2009年10月アーカイブ

◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2514 . Arndt Ellmer / Ein Fall für das Galaktikum / ギャラクティカムの一大事
2515 . Rainer Castor / Operation Hathorjan / ハトルジャン作戦
2516 . Leo Lukas / Die Tauben von Thirdal / サーダルの鳩
2517 . Arndt Ellmer / Die Prototyp-Armee / 原型軍隊
2518 . Christian Montillon / Patrouille der Haluter / ハルト人パトロール隊


□ Perry Rhodan-Heft 2514話「ギャラクティカムの一大事」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2514.html ]

 新銀河暦1463年1月、銀河系――

「搬送筒で、11の銀河を結ぶハイテク遺物、ポリポート駅網」
「自由テラナー連盟は~」
「拾ったポリポート駅《ガリレオ》を、土星軌道で調査したり」
「ところが」
「――周波王国が、ポリポート駅網を、征服開始?」
「――隣のポリポート駅《イタフォル》まで、攻め返すんだっ」
「と、巻きこまれる」
「……」
「銀河系の球状星団M-68――またの名を、ドガル星団」
「恒星ソルから、3万8480光年」
「ポリポート駅《イタフォル》は、そこにあるのです」
「で」
「先般~」
「留守居役=政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「――周波王国の周波トレーサー、シンナフォックが、攻めてきた?」
「――《イタフォル》を、死守するんだっ」
「策を弄し~」
「辛くもポリポート駅《イタフォル》を、守り抜いたのでした」

 周波王国、拠点のひとつ――

「先般~」
「ポリポート駅《イタフォル》攻略に失敗し、戦死した~」
「周波王国の周波トレーサー、シンナフォック」
「でも」
「――はっ」
「意識は、クローン肉体で覚醒」
「とはいえ」
「――?」
「最初は、記憶も定かでない」
「リファレンス担当8211号の指導、のもと~」
「知識も能力も、一足飛びに再調整」
「調整完了」
「ヴァトロクス=クール――周波王国双頭支配者の片割れ――に、拝謁すると」
「支配者、曰く」
「――前世で完了できなかった使命を、完遂するのじゃ」
「――ポリポート駅《イタフォル》を、再攻略じゃ」

 ポリポート駅《イタフォル》――

「政庁大臣レジナルド・ブル付の若手将校、レク・ハロンが~」
「《ジュール・ヴェルヌ》に、乗って~」
「ポリポート駅《イタフォル》へ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は、人類未到の超技術を搭載した凄い艦」
「星系ソルから《イタフォル》程度なら、航程わずか1時間」
「早速」
「若手将校、レク・ハロンは~」
「政庁大臣レジナルド・ブルと~」
「ネズミビーバー、グッキーの、もとへ~」
「――夜食の途中、お邪魔しますっ」
「――星系ソルから、預ってきましたっ」
「手渡されたデータ水晶は、ギャラクティカム発の公式電報」
「宛名は」
「――自由テラナー連盟・政庁首席ペリー・ローダン殿」
「でも」
「政庁首席は、失踪中」
「代行=政庁大臣レジナルド・ブルのもとへ、回送されてきたのです」
「発信者は~」
「ギャラクティカム議長、ボスティク1世」
「内容は~」
「――内密に、会談を持ちたい?」
「――場所:惑星オーロラ?」
「――日付は……明日?」
「政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「――グッキーっ」
「――レク・ハロンっ」
「――発進だっ」
「《ジュール・ヴェルヌ》は3名を乗せ、惑星オーロラへ急行」

 惑星オーロラ――恒星ハロの第3惑星――

「惑星オーロラは~」
「テラとアルコンの中間に位置する、ギャラクティカムの主拠点」
「唯一の都市は、ギャラクト・シティ」
「ありとあらゆる銀河系種族の代表団、およそ4000万名が駐在」
「……」
「《ジュール・ヴェルヌ》が、宙港に着陸すると~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「早速、自由テラナー連盟の駐在・宿泊施設に、席を移す」
「とりいそぎ」
「さまざまな異種族の代表と、会談」
「誰もかれもと、語り合うのは」
「――平和共存の為、力を合わせたい」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは、疲れも見せず」
「夜になっても」
「――平和共存の為、力を合わせたい」
「アンティの一団と、会談」
「翌朝――」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは、疲れも見せず」
「ギャラクティカム議長、ボスティク1世と、会談」
「――では」
「――銀河議会の緊急会議を招集する、ということで」

 翌日15:00、銀河議会・緊急会議、開催――

「議場にて~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「目下の銀河系の脅威=周波王国について、力説」
「――周波王国は、講和も受け入れず」
「――けっこうハイテク」
「――危険なのです」
「――ポリポート駅網を占領しようと、攻めてきます」
「――自由テラナー連盟としては、皆様のご厚意だけが頼りです」
「――ギャラクティカムの軍事支援を、要請します」
「――お願いです」
「――力を貸してください」
「――ギャラクティカムの一大事、なのですっ」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルの、熱弁に~」
「銀河議会・緊急会議の参加者は~」
「動議を可決」

 数日後、ポリポート駅《イタフォル》――

「留守居役=政庁大臣レジナルド・ブルの、もとへ~」
「――周波王国艦隊が、襲来しましたっ」
「で」
「周波王国艦隊2400隻を、指揮するのは~」
「周波トレーサー、シンナフォック」
「――前回は、奇策に翻弄されたが」
「――この圧倒的戦力に、奇策は通じないぞっ」
「――覚悟しろっ」
「で」
「迎え撃つのは~」
「有象無象の、銀河種族連合艦隊」
「まずは、最前線のポスビ艦2万隻が、襲いかかります」
「――!」
「周波トレーサー、シンナフォックは~」
「なすすべも、なく~」
「――何度も、生き恥は晒せぬっ」
「旗艦の自爆スイッチを、押そうとします」
「が」
「――ぱーん」
「旗艦の防御バリア、崩壊」
「――びびびっ」
「旗艦を貫く、麻痺ビーム」
「――うっ」
「旗艦は、拿捕され~」
「捕虜となった、乗員200名には~」
「周波トレーサー、シンナフォックも、含まれていたという」

 戦闘終了後――

「自由テラナー連盟の科学者たちは、怖い顔」
「――周波トレーサー、シンナフォック?」
「――遺体をそこの冷蔵庫に保管してある、あのシンナフォック?」
「――遺伝子を照合してみたら、たしかに同じヒト?」
「報告をうけて~」
「政庁大臣レジナルド・ブルも、怖い顔」
「――やはり?」
「――アンドロメダ銀河に、周波王国の拠点がある?」
「――もし……」
「――周波王国が、マルチデュプリケーターを操れるとしたら?」
「つい、考えが怖くなってしまうのでした」

【関連サイト】
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・他、関連サイトはこちらを参照
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◆今回のひとこと

 こういうオチカタとは思いませんでした。

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d-information ◆ 586 [不定期刊] 2009/10/26
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2513 . Christian Montillon / Der verborgene Hof / 隠された駅
2514 . Arndt Ellmer / Ein Fall für das Galaktikum / ギャラクティカムを嵌める罠
2515 . Rainer Castor / Operation Hathorjan / ハトルジャン作戦
2516 . Leo Lukas / Die Tauben von Thirdal / サーダルの鳩
2517 . Arndt Ellmer / Die Prototyp-Armee / 原型軍隊

□ Perry Rhodan-Heft 2513話「隠された駅」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2513.html ]

 新銀河暦1463年1月、自由テラナー連盟、首都テラニア――

「政庁大臣ホーマー・G・アダムズは~」
「〈黄金放射雨〉のコトを、考える」
「――あの顔……」
「――ベティ・タウフリー、だよなぁ」
「――それとも、オレの思いこみ?」
「なかなか、寝つけず」
「政庁公園の政庁池を撮した、監視3Dカメラの記録なんかを~」
「何度も眺めてみても、そんな風には見えなくて」
「でも」
「――あのとき、一緒にいたファージも~」
「――女のヒトの顔っぽく、なくなくない?」
「――とか、言ってたしなぁ」
「なんて会話を、反芻しているところへ」
「報告が、入ります」
「――またも、政庁公園で〈黄金放射雨〉が始まった?」
「――先日より、激しい?」

 ドロン帝国辺縁部、惑星マウェゴ――

「《ペトラロナ》は~」
「USO旗艦《トラヤヌス》の、搭載艇」
「搭乗するのは~」
「ロナルド・テケナーと、マイクロけだもの精鋭部隊」
「――銀河系第3のポリポート駅の手掛かりを、つかみたい」
「惑星マウェゴに、向かいます」
「……」
「惑星マウェゴは~」
「公的には、ドロン帝国の領土ですが~」
「人口の多くは、ハスプロン人」
「ドロン人も、ハスプロン人も~」
「ギャラクティカムの一員ですが~」
「――惑星地表は、両陣営・武力衝突の一歩手前?」
「地表の都市は、鋼の要塞に姿を変え~」
「星系の外縁は、戦艦1000隻が巡航中」
「で」
「ロナルド・テケナーは~」
「――隠されたポリポート駅が、地表にあるに違いない」
「と、心底・決断」
「――USOのロナルド・テケナーであるっ」
「――ギャラクティカムから託された、権限のもと~」
「――惑星マウェゴの視察を、おこないたい」
「が」
「惑星マウェゴの応答は~」
「――着陸させないっ(きっぱり)」
「搭載艇《ペトラロナ》が、無理に接近」
「してみる、と~」
「惑星防衛軍は、威嚇射撃」
「――どどーん」
「搭載艇《ペトラロナ》の目の前で、大爆発」
「――ばーん」

 マイクロけだもの部隊――

「威嚇射撃のエネルギーに翻弄される《ペトラロナ》を~」
「暗黒カプセル1隻が、こっそり離脱」
「乗員は、マイクロけだもの3体」
「セネゴ・トラインズ」
「ドライ・ケルヴィス」
「キズ・ツラッガ」
「隠密裏に、惑星マウェゴへ、降下」
「無人の砂漠に、着地です」
「マイクロけだもの3体は~」
「暗黒カプセルを、偽装場でくるむと」
「――出撃だぜっ」
「――あくまで、隠密行動だっ」
「――住民が隠しているモノを、突きとめるぜっ」
「戦闘服の機能全開」
「姿を消し、距離200kmの集落をめがけて飛ぶ」
「途上」
「――ハスプロン人の浮遊砲台だっ」
「――グライダー6台が、護衛してるぞっ」
「――まずは、こいつらを調査だっ」

 搭載艇《ペトラロナ》――

「先般、ロナルド・テケナーが、ゾルバル第2惑星で救出した~」
「モルダエル人2名と、ガンシュカル人1名」
「ロナルド・テケナーは~」
「――連中を、今回の作戦に、参加させよう」
「との、腹づもり」
「ロナルド・テケナーは~」
「――司令室にいても、やることないし」
「行動迅速」
「モルダエル人2名と、ガンシュカル人1名の部屋を、訪問したり」
「3名は、捕虜ではありません」
「が」
「保安上、部屋から一歩たりとも出るな、という約束なので~」
「ロナルド・テケナーの、徴兵活動を避ける術なし」
「一方的に、話を聞かされ」
「――今回の作戦に、参加してほしいっ」
「ガンシュカル人1名は、勇気ある拒絶」
「モルダエル人2名は、作戦参加を承諾します」
「と」
「――惑星マウェゴから、条件つきで着陸許可が出た?」
「――条件は……搭載艇《ペトラロナ》から一歩たりとも出るな?」
「――良かろう……着陸だっ」
「搭載艇《ペトラロナ》は、宙港に降下」
「すると」
「――!」
「すかさず、拘束場が搭載艇《ペトラロナ》を捕捉」
「ドロン人は~」
「――搭載艇《ペトラロナ》を、臨検したい」
「が」
「ロナルド・テケナーの応答は~」
「――乗艦させないっ(きっぱり)」
「さらに」
「ロナルド・テケナー、いつものはったり」
「無線で、艦隊の出前を頼むフリ」
「――もしもし……キントセンター?」
「――全艦隊を、ドロン帝国の惑星マウェゴまで、大至急だっ」
「――もう、出た?」
「――良かろうっ」
「――30分以内に到着しないと、料金は払わんぞっ」

 マイクロけだもの部隊――

「ハスプロン人の浮遊砲台に潜入した、マイクロけだもの3体」
「セネゴ・トラインズは~」
「――浮遊砲台とグライダーを、調査したいっ」
「ドライ・ケルヴィスは~」
「――近くの都市を、調査したいっ」
「キズ・ツラッガは~」
「――待機してるよっ」
「……」
「セネゴ・トラインズは~」
「浮遊砲台の司令台まで、難なく到達」
「ポジトロニクスに接続、すると~」
「――作戦予定地点は、砂漠の真ん中?」
「――最寄りの都市から、何百kmも離れてる?」
「――ハスプロン人が沼地化した地域からも、50kmは離れてる?」
「――そこに一体、何が?」
「……」
「ドライ・ケルヴィスは~」
「都市に到達」
「――なになに……完全封鎖地帯?」
「――そこに一体、何が?」
「……」
「セネゴ・トラインズが入手した作戦座標と~」
「ドライ・ケルヴィスが入手した封鎖地帯の座標は~」
「同一でした」
「――出撃だっ」
「マイクロけだもの3体は、封鎖地帯へ急ぐ」

 自由テラナー連盟、首都テラニア――

「――ざざざ、ざー」
「大量発生した、黄金の滴により~」
「政庁公園は、あたかもベールをかぶったよう」
「で」
「政庁大臣ホーマー・G・アダムズが~」
「政庁公園に、駆けつけると~」
「細胞活性装置に惹かれた、のでしょうか?」
「――ざざざ、ざー」
「黄金の滴が、集合すると~」
「コゲ茶色の人間みたいな塊2つに」
「――ベティ・タウフリー……みたい?」
「――キタイ・イシバシ……みたい?」
「コゲ茶色の塊は、あたかも苦痛に身悶えるみたい」
「――くねくね~」
「苦労して、コゲ茶色の塊が紡いだ言葉が」
「――ペリー・ローダンは……どこに?」
「――!」
「突然」
「コゲ茶色の塊は、消えました」

 マイクロけだもの部隊――

「封鎖地帯に到達した、マイクロけだもの3体」
「――封鎖地帯は、一辺5kmの三角形?」
「周囲には、戦闘員数千名、戦闘グライダー数千台」
「一辺には、ドロン人」
「一辺には、ハスプロン人」
「残りの一辺には、両種族」
「上空は高度80mまで、両種族の戦闘ロボット数千体が埋めつくす」
「全体を、防御バリアのドームが覆う」
「――競技場みたい、だなぁ」
「――あ……ロボット600体が、防御バリアのドームに入るぞっ」
「マイクロけだもの3体は~」
「ロボットの出入りのたびに開く、構造亀裂を抜け~」
「防御バリアのドームに潜入」

 搭載艇《ペトラロナ》――

「ロナルド・テケナーは、約束なんてハナから無視」
「反重力プラットフォームで、搭載艇《ペトラロナ》を、悠々離脱」
「相手側も、黙って見ているはずもなく」
「グライダー10機が、搭載艇《ペトラロナ》に、照準をすえ~」
「浮遊戦車が、ロナルド・テケナーに、接近」
「ドロン人2ダースが、ロナルド・テケナーに、銃をかまえて~」
「――即刻、自艦にもどるのだっ」
「が」
「ロナルド・テケナーの応答は~」
「――戻らないっ(きっぱり)」
「あんまりな回答に、ドロン人は呆れてモノも言えない」
「とはいえ」
「ロナルド・テケナーには、もちろん勝算があるわけで」
「じつは~」
「搭載艇《ペトラロナ》は、こっそり母艦に支援を求めていたのでした」
「――ごごごっ」
「――!」
「上空に、巨艦=USO旗艦《トラヤヌス》登場」

 マイクロけだもの部隊――

「封鎖地帯で、地底に続く縦孔をいくつも発見した、マイクロけだもの3体」
「――突入っ」
「縦孔の一本を、下り~」
「回廊を、たどり~」
「――下の方に、巨大な金属塊が、ある?」
「――封鎖地帯より、大きいかも?」
「――おおむね、三角形?」
「マイクロけだもの3体は~」
「巨大金属塊の内部につながる入口を、発見」
「――突入っ」

 搭載艇《ペトラロナ》――

「USO旗艦《トラヤヌス》の示威効果は、すばらしい」
「ロナルド・テケナーは~」
「以後は、さしたる苦労もなく~」
「ドロン人の国家委員とハスプロン人の通商代表と、会談しようということに」
「ロナルド・テケナーは~」
「モルダエル人2名を、同行させます」
「――ただし、合図するまで、素姓を気づかれないように」
「――頭巾をかぶって、顔を隠しておくのだっ」
「一行は~」
「送迎グライダーで、会談予定地へ」

 マイクロけだもの部隊――

「巨大金属塊に潜入して、調査すると~」
「――やはり、ポリポート駅だっ」
「目標を発見、できたわけで」
「作戦完了です」
「そこへ」
「――ハスプロン人たちが、接近中?」
「――ようしっ……撤収だっ」

 会談場所、ロナルド・テケナー一行――

「ドロン人の国家委員は~」
「――ジャラル・クアンです」
「ハスプロン人の通商代表は~」
「――シャヒド=フェラー・アロム=ネブ=ルダ・バスバ6世です」
「で」
「両名、言い張って曰く」
「――戦争準備なんて、ないのです」
「――つまらない誤解です」
「そこで」
「ロナルド・テケナーは、合図する」
「随員2名が、頭巾をハネ上げ、素顔をさらしました」
「――も……モルダエル人っ」
「――ひぃっ」
「――ばーん」
「いあわせたドロン人1名が、思わず発砲」
「モルダエル人の一方が、銃弾をうけて重傷」
「――搭載艇《ペトラロナ》に運べっ」
「――急いで手当をっ」
「で」
「続く会談で~」
「残った方のモルダエル人は、けっこう熱く語る」
「――仲違いは、よくないよー」
「――ボクが、USOと一緒に、面倒を見るからー」
「――喧嘩は、もうやめようよー」
「……」
「かくして」
「ロナルド・テケナー、提案して曰く」
「――惑星マウェゴのポリポート駅は~」
「――銀河系すべての安全に関わるモノ、として~」
「――ギャラクティカムの直接の監督下に、置いてはいかが?」
「さらに、曰く」
「――ドロン人も、ハスプロン人も、両者は矛を収め~」
「――軍備縮小、してはいかが?」

 自由テラナー連盟、首都テラニア――

「――!」
「緊急事態に、太陽系政庁は、パラトロンバリアを展開」
「政庁大臣ホーマー・G・アダムズのもとへ~」
「報告が入ります」
「――大西洋に?」
「――巨大な雲のドームが、出現?」
「――え?」
「――消滅した?」
「……」
「政庁大臣ホーマー・G・アダムズのもとに~」
「安らかな眠りが訪れるのは、いつの日か」
「――雲のドーム?」
「――黄金放射雨?」
「――昔のミュータントたち?」
「いろいろ数えて、今夜も眠れず」
「――あれもこれも……超知性体〈それ〉の仕業かなぁ?」

【関連サイト】
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◆今回のひとこと

 ロンさまの度量、予測不能。

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d-information ◆ 585 [不定期刊] 2009/10/19
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
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◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2512 . Christian Montillon / Die TRAITOR-Marodeure / 〈反逆者〉落伍兵
2513 . Christian Montillon / Der verborgene Hof / 隠された駅
2514 . Arndt Ellmer / Ein Fall für das Galaktikum / ギャラクティカムを嵌める罠
2515 . Rainer Castor / Operation Hathorjan / ハトルジャン作戦
2516 . Leo Lukas / Die Tauben von Thirdal / サーダルの鳩

□ Perry Rhodan-Heft 2512話「〈反逆者〉落伍兵」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2512.html ]

 新銀河暦1463年1月、自由テラナー連盟、首都テラニア――

「太陽系政庁の足もとにある、政庁公園で~」
「政庁大臣ホーマー・G・アダムズと~」
「ホイッスラー社の取締役が~」
「なにやら、契約交渉中」
「と」
「――!」
「突然」
「――ぱらぱら」
「黄金の滴のようなもの、が」
「――ざざざ、ざー」
「大量に、降ってきました」

 新銀河暦1347年、〈反逆者〉、局部銀河群から撤退――

「が」
「――オレたち、取り残された?」
「艦艇や、基地要員や、さまざまな連中が~」
「――取り残されたっ」
「……」
「銀河系では~」
「〈反逆者〉残留組の、多数派は~」
「身を、よせあい~」
「座標は極秘の惑星2つに、定住地を定め~」
「近辺を航行する商船や商船団を、略奪し~」
「その日暮らしの、宙賊稼業」
「――〈反逆者〉落伍兵が、また出たぞっ」
「とはいえ」
「稼ぎは、あくまでセコく」
「中枢の商業ルートを、脅かすことなく」
「多忙な銀河系諸国家も、本腰を入れて対処することなく」
「――〈反逆者〉落伍兵が、また出たぞっ」
「日常と、化していました」
「他方」
「〈反逆者〉残留者の、少数派は~」
「〈反逆者〉落伍兵と、袂を分かち~」
「――銀河系社会に、溶けこみたい」
「――子孫のためにも、平和が一番」
「諸惑星に、落ち着き場所を、求めたり」
「が」
「銀河系にも、過激なヒトたちは、いるわけで」
「――三軒長屋のモルダエル人が、殺られた?」
「――〈反逆者〉狩りが、また出たぞっ」
「〈反逆者〉狩りは、正体不明」
「世間の下馬評、によれば~」
「――主星ドロラーをキャビネット化された、アコン人残党の犯行では?」

 新銀河暦1350年1月1日――

「――巷を騒がせる、〈反逆者〉狩りの一件」
「――放置すれば、銀河系の治安上、よろしからず」
「――このUSOが、一肌脱ごうっ」
「正式には、ギャラクティカムの委託、により~」
「ギャラクティカム審議会に対してのみ、報告義務を負う、ということで」
「USO、活動開始」

 新銀河暦1463年1月、USO――

「オクストーン人、モンキーは、USOを指揮する政務大提督」
「ロワ・ダントンは、長らく副官を務めていました」
「が」
「――《ソル》で、旅に出ます」
「そこで」
「ロナルド・テケナーが、副官に就任したのですが」
「――連中の世話も、お願いします」
「マイクロけだもの部隊の世話係も、押しつけられたのでした」
「……」
「ロナルド・テケナーは~」
「USOの現場工作員ノア・ケルクからの報告を、うけ~」
「――〈反逆者〉狩りが、ゾルバル第2惑星に?」
「――保護対象は、モルダエル人4名、ガンシュカル人3名っ」
「――出動だっ」
「――おーっ」
「ロナルド・テケナーとマイクロけだもの精鋭部隊、出動」
「が」
「同じ頃」
「――現場工作員ノア・ケルク、音信不通?」

 ドロン帝国辺縁部、ゾルバル第2惑星――

「ドロン帝国は~」
「勇猛果敢なサルカン戦士を輩出する、由緒ある宙域国家」
「アルコン帝国とは、古来、因縁浅からず」
「西暦2045年あたりにも、アルコン帝国の藩屏になったり」
「その後も、経緯あれこれ」
「で」
「ゾルバル第2惑星は~」
「ドロン帝国の辺縁部に、属しています」
「……」
「――おーっ」
「ロナルド・テケナーとマイクロけだもの精鋭部隊は~」
「準備万端、突入したのですが」
「〈反逆者〉狩りのグライダーが、地元市街に墜落」
「被害甚大」
「〈反逆者〉狩りは、まんまと逃走」
「――保護できたのは、モルダエル人2名、ガンシュカル人1名だけ?」
「惨敗です」

 USO旗艦《トラヤヌス》艦上、本作戦司令部――

「ロナルド・テケナーは、USO政務大提督モンキーに顛末を、報告」
「今後を、話し合う」
「――音信不通の現場工作員ノア・ケルクを、探すのだ」
「――最後の連絡は、惑星アデクシオンから?」
「――〈反逆者〉落伍兵からの投降者と、接触したとか、しないとか……」
「惑星アデクシオンも~」
「ドロン帝国の辺縁部に、属しています」
「――保護対象は、現場工作員ノア・ケルクっ」
「――ついでに、〈反逆者〉落伍兵・拠点惑星の座標をゲットだぜっ」
「――出動だっ」
「――おーっ」
「ロナルド・テケナーとマイクロけだもの精鋭部隊、出動」

 ドロン帝国辺縁部、惑星アデクシオン――

「ロナルド・テケナーは~」
「――オレ、テラの成金、シェルダン・ケルケドだよんっ」
「扮装して、現地へ潜入」
「最高級ホテルに、陣取ります」
「――都市ゲーム?」
「――もちろん、参加するよんっ」
「――そこのドアマン、高額なチップをやるから、オレを補佐するのだよんっ」
「対戦者は、とあるプロフォツォイト人――ハイエナ顔の〈反逆者〉種族」
「何戦か、するうちに~」
「ロナルド・テケナーは~」
「――勝ったよんっ」
「――勝ったよんっ」
「大儲け」
「影に日向に、目立っていると~」
「――何だ……よん?」
「食事中、こっそり記録媒体が届けられました」
「再生してみた、映像には~」
「酷く痛めつけられた様子の、現場工作員ノア・ケルク」
「――スティコルヴァト広場……」
「――テラ時間で、1月17日正午……」
「――ススマール食堂で……」

 同じ頃、自由テラナー連盟、首都テラニア――

「政庁大臣ホーマー・G・アダムズの前に~」
「――ざざざ、ざー」
「大量に降ってきた、黄金の滴のようなもの」
「政庁大臣ホーマー・G・アダムズは~」
「意識集合体〈ニュークリアス〉から分裂した〈バッテリー〉のコト」
「など、想起します」
「当時~」
「〈バッテリー〉も、こんなふうに融けて、飛散していったのでした」
「で」
「黄金の滴は集合すると、コゲ茶色の塊に」
「――人間みたいな、輪郭?」
「――顔は、ムンクの叫び、みたいな?」
「――!」
「突然」
「コゲ茶色の塊は、消えました」
「政庁大臣ホーマー・G・アダムズ、つぶやいて曰く」
「――あの顔……ひょっとして?」

 1月17日正午、ドロン帝国辺縁部、惑星アデクシオン――

「スティコルヴァト広場、ススマール食堂で」
「ロナルド・テケナーは、追加指示をうける」
「――閉鎖されたリブラヴァル・スタジアムまで、来い?」
「行ってみる、と」
「見た目、テラナー女性が、ひとり」
「――カテリナ、と呼んでください」
「――わたしは、〈反逆者〉落伍兵の一員ですが~」
「――投降、したいのです」
「――〈反逆者〉落伍兵の拠点惑星の座標も、開示します」
「――USO現場工作員ノア・ケルクも、解放します」
「――だから、お願いです」
「――ロンさまの、お口添えで~」
「――〈反逆者〉種族すべてを、ぜひ銀河系種族の共同体の一員にっ」
「――〈反逆者〉種族ずべてに、ぜひ特赦をっ」
「――〈反逆者〉撤退から、116年」
「――すでに、〈反逆者〉を知らない第2、第3の世代が、生まれています」
「――〈反逆者〉に戻りたいなんて、ほんの少数派なのです」
「と、ここいらで」
「カテリナさんも、正体を明かし~」
「ハイエナ顔のプロフォツォイト人に、変身してみせたり」
「つまり」
「擬態する〈反逆者〉種族、コーダ・アラティール、なのでした」
「で」
「カテリナさん、さらにダメ押し」
「――コレを、見てください」
「差し出して、見せたのは~」
「コスモクラート水準……少なくとも〈力強き者〉水準の、ハイテク産物」
「ロナルド・テケナーが、身を乗りだした、ところへ」
「――!」
「突然」
「モルダエル人武装部隊が、出現」
「――この裏切り者っ」
「――ばばばっ」
「カテリナさんは、撃たれて死亡」
「ロナルド・テケナーは、麻痺させられて」
「……」
「――はっ」
「ロナルド・テケナーが、覚醒すると~」
「〈反逆者〉落伍兵アジトの殺風景な個室に、全裸で拘束」
「ガンシュカル人1名が登場」
「尋問開始」
「――キサマは、ロナルド・テケナーだなっ」
「下調べは、万全らしく」
「誤魔化しは、効かない、雰囲気」
「ロナルド・テケナー、隙をうかがい」
「――きぇーっ」
「ガンシュカル人を不意打ちしようとして、失敗」
「で」
「ガンシュカル人は、武装したモルダエル人2名を伴い、再登場」
「尋問再開」
「――振動メスで、拷問してやる」
「――うっ」
「と」
「――!」
「突然」
「尋問室の扉が、ばーん」
「じつは、先だってから~」
「全裸のロナルド・テケナーは~」
「隠しとおした秘密装備で、救難信号を発信していました」
「セネゴ・トラインズ指揮下、マイクロけだもの精鋭部隊が」
「――ばばばっ」
「と、突入」
「〈反逆者〉落伍兵アジトの中で、激しい戦闘」
「〈反逆者〉落伍兵の一味は~」
「――USOの手に、落ちるなっ」
「無謀な戦闘か、または自害で、死を選択」
「残る最後の、モルダエル人1名が~」
「ハイテク産物をつかんで、転送機で逃走」
「ロナルド・テケナーは~」
「マイクロけだものが持ってきた軽戦闘服に、袖をとおすと~」
「すかさず、追撃」
「――あ」
「モルダエル人は、斜面を滑落」
「――うっ」
「首を折って、死亡」

 USO旗艦《トラヤヌス》艦上、本作戦司令部――

「ロナルド・テケナーは、USO政務大提督モンキーに顛末を、報告」
「――ところで?」
「――あのハイテクは?」
「――あの象牙みたいな平らな円盤は、何でしょう?」
「謎の物体に、ついては~」
「すでに、キントセンター技術者アリヌ・クイムが分析を、開始しています」
「が」
「じつは」
「USO政務大提督モンキーは~」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルから~」
「すでに、問題の物体の正体を、聞き知っていました」
「――ポリポート駅網というモノが、あってだな……」
「――古来、銀河系に、ポリポート駅は3基」
「――1基は、太古レムール人の巨大建機《ツォイト80》と共に、ばーん」
「――1基は、星系ソルに曳航された、ポリポート駅《ガリレオ》だ」
「――1基は、所在不明だ」
「ロナルド・テケナーは、はじめて聞く話です」
「――つまり?」
「――アレは、ポリポート駅・クラスA制御装置だ」
「で」
「――〈反逆者〉落伍兵は、アレをドロン帝国から略奪したとか?」
「――ドロン帝国は、ハスプロン人と戦争中とか?」
「――総合すると?」
「――事態の背後には?」
「――ドロン帝国とハスプロン人の、ポリポート駅争奪戦が?」
「……」
「ところで」
「〈反逆者〉落伍兵アジトから~」
「現場工作員ノア・ケルクも、救出されました」
「酷く痛めつけられて、いましたが」
「順調に回復しつつ、あるとのことです」

 自由テラナー連盟、首都テラニア――

「政庁大臣ホーマー・G・アダムズは~」
「黄金の滴のようなモノのコトを、考える」
「――何かイタズラ的なモノに、ひっかかったのか?」
「――それとも?」
「――〈黄金放射雨〉現象として、認知すべきか?」
「ところで」
「――あの顔……」
「――何度考えても、ベティ・タウフリー、だよなぁ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
[ http://www.rhodan.jp/ ]
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◆今回のひとこと

 ロンさまのフトコロの深さ、というか。

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d-information ◆ 584 [不定期刊] 2009/10/12
発行:y.wakabayashi /rlmdi [ yw@rlmdi.org ]
バックナンバー、登録/解除はこちら [ http://www.rlmdi.net/rlmdi/di/ ]
◆目次
◇ペリー・ローダン近況

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◆ペリー・ローダン近況

□ Perry Rhodan-Heft

2511 . Hubert Haensel / Schatten im Paradies / 楽園に射す影
2512 . Christian Montillon / Die TRAITOR-Marodeure / 〈反逆者〉落伍兵
2513 . Christian Montillon / Der verborgene Hof / 隠された駅
2514 . Arndt Ellmer / Ein Fall für das Galaktikum / ギャラクティカムを嵌める罠
2515 . Rainer Castor / Operation Hathorjan / ハトルジャン作戦

□ Perry Rhodan-Heft 2511話「楽園に射す影」
[ http://www.perry-rhodan.net/produkte/hefte/1/2511.html ]

 新銀河暦1462年末、星系スターダスト――

「ティムバー・F・ホイッスラーJr」
「ホイッスラー=スターダスト社のトップにして、富豪」
「新銀河暦1377年、地元執政官選挙の遊説中に、グライダーの墜落事故」
「ほとんど全身、培養組織と人工臓器」
「――壊れたぞ」
「――交換だ」
「気がつけば~」
「――人間の部分は、どれだけ残っておるかのー」
「という、状態なので~」
「――粉骨砕身……機械のように、働きますっ」
「政界にも、返り咲き」
「スターダスト連盟の執政官を、この2期、務めているのでした」

 惑星アヴェダ、スターダスト・シティ――

「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「国防大臣ショーン・ラグランジュに、曰く」
「――あのグライダーの墜落事故のコト、とか~」
「――それからのコト、とか~」
「――超知性体〈それ〉が、意図して仕組んだコトかも、と思うのじゃ」
「――たとえば、ワシを~」
「――超知性体〈それ〉の使者、ロト・ケレーテみたいに~」
「――完全無欠の金属男にする、とか?」
「国防大臣ショーン・ラグランジュ、としても~」
「そんな疑念を、いきなり告られても、困ります」
「――え……と……」
「言いよどんで、いると~」
「――!」
「――政府部内に、警報発令?」
「――発令者は、スチュワート・レクサ中将?」
「――至急、お出向きいただきたい?」
「スチュワート・レクサ中将がいるのは、《ネオ=オリンプ》」
「かくして」
「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrと~」
「国防大臣ショーン・ラグランジュは~」
「格子型転送機を抜け、《ネオ=オリンプ》へ」

 宇宙ステーション《ネオ=オリンプ》――

「新銀河暦1410年――」
「惑星ゼウスの衛星クリアンにて、謎の構造物、発見」
「すぐに~」
「衛星クリアンの衛星軌道へと、移動して~」
「科学者たちの調査、開始」
「――《ネオ=オリンプ》と命名するっ」
「で」
「科学者たちの調査は、続き~」
「判明したことに」
「――駅ですねー」
「――数ダースの利用種族がいる転送網の、駅です」
「――お」
「――管理人の〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族と、通信できました」
「でも」
「使えるのは、通信だけ」
「――施設の他の機能は、まったく稼働しませんねー」
「……」
「新銀河暦1416年――」
「当時の保守派の執政官は、こういう判断」
「――保安上の配慮から~」
「――《ネオ=オリンプ》による、遠隔地との通信一切を、禁ず」
「でも」
「執政官に返り咲いたティムバー・F・ホイッスラーJrは、こういう判断」
「――通信だけなら、用途限定で、やって良し」
「……」
「現在――」
「スチュワート・レクサ中将は~」
「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrに、報告して曰く」
「――救難信号を、傍受したのです」
「――というか、救難信号しか、入りません」
「いくつもの駅から~」
「――周波王国が、ポリポート駅網の征服を、開始した……ざざざ」
「とか、なんとか」
「すなわち」
「――《ネオ=オリンプ》にも、征服に来る?」
「――周囲に~」
「――スターダスト連盟艦隊150隻を、展開だっ」
「――内部に~」
「――宇宙戦闘員2万名を、展開だっ」
「――STARA=UH=III型ロボット1万体も、展開だっ」
「ちなみに」
「STARA=UH=III型とは――」
「スターダスト・タクティカル・ロボット・アドヴァンスド~」
「ウルトラ・ヘヴィ・バージョン3」
「たぶん、ホイッスラー=スターダスト社の製品」

 惑星カタラクト――

「憶えて、いるでしょうか?」
「……」
「新銀河暦1346年、星系スターダスト植民前――」
「自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルは~」
「惑星カタラクトを、視察」
「その際」
「――ゼニアオイ色の都市が、見えるよー」
「――探知器には、映らない?」
「――手でも、さわれない?」
「そんな非物質な都市の一群を、発見」
「――青銅色の都市も、見えるだけ?」
「――紫水晶色の都市も、見えるだけ?」
「――海緑色の都市も、見えるだけ?」
「――真珠色の都市も……これは、さわれるぞっ」
「潜入、してみると~」
「謎の都市=プリュムトゥオル市は~」
「どうやら、時空を回遊する都市」
「――あちこちの非物質の都市は、全部プリュムトゥオル市の影です」
「――ルートに沿って一列に321の停車場が、ありまして」
「――プリュムトゥオル市は、ちょんちょんと、順番に停車するのです」
「あれこれ、のあげく~」
「プリュムトゥオル市は、時空の回遊を、再開し~」
「都市群の姿は、消えたのです」
「が」
「……」
「現在――」
「ウニト人2名が~」
「惑星カタラクトで、偶然」
「――紫水晶色の都市が、見えるよー」
「――なんか、さわれる感じに、なってるぞっ」
「都市の内部を、うかがうと~」
「――塔のあいだに?」
「――昆虫みたいな宇宙艦隊が、遊弋してる?」
「さらに」
「――都市の周囲に?」
「――兵士が、いっぱい?」
「――立派なガタイと、2本の脚?」
「――胴体と、ほとんど同じ長さの、尾?」
「――もし、こんな侵略者が、惑星カタラクトに上陸したら?」
「――ひー」
「が」
「侵略者一党は~」
「都市を覆うバリアに阻まれ、惑星カタラクトに上陸しないまま」
「時空回遊都市は、実体化しないまま、消えました」

 宇宙ステーション《ネオ=オリンプ》――

「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「報告を、うけると~」
「――時空回遊都市と、ポリポート網のあいだに、よもや関連が?」
「――むー」
「なんて疑念も、払拭できず」
「で」
「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrは~」
「スチュワート・レクサ中将に、曰く」
「――ともあれ~」
「――〈半空間シュプール・チェンジャー〉種族に、注意喚起じゃ」
「〈力強き者〉の言語で、メッセージを送信します」
「――こちら、星系スターダスト、ポリポート駅《ネオ=オリンプ》」
「――執政官ホイッスラーの指示、により~」
「――現地責任者スチュアート・レクサが、救援を請う」
「――周波王国の侵攻が、迫っているのだ」

 1週間後、宇宙ステーション《ネオ=オリンプ》――

「――またも、通信傍受?」
「――自由テラナー連盟政庁大臣レジナルド・ブルから?」
「――ペリー・ローダンに向けた、モールス信号?」
「――シンパイヲ カケルナ?」
「――レンラク サレタシ?」
「――イタフォルハ アンタイ?」

 星系スターダスト――

「――!」
「星系内に~」
「巨大な雲ドーム4つが、出現」
「直径2650km、高さ100km」
「――まさか……宇宙船?」
「雲ドームは~」
「――惑星ジックスに?」
「――惑星アヴェダにも?」
「――惑星トロンドガーデンにも?」
「――惑星カタラクトまで?」
「星系スターダストの主要居住惑星4つに、ただ着陸」

 惑星アヴェダ、〈1000の試練のセンター〉――

「惑星アヴェダの、天然記念物的な巨岩」
「形は、3000年前の月宇宙船《スターダスト》を、思わせます」
「その内部には~」
「超知性体〈それ〉の置き土産、〈1000の試練のセンター〉」
「その内部には~」
「巻物のようなもの、1000巻」
「で」
「その1巻の図が、変わりました」
「正方形に並んで、円が4つ?」
「対角線がバツの字に交差する、その交点に円がひとつ」
「交点の円は~」
「丁寧にも、黒く塗りつぶしてある」
「円の中には、輪郭線で描写した、タラニス大陸」
「で」
「精神の声が、響いて曰く」
「――四天の門が、開かれるであろう!」

 宇宙ステーション《ネオ=オリンプ》――

「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrが~」
「新規情勢の報告を、うけていると~」
「――!」
「突然」
「――ぱらぱらぱらっ」
「――〈黄金放射雨〉?」
「燃える〈黄金放射雨〉、降臨」
「滴が、ドロドロと茶色に炎上」
「人間の形を、とりました」
「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJr、思うに」
「――(黒肌だから……ラス・ツバイ?)」
「で」
「実体化したモノ、曰く」
「――ペリー・ローダンのところへ、すぐ連れていくのだ」
「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJr、応じて曰く」
「――ペリー・ローダンなら、ここにはいないのじゃ」
「――星系スターダストから、そこに行く手段もないのじゃよ……ラス」
「と、誠意をもって、呼びかける」
「と」
「実体化したモノ、応じて曰く」
「――ラス? ラス・ツバイのことか?」
「――わたしは……フェルマー・ロイドだ」
「実体化したモノは、消えました」

 球状星団ファー・アウェイ外縁――

「星系スターダストは~」
「球状星団ファー・アウェイ――直径200光年――の中に、あります」
「球状星団ファー・アウェイを囲むのは、6次元ベール」
「球状星団ファー・アウェイの外縁部から先は、探知不能で突破不能、でした」
「が」
「――!」
「突然」
「6次元ベール、消滅」
「今までベールの向うにあって、見えなかった銀河の星々が~」
「きらきらきら~」

 宇宙ステーション《ネオ=オリンプ》――

「――!」
「――駅の機能が、外部から操作をうけて、稼働してる?」
「――搬送筒を抜けて、何か来る?」
「――ごごごっ」
「搬送筒を抜けて来たのは、構造物3基」
「――合体……したら、オベリスク型?」
「――あ……ハッチが開いた?」
「降り立ったのは、2名」
「執政官ティムバー・F・ホイッスラーJrは、思う」
「――イホ・トロト?」
「――ペリー・ローダンっ」

【関連サイト】
・出版社が運営するドイツ公式サイト
[ http://www.perry-rhodan.net/ ]
・他、関連サイトはこちらを参照
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◆今回のひとこと

 急転なれど、直下ではなし。

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