀河暦1463年1月3日、銀河系、星系ソル――
「終末戦隊〈反逆者〉を撃退してから、116年」
「いろいろなコトが、ありました」
「でも」
「自由テラナー連盟政庁首席ペリー・ローダンは~」
「細胞活性装置のおかげで、不死」
「自由テラナー連盟政庁次官モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――デロリアン産んでから、齢とらないのよねー」
「とか、主張して」
「気の長いおつきあい、継続中」
「――見せたいモノが、あるんだ」
「――期待なんて、してないんだからね」
「なんて」
「ふたりは、土星へ向かう」
土星衛星軌道――
「見せたいモノ、とは~」
「土星の環に隠してある、琥珀色の宇宙ステーション」
「――コードネームは、《ガリレオ》?」
「さしわたしは、2500m以上」
「形は、かなり複雑です」
「たとえる、なら~」
「角皿2枚を、向かい合わせに貼りあわせ~」
「縁をぐるっと噛みちぎって、歯形でギザギザに」
「皿の中央に、穴を開ける」
「穴の直径は1.5km」
「穴をのぞくと~」
「ペイルブルーに輝く管4本が、宙に浮いている」
「ちなみに、琥珀色の素材の正体は、不明」
「――60年くらい前に?」
「――銀河系ノースサイドの恒星ラシュ=12a周回軌道で、発見して?」
「――持ち主ががいないのを、良いことに?」
「――こっそり、運んできて?」
「――こっそり、調査していた?」
「――何で、そんなこと?」
「……」
「117年前――」
「球状星団オメガ・ケンタウリで、ローダンが発見して~」
「すぐに、アトランが壊してしまった~」
「太古レムール人の恒星転送機建設用・巨大建機《ツォイト80》」
「発見当時~」
「巨大建機《ツォイト80》を、不法占拠していたのが~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族」
「巨大建機《ツォイト80》にあった、原理不明の〈搬送駅〉」
「――コードネーム《ガリレオ》は、その〈搬送駅〉に似てる?」
「――ポリポート駅と、命名してみた?」
「――使い方がわかれば、銀河間移動なんか超簡単、かもしれない?」
「――それが……サターン計画?」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「サターン計画責任者、ミルトン・デビーア博士」
「身長2m」
「クリーム色のポロシャツに、半ズボン」
「ひょろんと細い生白い脚は、スネ毛もひょろひょろ」
「ロビンソン・クルーソー風――つまり、お手製――な、革サンダル」
「初対面の、素直な感想は~」
「――昔のテニスプレイヤー?」
「――近所の大きなお友達?」
「性格は、いたってフツーのヒトっぽい」
「――感情移入能力を発揮する、首席科学者?」
「――めずらしー」
「ひどい言われよう、です」
「そんな」
「ミルトン・デビーア博士、曰く」
「――動く感じに、なってきたので~」
「――最初の通電試験に、お越しいただいたのです」
「ポリポート駅を貫く4本の搬送筒――長さ500m――の1本を、抜けて~」
「ポリポート駅中央の、荷捌場へ」
「スイッチを、入れると~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族1体が、出現」
「〈力強き者〉の言語で、語ります」
「――わたしは、テルス・リチャージです」
「――ポリポート駅網は、アンスリアン人が建設しました」
「――アンスリアン人は、8万年前に滅亡しました」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族は、それを引き継いだのです」
「――ポリポート駅は、幾多の銀河を結び~」
「――すべての種族の平和な通商のため、開かれています」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「モンドラ・ダイアモンドさん、率直に主張して曰く」
「――期待しないで、良かったかも」
「――うさんくさい、わねー」
「――ポリポート駅《ガリレオ》は、即刻・破壊よっ」
「あんまり過激な発言に、じっくり相互理解を深めたいところ」
「ですが」
「議論する余裕は、もうないのでした」
「いきなり」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族から~」
「通信ひとつ」
「――周波王国の命をうけたダルチュルカ軍団がっ」
「――ポリポート駅を、いくつも征服してるのですっ」
「――助けてくださいっ」
「さらに」
「続いて傍受した、通信ひとつ」
「――こちらは、周波王国の周波トレーサー、カムシュであるっ」
「――ポリポート駅《パアランチュア》に、告ぐっ」
「――降伏せよっ」
「その上」
「続いて捕捉した、通信――〈力強き者〉の言語で――がひとつ」
「――こちら、星系スターダスト」
「――執政官ホイッスラーの名代、このスチュアート・レクサが~」
「――通信を受信したヒトに、救援を要請する」
「――星系スターダストのポリポート駅《ネオ=オリンプ》に~」
「――周波王国の侵攻が、迫っている」
「――救援を、請うっ」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「――期待しないのは、正解だったかも」
「――星系内部にいきなり敵、はマズイわよねー」
「でも」
「星系スターダストは~」
「所在する銀河も、不明ながら~」
「人類8億人が移住した、植民星系」
「――見捨てるのも、マズイわよねー」
「――ポリポート駅《ガリレオ》、即刻・破壊は、もう無理ねー」
「なんて」
「場が緊張した、その時」
「いきなり」
「超知性体〈それ〉の使者、ホムンク到着」
「ところで」
「以前によく来ていた、使者ロト・ケレーテは、どうしたのでしょう」
「自殺した……とかいう噂を聞くも、定かならず」
「ま、それはそれとして」
「ローダンとしては、尋ねたいこと、山のごとし」
「――この事態は、いったい何なのだ?」
「詰めより、ますが~」
「ホムンク、ローダンの問いには無回答」
「勝手に語りはじめて、曰く」
「――テラナーは、ポリポート駅網を、悪人に渡すべからず」
「――だって、敗北は、弾圧または滅亡をもたらすから」
「――というか」
「――キミが征服するのだ、ポリポート駅網をっ」
「――超知性体〈それ〉の助力は、アテにすべからず」
「――だって、超知性体〈それ〉は〈ファー・アウェイ〉の対策で、手一杯」
「――というか」
「――がんばれー」
「――以上です」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「高次なヒトの言葉は、いつでも傲岸不遜」
「――怒る気力も、ないよなあ」
「なんて」
「議論が、スルスル横滑りしていく、その時」
「いきなり」
「――《ガリレオ》内に、周波王国部隊が、出現?」
「……」
「ポリポート駅《イタフォル》から~」
「ポリポート駅《キィルフォルク》=《ガリレオ》へ」
「――征服だ」
「進軍してきたダルチュルカ軍団を、率いるのは~」
「周波トレーサー、シンナフォック」
「身長2m、濃い肌色、針金みたいな体格」
「頭に、弁髪のようなモノ、生えてます」
「なんでも~」
「ハイパー物理学的抵抗が増大してから、伸びはじめたという~」
「不思議にして、誇りある弁髪、なのです」
「――征服だ」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「戦闘候補生スクルプティスを、伴い~」
「――わはは……蛮族、恐るるに足らずっ」
「でも」
「テラナーを、舐めてはいけません」
「まず」
「ミルトン・デビーア博士は~」
「――博士、そんなことしたら、機器が破損……あ」
「――ぶちっ」
「ポリポート駅《ガリレオ》の全スイッチを、いきなり切断」
「当面、敵の増援はありません」
「で」
「――迎え撃てっ」
「――ばーん」
「――どどーん」
「ダルチュルカ軍団、壊滅」
「さらに」
「――わは……あれ?」
「――吾輩の弁髪が、とれた?」
「――ひーっ」
「そんな、周波トレーサー、シンナフォックのもとへ~」
「モンドラ・ダイアモンドさんが~」
「ラオソール種族2体を、ともない、強襲」
「――がしっ」
「捕獲成功」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「周波トレーサー、シンナフォックは、ひたすら傲岸不遜」
「尋問、しても~」
「――わはは……臭い蛮族が、ぬーぬー鳴いておるわ」
「テラナーがポリポート駅の超技術を使いこなせない、と知ると~」
「――わはは……臭い猿は、タマネギでも剥いておれ」
「てな、次第で」
「マウスビーバー、グッキーの出番」
「――テレパシーで、探ってやるっ」
「――むん……あれ?」
「――思考が、読めないよー」
「と、いうのも」
「――わはは……吾輩に、超能力は通じないぞよ」
「尋問は、難航」
「でも」
「イイ気に、なれば~」
「周波トレーサー、シンナフォックだって、口も滑らせます」
「――わはは……」
「――ポリポート駅網争奪戦に、参加したなら~」
「――いかなる宇宙の謎に、触れるコトに、なるのか~」
「――臭い猿たちは、なーんにも、わかっておらぬのだ」
「こういう態度、なので~」
「手術で、頭の中をのぞいてしまいましょう」
「――なんだろう、この小球体?」
「で」
「――わは……あれ?」
「――吾輩の〈帰納細胞〉が、とられた?」
「――ひーっ」
「周波トレーサーが、脳に埋めこむ〈帰納細胞〉には~」
「シントロニクス級の計算能力、があって~」
「反応速度・加速、の効果も、あるようです」
土星衛星軌道、ポリポート駅《ガリレオ》――
「――破損機器は、勝手に自動修復、してますねー」
「――自動修復が、完了したら?」
「――ダルチュルカ軍団が、また来ますねー」
「とか、議論白熱」
「モンドラ・ダイアモンドさんが~」
「期待しながら、見ていると~」
「――!」
「ローダン、噂の瞬間切替スイッチ、作動」
「――攻撃だ」
「――敵の橋頭堡を、征服してやるのだ」
球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「球状星団M-68は、惑星テラから3万3000光年」
「ローダン率いる、突入部隊は~」
「――攻撃だっ」
「――ばーん」
「――どどーん」
同じ頃――
「捕虜=周波トレーサー、シンナフォックは、かわらず傲岸不遜」
「――わはは……臭い猿の巣は、おさらばじゃ」
「――パラ・ヴェール能力っ」
「隠していた超能力で、脱出成功」
「――ま、待つのにゃっ」
「イスズとヴァンクェロン――見張りのラオソール種族2体――が、追跡」
「そこへ」
「――シンナフォックさま、お逃げくださいっ」
「戦闘候補生スクルプティスが、介入」
「――うっ」
「――うっ」
「ラオソール種族2体と戦闘候補生スクルプティス、相討ち」
「で」
「周波トレーサー、シンナフォック」
「逃走しながら、思うには」
「――わはは……認めてやろうぞ」
「――わはは……この星系は、〈クラス1〉」
「〈クラス1〉とは、周波王国にとって特別、と認められた場所」
「――わはは」
「――ポリポート駅網占領の理由は、なー」
「――ポリポート駅が、なー」
「――〈パラロクス武器庫〉への道を、収めているからで、なー」
「――周波王国は、なー」
「――〈パラロクス武器庫〉を用いて、なー」
「――ポリポート駅がある全銀河を、征服してやるのだ」
「――わははは」
球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「ローダン率いる、突入部隊は~」
「犠牲者100名を出しながらも、占拠完了」
「これにて、ポリポート駅2基を、入手したぞ」
「と、いうか」
「あらためてみれば、ポリポート駅《イタフォル》は、広大」
「ポリポート駅8基分の〈物流センター〉、なのでした」
周波トレーサー、シンナフォック――
「周波トレーサー、シンナフォックは、追跡ソリで逃走しながら~」
「決意を固めて、かく思う」
「――わはは……先刻、奪われた、ポリポート駅《イタフォル》も、奪還だ」
「――わはは……連中の星系の、ポリポート駅《キィルフォルク》も、奪還だ」
「――臭い猿なんて、滅ぼしてやる」
「――DC=ハイライターの部隊を、投入だ」
球状星団M-68、ポリポート駅《イタフォル》――
「ローダンのもとへ~」
「〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族1体が、出現」
「――わたしは、アリエル・モトリフィスです」
「――助けてください」
「と、期待の眼を、向ける」
「で」
「ローダン、大きく頷いて」
「――まかせろっ」
「――ポリポート駅網は、このローダンが庇護してやるっ」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
期待して、良いのでしょうか。
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d-information ◆ 572 [不定期刊] 2009/07/20
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
34 . Marc A. Herren / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . Timothy Stahl / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . Alexander Huiskes / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体、西暦22世紀が舞台の企画物ヘフト・シリーズ。
売行き不振から、36話でシリーズ終了、とのこと。
□ Perry Rhodan-Action 34話「小惑星の子」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/10.html ]
西暦2169年7月、星系ヴェガ、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは、絶望していました」
「――オレ、超能力テロリスト、サクオラに操られてた?」
「――まだ、操作されている?」
「そこへ出現した、救いの主――ホムンク」
「ホムンクは~」
「一時的に、ローダンを、サクオラの影響から遮蔽して、曰く」
「――サクオラの生い立ちを、語りましょう」
同じ頃、首都トルタの宮殿の別の場所――
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「ローダンを、捜索中」
「――チーフの思考が、見つからないのよ」
「原因は、ホムンクが遮蔽しているから、なのですが」
「……」
「黒部隊――超能力テロリスト、サクオラの配下――は~」
「宮殿に突入した、ところで~」
「――ばーん」
「――どどーん」
「宮殿警護の親衛隊と、衝突」
「激戦・勃発」
「で」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「巻きこまれて、しまうのでした」
過去・西暦2132年、星系ヴェガ――
「小惑星ファルクで~」
「上級採鉱者フェナトルと技術者ガリンタさんは、運命の出会い」
「ちょうど35週間後、息子サクオラが、誕生したという」
過去・西暦2141年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「サクオラ少年は、早熟の天才」
「と、いうのも」
「他人の知恵を、簡単に自分のモノにしてしまう能力を、有しているから」
「でも」
「――能力がバレたら、超能力専門学校に、送られてしまう?」
「――能ある鷹は爪を隠す、のだ」
「と、心に決めます」
「そんな頃」
「――ボクは、ナーロン」
「――ボクは、ボラム」
「双子の兄弟と、知り合います」
過去・西暦2143年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「サクオラは、双子たちの見分けがつきます」
「――両親だって、識別できないのに」
「――すごいや」
過去・西暦2145年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「双子たちは、サクオラに、自分たちの超能力のことを告白」
「ナーロンは、テレキネシス能力者」
「ボラムは、テレパス」
「サクオラは~」
「――これは、ボクらだけの秘密だっ」
「――特訓して、使いこなせるようになるんだっ」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「マルチな超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「――タコ……と?」
「――ボラム?」
「テレパシーで、両名を感知」
「――ふたり共、もう、サクオラ黒部隊の配下ではない?」
「――なら、合流しましょう」
「とか、考えます」
「が」
「サクオラの息のかかった、スプリンガーが~」
「――ばーん」
「宮殿に突入」
「攻撃してきて、それどころでない」
過去・西暦2146年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「サクオラと双子たちの超能力実験」
「――どどどっ」
「ナーロンのテレキネシスのおかげで、地殻に断層が発生」
「サクオラは、地割れに落ちました」
「ところが」
「――!」
「――地中に、人工の環境が?」
「――人工の獣と、人工の昆虫が?」
「しばし、考えて」
「――この発見は、ボクだけの秘密だっ」
「けっきょく~」
「秘密ステーションの存在は、救助隊にも隠しとおしました」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンと、合流」
「――ばーん」
「――どどーん」
「侵入してきた、スプリンガーと戦ったり」
「――ばーん」
「――どどーん」
「宮殿警護の親衛隊を、助けたり」
「――チーフの思考が、見つからないのよ」
「ローダンを、捜索するのです」
過去・西暦2146年から2147年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「双子たちが超能力者である事実が、発覚し~」
「小惑星ファルクから、余所へやられてしまいました」
「サクオラは、あいかわらず能力を隠し~」
「というか、超能力がなくなり~」
「――どうやら、ボクは超能力者というより~」
「――超能力者と親和性がある、ってことなのだ」
「気づきました」
「……」
「サクオラは~」
「それからも、秘密ステーションを探索」
「〈銀河の謎〉の研究書や伝説を、調べたり」
「自分が5次元思考ができる、と気づいたり」
「秘密ステーションにある〈考えただけで操作できる技術〉を、研究したり」
「うまく隠していた、つもりなのですが」
「父親に、バレました」
「が」
「――がんばれよ」
「変に理解のある、父でした」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「戦闘は、激化の一途」
「――!」
「サクオラ配下の超能力者も、加わり~」
「戦局は、さらに分からないことに」
過去・西暦2149年、星系ヴェガ――
「サクオラは、惑星フェロルの士官学校で研鑽を積み~」
「そうしながら」
「可搬型転送機を、こっそり持ちこみ~」
「秘密ステーションを、しばしば極秘裏に訪れていました」
「サクオラは~」
「――ハイパー空間泡の原理?」
「――ボクの秘密ステーションは、ハイパー泡に埋めこんであるのかな?」
「――そこから、発生した拡散放射が?」
「――双子とボクに超能力が発現した、原因とか?」
「で」
「――ボクは、選ばれた人間なのだ」
「――〈銀河の謎〉も、本当はボクのものだったのだ」
「――ペリー・ローダンは、ボクの〈銀河の謎〉を簒奪したのだ」
「行きついて、しまうのでした」
過去・西暦2162年――
「サクオラは、長期出張に出掛けた際に~」
「――メルラ=メルカ種族?」
「――寄生体ピチュス?」
「知り合うのですが」
「――あれ?」
「――超能力者といる時みたいに、頭の中で声が聞こえる」
過去・西暦2163年――
「サクオラは、テラ大使館の大使となり~」
「以後、幾年かけて~」
「――惑星テラの超能力者を、配下にしてやる」
「画策するのでした」
「――ボクの超能力は、また強くなったみたいだ」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「――ベティが、危ない」
「――かっ」
「間一髪」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんを、手にかけようとした~」
「敵超能力者、ハパライネンを先に沈黙させたり」
「……」
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「テレポーター、ナスビトと戦闘中~」
「――テレポートっ……て、ここは一体?」
「描写不可能な感じの場所に、迷いこんで~」
「――テレポートっ」
「なんとか、生還」
「でも」
「テレポーター、ナスビトは、帰ってきませんでした」
惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「ホムンクは~」
「ローダンを、関係者のところに連れていくと~」
「曰く」
「――人工惑星ワンダラーの〈それ〉は~」
「――秘密ステーションのに、安全措置を施しておいたのです」
「――秘密ステーションのヒュジオトロンを、まともに稼働させると~」
「――秘密ステーションは、自壊するのです」
秘密ステーション――
「サクオラは~」
「――ヒュジオトロンを、稼働させるぞ」
「――喜べ、キサマは最初に処置をうけるのだ」
「超能力者イリヤキンは、ヒュジオトロンに入り~」
「生きたまま、出てきた、のですが」
「――!」
「身体の一部が、金属に変容していました」
「つづいて」
「――ごごっ」
「ヒュジオトロン、灼熱」
「ステーションの空は~」
「快晴から乱雲迫る感じに、色を変えていました」
□ Perry Rhodan-Heft
2499 . Uwe Anton / Das Opfer / 犠牲
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波数君主国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
□ Perry Rhodan-Heft 2499話「犠牲」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2499.html ]
新銀河暦1347年11月、ハンガイ銀河、双大都市――
「ペリー・ローダンと、モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――転送機でっ」
「超知性体コルトロクのもとから、双大都市の明るい面へと、戦術的撤退」
「――ハイパー無線信号弾で、目眩ましだっ」
「超知性体コルトロクの注意を、逸らし~」
「――この隙に、〈降格器〉をっ」
「ローダンは、2つの筒状のアンプルみたいなモノを、背嚢から取り出します」
「が」
「用意する間も、なく~」
「――あ」
「2名の居場所は~」
「〈弦特使〉――超知性体コルトロクの使い魔のようなもの――たちに~」
「見つかって、しまいます」
「――転送機でっ」
「超知性体コルトロクの仮の姿、出現」
「双頭生物です」
「一方は、昆虫生物」
「一方は、見目麗しいヒューマノイド」
「で」
「もはや、言葉ひとつ、かけるでなし」
「いきなり」
「ローダンの〈深淵の騎士のオーラ〉を、引き剥がしに掛かります」
「――みょーん」
「ローダンは、自分のオーラなるモノを、はじめて体感したのですが」
「――うわ……オレの〈深淵の騎士のオーラ〉が伸びるっ」
「〈深淵の騎士のオーラ〉は、総力あげて抵抗」
「――みょーん」
「というより」
「持ち主の同意なしには剥がれないよう、出来ています」
「超知性体コルトロクが、力で引いても~」
「――みょーん」
「手詰まり」
「と」
「周囲を、〈弦特使〉たちが、取り囲み~」
「鏡能力を駆使して、ローダンに、星系ソルの光景を見せる」
「超要塞《ヴルタファー》が、星系ソルの〈テラノヴァ・バリア〉を~」
「――どどーん」
「ローダンを心理的に追い詰める作戦、再開です」
「――何を意地になっている、のだね?」
「――〈深淵の騎士のオーラ〉なんて~」
「――コスモクラートが〈深淵の騎士団〉をアレコレするためのモノであろ?」
「――わはは」
「ローダンは、考える」
「――(なんとかしてっ)」
「――(超知性体コルトロクの注意を、逸してっ)」
「――(その隙に、〈降格器〉をっ)」
「モンドラさんは、考える」
「――(そうよっ)」
「――(これだわっ)」
「モンドラさん、ポケットから取り出したのが」
「――タルニー・コルトロクの卵っ」
「取り出した卵を、さしのべると~」
「――ほら、卵っ」
「――割っちゃうわよ、卵っ」
「でも」
「あっさり」
「人質卵は、テレキネシスで取り上げられて」
「超知性体コルトロクは~」
「モンドラさんを心理的に追い詰める反攻作戦、展開」
「――生き別れのご子息の名前は、デロリアンといったな?」
「――吾輩は、ご子息をその腕に返すことも、できるのだがな?」
「――わはは」
「モンドラさんは、考えるまでもなく」
「――拒否よっ」
「ローダンと、モンドラさんと、デロリアンの家族の問題は、複雑怪奇」
「他人に、とやかく言われたくない」
「で」
「超知性体コルトロクは~」
「ローダンの〈深淵の騎士のオーラ〉を、引くことをやめず」
「――みょーん」
「ローダンは、考える」
「――(コイツは、オレから、〈深淵の騎士のオーラ〉を、剥がしたら~)」
「――(あっさり、オレを、殺すんだろーな)」
「――(ならば、これが最後のチャンスっ)」
「超知性体コルトロクが、〈深淵の騎士のオーラ〉を全力で引いた、瞬間」
「――みょみょみょーん」
「ローダンは、〈深淵の騎士のオーラ〉を、手放しました」
「――ぱっちん」
「――うっ」
「超知性体コルトロクは、転倒し~」
「――!」
「暴れる〈深淵の騎士のオーラ〉を逃がさぬように、必死です」
「――うっ」
「ローダンを襲った苦痛は、あたかも心が引き裂かれる、みたいな」
「でも」
「作戦成功」
「超知性体コルトロクは、〈深淵の騎士のオーラ〉に夢中で~」
「ローダンと、モンドラさんなんかは、すでに眼中になし」
「で」
「ローダンは~」
「――〈降格器〉第1弾っ」
「〈降格器〉を構え、アンプルの蓋を、パカっと開放」
「――ぷしゅっ」
「〈降格器〉の正体は~」
「もと〈力強き者〉ヌスコギヌス特製、〈播生素〉のミニアンプル」
「ふりかけた〈播生素〉が効果をあらわすまで、待つこと暫し」
「……」
「憶えて、いるでしょうか」
「超知性体コルトロクの発祥は、7000万年前のセルドラゴン銀河」
「昆虫種族コロゴムと~」
「ヒューマノイド種族アウペル・コモは~」
「〈秩序の勢力〉コスモクラートの介入で、対立の時代に終止符」
「和平会議の会場に~」
「平和を仲介するポテンシャル場――材料は〈播生素〉――が設置されたり」
「そこが~」
「〈暗黒のエレメント〉に襲撃されたり」
「で」
「昆虫種族コロゴムと、ヒューマノイド種族アウペル・コモ」
「ポジティヴな〈播生素〉と、ネガティヴな〈暗黒量子〉」
「相対する2成分を内包した、ポテンシャル場=コルトロクは~」
「相対する2成分を内包するがゆえに、進化を続け~」
「相対する2成分を内包するがゆえに、超知性体となり~」
「オカシな道を、歩んできたのでした」
「……」
「かくして、現在」
「直接ふりかけた、〈播生素〉は~」
「超知性体コルトロクが内包する、相矛盾する要素をつなぐニカワを中和し~」
「――な、内部分裂ー」
「高次存在=不死の超知性体コルトロクを~」
「低次存在=不死でない階梯の存在に、引き下ろしたのでした」
「――カササ(人間……美味い?)」
「――さ、殺虫剤をっ」
「コルトロクが、内部分裂したモノ同士で戦っている、うちに~」
「ローダンは~」
「――〈降格器〉第2弾っ」
「〈降格器〉を構え、アンプルの中身を直接コルトロクに」
「――ぷしゅっ」
「この時」
「ローダンは、通常兵器を手にして、コルトロクを撃つかまえ」
「が」
「撃つまでも、ありませんでした」
「――ぶ、分裂ー」
「超知性体コルトロクの化身が~」
「――ぷっつり」
「2体に、分かれました」
「一方は、昆虫種族コロゴム」
「一方は、ヒューマノイド種族アウペル・コモ」
「昆虫種族コロゴムは~」
「――カササ(人間……美味い?)」
「――ひー」
「――むしゃむしゃ」
「残ったのは~」
「――カササ(人間……美味しかったよー)」
「無数の這いまわるコロゴム昆虫と、集合意識だけ」
「で」
「吹き上がるプシ嵐」
「――ごーっ」
「ローダンは~」
「プシ嵐にはためく〈深淵の騎士のオーラ〉を、再度装着しようとします」
「でも」
「――う、上手く着れないっ」
「もたもた、しているうちに~」
「――あ」
「〈深淵の騎士のオーラ〉は、彼方に吹き飛ばされ~」
「――ごーっ」
「プシ嵐は、やみました」
ハンガイ銀河、双大都市――
「かくして」
「超知性体コルトロクは、死を迎えました」
「が」
「ペリー・ローダンにとって、問題はまだ残ったまま」
「周囲を取り囲んだ〈弦特使〉たちは、硬直して動かない」
「でも」
「鏡能力は健在で、ローダンに、星系ソルの光景を見せつける」
「超要塞《ヴルタファー》が、星系ソルの〈テラノヴァ・バリア〉を~」
「――どどーん」
「ローダンとしては、やめさせたい」
「でも」
「唯一、撤退を命令できる超知性体コルトロクは、すでにこの世のモノでなし」
「そこで」
「ローダンは、無謀なことを、思いつき」
「無数の這いまわるコロゴム昆虫の群体の中に、突入してみたり」
「コロゴム昆虫の群体は~」
「――カササ(コレも……美味しい?)」
「ローダンの宇宙服の上から、タカってくる」
「――カササコリコリ(コレ……固いよ?)」
「その時、奇蹟がおきました」
「もともと」
「超知性体コルトロクは、昆虫種族コロゴムとヒューマノイドで出来ています」
「ローダンが、ヒューマノイドの位置に、はまり~」
「超知性体コルトロクの残滓と、精神的なフィードバック」
「一瞬だけ」
「超知性体コルトロクのようなものが、新生し~」
「――星系ソル攻撃は、即刻中止だっ」
「――全軍、撤退っ」
「短い命令を、超要塞《ヴルタファー》に発して、消えたという」
銀河系、自由テラナー連盟、星系ソル――
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「超要塞《ヴルタファー》+〈反逆タンク〉26万隻の、襲来に~」
「――〈テラノヴァGS〉は、操業全開っ」
「――〈テラノヴァ・バリア〉で、防ぎきるのだっ」
「で」
「自分も、グローバリストに志願すると~」
「〈テラノヴァGS〉で、魂の熱い鼓動・全開」
「それでも、〈テラノヴァ・バリア〉を、支えます」
「――うおーっ」
「生命を、すりへらして~」
「もう限界」
「当然、周囲のグローバリストたちも~」
「――ぅぉーっ」
「もう限界」
「魂の鼓動を中継する、意識部品〈バッテリー〉も~」
「もう限界」
「……」
「ついに」
「――ぱーん」
「〈テラノヴァ・バリア〉、崩壊」
「――終わった……」
「でも」
「――敵の、進軍も?」
「――惑星の、被害も?」
「――皆無?」
「――えーと?」
「――つまり……助かったの?」
「レジナルド・ブルは~」
「信じられない思いで、政庁に戻るのでした」
ハンガイ銀河、双大都市――
「〈弦特使〉たちの鏡能力は健在で、星系ソルの光景を見せつづける」
「超要塞《ヴルタファー》と〈反逆タンク〉が、攻撃を中止し~」
「星系ソルの周囲から、消えて」
「――やったぜ」
「ローダンは、ほっと一息つく間もなく」
「宇宙服の上から、タカってくるコロゴム昆虫が」
「――カササコリコリ(コレ……固い)」
「――ゴリっ(コレ……あ……噛み砕けるかも)」
「危機的状況です」
「そこで」
「モンドラさんは、考える」
「――(そうよっ)」
「――(これだわっ)」
「モンドラさん、ポケットから取り出したのが」
「――タルニー・コルトロクの卵の残りっ」
「すべて、投擲すると~」
「――カササ(コレ……食べ物)?」
「コロゴム昆虫は、ローダンを離れ、卵を食す」
「その隙に」
「ローダンとモンドラさんは、宇宙服で上空へ」
「上空から見下ろすと~」
「卵を食し終わった、コロゴム昆虫は、共食いをはじめ~」
「〈弦特使〉たちは、ゆっくりと朽ちはじめ~」
「双大都市も、瓦解をはじめ~」
「――ぐしゃ」
11月22日、ハンガイ銀河、星系ヴァト――
「ローダンと、モンドラさんは~」
「126番目の〈コンタクト森〉経由で~」
「星系ヴァトの〈コンタクト森〉に、到着」
「その際」
「ローダン、思いついて〈コンタクト森〉に曰く」
「――生き残った〈コンタクト森〉だが?」
「――銀河系に定住、してはいかがかな?」
「とても素敵な提案に~」
「〈コンタクト森〉は、ふたつ返事」
「善は急げと、早速に~」
「〈コンタクト森〉船団は、銀河系へと発進していく」
「1番目の〈コンタクト森〉は、ローダンを呼ぶと」
「――転居先の座標を、ソナタだけに教えておくのじゃ」
「――さらばじゃ」
「……」
「ローダンと、モンドラさんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、ようやく帰艦」
「その際」
「モンドラさん、思い出してみるに」
「――そういえば?」
「――超知性体コルトロクが、双大都市で、妙なコト、言ってたような?」
「――この瞬間にもキミが大事に思う生命ひとつを奪った、とか?」
「モンドラさんが、自室に戻ると~」
「――!」
「ペットのミニ象、ノーマンがくったり、なっていたという」
星系ヴァト――
「――資源銀河にされていた、ご近所の銀河すべてから~」
「――終末戦隊〈反逆者〉は、撤退していくみたいですねー」
「――もちろん、ハンガイ銀河からも、撤退ですねー」
「ところが」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の超優秀な探知機器が~」
「――!」
「――未知の超高次元周波帯ポテンシャルが?」
「――星系ヴァトに、接近中?」
「で」
「出現した未知の超高次元周波帯ポテンシャルは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の正面で、停止」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内に、送りこんできたのが~」
「――ローレンス・サヴォワール博士?」
「超存在〈世界賢者〉のアバター、なのでした」
「積もる話が、終わった後で~」
「超存在〈世界賢者〉、曰く」
「――〈平和ドライバー〉に、提案があるのです」
「――ご子息カンティランに、取り次いでください」
「……」
「一方」
「銀河系帰還組の準備は、着々と進み~」
「銀河系へ帰還する艦艇は、順次〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫へ」
「と」
「そんな中~」
「ローレンス・サヴォワール博士――〈世界賢者〉のアバター」
「カンティラン――〈平和ドライバー〉組織のパトロン」
「カムコさん――〈平和ドライバー〉組織の創設母」
「エカトゥス・アティモス殿――もと双頭大佐」
「一同は、ローダンと至急会談を持ちたいとか」
「で」
「カンティラン、父ペリーに向けて曰く」
「――ボクたちの未来のコト、なのです」
「――〈平和ドライバー〉組織は~」
「――〈アーンの光〉が抜けた穴を、〈世界賢者〉で埋め合わせ~」
「――この先も、終末戦隊〈反逆者〉と戦うことに、したいのです」
「――エカトゥス・アティモス殿も、賛同してくれて~」
「――〈平和ドライバー〉拠点星系ロゼラ・ロザドまで同行、なのです」
「父ペリー、としては~」
「――つまり、今生の別れ、ってこと?」
「――そうなのです」
「と」
「そうこう、するうちに~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の発進準備が、完了しました」
「……」
「かくして」
「〈平和ドライバー〉船団+〈世界賢者〉は、おとめ座銀河団へ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、銀河系へ」
「――発進っ」
12月1日、銀河系、星系ソル――
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「途中なにごともなく、星系ソルへ到着」
「長い籠城戦を戦い抜いた惑星テラは、歓喜・熱狂ではちきれんばかり」
「ですが」
「ローダンには、まだ仕事が残っています」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦上に~」
「レジナルド・ブルとホーマー・G・アダムズを、呼び寄せると~」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、タレ=シャルム銀河へ帰るのだ」
「なんて、別れの儀式をとりおこなう」
「と」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の超優秀な探知機器が~」
「――!」
「――惑星テラから〈バッテリー〉が上昇して?」
「――無数の光点に、分かれて?」
「――星系ソル全域に散らばる、グロービストたちのところへ?」
「――はらはらー」
「と」
「そうこう、するうちに~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫から~」
「《ソル》」
「《ジュール・ヴェルヌ》」
「運んでもらった艦艇が、次々離脱」
「で」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「タレ=シャルム銀河の惑星エヴォラクスへ、向かうわけですが」
「ローダンは~」
「まず、以前から行く気でいたアルゴリアン夫妻に、別れの挨拶」
「つづいて」
「ヌスコギヌス率いる、もと異宇宙の〈力強き者〉7名は~」
「――このところの働きが、認められたら~」
「――コスモクラートのところで、また使ってくれるかも」
「――希望を抱いて、同行してみるよー」
「とか、言う」
「さて」
「2000万年前から連れて来た、泥棒種族ラオソール一党は~」
「――惑星テラに、住むにゃ」
「――ワリンジャー・アカデミーの近所に、アジトに良い場所を見つけたにゃ」
「と、地上に降りる」
「かくして」
「ローダンと、モンドラさんが、手をとりあって~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、離艦すると~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「タレ=シャルム銀河の惑星エヴォラクスへ」
「――発進っ」
「――ごごご」
「……」
「ペリー・ローダン、願うには」
「――この平和、100年くらいは、続くかな?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと
犠牲は、オーラなんですね。
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d-information ◆ 571 [不定期刊] 2009/07/13
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◇ペリー・ローダン近況
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Action
[ http://www.perry-action.de/ ]
34 . Marc A. Herren / Kind des Asteroiden / 小惑星の子
35 . Timothy Stahl / Zielpunkt Physiotron / 標的ヒュジオトロン
36 . Alexander Huiskes / Sonnendämmerung / 星々のたそがれ
活劇主体、西暦22世紀が舞台の企画物ヘフト・シリーズ。
売行き不振から、36話でシリーズ終了、とのこと。
□ Perry Rhodan-Action 34話「小惑星の子」
[ http://www.perry-action.de/cgi-bin/heft_zyklus_3.pl/10.html ]
西暦2169年7月、星系ヴェガ、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「連合帝国大執政官ペリー・ローダンは、絶望していました」
「――オレ、超能力テロリスト、サクオラに操られてた?」
「――まだ、操作されている?」
「そこへ出現した、救いの主――ホムンク」
「ホムンクは~」
「一時的に、ローダンを、サクオラの影響から遮蔽して、曰く」
「――サクオラの生い立ちを、語りましょう」
同じ頃、首都トルタの宮殿の別の場所――
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「ローダンを、捜索中」
「――チーフの思考が、見つからないのよ」
「原因は、ホムンクが遮蔽しているから、なのですが」
「……」
「黒部隊――超能力テロリスト、サクオラの配下――は~」
「宮殿に突入した、ところで~」
「――ばーん」
「――どどーん」
「宮殿警護の親衛隊と、衝突」
「激戦・勃発」
「で」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「巻きこまれて、しまうのでした」
過去・西暦2132年、星系ヴェガ――
「小惑星ファルクで~」
「上級採鉱者フェナトルと技術者ガリンタさんは、運命の出会い」
「ちょうど35週間後、息子サクオラが、誕生したという」
過去・西暦2141年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「サクオラ少年は、早熟の天才」
「と、いうのも」
「他人の知恵を、簡単に自分のモノにしてしまう能力を、有しているから」
「でも」
「――能力がバレたら、超能力専門学校に、送られてしまう?」
「――能ある鷹は爪を隠す、のだ」
「と、心に決めます」
「そんな頃」
「――ボクは、ナーロン」
「――ボクは、ボラム」
「双子の兄弟と、知り合います」
過去・西暦2143年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「サクオラは、双子たちの見分けがつきます」
「――両親だって、識別できないのに」
「――すごいや」
過去・西暦2145年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「双子たちは、サクオラに、自分たちの超能力のことを告白」
「ナーロンは、テレキネシス能力者」
「ボラムは、テレパス」
「サクオラは~」
「――これは、ボクらだけの秘密だっ」
「――特訓して、使いこなせるようになるんだっ」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「マルチな超能力者ベティ・タウフリーさんは~」
「――タコ……と?」
「――ボラム?」
「テレパシーで、両名を感知」
「――ふたり共、もう、サクオラ黒部隊の配下ではない?」
「――なら、合流しましょう」
「とか、考えます」
「が」
「サクオラの息のかかった、スプリンガーが~」
「――ばーん」
「宮殿に突入」
「攻撃してきて、それどころでない」
過去・西暦2146年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「サクオラと双子たちの超能力実験」
「――どどどっ」
「ナーロンのテレキネシスのおかげで、地殻に断層が発生」
「サクオラは、地割れに落ちました」
「ところが」
「――!」
「――地中に、人工の環境が?」
「――人工の獣と、人工の昆虫が?」
「しばし、考えて」
「――この発見は、ボクだけの秘密だっ」
「けっきょく~」
「秘密ステーションの存在は、救助隊にも隠しとおしました」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんと~」
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンと、合流」
「――ばーん」
「――どどーん」
「侵入してきた、スプリンガーと戦ったり」
「――ばーん」
「――どどーん」
「宮殿警護の親衛隊を、助けたり」
「――チーフの思考が、見つからないのよ」
「ローダンを、捜索するのです」
過去・西暦2146年から2147年、星系ヴェガ、小惑星ファルク――
「双子たちが超能力者である事実が、発覚し~」
「小惑星ファルクから、余所へやられてしまいました」
「サクオラは、あいかわらず能力を隠し~」
「というか、超能力がなくなり~」
「――どうやら、ボクは超能力者というより~」
「――超能力者と親和性がある、ってことなのだ」
「気づきました」
「……」
「サクオラは~」
「それからも、秘密ステーションを探索」
「〈銀河の謎〉の研究書や伝説を、調べたり」
「自分が5次元思考ができる、と気づいたり」
「秘密ステーションにある〈考えただけで操作できる技術〉を、研究したり」
「うまく隠していた、つもりなのですが」
「父親に、バレました」
「が」
「――がんばれよ」
「変に理解のある、父でした」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「戦闘は、激化の一途」
「――!」
「サクオラ配下の超能力者も、加わり~」
「戦局は、さらに分からないことに」
過去・西暦2149年、星系ヴェガ――
「サクオラは、惑星フェロルの士官学校で研鑽を積み~」
「そうしながら」
「可搬型転送機を、こっそり持ちこみ~」
「秘密ステーションを、しばしば極秘裏に訪れていました」
「サクオラは~」
「――ハイパー空間泡の原理?」
「――ボクの秘密ステーションは、ハイパー泡に埋めこんであるのかな?」
「――そこから、発生した拡散放射が?」
「――双子とボクに超能力が発現した、原因とか?」
「で」
「――ボクは、選ばれた人間なのだ」
「――〈銀河の謎〉も、本当はボクのものだったのだ」
「――ペリー・ローダンは、ボクの〈銀河の謎〉を簒奪したのだ」
「行きついて、しまうのでした」
過去・西暦2162年――
「サクオラは、長期出張に出掛けた際に~」
「――メルラ=メルカ種族?」
「――寄生体ピチュス?」
「知り合うのですが」
「――あれ?」
「――超能力者といる時みたいに、頭の中で声が聞こえる」
過去・西暦2163年――
「サクオラは、テラ大使館の大使となり~」
「以後、幾年かけて~」
「――惑星テラの超能力者を、配下にしてやる」
「画策するのでした」
「――ボクの超能力は、また強くなったみたいだ」
現在、惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「点火能力者、イワン・イワノヴィッチ・ゴラチンは~」
「――ベティが、危ない」
「――かっ」
「間一髪」
「マルチな超能力者、ベティ・タウフリーさんを、手にかけようとした~」
「敵超能力者、ハパライネンを先に沈黙させたり」
「……」
「テレポーター、タコ・カクタは~」
「テレポーター、ナスビトと戦闘中~」
「――テレポートっ……て、ここは一体?」
「描写不可能な感じの場所に、迷いこんで~」
「――テレポートっ」
「なんとか、生還」
「でも」
「テレポーター、ナスビトは、帰ってきませんでした」
惑星フェロル、首都トルタの宮殿――
「ホムンクは~」
「ローダンを、関係者のところに連れていくと~」
「曰く」
「――人工惑星ワンダラーの〈それ〉は~」
「――秘密ステーションのに、安全措置を施しておいたのです」
「――秘密ステーションのヒュジオトロンを、まともに稼働させると~」
「――秘密ステーションは、自壊するのです」
秘密ステーション――
「サクオラは~」
「――ヒュジオトロンを、稼働させるぞ」
「――喜べ、キサマは最初に処置をうけるのだ」
「超能力者イリヤキンは、ヒュジオトロンに入り~」
「生きたまま、出てきた、のですが」
「――!」
「身体の一部が、金属に変容していました」
「つづいて」
「――ごごっ」
「ヒュジオトロン、灼熱」
「ステーションの空は~」
「快晴から乱雲迫る感じに、色を変えていました」
□ Perry Rhodan-Heft
2499 . Uwe Anton / Das Opfer / 犠牲
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波数君主国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館宇宙船にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
□ Perry Rhodan-Heft 2499話「犠牲」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2499.html ]
新銀河暦1347年11月、ハンガイ銀河、双大都市――
「ペリー・ローダンと、モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――転送機でっ」
「超知性体コルトロクのもとから、双大都市の明るい面へと、戦術的撤退」
「――ハイパー無線信号弾で、目眩ましだっ」
「超知性体コルトロクの注意を、逸らし~」
「――この隙に、〈降格器〉をっ」
「ローダンは、2つの筒状のアンプルみたいなモノを、背嚢から取り出します」
「が」
「用意する間も、なく~」
「――あ」
「2名の居場所は~」
「〈弦特使〉――超知性体コルトロクの使い魔のようなもの――たちに~」
「見つかって、しまいます」
「――転送機でっ」
「超知性体コルトロクの仮の姿、出現」
「双頭生物です」
「一方は、昆虫生物」
「一方は、見目麗しいヒューマノイド」
「で」
「もはや、言葉ひとつ、かけるでなし」
「いきなり」
「ローダンの〈深淵の騎士のオーラ〉を、引き剥がしに掛かります」
「――みょーん」
「ローダンは、自分のオーラなるモノを、はじめて体感したのですが」
「――うわ……オレの〈深淵の騎士のオーラ〉が伸びるっ」
「〈深淵の騎士のオーラ〉は、総力あげて抵抗」
「――みょーん」
「というより」
「持ち主の同意なしには剥がれないよう、出来ています」
「超知性体コルトロクが、力で引いても~」
「――みょーん」
「手詰まり」
「と」
「周囲を、〈弦特使〉たちが、取り囲み~」
「鏡能力を駆使して、ローダンに、星系ソルの光景を見せる」
「超要塞《ヴルタファー》が、星系ソルの〈テラノヴァ・バリア〉を~」
「――どどーん」
「ローダンを心理的に追い詰める作戦、再開です」
「――何を意地になっている、のだね?」
「――〈深淵の騎士のオーラ〉なんて~」
「――コスモクラートが〈深淵の騎士団〉をアレコレするためのモノであろ?」
「――わはは」
「ローダンは、考える」
「――(なんとかしてっ)」
「――(超知性体コルトロクの注意を、逸してっ)」
「――(その隙に、〈降格器〉をっ)」
「モンドラさんは、考える」
「――(そうよっ)」
「――(これだわっ)」
「モンドラさん、ポケットから取り出したのが」
「――タルニー・コルトロクの卵っ」
「取り出した卵を、さしのべると~」
「――ほら、卵っ」
「――割っちゃうわよ、卵っ」
「でも」
「あっさり」
「人質卵は、テレキネシスで取り上げられて」
「超知性体コルトロクは~」
「モンドラさんを心理的に追い詰める反攻作戦、展開」
「――生き別れのご子息の名前は、デロリアンといったな?」
「――吾輩は、ご子息をその腕に返すことも、できるのだがな?」
「――わはは」
「モンドラさんは、考えるまでもなく」
「――拒否よっ」
「ローダンと、モンドラさんと、デロリアンの家族の問題は、複雑怪奇」
「他人に、とやかく言われたくない」
「で」
「超知性体コルトロクは~」
「ローダンの〈深淵の騎士のオーラ〉を、引くことをやめず」
「――みょーん」
「ローダンは、考える」
「――(コイツは、オレから、〈深淵の騎士のオーラ〉を、剥がしたら~)」
「――(あっさり、オレを、殺すんだろーな)」
「――(ならば、これが最後のチャンスっ)」
「超知性体コルトロクが、〈深淵の騎士のオーラ〉を全力で引いた、瞬間」
「――みょみょみょーん」
「ローダンは、〈深淵の騎士のオーラ〉を、手放しました」
「――ぱっちん」
「――うっ」
「超知性体コルトロクは、転倒し~」
「――!」
「暴れる〈深淵の騎士のオーラ〉を逃がさぬように、必死です」
「――うっ」
「ローダンを襲った苦痛は、あたかも心が引き裂かれる、みたいな」
「でも」
「作戦成功」
「超知性体コルトロクは、〈深淵の騎士のオーラ〉に夢中で~」
「ローダンと、モンドラさんなんかは、すでに眼中になし」
「で」
「ローダンは~」
「――〈降格器〉第1弾っ」
「〈降格器〉を構え、アンプルの蓋を、パカっと開放」
「――ぷしゅっ」
「〈降格器〉の正体は~」
「もと〈力強き者〉ヌスコギヌス特製、〈播生素〉のミニアンプル」
「ふりかけた〈播生素〉が効果をあらわすまで、待つこと暫し」
「……」
「憶えて、いるでしょうか」
「超知性体コルトロクの発祥は、7000万年前のセルドラゴン銀河」
「昆虫種族コロゴムと~」
「ヒューマノイド種族アウペル・コモは~」
「〈秩序の勢力〉コスモクラートの介入で、対立の時代に終止符」
「和平会議の会場に~」
「平和を仲介するポテンシャル場――材料は〈播生素〉――が設置されたり」
「そこが~」
「〈暗黒のエレメント〉に襲撃されたり」
「で」
「昆虫種族コロゴムと、ヒューマノイド種族アウペル・コモ」
「ポジティヴな〈播生素〉と、ネガティヴな〈暗黒量子〉」
「相対する2成分を内包した、ポテンシャル場=コルトロクは~」
「相対する2成分を内包するがゆえに、進化を続け~」
「相対する2成分を内包するがゆえに、超知性体となり~」
「オカシな道を、歩んできたのでした」
「……」
「かくして、現在」
「直接ふりかけた、〈播生素〉は~」
「超知性体コルトロクが内包する、相矛盾する要素をつなぐニカワを中和し~」
「――な、内部分裂ー」
「高次存在=不死の超知性体コルトロクを~」
「低次存在=不死でない階梯の存在に、引き下ろしたのでした」
「――カササ(人間……美味い?)」
「――さ、殺虫剤をっ」
「コルトロクが、内部分裂したモノ同士で戦っている、うちに~」
「ローダンは~」
「――〈降格器〉第2弾っ」
「〈降格器〉を構え、アンプルの中身を直接コルトロクに」
「――ぷしゅっ」
「この時」
「ローダンは、通常兵器を手にして、コルトロクを撃つかまえ」
「が」
「撃つまでも、ありませんでした」
「――ぶ、分裂ー」
「超知性体コルトロクの化身が~」
「――ぷっつり」
「2体に、分かれました」
「一方は、昆虫種族コロゴム」
「一方は、ヒューマノイド種族アウペル・コモ」
「昆虫種族コロゴムは~」
「――カササ(人間……美味い?)」
「――ひー」
「――むしゃむしゃ」
「残ったのは~」
「――カササ(人間……美味しかったよー)」
「無数の這いまわるコロゴム昆虫と、集合意識だけ」
「で」
「吹き上がるプシ嵐」
「――ごーっ」
「ローダンは~」
「プシ嵐にはためく〈深淵の騎士のオーラ〉を、再度装着しようとします」
「でも」
「――う、上手く着れないっ」
「もたもた、しているうちに~」
「――あ」
「〈深淵の騎士のオーラ〉は、彼方に吹き飛ばされ~」
「――ごーっ」
「プシ嵐は、やみました」
ハンガイ銀河、双大都市――
「かくして」
「超知性体コルトロクは、死を迎えました」
「が」
「ペリー・ローダンにとって、問題はまだ残ったまま」
「周囲を取り囲んだ〈弦特使〉たちは、硬直して動かない」
「でも」
「鏡能力は健在で、ローダンに、星系ソルの光景を見せつける」
「超要塞《ヴルタファー》が、星系ソルの〈テラノヴァ・バリア〉を~」
「――どどーん」
「ローダンとしては、やめさせたい」
「でも」
「唯一、撤退を命令できる超知性体コルトロクは、すでにこの世のモノでなし」
「そこで」
「ローダンは、無謀なことを、思いつき」
「無数の這いまわるコロゴム昆虫の群体の中に、突入してみたり」
「コロゴム昆虫の群体は~」
「――カササ(コレも……美味しい?)」
「ローダンの宇宙服の上から、タカってくる」
「――カササコリコリ(コレ……固いよ?)」
「その時、奇蹟がおきました」
「もともと」
「超知性体コルトロクは、昆虫種族コロゴムとヒューマノイドで出来ています」
「ローダンが、ヒューマノイドの位置に、はまり~」
「超知性体コルトロクの残滓と、精神的なフィードバック」
「一瞬だけ」
「超知性体コルトロクのようなものが、新生し~」
「――星系ソル攻撃は、即刻中止だっ」
「――全軍、撤退っ」
「短い命令を、超要塞《ヴルタファー》に発して、消えたという」
銀河系、自由テラナー連盟、星系ソル――
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「超要塞《ヴルタファー》+〈反逆タンク〉26万隻の、襲来に~」
「――〈テラノヴァGS〉は、操業全開っ」
「――〈テラノヴァ・バリア〉で、防ぎきるのだっ」
「で」
「自分も、グローバリストに志願すると~」
「〈テラノヴァGS〉で、魂の熱い鼓動・全開」
「それでも、〈テラノヴァ・バリア〉を、支えます」
「――うおーっ」
「生命を、すりへらして~」
「もう限界」
「当然、周囲のグローバリストたちも~」
「――ぅぉーっ」
「もう限界」
「魂の鼓動を中継する、意識部品〈バッテリー〉も~」
「もう限界」
「……」
「ついに」
「――ぱーん」
「〈テラノヴァ・バリア〉、崩壊」
「――終わった……」
「でも」
「――敵の、進軍も?」
「――惑星の、被害も?」
「――皆無?」
「――えーと?」
「――つまり……助かったの?」
「レジナルド・ブルは~」
「信じられない思いで、政庁に戻るのでした」
ハンガイ銀河、双大都市――
「〈弦特使〉たちの鏡能力は健在で、星系ソルの光景を見せつづける」
「超要塞《ヴルタファー》と〈反逆タンク〉が、攻撃を中止し~」
「星系ソルの周囲から、消えて」
「――やったぜ」
「ローダンは、ほっと一息つく間もなく」
「宇宙服の上から、タカってくるコロゴム昆虫が」
「――カササコリコリ(コレ……固い)」
「――ゴリっ(コレ……あ……噛み砕けるかも)」
「危機的状況です」
「そこで」
「モンドラさんは、考える」
「――(そうよっ)」
「――(これだわっ)」
「モンドラさん、ポケットから取り出したのが」
「――タルニー・コルトロクの卵の残りっ」
「すべて、投擲すると~」
「――カササ(コレ……食べ物)?」
「コロゴム昆虫は、ローダンを離れ、卵を食す」
「その隙に」
「ローダンとモンドラさんは、宇宙服で上空へ」
「上空から見下ろすと~」
「卵を食し終わった、コロゴム昆虫は、共食いをはじめ~」
「〈弦特使〉たちは、ゆっくりと朽ちはじめ~」
「双大都市も、瓦解をはじめ~」
「――ぐしゃ」
11月22日、ハンガイ銀河、星系ヴァト――
「ローダンと、モンドラさんは~」
「126番目の〈コンタクト森〉経由で~」
「星系ヴァトの〈コンタクト森〉に、到着」
「その際」
「ローダン、思いついて〈コンタクト森〉に曰く」
「――生き残った〈コンタクト森〉だが?」
「――銀河系に定住、してはいかがかな?」
「とても素敵な提案に~」
「〈コンタクト森〉は、ふたつ返事」
「善は急げと、早速に~」
「〈コンタクト森〉船団は、銀河系へと発進していく」
「1番目の〈コンタクト森〉は、ローダンを呼ぶと」
「――転居先の座標を、ソナタだけに教えておくのじゃ」
「――さらばじゃ」
「……」
「ローダンと、モンドラさんは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、ようやく帰艦」
「その際」
「モンドラさん、思い出してみるに」
「――そういえば?」
「――超知性体コルトロクが、双大都市で、妙なコト、言ってたような?」
「――この瞬間にもキミが大事に思う生命ひとつを奪った、とか?」
「モンドラさんが、自室に戻ると~」
「――!」
「ペットのミニ象、ノーマンがくったり、なっていたという」
星系ヴァト――
「――資源銀河にされていた、ご近所の銀河すべてから~」
「――終末戦隊〈反逆者〉は、撤退していくみたいですねー」
「――もちろん、ハンガイ銀河からも、撤退ですねー」
「ところが」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の超優秀な探知機器が~」
「――!」
「――未知の超高次元周波帯ポテンシャルが?」
「――星系ヴァトに、接近中?」
「で」
「出現した未知の超高次元周波帯ポテンシャルは~」
「《ジュール・ヴェルヌ》の正面で、停止」
「《ジュール・ヴェルヌ》艦内に、送りこんできたのが~」
「――ローレンス・サヴォワール博士?」
「超存在〈世界賢者〉のアバター、なのでした」
「積もる話が、終わった後で~」
「超存在〈世界賢者〉、曰く」
「――〈平和ドライバー〉に、提案があるのです」
「――ご子息カンティランに、取り次いでください」
「……」
「一方」
「銀河系帰還組の準備は、着々と進み~」
「銀河系へ帰還する艦艇は、順次〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫へ」
「と」
「そんな中~」
「ローレンス・サヴォワール博士――〈世界賢者〉のアバター」
「カンティラン――〈平和ドライバー〉組織のパトロン」
「カムコさん――〈平和ドライバー〉組織の創設母」
「エカトゥス・アティモス殿――もと双頭大佐」
「一同は、ローダンと至急会談を持ちたいとか」
「で」
「カンティラン、父ペリーに向けて曰く」
「――ボクたちの未来のコト、なのです」
「――〈平和ドライバー〉組織は~」
「――〈アーンの光〉が抜けた穴を、〈世界賢者〉で埋め合わせ~」
「――この先も、終末戦隊〈反逆者〉と戦うことに、したいのです」
「――エカトゥス・アティモス殿も、賛同してくれて~」
「――〈平和ドライバー〉拠点星系ロゼラ・ロザドまで同行、なのです」
「父ペリー、としては~」
「――つまり、今生の別れ、ってこと?」
「――そうなのです」
「と」
「そうこう、するうちに~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の発進準備が、完了しました」
「……」
「かくして」
「〈平和ドライバー〉船団+〈世界賢者〉は、おとめ座銀河団へ」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、銀河系へ」
「――発進っ」
12月1日、銀河系、星系ソル――
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「途中なにごともなく、星系ソルへ到着」
「長い籠城戦を戦い抜いた惑星テラは、歓喜・熱狂ではちきれんばかり」
「ですが」
「ローダンには、まだ仕事が残っています」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》艦上に~」
「レジナルド・ブルとホーマー・G・アダムズを、呼び寄せると~」
「――〈法〉付与機《ケオス・タイ》は、タレ=シャルム銀河へ帰るのだ」
「なんて、別れの儀式をとりおこなう」
「と」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の超優秀な探知機器が~」
「――!」
「――惑星テラから〈バッテリー〉が上昇して?」
「――無数の光点に、分かれて?」
「――星系ソル全域に散らばる、グロービストたちのところへ?」
「――はらはらー」
「と」
「そうこう、するうちに~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》の格納庫から~」
「《ソル》」
「《ジュール・ヴェルヌ》」
「運んでもらった艦艇が、次々離脱」
「で」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「タレ=シャルム銀河の惑星エヴォラクスへ、向かうわけですが」
「ローダンは~」
「まず、以前から行く気でいたアルゴリアン夫妻に、別れの挨拶」
「つづいて」
「ヌスコギヌス率いる、もと異宇宙の〈力強き者〉7名は~」
「――このところの働きが、認められたら~」
「――コスモクラートのところで、また使ってくれるかも」
「――希望を抱いて、同行してみるよー」
「とか、言う」
「さて」
「2000万年前から連れて来た、泥棒種族ラオソール一党は~」
「――惑星テラに、住むにゃ」
「――ワリンジャー・アカデミーの近所に、アジトに良い場所を見つけたにゃ」
「と、地上に降りる」
「かくして」
「ローダンと、モンドラさんが、手をとりあって~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》を、離艦すると~」
「〈法〉付与機《ケオス・タイ》は~」
「タレ=シャルム銀河の惑星エヴォラクスへ」
「――発進っ」
「――ごごご」
「……」
「ペリー・ローダン、願うには」
「――この平和、100年くらいは、続くかな?」
【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
----------------------------------------------------------------------
◆今回のひとこと
犠牲は、オーラなんですね。
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d-information ◆ 571 [不定期刊] 2009/07/13
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇クルト・ラスヴィッツ賞 2009
◇ペリー・ローダン近況
----------------------------------------------------------------------
◆クルト・ラスヴィッツ賞 2009
本年の Kurd Laßwitz Preis を受賞したのは、以下のとおり。
9月12日、Dresden の Penta-Con で授賞式の予定。
・Bester Roman 長篇部門
Dietmar Dath / Die Abschaffung der Arten / 種の廃絶
――Pendo 社
・Beste Kurzgeschichte 短篇部門
本年は得票同数のため、ダブルクラウン。
・Andreas Eschbach / Survival-Training / サヴァイヴァル訓練
――短篇集 Andreas Eschbach 著 Eine unberührte Welt『処女惑星』収録
BASTEI 社
Heidrun Jänchen / Ein Geschäft wie jedes andere / ごくありふれた商売
――短篇集 Janchen, Rößler 編 Lotus-Effekt『蓮効果』収録
WURDACK 社
・Bestes ausländisches Werk 海外部門
Charles Stross / Das Glashaus / The Glasshouse / グラスハウス
・Beste Übersetzung 翻訳部門
Sara Riffel
――Peter Watts 著 Blindflug / Blindsight『無視界飛行』の翻訳に対して
・Beste Graphik アート部門
Carsten Dörr
――Frank Hebben 著 Prothesengötter『サイボーグ神々』の装丁画に対して
・Bestes Hörspiel ラジオドラマ部門
Bodo Traber & Tilman Zens / Die Flüsterer / ささやく人々
――ラジオ局 WDR の番組。監督 Petra Feldhoff。昨年10月16日放送
・Sonderpreis 特別賞
Ernst Vlcek
――その生涯の業績にたいして(没後受賞)
【関連サイト】
・Phantastik-News の Kurd Laßwitz Preis 2009 のページ
[ http://www.phantastik-news.de/modules.php?name=News&file=article&sid=5275 ]
----------------------------------------------------------------------
◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2498 . Uwe Anton / Die Duale Metropole / 双大都市
2499 . Uwe Anton / Das Opfer / 犠牲
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波数君主国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館空間にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
□ Perry Rhodan-Heft 2498話「双大都市」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2498.html ]
新銀河暦1347年11月、星系ソル――
「自由テラナー連盟首都テラニアにそびえる、太陽系政庁で~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは、指揮をとる」
「――〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル1000基が、到着した?」
「――500基を、銀河系に展開だっ」
「――ハンガイ銀河で戦局好転、のニュースを、広めるのだっ」
「とはいえ」
「――気を、抜くなっ」
「――オレの勘は、あたるのだ」
「と、じっと親指を見たりする」
「……」
「で」
「ブリーの勘は、あたりました」
「――機動要塞《プラエトリア》の代行司令から、緊急連絡?」
「――超高次元周波帯で衝撃波前線が際立つ、特異なエネルギー反応?」
「――!」
「――〈混沌の勢力〉の超要塞《ヴルタファー》が?」
「――〈反逆タンク〉26万隻を連れて、出現した?」
「強力すぎる、敵の布陣に~」
「ブリー、采配して曰く」
「――先制攻撃したって、やられるだけだっ」
「――攻撃禁止っ」
「――専守防衛っ」
「――〈テラノヴァGS〉は、操業全開っ」
「――〈テラノヴァ・バリア〉で、防ぎきるのだっ」
同じ頃、ハンガイ銀河――
「ネガティヴな超知性体コルトロクは~」
「――双大都市まで来い、ペリー・ローダンっ」
「と、挑戦状」
「これを、うけて~」
「《ジュール・ヴェルヌ》では~」
「――応じるべきか、無視するべきか?」
「――だれを、ともなうべきか?」
「なんて」
「白熱した議論が、続いて」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「周囲の警告・説得には、耳を貸さず」
「――わたしが単身、おもむこうっ」
「きっぱり、宣言」
「で」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「周囲の空気に、目もくれず」
「――ここは、わたしが同行よ」
「勝手に、予告」
「となれば」
「モンドラ・ダイアモンドさんも~」
「ペリー・ローダンの意向を、完全無視」
「――何と言われても、付いていくっ」
「なんて」
「白熱した主張が、続いて」
「で」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「ネガティヴな超知性体コルトロクの歴史を、ふたたび紐解き~」
「聞いたペリー・ローダン、思いつくのが」
「――超知性体コルトロクは~」
「――インカディエさんのコトを、ココロの母と認識している?」
「――ならば?」
「――巧く利用、すれば?」
「――超知性体コルトロクを破滅させられる、かも?」
「……」
「かくして」
「ペリー・ローダンは、出撃準備」
「指程度の2つの部品からなる装置を、身に帯びて」
「――わはははは、頼りにしてるぞ、〈降格器〉」
「武器に、呼びかけてみたり」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「――パラポーラライゼーターっ」
「を、大量装備」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――タルニー・コルトロク種族の卵?」
「を、ポケットにしのばせる」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》が、惑星ヴァトゥキムに到着すると~」
「ペリー・ローダン」
「ゾルゴル人、インカディエさん」
「モンドラ・ダイアモンドさん」
「3名は~」
「〈コンタクト森〉に、頼みこみ~」
「超知性体コルトロクの逗留地まで~」
「――しゅんっ」
ハンガイ銀河中心部、超知性体コルトロクの逗留地――
「3名の到着は~」
「〈弦特使〉――超知性体コルトロクの使い魔のようなもの――たちに~」
「すぐ、見つかって、しまいます」
「でも」
「〈弦特使〉たちは~」
「3名の装備を、取り上げるでもなく」
「格別、邪魔をするでもなく」
「で」
「3名が、気がついたのが」
「――誰か、空を飛んでる?」
「見れば~」
「種々雑多な種族が、多数、宙をふらふら漂っているような」
「ヘルメット内蔵ポジトロニクスで、分析してみましょう」
「――宙を漂っている、のではなくて?」
「――仮想都市とでも言えそうなモノの中を、歩き回っている動き?」
「――仮想都市というより、本当は実在していて?」
「――位相的にズレるか何かで、見える人には見えるはず?」
「で」
「3名は、あれこれ、見て回り」
「――!」
「空に垂直にそそりたつ、円盤状の巨大構造物の形を、確認」
「――片面は、明るくて?」
「――片面は、暗い?」
「――これが?」
「――〈双大都市〉?」
「入ってみましょう」
〈双大都市〉内――
「〈弦特使〉たちは~」
「鏡能力を駆使して、3名に、いろいろな光景を見せる」
「――つまり、これは?」
「――超知性体コルトロクの、記憶?」
「さらに」
「〈弦特使〉たちは~」
「鏡能力を駆使して、3名に、星系ソルの光景を見せる」
「――つまり、これは?」
「――《ヴルタファー》を使った、脅し?」
「考えてみましょう」
「――つまり、超知性体コルトロクは?」
「――心理戦を、展開しようと?」
「さらに」
「〈弦特使〉たちは~」
「鏡能力を駆使して、3名に、意味不明の光景を見せる」
「――ゲジル?」
「――ヒスモーム?」
「――なぜ、昔話の神々のコスプレで登場?」
〈双大都市〉内――
「そして」
「ついに、超知性体コルトロク、到着」
「転送機を抜けて、出現した仮の姿は~」
「――双頭生物?」
「――一方は、見目麗しいヒューマノイド?」
「――一方は、昆虫生物?」
「そんな姿の、超知性体コルトロクが~」
「――〈双大都市〉へ、ようこそっ」
「――とりあえず、散歩でも、いかがかなっ」
「……」
「超知性体コルトロクは~」
「ペリー・ローダンと、肩を並べて歩き~」
「ゾルゴル人、インカディエさんと~」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「両名に、続く」
「で」
「超知性体コルトロクは~」
「――上司のクズレインがー」
「――〈負の球体〉がー」
「あれこれ、ローダンに話かけ~」
「フレンドリーな会話に巻きこんだ、あげく」
「提案して、曰く」
「――星系ソルを見逃す、代わり~」
「――〈混沌の勢力〉の側に、転職するというのは、どうかな?」
「よもや」
「ヘッドハンティングされるとは、思ってもみずにいたペリー・ローダン」
「――(えーと、オレどうすればどうすれば)」
「――(とりあえず、時間稼ぎだっ)」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「――宇宙における、コスモクラートとカオタークの役割がー」
「――宇宙に生きる生命の、自立と選択肢がー」
「あれこれ、超知性体コルトロクに話かけ~」
「フレンドリーに煙に巻いた、ところで」
「超知性体コルトロク、切り返して、曰く」
「――キミとテラナーたちは~」
「――コスモクラートの挙動や倫理を、ずーっと納得できないでいるのに~」
「――どうして?」
「――コスモクラートから、自立しようとしないのかな?」
「ペリー・ローダン、応じて曰く」
「――仰るとおり、なのだ」
「――でも、転職は、断るっ」
「超知性体コルトロク、曰く」
「――わたしは、キミが求めるすべてに応えたいと、思っているが?」
「ペリー・ローダン、それでもきっぱり」
「――断るっ」
〈双大都市〉内――
「超知性体コルトロクは、しばし呆然」
「でも、くじけない」
「気を、取りなおすと~」
「あらためて提案して、曰く」
「――星系ソルを見逃す、代わり~」
「――キミの〈深淵の騎士〉のオーラを、差し出すというのは、どうかな?」
「このあたりは」
「ペリー・ローダンとしても、想定内」
「――(強奪は、できないのだな)」
「――(もし、差し出せば~)」
「――(〈深淵の騎士〉のオーラで、〈秩序の勢力〉を、欺したりして~)」
「――(多くの銀河の多くの種族が、苦しむことに、なるんだろーな)」
「即答して、曰く」
「――断るっ」
「で」
「このあたりは」
「超知性体コルトロクとしても、想定内」
「――いたしかた、ないか」
「と」
「遠いトコロに、指令を送信」
「――星系ソル殲滅戦、開始だ」
「が」
「その瞬間、事態は急転します」
「……」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「自分という最終兵器を投入すべき時を、良く心得ていました」
「――!」
「いきなり、飛び出した~」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「――パラポーラライゼーターっ」
「持参した全部に、点火」
「超知性体コルトロクを、攻撃」
「――ばーん」
「超知性体コルトロクは~」
「攻撃を、難なく防ぎました」
「が」
「反射的に~」
「ゾルゴル人、インカディエさんを~」
「――うっ」
「殺して、しまいます」
「周知のとおり~」
「超知性体コルトロクは~」
「インカディエさんのコトを、ココロの母と認識しています」
「――え?」
「――ボク……ママを殺してしまった?」
「――マ、ママーっ」
「――ほ、ほえーっ」
「超知性体コルトロクは、しばし錯乱」
「この隙に~」
「――逃げるわよ、ペリーっ」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、ペリー・ローダンは~」
「辛くも、逃走成功」
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◆今回のひとこと
苦悩の声。
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d-information ◆ 570 [不定期刊] 2009/07/06
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◇クルト・ラスヴィッツ賞 2009
◇ペリー・ローダン近況
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◆クルト・ラスヴィッツ賞 2009
本年の Kurd Laßwitz Preis を受賞したのは、以下のとおり。
9月12日、Dresden の Penta-Con で授賞式の予定。
・Bester Roman 長篇部門
Dietmar Dath / Die Abschaffung der Arten / 種の廃絶
――Pendo 社
・Beste Kurzgeschichte 短篇部門
本年は得票同数のため、ダブルクラウン。
・Andreas Eschbach / Survival-Training / サヴァイヴァル訓練
――短篇集 Andreas Eschbach 著 Eine unberührte Welt『処女惑星』収録
BASTEI 社
Heidrun Jänchen / Ein Geschäft wie jedes andere / ごくありふれた商売
――短篇集 Janchen, Rößler 編 Lotus-Effekt『蓮効果』収録
WURDACK 社
・Bestes ausländisches Werk 海外部門
Charles Stross / Das Glashaus / The Glasshouse / グラスハウス
・Beste Übersetzung 翻訳部門
Sara Riffel
――Peter Watts 著 Blindflug / Blindsight『無視界飛行』の翻訳に対して
・Beste Graphik アート部門
Carsten Dörr
――Frank Hebben 著 Prothesengötter『サイボーグ神々』の装丁画に対して
・Bestes Hörspiel ラジオドラマ部門
Bodo Traber & Tilman Zens / Die Flüsterer / ささやく人々
――ラジオ局 WDR の番組。監督 Petra Feldhoff。昨年10月16日放送
・Sonderpreis 特別賞
Ernst Vlcek
――その生涯の業績にたいして(没後受賞)
【関連サイト】
・Phantastik-News の Kurd Laßwitz Preis 2009 のページ
[ http://www.phantastik-news.de/modules.php?name=News&file=article&sid=5275 ]
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◆ペリー・ローダン近況
□ Perry Rhodan-Heft
2498 . Uwe Anton / Die Duale Metropole / 双大都市
2499 . Uwe Anton / Das Opfer / 犠牲
2500 . Frank Borsch / Projekt Saturn / サターン計画
2501 . Christian Montillon / Die Frequenz-Monarchie / 周波数君主国
2502 . Christian Montillon / Im Museumsraumer / 博物館空間にて
2503 . Andreas Eschbach / Die Falle von Dhogar / ドガルの罠
□ Perry Rhodan-Heft 2498話「双大都市」
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新銀河暦1347年11月、星系ソル――
「自由テラナー連盟首都テラニアにそびえる、太陽系政庁で~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは、指揮をとる」
「――〈平和ドライバー〉のオレオン・カプセル1000基が、到着した?」
「――500基を、銀河系に展開だっ」
「――ハンガイ銀河で戦局好転、のニュースを、広めるのだっ」
「とはいえ」
「――気を、抜くなっ」
「――オレの勘は、あたるのだ」
「と、じっと親指を見たりする」
「……」
「で」
「ブリーの勘は、あたりました」
「――機動要塞《プラエトリア》の代行司令から、緊急連絡?」
「――超高次元周波帯で衝撃波前線が際立つ、特異なエネルギー反応?」
「――!」
「――〈混沌の勢力〉の超要塞《ヴルタファー》が?」
「――〈反逆タンク〉26万隻を連れて、出現した?」
「強力すぎる、敵の布陣に~」
「ブリー、采配して曰く」
「――先制攻撃したって、やられるだけだっ」
「――攻撃禁止っ」
「――専守防衛っ」
「――〈テラノヴァGS〉は、操業全開っ」
「――〈テラノヴァ・バリア〉で、防ぎきるのだっ」
同じ頃、ハンガイ銀河――
「ネガティヴな超知性体コルトロクは~」
「――双大都市まで来い、ペリー・ローダンっ」
「と、挑戦状」
「これを、うけて~」
「《ジュール・ヴェルヌ》では~」
「――応じるべきか、無視するべきか?」
「――だれを、ともなうべきか?」
「なんて」
「白熱した議論が、続いて」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「周囲の警告・説得には、耳を貸さず」
「――わたしが単身、おもむこうっ」
「きっぱり、宣言」
「で」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「周囲の空気に、目もくれず」
「――ここは、わたしが同行よ」
「勝手に、予告」
「となれば」
「モンドラ・ダイアモンドさんも~」
「ペリー・ローダンの意向を、完全無視」
「――何と言われても、付いていくっ」
「なんて」
「白熱した主張が、続いて」
「で」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「ネガティヴな超知性体コルトロクの歴史を、ふたたび紐解き~」
「聞いたペリー・ローダン、思いつくのが」
「――超知性体コルトロクは~」
「――インカディエさんのコトを、ココロの母と認識している?」
「――ならば?」
「――巧く利用、すれば?」
「――超知性体コルトロクを破滅させられる、かも?」
「……」
「かくして」
「ペリー・ローダンは、出撃準備」
「指程度の2つの部品からなる装置を、身に帯びて」
「――わはははは、頼りにしてるぞ、〈降格器〉」
「武器に、呼びかけてみたり」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「――パラポーラライゼーターっ」
「を、大量装備」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「――タルニー・コルトロク種族の卵?」
「を、ポケットにしのばせる」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》が、惑星ヴァトゥキムに到着すると~」
「ペリー・ローダン」
「ゾルゴル人、インカディエさん」
「モンドラ・ダイアモンドさん」
「3名は~」
「〈コンタクト森〉に、頼みこみ~」
「超知性体コルトロクの逗留地まで~」
「――しゅんっ」
ハンガイ銀河中心部、超知性体コルトロクの逗留地――
「3名の到着は~」
「〈弦特使〉――超知性体コルトロクの使い魔のようなもの――たちに~」
「すぐ、見つかって、しまいます」
「でも」
「〈弦特使〉たちは~」
「3名の装備を、取り上げるでもなく」
「格別、邪魔をするでもなく」
「で」
「3名が、気がついたのが」
「――誰か、空を飛んでる?」
「見れば~」
「種々雑多な種族が、多数、宙をふらふら漂っているような」
「ヘルメット内蔵ポジトロニクスで、分析してみましょう」
「――宙を漂っている、のではなくて?」
「――仮想都市とでも言えそうなモノの中を、歩き回っている動き?」
「――仮想都市というより、本当は実在していて?」
「――位相的にズレるか何かで、見える人には見えるはず?」
「で」
「3名は、あれこれ、見て回り」
「――!」
「空に垂直にそそりたつ、円盤状の巨大構造物の形を、確認」
「――片面は、明るくて?」
「――片面は、暗い?」
「――これが?」
「――〈双大都市〉?」
「入ってみましょう」
〈双大都市〉内――
「〈弦特使〉たちは~」
「鏡能力を駆使して、3名に、いろいろな光景を見せる」
「――つまり、これは?」
「――超知性体コルトロクの、記憶?」
「さらに」
「〈弦特使〉たちは~」
「鏡能力を駆使して、3名に、星系ソルの光景を見せる」
「――つまり、これは?」
「――《ヴルタファー》を使った、脅し?」
「考えてみましょう」
「――つまり、超知性体コルトロクは?」
「――心理戦を、展開しようと?」
「さらに」
「〈弦特使〉たちは~」
「鏡能力を駆使して、3名に、意味不明の光景を見せる」
「――ゲジル?」
「――ヒスモーム?」
「――なぜ、昔話の神々のコスプレで登場?」
〈双大都市〉内――
「そして」
「ついに、超知性体コルトロク、到着」
「転送機を抜けて、出現した仮の姿は~」
「――双頭生物?」
「――一方は、見目麗しいヒューマノイド?」
「――一方は、昆虫生物?」
「そんな姿の、超知性体コルトロクが~」
「――〈双大都市〉へ、ようこそっ」
「――とりあえず、散歩でも、いかがかなっ」
「……」
「超知性体コルトロクは~」
「ペリー・ローダンと、肩を並べて歩き~」
「ゾルゴル人、インカディエさんと~」
「モンドラ・ダイアモンドさんは~」
「両名に、続く」
「で」
「超知性体コルトロクは~」
「――上司のクズレインがー」
「――〈負の球体〉がー」
「あれこれ、ローダンに話かけ~」
「フレンドリーな会話に巻きこんだ、あげく」
「提案して、曰く」
「――星系ソルを見逃す、代わり~」
「――〈混沌の勢力〉の側に、転職するというのは、どうかな?」
「よもや」
「ヘッドハンティングされるとは、思ってもみずにいたペリー・ローダン」
「――(えーと、オレどうすればどうすれば)」
「――(とりあえず、時間稼ぎだっ)」
「で」
「ペリー・ローダンは~」
「――宇宙における、コスモクラートとカオタークの役割がー」
「――宇宙に生きる生命の、自立と選択肢がー」
「あれこれ、超知性体コルトロクに話かけ~」
「フレンドリーに煙に巻いた、ところで」
「超知性体コルトロク、切り返して、曰く」
「――キミとテラナーたちは~」
「――コスモクラートの挙動や倫理を、ずーっと納得できないでいるのに~」
「――どうして?」
「――コスモクラートから、自立しようとしないのかな?」
「ペリー・ローダン、応じて曰く」
「――仰るとおり、なのだ」
「――でも、転職は、断るっ」
「超知性体コルトロク、曰く」
「――わたしは、キミが求めるすべてに応えたいと、思っているが?」
「ペリー・ローダン、それでもきっぱり」
「――断るっ」
〈双大都市〉内――
「超知性体コルトロクは、しばし呆然」
「でも、くじけない」
「気を、取りなおすと~」
「あらためて提案して、曰く」
「――星系ソルを見逃す、代わり~」
「――キミの〈深淵の騎士〉のオーラを、差し出すというのは、どうかな?」
「このあたりは」
「ペリー・ローダンとしても、想定内」
「――(強奪は、できないのだな)」
「――(もし、差し出せば~)」
「――(〈深淵の騎士〉のオーラで、〈秩序の勢力〉を、欺したりして~)」
「――(多くの銀河の多くの種族が、苦しむことに、なるんだろーな)」
「即答して、曰く」
「――断るっ」
「で」
「このあたりは」
「超知性体コルトロクとしても、想定内」
「――いたしかた、ないか」
「と」
「遠いトコロに、指令を送信」
「――星系ソル殲滅戦、開始だ」
「が」
「その瞬間、事態は急転します」
「……」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「自分という最終兵器を投入すべき時を、良く心得ていました」
「――!」
「いきなり、飛び出した~」
「ゾルゴル人、インカディエさんは~」
「――パラポーラライゼーターっ」
「持参した全部に、点火」
「超知性体コルトロクを、攻撃」
「――ばーん」
「超知性体コルトロクは~」
「攻撃を、難なく防ぎました」
「が」
「反射的に~」
「ゾルゴル人、インカディエさんを~」
「――うっ」
「殺して、しまいます」
「周知のとおり~」
「超知性体コルトロクは~」
「インカディエさんのコトを、ココロの母と認識しています」
「――え?」
「――ボク……ママを殺してしまった?」
「――マ、ママーっ」
「――ほ、ほえーっ」
「超知性体コルトロクは、しばし錯乱」
「この隙に~」
「――逃げるわよ、ペリーっ」
「モンドラ・ダイアモンドさんと、ペリー・ローダンは~」
「辛くも、逃走成功」
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◆今回のひとこと
苦悩の声。
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d-information ◆ 570 [不定期刊] 2009/07/06
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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