[R8] AD3441-3443 | 0500-0569

Der Schwarm 〈大群〉

知能低下

 3440年11月から3年間、銀河系全域の知性種族が〈大群〉により知能低下に見舞われる。例外は、精神安定化処置をうけた者、細胞活性装置所持者、ミュータント、ホモ・スペリオール。テラではホモ・スペリオールと一部の免疫者の反乱が発生する。
 3441年、銀河免疫者会議。チェボルパルン人のチェフのもとで知能捜索隊が組織される。3442年、二百の太陽の星に避難した科学者たちが、知能低下を防止するグルイコ(重力定数・知性補正)ネットを開発。3443年、カピン救援艦隊の到来。
 テラナーは宇宙的な使命をもつ〈大群〉の歴史を知る。銀河系全域で文明は荒廃する。


〈大群〉

 知性を播種する装置。〈大群〉は重力定数を操作することで銀河規模の宙域の知性進化を促進する機能をもつ。
 3440年に銀河系に到来した〈大群〉はクエリオン人が建造[R19]し、サイノスに管理を委託したもの。80万の恒星からなる超光速飛行可能な星団。制御惑星スタトーから制御装置タボラを介して操作され、サイノスのイマーゴ(偶像)2人が操縦にあたる。
 この〈大群〉は来訪する各銀河でカルデュールスをはじめとする種族を徴用。180万年前の銀河系到来の際、反乱したカルデュールスはタボラを入手し支配権を掌握。イマーゴふたりをふくむサイノスは銀河系に潜伏を余儀なくされる。〈大群の偽神〉となったカルデュールスは、活力と長命をもたらす栄養素を〈黄色い征服者〉カルティの幼生の分泌物に依存。〈大群〉はカルティの繁殖惑星をもとめて銀河を渡り、知性進化促進の機能は現住種族制圧に転用される。
 2326年、〈大群〉の再訪を察知した〈それ〉は人工惑星ワンダラーを撤収。[R4]
 35世紀、接近する〈大群〉放射の副作用として、高度な知能を特徴とするホモ・スペリオールがテラナーから発生する。
 3440年11月、銀河系に到来した〈大群〉は銀河系全域に知能低下をもたらす。
 3441年、重力定数の調整により、時期尚早に帰還した〈それ〉は、人工惑星ワンダラー・ベータで知能低下に見舞われ、銀河系脱出。同じく、重力定数調整に起因するホモ・スペリオールの滅亡。銀河系の諸惑星でカルティ繁殖の開始。3442年12月、〈大群〉はソル系を吸収。テラナーはソル系をパラトロンバリアで防衛し、制御惑星スタトーを破壊。イマーゴIが予備制御惑星スタトーIIからはなったプシオン放射はカルデュールスを全滅させる。
 3443年、イマーゴIIは〈大群〉を掌握する。銀河系種族の知性回復。ソル系の旧ポジション帰還。〈大群〉はおとめ座銀河団方向へ発進する。


秘密帝国

 銀河系に潜伏するサイノスの組織。サイノス本来の形状は不明。死後は石化し、オベリスク状の構造物を残す。潜伏するサイノは銀河系各種族の姿をとる。サイノとテラナーの血をひくミュータント、ロルヴィクの存在が知られている。
 180万年前、サイノスはタボラを奪われ、〈大群〉を逃れた。サイノスの指導者たち9人のイマジナル(虚像)は〈大群〉の予備制御惑星スタトーIIにエネルギー凝集体として身を隠す。
 銀河系には〈大群〉の〈黄色い征服者〉の伝説が残る。16世紀のテラでイマーゴII(テラナー名:ノストラダムス)は南極大陸で〈大群〉の来訪を待って深層睡眠についた。3433年、アラスカは惑星ジェヴォニアのオベリスクの遺跡で〈大群〉の監視者キトマに遭遇する。[R7]
 3441年、〈大群〉の再来。秘密帝国の使者が銀河免疫者会議に列席。3442年、スタトーの破壊。イマーゴI(テラナー名:シュミット)はタボラとスタトーIIに隠された〈殲滅服〉を入手し、9人のイマジナルのエネルギー体を解放。カルデュールスを壊滅させるプシオン放射をはなつ。〈殲滅服〉はいあわせたアラスカに譲られる。
 3443年、イマーゴIIは〈大群〉に全サイノスを招集。残留を希望したサイノスの一派は、イマーゴIIの依頼とカピンの協力により、すべて殺害された。


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